JP3375552B2 - 通信端末 - Google Patents

通信端末

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JP3375552B2
JP3375552B2 JP29960798A JP29960798A JP3375552B2 JP 3375552 B2 JP3375552 B2 JP 3375552B2 JP 29960798 A JP29960798 A JP 29960798A JP 29960798 A JP29960798 A JP 29960798A JP 3375552 B2 JP3375552 B2 JP 3375552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊コードを付加
し発信動作を行う通信端末に関し、発信者に関する情報
を利用して当該通信を行うことを可能とするものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電話をかけるに際して、特殊コー
ドを付加してダイヤルすることにより受けることのでき
るサービスが提供されている。例えば、長距離通信に際
しては、通信料金の異なる民間電話会社の通信回線を選
択する特殊コード(例えば、0088,0077,00
70など)を付加してダイヤルすることができる。ま
た、別のサービスとしては、発信者電話番号の通知/非
通知を選択する特殊コード(例えば、184,186な
ど)が存在する。これら2組の特殊コードグループは、
それぞれ別のサービスに使用されるので、連続して付加
して使用可能である。
【0003】例えば、民間電話会社の回線を使用し、か
つ、発信者情報非通知でダイヤルするときは、184−
0088−03−1234−5678のように「18
4」という特殊コードと「0088」という特殊コード
を付加した形でダイヤルする。これらの特殊コードを含
む電話番号を予め電話帳に登録しておくことにより、通
信相手により予め決まった特殊コードが付加されてダイ
ヤルできるので便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通信網から
の着信呼の発番号通知により得られた電話番号を使って
かけ直す機能、所謂コールバック発信をしようとすると
きに、予め通信サービスを特定するために用いられる
殊コードを電話帳に登録していても、発番号通知で得ら
れる電話番号を着信記録手段に記録し、コールバック
時にここから読み出して用いる際の電話番号には該電
話帳に登録されている特殊コードは付加されないため、
そのまま着信記録手段に記録された電話番号に対して
ールバック発信すると特殊コードによる通信サービスが
受けられないという欠点があった。
【0005】また、コールバック発信する際に、着信時
に受信した相手の電話番号だけをそのまま発信用ダイヤ
情報として送信することから、例えば、回線毎非通知
で契約している電話回線でコールバック発信するとき、
相手に発信者番号を通知しないで相手を呼び出してしま
う。コールバックしたい人の名前や電話番号が特殊コー
ドつきで電話帳に登録されているときは、コールバック
発信する代わりに、電話帳を呼び出してかけるか、全て
の特殊コードを含めた電話番号を手でダイヤルする必要
があり煩わしかった。本発明は、この煩わしさを解消す
るためになされたものである。
【0006】また、電話帳で指定している通信サービス
を受けるために、予め該通信サービスを特定する特殊コ
ードを電話帳に登録していても、ユーザが、電話帳を利
用する発信動作を行うコードを入力せずに電話番号の
イヤル入力のみを行うと、入力した電話番号情報のまま
では電話帳で指定している通信サービスを受けることが
できないといった不都合があった。
【0007】更には、情報提供手段(例えば、電子手
帳,名読取器,双方向情報交換リモコンなど)により
情報記録媒体に記録されている情報が読み取られて入力
された電話番号,接続アドレス符号などには特殊コード
はついていないかまたは余分な特殊コードが付加されて
いて、電話帳に予め登録された通信サービスを受けるこ
とができない。また、電話帳にはユーザの居住地域の市
外局番を含めない市内電話番号のみを予め登録してしま
場合が多く、この場合には、例えば、情報入力手段な
どから入力された電話番号に市外局番が付加されたまま
では、該電話帳の電話番号との照合が不一致となる。
【0008】本発明は、特殊コードを付加し発信動作を
行う通信端末における従来技術上記したごとき問題点
に鑑みてなされたもので、コ−ルバック発信といった
方法による場合を含め諸種の入力、指示方法で発信
動作を行うことが出来るようにした場合にも、発信者
(即ち、通信相手先)に関する相手先関連情報を利用
し、ユーザが求める通信サービスの提供を可能とする発
信動作をユーザを煩わせずかつ自動的に実現できる通
信端末を提供することをその解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明による通信端末は、電話番号と電話番号
に対応して必要とする通信サービスを特定する特殊サー
ビスコード(即ち特殊コード)及び相手の名前を必要に
応じて複数組記憶する手段(所謂電話帳)と、着信状態
において、交換機より到来する発者電話番号(着信し
た通信相手を示す電話番号)を受信し記憶する手段(所
謂着信記録手段)を設け、着信記録手段に記録された
信者電話番号をもとに、電話帳に登録されている電話番
号と照合し一致する電話番号が存在するときは、電話帳
に登録されている特殊コードがあれば、この特殊コード
を含めてコールバック発信することで、発信相手に応じ
通信サービスを受けることができる。上記した通信端
末の動作は、発信者電話番号を含んだ着信信号を受ける
と、発信者電話番号を取り出し第一の記憶手段(着信時
の場合、着信記録手段)に記憶する。ユーザからのコー
ルバック発信指示に従い第一の記憶手段に記憶された
信者電話番号を取り出して自動ダイヤル(即ちコールバ
ック発信)する場合に、少なくとも、特殊コード及び
話番号を含む相手先関連情報を記憶している第二の記憶
手段(即ち電話帳)に予め記憶されている電話番号と比
較し、一致する電話番号があれば第二の記憶手段に記憶
されている特殊コードを含む発信用ダイヤル情報を生成
して発信する。
【0010】また、複数の特殊コードを電話番号に付加
する順番や共存の可否を判定するために、用いることが
できる各特殊コードを分類し、各特殊コード間の共存/
排他関係と通信網に送信する送出順序とを予め記憶した
ものを用いる。また、ユーザが排他的な特殊コードを選
択している場合は、その内の一つを選択し、共存可能な
コードはその全てを電話番号に付加すまた、排他的
