JP3373912B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3373912B2
JP3373912B2 JP29254393A JP29254393A JP3373912B2 JP 3373912 B2 JP3373912 B2 JP 3373912B2 JP 29254393 A JP29254393 A JP 29254393A JP 29254393 A JP29254393 A JP 29254393A JP 3373912 B2 JP3373912 B2 JP 3373912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像品質の良好な多値
画像データを形成することができる画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、原稿画像を読取入力し、それに
よって得た画像データを記録出力しようとするとき、通
常、読取入力して得た入力画像データの階調度が、画像
データの記録出力系の階調度よりも大きい。
【0003】このような場合には、入力画像データの階
調度を記録出力系の階調度に変換する階調度変換処理を
行う。この階調度変換処理では、例えば、6ビット(6
4階調)の入力画像データを2ビット(4階調)の出力
画像データに変換するとき、入力画像データを単純に4
ビット欠落させると画質が劣化するという不都合を生じ
る。
【0004】このような不都合を解消するものとして
は、いわゆる多値ディザ方法の階調度変換処理がある。
【0005】この多値ディザ方法では、例えば、図13
に示したような閾値マトリクスを形成し、画素単位にこ
の閾値マトリクスの値を出力するとともに、閾値マトリ
クスの出力値に5と10を加えて形成した2種類の閾値
を形成し、これらの3種類のそれぞれの閾値により入力
画像データを二値化する3つの比較器を用いて、おのお
ののの閾値による二値化データを形成し、これによっ
て、入力画像データを4段階にレベル分けする。そし
て、そのレベル分けの結果を2ビットデータにエンコー
ドして、2ビットの出力画像データを形成する。
【0006】これにより、良好な画質の出力画像データ
を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多値ディザ方法には、次のような不都合を生じてい
た。
【0008】まず、原稿画像を読み取るために、画像を
画素単位に分解するとともに、おのおのの画素の濃度に
対応した読取信号を発生するCCD(電荷結合素子)ラ
インイメージセンサの一例を図14に示す。
【0009】同図において、フォトダイオードアレイP
Dは、1ライン分の画像の解像度に対応した数(この場
合には、2048個)のフォトダイオードを一列に配列
したものであり、その奇数番目のフォトダイオードの出
力信号はCCD転送ゲート部TCoに加えられ、また、
偶数番目のフォトダイオードの出力信号はCCD転送ゲ
ート部TCeに加えられている。
【0010】CCD転送ゲート部TCoは、ライン同期
信号LS(図15(a)参照)が加えられたタイミング
で入力信号を取り込むとともに、所定タイミングで加え
られる転送クロックφ1(図15(b)参照)のタイミ
ングで、順次信号を転送し、このCCD転送ゲート部T
Coから出力される信号AVoは、出力回路OTを介し
てプリアンプPAに加えられる。
【0011】CCD転送ゲート部TCeは、ライン同期
信号LSが加えられたタイミングで入力信号を取り込む
とともに、転送クロックφ1と位相が反転した状態の転
送クロックφ2(図15(c)参照)のタイミングで、
順次信号を転送し、このCCD転送ゲート部TCeから
出力される信号AVeは、出力回路OTを介してプリア
ンプPAに加えられる。
【0012】プリアンプPAは、転送クロックφ1およ
び転送クロックφ2の出力タイミングで発生される出力
クロックφRのタイミングで、その入力信号をサンプリ
ングして出力し、その出力信号は、アナログ読取画信号
AVとして、次段装置に出力される。
【0013】このようにして、CCDラインイメージセ
ンサでは、その内部で、奇数番目の画素の画信号を転送
する系統と、偶数番目の画素の画信号を転送する系統が
分離されているため、それらの系統の信号特性がばらつ
く。したがって、おのおのの系統の信号特性のばらつき
が大きくなると、奇数番目の画素の画信号と偶数番目の
画素の画信号の信号レベルの差分が比較的大きくなる。
【0014】一方、図13の閾値マトリクスは、同一ラ
インで、奇数番目の画素に適用される閾値の大きさと、
偶数番目の画素に適用される閾値の大きさの差が「2
0」あり、比較的大きくなっている。
【0015】このために、奇数番目の画素の画信号と偶
数番目の画素の画信号の信号レベルの差分が比較的大き
くなっているときには、この差分が強調されて、かえっ
て画質が劣化するという事態を生じる。
【0016】本発明は、かかる事態を解消するためにな
されたものであり、多値ディザ方法の階調度変換処理を
適用したときの画質の劣化を抑制することができる画像
処理装置を提供することを目的としている。
【0017】
【0018】
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿画像を所
定読取階調数の読取画像データとして入力し、その画像
データを上記読取階調数よりも少ない出力階調数の出力
画像データに変換して出力する画像処理装置において、
上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
て上記出力画像データを形成する多値化部は、上記読取
画像データのレベルを判定するための、上記出力階調数
に対応した個数の複数の閾値データを、画素単位に所定
周期で発生する第1の閾値発生手段と、上記読取画像デ
ータのレベルを判定するための、上記出力階調数に対応
した個数の複数の閾値データを、所定周期でかつ主走査
方向に連続して2回同じ値を発生する第2の閾値発生手
段と、主走査方向に連続する2つの画素の上記読取画像
データの差分を算出しその差分が所定値よりも小さいと
きには上記第1の閾値発生手段から出力される複数の閾
値データを選択する一方、上記差分が所定値以上のとき
には上記第2の閾値発生手段から発生される複数の閾値
データを選択する閾値選択手段と、この閾値選択手段が
選択した複数の閾値データについて上記読取画像データ
のレベルをそれぞれ判定する複数の比較手段と、この複
数の比較手段から同時に出力される複数の出力データに
基づいて、上記出力画像データを形成するエンコーダ手
段を備えたものである。
【0020】また、原稿画像を所定読取階調数の読取画
像データとして入力し、その画像データを上記読取階調
数よりも少ない出力階調数の出力画像データに変換して
出力する画像処理装置において、上記読取画像データの
読取階調数を出力階調数に変換して上記出力画像データ
を形成する多値化部は、上記読取画像データの主走査方
向に連続する2つの画素の平均値を算出する平均値算出
手段と、主走査方向に連続する2つの画素の上記読取画
像データの差分を算出しその差分が所定値よりも小さい
ときには上記読取画像データを選択する一方、上記差分
が所定値以上のときには上記第平均値算出手段から出力
されるデータを選択する画像データ選択手段と、上記読
取画像データのレベルを判定するための、上記出力階調
数に対応した個数の複数の閾値データを画素単位に所定
周期で発生する閾値発生手段と、上記複数の閾値データ
について上記画像データ選択手段の出力データのレベル
をそれぞれ判定する複数の比較手段と、この複数の比較
手段から同時に出力される複数の出力データに基づい
て、上記出力画像データを形成するエンコーダ手段を備
えたものである。
【0021】また、原稿画像を所定読取階調数の読取画
像データとして入力し、その画像データを上記読取階調
数よりも少ない出力階調数の出力画像データに変換して
出力する画像処理装置において、上記読取画像データの
読取階調数を出力階調数に変換して上記出力画像データ
を形成する多値化部は、上記読取画像データのレベルを
判定するための、上記出力階調数に対応した個数の複数
の閾値データを、画素単位に所定周期で発生する第1の
閾値発生手段と、上記読取画像データのレベルを判定す
るための、上記出力階調数に対応した個数の複数の閾値
データを、所定周期でかつ主走査方向に連続して2回同
じ値を発生する第2の閾値発生手段と、原稿画像の最初
の読取ラインの中央部で主走査方向に連続する2つの画
素の上記読取画像データの差分を算出し、その差分が所
定値よりも小さいときには、それ以降は上記第1の閾値
発生手段から出力される複数の閾値データを選択する一
方、上記差分が所定値以上のときには上記第2の閾値発
生手段から発生される複数の閾値データを選択する閾値
選択手段と、この閾値選択手段が選択した複数の閾値デ
ータについて上記読取画像データのレベルをそれぞれ判
定する複数の比較手段と、この複数の比較手段から同時
に出力される複数の出力データに基づいて、上記出力画
像データを形成するエンコーダ手段を備えたものであ
る。
【0022】また、原稿画像を所定読取階調数の読取画
像データとして入力し、その画像データを上記読取階調
数よりも少ない出力階調数の出力画像データに変換して
出力する画像処理装置において、上記読取画像データの
読取階調数を出力階調数に変換して上記出力画像データ
を形成する多値化部は、上記読取画像データの主走査方
向に連続する2つの画素の平均値を算出する平均値算出
手段と、原稿画像の最初の読取ラインの中央部で主走査
方向に連続する2つの画素の上記読取画像データの差分
を算出し、その差分が所定値よりも小さいときには、そ
れ以降は上記読取画像データを選択する一方、上記差分
が所定値以上のときには上記第平均値算出手段から出力
されるデータを選択する画像データ選択手段と、上記読
取画像データのレベルを判定するための、上記出力階調
数に対応した個数の複数の閾値データを画素単位に所定
周期で発生する閾値発生手段と、上記複数の閾値データ
について上記画像データ選択手段の出力データのレベル
