JP3378390B2 - 試験用具 - Google Patents

試験用具

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JP3378390B2
JP3378390B2 JP31024694A JP31024694A JP3378390B2 JP 3378390 B2 JP3378390 B2 JP 3378390B2 JP 31024694 A JP31024694 A JP 31024694A JP 31024694 A JP31024694 A JP 31024694A JP 3378390 B2 JP3378390 B2 JP 3378390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の反応、培養等を
必要とする化学的、微生物学的、免疫学的試験等に好適
に使用することができる試験用具に関する。
【0002】
【従来の技術】化学的試料を何等かの試薬と反応させる
工程を含む化学的試験や、試料中で微生物を培養する工
程を含む微生物学的試験などにおいて、特に多数の試料
の処理、多数の試薬との反応あるいは多数の系における
培養等を必要とする試験では、通常、反応あるいは培養
容器として複数のウェルを設けたプラスチック製マイク
ロプレートが使用されている。
【0003】このようなマイクロプレートを使用する試
験においては、プレート上の各ウェルのそれぞれにおい
て個別の反応、微生物の培養等を行うものである。例え
ばマイクロプレートを使用する微量液体希釈法によるM
IC測定においては複数のウェルに種々の濃度の抗菌薬
を入れ、それぞれのウェルでの対象菌の生育を観察し最
小発育阻止濃度を判定する。
【0004】このような試験に使用する試験用具とし
て、例えば予め所定量の抗菌薬をマイクロプレートの各
ウェルに分注し、乾燥したもの及びそのまま凍結保存し
たものが商品化されている。しかしながら、このような
試験用具は、マイクロプレート自体のコストが高いため
に高価な商品となってしまうという問題があり、低価格
化が望まれていた。また、1種の試料で多数の試験を行
う場合にも、各ウェルごとに試料を所定量滴下しなけれ
ばならず、操作が煩雑になるという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、特に多項目の反応性能の試験を行う化学的試験、微
生物学的試験などを簡便かつ迅速に行うことができ、し
かも安価に製造することができる試験用具を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の拡散部と吸水
部を有する試験用具が、特に多項目の試験を簡便かつ迅
速に行うことができ、しかも安価に製造できることを見
出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、被検液を供給するた
めの拡散部と、該拡散部と少なくとも一部で接触し、被
検液を反応させるための複数の吸水部とを有し、かつ吸
水部と拡散部の吸水量の比(吸水部/拡散部)が2以上
である試験用具を提供するものである。
【0008】本発明の試験用具は、吸水部と拡散部を有
し、これらの吸水量の比(吸水部/拡散部)が2以上、
好ましくは5〜15であることが必要である。この比が
2未満では、拡散部に被検液を拡散させて吸水部に吸水
させることが困難である。吸水部、拡散部として用いら
れる材料としては、特に制限されないが、例えばレーヨ
ン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレ
ン、ビニロン、ポリエチレン、ポリウレタン、綿、セル
ロースパルプなどの1種又は2種以上を原料とする不織
布;濾紙、ニトロセルロース、セルロースアセテート、
綿ガーゼ、ガラス繊維、その他の化学・天然素材からな
る繊維等が挙げられる。
【0009】これらの材料のうち、拡散部としては、吸
水量が0.005〜0.05g/cm 2 、特に0.008
〜0.02g/cm2 のものが好ましく、また1cm×10
cmの長方形シートの短辺部の一端を精製水に浸漬させた
とき、15分以内、特に30秒〜3分に全面に水分が拡
散する水分拡散速度を有するものが好ましい。また、吸
水部としては、吸水量が0.020g/cm2 以上、特に
0.08〜0.2g/cm2 のものが好ましい。
【0010】拡散部と吸水部は、前記のような材料のな
かから、好ましくは前記の吸水量のもので、吸水量の比
が2以上になるようなものをそれぞれ選択して組合わせ
て用いればよく、吸水量の比がこの範囲内になれば、材
料や厚さなどの違いにより、異なる吸水量のものを用い
ることができる。また、吸水部の吸水量を調整するため
に、吸水性高分子を固定した材料を吸水部として使用す
ることができる。ここで用いられる吸水性高分子として
は、例えば可溶性デンプン、マンナン、寒天、アルギン
酸ナトリウム、植物粘質物(アラビアゴムなど)、微生
物産生粘質物(デキストラン、キサンタンガム、ゼラン