な特殊コードの場合、入力された特殊コードを優先した
り、逆に、第二の記憶手段(即ち電話帳)に登録されて
いる特殊コードを優先して、発信者の発信者情報を通信
相手に伝えないセキュリティを優先するなどの方法(モ
ード)を選択使用できるようにする。より詳細には、第
一の記憶手段から読み出した発信先情報として電話番号
に特殊コードを付加して入力されているとき、第二の記
憶手段に予め記憶されている相手先関連情報に登録され
ている特殊コードが付加した特殊コードに対し排他的
な特殊コードであれば、発信先情報の特殊コードを通信
網に送信する発信用ダイヤル情報とし、排他的でない特
殊コードの時は発信先情報の特殊コードと第二の記憶手
段に予め記憶されている特殊コードとを、それぞれの特
殊コードの送出順序に従って配列するようにすること
で、発信時にユーザが指定した通信相手先に送信する発
信用ダイヤル情報であっても、あるいは、着信時に受信
した発信者電話番号に対するコールバック発信の際に送
信する発信用ダイヤル情報であっても、自動的に特殊コ
ードを付加することができる。このように、必要に応じ
特殊コードを自動的に付加することを可能とすること
によりユーザのダイヤル発信の場合のみに限ることな
、コールバック発信時においても各種通信サービスを
簡単に受けることが可能となり、ユーザのニーズに応え
ることができる。
【0011】そして、各請求項の発明は、以下に示す技
術手段を構成する。請求項1の発明は、通信網への発信
の際にユーザから入力された情報を、接続要求する通信
相手を特定する電話番号と必要に応じて要求する通信サ
ービスを特定する特殊コードとを示す発信先情報とし
て、あるいは、通信網からの着信時に受信した当該着信
呼の通信相手を示す発信者情報を、コールバック発信用
の発信先情報として記憶する第一の記憶手段と、通信相
手先毎に、少なくとも、該通信相手先を特定するために
用いられる電話番号と、必要に応じて該通信相手先への
通信に対する1乃至複数の通信サービスをそれぞれ特定
するために用いられる1乃至複数の特殊コードと、を含
相手先関連情報を予め登録して記憶した第二の記憶手
段と、前記第一の記憶手段に記憶された前記発信先情報
の電話番号と前記第二の記憶手段に予め記憶されている
前記相手先関連情報の電話番号とを照合し、前記発信先
情報の電話番号一致する相手先関連情報の電話番号
登録されているか否かを判定する照合手段とを有し、前
記照合手段による照合の結果、前記発信先情報の電話番
一致する相手先関連情報の電話番号登録されてい
ると判定された場合に、前記第一の記憶手段に記憶され
ている前記発信先情報に、通信サービスを特定するため
に用いられる特殊コードが含まれているか否かに関わら
ず、電話番号が一致した前記相手先関連情報に含まれて
いる特殊コードを、一致した電話番号と共に発信用ダイ
ヤル情報として通信網に送信するようにした通信端末を
構成する。
【0012】請求項2の発明は、通信網への発信の際に
ユーザから入力された情報を、接続要求する通信相手を
特定する電話番号と必要に応じて要求する通信サービス
を特定する特殊コードとを示す発信先情報として、ある
いは、通信網からの着信時に受信した当該着信呼の通信
相手を示す発信者情報を、コールバック発信用の発信先
情報として記憶する第一の記憶手段と、通信相手先毎
に、少なくとも、該通信相手先を特定するために用いら
れる電話番号と、必要に応じて該通信相手先への通信に
対する1乃至複数の通信サービスをそれぞれ特定するた
めに用いられる1乃至複数の特殊コードと、を含む相手
先関連情報を予め登録して記憶した第二の記憶手段と、
前記第一の記憶手段に記憶された前記発信先情報の電話
番号と前記第二の記憶手段に予め記憶されている前記相
手先関連情報の電話番号とを照合し、前記発信先情報の
電話番号と一致する相手先関連情報の電話番号が登録さ
れているか否かを判定する照合手段と、前記発信先情報
及び/又は前記相手先関連情報に含めて用いることがで
きる複数の前記特殊コードを分類して、各特殊コード間
の共存/排他関係と通信網に送信する送出順序とを予め
記憶している特殊コード記憶手段とを有し、前記照合手
段による照合の結果、前記発信先情報の電話番号と一致
する相手先関連情報の電話番号が登録されていると判定
された場合に、前記第一の記憶手段に記憶されている前
記発信先情報に、通信サービスを特定するために用いら
れる1乃至複数の特殊コードが含まれている場合、前記
発信先情報に含まれている1乃至複数の特殊コード及び
電話番号が一致した前記相手先関連情報に含まれている
1乃至複数の特殊コードのそれぞれの関係を、前記特殊
コード記憶手段に予め記憶されている各特殊コード間の
共存/排他関係に基づいて判定し、互いに排他関係にあ
れば、ユーザが予め指定しているモードに従い、いずれ
か一方の特殊コードのみを用いて、一方、互いに共存関
係にあれば、両方の特殊コードを用いて、前記特殊コー
ド記憶手段に予め記憶されている通信網に送信する送出
順序に従って、各特殊コードを配列し直し、一致した電
話番号と共に発信用ダイヤル情報として通信網に送信す
るようにした通信端末を構成する
【0013】請求項3の発明は、請求項2に記載の通信
端末において、ユーザが予め指定する前記モードとし
て、前記発信先情報に含まれている1乃至複数の特殊コ
ード及び電話番号が一致した前記相手先関連情報に含ま
れている1乃至複数の特殊コードとの関係について、発
信先情報と相手先関連情報とのいずれの特殊モードを用
いるか、及び/又は、互いに排他する特殊コードであっ
た場合に、いずれの特殊コードを用いるか、及び/又
は、互いに共存することができる特殊コードであった場
合に、通信網に送信する際にいずれの特殊コードを優先
して配列するか、を選択して予め設定することができる
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1に記載の通信端末において、通信サービスを特定
するために用いられる前記特殊コードが、少なくとも、
通信事業者の通信回線を選択するために用いられる特殊
コードと、着信させる通信相手に対して発信者の発信者
情報を通知するか否かを選択するために用いられる特殊
コードとを含んでいることを特徴とするものである。
【0015】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れか1に記載の通信端末において、通信相手を示す前記
発信先情報として発信の際にユーザから入力された情報
が、当該通信端末に備えられているキー入力手段から入
力された入力情報、あるいは、当該通信端末に備えられ
ている情報読取手段により情報記録媒体に記録されてい
る情報が読み取られて入力された入力情報であることを
