JP3377443B2 - 印刷機用洗浄ロール及びその製法 - Google Patents

印刷機用洗浄ロール及びその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機用洗浄ロー
ル及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷やフレキソ印刷やオフセッ
ト印刷などの印刷においては、画像が形成された刷版に
転移機構を通じて印刷インキを供給し、フィルム・シー
トや段ボール等の被印刷体に刷られる。そして、印刷作
業後の印刷機を洗浄する際は、印刷機の印刷ユニット上
で行われる多くの場合、(従来から)印版やインキ転移
ロールや版シリンダに直接洗浄液を散布し、布やブラシ
を用いて機上で手作業によって洗浄していた。あるい
は、印刷機本体からインキ転移ロールや印版シリンダを
取外し、機外にて手作業で洗浄していた。なお、洗浄液
は、使用インキに適する洗浄剤が用いられ、例えば、水
性インキでは水又はアルコール形有機溶剤若しくは酸・
アルカリ成分を有する洗浄水であり、有機溶剤系インキ
の場合は、同系の有機溶剤を含む溶剤とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように機上又は機外での手作業による洗浄は、作業者に
多くの負担を掛けることとなっていた。即ち、機上での
洗浄作業の場合、版シリンダや転移ロールを回転させつ
つ洗浄液を掛け、布などで刷り洗いするため、労力を要
すると共に、洗浄液が作業者にかかったり洗浄液の揮発
物を吸い込んだりして、安全衛生上問題があった。ま
た、機外での洗浄作業も機上の洗浄作業と同様、作業者
に労力を課し、衛生管理にも問題があるため改善が求め
られていた。
【0004】そこで、本発明は、印刷機上又は印刷機外
でインキ転移ロールや印版シリンダ等を人の手によらず
に効率よく洗浄することができる印刷機用洗浄ロールを
提供することを目的とする。また、本発明は、印刷機上
又は印刷機外でインキ転移ロールや印版シリンダ等を自
動的にかつ効率よく洗浄し得る印刷機用洗浄ロールを形
成できる印刷機用洗浄ロールの製法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る印刷機用洗浄ロールは、円筒状弾性
層と、該弾性層の外周面に突設される多数のブラシ毛状
突起部と、を具備し、上記弾性層の外周面に、多数の微
細孔を形成したものである。そして、ブラシ毛状突起部
の平均長さ寸法が、0.1 〜2.0 mmに設定されている。さ
らに、ブラシ毛状突起部が繊維から成りその繊維の太さ
が2〜9デニールに設定されている。
【0006】また、本発明に係る印刷機用洗浄ロールの
製法は、弾性材形成材料に多数の短繊維を混合し練込ん
で混合材料を形成し、該合成材料にて上記短繊維と弾性
材とから成る所定厚さのシート体を形成し、そのシート
体を円柱状部材の外周面に積層して表面形成層を形成
し、該表面形成層の外周面を研磨し上記短繊維を弾性材
表面から突出させてその突出部から成る多数のブラシ毛
状突起部を形成すると共に上記研磨により上記弾性材表
面に多数の微細孔を形成する。さらに、短繊維の太さを
2〜9デニールに設定する。また、短繊維の長さ寸法を
0.5 〜5.0mm に設定する。また、混合材料の容積に対す
る短繊維の容積の比率を50〜60%に設定する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0008】図1と図2は、本発明に係る印刷機用洗浄
ロールの実施の一形態を示し、この洗浄ロール3は、印
刷機(図示省略)のインキ転移ロールや印版シリンダ等
の被洗浄ロール2を洗浄するためのものであり、軸部35
と、その軸部35に外嵌される支持層4と、その支持層4
