JP3374577B2 - ステッピングモータ駆動制御回路 - Google Patents

ステッピングモータ駆動制御回路

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JP3374577B2
JP3374577B2 JP4527995A JP4527995A JP3374577B2 JP 3374577 B2 JP3374577 B2 JP 3374577B2 JP 4527995 A JP4527995 A JP 4527995A JP 4527995 A JP4527995 A JP 4527995A JP 3374577 B2 JP3374577 B2 JP 3374577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータ
を、それに設けられた駆動コイルに正弦波状のレベル変
化を有する電流が流れるようにして駆動するステッピン
グモータ駆動制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータの駆動にあたり、例
えば、そのステッピングモータに設けられた一対の駆動
コイルに、各々が正弦波状の波形を有し、位相が90度
異なる二つの電流、即ち、直交位相関係にある正弦波電
流と余弦波電流とを流して駆動する正弦波駆動を行うこ
とは、ステッピングモータの振動,駆動騒音等の軽減を
図る観点からは、極めて有効な手法である。そして、ス
テッピングモータについての正弦波駆動は、ステッピン
グモータに対するモータ駆動回路が設けられ、そのモー
タ駆動回路を通じてステッピングモータの駆動コイルに
正弦波電流もしくは余弦波電流が供給されることにより
行われる。
【0003】斯かる際、モータ駆動回路からステッピン
グモータの駆動コイルに正弦波電圧もしくは余弦波電圧
が直接的に印加され、それにより、駆動コイルに正弦波
電流もしくは余弦波電流が流れるようにされる場合に
は、モータ駆動回路における電力損失が比較的大となっ
てしまう。そこで、モータ駆動回路における電力損失を
低減させるべく、ステッピングモータについてのパルス
幅変調(PWM)駆動方式をとることが提案されてい
る。
【0004】ステッピングモータについてのPWM駆動
方式においては、ステッピングモータの駆動コイルに流
れるべき正弦波電流もしくは余弦波電流に対応する正弦
波信号もしくは余弦波信号が用意され、その正弦波信号
もしくは余弦波信号のレベル変化に応じて変化するパル
ス幅を有したPWM信号が形成されて、それがモータ駆
動回路に供給される。それにより、モータ駆動回路から
ステッピングモータの駆動コイルにPWM信号が印加さ
れて、ステッピングモータの駆動コイルには、小刻みな
レベル変動が伴われるものの、実質的な正弦波電流もし
くは余弦波電流が流れることとなる。
【0005】さらに、ステッピングモータについてのP
WM駆動を行うにあたり、ステッピングモータの回転数
あるいはステッピングモータに対する負荷の変動に応じ
て、ステッピングモータの駆動コイルに印加されるPW
M信号に対応する正弦波信号もしくは余弦波信号の振幅
を変化させ、それにより、モータ駆動回路を含むステッ
ピングモータ駆動制御回路全体に関する低消費電力化を
図ることが提案されている。
【0006】図3は、ステッピングモータについてのP
WM駆動を行う従来のステッピングモータ駆動制御回路
の例を示す。
【0007】図3に示されるステッピングモータ駆動制
御回路は、ステッピングモータ10を駆動するものとさ
れている。そして、このステッピングモータ駆動制御回
路にあっては、正弦波信号発生部11及び余弦波信号発
生部12が備えられている。正弦波信号発生部11及び
余弦波信号発生部12は、所定の周波数をもって直交位
相関係にある正弦波信号Ss及び余弦波信号Scを夫々
発生する。また、複数(n個)(nは、例えば、3以上
の正整数)のデータメモリ区分が設けられたリードオン
リメモリ(ROM)13が備えられている。このROM
13におけるn個のデータメモリ区分には、正弦波信号
発生部11及び余弦波信号発生部12が夫々発生する正
弦波信号Ss及び余弦波信号Scについての振幅をあら
わす波形データDL1,DL2,・・・・・,DLnが
夫々格納されている。波形データDL1〜DLnにより
あらわされる振幅は、例えば、波形データDL1から波
形データDLnへと順次増大もしくは減少していくもの
とされる。
【0008】そして、ROM13に対しては、読出制御
データ形成部14が設けられている。読出制御データ形
成部14は、例えば、ステッピングモータ10の回転あ
るいはステッピングモータ10に対する負荷の変動に応
じて変化する制御信号CMが供給され、その制御信号C
Mに応じて、ROM13におけるn個のデータメモリ区
分のいずれかから、そこに格納された波形データDL1
〜DLnのいずれかを読み出すための読出制御データD
rを形成し、その読出制御データDrをもってROM1
3に対する読出制御を行う。それにより、ROM13か
ら、読出制御データDrに従って、波形データDL1〜
DLnのいずれかである波形データDLxが読み出され
る。
【0009】ROM13から読み出された波形データD
Lxは、正弦波信号発生部11及び余弦波信号発生部1