特徴とするものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れか1に記載の通信端末において、コールバック用の発
信先情報として通信網からの着信時に受信した当該着信
呼の通信相手を示す発信者情報を前記発信先情報として
前記第一の記憶手段に記憶させて、前記照合手段による
照合動作と該照合結果に基づく前記発信用ダイヤル情報
を通信網に送信する動作を行わせる契機が、ユーザがコ
ールバック発信指示の入力をすることによっていること
を特徴とするものである。
【0017】請求項7の発明は、請求項6に記載の通信
端末において、ユーザが前記コールバック発信指示を入
力する際に、通信サービスを特定するために用いられる
1乃至複数の特殊コードを含ませて入力することがで
き、かつ、入力された該特殊コードをコールバック発信
用の前記発信先情報の前記特殊コードとして用いること
ができることを特徴とするものである。
【0018】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れか1に記載の通信端末において、前記第一の記憶手段
に記憶されている前記発信先情報の電話番号に市外局番
が含まれていた場合に、前記第二の記憶手段に予め登録
されて記録されている前記相手先関連情報の電話番号と
して、市外局番が省略されて登録されている場合、前記
照合手段により、前記発信先情報の電話番号と市外局番
が省略されて登録されている前記相手先関連情報の電話
番号とを照合する際に、該相手先関連情報の電話番号に
当該通信端末の設置場所を示す市外局番を付加して照合
することを特徴とするものである。
【0019】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れか1に記載の通信端末において、通信網に送信するよ
うに編集された前記発信用ダイヤル情報を、ユーザが送
信指示をしている場合には、通信網に送信することと
し、ユーザが登録指示をしている場合には、前記第二の
記憶手段に登録することとすることを特徴とするもので
ある。
【0020】請求項10の発明は、請求項1乃至9のい
ずれか1に記載の通信端末において、ユーザに各種情報
を表示することができる表示手段を備え、通信網に送信
するように編集された前記発信用ダイヤル情報を、前記
表示手段に表示することを特徴とするものである。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】本発明による通信端末の実施形態
を添付図を参照して以下に説明する。図1は、本実施形
態として有線電話機への適用例についてその構成を示す
ブロック図である。但し、本発明による通信端末は、か
かる場合のみに限るものではない。即ち、通信網と有線
の電話回線で接続される場合のみではなく、携帯電話の
ように無線信号で通信網と接続される場合であっても構
わないし、電話機のみならず、ファクシミリ装置やP
C、PDAなど通信網との接続機能を有する端末であれ
ば、如何なる通信端末であっても構わない。図1におい
て、6は電話回線、1は電話回線6と接続される回線接
続回路、着信した通信相手先を示す発信者情報(即ち発
信者電話番号を含む情報)を受信するモデム回路及び送
受話器等を含む回線接続部、2はダイヤル入力やコール
バック発信指示などその他の機能、動作を指示するため
のキー入力部、3はダイヤルデータを外部から読み取る
情報読取部で、スキャナ,電子手帳インタフェース,光
入力インタフェース等からなり、電子手帳,名刺読取
器,双方向情報交換リモコンなどによりそれぞれの情報
記録媒体に記録されている電話番号,接続アドレス符号
などの情報を読み取る。4はLCD(液晶表示装置),
スピーカ,LEDからなり、電話機が扱う情報や動作状
態を表示する表示部で、電話番号など発信者情報の表
示,読み上げや着信状態などを表示する。
【0028】また、5は電話機全体を制御する制御部
で、マイクロコンピュータとメモリから構成され、その
詳細は、電話機としての動作を行う電話制御部51,
信相手先毎に、少なくとも、該通信相手先を特定するた
めに用いられる電話番号(市内電話番号と更に市外の通
信相手の場合には市外局番を含む)と、必要に応じて該
通信相手先への通信に対する1乃至複数の通信サービス
をそれぞれ特定するために用いられる1乃至複数の特殊
コードと、を含む相手先関連情報予め登録して記憶す
る電話帳記憶部56(即ち、電話帳を登録している第二
の記憶手段)回線接続部1、キー入力部2、情報読取
部3のいずれか1から入力された入力情報を、接続要求
する通信相手を特定する電話番号と必要に応じて要求す
る通信サービスを特定する特殊コードとを示す発信先情
として記憶する発信先情報記憶部52(即ち、発信先
情報を記憶する第一の記憶手段),前記発信先情報記憶
部52と電話帳記憶部56とのそれぞれの内容(例えば
電話番号)を比較する照合部53,使用することができ
特殊コードを分類し、各特殊コード間の共存/排他関
係と通信網に送信する送出順序を予め記憶している特殊
コード記憶部55,当該電話機の設置場所を示す自局の
市外局番を記憶し、自局の市外局番を省略して登録して
いる場合の電話帳記憶部56の記憶登録内容を補う自局
市外局番記憶部54からなる。
【0029】以下、図2ないし図7は、本発明による電
話機の動作を示すフローチャートで、ここに示すフロー
を参照して本実施形態を説明する。図2は、全体の流れ
を示すフローチャートであり、図2により概要をまず説
明し、各々の動作ステップの詳細を後述する。
【0030】動作の開始時、先ず、発信先情報の入力を
行う(ステップS1)。この入力は、諸種の入力動作に
よるものを含み、着信した場合の発信者情報(コールバ
ック発信時)やユーザのダイヤル入力(キー入力部2操
作時)や情報読取部3から読み取られた情報といういず
れかの形式をとり、発信先情報記憶部52に記憶され
。次のステップでは、ステップS1で入力され発信先
情報記憶部52に記憶された発信先情報と、予め入力さ
れて登録されている電話帳記憶部56の相手先関連情
,自局市外局番記憶部54の自局市外局番,特殊コー
ド記憶部55の情報とを照合部53で比較照合し、相手
先関連情報として予め登録された特殊コードを含む電話
番号を記憶している電話帳記憶部56の中から、前記発
信先情報の特殊コードを除外した電話番号(市外局番と
市内電話番号)同一の電話番号を含む相手先関連情報
が電話帳記憶部56に登録されているかどうかを判定す
る(ステップS2)。
【0031】次のステップでは、ステップS2にて照合
された結果から対応情報(即ち、電話番号が一致した相
手先関連情報)があるかないかを判断し(ステップS
3)、対応した情報がある場合には、特殊コードを、ユ
ーザが予め指定したモード情報(即ち、入力された発信