をそれぞれ判定する複数の比較手段と、この複数の比較
手段から同時に出力される複数の出力データに基づい
て、上記出力画像データを形成するエンコーダ手段を備
えたものである。
【0023】
【0024】
【0025】また、CCDラインイメージセンサを光電
変換手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階
調数の読取画像データとして入力し、その画像データを
上記読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像デー
タに変換して出力する画像処理装置において、上記読取
画像データの読取階調数を出力階調数に変換して上記出
力画像データを形成する多値化部は、上記読取画像デー
タのレベルを判定するための、上記出力階調数に対応し
た個数の複数の閾値データを、画素単位に所定周期で発
生する第1の閾値発生手段と、上記読取画像データのレ
ベルを判定するための、上記出力階調数に対応した個数
の複数の閾値データを、所定周期でかつ主走査方向に連
続して2回同じ値を発生する第2の閾値発生手段と、主
走査方向に連続する2つの画素の上記読取画像データの
差分を算出しその差分が所定値よりも小さいときには上
記第1の閾値発生手段から出力される複数の閾値データ
を選択する一方、上記差分が所定値以上のときには上記
第2の閾値発生手段から発生される複数の閾値データを
選択する閾値選択手段と、この閾値選択手段が選択した
複数の閾値データについて上記読取画像データのレベル
をそれぞれ判定する複数の比較手段と、この複数の比較
手段から同時に出力される複数の出力データに基づい
て、上記出力画像データを形成するエンコーダ手段を備
えたものである。
【0026】また、CCDラインイメージセンサを光電
変換手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階
調数の読取画像データとして入力し、その画像データを
上記読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像デー
タに変換して出力する画像処理装置において、上記読取
画像データの読取階調数を出力階調数に変換して上記出
力画像データを形成する多値化部は、上記読取画像デー
タの主走査方向に連続する2つの画素の平均値を算出す
る平均値算出手段と、主走査方向に連続する2つの画素
の上記読取画像データの差分を算出しその差分が所定値
よりも小さいときには上記読取画像データを選択する一
方、上記差分が所定値以上のときには上記第平均値算出
手段から出力されるデータを選択する画像データ選択手
段と、上記読取画像データのレベルを判定するための、
上記出力階調数に対応した個数の複数の閾値データを画
素単位に所定周期で発生する閾値発生手段と、上記複数
の閾値データについて上記画像データ選択手段の出力デ
ータのレベルをそれぞれ判定する複数の比較手段と、こ
の複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デー
タに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコー
ダ手段を備えたものである。
【0027】また、CCDラインイメージセンサを光電
変換手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階
調数の読取画像データとして入力し、その画像データを
上記読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像デー
タに変換して出力する画像処理装置において、上記読取
画像データの読取階調数を出力階調数に変換して上記出
力画像データを形成する多値化部は、上記読取画像デー
タのレベルを判定するための、上記出力階調数に対応し
た個数の複数の閾値データを、画素単位に所定周期で発
生する第1の閾値発生手段と、上記読取画像データのレ
ベルを判定するための、上記出力階調数に対応した個数
の複数の閾値データを、所定周期でかつ主走査方向に連
続して2回同じ値を発生する第2の閾値発生手段と、原
稿画像の最初の読取ラインの中央部で主走査方向に連続
する2つの画素の上記読取画像データの差分を算出し、
その差分が所定値よりも小さいときには、それ以降は上
記第1の閾値発生手段から出力される複数の閾値データ
を選択する一方、上記差分が所定値以上のときには上記
第2の閾値発生手段から発生される複数の閾値データを
選択する閾値選択手段と、この閾値選択手段が選択した
複数の閾値データについて上記読取画像データのレベル
をそれぞれ判定する複数の比較手段と、この複数の比較
手段から同時に出力される複数の出力データに基づい
て、上記出力画像データを形成するエンコーダ手段を備
えたものである。
【0028】また、CCDラインイメージセンサを光電
変換手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階
調数の読取画像データとして入力し、その画像データを
上記読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像デー
タに変換して出力する画像処理装置において、上記読取
画像データの読取階調数を出力階調数に変換して上記出
力画像データを形成する多値化部は、上記読取画像デー
タの主走査方向に連続する2つの画素の平均値を算出す
る平均値算出手段と、原稿画像の最初の読取ラインの中
央部で主走査方向に連続する2つの画素の上記読取画像
データの差分を算出し、その差分が所定値よりも小さい
ときには、それ以降は上記読取画像データを選択する一
方、上記差分が所定値以上のときには上記第平均値算出
手段から出力されるデータを選択する画像データ選択手
段と、上記読取画像データのレベルを判定するための、
上記出力階調数に対応した個数の複数の閾値データを画
素単位に所定周期で発生する閾値発生手段と、上記複数
の閾値データについて上記画像データ選択手段の出力デ
ータのレベルをそれぞれ判定する複数の比較手段と、こ
の複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デー
タに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコー
ダ手段を備えたものである。
【0029】
【作用】したがって、主走査方向に連続する2つの画素
で同一値の閾値を適用しているので、読取系の特性のば
らつきの影響を抑制することができる。また、主走査方
向に連続する2つの画素の平均値を読取画信号として用
いているので、読取系の特性のばらつきの影響を抑制す
ることができる。また、主走査方向に連続する2つの画
素の差分値が非常に大きくなっているときには、それら
の画素で同一値の閾値を適用し、その差分値が小さいと
きには、おのおのの画素に適用する閾値を変えるように
しているので、読取系の特性のばらつきの影響を抑制す
ることができるとともに、解像度の低下を抑制すること
ができる。また、主走査方向に連続する2つの画素の差
分値が非常に大きくなっているときには、それらの画素
の平均値を読取画信号として用いるとともに、そうでな
いときには、おのおのの画素の画信号をそのまま用いる
ので、読取系の特性のばらつきの影響を抑制することが
できるとともに、解像度の低下を抑制することができ
る。また、原稿画像の最初のラインの中央部で、主走査
方向に連続する2つの画素の差分値が非常に大きくなっ
ているときには、それ以降、主走査方向の連続する2つ
の画素で同一値の閾値を適用し、その差分値が小さいと
きには、それ以降、おのおのの画素に適用する閾値を変
えるようにしているので、画像の品質を安定することが
できる。
【0030】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ3ファクシミリ装置を示している。
【0032】同図において、制御部1は、このファクシ
ミリ装置の各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送
制御手順処理を行うものであり、システムメモリ2は、
制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理
プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記
憶するとともに、制御部1のワークエリアを構成するも
のであり、パラメータメモリ3は、このグループ3ファ
クシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのもの
である。
【0033】スキャナ4は、所定の解像度で原稿画像を
読み取るためのものであり、プロッタ5は、所定の解像
度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部
6は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、
各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0034】符号化復号化部7は、画信号を符号化圧縮
するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信
号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置8は、
符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのも
のである。
【0035】グループ3ファクシミリモデム9は、グル
ープ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのもの
であり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム
機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやり
とりするための高速モデム機能(V.33モデム、V.