2の夫々に供給される。それにより、正弦波信号発生部
11において、正弦波信号Ssが波形データDLxがあ
らわす振幅を有するものとして得られ、また、余弦波信
号発生部12において、余弦波信号Scが波形データD
Lxがあらわす振幅を有するものとして得られる。
【0010】正弦波信号発生部11から得られる図4
(横軸は時間をあらわす)のAに示される如くの正弦波
信号Ss、及び、余弦波信号発生部12から得られる図
4のBに示される如くの余弦波信号Scは、夫々、PW
M信号形成部15及びPWM信号形成部16に供給され
る。PWM信号形成部15及びPWM信号形成部16の
各々には、基準信号発生部17からの図4のCに示され
る如くの基準信号Prも供給される。基準信号Prは、
一定の周波数を有した極めて狭幅なパルスの列から成る
信号である。
【0011】PWM信号形成部15においては、基準信
号Prの周期に応じた周期を有し、かつ、正弦波信号S
sのレベル変化に応じて変化するパルス幅を有した、図
4のDに示される如くのPWM信号Psが形成される。
また、PWM信号形成部16においては、基準信号Pr
の周期に応じた周期を有し、かつ、余弦波信号Scのレ
ベル変化に応じて変化するパルス幅を有した、図4のE
に示される如くのPWM信号Pcが形成される。
【0012】PWM信号形成部15から得られるPWM
信号Psは、駆動部18における一対の入力端子の一方
に直接的に供給されるとともに、極性反転部19を通じ
て反転PWM信号Ps’とされて、駆動部18における
一対の入力端子の他方に供給される。駆動部18は、ス
テッピングモータ10における一対の駆動コイル22及
び23のうちの一方である駆動コイル22の両端が接続
された一対の出力端子を有していて、駆動コイル22に
PWM信号Psに基づく駆動電圧Psdと反転PWM信
号Ps’に基づく反転駆動電圧Psd’とを差動的に印
加し、それにより駆動コイル22に、図4のFに示され
る如くの駆動電流Isdが流れるようになす。
【0013】駆動コイル22に流れる駆動電流Isd
は、PWM信号Psのレベル変化に対応した比較的小刻
みな上り傾斜と下り傾斜とが繰り返されるレベル変動を
有し、全体的には、図4のFにおいて一点鎖線により示
される如くに、正弦波信号Ssに対応する正弦波形をと
る。従って、駆動コイル22には、実質的に正弦波信号
Ssに対応する正弦波形を有した駆動電流が流れること
になる。
【0014】また、PWM信号形成部16から得られる
PWM信号Pcは、駆動部20における一対の入力端子
の一方に直接的に供給されるとともに、極性反転部21
を通じて反転PWM信号Pc’とされて、駆動部20に
おける一対の入力端子の他方に供給される。駆動部20
は、ステッピングモータ10における一対の駆動コイル
22及び23のうちの他方である駆動コイル23の両端
が接続された一対の出力端子を有していて、駆動コイル
23にPWM信号Pcに基づく駆動電圧Pcdと反転P
WM信号Pc’に基づく反転駆動電圧Pcd’とを差動
的に印加し、それにより駆動コイル23に、図4のGに
示される如くの駆動電流Icdが流れるようになす。
【0015】駆動コイル23に流れる駆動電流Icd
は、PWM信号Pcのレベル変化に対応した比較的小刻
みな上り傾斜と下り傾斜とが繰り返されるレベル変動を
有し、全体的には、図4のGにおいて一点鎖線により示
される如くに、余弦波信号Scに対応する余弦波形をと
る。従って、駆動コイル23には、実質的に余弦波信号
Scに対応する余弦波形を有した駆動電流が流れること
になる。
【0016】このようにして、ステッピングモータ10
についての駆動が、ステッピングモータ10に設けられ
た一対の駆動コイル22及び23に、夫々、実質的に正
弦波信号Ssに対応する正弦波形を有した駆動電流及び
実質的に余弦波信号Scに対応する余弦波形を有した駆
動電流が供給されて行われる。即ち、ステッピングモー
タ10についての実質的な正弦波駆動が行われるのであ
る。
【0017】斯かるもとで、ステッピングモータ10の
回転あるいはステッピングモータ10に対する負荷の変
動に応じて制御信号CMが変化せしめられると、読出制
御データ形成部14からROM13に供給される読出制
御データDrが変化し、それに伴って、ROM13から
読み出される波形データDLxが、波形データDL1〜
DLnのいずれかから他のものへと変化する。それによ
り、正弦波信号発生部11から得られる正弦波信号Ss
の振幅、及び、余弦波信号発生部12から得られる余弦
波信号Scの振幅の各々が変化せしめられる。
【0018】その結果、PWM信号形成部15において
形成されるPWM信号Psが、各周期内のデューティ比
が変化せしめられるものとなり、駆動コイル22にPW
M信号Psに基づく駆動電圧Psdと反転PWM信号P
s’に基づく反転駆動電圧Psd’とが作動的に印加さ
れることにより、駆動コイル22を流れる駆動電流Is
dの振幅が変化せしめられる。それとともに、PWM信
号形成部16において形成されるPWM信号Pcも、各
周期内のデューティ比が変化せしめられるものとなり、
駆動コイル23にPWM信号Pcに基づく駆動電圧Pc
dと反転PWM信号Pc’に基づく反転駆動電圧Pc
d’とが作動的に印加されることにより、駆動コイル2
3を流れる駆動電流Icdの振幅が変化せしめられる。
