JP3378439B2 - 帳票画像作成装置 - Google Patents

帳票画像作成装置

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JP3378439B2
JP3378439B2 JP19043696A JP19043696A JP3378439B2 JP 3378439 B2 JP3378439 B2 JP 3378439B2 JP 19043696 A JP19043696 A JP 19043696A JP 19043696 A JP19043696 A JP 19043696A JP 3378439 B2 JP3378439 B2 JP 3378439B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、画像処理に係り、特
に、記入済み帳票より未記入の帳票の画像を自動的に作
成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスには多くの帳票類があり、時に
記入済み帳票と同じフォーマットの帳票を作成する必要
に迫られる場合がある。しかし、記入済みの帳票から未
記入の帳票を自動的に作成する手段は存在しなかったた
め、それらの帳票が電子化されていないと、フードプロ
セッサで同じフォーマットの帳票を再度作成しなければ
ならないことがあった。帳票のフォーマットが複雑であ
ると、その作業量は非常に大きい。そのような不都合を
回避するために、記入済みの帳票から未記入状態の帳票
を自動的に作成する手段の実現が望まれる。
【0003】なお、本発明に関連する画像の位置合わせ
に関しては次のような従来技術が知られている。 (a)画像上の代表点において、少しずつ画像をずらし
てパターンマッチングを行い、類似度の関数を重み係数
として用いて位置ずれを検出する方法(特開昭63−3
388号)。 (b)X方向Y方向の積算射影が最もよく一致するずれ
量を算出し、それを入力画像間の画像のずれ量とする方
法(特開平2−54495号)。 (c)マウス又は所定マークを形状認識により抽出する
ことにより、画像のずれを検出して補正する方法(特開
平4−261259号)。 (d)ウインドウ領域内でテンプレート画像を動かしな
がら、最もよくマッチングのとれた位置を探し、それを
真の対応点として画像の位置合わせを行う方法(特開平
4−336677号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記入
済みの帳票から未記入状態の帳票の画像を自動的に作成
する装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1乃至12の各項
の発明によれば、記入済みの帳票から未記入の帳票の画
像を作成する帳票画像作成装置が提供される。
【0006】請求項1の発明による帳票画像作成装置
は、複数の同一形式の記入済みの帳票の画像を入力する
手段と、入力された複数の記入済み帳票画像の位置合わ
せをする手段と、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画
像のAND画像を作成する手段とを有する。このAND
画像は、複数の記入済み帳票画像に共通する画像、つま
り帳票に予め印刷されるような固定情報の画像が大部分
であり、場合によっては、そのまま未記入状態の帳票の
画像として利用することも可能である。しかし、このA
ND画像には、未記入状態の帳票には本来存在しない不
要画像が若干含まれることが多い。請求項2乃至7の各
項の発明による帳票画像作成装置は、AND画像から、
そのような不要画像を削除することによって、より精度
のよい未記入帳票画像を作成するように構成される。
【0007】すなわち、請求項2の発明による帳票画像
作成装置は、位置合わせ後の記入済み帳票画像とAND
画像を比較することにより、AND画像の削除すべき不
要部分を特定し、その不要部分をAND画像より削除す
る手段をさらに有する。
【0008】請求項3の発明による帳票画像作成装置
は、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像及びAND
画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出する手段と、
位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された矩形と
AND画像より抽出された矩形との対応付けをし、対応
した矩形相互の関係からAND画像の削除すべき不要部
分を特定し、その不要部分をAND画像より削除する手
段とをさらに有する。
【0009】請求項4の発明による票画像作成装置は、
位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像及びAND画像
より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出する手段と、位置
合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された矩形と、そ
れに包含される位置関係にあるAND画像から抽出され
た矩形とを対応付け、対応した矩形相互の関係からAN
D画像の削除すべき不要部分を特定し、その不要部分を
AND画像より削除する手段とをさらに有する。
【0010】請求項5の発明による帳票像作成装置は、
位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像及びAND画像
より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出する手段と、位置
合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された矩形とAN
D画像から抽出された矩形との対応付けをし、対応した
矩形相互の大きさを比較することによりAND画像の削
除すべき不要部分を特定し、その不要部分をAND画像
より削除する手段とをさらに有する。
【0011】請求項6の発明による帳票画像作成装置
は、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像及びAND
画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出する手段と、
位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された矩形と
AND画像から抽出された矩形との対応付けをし、位置