29モデム、V.27terモデムなど)を備えてい
る。
【0036】網制御装置10は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0037】これらの、制御部1、システムメモリ2、
パラメータメモリ3、スキャナ4、プロッタ5、操作表
示部6、符号化復号化部7、画像蓄積装置8、グループ
3ファクシミリモデム9、および、網制御装置10は、
システムバス11に接続されており、これらの各要素間
でのデータのやりとりは、主としてこのシステムバス1
1を介して行われている。
【0038】また、網制御装置10とグループ3ファク
シミリモデム9との間のデータのやりとりは、直接行な
われている。
【0039】図2は、スキャナ4の読取信号処理系の一
例を示している。
【0040】同図において、CCDラインイメージセン
サ15は、画像を画素単位に分解するとともに、おのお
のの画素の濃度に対応した読取信号を発生するためのも
のであり(図14参照)、このCCDラインイメージセ
ンサ15から出力される画信号AVは、アナログ/デジ
タル変換器16に加えられている。
【0041】アナログ/デジタル変換器16は、入力し
た画信号AVを、対応する6ビットのデジタル画信号D
Vに変換するものであり、そのデジタル画信号DVは、
出力差検出部17に加えられるとともに、比較器18、
比較器19、および、比較器20の比較信号入力端に加
えられている。
【0042】出力差検出部17は、連続した2画素分の
デジタル画信号DVの差分を検出し、その差分値が所定
値以下の場合には、切換信号SLを論理Hレベルに設定
するとともに、その差分値が所定値を超えたときには、
切換信号SLを論理Lレベルに設定するものである。こ
の切換信号SLは、閾値メモリ21の選択制御端に加え
られるとともに、インバータ22により反転されて、閾
値メモリ23の選択制御端に加えられる。したがって、
閾値メモリ21の選択制御端と、閾値メモリ23の選択
制御端は、そのいずれか一方が論理Hレベルに立ち上が
る。これにより、閾値メモリ21または閾値メモリ23
のいずれか一方が選択状態となる。
【0043】センサ駆動制御部24は、CCDラインイ
メージセンサ15を駆動するためのライン同期信号L
S、転送クロックφ1,φ2、および、出力クロックφ
Rを発生するものであり、ライン同期信号LSは、CC
Dラインイメージセンサ15および垂直カウンタ25に
加えられており、転送クロックφ1,φ2は、CCDラ
インイメージセンサ15に加えられており、出力クロッ
クφRは、CCDラインイメージセンサ15および水平
カウンタ26に加えられている。
【0044】垂直カウンタ25は、ライン同期信号LS
を計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビッ
ト(この場合には、2ビット;後述)は、副走査アドレ
スとして閾値メモリ21および閾値メモリ23に加えら
れている。
【0045】水平カウンタ26は、出力クロックφRを
計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビット
(この場合には、2ビット;後述)は、主走査アドレス
として閾値メモリ21および閾値メモリ23に加えられ
ている。
【0046】閾値メモリ21は、図3(a)に示したよ
うな4×4サイズの閾値マトリクスMXaを記憶するも
のであり、その選択制御端が論理Hレベルに立ち上がっ
ているときに、加えられる副走査アドレスおよび主走査
アドレスに対応した項目の閾値を出力する。この閾値メ
モリ24から出力される閾値データTH1aは、比較器
18の比較入力端、加算器27および加算器28の入力
端に加えられている。ここで、閾値メモリ21が記憶し
ている閾値マトリクスMXaのサイズが4×4なので、
副走査アドレスおよび主走査アドレスは、それぞれ2ビ
ットになる。なお、この閾値マトリクスMXaは、同図
(c)に示した従来装置と同様の閾値マトリクスMXc
を2×2の要素に配列したものである。
【0047】閾値メモリ23は、図3(b)に示したよ
うな4×4サイズの閾値マトリクスMXbを記憶するも
のであり、その選択制御端が論理Hレベルに立ち上がっ
ているときに、加えられる副走査アドレスおよび主走査
アドレスに対応した項目の閾値を出力する。この閾値メ
モリ23から出力される閾値データTH1bは、比較器
18の基準値入力端、加算器27および加算器28の入
力端に加えられている。ここで、閾値メモリ23が記憶
している閾値マトリクスMXaのサイズが4×4なの
で、副走査アドレスおよび主走査アドレスはそれぞれ2
ビットになる。
【0048】加算器27は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「5」を加算するもの
であり、その出力は、閾値データTH2として比較器1
9の基準値入力端に加えられている。
【0049】加算器28は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「10」を加算するも
のであり、その出力は、閾値データTH3として比較器
20の基準値入力端に加えられている。
【0050】比較器18は、デジタル画信号DVと基準
値入力端に加えられる閾値データTH1aまたは閾値デ
ータTH1bを比較し、デジタル画信号DVが閾値デー
タTH1aまたは閾値データTH1bよりも大きくなっ
ている場合には、その出力信号SS1を論理Hレベルに
設定するとともに、デジタル画信号DVが閾値データT
H1aまたは閾値データTH1b以下の場合には、その
出力信号SS1を論理Lレベルに設定するものであり、
その信号SS1は、エンコーダ29の1つの入力端に加
えられている。
【0051】比較器19は、デジタル画信号DVと基準
値入力端に加えられる閾値データTH2を比較し、デジ
タル画信号DVが閾値データTH2よりも大きくなって
いる場合には、その出力信号SS2を論理Hレベルに設
定するとともに、デジタル画信号DVが閾値データTH
2以下になっている場合には、その出力信号SS2を論
理Lレベルに設定するものであり、その信号SS2は、
エンコーダ29の他の入力端に加えられている。
【0052】比較器20は、デジタル画信号DVと基準
値入力端に加えられる閾値データTH3を比較し、デジ
タル画信号DVが閾値データTH3よりも大きくなって
いる場合には、その出力信号SS3を論理Hレベルに設
定するとともに、デジタル画信号DVが閾値データTH
3以下になっている場合には、その出力信号SS3を論
理Lレベルに設定するものであり、その信号SS3は、
エンコーダ29のさらに他の入力端に加えられている。
【0053】エンコーダ29は、それぞれ信号SS1,
SS2,SS3の論理レベルの4種類の組み合わせに対
応した2ビットの画信号データDDを形成するものであ
り、その画信号データDDは、次段装置に出力されてい
る。
【0054】以上の構成で、センサ駆動制御部24から
ライン同期信号LSが出力されると、CCDラインイメ
ージセンサ15の1ライン分の読取動作が開始されると
ともに、垂直カウンタ25の計数値が1つ歩進し、これ
により、閾値メモリ21および閾値メモリ23の副走査
アドレスの値が1つ更新される。
【0055】また、センサ駆動制御部24は、図14
(b)〜(d)に示した態様で、転送クロックφ1,φ
2、および、出力クロックφRを出力する。これによ
り、CCDラインイメージセンサ15から出力される画
素が切り変わるたびに、水平カウンタ26の計数値が1
つ歩進し、これにより、閾値メモリ21および閾値メモ
リ23の主走査アドレスの値が1つ更新される。
【0056】このようにして、副走査アドレスおよび主
走査アドレスが更新されるので、閾値メモリ21および
閾値メモリ23から出力される閾値データTH1a,T
H1bは、そのときにCCDラインイメージセンサ15
から出力される画素に対応した値になる。
【0057】ここで、例えば、CCDラインイメージセ
ンサ15の内部の奇数番目の画素の画信号と偶数番目の
画素の画信号の信号レベルの差分が小さく、連続した2
つの画素のデジタル画信号DVの差分値が小さい場合に
は、出力差検出部17から出力される選択信号SLが論
理Hレベルになっているので、この場合には、閾値メモ
リ21が選択状態となり、閾値メモリ21から出力され
る閾値データTH1aが、比較器18および加算器2
7,28に加えられる。
【0058】その結果、この場合には、図3(c)に示
した閾値マトリクスを適用した多値ディザ方法の階調数
変換処理が実行されることとなり、エンコーダ29から
出力される画信号データDDは、解像度が良好で、か
つ、画質が良好な画像を表現することができる。
【0059】一方、例えば、CCDラインイメージセン
サ15の内部の奇数番目の画素の画信号と偶数番目の画
素の画信号の信号レベルの差分が大きく、連続した2つ