の外周面に積層される表面層5と、を備えている。
【0009】軸部35は、金属製であり、大径部35aと、
その大径部35aの両端部に形成される小径部35b,35b
と、から成り、大径部35aに支持層4が外嵌状に固着さ
れ、小径部35b,35bが支持層4よりも軸心方向両側へ
突出する。なお、軸部35を樹脂製としてもよい場合があ
り、その材質としては、FRPが挙げられるが、FRP
以外の樹脂を用いてもよい。
【0010】また、支持層4は、種々の洗浄剤に対する
耐久性を有する耐有機溶剤性又は耐酸・耐アルカリ又は
耐化学薬品性のあるゴム又は樹脂から成り、例えば、ニ
トリルブチルゴム(NBR)、塩化ビニル樹脂(PV
C)、エチレンプロピレンゴム(EPT)等が挙げられ
るが、それら以外のゴム又は樹脂を用いてもよい。ま
た、ゴム製支持層4を高弾性としかつ耐圧縮歪性を高く
する。具体的には、ゴム製支持層4の厚み寸法T2 を10
〜20mmに設定し、かつ、硬さをJIS-A 硬度20〜30度に設
定する。弾性層6の厚み寸法T1 を1〜4mmに設定し、
かつ、硬さをJIS-A硬度50〜70度に設定することによっ
て、表面層5を、被洗浄ロール2に十分馴染ませること
ができ、かつ、被洗浄ロール2のセル内部に食い込ませ
ることができる。
【0011】また、図3と図4に示すように、表面層5
は、円筒状弾性層6と、弾性層6の外周面に突設される
多数のブラシ毛状突起部7…と、から成り、そのブラシ
毛状突起部7…は任意の方向を向いている。さらに、弾
性層6の外周面に、多数の微細孔8…が形成される。こ
れを詳しく説明すると、円筒状弾性層6は、弾性材10
と、その弾性材10に埋設された多数の短繊維9…と、か
ら成る。そして、ブラシ毛状突起部7は、上記短繊維9
…の一部を円筒状の弾性材10の外周面から突出させた突
出部から成る。つまり、ブラシ毛状突起部7は繊維から
成る。
【0012】ブラシ毛状突起部7を成す短繊維9として
は、耐溶剤性が高くかつ強度が大きな繊維が望ましく、
例えば、ポリエステル、ナイロン等の化学繊維を使用す
る。また、ニッケル、スチール、真鍮、銅等の金属製の
繊維を使用してもよい場合がある。また、ブラシ毛状突
起部7…は、長さ寸法(弾性層6の外周面からの突出寸
法)が相違している。そして、そのブラシ毛状突起部7
…の平均長さ寸法を、好ましくは、0.1 〜2.0 mmに設定
する。ここで、平均長さ寸法とは、多数のブラシ毛状突
起部7…の長さ寸法の平均値のことと定義する。理想的
平均長さ寸法を0.1 〜2.0 mmに設定する理由は、平均長
さ寸法が0.1 mm未満であると、洗浄の際にブラシ毛状突
起部7の先端が被洗浄ロールの細かい凹部の底にまで届
かず洗浄効果が落ちるからである。また、平均長さ寸法
が2.0 mmを越えると、ブラシ毛状突起部7の剛性が落ち
て洗浄効果が低くなるからである。なお、このときのブ
ラシ毛状突起部7…の最大長さ寸法L1 は0.2 〜4.0 mm
となる。
【0013】また、短繊維9の長さ寸法Lを0.5 〜5.0m
m に設定する。これは、長さ寸法Lが0.5 mm未満である
とブラシ毛状突起部7の長さが不十分となるからであ
り、長さ寸法Lが5.0 mmを越えるとブラシ毛状突起部7
が長くなり過ぎるからである。また、短繊維9の太さ─
──即ちブラシ毛状突起部7を成す繊維の太さ───を
2〜9デニールに設定する。望ましくは、6〜8デニー
ルに設定する。これは、太さが2デニール未満であると
繊維の切断や剛性の不足が生じるからであり、太さが9
デニールを越えると被洗浄ロールの細かい部分のインキ
を落とすことができなくなるからである。
【0014】また、弾性層6の微細孔8の内径は、短繊
維9の外径と同等乃至それよりも僅かに大きい。即ち、
微細孔8は、弾性層6の弾性材10から短繊維9が抜けて
生じた孔である。また、弾性層6の厚み寸法T1 を、1.
