JP3378265B2 - 非接触制御式水栓 - Google Patents

非接触制御式水栓

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JP3378265B2 JP01219492A JP1219492A JP3378265B2 JP 3378265 B2 JP3378265 B2 JP 3378265B2 JP 01219492 A JP01219492 A JP 01219492A JP 1219492 A JP1219492 A JP 1219492A JP 3378265 B2 JP3378265 B2 JP 3378265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触式に検出範囲内
のユーザーの存在を確認しこの後出力信号を生成する、
特に送信機、受信機及び電子切換え回路といったほぼ電
子的な構成要素と、電子的構成要素の出力信号及び可能
な場合にはその他の制限的数量に応じて水の流れを制御
する電子制御弁といったほぼ機械的な構成要素とを有す
るハウジングを伴う非接触制御式衛生取り付け具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】非接触式に制御される衛生取り付け具の
場合、一般に全ての構成要素つまり電子的構成要素なら
びに機械的構成要素の両方を標準的ハウジングの中に配
置することに努力が払われている。この場合、これまで
のように入口管内で実際の器具とは別に水流を制御する
電磁弁を据えつけ必要な接続ケーブルを取りつけること
はもはや必要でなくなる。非接触式に制御されるこの種
の周知となっている衛生取り付け具においては、複数の
構成要素を配置しなくてはならないため、見た目があま
り良くないブロック状の外観となる。更に、これらの器
具は一般的に点検が容易ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、点検
しやすくなるように非接触式に制御され、そして同時に
美しい外観も得ることができるような、上述した種の衛
生取り付け具を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的は本発明によ
れば、ハウジングには、各々ほぼカップ形のハウジング
を伴い中央平面との関係において対称的に解除可能な形
で取りつけられた2つのハンドル状の付属物と、水路と
を含む主ハウジングが含まれており、全ての電子的構成
要素はハンドル状の付属物のうちの一方により標準的な
構造の要領で保持され少なくとも部分的にそのカップ状
ハウジング内に配置され、そして全ての機械的構成要素
は、ハンドル状の付属物のもう一方により標準的構造の
要領で保持され少なくとも部分的にそのカップ状ハウジ
ング内に配置される構成により達成される。美的観点か
ら見ると、本発明は設定された目的を以下の要領で達成
する。つまり、いわゆる双ハンドル式器具は一般にユー
ザーにとって周知のものであり、ここでは温水又は冷水
の流れを調整するための2つのハンドルは、器具ハウジ
ングに対して側面方向にとり付けられている。ユーザー
はこのような器具の外観に慣れており、そのデザインは
きわめて高い品質に達している。ここで、本発明による
と、このような周知の美的な双ハンドル式器具の外観
は、非接触式に制御された衛生取り付け具のために模倣
されている。見る人が「ハンドル」として認識し美的に
許容するものは実際には、中に構成要素が入っているハ
ウジングの延長部分である。このことから、ユーザーが
自ら知っているものである器具ハウジングと同一視する
中央主ハウジング内でスペースが節約され、そのため、
ハウジングをよりほっそりと美的により魅力的なものに
保つことができる。
【0005】点検の容易性は、本発明によると、各々の
場合においてハウジングの3つの主構成要素が「1つの
制御(ワン ディシィプリン)方法」により制御された
構成要素のみを含んでいるという事実によって達成され
る。すなわち、全ての電子的構成要素は、側面付属物の
1つの上に1つの構成単位として組み合わされているの