ガムなど)、セルロース系物質(メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、その他のセルロース)、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、また
これら高分子のグラフト重合体などが挙げられる。これ
らの吸水性高分子を吸水部材に固定する方法としては、
例えば吸水性高分子を水、有機溶媒等に溶解した溶液
に、吸水部材を浸漬させた後、乾燥固定する方法;粉末
状の吸水性高分子を吸水部材上に散布し、更に吸水部材
をのせてはさむ方法;吸水性高分子を繊維状に加工し、
吸水部材の繊維に織り込む方法などが挙げられる。
【0011】これらの材料のうち、拡散部としては綿不
織布、アクリル不織布が好ましく、吸水部としてはセル
ロース濾紙、アクリル不織布、ポリプロピレン・セルロ
ース混合不織布が好ましい。特に綿不織布とポリプロピ
レン・セルロース混合不織布の組合わせ、綿不織布とア
クリル不織布の組合わせ等が好ましい。
【0012】なお、本発明において用いる吸水量とは、
Crowらの方法(INDA−TEC,207(199
1))を一部改変して、以下の方法に従って求めた値を
いう。 1)8.5cm×14cm、厚さ3cmのスポンジ(ポリウレ
タン)を予め充分含水させ、精製水の入った皿に浸漬さ
せる。 2)1cm×1cmの試験片を含水スポンジ上にのせ、同型
スポンジを重ねる。 3)皿ごと湿潤箱に入れ、室温(20〜25℃)にて5
時間放置した後、試料重を測定する。 4)吸水後の試料重から吸水前の試料重を差し引いた値
を吸水量とする。
【0013】本発明で用いる拡散部は、被検液を供給
し、これを吸水部へと拡散させるためのものである。か
かる拡散部の形状、大きさ、厚さは特に制限されるもの
ではなく、用いる被検液量や吸水部の吸水量、吸水部の
数などに応じて選択することができる。通常は四角形の
シート状のものが好ましく、例えば一辺が3〜20cmの
四角形で、厚さが0.05〜0.6mm程度のものが好ま
しく用いられる。
【0014】また、本発明で用いる吸水部は、拡散部で
拡散された被検液を吸水し、これを反応試薬等と反応さ
せるためのものである。かかる吸水部の形状、大きさ、
厚さは特に制限されるものではなく、被検液量や吸水量
などに応じて選択することができる。通常は円形又は四
角形のシート状のものが好ましく、例えば直径又は一辺
の長さが0.2〜1cmで、厚さが0.2〜0.7mm程度
のものが好ましく用いられる。この場合、1個の吸水部
に吸水させる被検液量は一般的には0.025〜0.2
ml程度である。このような吸水部の数は複数であれば特
に制限されず、被検液量や試験項目数などから任意に決
定すればよい。
【0015】本発明の試験用具において、吸水部は拡散
部と少なくとも一部で接触するように配置される。その
際に、複数の各吸水部は、それぞれの反応系、培養系等
の成分が混ざり合わないように独立して隣接する吸水部
と隔離して設けるのが好ましい。また、吸水部を拡散部
に固定する方法としては特に制限されず、例えば吸水部
と拡散部の一部を接着性物質(親水性接着剤、水溶性高
分子等)を用いて固定する方法;拡散部上に吸水部を置
き、(熱)圧着により一部を張り合わせる方法;拡散部
と吸水部を縫合する方法;拡散部に切れ込みを設け、こ
れに吸水部をはめ込む方法などが挙げられる。また、こ
のような吸水部及び拡散部を、更に防水性の基体上に配
置して用いるのが好ましく、かかる基体としては、例え
ばポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系
等のプラスチック板、ガラスなどが挙げられる。
【0016】本発明の試験用具を用いて試験を行うに
は、所定量の被検液を拡散部のうちのどこか一カ所に流
し込めばよく、これにより被検液が拡散部内を拡散し、
複数の各吸水部で吸水される。被検液量は、拡散部及び
吸水部の大きさ、吸水量などに応じて決定される。
【0017】各吸水部に吸水された被検液は、ここで各
種の反応試薬等と反応する。反応試薬等は、試験用具に
予め含有させておいても、また吸水後に添加してもよ
く、安定性などの点で問題がなければ、迅速な試験を行
うために予め含有させておくのが好ましい。ここで用い
られる反応試薬としては特に制限されず、例えば各種発
色基質や蛍光基質等の酵素活性測定用試薬;糖、アミノ
酸、脂肪酸等の微生物同定用試薬;各種抗生物質等の微
生物に対する薬剤感受性測定用試薬;各種抗菌物質等の
抗菌試験用試薬等が挙げられる。これらの反応試薬は、
例えば予め滅菌した吸水部に、単位面積当たりの吸水量
以下になるように試薬溶液を加えた後、減圧乾燥させる
ことにより固定することができる。
【0018】本発明の試験用具の複数の吸水部には、こ
のような方法によりそれぞれ種類や濃度の異なる反応試
薬を固定することができ、多項目の反応性能を一度に試
験することができる。このときの反応試薬は、例えば被
検液(菌懸濁液、体液、髄液、食品乳化液などの液体)
中の酵素活性測定用として用いるL−alanine−
p−nitroanilideや、L−proline
−β−naphtylamideなどの発色基質では、
吸水片中に吸水される被検液量に対して0.01〜0.