先情報と該発信先情報に対応した相手先関連情報とのい
ずれの特殊コードを採用するか、及び/又は、特殊コー
ド同士が共存可能であれば、いずれの特殊コードを優先
して電話回線に送信するか、及び/又は、特殊コード間
が排他関係にあれば、いずれの特殊コードを採用するか
を予め指定するモード情報)を登録している特殊コード
記憶部55により指定されている方法で設定(付加)す
るか、または削除するステップを行う(ステップS
4)。また、ステップS2にて照合された結果から対応
する情報がないと判断した場合には、規定の特殊コード
の処理を行う(ステップS5)。この後のステップに
て、以上のステップで処理されて、通信網へ送信する情
報として生成された発信用ダイヤル情報を表示部4に表
示して、ユーザに確認し、電話帳記憶部56に改めて
登録し直したり、通信網へ送信する発信動作をしたり
して生成された発信用ダイヤル情報を使用する(ステ
ップS6)。
【0032】上記した動作を、通信網からの着信記録を
もとに発信先情報の入力を行う場合について、さらに具
体的に述べると、電話機は、着信動作を行うことにより
既に得ている着信記録データの発信者電話番号を発信先
情報記憶部52からダイヤル送出用メモリに読み出し、
読み出された着信記録データの発信者電話番号と、電話
帳記憶部56に予め登録されている相手先関連情報(即
ち、特殊コードを付加した電話番号)から順次取り出
れた相手先関連情報の特殊コードを除外した電話番号と
を照合し、着信記録データの発信者電話番号と電話番号
が一致する通信相手が電話帳記憶部56に登録されてい
るかどうかを判定する。この判定結果として、一致する
電話番号がないときは、そのままダイヤル送出メモリの
電話番号(即ち、着信記録データの発信者電話番号)
発信用ダイヤル情報とする。一致する電話番号があった
時は、ダイヤル送出メモリ内の電話番号を電話帳記憶部
56にメモリされている特殊コードを付加した電話番号
に置き換えて発信用ダイヤル情報とする。これにより、
着信記録データからダイヤル発信するコールバック発信
であって予め電話帳記憶部56に登録されている
コードを付加した電話番号で通信網に発信することが
できる。
【0033】一方、着信記録データの発信者電話番号に
特殊コードを付加してダイヤル送出用メモリに発信先情
報記憶部52から読み出したときは、読み出された着信
記録データの発信者電話番号と、相手先関連情報として
予め登録された特殊コードを付加した電話番号を記憶し
ている電話帳記憶部56の中から順次取り出されて、
殊コードを除外した電話番号と照合し、着信記録デー
タの発信者電話番号と電話番号が一致する通信相手が電
話帳記憶部56に登録されているかどうかを判定する。
この判定結果として、一致する電話番号がないときは、
そのままダイヤル送出メモリ内の特殊コードを付加した
発信者電話番号を発信用ダイヤル情報とする。一致する
電話番号があったときは、ダイヤル送出メモリ内の電話
番号を電話帳記憶部56にメモリされている特殊コード
を含む電話番号に置き換えて発信用ダイヤル情報とす
る。又は、ダイヤル送出メモリ内の特殊コードと電話帳
記憶部56に記憶されている特殊コード、特殊コー
ド記憶部55に記憶されている情報に基づいて、判定
排他的な機能の場合は、そのままダイヤル送出メモ
リ内の特殊コードを付加した発信者電話番号を発信用
イヤル情報とする。一方、それぞれの特殊コードが共存
可能な特殊コードの場合は、特殊コード記憶部55に記
憶されている情報に基づいてそれぞれ予め決められた順
序で特殊ダイヤルを配列し直して、一致した電話番号と
共に発信用ダイヤル情報とする。
【0034】また、ユーザキー入力部4から発信先情
報を入力とした場合の動作を具体的に述べると、ユーザ
例えば市外局番を付加せずに市内電話番号228−2
401のみをキー入力した場合、図10の電話帳記憶部
56の相手先関連情報の記憶例にある電話番号と一致
し、該相手先関連情報の特殊コード186を自動的に付
加して発信用ダイヤル情報とする。また、例えば市外局
番も含む電話番号082−228−2401をキー入力
すると、図9に示される自局市外局番記憶部54記憶
例に示される082を補って、図10に示す電話帳記憶
部56の相手先関連情報の記憶例にある電話番号との比
較により、同様に特殊コード186を付加して発信用
ダイヤル情報とすることができる。この時、比較は電話
番号の最後の桁から比較を始め、片方の全ての桁が一致
したのち、自局市外局番記憶部54の自局市外局番との
一致を検出するように動作することで、市外局番を付加
して一致検出するか否かを判定することができる。
【0035】更に、情報読取部3による発信先情報の
力、特に名刺読取器からの発信先情報入力とした場合の
動作を具体的に述べると、名刺読取器(例えば、シャー
プ株式会社の電子手帳用名刺読取器PV−BRI)によ
り読み取られた名刺情報中の電話番号,FAX番号,イ
ンターネットアドレスなどは文字認識され、発信先情報
として専用インタフェースを通じて本発明の電話機即ち
通信端末に送られる。該発信先情報を入力とし、発信用
ダイヤル情報を生成して電話をかけることが可能であ
る。なお、名刺大の用紙に電話番号を記載したものであ
れば、当該名刺読取器により同様に読み取ることができ
るので、例えば、新聞紙上で連絡番号即ち電話番号が記
述されたものなども入力対象となり、そのまま使用でき
る。
【0036】今、186−0077−0824−28−
2401なる特殊コードを付加した電話番号が印字され
たものを読み取った際に、特殊コード186及び007
7が付加されているが、これら特殊コードはユーザに
とっては必ずしも望ましいものではなく、ユーザが自分
発信者情報(発信者電話番号)通信相手先に伝えず
、読み取った電話番号通信相手先に発信したいと思
っている場合は、発信者電話番号表示/非表示を示す特
殊コード186を184に置き換え、また、長距離通信
サービスを提供する通信事業者の通信回線を選択する特
殊コード0077の代わりに0088を使用したいと思
っている場合は、これらの特殊コードを置き換える必要
がある。
【0037】この置き換えの手順を行うために、本発明
の電話機では、図11に示す特殊コード記憶部55に予
め記憶されている特殊コード表の例を使用し、最初に
信先情報として入力された電話番号に特殊コードが付加
れているかを判定する。該判定は、入力された電話番
号の先頭の桁から順次前記特殊コード表に登録されてい
特殊コードに一致するものがあるか否かを検出するこ
とで行う。前記特殊コード表のいずれかの特殊コードに
一致すれば、入力された発信先情報からその特殊コード
を除いた残りの部分で再び特殊コードの検出判定を行
い、どの特殊コードとも一致しなくなった残りの番号
電話番号として、電話帳記憶部56の相手先関連情