合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された各矩形の黒
画素数とそれに対応したAND画像より抽出された矩形
の黒画素数とを比較することによりAND画像の削除す
べき不要部分を特定し、その不要部分をAND画像より
削除する手段とをさらに有する。
【0012】請求項7の発明による帳票画像作成装置
は、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像及びAND
画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出する手段と、
位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された矩形と
AND画像から抽出された矩形との対応付けをし、位置
合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された各矩形に対
応したAND画像より抽出された矩形の個数によって、
AND画像の削除すべき不要部分を特定し、その不要部
分をAND画像より削除する手段とをさらに有する。
【0013】一般的に、帳票に予め印刷される文字等
(削除してはいけない画像)は、枠線に近い位置に配置
される。このことに着目して、請求項11の発明による
帳票画像装置は、位置合わせ後の記入済み帳票画像上の
罫線若しくは枠線に相当する線分を抽出する手段をさら
に有し、不要部分を削除する手段は、位置合わせ後の記
入済み帳票画像より抽出された矩形の、抽出された線分
からの距離に応じて、当該矩形に関連する部分を削除す
べきか判断するための閾値を調整する。
【0014】また、未記入の帳票には存在しないはずの
画像は、大きな矩形が抽出される場合が多い。このこと
に着目し、請求項12による帳票画像作成装置において
は、不要部分を削除する手段は、位置合わせ後の記入済
み帳票画像より抽出された矩形の大きさに応じて、当該
矩形に関連する部分を削除すべきか判断するための閾値
を調整する。
【0015】請求項2乃至7の各項の発明による帳票画
像作成装置によれば、不要画像を削除したAND画像が
得られ、これは未記入状態の帳票の画像として十分な品
質を持っている。しかし、AND画像のベースになって
いる記入済み帳票画像中に文字等の「かすれ」や「欠
け」があると、それがAND画像にも現れてしまう。
【0016】このような「かすれ」や「欠け」のない、
より高品質の未記入帳票画像を得るため、請求項8の発
明による帳票画像作成装置は、不要部分の削除後のAN
D画像に対し、位置合わせ後の記入済み帳票画像を参照
して画像補正を行う手段をさらに有する。請求項9の発
明によれば、この画像補正の手段は、AND画像中の削
除されなかった部分の画像を、位置合わせ後の複数の記
入済み帳票画像中の対応部分のOR画像で置き換えるこ
とにより画像補正を行う。請求項10の発明によれば、
画像補正の手段は、AND画像中の削除されなかった部
分の画像を、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像の
対応部分の画像を平均化した画像で置き換えることによ
り画像補正を行う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施例を説明する。
【0018】[実施例1]本実施例の装置構成は図1の
ように表すことができる。図2は本実施例の処理フロー
を示す。図3及び図4は処理内容を説明するための図で
ある。以下、これら各図を適宜参照して本実施例を説明
する。なお、図2の処理フローでは、分かりやすいよう
にAND画像バッファ107を分けて示したが、これら
は同じものである。これは後述の他の実施例でも同様で
ある。
【0019】図1の画像入力部100において、スキャ
ナやファクス等の画像入力機器を用い、複数の同じ形式
の記入済み帳票の画像を入力し、入力画像バッファに格
納する(図2のステップ110)。画像の位置合わせ部
101において、例えば前記従来技術のような手法を用
いて、入力画像中の1枚の画像を基準として入力画像同
士の位置合わせを行い、基準とした入力画像以外の入力
画像を、基準とした入力画像と位置が合うように画像変
換し、それらの変換後の画像及び基準とした入力画像を
入力画像バッファ106に格納する(図2のステップ1
11)。以下、特に断らない限り、入力画像といえば、
この位置合わせ処理後の入力画像のことである。
【0020】AND画像作成部102において、入力画
像バッファ106内の複数の入力画像に対して画素毎に
AND(論理積)演算を施し、得られた結果画像(AN
D画像)をAND画像バッファ107に格納する(図2
のステップ112)。具体的には、AND画像上の各画
素を、全ての入力画像上の対応画素が黒画素ならば、黒
画素とし、少なくとも1つの入力画像上の対応画素が白
画素ならば、白画素とする。次に、矩形抽出部103に
おいて、全ての入力画像及びそのAND画像に対して、
黒ランの連結成分を抽出し、連結成分を囲む矩形の座標
(例えば対向する2コーナーの座標)を矩形座標バッフ
ァ108に格納する(図2のステップ113)。
【0021】上に述べたAND画像の作成及び矩形抽出
の例が図3に模式的に示されている。図3において、1
30と131は記入済み帳票の入力画像(位置合わせ
後)である。ここでは入力画像は2枚であるが、それは
一例であって、3枚以上でもよいことは勿論である。1
32は入力画像130,131のANDをとることによ
り得られるAND画像である。140,141及び14
2はそれぞれ入力画像130,131及びAND画像1
32に、それより抽出された矩形の領域を矩形枠として
重ねて示したものである。
【0022】このAND画像132の例から理解される
ように、この段階のAND画像でも予め帳票に印刷され
た文字等の固定画像以外の記入情報の大半は除去されて
いるので、場合によっては、このAND画像を未記入の
帳票の画像として利用することも可能である。しかしな
がら、AND合成の段階ではある程度の不要画像の残存
は避けられないことが多いため、その不要画像の除去処
理を行うのが実際的である。
【0023】図1において、不要画像削除部103は、
矩形座標バッファ108に保存された矩形座標を参照
し、AND画像バッファ107内のAND画像上の不要
と判断される矩形領域の画像を削除する(矩形領域内の
全画素を白画素にする)処理を行う。図2のステップ1
14〜121の処理ループが、この不要画像削除処理を
行う部分である。
【0024】すなわち、まず、入力画像バッファ106
