JP3376528B2 - 水硬性組成物 - Google Patents

水硬性組成物

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JP3376528B2 JP6731593A JP6731593A JP3376528B2 JP 3376528 B2 JP3376528 B2 JP 3376528B2 JP 6731593 A JP6731593 A JP 6731593A JP 6731593 A JP6731593 A JP 6731593A JP 3376528 B2 JP3376528 B2 JP 3376528B2
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、締め固め不要な高強度
のコンクリート、モルタルなどの水硬性組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高強度コンクリートは、バイブレ
ータなどを使用し施工を行うものである。圧縮強度80
0kgf/cm2 以上の高強度コンクリートは、水の結
合材に対する比(以下、水結合材比と略記する。)を3
0重量%以下とし、高性能減水剤または高性能AE減水
剤を使用し所定のスランプとしている。また、1000
kgf/cm2 以上の超強度のコンクリートを製造する
目的で、混和剤として高微粉末高炉スラグ(6000〜
10000cm2 /g)やシリカフューム(20000
0cm2 /g程度)などの微細なポゾランなどを使用す
る場合もある。一方、β−1,3−グルカンを含有した
コンクリートは、高流動性、高充填性、高分離抵抗性を
持つことが知られている(特開平4−367550号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の高強度のコン
クリートなどの水硬性組成物は、水結合材比を30%以
下とするため、コンクリートの粘性が大きすぎて、締固
め不要の性質を得ることが難しかった。
【0004】
【本発明の目的】本発明は、使用する水量が極めて少な
くてすむため、粘性が低く、強度が高く、締固め不要な
高強度のコンクリート、モルタルなどの水硬性組成物を
提供する。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、粗粒セメン
トを含む結合材、β−1,3−グルカン、及び高性能減
水剤を含有することを特徴とする水硬性組成物に関す
る。
【0006】本発明は、結合材の粒度分布を変えること
により、圧縮強度が800kgf/cm2 以上の高強度
で、かつ締固め不要なコンクリート、モルタルなどの水
硬性組成物を提供することにある。<イ>粗粒セメント
を含む結合材粗粒セメントは、セメントを微粉砕する前
段階の粗粉クリンカの粒度をそろえたものである。これ
はセメント同様、結合材の一種である。セメントとして
は、例えば、ポルトランドセメントが挙げられる。該ポ
ルトランドセメントとしては、普通ポルトランドセメン
ト、早強ポルトランドセメント及び中庸熱ポルトランド
セメントなどが挙げられる。好ましくは、普通ポルトラ
ンドセメント、及び中庸熱ポルトランドセメントであ
る。粗粒セメントの粒径は40〜100μmの範囲であ
る。好ましくは、約50μm〜90μmである。粗粒セ
メントの使用量は結合材全量に対し約10〜30重量%
である。好ましくは、約20〜30重量%である。粗粒
セメント自体は公知の方法で得られる。例えば、セメン
トの粉砕過程の途中で篩により篩過し、目的の粗粒セメ
ントを採取する方法が挙げられる。この際、より粗いク
リンカは、粉砕機に戻し、再度粉砕し篩により採取す
る。または、粉砕中、集塵機で集められたもののうち粗
いものを採取する方法も挙げられる。該集塵機は、粉塵
の拡がりを防止するために使用する。上述の篩のメッシ
ュサイズは、適宜選択することにより、所望の粒径の粗
粒セメントが得られる。該メッシュサイズは約30〜1
10μmである。好ましくは、約40〜100μmであ
る。結合材としては、常用の結合材が挙げられる。例え
ば、セメント等、上記に詳述したものが使用される。結
合材の使用量は、水硬性組成物に対し、約500〜12