である。この構造単位は、電子技術者の技能域に入る;
これはまず最初に電子技術者によって工場で生産されう
るが、その後は必要とあらば全て一緒に点検、修理又は
交換することもできる。中央主ハウジングの中には、一
般に特別なメンテナンスを必要としない全ての水路が位
置づけされている。一方、第2のハンドル状の付属物に
おいては、全ての機械的構成要素が同様に1つの構造単
位として組合わされており、この構造単位は点検を目的
として同様に全体として衛生取り付け具から取り外すこ
とができ、従ってこのケースの技能を有する衛生設備専
門家が容易に修理でき、必要とあらば全て一緒に交換す
ることもできる。数多くの場合において、ハンドル状の
付属物が非回転式に主ハウジングに固定されていれば充
分である。このようにして、実際にはハンドル状の付属
物は1つのハウジング延長部分としてのみ役立ち、この
延長部分の中では構成要素のためにさらにスペースが利
用できる。特に、電子的構成要素が入っているハンドル
状の付属物は、一般に回転できない。回転できない付属
物の固定は、固定リングがそのハウジングの開放端に解
除可能な形で適切に取着され、固定リングが主ハウジン
グの片側面にネジ手段により止着される。
【0006】アクセス可能性により、この場合では締め
つけリング用のネジは適宜に主ハウジングを通して横方
向に延びている。このようにして回転不能な付属物は、
そこに配置されるべきハンドル状の付属物がまだ据えつ
けられていないことを条件として、反対側からこれらの
ネジで主ハウジングに固定される。しかしながら、前記
ハンドル状の付属物の少なくとも1つは回転可能であっ
てもよく、この点において真のハンドルとして役立ち得
る。実際、非接触式に制御される器具においては全ての
機能が非接触式に行なわれるわけではない。頻繁にでは
なく必要となる機能上の変更、例えば流出水の温度の調
整などを手で行なうということは、きわめて習慣的で衛
生上の理由から受諾できることである。これは、真のハ
ンドルとして設計された本発明に従った回転可能なハン
ドル状の付属物を用いて行なわれうる。このような場合
明らかに、この回転可能な付属物により、それに取着さ
れた全ての構成要素は回転させられることになる。回転
可能な付属物について最も一般的なこの設計の場合、回
転可能な付属物は適宜に、主ハウジングのチャンバ内へ
その冷水及び温水流調整領域により突出している回転ピ
ストンを保持している。ここで、この回転ピストンが中
空ピストンとして構成され、少なくとも電子制御弁の閉
鎖部材が中空ピストンの内側に位置づけされていればス
ペースを大幅に節約することができる。
【0007】本発明の特定の特徴によれば、前記回転可
能なハンドル状の付属物は、該回転可能な付属物が保持
している機械的構成要素上の溝の中に係合するU字状の
固定部品を用いて主ハウジングにネジ手段により止着さ
れている。従って、該U字状の固定部品により、ハンド
ル状の前記回転可能な付属物全体が軸方向に固定されて
いる。このタイプの取付けは、前記回転可能なハンドル
状付属物が位置づけされるべき主ハウジングの側面上で
のみ行なわれることから、これは、主ハウジング全体を
通って伸びる固定ネジを用いて行なわれる非回転式ハン
ドル状付属物のための上述のタイプの取付けとの組合せ
に特に適している。当然のことながら、U字状の固定部
品によるタイプの固定の場合、固定ネジが実際アクセス
できるよう注意を払わなくてはならない。この目的のた
め、溝を含む構成要素は、前記U字状固定部品のための
締め付けネジと心合せされうる片側面に通じる凹部を含
んでいてよい。このようにして前記回転可能な付属物
は、この凹部を経て固定ネジへネジ回しがアクセスでき
るように、わずかにだけ回転される必要がある。
【0008】回転可能な付属物には回転角度を制限する
ための手段が具備されているべきである。この目的のた
め、上方に取り付けられた機械的構成要素は、構成要素
のコアから半径方向に突出する肩部を形成する凹部を含
んでいてよく、この肩部は定置部品に対する突合せによ
り付属物の回転可能性を一方の回転方向に制限してい