【0019】このようにして、ステッピングモータ10
に設けられた一対の駆動コイル22及び23を夫々流れ
る駆動電流Isd及びIcdの各々の振幅が、ROM1
3から読み出される波形データDLxの内容の変化、従
って、ステッピングモータ10の回転あるいはステッピ
ングモータ10に対する負荷の変動に応じて変化せしめ
られ、駆動コイル22及び23には必要最小限の駆動電
流Isd及びIcdが流される。従って、駆動部18及
び20を含む回路構成全体についての低消費電力化が図
られることになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述の図3に示される
ステッピングモータ駆動制御回路の如くに、正弦波信号
のレベル変化に応じて変化するパルス幅を有した第1の
PWM信号と余弦波信号のレベル変化に応じて変化する
パルス幅を有した第2のPWM信号とを形成し、ステッ
ピングモータの一対の駆動コイルに、第1のPWM信号
に基づく駆動電流及び第2のPWM信号に基づく駆動電
流が夫々流れるようにして、ステッピングモータについ
ての実質的な正弦波駆動を行うにあたり、予めROMに
格納された複数の波形データを選択的にROMから読み
出し、正弦波信号及び余弦波信号の夫々を読み出された
波形データがあらわす振幅を有するものとなすことによ
り、ステッピングモータの一対の駆動コイルの夫々を流
れる駆動電流の振幅を調整するようにされる場合、ステ
ッピングモータの一対の駆動コイルの夫々を流れる駆動
電流の振幅についての調整を多段階に亙って行おうとす
ると、ROMに格納される波形データを、各々があらわ
す振幅の値が僅かづつ相違する極めて多数のものとなす
ことが必要とされる。
【0021】それゆえ、ROMに大量の波形データを格
納することが要求されて、大規模記憶容量を有したRO
Mを用いることが必要とされるとともに、ROMからの
波形データの読出しを行う読出制御回路部が複雑なもの
となってしまい、ROM及びそれに付随せしめられる読
出制御回路部を含む回路構成全体の大規模化がまねか
れ、コストの上昇がもたらされるという不都合が生じ
る。
【0022】斯かる点に鑑み、本発明は、正弦波信号の
レベル変化に応じて変化するパルス幅を有した第1のP
WM信号と余弦波信号のレベル変化に応じて変化するパ
ルス幅を有した第2のPWM信号とを形成し、ステッピ
ングモータの一対の駆動コイルに、第1のPWM信号に
基づく駆動電流及び第2のPWM信号に基づく駆動電流
が夫々流れるようにして、ステッピングモータについて
の実質的な正弦波駆動を行うにあたり、ステッピングモ
ータの一対の駆動コイルの夫々を流れる駆動電流につい
ての振幅調整を、回路構成全体の大規模化をまねくこと
なく、かつ、コストの上昇を回避できる状況のもとで、
きめ細かく実施することができるステッピングモータ駆
動制御回路を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るステッピングモータ駆動制御回路は、
直交位相関係にある正弦波信号と余弦波信号とを発生す
る信号発生部と、第1の基準信号を発生する第1の基準
信号発生部と、第1の基準信号とは周波数を異にする第
2の基準信号を発生する第2の基準信号発生部と、第1
の基準信号に基づいて定まる周期と正弦波信号のレベル
変化に応じて変化するパルス幅とを有する第1のPWM
信号を得る第1のPWM信号形成部と、第1の基準信号
に基づいて定まる周期と余弦波信号のレベル変化に応じ
て変化するパルス幅とを有する第2のPWM信号を得る
第2のPWM信号形成部と、第2の基準信号に基づいて
定まる周期を有し、デューティ比が可変とされる第1の
可変デューティ比パルス信号を得る第1の可変デューテ
ィ比信号形成部と、第2の基準信号に基づいて定まる周
期を有し、デューティ比が可変とされる第2の可変デュ
ーティ比パルス信号を得る第2の可変デューティ比信号
形成部と、第1のPWM信号と第1の可変デューティ比
パルス信号とを乗算する第1の乗算部と、第2のPWM
信号と第2の可変デューティ比パルス信号とを乗算する
第2の乗算部と、ステッピングモータの二個の駆動コイ
ルのうちの一方に、第1の乗算部から得られる第1の乗
算出力信号とそれが極性反転されて得られる第1の反転
乗算出力信号とに基づく駆動電流を供給する第1の駆動
部と、ステッピングモータの二個の駆動コイルのうちの
他方に、第2の乗算部から得られる第2の乗算出力信号
とそれが極性反転されて得られる第2の反転乗算出力信
号とに基づく駆動電流を供給する第2の駆動部とを備え
て構成される。
【0024】
【作用】このように構成される本発明に係るステッピン
グモータ駆動制御回路にあっては、信号発生部から得ら
れる正弦波信号及び余弦波信号の夫々には、実質的に一
定の振幅が与えられる。従って、第1のPWM信号形成
部から得られる第1のPWM信号及び第2のPWM信号
形成部から得られる第2のPWM信号の夫々において
は、各周期内のデューティ比が変化せしめられない。
【0025】斯かる第1のPWM信号及び第2のPWM
信号に対して、各周期内のデューティ比が可変とされる
第1の可変デューティ比パルス信号及び第2の可変デュ
ーティ比パルス信号が、第1の可変デューティ比信号形
成部及び第2の可変デューティ比信号形成部において夫