00kg/m3 である。結合材は、例えば、コンクリー
トに対し約500〜800kg/m3 である。好ましく
は、約550〜650kg/m3 である。例えば、モル
タルに対し約700〜1200kg/m3 である。好ま
しくは、約800〜1000kg/m3である。該結合
材には、更に周知の改質材料(例、ケイ石、ケイ藻土、
高炉スラグ、フライアッシュ、シリカフュームなど)を
併用しても良い。例えば、セメントにフライアッシュを
混合することにより、更に流動性を高めることができ
る。また、セメントに高炉スラグを混合することによ
り、流動性と耐久性を高め、発熱量を減少することがで
きる。この混合方法として、例えば、セメント(例、ポ
ルトランドセメント等)と高炉スラグを別々に粉砕した
後、混合する方法や、二者を混合した後に粉砕する方法
等が挙げられる。
【0007】<ロ>β−1,3−グルカン β−1,3−グルカンは、水硬性組成物の粘性を適度に
増大させる。内部に含まれている骨材の流動性を改善
し、打設時における骨材の分離を低減することができ
る。β−1,3−グルカンは、グルコースが主にβ−
1,3−結合によって結合されている多糖類である。具
体例としては、カードラン、パラミロン、パキマン、ス
クレログルカン、ラミナラン、酵母グルカンなどが挙げ
られる。このうち、カードラン及びパラミロンが好まし
い。特にカードランが好ましい。カードランは、例え
ば、ニュー フード インダストリー(New Food Indus
try )、第20巻第10号第49頁〜第57頁(197
8年)、特公昭48−32673号公報、又は、特公昭
48−32674号公報などに記載されているようなβ
−1,3−グルコシド結合を主体としている多糖類であ
る。パラミロンは、微生物であるユーグレナ(Euglena
)が細胞内に蓄積する貯蔵多糖類の1種である。この
ようなパラミンは、例えば、カーボハイドレート リサ
ーチ(Carbohydrate Research ),25,231−24
2(1979)、特開昭64−37297号公報あるい
は特開平1−37297号公報によって既に知られてい
る。通常パラミンの粉末は加熱凝固性を持たない。本発
明では加熱凝固性を持たせるために、必要に応じて、ア
ルカリ処理されたものを用いても良い。パキマンは、ポ
リア・ココス(Pora cocos)の菌核グルカンである。ス
クレログルカンは、スクレロチウム・グルカニカム(Sc
lerotium glucanicum )の生産する細胞外多糖である。
ラミナランは、コンブ科ラミナリア(Laminaria )の褐
藻類中の貯蔵多糖類の一種である。
【0008】β−1,3−グルカン、特に、カードラン
やパラミン等を後述のアルカリで処理すると、二価また
はそれ以上の多価金属イオン、例えば、カルシウムイオ
ン、マグネシウムイオン、銅イオン、鉄イオン、コバル
トイオンなどの存在下に金属イオン架橋ゲルを形成する
性質を有するβ−1,3−グルカンが得られる。このよ
うな金属イオン架橋ゲル形成能を有するグルカンは、β
−1,3−グルカンをアルカリ水溶液に溶解させ、その
アルカリ水溶液を水溶性有機溶剤に接触させて、β−
1,3−グルカンを析出させ、好ましくはpH6〜7に
中和することにより得られる。金属イオン架橋ゲル形成
性β−1,3−グルカンを得る別の方法として、上記β
−1,3−グルカンのアルカリ水溶液を凍結させ、その
凍結物を水溶性有機溶剤に接触させて、β−1,3−グ
ルカンを析出させ、中和することによって得ることがで
きる。このようにして得られたグルカンは、必要に応じ
て、脱水し、粉状に乾燥しても良い。上記方法におい
て、グルカンを析出させるための水溶性有機溶剤として
は、メタノールのようなアルコール類が好ましく用いら
れる。また、グルカンを溶解させるためのアルカリ水溶
液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化アンモニウムなどの水溶液が好ましく用いら
れる。このようにして得られるβ−1,3−グルカン
は、前述したように、金属イオン架橋ゲル形成能を有す
るので、例えば、本発明において、通常、カルシウムイ
オンの存在する組成物に成形助剤として特に好ましく用