の画素のデジタル画信号DVの差分値が大きい場合に
は、出力差検出部17から出力される選択信号SLが論
理Lレベルになっているので、この場合には、閾値メモ
リ23が選択状態となり、閾値メモリ23から出力され
る閾値データTH1bが、比較器18および加算器2
7,28に加えられる。
【0060】その結果、この場合には、図3(b)に示
した閾値マトリクスを適用した多値ディザ方法の階調数
変換処理が実行されることとなる。この閾値マトリクス
MXbは、主走査方向に2回同じ値が配置されているの
で、奇数番目の画素と偶数番目の画素に同じ態様で閾値
が適用され、その結果、エンコーダ29から出力される
画信号データDDの画像には、CCDラインイメージセ
ンサ15の内部の奇数番目の画素の画信号と偶数番目の
画素の画信号の信号レベルの差分が大きいことが原因と
なる画質劣化があらわれず、滑らかで、かつ、画質が良
好な画像を表現することができる。
【0061】ところで、上述した実施例では、連続する
2つの画素の出力差を検出する動作を画素毎に実行し、
その検出結果に基づいて、2種類の閾値マトリクスMX
a,MXbを切り換えて用いているので、例えば、濃度
差が非常に大きくなっている部分では、誤検出する可能
性がある。
【0062】このような不都合を解消するには、例え
ば、図4に示したように、原稿PPの第1ラインLL1
の中央部のブロックBBの画像読取時に、連続する2つ
の画素の出力差を検出する動作を行い、それ以降は、そ
の検出結果を保持するとよい。ここで、通常、CCDラ
インイメージセンサ15の内部の奇数番目の画素の画信
号と偶数番目の画素の画信号の信号レベルの差分の大小
は、そのCCDラインイメージセンサ15に固有の特性
であるため、読取動作の最初で連続する2つの画素の出
力差を検出した結果が、それ以降の読取動作で変化する
ようなことはなく、したがって、1ページ分の読み取り
動作を適切に行うことができる。
【0063】図5は、かかる実施例に適用するスキャナ
4の読取信号処理系の一例を示している。なお、同図に
おいて、図2と同一部分および相当する部分には、同一
符号を付している。
【0064】同図において、CCDラインイメージセン
サ15は、画像を画素単位に分解するとともに、おのお
のの画素の濃度に対応した読取信号を発生するためのも
のであり(図14参照)、このCCDラインイメージセ
ンサ15から出力される画信号AVは、アナログ/デジ
タル変換器16に加えられている。
【0065】アナログ/デジタル変換器16は、入力し
た画信号AVを、対応する6ビットのデジタル画信号D
Vに変換するものであり、そのデジタル画信号DVは、
比較器18、比較器19、および、比較器20の比較信
号入力端に加えられるとともに、スキャナ4の上位制御
部(図示略)に出力されている。
【0066】上位制御部は、切換信号SLを出力し、こ
の切換信号SLは、閾値メモリ21の選択制御端に加え
られるとともに、インバータ22により反転されて、閾
値メモリ23の選択制御端に加えられる。したがって、
閾値メモリ21の選択制御端と、閾値メモリ23の選択
制御端は、そのいずれか一方が論理Hレベルに立ち上が
る。これにより、閾値メモリ21または閾値メモリ23
のいずれか一方が選択状態となる。
【0067】センサ駆動制御部24は、CCDラインイ
メージセンサ15を駆動するためのライン同期信号L
S、転送クロックφ1,φ2、および、出力クロックφ
Rを発生するものであり、ライン同期信号LSは、CC
Dラインイメージセンサ15および垂直カウンタ25に
加えられており、転送クロックφ1,φ2は、CCDラ
インイメージセンサ15に加えられており、出力クロッ
クφRは、CCDラインイメージセンサ15および水平
カウンタ26に加えられている。
【0068】垂直カウンタ25は、ライン同期信号LS
を計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビッ
ト(この場合には、2ビット;後述)は、副走査アドレ
スとして閾値メモリ21および閾値メモリ23に加えら
れている。
【0069】水平カウンタ26は、出力クロックφRを
計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビット
(この場合には、2ビット;後述)は、主走査アドレス
として閾値メモリ21および閾値メモリ23に加えられ
ている。
【0070】閾値メモリ21は、図3(a)に示したよ
うな4×4サイズの閾値マトリクスMXaを記憶するも
のであり、その選択制御端が論理Hレベルに立ち上がっ
ているときに、加えられる副走査アドレスおよび主走査
アドレスに対応した項目の閾値を出力する。この閾値メ
モリ24から出力される閾値データTH1aは、比較器
18の比較入力端、加算器27および加算器28の入力
端に加えられている。ここで、閾値メモリ21が記憶し
ている閾値マトリクスMXaのサイズが4×4なので、
副走査アドレスおよび主走査アドレスは、それぞれ2ビ
ットになる。なお、この閾値マトリクスMXaは、同図
(c)に示した従来装置と同様の閾値マトリクスMXc
を2×2の要素に配列したものである。
【0071】閾値メモリ23は、図3(b)に示したよ
うな4×4サイズの閾値マトリクスMXbを記憶するも
のであり、その選択制御端が論理Hレベルに立ち上がっ
ているときに、加えられる副走査アドレスおよび主走査
アドレスに対応した項目の閾値を出力する。この閾値メ
モリ23から出力される閾値データTH1bは、比較器
18の基準値入力端、加算器27および加算器28の入
力端に加えられている。ここで、閾値メモリ23が記憶
している閾値マトリクスMXaのサイズが4×4なの
で、副走査アドレスおよび主走査アドレスはそれぞれ2
ビットになる。
【0072】加算器27は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「5」を加算するもの
であり、その出力は、閾値データTH2として比較器1
9の基準値入力端に加えられている。
【0073】加算器28は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「10」を加算するも
のであり、その出力は、閾値データTH3として比較器
20の基準値入力端に加えられている。
【0074】比較器18は、デジタル画信号DVと基準
値入力端に加えられる閾値データTH1aまたは閾値デ
ータTH1bを比較し、デジタル画信号DVが閾値デー
タTH1aまたは閾値データTH1bよりも大きくなっ
ている場合には、その出力信号SS1を論理Hレベルに
設定するとともに、デジタル画信号DVが閾値データT
H1aまたは閾値データTH1b以下の場合には、その
出力信号SS1を論理Lレベルに設定するものであり、
その信号SS1は、エンコーダ29の1つの入力端に加
えられている。
【0075】比較器19は、デジタル画信号DVと基準
値入力端に加えられる閾値データTH2を比較し、デジ
タル画信号DVが閾値データTH2よりも大きくなって
いる場合には、その出力信号SS2を論理Hレベルに設
定するとともに、デジタル画信号DVが閾値データTH
2以下になっている場合には、その出力信号SS2を論
理Lレベルに設定するものであり、その信号SS2は、
エンコーダ29の他の入力端に加えられている。
【0076】比較器20は、デジタル画信号DVと基準
値入力端に加えられる閾値データTH3を比較し、デジ
タル画信号DVが閾値データTH3よりも大きくなって
いる場合には、その出力信号SS3を論理Hレベルに設
定するとともに、デジタル画信号DVが閾値データTH
3以下になっている場合には、その出力信号SS3を論
理Lレベルに設定するものであり、その信号SS3は、
エンコーダ29のさらに他の入力端に加えられている。
【0077】エンコーダ29は、それぞれ信号SS1,
SS2,SS3の論理レベルの4種類の組み合わせに対
応した2ビットの画信号データDDを形成するものであ
り、その画信号データDDは、次段装置に出力されてい
る。
【0078】以上の構成で、上位制御部は、1ページ分
の原稿画像を読取動作するとき、図6に示した処理を実
行する。
【0079】まず、選択信号SLを論理Hレベルに設定
し、これによって、閾値メモリ21を選択状態に設定す
る(処理101)。この状態で、所定の原稿画像の読み
取り動作を開始し(処理102)、1ライン目の中央部
のブロックBBのデジタル画信号DVを入力する(処理
103)。
【0080】そして、奇数番目の画素と偶数番目の画素
の差分を算出し、その差分の平均値を算出して(処理1
04)、そのときに算出した差分の平均値が、所定値K
Aよりも大きくなっているかどうかを調べる(判断10
5)。
【0081】判断105の結果がYESになるときに
は、選択信号SLを論理Lレベルに設定して、閾値メモ
リ23を選択して(処理106)、次の処理に移行す