々形成される。そして、第1の乗算部において、第1の
PWM信号と第1の可変デューティ比パルス信号との乗
算が行われて第1の乗算出力信号が形成され、また、第
2の乗算部において、第2のPWM信号と第2の可変デ
ューティ比パルス信号との乗算が行われて第2の乗算出
力信号が形成される。
【0026】第1の乗算出力信号は、第1の可変デュー
ティ比パルス信号のデューティ比変化に応じたレベル状
況変化を伴い、また、第2の乗算出力信号は、第2の可
変デューティ比パルス信号のデューティ比変化に応じた
レベル状況変化を伴う。それゆえ、第1の駆動部により
ステッピングモータの二個の駆動コイルのうちの一方に
供給される、第1の乗算出力信号とそれが極性反転され
て得られる第1の反転乗算出力信号とに基づく駆動電流
が、第1の可変デューティ比パルス信号のデューティ比
変化に応じて調整される。また、第2の駆動部によりス
テッピングモータの二個の駆動コイルのうちの他方に供
給される、第2の乗算出力信号とそれが極性反転されて
得られる第2の反転乗算出力信号とに基づく駆動電流
が、第2の可変デューティ比パルス信号のデューティ比
変化に応じて調整される。
【0027】即ち、ステッピングモータの二個の駆動コ
イルを夫々流れる駆動電流が、第1の可変デューティ比
パルス信号のデューティ比変化、及び、第2の可変デュ
ーティ比パルス信号のデューティ比変化に応じて調整さ
れるのであり、第1の可変デューティ比パルス信号のデ
ューティ比変化、及び、第2の可変デューティ比パルス
信号のデューティ比変化の各々は、例えば、0パーセン
トから100パーセントまで連続的に変化し得るものと
され、それゆえ、ステッピングモータの二個の駆動コイ
ルを夫々流れる駆動電流の調整が、きめ細かく実施され
ることになる。
【0028】また、信号発生部における正弦波信号及び
余弦波信号の形成にあたり、正弦波信号及び余弦波信号
の夫々の振幅が、予めROMに格納された波形データに
基づいて設定される場合にも、ROMに格納されるべき
波形データは、例えば、正弦波信号及び余弦波信号の夫
々の最大振幅をあらわす1個のデータで足りることにな
る。従って、ROMに大量の波形データが格納されるこ
とは要求されず、小規模記憶容量を有したROMが用い
られ得ることになり、また、ROMからの波形データの
読出しを行う読出制御回路部が簡単なものとなる。
【0029】その結果、ステッピングモータの二個の駆
動コイルの夫々を流れる駆動電流についての振幅調整
が、回路構成全体の大規模化がまねかれることなく、か
つ、コストの上昇が回避される状況のもとで、きめ細か
く実施され得ることになる。
【0030】
【実施例】図1は、本発明に係るステッピングモータ駆
動制御回路の一例を示す。この図1に示される例は、ス
テッピングモータ30を駆動するものとされており、ス
テッピングモータ30には、二個の駆動コイル31及び
32が備えられている。
【0031】そして、この例にあっては、正弦波信号発
生部33と余弦波信号発生部34とを含んで成る信号発
生部35が設けられている。正弦波信号発生部33及び
余弦波信号発生部34は、所定の周波数をもって直交位
相関係にある正弦波信号SS及び余弦波信号SCを夫々
発生する。
【0032】また、比較的小規模な記憶容量を有したメ
モリ手段であるROM36が備えられており、このRO
M36には、正弦波信号発生部33及び余弦波信号発生
部34が夫々発生する正弦波信号SS及び余弦波信号S
Cについての振幅をあらわす波形データDLMが格納さ
れている。波形データDLMによりあらわされる振幅
は、正弦波信号SS及び余弦波信号SCの夫々について
の最大振幅とされる。
【0033】ROM36に対しては、読出制御データ形
成部37が設けられている。読出制御データ形成部37
は、ROM36に格納された波形データDLMを読み出
すための読出制御データDRを形成し、その読出制御デ
ータDRをもってROM36に対する読出制御を行う。
それにより、ROM36から、読出制御データDRに従
って、波形データDLMが読み出される。
【0034】ROM36から読み出された波形データD
LMは、信号発生部35における正弦波信号発生部33
及び余弦波信号発生部34の夫々に供給される。それに
より、正弦波信号発生部33において、正弦波信号SS
が波形データDLMがあらわす振幅を有するものとして
得られ、また、余弦波信号発生部34において、余弦波
信号SCが波形データDLMがあらわす振幅を有するも
のとして得られる。
【0035】正弦波信号発生部33から得られる図2
(横軸は時間をあらわす)のAに示される如くの正弦波
信号SS、及び、余弦波信号発生部34から得られる図
2のBに示される如くの余弦波信号SCは、夫々、PW
M信号形成部38及びPWM信号形成部39に供給され
る。PWM信号形成部38及びPWM信号形成部39の
各々には、基準信号発生部40からの図2のCに示され
る如くの基準信号PRも供給される。基準信号PRは、
一定の周波数を有した極めて狭幅なパルスの列から成る
信号である。
【0036】PWM信号形成部38においては、基準信
号PRの周期に応じた周期を有し、かつ、正弦波信号S
Sのレベル変化に応じて変化するパルス幅を有した、図
2のDに示される如くのPWM信号PSが形成される。
