JP3375856B2 - ステアリングホイールとクロックスプリングの結合構造 - Google Patents

ステアリングホイールとクロックスプリングの結合構造

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JP3375856B2
JP3375856B2 JP19423797A JP19423797A JP3375856B2 JP 3375856 B2 JP3375856 B2 JP 3375856B2 JP 19423797 A JP19423797 A JP 19423797A JP 19423797 A JP19423797 A JP 19423797A JP 3375856 B2 JP3375856 B2 JP 3375856B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールとクロックスプリングの結合構造に関し、詳しく
は、ステアリングホイールに設けた結合孔にクロックス
プリングのピンを挿入して結合する結合構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリングホイールとステアリ
ングコラム間を電気的に接続する装置として、クロック
スプリング(ケーブルリール、回転コネクタとも称され
る)が一般に使用されている。このクロックスプリング
は、ステアリングホイールと共に回転する回転体と、ス
テアリングコラムに固定される固定体とを備え、この回
転体と固定体の内部には渦巻き状に巻かれた可撓性のス
パイラルケーブルが収納されている。
【0003】このようなステアリングホイールとステア
リングコラム間を電気的に接続する装置における、ステ
アリングホイールとクロックスプリングを結合するため
の結合構造として、図3に示すように、クロックスプリ
ングAの回転側に設けられたピン4をステアリングホイ
ール17に設けられた結合孔8に係合させることによ
り、ステアリングホイール17の回転をクロックスプリ
ングAに伝えるようにした構造のものが知られている。
なお、ステアリングホイール17のリヤケース17aに
は結合部材6が取り付けられ、この結合部材6に結合孔
8が形成され、かつクロックスプリングAの固定側はス
テアリングコラム側のコンビネーションスイッチ20に
固定されている。
【0004】このような結合構造においては、ピン4と
結合孔8との間にずれ(ピン4や結合孔8の寸法誤差、
ステアリングシャフトやクロックスプリングAの偏心等
で生じる)が生じるた場合、無理に両者を結合させると
クロックスプリングAのアッパーカバーの位置や形状が
変形し、クロックスプリングAの操作トルクや摺動音が
増大し、また、逆に両者間に隙間があるとガタが発生す
る。これを防ぐため、図4に示すように、外周にひれ状
の弾性片18を有する弾性キャップ19をピン4に嵌め
込んでずれを吸収すると共に、隙間があっても弾性片1
8で衝撃を吸収してがたつき音が発生しないようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の結合構造では、
弾性キャップ19の変形によりずれを吸収しかつ結合孔
8との間に隙間があっても弾性キャップ19で衝撃を吸
収し、がたつき音が発生しないようにしているが、弾性
キャップ19に常に圧力や衝撃力等の負荷が加わるた
め、弾性キャップ19が劣化して衝撃吸収の機能を果た
せなくなるばかりでなく、弾性キャップ19と結合孔8
間の隙間を完全になくすことはできないため、がたが生
じることは避けられない、という問題がある。
【0006】本発明は上述の点に着目してなされたもの
で、結合孔とピンとの間にずれがあってもキャップの回
転でこれを吸収してがた無く密着嵌合できるようにした
ステアリングホイールとクロックスプリングの結合構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ステアリングホイールと共
に回転可能なアッパーカバーと、ステアリングコラム側
に固定されるケースとの間に可撓性のスパイラルケーブ
ルが内装されたクロックスプリングを備え、前記アッパ
ーカバーに前記ステアリングホイール側の結合孔に係合
されるピンが設けられ、該ピンにキャップが挿入された
ステアリングホイールとクロックスプリングの結合構造
であって、前記キャップは、中心軸線より偏心し前記ピ
ンに回転可能に挿入される挿入孔が内部に形成され、先
端には円周方向において傾斜角が変化するテーパ面を有
する略円錐状の頭部が形成された硬質樹脂材で構成され
ていることを特徴とするものである。
【0008】このため、請求項1記載の発明では、結合
孔とピンとの間にずれがある場合、結合孔の内周で頭部
のテーパ面を押圧してキャップを回転させ、キャップが
最適の位置まで回転して結合孔と嵌合する。したがっ
て、結合孔とピンとの間のずれを無理なく吸収し、キャ
ップに無理な負荷がかからないため、クロックスプリン
グの性能に悪影響を及ぼすことがない。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のステアリングホイールとクロックスプリングの結合
構造であって、前記テーパ面は、円周方向に連続的に傾
斜角が変化するように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0010】このため、請求項2記載の発明では、結合
孔とテーパ面の接触箇所がどの位置であってもキャップ
に回転力が付与される。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のステアリングホイールとクロックスプリン
グの結合構造であって、前記キャップの外径は前記結合
孔に密着嵌合する大きさに形成されていることを特徴と
するものである。
【0012】このため、請求項3記載の発明では、キャ
ップが最適の位置まで回転して密着嵌合しがた無く結合
することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、図3と同一部材または同一
機能のものは同一符号で示している。
【0014】図1において、クロックスプリングAは、
円筒状のケース1の上部にアッパーカバー2が回転自在
に設けられ、このケース1とアッパーカバー2間にスパ
イラルケーブル(図示せず)が内蔵されている。アッパ
ーカバー2の中心部には孔3が形成され、表面には一対
のピン4、4およびスパイラルケーブルと接続されたコ
ネクタ5が設けられている。