る。また、判断105の結果がNOになるときには、処
理106を実行せず、すなわち、閾値メモリ21を選択
した状態のまま、次の処理に移行する。
【0082】このようにして、本実施例では、閾値メモ
リ21または閾値メモリ23のいずれかが継続して選択
されるので、画信号データDDがあらわす画像の状態が
安定し、良好な画質の画像を得ることができる。
【0083】ところで、上述した実施例では、1ライン
目の画像の中央のブロックBBのみのデータに基づい
て、閾値メモリ21または閾値メモリ23を選択してい
るが、この場合、例えば、ブロックBBに濃度差の大き
い部分があると、適切な選択を行うことができないおそ
れがある。
【0084】そこで、例えば、図7に示すように、1ラ
イン目の画像を8つのブロックBLK1〜BLK8に分
割し、それらのブロックBLK1〜BLK8のうちで、
画素間の濃度差が最も少ないブロックのデータを用いる
ことで、より信頼性の高い判定結果を得ることができ
る。
【0085】この場合の上位制御部の処理例を図8に示
す。
【0086】まず、選択信号SLを論理Hレベルに設定
し、これによって、閾値メモリ21を選択状態に設定す
る(処理201)。この状態で、所定の原稿画像の読み
取り動作を開始し(処理202)、1ライン目のデジタ
ル画信号DVを1ライン分入力する(処理203)。
【0087】次いで、その1ライン分のデジタル画信号
DVを上述した8つのブロックBLK1〜BLK8に分
割し、おのおののブロックBLK1〜BLK8につい
て、画素間の濃度差を算出し(処理204)、その濃度
差が最も少ないブロックを選択する(処理205)。
【0088】そして、その選択したブロックについて、
奇数番目の画素と偶数番目の画素の差分を算出し、その
差分の平均値を算出して(処理206)、そのときに算
出した差分の平均値が、所定値KAよりも大きくなって
いるかどうかを調べる(判断207)。
【0089】判断207の結果がYESになるときに
は、選択信号SLを論理Lレベルに設定して、閾値メモ
リ23を選択して(処理208)、次の処理に移行す
る。また、判断207の結果がNOになるときには、処
理208を実行せず、すなわち、閾値メモリ21を選択
した状態のまま、次の処理に移行する。
【0090】ところで、上述した各実施例では、CCD
ラインイメージセンサ15の内部の奇数番目の画素の画
信号と偶数番目の画素の画信号の信号レベルの差分を調
べて、その差分が大きい場合には、主走査方向に2回同
じ値が配置されている閾値マトリクスMXbを用いて多
値ディザ処理を行っているので、主走査方向に隣接する
2つの画素の濃度変化を平滑化され、その結果、CCD
ラインイメージセンサ15の内部の奇数番目の画素の画
信号と偶数番目の画素の画信号の信号レベルの差分が大
きいことが原因となる画質劣化を除去している。
【0091】そこで、例えば、CCDラインイメージセ
ンサ15の内部の奇数番目の画素の画信号と偶数番目の
画素の画信号の信号レベルの差分を調べて、その差分が
大きい場合には、主走査方向に隣接する2つの画素の画
信号の平均値を、そのときの処理対象となっている注目
画素の画素値として用いるようにすると、1つの閾値マ
トリクスMXaを用いて、上述した実施例と同様の効果
を実現することができる。
【0092】図9は、本発明の別な実施例にかかるスキ
ャナ4の読取信号処理系の一例を示している。なお、同
図において、図2と同一部分および相当する部分には、
同一符号を付している。
【0093】同図において、CCDラインイメージセン
サ15は、画像を画素単位に分解するとともに、おのお
のの画素の濃度に対応した読取信号を発生するためのも
のであり(図14参照)、このCCDラインイメージセ
ンサ15から出力される画信号AVは、アナログ/デジ
タル変換器16に加えられている。
【0094】アナログ/デジタル変換器16は、入力し
た画信号AVを、対応する6ビットのデジタル画信号D
Vに変換するものであり、そのデジタル画信号DVは、
出力差検出部17、セレクタ30の入力端A、ラッチ回
路31、および、加算器32の一方の入力端に加えられ
ている。
【0095】出力差検出部17は、連続した2画素分の
デジタル画信号DVの差分を検出し、その差分値が所定
値以下の場合には、切換信号SLを論理Hレベルに設定
するとともに、その差分値が所定値を超えたときには、
切換信号SLを論理Lレベルに設定するものである。こ
の切換信号SLは、セレクタ30の選択制御端に加えら
れている。
【0096】ラッチ回路31は、アナログ/デジタル変
換器16から出力されるデジタル画信号DVを順次保持
するものであり、その保持内容は、処理対象となってい
る注目画素の直前画素のデジタル画信号DVaとして、
加算器32の他方の入力端に加えられている。また、こ
のラッチ回路31の保持内容は、新たな画素のデジタル
画信号DVが出力されるたびに更新される。
【0097】加算器32は、注目画素の6ビットのデジ
タル画信号DVと、直前画素の6ビットのデジタル画信
号DVaを加算するものであり、その7ビットの加算結
果は、上位6ビットが平均値DVmとして、セレクタ3
0の入力端Bに加えられている。すなわち、平均値DV
mの値は、デジタル画信号DVとデジタル画信号DVa
の加算値を1/2に演算した結果に相当する。
【0098】セレクタ30は、選択制御端に加えられる
選択信号SLが論理Hレベルになっているときには、入
力端Aに加えられているデジタル画信号DVを選択する
とともに、選択信号SLが論理Lレベルになっていると
きには、入力端Bに加えられている平均値DVmを選択
するものであり、その選択結果は、デジタル画信号DV
bとして、比較器18,19,20の比較入力端に加え
られている。
【0099】センサ駆動制御部24は、CCDラインイ
メージセンサ15を駆動するためのライン同期信号L
S、転送クロックφ1,φ2、および、出力クロックφ
Rを発生するものであり、ライン同期信号LSは、CC
Dラインイメージセンサ15および垂直カウンタ25に
加えられており、転送クロックφ1,φ2は、CCDラ
インイメージセンサ15に加えられており、出力クロッ
クφRは、CCDラインイメージセンサ15および水平
カウンタ26に加えられている。
【0100】垂直カウンタ25は、ライン同期信号LS
を計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビッ
ト(この場合には、2ビット;後述)は、副走査アドレ
スとして閾値メモリ21に加えられている。
【0101】水平カウンタ26は、出力クロックφRを
計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビット
(この場合には、2ビット;後述)は、主走査アドレス
として閾値メモリ21に加えられている。
【0102】閾値メモリ21は、図3(a)に示したよ
うな4×4サイズの閾値マトリクスMXaを記憶するも
のであり、その選択制御端が論理Hレベルに立ち上がっ
ているときに、加えられる副走査アドレスおよび主走査
アドレスに対応した項目の閾値を出力する。この閾値メ
モリ24から出力される閾値データTH1aは、比較器
18の比較入力端、加算器27および加算器28の入力
端に加えられている。ここで、閾値メモリ21が記憶し
ている閾値マトリクスMXaのサイズが4×4なので、
副走査アドレスおよび主走査アドレスは、それぞれ2ビ
ットになる。なお、この閾値マトリクスMXaは、同図
(c)に示した従来装置と同様の閾値マトリクスMXc
を2×2の要素に配列したものである。
【0103】加算器27は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「5」を加算するもの
であり、その出力は、閾値データTH2として比較器1
9の基準値入力端に加えられている。
【0104】加算器28は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「10」を加算するも
のであり、その出力は、閾値データTH3として比較器
20の基準値入力端に加えられている。
【0105】比較器18は、デジタル画信号DVbと基
準値入力端に加えられる閾値データTH1aを比較し、
デジタル画信号DVbが閾値データTH1aよりも大き
くなっている場合には、その出力信号SS1を論理Hレ
ベルに設定するとともに、デジタル画信号DVbが閾値
データTH1a以下の場合には、その出力信号SS1を
論理Lレベルに設定するものであり、その信号SS1
は、エンコーダ29の1つの入力端に加えられている。
【0106】比較器19は、デジタル画信号DVbと基
準値入力端に加えられる閾値データTH2を比較し、デ
ジタル画信号DVbが閾値データTH2よりも大きくな
っている場合には、その出力信号SS2を論理Hレベル
に設定するとともに、デジタル画信号DVbが閾値デー