5重量%;4−methylumbelliferyl
−β−D−galactopyranosideや、L
−alanine−7−amido−4−methyl
coumarinなどの蛍光基質では、吸水片中に吸水
される被検液量に対して0.001〜0.02重量%の
範囲で用いるのが好ましい。また、微生物同定試験用と
して用いる糖、アミノ酸、脂肪酸あるいはそれらの中間
代謝物では、吸水片中に吸水される被検液量に対して
0.1〜5重量%が好ましく、更に、微生物に対する薬
剤感受性測定用として用いる抗生物質や抗菌試験用とし
て用いる抗菌物質の場合には、目的の薬剤及び対象微生
物種により任意に薬剤濃度を設定することができる。
【0019】また、吸水部には、吸水した被検液を増粘
させ、吸水部で充分なゲル強度が得られるよう、ゲル化
剤を含有させることができる。かかるゲル化剤として
は、例えばキサンタンガム、カラギーナン、ゼランガ
ム、アラビアガム、ローカストビーンガム、グアーガ
ム、トラガントガム、結晶セルロース等の天然高分子;
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の合成高分子
等が挙げられる。これらのゲル化剤は、前記の試薬を固
定するのと同様の方法で吸水部に固定することができ
る。また、このときのゲル化剤は、吸水片中に吸水され
る被検液量に対して、天然高分子の場合は0.1〜1重
量%、合成高分子の場合は0.05〜0.5重量%の範
囲になるよう用いるのが好ましい。
【0020】更に、前記の反応試薬やゲル化剤を吸水部
に固定する際に、被検液中の菌の培養のためにペプトン
等の各種栄養成分や、ゲル強度を高め、反応感度を向上
させるためにアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等の
カチオン等を試薬溶液中に配合することにより、吸水部
にこれらを含有させることができる。
【0021】また、被検液中に各種栄養成分、界面活性
剤、アルカリ金属塩等のカチオンなどを配合することも
できる。
【0022】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0023】実施例1 (1)吸水量及び拡散速度の測定:表1に示す材料につ
いて、吸水量及び拡散速度を測定した。結果を表1に示
す。なお、拡散速度(拡散時間)は、図1に示すよう
に、水平に位置したスチロール樹脂製板上に1cm×10
cmの試料片を置き、その一方の短辺部1cmを精製水に浸
漬し、逆方の短辺部まで拡散する時間を拡散時間とする
ことにより求めた。
【0024】
【表1】
【0025】(2)残水率の測定:1cm×1cmの試験片
No.10に精製水0.086gを含水させた後、1cm
×1cmの各試験片上に重ね、それを湿潤箱中に室温で1
時間放置し、No.10の残存吸水量を求め、以下の式
に従って、残水率を算出した。結果を表2に示す。
【0026】
【数1】
【0027】
【表2】
【0028】(3)吸水率の測定:1cm×1cmの試験片
No.1又はNo.4を拡散片とし、吸水片として用い
る各試験片の吸水量(g/cm2 )の精製水を試験片N
o.1又はNo.4に滴下し(飽和滴下水量)、その上
に1cm×1cmの各吸水片を重ねる。それを湿潤箱中に室
温で1時間放置し、各吸水片の吸水量を求め、以下の式
に従って吸水率を算出した。結果を表3及び表4に示
す。
【0029】
【数2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】(4)以上の結果より、1:2以上の吸水
量の差があれば、拡散片側にある水が吸水片側に充分に
吸水捕捉されることが確認された。
【0033】実施例2 拡散シートとしてNo.1の綿(ベンリーゼPS−14
0;旭化成工業社製)を用い、吸水シートとしてNo.
12のアクリル(A−200;クラレトレーディング社
製)を用いて試験用具を製造し、多項目の反応性につい
て試験を行った。結果を表5に示す。なお、供試菌株及
び反応項目は以下のとおりである。 供試菌株: E.coli ATCC11775 P.aeruginosa ATCC10145 S.marcescens ATCC13880
【0034】
【表5】反応項目と調整法: 1.L−alanine−p−nitroanilid
e 2.L−glutamic acid−p−nitro
anilide 3.p−nitrophenyl−β−D−g1uco
pyranoside 4.p−nitrophenyl−β−D−galac
topyranoside 5.p−nitrophenyl−β−D−glucr
onide 6.p−nitrophenyl−β−D−xylpy
ranoside 7.p−nitrophenyl−N−acetyl−
β−D−galactosaminide 8.p−nitrophenyl−phosphate
(pH5.4) 9.5Br−4Cl−3Indolyl−phosph
ate(pH8.5) 10.3Indoxyl−phosphate(pH8.