に保存されている複数の入力画像(位置合わせ後)から
1枚の入力画像を選び(ステップ114)、その入力画
像より抽出された1つの矩形を矩形Aとして選び(ステ
ップ115)、変数Sをゼロクリアする(ステップ11
6)。そして、AND画像より抽出された1つの矩形を
矩形Bとして選ぶ(ステップ117)。矩形Aと矩形B
の座標(矩形座標バッファ108に保存されている)を
比較し、矩形Aに矩形Bが含まれているか調べる(ステ
ップ118)。含まれていなければステップ117に戻
り、AND画像の別の矩形を矩形Bとして選び直す。矩
形Aに矩形Bが含まれているならば、矩形Bの面積を計
算し、その面積を変数Sの値と加算し、その結果を変数
Sの値とし(ステップ119)、ステップ117に戻り
別の矩形Bを選ぶ。
【0025】このようにして、入力画像上のある矩形A
に含まれるAND画像の矩形が全て見つけられ、その合
計面積が変数Sとして得られると、S値と矩形Aの面積
との差の絶対値を計算し、それがある閾値Thより小さ
くないならば、矩形Aに対応するAND画像上の領域は
削除すべきと判断し(ステップ120)、その領域の画
像を削除し(ステップ121)、ステップ117に戻り
別の矩形Aを選択するが、削除すべきでないと判断した
ならば、ステップ121に進まずにステップ117に進
む。矩形Aとして選ぶべき矩形が残っている間、ステッ
プ115からステップ121までのループが繰り返され
る。
【0026】このようにして、ある入力画像に注目して
AND画像の不要画像削除がなされる。注目した入力画
像よの抽出された全ての矩形が矩形Aとして選ばれて処
理がなされると、当該処理ループを抜けだし、ステップ
114に戻り、次の入力画像が選ばれ、ステップ115
からステップ121までの処理が繰り返される。最後の
入力画像に関する処理が終わると、AND画像バッファ
107内に、AND画像から不要画像が削除された画像
(目的としている未記入の帳票の画像)が得られる。こ
の画像は帳票画像出力部105によって外部へ出力され
る(ステップ122)。
【0027】図4は、ある入力画像に関連したAND画
像の不要領域の判定及び削除の説明図である。図4にお
いて、150はある入力画像に、その矩形領域を矩形枠
として重ねて表したものであり、151はAND画像
に、その矩形領域を矩形枠として重ねて表したものであ
る。入力画像の矩形152(矩形A)にはAND画像の
矩形153,154,156(矩形B)が含まれ、矩形
152の面積b1と矩形153,154,155の合計
面積b2(変数Sの値)の差の絶対値が閾値Thより小
さくないので、矩形152に対応するAND画像の領域
の画像を不要と判断し(帳票の記入情報であると判断
し)、それを削除する。他方、入力画像の矩形160に
含まれるAND画像の矩形が矩形161だけであり、そ
れぞれの面積a1,a2の差の絶対値は閾値Thより小
さいので、矩形160に対応するAND画像の領域の画
像は不要とは判断されず、したがって削除されない。同
様の処理を2枚以上の入力画像とAND画像との間で行
うことにより、記入情報が削除されたAND画像、つま
り未記入の帳票の画像163が得られる。
【0028】一般に、不要画像削除処理に使う入力画像
の枚数が多いほど、AND画像からの記入情報の削除漏
れの可能性が少なくなり、得られる未記入帳票画像の精
度が向上する。しかし、ある枚数を超えると、処理量が
増大する割りに精度はそれほど向上しなくなるので、期
待する処理精度と処理量との兼ね合いで適切な枚数を適
宜決めるとよい。
【0029】[実施例2]本実施例の装置構成は前記実
施例1と同様、図1のように表すことができる。図5は
本実施例の処理フローを示す。
【0030】画像入力部100、画像の位置合わせ部1
01、AND画像作成部102、矩形抽出部103及び
帳票画像出力部105による処理は前記実施例1の場合
と全く同じである。不要画像削除部104の処理内容が
部分的に前記実施例1の場合と異なる。
【0031】図5の処理フローで述べれば、複数枚の記
入済みの同一形式帳票画像の入力、AND画像の作成、
矩形抽出までの処理部分であるステップ210〜213
と、帳票画像出力ステップ222は、前記実施例のステ
ップ110〜113及びステップ122と同じである。
【0032】AND画像の不要画像を削除するための処
理部分であるステップ214〜221のループは、基本
的には前記実施例1のステップ114〜121のループ
と同様であるが、不要画像判定のためのステップ21
9,220の内容だけは前記実施例1と異なる。すなわ
ち、本実施例においては、入力画像の矩形Aに含まれる
AND画像の矩形B内の黒画素数の合計を変数Sとして
求め(ステップ219)、矩形A内の黒画素数と、矩形
Aに含まれる矩形B内の黒画素数の合計との差の絶対値
を閾値Thと比較し、その差の絶対値がThより小さい
ならば、矩形A領域を削除すべきでないと判断し、Th
以上ならば削除すべきと判断する(ステップ220)。
【0033】図6は、このような不要画像の削除判定及
び削除の処理の説明図である。図6において、250は
ある入力画像に、その矩形領域を矩形枠として重ねて表
したものであり、251はAND画像に、その矩形領域
を矩形枠として重ねて表したものである。入力画像の矩
形252(矩形A)には、AND画像の矩形253,2
54,256(矩形B)が含まれ、矩形252内の黒画
素数b1と矩形253,254,255内の黒画素数の
合計b2(変数Sの値)の差の絶対値が閾値Thより小
さくないので、矩形252に対応するAND画像の領域
の画像を不要と判断し(帳票の記入情報であると判断
し)、それを削除する。他方、入力画像の矩形260に
含まれるAND画像の矩形は矩形261だけであり、そ
れぞれの内部の黒画素数a1,a2の差の絶対値は閾値
Thより小さいので、矩形260に対応するAND画像
の領域の画像は不要とは判断されず、削除されない。同
様の処理を2枚以上の入力画像とAND画像との間で行
うことにより、記入情報が削除されたAND画像、つま
り未記入の帳票の画像263が得られる。
【0034】このように、本実施例は矩形内の黒画素数
に着目するため、矩形面積を用いる前記実施例1に比べ
処理量は増加するが、不要画像の検出精度の向上を期待
できる。
【0035】[実施例3]本実施例の装置構成は前記実
施例1と同様、図1のように表すことができる。図7は
本実施例の処理フローを示す。
【0036】画像入力部100、画像の位置合わせ部1
01、AND画像作成部102、矩形抽出部103及び
帳票画像出力部105による処理は前記実施例1の場合
と全く同じである。不要画像削除部104の処理内容が
部分的に前記実施例1の場合と異なる。