報の電話番号と比較すべき部分となる。次に、図10に
示す電話帳記憶部56の相手先関連情報の記憶例の電話
番号フィールドにある電話番号と、先の特殊コードを除
いた発信先情報の電話番号の照合を行い、市外局番を
含む0824−28−2401なる電話番号に一致する
ことが分かる。図10に示す電話帳記憶部56の相手先
関連情報当該電話番号に対しては、特殊コード184
及び0088を使用することとして予め登録されている
ので、情報読取部3により読み取った発信先情報に含ま
れていた特殊コードを電話帳記憶部56の相手先関連情
報の特殊コードに自動的に変換し発信用ダイヤル情
報を生成することにより、ユーザ所望の電話発信を行う
ことができる。
【0038】以上では、3種類の場合について発信先
入力の動作の概略を述べたが、以下に動作の詳細を述
べる。まず、図3に従って、発信先情報入力の動作(図
ステップS1)手順を述べる。発信先情報入力の動
が開始されると、先ず、ユーザからの入力方法の指定
が、キー入力部2からのキー入力か、通信網から回線接
続部1により受信した発信者番号入力か、情報読取部3
からの情報読み取り入力の何れか、またはそれ以外かを
判定(ステップS101〜ステップS103)する。判
定の結果、キー入力の指定の場合は、キー入力部2から
の入力情報を読み取り発信先情報として発信先情報記憶
部52に記憶する(ステップS105)。着信時に通信
から受信された発信者電話番号を使用する発信者番号
入力指定が行われた場合(上述のコールバック発信
相当)は、ユーザへの着信時に通信網から受信された
信者電話番号を含む着信情報を表示し(ステップS10
6)、ユーザの選択操作、決定操作およびキャンセル操
作を経て(ステップS107〜ステップS109)、選
択、決定した発信者電話番号を発信先情報として発信先
情報記憶部52に記憶する(ステップS110)。ま
た、名刺読取器などの情報読取装置からの入力指定がな
されている場合は、情報読取部を起動して情報記録媒
体に記録されている情報の読み取り動作を行い(ステッ
プS111)、読み取られて入力された入力情報を発信
先情報として発信先情報記憶部52に記憶する(ステッ
プS104)。上記のいずれの指定でもない場合には、
電話帳記憶部56に登録されている相手先関連情報を利
用した発信方法であるから、電話帳記憶部56の中から
ユーザ指定した通信相手先の相手先関連情報を発信先
情報として発信先情報記憶部52に記憶する(ステップ
S112)。
【0039】次に、図4に従って、比較照合の動作(図
ステップS2)手順を述べる。比較照合動作が開始
されると、先ず、入力された発信先情報に対して比較照
合動作の手順における加工を行う都合上、発信先情報を
発信先情報記憶部52から読み出して作業用メモリ「記
憶A」に記憶する(ステップS201)。次の比較照合
の前に行う特殊コードの削除処理のための初期化処理
は、「記憶A」に記憶された発信先情報に含まれてい
特殊コード数を計数するための変数nを0に初期化する
ことによる(ステップS202)。特殊コードの削除処
理は、上記のように電話番号の比較照合に先立って行う
具体的な手順としては、記憶A」に記憶された発
信先情報の電話番号の先頭の数字列と特殊コード記憶部
55に予め記憶されている特殊コード表の特殊コードと
を比較し一致を調べ(ステップS203)、一致した
殊コードがあれば(ステップS204)、該当する数字
列即ち特殊コード記憶A」の発信先情報から取り除
き、除いた残りの番号からなる発信先情報記憶A
を置き換え(ステップS205)、発信先情報に含まれ
ている特殊コードの数nを計数し(ステップS20
6)、取り除いた数字列即ち特殊コードをn番目の要素
A(n)として別の記憶領域に記憶し(ステップS20
7)、再び特殊コードの判定を行うためにステップS2
03へ戻り、このステップを繰り返すことにより、
憶Aから全ての特殊コードが取り除かれる。
【0040】記憶Aから全ての特殊コードが取り除
かれた後、電話帳記憶部56に登録されている相手先関
連情報の各項目の電話番号との照合に移る。この手順で
は、まず、照合すべき電話帳記憶部56に登録されてい
る相手先関連情報の一つの項目につい読み出し、読み
出した相手先関連情報の電話番号に市外局番が存在して
ないときには、自局市外局番記憶部54に記憶されて
いる市外局番を読み出した電話番号に付加して作業用メ
モリ「記憶B」に記憶するか、あるいは、読み出した電
話番号に市外局番がある場合にはそのまま「記憶B」へ
記憶する(ステップS208)。なお、照合の手順で行
う比較の方法は、ここでは、前述した場合とは異なり、
末尾からの番号比較をしない方法で行うものについて述
べることとする。次に、発信先情報から全ての特殊コー
ドが取り除かれた状態で「記憶A記憶された電話番
号と相手先関連情報の一つとして読み出されて「記憶
B」に記憶された電話番号との一致判定を行う(ステッ
プS209)。一致と判定される場合、入力された発信
先情報に対応した通信相手先が電話帳記憶部56内に
録されているとし(ステップS210)、比較照合を終
了する。一致と判定されない場合、電話帳記憶部56内
の全ての相手先関連情報の電話番号との照合の終了を確
認し(ステップS211)、全ての相手先関連情報の電
話番号との照合の終了を確認するまで、電話帳記憶部5
6内の別の相手先関連情報ついてステップS208、
ステップS209およびステップS211を繰り返す。
全ての相手先関連情報の電話番号について一致しなけれ
ば、入力された発信先情報への対応情報なしとして(即
ち、入力された発信先情報に対応した通信相手先が電話
帳記憶部56内に登録されていないとして)比較照合を
終了する(ステップS212)。
【0041】次に、図5,図6に従って、特殊コード設
定/削除の動作(図2ステップS4)手順を述べる。
特殊コード設定/削除の動作の開始時、まず、入力され
た発信先情報及び該発信先情報の電話番号と一致した電
話番号を有する相手先関連情報との双方の特殊コード数
が0個であるかを調べ(ステップS401)、0個であ
れば、付加/削除の対象が無いのでそのまま終了する。
次に、特殊コード数が0個ではない場合に、ユーザの所
望のモードがどのモードに予め設定されていたかを判定
する手順を行う(ステップS402〜ステップS40
5)。ステップS402で、入力された発信先情報の特
殊コードを優先するモード設定が予めなされていると
定した時は、特殊コードの並べ方を発信先情報の特殊コ
ードを先に、相手先関連情報の特殊コードを後にして記
憶する(ステップS406)。また、ステップS403
で、相手先関連情報優先即ち電話帳優先のモード設定が
予めなされていると判定した場合には、逆の並べ方で
相手先関連情報の特殊コードを先に、発信先情報の特殊
コードを後にして記憶する(ステップS407)。ま