いられる。本発明においては、これらβ−1,3−グル
カンは、未精製のままで用いても良く、あるいは、必要
に応じて、高度に精製して用いても良い。β−1,3−
グルカンの使用量は、水硬性組成物に対し約0.5〜
2.5kg/m3 である。β−1,3−グルカンの使用
量は、例えば、コンクリートに対し約0.5〜1.5k
g/m3 である。好ましくは、約0.75〜1kg/m
3 である。例えば、モルタルに対し約0.5〜2.5k
g/m3 である。好ましくは、約0.75〜1.5kg
/m3 である。
【0009】<ハ>高性能減水剤 高性能減水剤としては、通常、コンクリートに使用する
ものが挙げられる。本発明の高性能減水剤は、高性能A
E減水剤及び流動化剤などである。具体的には、ナフタ
リンスルホン酸ホルマリン高縮合物で代表されるナフタ
リン系、スルホン化メラミンホルマリン縮合物であるメ
ラミン系等が挙げられ、ポリカルボン酸系、アミノスル
ホン酸系、リグニンスルホン酸系のものも用いられる。
これらの一種または二種以上を使用する。高性能減水剤
の使用量は、全結合材に対し約0.5〜4重量%であ
る。好ましくは約1.5〜3重量%である。これらは、
例えば、粘性の増大したコンクリートの流動性並びに充
填性を改善するものであり、通常の減水剤の2倍以上の
減水が可能となる。
【0010】<ニ>水硬性組成物 本発明の水硬性組成物は、粗粒セメントを含む結合材、
β−1,3−グルカン、及び高性能減水剤を含有するも
のである。用途に応じて、細骨材を配合することによっ
てモルタルとして、または細骨材及び粗骨材を配合する
ことによってコンクリートとして調整する。細骨材及び
粗骨材は、従来のモルタルあるいはコンクリート用材料
として用いられるものが使用できる。本発明の水硬性組
成物中の水の使用量は、結合材量に対し、約30重量%
以下である。好ましくは、約10〜30重量%である。
更に好ましくは、約25〜29重量%である。本発明の
水硬性組成物を製造する方法は、自体公知の方法が採用
される。結合材に水を添加して練り混ぜる方法は、基本
的に従来のモルタル、コンクリートなどの混合方法と同
一である。水を2回に分けて結合材に添加して練り混ぜ
る方法が好ましい。β−1,3−グルカン、及び高性能
減水剤と結合材との混合は、水を結合材に添加する前後
のいずれの時期に行っても良い。前記の材料以外に、通
常水硬性組成物の製造に用いられる種々の混和剤を併用
してもよい。その具体例としては、AE剤(例、リグニ
ンスルホン酸塩、樹脂酸塩、アルキルアリールスルホン
酸アミノ塩等)、減水剤(例、リグニンスルホン酸塩、
オキシ有機酸塩、樹脂酸塩、アルキルアリルスルホン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリ
オール複合体、高級多価アルコールスルホン酸塩等)、
AE減水剤(例、リグニンスルホン酸塩、ナフタリンス
ルホン酸塩等)等が挙げられ、必要に応じ、これらの一
種または二種以上が用いられる。
【0011】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をさらに詳し
く説明する。 実施例1 粗粒セメントの全結合材に対する使用量を変えた時のコ
ンクリートの圧縮強度、粘性の実験を示す。 <イ>方法 普通ポルトランドセメント(平均粒径20μm)に普通
ポルトランドセメントの粗粒セメント(平均粒径56μ
m)を0、10、20、30及び40重量%ずつ各々混
合した各結合材と、カードラン、高性能減水剤、細骨
材、粗骨剤及び水を同時に混ぜ合わせ、各々供試体A〜
Eを作成し、各コンクリートの圧縮強度及び粘性を測定
した。粗粒セメントとして、アサノ普通ポルトランドセ
メント、平均粒径56μm(第一セメント製)を、結合
材として、アサノ普通ポルトランドセメント、平均粒径
20μm(第一セメント製)を用いた。該粗粒セメント
を含む結合材の使用量はコンクリート全量に対し、各々
600kg/m3 とした。水の結合材に対する重量比
(以下、水結合材比またはW/Cと略す。)は29重量
%とした。細骨材は、種類は陸砂、品名は木更津産を、
粗骨材は、種類は砕石(最大寸法20mm)、品名は八