る。回転角度は、温度の上昇に対応する方向に特に調節
可能でなくてはならない。この目的のため、凹部の環状
肩部に対しさまざまな角位置でストッパ部材を取着する
ことができ、該部材は定置部品に対する突合せによりこ
の回転方向への付属物の回転可能性を制限する。主ハウ
ジング上に回転可能な付属物を取りつけるための固定ネ
ジは、単に定置部品としてのみ役立つものであってよ
い。
【0009】ハンドル状の付属物のカップ形のハウジン
グは適宜にその開放端部又はそれを延長するカラーによ
って、主ハウジングの隣接側面上の溝内に係合する。こ
うして、2つの側面方向ハンドル状付属物と主ハウジン
グとの間に目で見て魅力ある遷移が作り出され、さらに
ユーザーにはそれぞれのハンドル状付属物が回転可能な
ものであるかどうかわからなくなっている。本発明の更
にもう1つの特徴に従うと、主ハウジングは中央ネジに
より基礎部に取り付けられている。この場合、流入路及
び中ぐりの間の分離点には適切なシールが具備されてい
なくてはならず、中央ネジの頭はガスケットにより主ハ
ウジングとの関係において密封されていなくてはならな
い。以下に、図面を参照しながら本発明の一実施例につ
いて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】図1より理解されるように、図示されている
非接触制御式衛生取り付け具は5つの主構成要素に分割
することができる。スイベルアウトレットが中央主ハウ
ジング1上にはめ込まれ、このハウジングには基礎部2
が下側に取りつけられている。温水及び冷水用の流入路
4(そのうちの1つが図2に破線で示されている)が基
礎部2の中を通っている。給水用の可撓性ホース5がこ
の基礎部品内に下からネジ込まれている。2つのハンド
ル状の付属物6,7が、図1に示された断面II−IIとの
関係において対称的に、主ハウジング1に連結されてい
る。左側のハンドル状の付属物6はハンドルの外観をし
ているだけでハンドルの機能を有していない。これは単
に、非接触式に制御される管継手の電子的構成要素を収
容するためだけに役立つ。図1と図3において、ユーザ
ーを検出するために使用される赤外線のための光学的出
入り窓8が図示されている。該窓8は、光学窓としての
その機能及び発光ダイオード9と、その後ろにある受光
ダイオード10が見えないように暗くなっている(図3
の断面図を参照のこと)。図3は、一方ではケーブル1
2を介して供給電圧が供給され、他方ではもう1本のケ
ーブル13を介して以下に記す要領で水流を制御するソ
レノイド弁14に接続されている電子装置11がどのよ
うにハンドル状付属物6の内側に位置づけされているか
を示している。ケーブル12は、主ハウジング1又は基
礎部2内の軸線に平行な中ぐり15及び主ハウジング1
内の傾斜した中ぐり16により、衛生取り付け具の外に
導かれる。装置は、衛生取り付け具の前のユーザーの電
気的検出及びソレノイド弁を制御する信号を生成するた
めに役立つという意味で、「電子的」構成要素と呼ぶこ
とのできる全ての構成要素が1つのユニットとしてハン
ドル状付属物6の中で組合されているようなものであ
る。
【0011】図示されている実施例において、右側のハ
ンドル状付属物7は「ハンドル状」であるばかりでな
く、つまり従来の衛生取り付け具のハンドルのように見
えるだけでなく、実際にこの機能を有している。これ
は、その水平軸を中心にして、すなわち衛生取り付け具
から流出する混合水の温度を調節するために回転させる
ことができる。単一温度の水のみを送り出す衛生取り付
け具においては、付属物7は単にハンドル「状」のもの
であってよく、従ってハンドルの機能を実際にもたず、
単にこのようなハンドルが存在する外観を与えているに
すぎない。ハンドル状付属物7内に1つのユニットとし
て位置づけ又は取り付けられているのが、水流を制御す
るのに役立ちこの意味で「機械的」なものとみなすこと
のできる全ての構成要素である。特にこれらの機械的構
成要素に属しているのは、以下に構造を詳述する磁気起
動式パイロット弁ならびに、温度調整のため構造的にこ
のパイロット弁と組み合わされている「摩擦部材」とし