また、PWM信号形成部39においては、基準信号PR
の周期に応じた周期を有し、かつ、余弦波信号SCのレ
ベル変化に応じて変化するパルス幅を有した、図2のE
に示される如くのPWM信号PCが形成される。PWM
信号形成部38から得られるPWM信号PSは乗算部4
1に供給され、PWM信号形成部39から得られるPW
M信号PCは乗算部42に供給される。
【0037】乗算部41には、可変デューティ比信号形
成部43からの可変デューティ比パルス信号PUSも供
給される。可変デューティ比信号形成部43には、端子
45を通じて、例えば、ステッピングモータ30の回転
あるいはステッピングモータ30に対する負荷の変動に
応じて変化するデューティ比制御信号CUSが供給され
るとともに、基準信号発生部47からの図2のFに示さ
れる如くの基準信号PTも供給される。基準信号PT
は、基準信号発生部40からの基準信号PRとは周波数
を異にし、例えば、基準信号PRの周波数より高い一定
の周波数を有した極めて狭幅なパルスの列から成る信号
とされる。
【0038】そして、可変デューティ比信号形成部43
においては、基準信号PTに基づいて定まる周期を有
し、各周期内におけるデューティ比がデューティ比制御
信号CUSに応じて設定されるパルス信号列が形成さ
れ、それが、図2のGに示される如くの、可変デューテ
ィ比パルス信号PUSとして導出されて、乗算部41に
供給される。デューティ比制御信号CUSは、可変デュ
ーティ比信号形成部43から導出される可変デューティ
比パルス信号PUSにおける各周期内のデューティ比
を、0パーセントから100パーセントまで連続的に変
化させ得る信号とされる。それゆえ、可変デューティ比
信号形成部43から乗算部41に供給される可変デュー
ティ比パルス信号PUSは、各周期内のデューティ比
が、デューティ比制御信号CUSの変化に応じて、従っ
て、ステッピングモータ30の回転あるいはステッピン
グモータ30に対する負荷の変動に応じて、0パーセン
トから100パーセントまでの間で変化するものとされ
る。
【0039】また、乗算部42には、可変デューティ比
信号形成部44からの可変デューティ比パルス信号PU
Cも供給される。可変デューティ比信号形成部44に
は、端子46を通じて、例えば、ステッピングモータ3
0の回転あるいはステッピングモータ30に対する負荷
の変動に応じて変化するデューティ比制御信号CUCが
供給されるとともに、基準信号発生部47からの図2の
Fに示される如くの基準信号PTも供給される。
【0040】そして、可変デューティ比信号形成部44
においては、基準信号PTに基づいて定まる周期を有
し、各周期内におけるデューティ比がデューティ比制御
信号CUCに応じて設定されるパルス信号列が形成さ
れ、それが可変デューティ比パルス信号PUCとして導
出されて、乗算部42に供給される。デューティ比制御
信号CUCは、可変デューティ比信号形成部44から導
出される可変デューティ比パルス信号PUCにおける各
周期内のデューティ比を、0パーセントから100パー
セントまで連続的に変化させ得る信号とされる。それゆ
え、可変デューティ比信号形成部44から乗算部42に
供給される可変デューティ比パルス信号PUCは、各周
期内のデューティ比が、デューティ比制御信号CUCの
変化に応じて、従って、ステッピングモータ30の回転
あるいはステッピングモータ30に対する負荷の変動に
応じて、0パーセントから100パーセントまでの間で
変化するものとされる。
【0041】デューティ比制御信号CUSとデューティ
比制御信号CUCとは、同一の信号とされ得るものであ
る。そして、デューティ比制御信号CUSとデューティ
比制御信号CUCとが同一の信号とされる場合には、可
変デューティ比パルス信号PUSと可変デューティ比パ
ルス信号PUCとが同一の信号とされ、従って、可変デ
ューティ比パルス信号PUCも、可変デューティ比パル
ス信号PUCと同様に、図2のFに示される如くのもの
となる。
【0042】乗算部41においては、PWM信号形成部
38から得られるPWM信号PSと可変デューティ比信
号形成部43から導出される可変デューティ比パルス信
号PUSとの乗算処理が行われ、その結果、乗算出力信
号PSSが得られる。乗算部41は、例えば、排他的論
理和回路(イクスクルーシブ・オア回路)によって構成
され、それにより、乗算出力信号PSSは図2のHに示
される如くに得られる。また、乗算部42においては、
PWM信号形成部39から得られるPWM信号PCと可
変デューティ比信号形成部44から導出される可変デュ
ーティ比パルス信号PUCとの乗算処理が行われ、その
結果、乗算出力信号PCCが得られる。乗算部42も、
例えば、排他的論理和回路によって構成され、それによ
り、乗算出力信号PCCは図2のIに示される如くに得
られる。
【0043】このようにして、乗算部41から得られる
乗算出力信号PSSは、そのレベル状況が、可変デュー
ティ比信号形成部43からの可変デューティ比パルス信
号PUSの各周期内のデューティ比の変化に応じて、従
って、ステッピングモータ30の回転あるいはステッピ
ングモータ30に対する負荷の変動に応じて変化せしめ
られる。同様に、乗算部42から得られる乗算出力信号
PCCは、そのレベル状況が、可変デューティ比信号形