タTH2以下になっている場合には、その出力信号SS
2を論理Lレベルに設定するものであり、その信号SS
2は、エンコーダ29の他の入力端に加えられている。
【0107】比較器20は、デジタル画信号DVbと基
準値入力端に加えられる閾値データTH3を比較し、デ
ジタル画信号DVbが閾値データTH3よりも大きくな
っている場合には、その出力信号SS3を論理Hレベル
に設定するとともに、デジタル画信号DVbが閾値デー
タTH3以下になっている場合には、その出力信号SS
3を論理Lレベルに設定するものであり、その信号SS
3は、エンコーダ29のさらに他の入力端に加えられて
いる。
【0108】エンコーダ29は、それぞれ信号SS1,
SS2,SS3の論理レベルの4種類の組み合わせに対
応した2ビットの画信号データDDを形成するものであ
り、その画信号データDDは、次段装置に出力されてい
る。
【0109】以上の構成で、センサ駆動制御部24から
ライン同期信号LSが出力されると、CCDラインイメ
ージセンサ15の1ライン分の読取動作が開始されると
ともに、垂直カウンタ25の計数値が1つ歩進し、これ
により、閾値メモリ21の副走査アドレスの値が1つ更
新される。
【0110】また、センサ駆動制御部24は、図14
(b)〜(d)に示した態様で、転送クロックφ1,φ
2、および、出力クロックφRを出力する。これによ
り、CCDラインイメージセンサ15から出力される画
素が切り変わるたびに、水平カウンタ26の計数値が1
つ歩進し、これにより、閾値メモリ21の主走査アドレ
スの値が1つ更新される。
【0111】このようにして、副走査アドレスおよび主
走査アドレスが更新されるので、閾値メモリ21から出
力される閾値データTH1aは、そのときにCCDライ
ンイメージセンサ15から出力される画素に対応した値
になる。
【0112】ここで、例えば、CCDラインイメージセ
ンサ15の内部の奇数番目の画素の画信号と偶数番目の
画素の画信号の信号レベルの差分が小さく、連続した2
つの画素のデジタル画信号DVの差分値が小さい場合に
は、出力差検出部17から出力される選択信号SLが論
理Hレベルになっているので、この場合には、セレクタ
30がデジタル画信号DVを選択し、それにより、デジ
タル画信号DVが、デジタル画信号DVbとして比較器
18,19,20に加えられる。
【0113】その結果、この場合には、注目画素のデジ
タル画信号DVに対して、図3(c)に示した閾値マト
リクスを適用した多値ディザ方法の階調数変換処理が実
行されることとなり、エンコーダ29から出力される画
信号データDDは、解像度が良好で、かつ、画質が良好
な画像を表現することができる。
【0114】一方、例えば、CCDラインイメージセン
サ15の内部の奇数番目の画素の画信号と偶数番目の画
素の画信号の信号レベルの差分が大きく、連続した2つ
の画素のデジタル画信号DVの差分値が大きい場合に
は、出力差検出部17から出力される選択信号SLが論
理Lレベルになっているので、この場合には、セレクタ
30が平均値DVmを選択し、それにより、平均値DV
mが、デジタル画信号DVbとして比較器18,19,
20に加えられる。
【0115】その結果、この場合には、注目画素と直前
画素の平均値に対して、図3(a)に示した閾値マトリ
クスを適用した多値ディザ方法の階調数変換処理が実行
されることになるので、エンコーダ29から出力される
画信号データDDの画像には、CCDラインイメージセ
ンサ15の内部の奇数番目の画素の画信号と偶数番目の
画素の画信号の信号レベルの差分が大きいことが原因と
なる画質劣化があらわれず、滑らかで、かつ、画質が良
好な画像を表現することができる。
【0116】図10は、本発明のさらに別な実施例にか
かるスキャナ4の読取信号処理系の一例を示している。
なお、同図において、図9と同一部分および相当する部
分には、同一符号を付している。
【0117】同図において、CCDラインイメージセン
サ15は、画像を画素単位に分解するとともに、おのお
のの画素の濃度に対応した読取信号を発生するためのも
のであり(図14参照)、このCCDラインイメージセ
ンサ15から出力される画信号AVは、アナログ/デジ
タル変換器16に加えられている。
【0118】アナログ/デジタル変換器16は、入力し
た画信号AVを、対応する6ビットのデジタル画信号D
Vに変換するものであり、そのデジタル画信号DVは、
セレクタ30の入力端A、ラッチ回路31、および、加
算器32の一方の入力端に加えられるとともに、スキャ
ナ4の上位制御部に出力されている。
【0119】ラッチ回路31は、アナログ/デジタル変
換器16から出力されるデジタル画信号DVを順次保持
するものであり、その保持内容は、処理対象となってい
る注目画素の直前画素のデジタル画信号DVaとして、
加算器32の他方の入力端に加えられている。また、こ
のラッチ回路31の保持内容は、新たな画素のデジタル
画信号DVが出力されるたびに更新される。
【0120】加算器32は、注目画素の6ビットのデジ
タル画信号DVと、直前画素の6ビットのデジタル画信
号DVaを加算するものであり、その7ビットの加算結
果は、上位6ビットが平均値DVmとして、セレクタ3
0の入力端Bに加えられている。すなわち、平均値DV
mの値は、デジタル画信号DVとデジタル画信号DVa
の加算値を1/2に演算した結果に相当する。
【0121】セレクタ30は、選択制御端に加えられる
選択信号SLが論理Hレベルになっているときには、入
力端Aに加えられているデジタル画信号DVを選択する
とともに、選択信号SLが論理Lレベルになっていると
きには、入力端Bに加えられている平均値DVmを選択
するものであり、その選択結果は、デジタル画信号DV
bとして、比較器18,19,20の比較入力端に加え
られている。
【0122】センサ駆動制御部24は、CCDラインイ
メージセンサ15を駆動するためのライン同期信号L
S、転送クロックφ1,φ2、および、出力クロックφ
Rを発生するものであり、ライン同期信号LSは、CC
Dラインイメージセンサ15および垂直カウンタ25に
加えられており、転送クロックφ1,φ2は、CCDラ
インイメージセンサ15に加えられており、出力クロッ
クφRは、CCDラインイメージセンサ15および水平
カウンタ26に加えられている。
【0123】垂直カウンタ25は、ライン同期信号LS
を計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビッ
ト(この場合には、2ビット;後述)は、副走査アドレ
スとして閾値メモリ21に加えられている。
【0124】水平カウンタ26は、出力クロックφRを
計数するものであり、その計数値の所定数の下位ビット
(この場合には、2ビット;後述)は、主走査アドレス
として閾値メモリ21に加えられている。
【0125】閾値メモリ21は、図3(a)に示したよ
うな4×4サイズの閾値マトリクスMXaを記憶するも
のであり、その選択制御端が論理Hレベルに立ち上がっ
ているときに、加えられる副走査アドレスおよび主走査
アドレスに対応した項目の閾値を出力する。この閾値メ
モリ24から出力される閾値データTH1aは、比較器
18の比較入力端、加算器27および加算器28の入力
端に加えられている。ここで、閾値メモリ21が記憶し
ている閾値マトリクスMXaのサイズが4×4なので、
副走査アドレスおよび主走査アドレスは、それぞれ2ビ
ットになる。なお、この閾値マトリクスMXaは、同図
(c)に示した従来装置と同様の閾値マトリクスMXc
を2×2の要素に配列したものである。
【0126】加算器27は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「5」を加算するもの
であり、その出力は、閾値データTH2として比較器1
9の基準値入力端に加えられている。
【0127】加算器28は、入力される閾値データTH
1aまたは閾値データTH1bに「10」を加算するも
のであり、その出力は、閾値データTH3として比較器
20の基準値入力端に加えられている。
【0128】比較器18は、デジタル画信号DVbと基
準値入力端に加えられる閾値データTH1aを比較し、
デジタル画信号DVbが閾値データTH1aよりも大き
くなっている場合には、その出力信号SS1を論理Hレ
ベルに設定するとともに、デジタル画信号DVbが閾値
データTH1a以下の場合には、その出力信号SS1を
論理Lレベルに設定するものであり、その信号SS1
は、エンコーダ29の1つの入力端に加えられている。
【0129】比較器19は、デジタル画信号DVbと基
準値入力端に加えられる閾値データTH2を比較し、デ
ジタル画信号DVbが閾値データTH2よりも大きくな
っている場合には、その出力信号SS2を論理Hレベル
に設定するとともに、デジタル画信号DVbが閾値デー
タTH2以下になっている場合には、その出力信号SS
2を論理Lレベルに設定するものであり、その信号SS