ても知られている回転ピストン17である。
【0012】ハンドル状付属物7内又はその上に位置づ
けされているものについてのより精確な記述のため、こ
こで図1から図3よりも拡大して描かれている図4、図
5を参照する。明確さのため、図4、図5では、ハンド
ル状付属物7のカップ状の外側ハウジング18は省略さ
れている。これは、図3を見ればわかるように、摩擦部
材17の円筒形エプロン20にネジ19で取り付けられ
ている。外側ハウジング18が回転すると、こうして摩
擦部材全体17が巻き込まれることになり、以下に記述
する要領で冷水と温水の混合比は変化させられる。摩擦
部材17は、エプロン20から離れた端部において主ハ
ウジング1の円筒形チャンバ21内に突出する単一ブロ
ック形状の部品である。このチャンバ21の中には、基
礎部2内の中ぐり4と連通し、かつこうしてその中を冷
水及び温水が円筒形チャンバ21内へと通過しうるよう
な、主ハウジング1を通って斜めに導かれた中ぐり2
2,23が開放している(図5も同様に参照のこと)。
中ぐり22及び23との関係において互い違いに配列さ
れた状態で、主ハウジング1のもう1つの中ぐり24が
円筒形チャンバ21内に開放しており、この中ぐり24
は、アウトレット3へと連通する垂直中ぐり25に連結
されている。このことは特に図3を見ればわかる。従っ
て、摩擦部材17の内側端部が円筒形部材21の中に挿
入されなかった場合、ホース5、流路4,22,23を
通して主ハウジング1の円筒形チャンバ21内へ流れ込
む水は、直接中ぐり24及び25を通ってアウトレット
3へと流れることが可能となっている。冷水と温水の混
合比の調整は、中に斜めに延設された溝27が具備され
ている摩擦部材17の略円筒形のヘッド26により行な
われる。回転位置に応じて、溝27は、異なる形で主ハ
ウジング内の流路22,23と交差する。図5は、流路
22,23の両方共同程度まで、すなわち半分まで溝2
7内に開放していることから、冷水と温水が同じ比率で
受け入れられる位置を示している。従って、水は流路2
2,23から溝27内へと流れることができる。溝27
は、混合されるべき水を摩擦部材17のヘッド26の外
周上の凹部28内に導き、ここから水は摩擦部材17の
端面へと通過しうる。摩擦部材ヘッド26の表面の下部
領域内へ、弾性パッド79が導入される。摩擦部材17
が完全冷水位置まで回転させられたとき、前記パッド7
9は、温水を供給する中ぐり22の開口部よりも上にあ
り、この中ぐりを密閉する。このため温水の損失は避け
られる。
【0013】摩擦部材17の開放端面に到着した混合水
の流路24ひいては出口3への経路は、パイロット制御
弁29を中に備えた摩擦部材17の中空ヘッド26の内
部と、チャンバ21の壁と縮小された直径をもつ摩擦部
材17の領域との間にある環状チャンバ78、及び摩擦
部材17内の半径方向中ぐり44を経由して通る。前記
環状チャンバ78は、摩擦部材17の表面上の溝内にあ
る2つのOリング56及び57により軸方向に制限され
る。パイロット制御弁29が無い場合には、摩擦部材1
7のヘッド26の内側端面に到着する水は、摩擦部材1
7の内部を通って流路24まで自由に流れることができ
る。
【0014】閉鎖用部材として、パイロット制御弁29
は、弾性材料より成る膜30、及びこの膜30と連動す
る剛性合成材料製ケージ31を具備している。これは図
面に単一ブロックで示されているが、複数のブロック状
で構成することも可能である。前記弾性膜30は、反対
方向に積層して配置された2つの円錐台の形をしてお
り、軸方向に相対する端部上には半径方向内方に突出す
るビード32,33が形成されている。ケージ31は、
2つの軸方向端部においてそれぞれ1つのサポートリン
グ35又は36ならびに中央突合せ部材34を含み、該
リングは弾性膜30のその場所にあるビード32,33
と連動する。ケージ31の突合せ部材34はリブ37に
よりサポートリング35,36に連結され1つのユニッ
トを構成する。ケージ31とそれに取付けられた膜30
は、摩擦部材の内側の段を圧迫し、パッキン46及びピ
ストンリング47により外側端部において離脱可能な形