成部44からの可変デューティ比パルス信号PUCの各
周期内のデューティ比の変化に応じて、従って、ステッ
ピングモータ30の回転あるいはステッピングモータ3
0に対する負荷の変動に応じて変化せしめられる。
【0044】乗算部41から得られる乗算出力信号PS
Sは、駆動部48における一対の入力端子の一方に直接
的に供給されるとともに、極性反転部49を通じて反転
乗算出力信号PSS’とされて、駆動部48における一
対の入力端子の他方に供給される。駆動部48は、ステ
ッピングモータ30における二個の駆動コイル31及び
32のうちの一方である駆動コイル31の両端が接続さ
れた一対の出力端子を有していて、駆動コイル31に、
乗算出力信号PSSに基づく駆動電圧PSDと反転乗算
出力信号PSS’に基づく反転駆動電圧PSD’とを差
動的に印加し、それにより駆動コイル31に、図2のJ
に示される如くの駆動電流ISDが流れるようになす。
【0045】駆動コイル31に流れる駆動電流ISD
は、実際には、乗算出力信号PSSのレベル変化に対応
した小刻みな上り傾斜と下り傾斜とが繰り返されるレベ
ル変動(図示省略)を有することになるが、全体的に
は、図2のJに示される如くに、正弦波信号発生部33
からの正弦波信号SSに対応する実質的な正弦波形をと
る。従って、駆動コイル31には、実質的に正弦波信号
SSに対応する正弦波形を有した駆動電流が流れること
になる。
【0046】また、乗算部42から得られる乗算出力信
号PCCは、駆動部50における一対の入力端子の一方
に直接的に供給されるとともに、極性反転部51を通じ
て反転乗算出力信号PCC’とされて、駆動部50にお
ける一対の入力端子の他方に供給される。駆動部50
は、ステッピングモータ30における二個の駆動コイル
31及び32のうちの他方である駆動コイル32の両端
が接続された一対の出力端子を有していて、駆動コイル
32に、乗算出力信号PCCに基づく駆動電圧PCDと
反転乗算出力信号PCC’に基づく反転駆動電圧PC
D’とを差動的に印加し、それにより駆動コイル32
に、図2のKに示される如くの駆動電流ICDが流れる
ようになす。
【0047】駆動コイル32に流れる駆動電流ICD
は、実際には、乗算出力信号PCCのレベル変化に対応
した小刻みな上り傾斜と下り傾斜とが繰り返されるレベ
ル変動(図示省略)を有することになるが、全体的に
は、図2のKに示される如くに、余弦波信号発生部34
からの余弦波信号SCに対応する実質的な余弦波形をと
る。従って、駆動コイル32には、実質的に余弦波信号
SCに対応する余弦波形を有した駆動電流が流れること
になる。
【0048】このようにして、正弦波信号発生部33か
らの正弦波信号SSに対応する実質的な正弦波形をとる
ものとされて、ステッピングモータ30における駆動コ
イル31を流れる駆動電流ISDは、その振幅が、乗算
部41からの乗算出力信号PSSのレベル状況、従っ
て、可変デューティ比信号形成部43からの可変デュー
ティ比パルス信号PUSの各周期内のデューティ比に応
じたものとされる。そして、駆動電流ISDの振幅は、
可変デューティ比パルス信号PUSの各周期内のデュー
ティ比が0パーセントであるとき、正弦波信号SSの振
幅に対応する最大振幅を有し、可変デューティ比パルス
信号PUSの各周期内のデューティ比が0パーセント以
外であるときには、正弦波信号SSの振幅より小なる振
幅を有することになり、可変デューティ比パルス信号P
USの各周期内のデューティ比が大である程小とされ
る。
【0049】同様に、余弦波信号発生部34からの余弦
波信号SCに対応する実質的な余弦波形をとるものとさ
れて、ステッピングモータ30における駆動コイル32
を流れる駆動電流ICDは、その振幅が、乗算部42か
らの乗算出力信号PCCのレベル状況、従って、可変デ
ューティ比信号形成部44からの可変デューティ比パル
ス信号PUCの各周期内のデューティ比に応じたものと
される。そして、駆動電流ICDの振幅は、可変デュー
ティ比パルス信号PUCの各周期内のデューティ比が0
パーセントであるとき、余弦波信号SCの振幅に対応す
る最大振幅を有し、可変デューティ比パルス信号PUC
の各周期内のデューティ比が0パーセント以外であると
きには、正弦波信号SCの振幅より小なる振幅を有する
ことになり、可変デューティ比パルス信号PUCの各周
期内のデューティ比が大である程小とされる。
【0050】表1は、可変デューティ比パルス信号PU
Sの各周期内のデューティ比DFs,可変デューティ比
パルス信号PUCの各周期内のデューティ比DFc,駆
動電流ISDの振幅AIs及び駆動電流ICDの振幅A
Icの間の関係をあらわす。
【0051】
【表1】
【0052】但し、表1において、AIMは、駆動電流
ISD及び駆動電流ICDについての最大振幅をあらわ
し、また、マイナス符号(−)は、極性反転をあらわ
す。
【0053】このようにして、ステッピングモータ30
についての駆動が、ステッピングモータ30に設けられ
た二個の駆動コイル31及び32に、夫々、実質的に正
弦波信号SSに対応する正弦波形を有した駆動電流IS
D及び実質的に余弦波信号SCに対応する余弦波形を有
した駆動電流ICDが供給されて行われる。即ち、ステ
ッピングモータ30についての実質的な正弦波駆動が行
われるのである。