【0037】図7の処理フローで述べれば、複数枚の記
入済みの同一形式帳票画像の入力、AND画像の作成、
矩形抽出までの処理部分であるステップ310〜313
と、帳票画像出力ステップ322は、前記実施例のステ
ップ110〜113及びステップ122と同じである。
【0038】AND画像の不要画像を削除するための処
理部分であるステップ314〜321のループは、基本
的には前記実施例1のステップ114〜121のループ
と同様であるが、不要画像判定のためのステップ31
9,320の内容だけは前記実施例1と異なる。すなわ
ち、本実施例においては、入力画像の矩形Aに含まれる
AND画像の矩形Bが見つかるたびに変数Sを1だけイ
ンクリメントし(ステップ319)、矩形Aに含まれる
AND画像の矩形の個数(対応矩形数)を変数S値とし
て求める。そして、求められた対応矩形数を閾値Thと
比較し、対応矩形数がThより小さいならば矩形Aの領
域を削除すべきでないと判断し、Th以上ならば削除す
べきと判断する(ステップ320)。削除すべきと判断
した場合、矩形Aに対応するAND画像の領域の画像を
削除する(ステップ321)。
【0039】図8は、このような不要画像の判定及び削
除の処理の説明図である。図8において、350はある
入力画像に、その矩形領域を矩形枠として重ねて表した
ものであり、351はAND画像に、その矩形領域を矩
形枠として重ねて表したものである。入力画像の矩形3
52(矩形A)にはAND画像の3個の矩形353,3
54,356(矩形B)が含まれ、対応矩形数は3であ
り、これは閾値Th以上であるので、矩形352に対応
するAND画像の領域の画像を不要と判断し(帳票の記
入情報であると判断し)、それを削除する。他方、入力
画像の矩形360に含まれるAND画像の矩形は矩形3
61だけで対応矩形数はThより小さいので、矩形36
0に対応するAND画像の領域の画像は不要とは判断さ
れず、したがって削除されない。同様の処理を2枚以上
の入力画像とAND画像との間で行うことにより、記入
情報が削除されたAND画像、つまり未記入の帳票の画
像363が得られる。
【0040】なお、このような本実施例の不要画像判定
方法と前記実施例1の不要画像判定方法を、処理する画
像の品質に応じて使い分け、あるいは両方の方法の判定
条件を同時に適用してもよく、より高い精度の不要画像
削除が可能になる。
【0041】[実施例4]本実施例の装置構成は図9の
ように表すことができる。図9において、画像入力部4
00、画像の位置合わせ部401、AND画像作成部4
02、矩形抽出部403、不要画像削除部404、入力
画像バッファ406、AND画像バッファ407及び矩
形座標バッファ408は、前記実施例1乃至前記実施例
3に関わる図1の画像入力部100、画像の位置合わせ
部101、AND画像作成部102、矩形抽出部10
3、不要画像削除部104、入力画像バッファ106、
AND画像バッファ107及び矩形座標バッファ108
と対応する部分であって、その働きも同じである。な
お、不要画像削除部104における不要画像の判定方法
は、前記実施例1、前記実施例2又は前記実施例3と同
じ方法でよく、あるいは、それら方法を組合せた方法で
もよい。
【0042】本実施例の前記各実施例との装置構成上の
相違点は、不要画像削除部404により不要画像を削除
された後のAND画像(AND画像バッファ107内に
ある)に対し画像整形を施す帳票画像整形部409、及
び、この画像整形に関連したOR画像/多値画像バッフ
ァ410が追加されていることと、帳票画像出力部40
5が最終的な帳票画像をOR画像/多値画像バッファ4
10より取り込んで外部へ出力することである。
【0043】図10は本実施例の処理フローを示す。図
10において、記入済み帳票の画像を入力し(ステップ
420)、不要画像削除済みのAND画像を作成する
(ステップ421)。ここまでは、前記実施例1、実施
例2又は実施例3の画像出力の手前までの処理内容と同
一である。この後のステップ422〜ステップ424が
帳票画像整形処理の部分である。
【0044】まず準備作業として、ステップ422でO
R画像/多値画像バッファ410を初期化する。そし
て、ステップ423において、入力画像バッファ406
内の複数の入力画像(位置合わせ済み画像)より1つの
入力画像Aを選び、ステップ424において、OR画像
/多値画像バッファ410内の画像と入力画像AをOR
合成した画像を再びOR画像/多値画像バッファ410
に保存する。全ての入力画像について同様のOR合成を
行う。これを終了すると、ステップ425において、A
ND画像の削除されずに残っている矩形に対応する領域
のOR画像をOR画像/多値画像バッファ410より抽
出して外部へ出力する。すなわち、実質的には、AND
画像の削除されずに残った矩形に対応する領域に関す
る、複数の入力画像のOR画像を作成することになる。
【0045】したがって、ステップ424において、A
ND画像の削除されずに残った矩形の領域についてのみ
入力画像のOR合成を行い、同矩形の領域外はすべて白
画素とした帳票画像を直接的にOR画像/多値画像バッ
フア410に作成するようにしてもよく、この場合、ス
テップ425では領域を意識せず、OR画像/多値画像
バッファ410に作成された帳票画像を単純に出力する
だけでよくなる。
【0046】図11は、上に述べた帳票画像整形の説明
図である。図11において、430はAND画像に、そ
の削除されずに残った(不要画像部分とは判断されなか
った)矩形領域を矩形枠として重ねて示したものであ
る。431と432はそれぞれ入力画像(1),(2)
に、その矩形領域を矩形枠として重ねて示したものであ
る。AND画像の矩形435は文字「文」の画像領域で
あるが、画像の乱れ(かすれ、欠け)が認められる。こ
のような「かすれ」等は、帳票上の文字そのものに「か
すれ」等が存在する場合に発生するだけでなく、帳票の
読み取り誤差や入力画像の位置合わせの誤差等によって
も発生することがある。436,437は、矩形435
に対応する入力画像(1),(2)の領域の画像であ
る。これら画像436,437には、「かすれ」もしく
は「欠け」が見られるが、そのOR画像438では、そ
のような「かすれ」等が修復される。そして、このOR
画像438が矩形435の画像の代わりに出力画像とし
て採用されるため、「かすれ」等が修復された未記入帳
票画像439を出力することができる。
【0047】[実施例5]本実施例の装置構成は前記実
施例4と同様、図9のように表すことができる。図12
は本実施例の処理フローを示す。
【0048】本実施例は、帳票画像整形部409の処理