0 〜4.0mm に設定する。これにより、寿命が延びる。な
お、厚み寸法T1 が1.0 mm未満では、弾性層6が薄くな
り過ぎて摩耗による破損や亀裂等が生じ易くなり寿命が
縮む。また、厚み寸法T1 が4.0 mmを越えても寿命があ
まり変わらず、材料が無駄となる。
【0015】次に、この印刷機用洗浄ロール3の製法を
説明すると、先ず、耐化学薬品性を有する弾性材形成材
料(ゴムバインダー)に多数の短繊維9…を混合し練込
んで混合材料を形成する。このとき、混合材料の容積に
対する短繊維の容積の比率を50〜60%に設定する。これ
は、容積の比率が50%未満であると、ブラシ毛状突起部
7…を十分に多く形成することができないからであり、
60%を越えると、短繊維9…が多過ぎて後の研磨の際に
短繊維9…が多く抜けたり弾性層6の強度が低くなる等
の不具合が生じるからである。
【0016】その後、合成材料にて短繊維9…と弾性材
10とから成る所定厚さのシート体11を形成する。さらに
その後、図5に示すように、シート体11を円柱状部材13
───この場合は支持層4───の外周面に積層して表
面形成層12を形成する。なお、軸部35が金属である場合
は、支持層4との接着を良くするために軸部35の表面を
サンドブラスト等で粗面状に仕上げて、その表面に熱硬
化性接着剤を塗布し乾燥後に支持層4を密着させればよ
い。
【0017】その後、表面形成層12の外周面を研磨し短
繊維9…を弾性材10表面から突出させてその突出部から
成る多数のブラシ毛状突起部7…を形成すると共にその
研磨により弾性材10表面に多数の微細孔8…を形成する
(図3と図4参照)。つまり、表面形成層12の外周面を
研磨することにより、短繊維9…の一部が外周面に突出
してブラシ毛状突起部7…となり、かつ、外周面側に位
置する短繊維9…が弾性材10から抜けて、その抜け跡が
微細孔8…となる。こうして、図1〜図4にて説明した
印刷機用洗浄ロール3が完成する。
【0018】しかして、この印刷機用洗浄ロール3は、
例えば、図6と図7に示す印刷機用洗浄装置1に取付け
て使用する。その印刷機用洗浄装置1は、印刷機(図示
省略)のインキ転移ロールや印版シリンダ等の被洗浄ロ
ール2を洗浄するためのものであり、洗浄液を収納する
蓋体21a付きの洗浄槽21と、洗浄槽21の内部に回転可能
に設けられた印刷機用洗浄ロール3と、その洗浄ロール
3を回転させる第1駆動部23と、被洗浄ロール2を洗浄
ロール3に沿って洗浄槽21の内部に回転可能に取付ける
ための取付部24, 24と、取付部24を介して被洗浄ロール
2を回転させる第2駆動部25と、洗浄槽21の下部に設け
られると共に洗浄槽21内の洗浄液Sを加温するためのヒ
ータ26と、を備えている。
【0019】洗浄槽21は、車輪27…を有する台28上に設
けられ、その上部に左右外方へ突設された上棚部28a,
28aを有すると共に、下部には下棚部28bを有してい
る。また、台28の下棚部28b上にポンプ29が設置されて
おり、洗浄槽21の底部に形成された左右一対の孔部30,
30とポンプ29とが、洗浄液循環用パイプ31, 32にて連通
連結されている。
【0020】また、洗浄槽21の左右側壁33, 33を貫通状
として、上記被洗浄ロール2の軸部34両端を保持する取
付部24, 24が左右水平軸心廻りに回転可能に設けられる
と共に、洗浄ロール3の軸部35両端を保持する取付部3
6, 36が左右水平軸心廻りに回転可能に設けられてい
る。
【0021】取付部24, 36は、洗浄槽21の側壁33を貫通
する支軸部40と、支軸部40の内端に固着される筒状保持
部41と、を夫々有する。即ち、洗浄ロール3の軸部34及
び洗浄ロール3の軸部35を、取付部24, 24の保持部41,
41及び取付部36, 36の保持部41, 41に着脱自在に取付可
能としている。
【0022】また、第1駆動部23はモータ42を有し、こ
のモータ42は、洗浄ロール3を保持する一方(図例では
洗浄槽21の左側壁33側)の取付部36の支軸部40に連結さ
れている。また、第2駆動部25はモータ43を有し、この
モータ43は、被洗浄ロール2を保持する一方の取付部24
の支軸部40に連結されている。
【0023】さらに、洗浄装置1は、洗浄ロール3と被
洗浄ロール2とを相対的に当接・離間する方向に移動さ
せて圧着する圧着調整機構Kと、洗浄ロール3と被洗浄
ロール2とを相対的に軸心方向に小寸法往復動させる往