2は、エンコーダ29の他の入力端に加えられている。
【0130】比較器20は、デジタル画信号DVbと基
準値入力端に加えられる閾値データTH3を比較し、デ
ジタル画信号DVbが閾値データTH3よりも大きくな
っている場合には、その出力信号SS3を論理Hレベル
に設定するとともに、デジタル画信号DVbが閾値デー
タTH3以下になっている場合には、その出力信号SS
3を論理Lレベルに設定するものであり、その信号SS
3は、エンコーダ29のさらに他の入力端に加えられて
いる。
【0131】エンコーダ29は、それぞれ信号SS1,
SS2,SS3の論理レベルの4種類の組み合わせに対
応した2ビットの画信号データDDを形成するものであ
り、その画信号データDDは、次段装置に出力されてい
る。
【0132】以上の構成で、上位制御部は、1ページ分
の原稿画像を読取動作するとき、図11に示した処理を
実行する。
【0133】まず、選択信号SLを論理Hレベルに設定
し、これによって、セレクタ30に入力端Aを選択させ
る(処理301)。これにより、セレクタ30は、デジ
タル画信号DVをデジタル画信号DVbとして出力す
る。この状態で、所定の原稿画像の読み取り動作を開始
し(処理302)、1ライン目の中央部のブロックBB
(図4参照)のデジタル画信号DVを入力する(処理3
03)。
【0134】そして、奇数番目の画素と偶数番目の画素
の差分を算出し、その差分の平均値を算出して(処理3
04)、そのときに算出した差分の平均値が、所定値K
Aよりも大きくなっているかどうかを調べる(判断30
5)。
【0135】判断305の結果がYESになるときに
は、選択信号SLを論理Lレベルに設定して、セレクタ
30に入力端Bを選択させ(処理306)、次の処理に
移行する。これにより、それ以降は、セレクタ30は、
平均値DVmをデジタル画信号DVbとして出力する。
また、判断305の結果がNOになるときには、処理3
06を実行せず、すなわち、セレクタ30がデジタル画
信号DVをデジタル画信号DVbとして出力する状態の
まま、次の処理に移行する。
【0136】このようにして、本実施例では、セレクタ
30の選択状態が、1ライン目から継続するので、画信
号データDDがあらわす画像の状態が安定し、良好な画
質の画像を得ることができる。
【0137】図12は、上位制御部の処理の他の例を示
している。
【0138】まず、選択信号SLを論理Hレベルに設定
し、これによって、セレクタ30に入力端Aを選択させ
る(処理401)。これにより、セレクタ30は、デジ
タル画信号DVをデジタル画信号DVbとして出力す
る。この状態で、所定の原稿画像の読み取り動作を開始
し(処理402)、1ライン目のデジタル画信号DVを
1ライン分入力する(処理403)。
【0139】次いで、その1ライン分のデジタル画信号
DVを上述した8つのブロックBLK1〜BLK8(図
7参照)に分割し、おのおののブロックBLK1〜BL
K8について、画素間の濃度差を算出し(処理40
4)、その濃度差が最も少ないブロックを選択する(処
理405)。
【0140】そして、その選択したブロックについて、
奇数番目の画素と偶数番目の画素の差分を算出し、その
差分の平均値を算出して(処理406)、そのときに算
出した差分の平均値が、所定値KAよりも大きくなって
いるかどうかを調べる(判断407)。
【0141】判断407の結果がYESになるときに
は、選択信号SLを論理Lレベルに設定して、セレクタ
30に入力端Bを選択させ(処理408)、次の処理に
移行する。これにより、それ以降は、セレクタ30は、
平均値DVmをデジタル画信号DVbとして出力する。
また、判断407の結果がNOになるときには、処理4
08を実行せず、すなわち、セレクタ30がデジタル画
信号DVをデジタル画信号DVbとして出力する状態の
まま、次の処理に移行する。
【0142】したがって、本実施例では、画素間の濃度
差が最も少ないブロックのデータを用いて、画素間の濃
度差を調べているので、より信頼性の高い判定結果を得
ることができる。
【0143】なお、上述した実施例では、本発明をグル
ープ3ファクシミリ装置に適用しているが、本発明は、
それ以外の画像処理装置についても同様にして適用する
ことができる。
【0144】また、閾値マトリクスは、上述したもの以
外を用いることができる。また、CCDラインイメージ
センサ以外の光電変換手段を用いる場合についても、本
発明を同様にして適用することができる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主走査方向に連続する2つの画素で同一値の閾値を適用
しているので、読取系の特性のばらつきの影響を抑制す
ることができる。また、主走査方向に連続する2つの画
素の平均値を読取画信号として用いているので、読取系
の特性のばらつきの影響を抑制することができる。ま
た、主走査方向に連続する2つの画素の差分値が非常に
大きくなっているときには、それらの画素で同一値の閾
値を適用し、その差分値が小さいときには、おのおのの
画素に適用する閾値を変えるようにしているので、読取
系の特性のばらつきの影響を抑制することができるとと
もに、解像度の低下を抑制することができる。また、主
走査方向に連続する2つの画素の差分値が非常に大きく
なっているときには、それらの画素の平均値を読取画信
号として用いるとともに、そうでないときには、おのお
のの画素の画信号をそのまま用いるので、読取系の特性
のばらつきの影響を抑制することができるとともに、解
像度の低下を抑制することができる。また、原稿画像の
最初のラインの中央部で、主走査方向に連続する2つの
画素の差分値が非常に大きくなっているときには、それ
以降、主走査方向の連続する2つの画素で同一値の閾値
を適用し、その差分値が小さいときには、それ以降、お
のおのの画素に適用する閾値を変えるようにしているの
で、画像の品質を安定することができるという効果を得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシ
ミリ装置を示したブロック図。
【図2】スキャナの読取処理系の一例を示したブロック
図。
【図3】閾値マトリクスの一例を示した概略図。
【図4】読取範囲の一例を示した概略図。
【図5】スキャナの読取処理系の他の例を示したブロッ
ク図。
【図6】スキャナの上位制御部が実行する処理の一例を
示したフローチャート。
【図7】読み取りの他の例を示した概略図。
【図8】スキャナの上位制御部が実行する処理の他の例
を示したフローチャート。
【図9】スキャナの読取処理系の別の例を示したブロッ
ク図。
【図10】スキャナの読取処理系のさらに別の例を示し
たブロック図。
【図11】スキャナの上位制御部が実行する処理の別の
例を示したフローチャート。
【図12】スキャナの上位制御部が実行する処理のさら
に別の例を示したフローチャート。
【図13】多値ディザ方法に用いる閾値マトリクスの一
例を示した概略図。
【図14】CCDラインイメージセンサの構成例を示し
たブロック図。
【図15】CCDラインイメージセンサの駆動例を示し
た動作波形図。
【符号の説明】
15 CCDラインイメージセンサ 16 アナログ/デジタル変換器 17 出力差検出部 18,19,20 比較器 21,23 閾値メモリ 22 インバータ 24 センサ駆動制御部 25 垂直カウンタ 26 水平カウンタ 27,28,32 加算器 29 エンコーダ 30 セレクタ 31 ラッチ回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を所定読取階調数の読取画像デ
    ータとして入力し、その画像データを上記読取階調数よ
    りも少ない出力階調数の出力画像データに変換して出力
    する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、画素単
    位に所定周期で発生する第1の閾値発生手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、所定周
    期でかつ主走査方向に連続して2回同じ値を発生する第
    2の閾値発生手段と、 主走査方向に連続する2つの画素の上記読取画像データ
    の差分を算出しその差分が所定値よりも小さいときには
    上記第1の閾値発生手段から出力される複数の閾値デー
    タを選択する一方、上記差分が所定値以上のときには上
    記第2の閾値発生手段から発生される複数の閾値データ
    を選択する閾値選択手段と、 この閾値選択手段が選択した複数の閾値データについて
    上記読取画像データのレベルをそれぞれ判定する複数の
    比較手段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を所定読取階調数の読取画像デ