た、ステップS404で、相手先関連情報の特殊コード
のみを用いる電話帳モードの設定が予めなされていると
判定した場合は、電話帳に記載されている特殊コードの
みを記憶する(ステップS408)。また、ステップS
405で、発信先情報の特殊モードのみを用いる入力モ
ードの設定が予めなされていると判定した場合は、発信
先情報の特殊コードのみを記憶する(ステップS40
9)。
【0042】この処理の後、特殊コードのグループ番号
(図11に示す特殊コード記憶部55)を参照しなが
ら、また、同じグループ番号内の順番を変えないように
特殊コードをソートする。具体的には、図11のグルー
番号1に該当するものはグループ番号2に該当するも
のよりも先に配置する必要があり、グループ番号2の特
殊コードをそのグループ番号によってバブルソートする
ことで、少なくともグループ番号1の特殊コードより後
ろに配置する。この並べ替えと共に、同一の特殊コード
がある場合はこれを消去する(ステップS410)。次
に、同一グループ番号内の特殊コードが排他的であるか
を判定し(ステップS411)、排他的な関係の特殊コ
ードを有するグループに対しては同一グループ内で最初
位置に配置されている特殊コードのみを使用し、残り
の特殊コードを削除する(ステップS412)。こうし
てできあがった特殊コードを比較照合処理(図4のフロ
ーチャート参照)により発信先情報から特殊コードを削
除して設定した電話番号(記憶Aに保持)に付加し
て(ステップS413)、この手順を終了する。
【0043】次に、図7に従って、情報の使用の動作
(図2ステップS)手順を述べる。情報の使用の動
作の開始時、まず、前のステップS5までの処理ででき
あがった記憶A発信用ダイヤル情報は、表示部4
に表示され(ステップS601)、ユーザに間違いない
ことを示した後、ユーザの指定したモードが登録か
(通信網への送信指示)のいずれであるかを判断し
(ステップS602,ステップS604)、登録モード
の場合は該発信用ダイヤル情報電話帳記憶部56に
録し(ステップS603)、発信モードの場合は該発信
用ダイヤル情報を通信網に対して送信する発信動作を行
(ステップS605)。いずれのモードでもない時
は、ステップS601で表示だけを行い終了する。な
お、上記のフローにおいて、ステップS601の表示
後、正しくない場合は修正モードに入るなどユーザの変
更を許しても良いが、このフローチャート上では省略し
た。
【0044】ここで、図8に従って、規定特殊コード処
理の動作(図2ステップS5)手順を述べる。この手
順は、図2のステップS3にて、入力された発信先情報
に該当する相手先関連情報が電話帳記憶部56に登録さ
れていない場合、即ち、発信先情報と相手先関連情報と
対応情報がない場合にも、特殊コードを付加,削除す
る機能を持たせることで、電話帳記憶部56に登録され
ていない電話番号に対しての動作を規定することを可能
にする手順である。規定特殊コード処理の動作の開始
時、まず、特殊コードを付加しない取り除きモードをユ
ーザが指定しているか否かを判定し(ステップS50
1)、取り除きモードのユーザ指定であれば、発信先情
報から特殊コードを取り除いた電話番号のみ記憶されて
いる「記憶Aを使用して(ステップS502)終了
し、また取り除きモードのユーザ指定ではない場合は、
特殊モードが付加されている状態にある発信先情報その
ものを出力するために、発信先情報記憶部52に記憶さ
れている発信先情報を読み出して「記憶A」へ記憶し直
(ステップS503)。なお、この例では取り除き
モードの場合を示したが、別途、付加モードを設けて、
付加モードでは予め指定された特定の特殊コードを発信
先情報の電話番号に付加して記憶Aに記憶すること
で、特定の特殊コードを付けることできる。
【0045】以上で詳細を述べたが、長距離電話会社
ち通信事業者の通信回線選択用の特殊コードは、図10
の電話帳記憶部56の相手先関連情報の特殊コードで指
定される以外に、通信相手先に対する通話料金の多寡
より求めるLCR機能とすることも可能であり、かかる
LCR機能を指定するコードとして例えば0000を
信先情報として入力すると、自動的にLCRルーチンを
起動して、通話料金が最も安い長距離電話会社即ち通信
事業者の通信回線選択用の特殊コードを得、発信モード
の場合は、該特殊コードを付加して発信用ダイヤル情報
を生成して通信網に送信することもできるし、登録モー
ドの場合は、電話帳記憶部56の相手先関連情報の特殊
コードとして上記0000を記録して登録しておき、
信時に、自動的にLCRルーチンを起動して、再計算を
行う指定とすることもできる。また、表示部のLCD
を使用してLCRルーチンの処理結果を表示することが
できるほか、スピーカを使用して音声変換や、DTMF
に変換した結果を出力することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上に説明した本発明の構成とその動作
は、以下に示す効果をもたらすことになる。即ち、本
明によれば、電話帳に予め登録されている通信サービ
を受けるために付加される特殊コードにアクセスし
、この特殊コードを使用することで、ユーザが通常使
することができる通信サービスを受けることができ
る。
【0047】また、本発明によれば、コールバック発信
時に改めて電話番号を入力し直さなくても特殊コードに
よる通信サービスの恩恵を受けることができる。また、
発明によれば、ユーザが通信相手への発信入力を行う
とき、電話帳から選択する入力をしなくても、通信相手
の電話番号の入力をすれば、自動的に、電話帳に予め登
録しておいた特殊コードによる通信サービスを受けるこ
とができる。また、本発明によれば、情報読取手段,
えば名刺読取器や電子手帳など他の電話帳等から読み取
られて入力された電話番号でも、自動的に、電話帳に
め登録しておいた特殊コードによる通信サービスを受け
ることができる。
【0048】また、本発明によれば、通信相手を指定す
るために入力された発信先情報の電話番号に市外局番が
あっても、通信相手同一市内である場合に電話帳に
市外局番が省略されて登録されている場合が多く、こ
のようにして市外局番が電話帳に記載されていないとき
にも、市外局番の情報を補い、前記発信先情報の電話番
号と照合することにより、電話帳に予め登録しておいた
特殊コードによる通信サービスを受けることができる。
また、本発明によれば、予め設定された順序に従って共
存する複数の特殊コードの順番を自動的に決めるので、
利便性が増す。
【0049】更に、本発明によれば、使用せんとする複
数の特殊コードが排他的な関係にある場合は、予め設定
されたモードに基づいて選択されたいずれか一つを使用
するため、確実にその特殊コードを使用したことが分か