復駆動機構Nと、を備え、圧着調整機構Kのハンドル49
を廻すことによって、被洗浄ロール2と洗浄ロール3と
の圧着を調整できる。
【0024】しかして、往復駆動機構Nのモータ52が回
転駆動することによって、回転板53が回転し、アーム54
の先端が小寸法だけ左右往復動する。これによって、ス
ライド板56と第1駆動部23が小寸法だけ左右往復動する
と共に、一方の取付部36を介して、洗浄ロール3が被洗
浄ロール2に対して小寸法左右往復動する。このとき、
洗浄ロール3の軸部の他端を保持する他方の取付部36の
支軸部40は、台28の上棚部28a上に立設された取付壁57
に回転自在に枢着されていると共に、洗浄ロール3の軸
部35が取付部36の筒状保持部41に対して、軸方向に摺動
しつつ一体回転するよう取付けられている。
【0025】次に、印刷終了後の洗浄作業を説明する
と、図示省略の印刷機から取外した被洗浄ロール2(例
えばメッシュロール)を取付部24, 24に取付け、かつ、
ヒータ26にて洗浄槽21内の洗浄液Sを加温(例えば40〜
60℃)する。なお、洗浄液Sは、洗浄ロール3の下部が
浸かる程度まで洗浄槽21内に溜められる。そして、洗浄
液Sをポンプ29と洗浄槽21との間に循環させると共に、
第1・第2駆動部23, 25を駆動させて洗浄ロール3及び
被洗浄ロール2を回転させる。このとき、洗浄ロール3
と被洗浄ロール2とを相対的に正回転又は逆回転させ
る。
【0026】そして、圧着調整機構Kにて被洗浄ロール
2を洗浄ロール3に圧着させて、洗浄液Sに浸された洗
浄ロール3と被洗浄ロール2とを回転させつつ擦り合わ
せると共に、往復駆動機構Nを駆動させて洗浄ロール3
を軸心方向にゆっくりと小寸法往復動させ、洗浄ロール
3を被洗浄ロール2に軸心方向に擦り付けて洗浄する。
【0027】このとき、洗浄作業の初期は、大きな圧力
で被洗浄ロール2を洗浄ロール3に圧着させる。する
と、(図3と図4にて説明した)洗浄ロール3の表面層
5のブラシ毛状突起部7…が被洗浄ロール2の表面の細
かい孔の奥まで届いて、その細かい孔に詰まったインキ
が掻き出される。また、洗浄ロール3の外周面の微細孔
8…に洗浄液が浸透するので、被洗浄ロール2に洗浄液
が十分多くかかり、洗浄効果が高い。その後、被洗浄ロ
ール2の表面が傷つかないように、被洗浄ロール2を洗
浄ロール3から徐々に後退させて圧着力を弱める。
【0028】また、洗浄ロール3を被洗浄ロール2に対
して軸心方向に往復動させることによって、被洗浄ロー
ル2表面に付着したインキを効果的に除去することがで
きる。即ち、洗浄ロール3と被洗浄ロール2の相対的な
軸心廻りの回転による洗浄作用に加え、相対的な軸心方
向の動きによって、洗浄ロール3のブラシ毛状突起部7
…が被洗浄ロール2の表面に当たる向き(角度)が変化
し、被洗浄ロール2の隅々まで───例えば、メッシュ
ロール表面の微細な孔の隅々まで───ブラシ毛状突起
部7…が当たってインキを掻き出し、きれいに洗浄する
ことができる。
【0029】なお、上述の印刷機用洗浄ロール3の表面
層5の成分配合としては、例えば、NBR(結合アクリ
ロニトリル33%)を50部、NBR/PVC(70/30)を50
部、亜鉛華を5部、ハードクレイを30部、老化防止剤を
2部、ゼラチンを5部、DOPを25部、クマロンオイル
を5部、促進CZを1.5 部、硫黄を1.5 部、ナイロン短
繊維を100 部とし、合計275 部とする。また、支持層4
の成分配合としては、NBR(結合アクリロニトリル33
%)を100 部、亜鉛華を5部、シリカ系補強剤を30部、
酸化チタンを15部、老化防止剤を2部、黒サブを25部、
DOPを20部、DBPを35部、顔料(弁柄)を5部、促
進CZを1.5 部、硫黄を1.5 部とし、合計240 部とす
る。勿論、以上の成分配合以外であってもよい。
【0030】なお、印刷機用洗浄ロール3は、上述のよ
うな印刷機用洗浄装置1以外にも使用可能であり、印刷
機の既存のロールを洗浄ロール3に置き換えて洗浄する
ことができる。例えば、フレキソ印刷機のファウンテン
ロール(インキ供給ロール)を洗浄ロール3に置き換え
て、アニロックスロール(インキ転移ロール)を洗浄す
ることもできる。また、グラビア印刷機のファニシャー
ロール(インキ供給ロール)を洗浄ロール3に置き換え
て、版シリンダを洗浄することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0032】請求項1記載の印刷機用洗浄ロールによれ