内容以外は前記実施例4と同じである。図12の処理フ
ローで述べれば、画像入力のステップ520及び不要画
像削除済みAND画像作成のステップ521はそれぞ
れ、前記実施例4のステップ420及び421と同じで
ある。帳票画像整形のためのステップ522〜524の
内容が相違する。
【0049】すなわち、まず準備作業として、ステップ
522でOR画像/多値画像バッファ410を初期化す
る。そして、ステップ523において、入力画像バッフ
ァ406内の複数の入力画像(位置合わせ済み画像)よ
り1つの入力画像Aを選び、ステップ524において、
入力画像Aの黒画素に対応するOR画像/多値画像バッ
ファ410内の画素値を1だインクリメントする。全て
の入力画像について同様の操作を行い、複数の入力画像
の各画素位置の黒画素数を画素値とした多値画像をOR
画像/多値画像バッファ410に作成する。これを終了
すると、ステップ525において、AND画像の削除さ
れずに残っている(不要画像部分とは判断されなかっ
た)矩形に対応する多値画像の領域を抽出し、その領域
の画素値を閾値Thにより2値化し(典型的には画素値
が入力画像枚数の過半数であれば黒画素、そうでなけれ
ば白画素とする)出力画像として出力する。同矩形領域
以外は白画素とされることは当然である。
【0050】すなわち、実質的には、AND画像の削除
されずに残った矩形に対応する領域について、Th枚数
以上の入力画像で黒画素である画素位置は黒画素とし、
それ以外の画素は白画素とし、他の領域は全画素を白画
素とした出力画像を作成している。したがって、ステッ
プ524において、AND画像の削除されずに残った矩
形の領域についてのみ、画素の白/黒判定と画素値のイ
ンクリメントを行ってもよく、この場合、ステップ52
5では領域を意識せずに、OR画像/多値画像バッファ
410に作成された多値画像を単純に2値化し帳票画像
として出力するだけでよい。なお、ここまでの説明から
明らかなように、本実施例の画像整形の方法は、AND
画像中の削除されない矩形領域の画像を、複数の入力画
像の対応領域の画像を平均化した画像で置換する方法と
言うこともできる。
【0051】図13は、上に述べた帳票画像整形の説明
図である。図13において、530はAND画像に、そ
の削除されずに残った(不要画像部分とは判断されなか
った)矩形領域を矩形枠として重ねて示したものであ
る。531,532,533はそれぞれ入力画像
(1),(2),(3)に、その矩形領域を矩形枠とし
て重ねて示したものである。AND画像の矩形535は
文字「文」の画像領域であるが、画像の乱れ(かすれ、
欠け)が認められる。536,537,538は、矩形
535に対応する入力画像(1),(2),(3)の領
域の画像である。これら画像536,537,538の
各画素位置毎に黒画素数をカウントして多値画像を作成
し、それを2値化する(具体的には画素値が2以上なら
黒、2未満なら白とする)ことにより、出力画像539
を作成する。この出力画像539は、画像536,53
7,539の平均化画像としての性格を持つため、それ
ら画像に見られた「かすれ」「欠け」「汚れ」等が修復
される。そして、他の矩形領域についても同様の修復が
なされるため、「かすれ」等のない未記入帳票画像54
0を得られる。
【0052】本実施例は、黒画素数カウントと2値化処
理を行うため、前記実施例4に比べ処理量は増加する
が、より高い精度で未記入帳票画像を復元できる。
【0053】[実施例6]本実施例の装置構成は図14
のように示すことができる。図15は本実施例の処理フ
ローを示す。
【0054】図14において、画像入力部600、画像
の位置合わせ部601、AND画像作成部602、矩形
抽出部603、不要画像削除部604、帳票画像出力部
605、入力画像バッファ606、AND画像バッファ
607、矩形座標バッファ608は、図1に示した同じ
名称の部分に対応する部分であり、それらの機能も不要
画像削除部604を除けば同一である。線分抽出部60
9は新たに追加された部分であり、入力画像から長い黒
ランを検出し、ある閾値より長い黒ランを線分として抽
出する。ここで抽出される線分は、具体的には帳票上の
罫線もしくは枠線である。不要画像削除部604は、基
本的には前記実施例1における不要画像削除部104と
同様の機能を有するが、矩形領域を削除するか否かの判
定のための閾値を、線分抽出部609により抽出された
線分と矩形との距離に応じて変化させる点が前記実施例
1とは異なる。この相違点を図15の処理フローにおい
てさらに説明する。
【0055】図15の処理フローと前記実施例1に関す
る図2の処理フローとを対比すれば、処理内容が基本的
には同じであることは明白である。すなわち、ステップ
620〜623は図2のステップ110〜113に対応
し、ステップ624〜632の処理ループは図2のステ
ップ114〜121の処理ループに対応することは明白
である。ただし、図2の処理フローと違って、ステップ
624〜632の処理ループにおいては、線分検出のス
テップ625が追加されていること、ステップ627で
変数Sが初期化されるだけでなく変数eに「線分からの
距離」が代入されること、ステップ631で、矩形Aに
含まれる矩形Bの合計面積Sと矩形Aの面積との差の絶
対値と比較される閾値として、固定値Thを変数e(線
分からの距離)で除した値が用いられる。この相違点に
ついて、図16により具体的に説明する。
【0056】図16において、650はある入力画像
に、その矩形領域を矩形枠として重ねて表したものであ
り、653は入力帳票上の枠を表しており、その枠線は
線分抽出部609によって入力画像より抽出される。6
51はAND画像に、その矩形領域を矩形枠として重ね
て表したものである。
【0057】入力画像の矩形654が矩形Aとして選ば
れた場合、この矩形AにはAND画像の矩形656,6
57,658(矩形B)が含まれ、その合計面積がb2
(変数Sの値)、矩形654の面積がb1であるとする
と、前記実施例1では|b1−b2|が固定閾値以上な
らは矩形654の領域を不要画像と判断した。しかし、
本実施例においては、矩形Aの線分からの距離を検出す
る(これがステップ627で変数eに設定される)。こ
こで検出される距離とは、行方向(縦/横のうち幅の広
いほう)における最も小さい距離である。つまり、矩形
654の場合、枠線655の行方向の距離e1が検出さ
れる。そして、この距離e1で固定値Thを除した値を
判定閾値として用いる。つまり、|b1−b2|≧Th
/e1ならば、矩形654は不要画像と判断される。
【0058】入力画像の矩形660が矩形Aとして選ば
れた場合、この矩形に含まれるAND画像の矩形は矩形