る。また、本発明によれば、電話帳に予め登録した特殊
コードを優先させることにより、入力された通信相手に
対する通信において提供すべき通信サービスを欠かさな
いことで、正しい通信サービスを受けることができる。
【0050】また、本発明によれば、ユーザの入力した
特殊コードを優先することができ、利便性が増す。
た、本発明によれば、例えば情報読取手段などから電話
番号を入力する場合であっても、作為的に挿入されてい
特殊コードを無視することも可能であり、ユーザの保
護ができる。
【0051】通信相手先を指定する電話番号に付加する
特殊コードを正常に働かすためには、その付加方法に順
番がある。従来はユーザが複数の特殊コードの入力を行
う時点でこれを正しい順番に並べていたが、本発明で
は、入力された複数の特殊コードの配列替えを自動的に
行うと共に、共存可能な特殊コードを付加したり、排他
的な特殊コードのいずれかを選択したり、ユーザが望む
特殊コードを優先して使用する手段を提供している。
【0052】また、本発明は、特殊コードの付加/削除
自動的に行われた結果を確認する必要があり、その結
果で発信/登録の動作を行う手段を提供している。
ち、本発明によれば、特殊コードを自動的に付加/削除
した発信用ダイヤル情報を用いて発信動作を行うことが
できるので利便性が増す。また、本発明によれば、特殊
コードを自動的に付加/削除した発信用ダイヤル情報を
電話帳への登録に使用できるので、利便性が増す。
【0053】また、本発明によれば、特殊コードを自動
的に付加/削除した発信用ダイヤル情報を表示すること
により、結果をユーザが認識でき、訂正が可能となる。
【0054】更に、本発明によれば、予め電話帳に登録
している電話番号の通信相手からの着信があった場合、
着信時に得られた発信者電話番号のみでも、簡単なコー
ルバック発信指示の操作で、予め電話帳に登録している
特殊コードを付加してコールバック発信することができ
る。また、本発明によれば、予め電話帳に登録している
電話番号の通信相手からの着信があった場合、特殊コー
ドを付加した形でコールバック発信指示の操作をする
と、着信時に得られた発信者電話番号にコールバック発
信指示の際に付加した特殊コードを付加してコールバッ
ク発信することができる。また、本発明によれば、予め
電話帳に登録している電話番号の通信相手からの着信が
あった場合、該電話番号に対して予め電話帳に登録して
いる特殊コード共存可能な特殊コードを付加した形で
コールバック発信指示の操作をすると、着信時に得られ
た発信者電話番号に、コールバック発信指示の際に付加
した特殊コードも、予め電話帳に登録している特殊コー
ドも、順序を考慮して、付加してコールバック発信する
ことができる。
【0055】このように、本発明によると、着信時に受
信した発信者電話番号をもとに自動的に予め電話帳に登
録している特殊コードを付加することができ、また、必
要に応じて特殊コードを付加した形でコールバック発信
指示の操作をすると、自動的に予め電話帳に登録してい
特殊コードを変更してコールバック発信することも
きるため、コールバック発信時においても各種の通信
ービスを簡単に受けることが可能となり、ユーザのニー
ズに応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通信端末の実施形態として、有線
電話機への適用例についてその構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明による電話機の動作全体の概要を示すフ
ローチャートである。
【図3】図2の発信先入力における動作手順の詳細フロ
ーチャートである。
【図4】図2の比較照合における動作手順の詳細フロー
チャートである。
【図5】図2の特殊コード設定/削除における動作手順
の詳細フローチャート(その1)である。
【図6】図2の特殊コード設定/削除における動作手順
の詳細フローチャート(その2)である。
【図7】図2の情報の使用における動作手順の詳細フロ
ーチャートである。
【図8】図2の規定特殊コード処理における動作手順の
詳細フローチャートである。
【図9】自局市外局番の記憶の1例を示す。
【図10】電話帳の記憶の1例を示す。
【図11】特殊コード表の記憶の1例を示す。
【符号の説明】
1…回線接続部、2…キー入力部、3…情報読取部、4
…表示部、5…制御部、6…電話回線、51…電話制御
部、52…発信先情報記憶部、53…照合部、54…自
局市外局番記憶部、55…特殊コード記憶部、56…電
話帳記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網への発信の際にユーザから入力さ
    れた情報を、接続要求する通信相手を特定する電話番号
    と必要に応じて要求する通信サービスを特定する特殊コ
    ードとを示す発信先情報として、あるいは、通信網から
    の着信時に受信した当該着信呼の通信相手を示す発信者
    情報を、コールバック発信用の発信先情報として記憶す
    る第一の記憶手段と、通信相手先毎に、少なくとも、該通信相手先を特定する
    ために用いられる電話番号と、必要に応じて該通信相手
    先への通信に対する1乃至複数の通信サービスをそれぞ
    れ特定するために用いられる1乃至複数の特殊コード
    と、を含む 相手先関連情報を予め登録して記憶した第二
    の記憶手段と、 前記第一の記憶手段に記憶された前記発信先情報の電話
    番号と前記第二の記憶手段に予め記憶されている前記
    手先関連情報の電話番号とを照合し、前記発信先情報の
    電話番号一致する相手先関連情報の電話番号登録さ
    れているか否かを判定する照合手段とを有し、 前記照合手段による照合の結果、前記発信先情報の電話
    番号一致する相手先関連情報の電話番号登録されて
    ると判定された場合に、前記第一の記憶手段に記憶さ
    れている前記発信先情報に、通信サービスを特定するた
    めに用いられる特殊コードが含まれているか否かに関わ
    らず、電話番号が一致した前記相手先関連情報に含まれ
    ている特殊コードを、一致した電話番号と共に発信用ダ
    イヤル情報として通信網に送信することを特徴とする通
    信端末。
  2. 【請求項2】 通信網への発信の際にユーザから入力さ
    れた情報を、接続要求する通信相手を特定する電話番号
    と必要に応じて要求する通信サービスを特定する特殊コ
    ードとを示す発信先情報として、あるいは、通信網から
    の着信時に受信した当該着信呼の通信相手を示す発信者
    情報を、コールバック発信用の発信先情報として記憶す
    る第一の記憶手段と、 通信相手先毎に、少なくとも、該通信相手先を特定する