戸産石灰石砕石を使用した。細骨材率(細骨材容積/全
骨材容積、以下、s/aと略す。)は43%とした。β
−1,3−グルカンとしてカードランを使用し、その使
用量は、コンクリートに対し、1.0kg/m3 とし
た。高性能減水剤は、ナフタリン系高性能減水剤(ナフ
タリン系、マイティー150(花王株式会社製))を使
用した。この配合割合を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】<ロ>結果 1)上記の供試体A〜Eを常法により圧縮強度の試験に
付し、その結果を表2に示す。
【表2】
【0014】これより、粗粒セメントの使用量が結合材
に対して30重量%以下、特に20重量%以下の場合、
圧縮強度は良好であり、40重量%の場合、圧縮強度は
小さいことが分かる。 2)上記の各供試体A〜Eの粘性を調べるため、各供試
体を以下に記載の方法により、フロー値、50cmフロ
ー時間及び充填高さを測定した。その結果を図1に示
す。これより、粗粒セメントの使用量が結合材に対して
10重量%(供試体B),20重量%(供試体C)およ
び30重量%(供試体D)のものが、フロー値、50c
mフロー時間、及び充填高さの測定から、粘性が低くな
っていることがわかる。特に20重量%および30重量
%のものは、粘性が低い。
【0015】<フロー値の測定法>フロー値の測定は、
図2(A)(側面図)と図2(B)(上面図)に示すス
ランプコーン1(上面直径:10cm、下面直径:20
cm、高さ:30cm)を用いて行われる。スランプコ
ーン1は側面に取手11と底部に脚部12を有してい
る。スランプコーン1にコンクリート試料を容積でほぼ
同量になるように3層に分けて詰める。この各層は分離
を生じない程度に25回(分離の危険がある場合は適宜
突き回数を減らす)一様に突く。スランプコーンの上面
をならした後、スランプコーンを静かに鉛直に引き上げ
る。このときの引き上げる速度は、2〜3秒毎に30c
mとする。コンクリートが停止した後に、コンクリート
の直径を直交方向に2箇所測定し、この2つを平均し、
フロー値とする。
【0016】<50cmフロー時間の測定法>50cm
フロー時間の測定は、上記フロー試験においてスランプ
コーンの引上げ終了からコンクリートのスランプフロー
の値が50cmに達する時間を測定する。
【0017】<充填高さの測定法>充填高さの測定は、
図3に示すように、充填室21、測定室22及びこれら
の2室の境界部に純間隔35mmで鉄筋(13mm異形
棒鋼)を配置した障害部23を設けたU型充填装置2に
より行われる。障害部23にあるゲートを閉めた状態で
片側にコンクリート試料を詰め、一気にゲートを開け、
障害部23を通過した後のコンクリートについて、充填
高さHを測定する。ここで、水により同様の実験を行っ
た場合の充填高さHは30cmであったことから、良好
な超流動コンクリートを用いて障害部の無い状態で充填
試験を行い、充填高さが30cmとなるように調整した
錘りを充填室21の充填されたコンクリート上に載せる
ことにより、コンクリート試料と容器周面の摩擦の影響
を消去することとした。なお、充填高さが30cm以上
となる場合を充填性良好と判定する。上記1)及び2)
の実験結果より、粗粒セメントの使用量が結合材全量に
対して10重量%から30重量%、特に20重量%から
30重量%の範囲ではコンクリートの粘性が低くなって
おり(図1参照)、しかも、高強度のコンクリートが得
られる(表2参照)ことが明らかである。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、粘性の小さいコンクリ
ート、モルタルなどの水硬性組成物が得られ、このため
締固めが不要である。しかも、高強度な水硬性組成物を
製造することが出来る。これにより、高強度水硬性組成
物を短時間で締固めを必要とせずに施工が可能である。
粗流セメントは、比表面積が通常のセメントよりも小さ
いため、水和反応が非常に緩やかに進む。この結果、粗
粒セメントを含む結合材を使用すると、材令91日以上
においても水硬性組成物の微細組織が緻密な方向へと進
むため、長期にわたる強度の増進、耐久性(組織の緻密