662だけであり、それぞれの面積はa1,a2であ
り、矩形660の枠線661からの距離はd1であると
する。そして、|a1−a2|<Th/d1ならば、矩
形660の領域は不要画像と判断される。
【0059】同様の処理を2枚以上の入力画像とAND
画像との間で行い、AND画像の不要画像と判断された
領域の画像を削除することにより、記入情報が削除され
たAND画像、つまり未記入の帳票の画像665が得ら
れ、これが帳票画像出力部605により出力される(ス
テップ633)。
【0060】一般的に、未記入の帳票に予め印刷されて
いる項目の文字等(削除してはいけない画像)は、枠線
の近くに配置されることが多い。図16で扱った帳票の
「1」「2」「3」の文字は、そのような例(恐らく項
目番号)である。一方、任意に記入される情報の記入枠
は、行方向にある程度の余裕をみておくことが多く、行
方向の記入文字と枠線との距離は、予め記入される項目
の文字より大きくなる傾向がある。この点に着目し、本
実施例では、文字と記入枠との距離に反比例させるよう
に不要画像判定の閾値を変化させることにより、不要画
像削除の精度を高めようとするものである。なお、本実
施例では単純に閾値を距離に反比例させたが、他の適当
な距離の関数を用いて閾値を距離に応じて変化させても
よい。
【0061】[実施例7]本実施例の装置構成は、前記
実施例6と同様、図14のように表すことができる。ま
た、処理フローは、図15に示した前記実施例6の処理
フローとほぼ同様に表すことができるので、図15を援
用して前記実施例6と本実施例の処理内容の相違点だけ
を説明する。
【0062】本実施例では、ステップ628〜630の
ループにおいて、前記実施例6と同様に、入力画像の矩
形Aに含まれるAND画像の矩形Bを見つけるが、矩形
Bの合計面積ではなく、前記実施例2のように矩形B内
の黒画素の合計数を変数S値として求める。そして、ス
テップ631において、S値と矩形A内の黒画素の数と
の差の絶対値と、固定値Thを矩形Aの枠線との距離e
で除した値Th/eとの比較判定により、矩形Aの領域
を不要画像であるか否か判断する。すなわち、本実施例
は、前記実施例2と同様の不要画像判定方法を採用し、
その判定閾値を、前記実施例6と同様の方法で制御する
ようにしたものである。
【0063】[実施例8]本実施例の装置構成は、前記
実施例6と同様、図14のように表すことができる。ま
た、処理フローは、図15に示した前記実施例6の処理
フローとほぼ同様に表すことができるので、図15を援
用して前記実施例6と本実施例の処理内容の相違点だけ
を説明する。
【0064】本実施例では、ステップ628〜630の
ループにおいて、前記実施例6と同様に、入力画像の矩
形Aに含まれるAND画像の矩形Bを見つけるが、矩形
Bの合計面積ではなく、前記実施例3と同様に矩形Bの
個数を変数S値として求める。そして、ステップ631
において、固定値Thを矩形Aの枠線との距離eで除し
た値Th/eを判定閾値として用いて、S値との比較判
定を行うことにより、矩形Aの領域を不要画像であるか
否か判断する。すなわち、本実施例は、前記実施例3と
同様の不要画像判定方法を採用し、その判定閾値を、前
記実施例6と同様の方法で制御するようにしたものであ
る。
【0065】なお、前記実施例4又は実施例5におい
て、判定閾値を本実施例と同様の方法で制御してもよい
ことは当然である。
【0066】[実施例9]未記入の帳票上の文字以外の
画像は大きな矩形として抽出される場合が多い。このこ
とに注目して、本実施例は、矩形の大きさに応じて、不
要画像判定の閾値を変更する。具体的には、帳票全体を
囲む矩形のような大きな矩形については削除されにくい
ように閾値を調整する。
【0067】本実施例の装置構成は、前記実施例1と同
様、図1のように表すことができる。ただし、不要画像
削除部104による不要画像判定の内容が若干、前記実
施例1の場合と異なる。この相違点について、図17に
示す本実施例の処理フローによる説明する。
【0068】図17の処理フローと前記実施例1に関す
る図2の処理フローとを対比すれば、処理内容が基本的
には同じであることは明白である。すなわち、ステップ
920〜923は図2のステップ110〜113に対応
し、ステップ924〜931の処理ループは図2のステ
ップ114〜121の処理ループに対応することは明白
である。ただし、図2の処理フローと違って、ステップ
924〜931の処理ループにおいては、ステップ62
7で変数Sが初期化されるだけでなく、変数qに「矩形
Aの面積」が代入され、ステップ930で、矩形Aに含
まれる矩形Bの合計面積Sと矩形Aの面積との差の絶対
値と比較される閾値として、固定値Thを変数q(矩形
Aの面積)で除した値が用いられる。この相違点につい
て、図18により具体的に説明する。
【0069】図18において、950はある入力画像
に、その矩形領域を矩形枠として重ねて表したものであ
り、951はAND画像に、その矩形領域を矩形枠とし
て重ねて表したものである。未記入帳票に予め印刷され
た数字の矩形954が矩形Aとして選ばれた場合、この
矩形954にはAND画像の矩形955(矩形B)だけ
が含まれ、それぞれの面積がa1,a2であり、|a1
−a2|<Th/a1であると、矩形954の領域は不
要画像でないと判断される。一方、任意に記入された文
字の比較的大きな矩形956が矩形Aとして選ばれた場
合、不要画像判定のための閾値は、固定値Thを矩形9
56の面積b1で除した値が用いられ、これはb1>a
1であるから、矩形954に用いられた判定閾値より小
さな値になる。そして、矩形956にAND画像の矩形
957,958,959が含まれ、それらの合計面積が
b2であるとき、|b1−b2|≧Th/b1ならば、
矩形956の領域は不要画像と判断され削除される。
【0070】同様の処理を2枚以上の入力画像とAND
画像との間で行い、AND画像の不要画像と判断された
領域の画像を削除することにより、記入情報が削除され
たAND画像、つまり未記入の帳票の画像960が得ら
れ、外部に出力される(ステップ932)。
【0071】なお、本実施例では不要画像判定のための
閾値を単純に矩形Aの面積に反比例させたが、削除対象
の画像の大きさがある程度分かっている場合には、他の
適当関数(矩形Aの面積が削除対象の大きさに相当する
場合に判定閾値が最小になるような関数)を利用すれ
ば、より良い精度の不要画像判定が可能になる。
【0072】[実施例10]本実施例の装置構成は、前
記実施例9と同様、図1のように表すことができる。ま
た、処理フローは、図17に示した前記実施例9の処理
フローとほぼ同様に表すことができるので、図17を援