で固定されている。従って弾性膜30は、通常内側又は
外側からの水による圧力の作用によらず、ケージ31の
突合せ部材34の外側を圧迫するように形成されてい
る。これは、そのとき摩擦部材17内部を通って溝路2
4までの水の通路が突合せ部材34、及び膜29によっ
て阻止されることから、パイロット制御弁29の閉鎖位
置である。膜29は、図示されている閉鎖位置から、そ
れが突合せ部材34から中央領域内で上がり主ハウジン
グ1の円筒形チャンバ21の壁を圧迫するという形で、
開放位置内へと移動することができる。この場合、膜2
9と突合せ部材34の間の環状チャンバは、通り抜けの
ために解除される。膜30のこの動作は、膜の半径方向
内側及び半径方向外側に存在する圧力の影響の下で生じ
る。これらの過程はそれ自体既知のものであり、ここで
詳述する必要はない。ここでは以下のことさえわかって
いれば充分である。
【0015】突合せ部材34の下にある膜29の内部は
小さな半径方向の均圧用中ぐり38によって外部チャン
バに連結されている。外部チャンバは更に、軸平行流路
39を経由してエプロン20内に半径方向に横設された
摩擦部材17の外部端面上の凹部40と連通している。
この凹部40は、磁気コイル14の上側面によって被覆
され、Oリング45により密封されている。凹部40の
ベース上に形成されているのは、閉鎖用部材42と連動
する弁座41である。閉鎖用部材42は通常弁座41を
閉じ、このようにして摩擦部材17内の半径方向中ぐり
44更には主ハウジング1内の溝路24へと連通する軸
平行流路43へのアクセスを閉じる。図4に図示するよ
うに閉鎖用部材42が弁座41が閉鎖している限り、弾
性膜30に対し外側から作用する圧縮力は、膜29の内
部チャンバ内で結果として生じた圧縮力より大きい。従
って膜30は、ケージ31の突合せ部材34の外周と接
触した状態にとどまる。すなわちパイロット制御弁29
は閉鎖する。しかしながら、電流がパイロット制御弁の
コイル14に供給された場合、閉鎖部材42は弁座41
からもち上がる。その結果、膜30が中央領域内の突合
せ部材34からもち上がり、摩擦部材17のヘッド26
の内壁を圧迫する開放位置へと移動するという意味で、
膜30に作用する圧力が変化することになる。
【0016】非接触式に制御される衛生取り付け具の組
立ての時点では、まず第1に、ハンドル状付属物6,7
により保持、あるいは形成されている全てのユニットが
予め組立てられている。ハンドル状付属物6にとってこ
のことは、すなわち、発光ダイオード9、受光ダイオー
ド10、及び電子装置11が開放端部からそのハウジン
グ52内に導入され取りつけられることを意味する。そ
の開放端部においてハウジング52はネジ部を有してお
り、この中にリング49がネジ込まれている。2つのネ
ジ50,51(図2も参照のこと)が主ハウジング1を
通して横方向に延び、そのネジ山付き端部によりリング
49のネジ山付き中ぐり内へと回転される。従って、ネ
ジ50,51の頭は、図1内右側の主ハウジング1の側
面内の凹部を圧迫する。このようにして左側のハンドル
状の付属物6は主ハウジング1に取着される。リング4
9及びネジ50,51を使用することから、ハウジング
52の角度方向性ひいては光学窓8の心合せを精確に固
定することが可能である。これは、左側のハンドル状付
属物6のハウジング52が単に端部によって主ハウジン
グ1内にネジ込まれていた場合には不可能なことであっ
た。主ハウジング1にハンドル状付属物6を最終的に固
定する前に、当然のことなからケーブル12が経路1
5、16を通って誘導される。ケーブル13は、経路5
3を通って誘導され、主ハウジング1のもう一方の側面
まで主ハウジング1内を完全に貫通する(図2も参照の
こと)。ハウジング52の内側端部上の円筒形カラー5
4が、図1の左側の主ハウジング1の側面上の溝の中に
突出している。こうして、ハンドル状付属物と主ハウジ
ング1との間に目で見て魅力的な遷移が生み出されるこ
とになる。
【0017】実際真のハンドルである図1右側のハンド
ル状付属物7の締め付けは、次のような要領で行なわれ