    ために用いられる電話番号と、必要に応じて該通信相手
    先への通信に対する1乃至複数の通信サービスをそれぞ
    れ特定するために用いられる1乃至複数の特殊コード
    と、を含む相手先関連情報を予め登録して記憶した第二
    の記憶手段と、 前記第一の記憶手段に記憶された前記発信先情報の電話
    番号と前記第二の記憶手段に予め記憶されている前記相
    手先関連情報の電話番号とを照合し、前記発信先情報の
    電話番号と一致する相手先関連情報の電話番号が登録さ
    れているか否かを判定する照合手段と、 前記発信先情報及び/又は前記相手先関連情報に含めて
    用いることができる複数の前記特殊コードを分類して、
    各特殊コード間の共存/排他関係と通信網に送信する送
    出順序とを予め記憶している特殊コード記憶手段とを有
    し、 前記照合手段による照合の結果、前記発信先情報の電話
    番号と一致する相手先関連情報の電話番号が登録されて
    いると判定された場合に、前記第一の記憶手段に記憶さ
    れている前記発信先情報に、通信サービスを特定するた
    めに用いられる1乃至複数の特殊コードが含まれている
    場合、 前記発信先情報に含まれている1乃至複数の特殊コード
    及び電話番号が一致した前記相手先関連情報に含まれて
    いる1乃至複数の特殊コードのそれぞれの関係を、前記
    特殊コード記憶手段に予め記憶されている各特殊コード
    間の共存/排他関係に基づいて判定し、互いに排他関係
    にあれば、ユーザが予め指定しているモードに従い、い
    ずれか一方の特殊コードのみを用いて、一方、互いに共
    存関係にあれば、両方の特殊コードを用いて、前記特殊
    コード記憶手段に予め記憶されている通信網に送信する
    送出順序に従って、各特殊コードを配列し直し、一致し
    た電話番号と共に発信用ダイヤル情報として通信網に送
    信する ことを特徴とする通信端末。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の通信端末において、ユーザが予め指定する前記モードとして、前記発信先情
    報に含まれている1乃至複数の特殊コード及び電話番号
    が一致した前記相手先関連情報に含まれている1乃至複
    数の特殊コードとの関係について、発信先情報と相手先
    関連情報とのいずれの特殊モードを用いるか、及び/又
    は、互いに排他する特殊コードであった場合に、いずれ
    の特殊コードを用いるか、及び/又は、互いに共存する
    ことができる特殊コードであった場合に、通信網に送信
    する際にいずれの特殊コードを優先して配列するか、を
    選択して予め設定することができる ことを特徴とする通
    信端末。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載の通
    信端末において、通信サービスを特定するために用いられる前記特殊コー
    ドが、少なくとも、通信事業者の通信回線を選択するた
    めに用いられる特殊コードと、着信させる通信相手に対
    して発信者の発信者情報を通知するか否かを選択するた
    めに用いられる特殊コードとを含んでいる ことを特徴と
    する通信端末。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載の通
    信端末において、通信相手を示す前記発信先情報として発信の際にユーザ
    から入力された情報が、当該通信端末に備えられている
    キー入力手段から入力された入力情報、あるいは、当該
    通信端末に備えられている情報読取手段により情報記録
    媒体に記録されている情報が読み取られて入力された入
    力情報である ことを特徴とする通信端末。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1記載の通
    信端末において、コールバック用の発信先情報として通信網からの着信時
    に受信した当該着信呼の通信相手を示す発信者情報を前
    記発信先情報として前記第一の記憶手段に記憶させて、
    前記照合手段による照合動作と該照合結果に基づく前記
    発信用ダイヤル情報を通信網に送信する動作を行わせる
    契機が、ユーザがコールバック発信指示の入力をするこ
    とによっている ことを特徴とする通信端末。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の通信端末において、ユーザが前記コールバック発信指示を入力する際に、通
    信サービスを特定するために用いられる1乃至複数の特
    殊コードを含ませて入力することができ、かつ、入力さ
    れた該特殊コードをコールバック発信用の前記発信先情
    報の前記特殊コードとして用いることができる ことを特
    徴とする通信端末。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1に記載の通
    信端末において、前記第一の記憶手段に記憶されている前記発信先情報の
    電話番号に市外局番が含まれていた場合に、前記第二の
    記憶手段に予め登録されて記録されている前記相手先関
    連情報の電話番号として、市外局番が省略されて登録さ
    れている場合、前記照合手段により、前記発信先情報の
    電話番号と市外局番が省略されて登録されている前記相
    手先関連情報の電話番号とを照合する際に、該相手先関
    連情報の電話番号に当該通信端末の設置場所を示す市外
    局番を付加して照合する ことを特徴とする通信端末。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1に記載の通
    信端末において、通信網に送信するように編集された前記発信用ダイヤル
    情報を、ユーザが送信指示をしている場合には、通信網
    に送信することとし、ユーザが登録指示をしている場合
    には、前記第二の記憶手段に登録することとする ことを
    特徴とする通信端末。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1に記載の
    通信端末において、ユーザに各種情報を表示することができる表示手段を備
    え、通信網に送信するように編集された前記発信用ダイ
    ヤル情報を、前記表示手段に表示する ことを特徴とする
    通信端末。
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