用して前記実施例9と本実施例の処理内容の相違点だけ
を説明する。
【0073】本実施例では、ステップ927〜929の
ループにおいて、前記実施例9と同様に、入力画像の矩
形Aに含まれるAND画像の矩形Bを見つけるが、矩形
Bの合計面積ではなく、前記実施例2と同様に矩形B内
の黒画素の合計数を変数S値として求める。そして、ス
テップ930において、S値と矩形A内の黒画素の数と
の差の絶対値と、固定値Thを矩形Aの面積qで除した
値Th/qとの比較判定により、矩形Aの領域を不要画
像であるか否か判断する。すなわち、本実施例は、前記
実施例2と同様の不要画像判定方法を採用し、その判定
閾値を、前記実施例9と同様の方法で制御するようにし
たものである。
【0074】[実施例11]本実施例の装置構成は、前
記実施例9と同様、図1のように表すことができる。ま
た、処理フローは、図17に示した前記実施例9の処理
フローとほぼ同様に表すことができるので、図17を援
用して前記実施例9と本実施例の処理内容の相違点だけ
を説明する。
【0075】本実施例では、ステップ927〜929の
ループにおいて、前記実施例9と同様に入力画像の矩形
Aに含まれるAND画像の矩形Bを見つけるが、矩形B
の合計面積ではなく、前記実施例3と同様に矩形Bの個
数を変数S値として求める。そして、ステップ930に
おいて、S値と、固定値Thを矩形Aの面積qで除した
値Th/qとの比較判定により、矩形Aの領域を不要画
像であるか否か判断する。すなわち、本実施例は、前記
実施例3と同様の不要画像判定方法を採用し、その判定
閾値を、前記実施例9と同様の方法で制御するようにし
たものである。
【0076】なお、前記実施例4又は実施例5におい
て、判定閾値を本実施例と同様の方法で制御してもよい
ことは当然である。
【0077】
【発明の効果】以上の詳細な説明から明らかな如く、請
求項1乃至12の各項の発明によれば、記入済み帳票が
存在すれば、それをもとに未記入状態の帳票の画像を自
動的に作成することができるため、未記入の帳票が必要
となった場合にワープロ等で帳票を作成し直すような不
経済な作業が不要になる。請求項2乃至7の各項記載の
発明、請求項11記載の発明又は請求項12記載の発明
によれば、不要画像を含まない高品質の未記入帳票の画
像を自動的に作成することができる。請求項8、9又は
10記載の発明によれば、文字等の「かすれ」や「欠
け」のない、より高品質な未記入帳票画像を自動的に作
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の処理フローを示すフローチ
ャートである。
【図3】入力画像及びAND画像の矩形抽出の例を示す
図である。
【図4】本発明の実施例1における不要画像判定を説明
するための図である。
【図5】本発明の実施例2の処理フローを示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の実施例2における不要画像判定を説明
するための図である。
【図7】本発明の実施例3の処理フローを示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の実施例3における不要画像判定を説明
するための図である。
【図9】本発明の装置構成の他の例を示すブロック図で
ある。
【図10】本発明の実施例4の処理フローを示すフロー
チャートである。
【図11】本発明の実施例4における不要画像判定を説
明するための図である。
【図12】本発明の実施例5の処理フローを示すフロー
チャートである。
【図13】本発明の実施例5における不要画像判定を説
明するための図である。
【図14】本発明の装置構成の他の例を示すブロック図
である。
【図15】本発明の実施例6の処理フローを示すフロー
チャートである。
【図16】本発明の実施例6における不要画像判定を説
明するための図である。
【図17】本発明の実施例9の処理フローを示すフロー
チャートである。
【図18】本発明の実施例9における不要画像判定を説
明するための図である。
【符号の説明】
100,400,600 画像入力部 101,401,601 画像の位置合わせ部 102,402,602 AND画像作成部 103,403,603 矩形抽出部 104,404,604 不要画像削除部 105,405,605 帳票画像出力部 106,406,606 入力画像バッファ 107,407,607 AND画像バッファ 108,408,608 矩形座標バッファ 409 帳票画像整形部 410 OR画像/多値画像バッファ 609 線分抽出部

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記入済みの帳票から未記入の帳票の画像
    を作成する帳票画像作成装置であって、複数の同一形式
    の記入済みの帳票の画像を入力する手段と、入力された
    複数の記入済み帳票画像の位置合わせをする手段と、位
    置合わせ後の複数の記入済み帳票画像のAND画像を作
    成する手段とを具備する帳票画像作成装置。
  2. 【請求項2】 記入済みの帳票から未記入の帳票の画像
    を作成する帳票画像作成装置であって、複数の同一形式
    の記入済みの帳票の画像を入力する手段と、入力された
    複数の記入済み帳票画像の位置合わせをする手段と、位
    置合わせ後の複数の記入済み帳票画像のAND画像を作
    成する手段と、位置合わせ後の記入済み帳票画像とAN
    D画像を比較することによりAND画像の削除すべき不
    要部分を特定し、その不要部分をAND画像より削除す
    る手段とを具備する帳票画像作成装置。
  3. 【請求項3】 記入済みの帳票から未記入の帳票の画像
    を作成する帳票画像作成装置であって、複数の同一形式
    の記入済みの帳票の画像を入力する手段と、入力された
    複数の記入済み帳票画像の位置合わせをする手段と、位
    置合わせ後の複数の記入済み帳票画像のAND画像を作
    成する手段と、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像
    及びAND画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出す
    る手段と、位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出さ
    れた矩形とAND画像より抽出された矩形との対応付け
    をし、対応した矩形相互の関係からAND画像の削除す
    べき不要部分を特定し、その不要部分をAND画像より