る(以下の記述は特に図3から図6を参考する)。摩擦
部材17には、設置された状態で図1右側の主ハウジン
グ1の側面が横たわることになる軸方向の点において溝
58が具備されている。U字形の固定部品59が該溝5
8内へ側面から挿入される。この固定部品は3つのネジ
60,61、及び62により図1右側の主ハウジング1
の側面にしっかりとネジ止めされている。これらのネジ
の1つすなわちネジ60は、図4、図5中に図示されて
いる。全てのネジは、ネジ60,61,62の頭の高さ
で、図3のラインVI−VIにおける断面図である図6中に
見ることができる。ネジ60,61,62の頭は、図1
右側の端面まで摩擦部材17の外側部分を通して軸に平
行に伸びる凹部63,64を通してアクセス可能であ
る。摩擦部材17の回転のため、これらの凹部63,6
4を交互にネジ60,61,62の頭と心合せ状態にさ
せることができ、このためネジ60,61,62をこの
点で挿入させネジ回しで締めることが可能となる。
【0018】摩擦部材17を流出混合水温度の調整のた
めに回転させることのできる角度は、以下の要領で調節
可能である。溝58の外側に直接隣接している状態で
(従って図4では溝の上にある)、摩擦部材17の外部
輪郭内にもう1つの凹部65が具備されているが、該凹
部は溝58よりも大きい直径を有し、摩擦部材17の周
囲全体にわたり完全に誘導されていない。反対に図6を
見ればわかるように、ハトの尾の形をした突起部66
が、摩擦部材17の「コア」67から半径方向外向きに
突出している。このハトの尾の形をした突起部66は、
ネジ60の頭を圧迫することになるという点で、図6に
おいて摩擦部材17が時計回りに回転する能力を制限し
ている。湾曲したスロット68が、エプロン20を支持
する摩擦部材17の部分的領域に向かってリセス65に
より形成される環状肩部と、磁気コイル14も同様に上
にはめ込まれているエプロン20によりとり囲まれた摩
擦部材17の外側端壁との間の壁の中を通過する。この
スロット68を通って外側から1本のネジ69が誘導さ
れ、このネジがストッパ部材70を前述の凹部65の環
状肩部上に固定している。ストッパ部材70は、摩擦部
材17の「コア」67から半径方向に、凹部65により
形成された環状肩部の外周へ向かって延設されている。
これは、それがネジ60の頭を圧迫することになるとい
う点で、摩擦部材17が反時計方向に回転する能力を制
限している。図示するように、摩擦部材17が網羅でき
る回転角度全体は、湾曲したスロット68内のストッパ
部材70の可変的位置により規定される。パイロット制
御弁29が中部に配置され磁気コイル14が該弁29を
起動している状態の摩擦部材17が、U字状の固定部品
59及びネジ60から62を用いて主ハウジング1に固
定されている場合、ハウジング18は摩擦部材17のエ
プロン20上に滑動させられ、ネジ19によりそこに止
着される。ハウジング18にネジ止めされた、あるいは
ハウジング18と一体的な円筒形カラー71が、このよ
うにして図1右側の主ハウジング1の側面内の溝の中に
係合する。この点において、状態は、図1左側のハンド
ル状付属物6の外部ハウジング52が主ハウジング1の
左側面上の溝の中に係合する態様と同じである。最終的
に、ハンドル18内のネジ19の頭は窓48によりカバ
ーされており、該窓48の外観は、図1左側のハンドル
状付属物6内の窓8に対応している。図1から理解され
るように、このようにして完全に対称な外観が得られ
る。
【0019】主ハウジング1は、中央ネジ72(図2)
により基礎部2に取着されており(図2)、この中央ネ
ジ72の頭は、円筒形チャンバ21から出口3へ流れる
混合水を誘導する。上述の中ぐり25内の上部領域の中
にある、図2において下向きの方向への水の通路は、ネ
ジ72の頭部とその下にある中ぐり25の環状肩部との
間に配置されたガスケット73によって阻止されてい
る。主ハウジング1に出口3を取着するため、該主ハウ
ジング内に上方から固定用ソケット74がネジ込まれ
る。上部領域において、前記固定用ソケット74は幾分
か大きい直径を有しており、この場合Oリングを介して