【0054】そして、端子45から可変デューティ比信
号形成部43に供給されるデューティ比制御信号CUS
により、可変デューティ比信号形成部43から乗算部4
1に供給される可変デューティ比パルス信号PUSの各
周期内のデューティ比が、0パーセントから100パー
セントの間で変化せしめられるとともに、端子46から
可変デューティ比信号形成部44に供給されるデューテ
ィ比制御信号CUCにより、可変デューティ比信号形成
部44から乗算部42に供給される可変デューティ比パ
ルス信号PUCの各周期内のデューティ比が、0パーセ
ントから100パーセントの間で変化せしめられること
により、ステッピングモータ30の駆動コイル31を流
れる駆動電流ISDの振幅、及び、ステッピングモータ
30の駆動コイル32を流れる駆動電流ICDの振幅
が、きめ細かく調整される。
【0055】それにより、ステッピングモータ30に設
けられた二個の駆動コイル31及び32を夫々流れる駆
動電流ISD及びICDの各々の振幅が、デューティ比
制御信号CUS及びCUCの各々の変化、従って、ステ
ッピングモータ30の回転あるいはステッピングモータ
30に対する負荷の変動に応じ、優れた応答性をもって
変化せしめられ、駆動コイル31及び32には必要最小
限の駆動電流ISD及びICDが夫々流される。従っ
て、駆動部48及び50を含む回路構成全体についての
低消費電力化が図られることになる。
【0056】しかも、ROM36は、正弦波信号SS及
び余弦波信号SCについての最大振幅をあらわす波形デ
ータDLMのみが格納されることになるので、比較的小
規模な記憶容量を有した小型なもので足り、さらに、R
OM36に格納された波形データDLMの読み出しを行
う読出制御データ形成部37を含む読出制御回路部が簡
単なものとされる。従って、ステッピングモータ30の
二個の駆動コイル31及び32の夫々を流れる駆動電流
ISD及びICDについての振幅調整が、回路構成全体
の大規模化がまねかれることなく、かつ、コストの上昇
が回避される状況のもとで、きめ細かく行われることに
なる。
【0057】なお、上述の例においては、基準信号発生
部47からの基準信号PTの周波数が、基準信号発生部
40からの基準信号PRの周波数より高く設定されてい
るが、基準信号発生部47からの基準信号PTの周波数
が、基準信号発生部40からの基準信号PRの周波数よ
り低く設定されてもよい。但し、乗算部41及び42で
の演算処理に際して発生する虞があるビートを考慮する
と、基準信号PRの周波数frと基準信号PTの周波数
ftとが、周波数frより周波数ftが高い場合には、
ft/fr=k/2 (kは3以上の正整数)という関
係、また、周波数frより周波数ftが低い場合には、
fr/ft=k/2という関係が成立しないようにされ
るのが望ましい。
【0058】さらに、上述の例においては、デューティ
比制御信号CUSとデューティ比制御信号CUCとが同
一の信号とされているが、デューティ比制御信号CUS
とデューティ比制御信号CUCとは、相互に異なる内容
を有した信号であってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るステッピングモータ駆動制御回路にあっては、正弦
波信号のレベル変化に応じて変化するパルス幅を有する
第1のPWM信号と第1の可変デューティ比パルス信号
とが乗算処理されて得られる第1の乗算出力信号と、余
弦波信号のレベル変化に応じて変化するパルス幅を有す
る第2のPWM信号と第2の可変デューティ比パルス信
号とが乗算処理されて得られる第2の乗算出力信号とが
形成され、ステッピングモータにおける二個の駆動コイ
ルに、第1の乗算出力信号に基づく実質的に正弦波形を
有する駆動電流及び第2の乗算出力信号に基づく実質的
に余弦波形を有する駆動電流が夫々供給されて、ステッ
ピングモータに対する駆動制御が行われることにより、
二個の駆動コイルを夫々流れる駆動電流が、第1の可変
デューティ比パルス信号のデューティ比変化、及び、第
2の可変デューティ比パルス信号のデューティ比変化に
応じて調整され、それゆえ、二個の駆動コイルの各々を
流れる駆動電流の調整がきめ細かく行われることにな
る。
【0060】また、正弦波信号及び余弦波信号の夫々の
振幅が、予めROMに格納された波形データに基づいて
設定される場合にも、ROMに格納されるべき波形デー
タは、例えば、正弦波信号及び余弦波信号の夫々の最大
振幅をあらわす1個のデータで足りることになり、従っ
て、ROMに大量の波形データが格納されることは要求
されず、小規模記憶容量を有したROMが用いられ得る
ことになり、また、ROMからの波形データの読出しを
行う読出制御回路部が簡単なものとなる。
【0061】その結果、ステッピングモータの二個の駆
動コイルの各々を流れる駆動電流についての振幅調整
を、回路構成全体の大規模化をまねくことなく、かつ、
コストの上昇を回避できる状況のもとで、きめ細かく実
施できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータ駆動制御回路
の一例を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示される例の動作説明に供される波形図
である。