5) 11.L−proline−β−naphtylamid
e 12.β−naphtyl−phosphate(pH5.
4) pH7.0(記載のない基質) 以上、SIGIMA社使用
【0035】(試験用具の製造方法)上記項目につい
て、最終濃度が基質6mM及びキサンタンガム(三栄源エ
フ・エフ・アイ社製)0.25%になるように基質溶液
を調製する。この溶液を滅菌処理した吸水シート(1cm
×1cm)に、1cm2 当たりに100μl の溶液を直接分
注し減圧乾燥した。多項目の反応をみることから、図2
に示すようなスチロール樹脂製基板(14cm×10cm)
上に拡散シート(13cm×5cm)を置き、更に等間隔に
長片に沿って片側6枚、両側で計12枚の吸水シートを
所定の位置に置いた。拡散シートと吸水シートは、中心
部に0.3%PVA 10μl を接着剤として塗布し、
固定させた。
【0036】(操作方法)羊血液寒天培地を用いて前培
養した菌をマクファーランド0.5になるように、0.
1%ゼランガム加1%カゼインペプトン水溶液に懸濁す
る。この菌液を拡散シートの端側から2.5ml流し込ん
だ(各吸水シート部に100μl が捕捉される)。この
方法で6分以内に全面に行き渡ることを確認した。菌供
試後、37℃湿潤箱内で4時間培養させた後、肉眼判定
(+>+W>−)を行った。ただし、基質番号11及び
12については試薬添加10分後に判定を行う。同様に
マイクロプレートを用い、上記項目について試験した。
すなわち、上記と同様に調製した基質溶液を96ウェル
マイクロプレートの各ウェルに100μl ずつ分注し、
減圧乾燥した。これに、上記と同様の菌液を各ウェルに
100μl ずつ滴下し、同様に培養し、判定を行った。
【0037】
【表6】
【0038】表5から明らかなように、本発明の試験用
具を用いて行った反応は、マイクロプレート(プレー
ト)法と同様の結果を示した。従って、本発明の試験用
具を用いれば、拡散部に被検液を一定量流し込むことに
より、プレート法のように各ウェルに被検液を分注する
ことなく、簡便かつ迅速に多項目の反応性能を試験でき
ることが確認された。また、ナフトール誘導体及びナフ
チルアミド誘導体の反応感度は非常に優れており、試薬
添加直後に観察可能という有為な結果を示した。
【0039】
【発明の効果】本発明の試験用具は、従来プラスチック
製のマイクロプレートを用いて行われていた、例えば抗
原、抗体、酵素等の生物学的物質、例えば呈色化合物等
の非生物学的物質を試料又は試薬等として使用する各種
の化学的試験、微生物の培養を含む微生物学的試験等、
特に多項目の反応、培養等を同時に試験することがで
き、その構成上極めて安価に製造することができる。ま
た、従来のマイクロプレートのように各ウェルごとに被
検液を注入する必要がなく、拡散部の一カ所に被検液を
流し込むことにより、被検液を各吸水部に吸水させるこ
とができ、極めて簡便かつ迅速に試験を行うことができ
る。更に、必要な試薬等を予め吸水部に含有させること
ができ、これにより、試験をより迅速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、試料の拡散速度を測定する
方法を示す図である。
【図2】実施例2で製造した本発明の試験用具を示す図
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/52 G01N 33/52 B // G01N 1/10 1/10 P (56)参考文献 特開 平6−317595(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/00 B01L 3/00 C12M 1/34 G01N 21/78 G01N 31/22 121 G01N 33/52 G01N 1/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検液を供給するための拡散部と、該拡
    散部と少なくとも一部で接触し、被検液を反応させるた
    めの複数の吸水部とを有し、かつ吸水部と拡散部の吸水
    量の比(吸水部/拡散部)が2以上である試験用具。
  2. 【請求項2】 拡散部の吸水量が0.005〜0.05
    g/cm2 である請求項1記載の試験用具。
  3. 【請求項3】 吸水部に吸水性高分子を固定した請求項
    1又は2記載の試験用具。
  4. 【請求項4】 吸水部が反応試薬を含有する請求項1〜
    3のいずれかの項記載の試験用具。
  5. 【請求項5】 吸水部がゲル化剤を含有する請求項1〜
    4のいずれかの項記載の試験用具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項記載の試験
    用具の拡散部に被検液を流し込むことを特徴とする試験
    方法。
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