【0015】ステアリングホイール(図示せず)のリヤ
ケースに取り付けられている取付部材6には、中心部に
孔3に挿入されるスリーブ7が設けられ、両側には結合
孔8、8が設けられている。
【0016】ピン4には硬質樹脂製のキャップ10が嵌
め込まれている。このキャップ10は、図2に示すよう
に、内部に中心軸線Lから偏心した挿入孔11が形成さ
れ(図2(b),(c)参照)、上端には表面がテーパ
面12aとなった略円錐状の頭部12が形成された構造
のものである。このテーパ面12aは、縦方向に切り込
まれた段部13を境として反時計回り14(図2(a)
参照)に傾斜角θが徐々に急になり、段部13の左側の
箇所で最大傾斜角になるように構成されている。このよ
うな構成により、テーパ面12aに上部から矢印15方
向(図2(b)参照)の力が加わると、テーパ面12a
を緩やかな傾斜角の方向へ押すためキャップ10に時計
回りの回転力が付与されることになる。
【0017】上記キャップ10は、挿入孔11をピン4
に挿入することによりピン4に取り付けられる。挿入孔
11の内径はピン4の外径より若干大きく形成され、キ
ャップ10はピン4を支軸にして回転可能になってい
る。
【0018】寸法誤差等により結合孔8とピン4の中心
がずれている場合、ステアリングホイールを取り付ける
際結合孔8の内周とキャップ10のテーパ面12aが接
触することになるが、そのままステアリングホイールを
押し込むと取付部材6の結合孔8の内周がテーパ面12
aを押圧し、上述の原理によりキャップ10が回転し、
キャップ10が結合孔8に合致した位置で結合孔8とピ
ン4は嵌合して結合することができる。
【0019】結合孔8の内径とキャップ10の外径との
関係は、キャップ10と結合孔6とが密着嵌合する大き
さに形成されていることが好ましい。キャップ10が回
転しない構造の場合、結合孔8とピン4との間にずれが
生じると、余裕のない密着嵌合の構造では無理に取付部
材6を押し込むことになり、これによりピン4やアッパ
ーカバー2に無理な力が加わって変形するおそれがある
ため、図3の従来例のように弾性キャップ19を用いる
必要があった。本実施の形態では、結合孔8とピン4と
の間にずれがあってもキャップ4が最適の位置まで回転
して結合孔8と嵌合するため、密着嵌合の構造でしかも
キャップ4は硬質樹脂で形成でき、がたを極力少なくす
ることが可能となった。
【0020】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の
発明によれば、内部に偏心孔が形成され、先端に傾斜角
が変化するテーパ面を有する略円錐状の頭部が形成され
た硬質樹脂材のキャップをピンに挿入したので、結合孔
とピンとの間にずれがある場合、結合孔の内周でテーパ
面を押圧してキャップを回転させ、キャップが最適の位
置まで回転して結合孔と嵌合し、したがって、結合孔と
ピンとの間のずれを無理なく吸収し、キャップに無理な
負荷がかかることなく結合でき、クロックスプリングの
性能に悪影響を及ぼすことがなくなり、結合精度が向上
する。
【0021】また、請求項2記載の発明によれば、テー
パ面は円周方向に連続的に傾斜角が変化するようにした
ので、請求項1記載の発明の効果に加えて、結合孔とテ
ーパ面の接触箇所がどの位置であってもキャップに回転
力が付与されるため、結合作業が容易になり、作業性が
向上する。
【0022】また、請求項3記載の発明によれば、キャ
ップの外径は結合孔に密着嵌合する大きさに形成されて
いるので、請求項1または2記載の発明の効果に加え
て、キャップが最適の位置まで回転して密着嵌合し、が
た無く結合することが可能となり、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の実施の形態に用いるキャップを示すもの
で、(a)は(b)の平面図、(b)は側面図、(c)
は(b)の底面図である。
【図3】従来の結合構造の一部断面にした側面図であ
る。
【図4】従来の結合構造に用いられる弾性キャップの斜
視図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 アッパーカバー 4 ピン 8 結合孔 10 キャップ 11 挿入孔 12 頭部 12a テーパ面 A クロックスプリング L 中心軸線 θ 傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 35/04 B60R 16/02 675 B62D 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールと共に回転可能な
    アッパーカバーと、ステアリングコラム側に固定される
    ケースとの間に可撓性のスパイラルケーブルが内装され
    たクロックスプリングを備え、前記アッパーカバーに前
    記ステアリングホイール側の結合孔に係合されるピンが
    設けられ、該ピンにキャップが挿入されたステアリング
    ホイールとクロックスプリングの結合構造であって、 前記キャップは、中心軸線より偏心し前記ピンに回転可
    能に挿入される挿入孔が内部に形成され、先端には円周
    方向において傾斜角が変化するテーパ面を有する略円錐
    状の頭部が形成された硬質樹脂材で構成されていること
    を特徴とするステアリングホイールとクロックスプリン
    グの結合構造。
  2. 【請求項2】 前記テーパ面は、円周方向に連続的に傾
    斜角が変化するように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のステアリングホイールとクロックスプリ
    ングの結合構造。
  3. 【請求項3】 前記キャップの外径は前記結合孔に密着
    嵌合する大きさに形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載のステアリングホイールとクロックス
    プリングの結合構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1333497C (zh) * 2005-01-26 2007-08-22 金沛 旋转自锁式安全电源插接方法及其装置
KR101550936B1 (ko) 2010-07-12 2015-09-07 현대자동차주식회사 자동차의 스티어링 휠 장착용 텐션리브 장치

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