性)の向上及び維持が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粗粒セメントの全結合材量に対する比率におけ
るコンクリートの粘性の結果を示すグラフ
【図2】(A)スランプコーンの側面、(B)スランプ
コーンの上面図
【図3】充填試験装置の断面図
フロントページの続き (72)発明者 新藤竹文 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 横田和直 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 坂本淳 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 奈良潔 京都府京都市西京区桂乾町53番地の12 (56)参考文献 特開 平4−367550(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 2/00 - 32/02 C04B 40/00 - 40/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗粒セメントを含む結合材、β−1,3−
    グルカン、及び高性能減水剤を含有し、 粗粒セメントが、結合材全量に対し10〜30重量%で
    あることを特徴とする水硬性組成物。
  2. 【請求項2】粗粒セメントを含む結合材、β−1,3−
    グルカン、及び高性能減水剤を含有し、 粗粒セメントを含む結合材が、水硬性組成物に対し50
    0〜1200kg/m であることを特徴とする水硬性
    組成物。
  3. 【請求項3】粗粒セメントを含む結合材、β−1,3−
    グルカン、及び高性能減水剤を含有し、 β−1,3−グルカンが、水硬性組成物に対し0.5〜
    2.5kg/m であることを特徴とする水硬性組成
    物。
  4. 【請求項4】粗粒セメントを含む結合材、β−1,3−
    グルカン、及び高性能減水剤を含有し、 高性能減水剤が、粗粒セメントを含む結合材全量に対し
    0.5〜4重量%であることを特徴とする水硬性組成
    物。
  5. 【請求項5】粗粒セメントを含む結合材、β−1,3−
    グルカン、及び高性能減水剤を含有し、 粗粒セメントを10〜30重量%含む結合材を水硬性組
    成物に対し500〜1200kg/m 、β−1,3−
    グルカンを水硬性組成物に対し0.5〜2.5kg/m
    、水を該結合材に対し30重量%以下、及び高性能減
    水剤を該結合材に対し0.5〜4重量%の割合で含有す
    ることを特徴とする水硬性組成物。
  6. 【請求項6】粗粒セメントを含む結合材、β−1,3−
    グルカン、及び高性能減水剤を含有するコンクリートで
    あって、 β−1,3−グルカンが、該コンクリートに対し0.5
    〜1.5kg/m 3 であることを特徴とするコンクリー
    ト。
  7. 【請求項7】粗粒セメントを10〜30重量%含む結合
    材をコンクリートに対し500〜800kg/m 、β
    −1,3−グルカンをコンクリートに対し0.5 〜1.
    5kg/m 、水を該結合材に対し30重量%以下、及
    び高性能減水剤を該結合材に対し0.5〜4重量%の割
    合で含有する請求項6記載のコンクリート。
  8. 【請求項8】粗粒セメントを含む結合材、β−1,3−
    グルカン、及び高性能減水剤を含有するモルタルであっ
    て、 β−1,3−グルカンが、該モルタルに対し0.5〜
    2.5kg/m であることを特徴とするモルタル。
  9. 【請求項9】粗粒セメントを10〜30重量%含む結合
    材をモルタルに対し700〜1200kg/m 、β−
    1,3−グルカンをモルタルに対し0.5〜2.5kg
    /m 、水を該結合材に対し30重量%以下、及び高性
    能減水剤を該結合材に対し0.5〜4重量%の割合で含
    有する請求項8記載のモルタル。
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