    削除する手段とを具備する帳票画像作成装置。
  4. 【請求項4】 記入済みの帳票から未記入の帳票の画像
    を作成する帳票画像作成装置であって、複数の同一形式
    の記入済みの帳票の画像を入力する手段と、入力された
    複数の記入済み帳票画像の位置合わせをする手段と、位
    置合わせ後の複数の記入済み帳票画像のAND画像を作
    成する手段と、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像
    及びAND画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出す
    る手段と、位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出さ
    れた矩形と、それに包含される位置関係にあるAND画
    像から抽出された矩形とを対応付け、対応した矩形相互
    の関係からAND画像の削除すべき不要部分を特定し、
    その不要部分をAND画像より削除する手段とを具備す
    る帳票画像作成装置。
  5. 【請求項5】 記入済みの帳票から未記入の帳票の画像
    を作成する帳票画像作成装置であって、複数の同一形式
    の記入済みの帳票の画像を入力する手段と、入力された
    複数の記入済み帳票画像の位置合わせをする手段と、位
    置合わせ後の複数の記入済み帳票画像のAND画像を作
    成する手段と、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像
    及びAND画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出す
    る手段と、位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出さ
    れた矩形とAND画像から抽出された矩形との対応付け
    をし、対応した矩形相互の大きさを比較することにより
    AND画像の削除すべき不要部分を特定し、その不要部
    分をAND画像より削除する手段とを具備する帳票画像
    作成装置。
  6. 【請求項6】 記入済みの帳票から未記入の帳票の画像
    を作成する帳票画像作成装置であって、複数の同一形式
    の記入済みの帳票の画像を入力する手段と、入力された
    複数の記入済み帳票画像の位置合わせをする手段と、位
    置合わせ後の複数の記入済み帳票画像のAND画像を作
    成する手段と、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像
    及びAND画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出す
    る手段と、位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出さ
    れた矩形とAND画像から抽出された矩形との対応付け
    をし、位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された
    各矩形の黒画素数とそれに対応したAND画像より抽出
    された矩形の黒画素数とを比較することによりAND画
    像の削除すべき不要部分を特定し、その不要部分をAN
    D画像より削除する手段とを具備する帳票画像作成装
    置。
  7. 【請求項7】 記入済みの帳票から未記入の帳票の画像
    を作成する帳票画像作成装置であって、複数の同一形式
    の記入済みの帳票の画像を入力する手段と、入力された
    複数の記入済み帳票画像の位置合わせをする手段と、位
    置合わせ後の複数の記入済み帳票画像のAND画像を作
    成する手段と、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画像
    及びAND画像より黒ラン連結成分を囲む矩形を抽出す
    る手段と、位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出さ
    れた矩形とAND画像から抽出された矩形との対応付け
    をし、位置合わせ後の記入済み帳票画像より抽出された
    各矩形に対応したAND画像より抽出された矩形の個数
    によってAND画像の削除すべき不要部分を特定し、そ
    の不要部分をAND画像より削除する手段とを具備する
    帳票画像作成装置。
  8. 【請求項8】 不要部分の削除後のAND画像に対し、
    位置合わせ後の記入済み帳票画像を参照して画像補正を
    行う手段を有することを特徴とする請求項2乃至7のい
    ずれか1項に記載の帳票画像作成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の帳票画像作成装置におい
    て、画像補正の手段は、AND画像中の削除されなかっ
    た部分の画像を、位置合わせ後の複数の記入済み帳票画
    像中の対応部分のOR画像で置き換えることにより画像
    補正を行うことを特徴とする帳票画像作成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の帳票画像作成装置にお
    いて、画像補正の手段は、AND画像中の削除されなか
    った部分の画像を、位置合わせ後の複数の記入済み帳票
    画像の対応部分の画像を平均化した画像で置き換えるこ
    とにより画像補正を行うことを特徴とする帳票画像作成
    装置。
  11. 【請求項11】 位置合わせ後の記入済み帳票画像上の
    罫線若しくは枠線に相当する線分を抽出する手段を有
    し、不要部分を削除する手段は、位置合わせ後の記入済
    み帳票画像より抽出された矩形の、抽出された線分から
    の距離に応じて、当該矩形に関連する部分を削除すべき
    か判断するための閾値を調整することを特徴とする請求
    項5、6又は7記載の帳票画像作成装置。
  12. 【請求項12】 請求項5、6又は7記載の帳票画像作
    成装置において、不要部分を削除する手段は、位置合わ
    せ後の記入済み帳票画像より抽出された矩形の大きさに
    応じて、当該矩形に関連する部分を削除すべきか判断す
    るための閾値を調整することを特徴とする帳票画像作成
    装置。
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