前記出口3の内壁を圧接している。前記出口3は、主ハ
ウジング1の上端面近傍に前記固定用ソケット74上に
押し上げられる。U字状の固定用部品75が前記出口3
の内壁と縮小された直径の固定用ソケット74の領域の
間にある。前記出口3はネジ76でこれに固定されてい
る。前記固定用部品75は、軸方向に延設された突起部
77により、拡大された直径の固定用ソケット74の領
域を縮小された直径の領域に連結する環状の段を圧迫し
ている。このため、前記出口3は軸方向に固定される。
前記固定用ソケット74の外部輪郭の対応する側面のた
め、軸方向突起部77は同時に、主ハウジング1との関
係において出口3が横断しうる回転角度に対する制限と
して作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】非接触式に制御される衛生取り付け具の正面図
である。
【図2】図1のラインII−IIでの断面図である。
【図3】図1のライン III−III での断面図である。
【図4】図3からの拡大断面図である。
【図5】図4に類似しているものの、図2の矢印Vの方
向での断面における図である(回転ピストンは断面で示
されていない)。
【図6】図3のラインVI−VIでの拡大断面図である。
【符号の説明】
1…主ハウジング 4,5…流入路 6,7…ハンドル状付属物 9…送信機 10…受信機 11…受信用電子装置 14,29…電子制御弁 17…回転ピストン 18,52…カップ形ハウジング 21…チャンバ 22,23…中ぐり 30,34…閉鎖部材 49…締付け用リング 50…ネジ 58…溝 59…U字形締付け部品 60…定置部品 63,64,65…リセス 66…肩部 67…コア 71…カラー 72…中央ネジ 73…ガスケット
フロントページの続き (72)発明者 ベルナー バインマン ドイツ連邦共和国,デー−7024 フィル ダーシュタット,ロイトリンガー シュ トラーセ 29 (56)参考文献 特開 平2−217533(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/05 E03C 1/042 F16K 11/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触式に検出範囲内のユーザの存在を
    確認しこの後出力信号を生成する、少なくとも送信機、
    受信機及び電子切換え回路を含む電子的な構成要素と、
    電子的構成要素の出力信号及びその他の制限的数量に応
    じて水の流れを制御する、少なくとも電子制御弁を含む
    機械的な構成要素とを収容するハウジングを備えた非接
    触制御式水栓において、 前記ハウジングは、水路(22乃至51)を収納した主
    ハウジング(1)と、前記主ハウジングとの関係におい
    て対称的に取り外し可能に取りつけられた2つのハンド
    ル状の付属物(6,7)であって、各々概ねカップ形の
    ハウジング(18,52)とを備えており、 全ての電子的構成要素(9,10,11)は、ハンドル
    状の付属物(6)のうちの一方の付属物内に保持され少
    なくとも部分的にそのカップ形ハウジング(52)内に
    配置されており、 そして全ての機械的構成要素(14,17,29)は、
    ハンドル状の付属物(7)のもう一方により保持され少
    なくとも部分的にそのカップ形ハウジング(18)内に
    配置されていることを特徴とする非接触制御式水栓。
  2. 【請求項2】 前記ハンドル状の付属物(6)のうち少
    なくとも一方は回転不能な形で主ハウジング(1)に取
    りつけられていることを特徴とする、請求項1に記載の
    非接触制御式水栓。
  3. 【請求項3】 固定リング(49)がハンドル状の付属
    物(6)のハウジング(52)の開放端において解除可
    能に取着されていること、及び該固定リング(49)は
    主ハウジング(1)の片側面にネジ止めされていること
    を特徴とする、請求項2に記載の非接触制御式水栓。
  4. 【請求項4】 前記固定リング(49)のためのネジ