【図3】従来のステッピングモータ駆動制御回路の例を
示すブロック構成図である。
【図4】図3に示されるステッピングモータ駆動制御回
路の動作説明に供される波形図である。
【符号の説明】
30 ステッピングモータ 31,32 駆動コイル 33 正弦波信号発生部 34 余弦波信号発生部 35 信号発生部 36 ROM 37 読出制御データ形成部 38,39 PWM信号形成部 40,47 基準信号発生部 41,42 乗算部 43,44 可変デューティ比信号形成部 48,50 駆動部 49,51 極性反転部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直交位相関係にある正弦波信号と余弦波信
    号とを発生する信号発生部と、 第1の基準信号を発生する第1の基準信号発生部と、 上記第1の基準信号とは周波数を異にする第2の基準信
    号を発生する第2の基準信号発生部と、 上記第1の基準信号に基づいて定まる周期と上記正弦波
    信号のレベル変化に応じて変化するパルス幅とを有する
    第1のパルス幅変調信号を得る第1のパルス幅変調信号
    形成部と、 上記第1の基準信号に基づいて定まる周期と上記余弦波
    信号のレベル変化に応じて変化するパルス幅とを有する
    第2のパルス幅変調信号を得る第2のパルス幅変調信号
    形成部と、 上記第2の基準信号に基づいて定まる周期を有し、デュ
    ーティ比が可変とされる第1の可変デューティ比パルス
    信号を得る第1の可変デューティ比信号形成部と、 上記第2の基準信号に基づいて定まる周期を有し、デュ
    ーティ比が可変とされる第2の可変デューティ比パルス
    信号を得る第2の可変デューティ比信号形成部と、 上記第1のパルス幅変調信号と上記第1の可変デューテ
    ィ比パルス信号とを乗算する第1の乗算部と、 上記第2のパルス幅変調信号と上記第2の可変デューテ
    ィ比パルス信号とを乗算する第2の乗算部と、 ステッピングモータの二個の駆動コイルのうちの一方
    に、上記第1の乗算部から得られる第1の乗算出力信号
    と該第1の乗算出力信号が極性反転されて得られる第1
    の反転乗算出力信号とに基づく駆動電流を供給する第1
    の駆動部と、 上記ステッピングモータの二個の駆動コイルのうちの他
    方に、上記第2の乗算部から得られる第2の乗算出力信
    号と該第2の乗算出力信号が極性反転されて得られる第
    2の反転乗算出力信号とに基づく駆動電流を供給する第
    2の駆動部と、を備えて構成されるステッピングモータ
    駆動制御回路。
  2. 【請求項2】第1の駆動部が、ステッピングモータの二
    個の駆動コイルのうちの一方に、第1の乗算出力信号に
    基づく駆動電圧と第1の反転乗算出力信号に基づく反転
    駆動電圧とを差動的に印加して、上記二個の駆動コイル
    のうちの一方に駆動電流が流れる状態とし、また、第2
    の駆動部が、上記ステッピングモータの二個の駆動コイ
    ルのうちの他方に、第2の乗算出力信号に基づく駆動電
    圧と第2の反転乗算出力信号に基づく反転駆動電圧とを
    差動的に印加して、上記二個の駆動コイルのうちの他方
    に駆動電流が流れる状態とすることを特徴とする請求項
    1記載のステッピングモータ駆動制御回路。
  3. 【請求項3】信号発生部が、発生する正弦波信号及び余
    弦波信号の夫々を振幅が略一定に維持されるものとなす
    ことを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ駆
    動制御回路。
  4. 【請求項4】信号発生部からの正弦波信号及び余弦波信
    号の夫々についての最大振幅をあらわす波形データを格
    納したメモリ手段が設けられ、信号発生部が、上記正弦
    波信号及び余弦波信号の夫々を、上記メモリ手段から読
    み出された波形データに従った最大振幅を有したものと
    なすことを特徴とする請求項3記載のステッピングモー
    タ駆動制御回路。
  5. 【請求項5】第1の可変デューティ比信号形成部及び第
    2の可変デューティ比信号形成部が、第1の可変デュー
    ティ比パルス信号と第2の可変デューティ比パルス信号
    とを同一のデューティ比を有したものとなすことを特徴
    とする請求項1記載のステッピングモータ駆動制御回
    路。
  6. 【請求項6】第1の可変デューティ比信号形成部及び第
    2の可変デューティ比信号形成部が、夫々、第1の可変
    デューティ比パルス信号のデューティ比及び第2の可変
    デューティ比パルス信号のデューティ比を、0パーセン
    トから100パーセントまで変化させることができるこ
    とを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ駆動
    制御回路。
  7. 【請求項7】第1の乗算部及び第2の乗算部の夫々が、
    排他的論理和回路により構成されることを特徴とする請
    求項1記載のステッピングモータ駆動制御回路。
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