ば、インキ転移ロールや印版シリンダ等の被洗浄ロール
2を、人の手によらずに効率よくきれいに洗浄すること
ができる。かつ、取扱いが簡単であり、専用の洗浄装置
に取付けて使用する以外にも、印刷機自体に取付けて使
用することもできる。請求項2記載の印刷機用洗浄ロー
ルによれば、洗浄の際に、ブラシ毛状突起部7…が被洗
浄ロール2の表面の微細な孔の隅々にまで確実に当たっ
てインキを掻き出すことができ、一層きれいに洗浄でき
る。請求項3記載の印刷機用洗浄ロールによれば、ブラ
シ毛状突起部7…にインキを掻き出すことができる程度
の適度な剛性をもたせることができると共に、ブラシ毛
状突起部7…を被洗浄ロール2の表面の微細な孔の隅々
にまで確実に当てることができる。
【0033】請求項4記載の印刷機用洗浄ロールの製法
によれば、外周面に多数のブラシ毛状突起部7…と多数
の微細孔8…を有する印刷機用洗浄ロール3を容易に製
造できる。請求項5記載の印刷機用洗浄ロールの製法に
よれば、ブラシ毛状突起部7…にインキを掻き出すこと
ができる程度の適度な剛性をもたせることができる。ま
た、被洗浄ロール2の表面の微細な孔の隅々にまで確実
に当たるブラシ毛状突起部7…を形成できる。請求項6
記載の印刷機用洗浄ロールの製法によれば、ブラシ毛状
突起部7…を、被洗浄ロール2の表面の微細な孔の隅々
にまで確実に当たってインキを確実に掻き出すことがで
きる程度の適度な長さとすることができる。請求項7記
載の印刷機用洗浄ロールの製法によれば、ブラシ毛状突
起部7…の本数を十分に多く形成できると共に、表面層
5の強度や耐摩耗性を十分に大きくすることができ寿命
が延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機用洗浄ロールの実施の一形態を
示す斜視図である。
【図2】拡大断面図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】表面層の拡大断面図である。
【図5】製造方法説明図である。
【図6】印刷機用洗浄装置の正面図である。
【図7】印刷機用洗浄装置の平面図である。
【符号の説明】
6 弾性層 7 ブラシ毛状突起部 8 微細孔 9 短繊維 10 弾性材 11 シート体 12 表面形成層 13 円柱状部材 L 長さ寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 35/02 B41F 35/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状弾性層6と、該弾性層6の外周面
    に突設される多数のブラシ毛状突起部7…と、を具備
    し、上記弾性層6の外周面に、多数の微細孔8…を形成
    したことを特徴とする印刷機用洗浄ロール。
  2. 【請求項2】 ブラシ毛状突起部7…の平均長さ寸法
    が、0.1 〜2.0 mmに設定されている請求項1記載の印刷
    機用洗浄ロール。
  3. 【請求項3】 ブラシ毛状突起部7…が繊維から成りそ
    の繊維の太さが2〜9デニールに設定されている請求項
    1又は2記載の印刷機用洗浄ロール。
  4. 【請求項4】 弾性材形成材料に多数の短繊維9…を混
    合し練込んで混合材料を形成し、該合成材料にて上記短
    繊維9…と弾性材10とから成る所定厚さのシート体11を
    形成し、そのシート体11を円柱状部材13の外周面に積層
    して表面形成層12を形成し、該表面形成層12の外周面を
    研磨し上記短繊維9…を弾性材10表面から突出させてそ
    の突出部から成る多数のブラシ毛状突起部7…を形成す
    ると共に上記研磨により上記弾性材10表面に多数の微細
    孔8…を形成することを特徴とする印刷機用洗浄ロール
    の製法。
  5. 【請求項5】 短繊維9…の太さを2〜9デニールに設
    定する請求項4記載の印刷機用洗浄ロールの製法。
  6. 【請求項6】 短繊維9…の長さ寸法Lを0.5 〜5.0mm
    に設定する請求項4又は5記載の印刷機用洗浄ロールの
    製法。
  7. 【請求項7】 混合材料の容積に対する短繊維9…の容
    積の比率を50〜60%に設定する請求項5記載の印刷機用
    洗浄ロールの製法。
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