    (50)は、前記主ハウジング(1)を通って横方向に
    延設されていることを特徴とする、請求項3に記載の
    接触制御式水栓。
  5. 【請求項5】 前記ハンドル状の付属物(7)のうち少
    なくとも1つは回転自在となっており、この点において
    真のハンドルとして役立つことを特徴とする、請求項1
    から4のいずれか1項に記載の非接触制御式水栓。
  6. 【請求項6】 前記回転自在のハンドル状付属物(7)
    は回転ピストン(17)を保持しており、該ピストンは
    冷水及び温水の流れを制御するその領域(26)におい
    て主ハウジング(1)のチャンバ(21)内へ突出して
    いることを特徴とする、請求項5に記載の非接触制御式
    水栓。
  7. 【請求項7】 回転ピストン(17)は中空ピストンと
    して構成され、前記電子制御弁(14,29)の閉鎖部
    材(30,34)が少なくとも該中空ピストン(17)
    の内側に配置されていることを特徴とする、請求項6に
    記載の非接触制御式水栓。
  8. 【請求項8】 前記回転自在のハンドル状付属物(7)
    は、回転可能な付属物(7)によって保持された回転ピ
    ストン(17)上の溝(58)内に係合するU字状の固
    定部品(59)を用いて前記主ハウジング(1)にネジ
    止めされていることを特徴とする、請求項5から7のい
    ずれか1項に記載の非接触制御式水栓。
  9. 【請求項9】 前記溝(58)を含んで成る回転ピスト
    (17)は、片側面へと導く凹部(63,64)を具
    備しており、該凹部(63,64)は前記U字状の固定
    部品(59)のための固定ネジ(60,61,62)と
    一直線上に配置可能となっていることを特徴とする請求
    項8に記載の非接触制御式水栓。
  10. 【請求項10】 前記回転自在の付属物(7)上に保持
    された回転ピストン(17)の1つは、回転ピストン
    (17)のコア(67)から半径方向に突出する肩部
    (66)を形成する凹部(65)を具備し、該肩部(6
    6)は定置部品(60)に対する突合わせにより、少な
    くとも1つの回転方向でハンドル状の付属物(7)の回
    転を制限することを特徴とする請求項5乃至9のいずれ
    か1項に記載の非接触制御式水栓。
  11. 【請求項11】 前記凹部(65)の環状肩部にさまざ
    まな角度位置でストッパ部材(70)は取着され、或い
    は該ストッパ部材は定置部品(60)に対し当接させる
    ことより一つの回転方向での付属物(7)の回転を制限
    することを特徴とする、請求項10に記載の非接触制御
    水栓。
  12. 【請求項12】 定置部品(60)は、主ハウジング上
    に回転可能な付属物(7)をとりつけるための固定ネジ
    であることを特徴とする請求項10又は11に記載の
    接触制御式水栓。
  13. 【請求項13】 ハンドル状の付属物(6,7)のカッ
    形のハウジング(18,52)は、その開放端部又は
    これを延長するカラー(71)により、主ハウジング
    (1)の隣接側面上の溝内に係合していることを特徴と
    する請求項1から12のいずれか1項に記載の非接触制
    御式水栓。
  14. 【請求項14】 主ハウジング(1)は中央ネジ(7
    2)により基礎部(2)に取り付けられていることを特
    徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の非接
    触制御式水栓。
  15. 【請求項15】 流入路(4,5)と中ぐり(22,2
    3)の間の分離点にはシールが具備されており、中央ネ
    ジ(72)の頭は主ハウジングとの関係においてガスケ
    ット(73)によって密封されていることを特徴とする
    請求項14に記載の非接触制御式水栓。
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