    ータとして入力し、その画像データを上記読取階調数よ
    りも少ない出力階調数の出力画像データに変換して出力
    する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データの主走査方向に連続する2つの画素
    の平均値を算出する平均値算出手段と、 主走査方向に連続する2つの画素の上記読取画像データ
    の差分を算出しその差分が所定値よりも小さいときには
    上記読取画像データを選択する一方、上記差分が所定値
    以上のときには上記第平均値算出手段から出力されるデ
    ータを選択する画像データ選択手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを画素単位
    に所定周期で発生する閾値発生手段と、 上記複数の閾値データについて上記画像データ選択手段
    の出力データのレベルをそれぞれ判定する複数の比較手
    段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像を所定読取階調数の読取画像デ
    ータとして入力し、その画像データを上記読取階調数よ
    りも少ない出力階調数の出力画像データに変換して出力
    する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、画素単
    位に所定周期で発生する第1の閾値発生手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、所定周
    期でかつ主走査方向に連続して2回同じ値を発生する第
    2の閾値発生手段と、 原稿画像の最初の読取ラインの中央部で主走査方向に連
    続する2つの画素の上記読取画像データの差分を算出
    し、その差分が所定値よりも小さいときには、それ以降
    は上記第1の閾値発生手段から出力される複数の閾値デ
    ータを選択する一方、上記差分が所定値以上のときには
    上記第2の閾値発生手段から発生される複数の閾値デー
    タを選択する閾値選択手段と、 この閾値選択手段が選択した複数の閾値データについて
    上記読取画像データのレベルをそれぞれ判定する複数の
    比較手段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 原稿画像を所定読取階調数の読取画像デ
    ータとして入力し、その画像データを上記読取階調数よ
    りも少ない出力階調数の出力画像データに変換して出力
    する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データの主走査方向に連続する2つの画素
    の平均値を算出する平均値算出手段と、 原稿画像の最初の読取ラインの中央部で主走査方向に連
    続する2つの画素の上記読取画像データの差分を算出
    し、その差分が所定値よりも小さいときにはそれ以降は
    上記読取画像データを選択する一方、上記差分が所定値
    以上のときには上記第平均値算出手段から出力されるデ
    ータを選択する画像データ選択手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを画素単位
    に所定周期で発生する閾値発生手段と、 上記複数の閾値データについて上記画像データ選択手段
    の出力データのレベルをそれぞれ判定する複数の比較手
    段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 CCDラインイメージセンサを光電変換
    手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階調数
    の読取画像データとして入力し、その画像データを上記
    読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像データに
    変換して出力する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、画素単
    位に所定周期で発生する第1の閾値発生手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、所定周
    期でかつ主走査方向に連続して2回同じ値を発生する第
    2の閾値発生手段と、 主走査方向に連続する2つの画素の上記読取画像データ
    の差分を算出しその差分が所定値よりも小さいときには
    上記第1の閾値発生手段から出力される複数の閾値デー
    タを選択する一方、上記差分が所定値以上のときには上
    記第2の閾値発生手段から発生される複数の閾値データ
    を選択する閾値選択手段と、 この閾値選択手段が選択した複数の閾値データについて
    上記読取画像データのレベルをそれぞれ判定する複数の
    比較手段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 CCDラインイメージセンサを光電変換
    手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階調数
    の読取画像データとして入力し、その画像データを上記
    読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像データに
    変換して出力する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データの主走査方向に連続する2つの画素
    の平均値を算出する平均値算出手段と、 主走査方向に連続する2つの画素の上記読取画像データ
    の差分を算出しその差分が所定値よりも小さいときには
    上記読取画像データを選択する一方、上記差分が所定値
    以上のときには上記第平均値算出手段から出力されるデ
    ータを選択する画像データ選択手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを画素単位
    に所定周期で発生する閾値発生手段と、 上記複数の閾値データについて上記画像データ選択手段
    の出力データのレベルをそれぞれ判定する複数の比較手
    段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 CCDラインイメージセンサを光電変換
    手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階調数
    の読取画像データとして入力し、その画像データを上記
    読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像データに
    変換して出力する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、画素単
    位に所定周期で発生する第1の閾値発生手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを、所定周
    期でかつ主走査方向に連続して2回同じ値を発生する第
    2の閾値発生手段と、 原稿画像の最初の読取ラインの中央部で主走査方向に連
    続する2つの画素の上記読取画像データの差分を算出
    し、その差分が所定値よりも小さいときには、それ以降
    は上記第1の閾値発生手段から出力される複数の閾値デ
    ータを選択する一方、上記差分が所定値以上のときには
    上記第2の閾値発生手段から発生される複数の閾値デー
    タを選択する閾値選択手段と、 この閾値選択手段が選択した複数の閾値データについて
    上記読取画像データのレベルをそれぞれ判定する複数の
    比較手段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 CCDラインイメージセンサを光電変換
    手段として用いるとともに、原稿画像を所定読取階調数
    の読取画像データとして入力し、その画像データを上記
    読取階調数よりも少ない出力階調数の出力画像データに
    変換して出力する画像処理装置において、 上記読取画像データの読取階調数を出力階調数に変換し
    て上記出力画像データを形成する多値化部は、 上記読取画像データの主走査方向に連続する2つの画素
    の平均値を算出する平均値算出手段と、 原稿画像の最初の読取ラインの中央部で主走査方向に連
    続する2つの画素の上記読取画像データの差分を算出
    し、その差分が所定値よりも小さいときにはそれ以降は
    上記読取画像データを選択する一方、上記差分が所定値
    以上のときには上記第平均値算出手段から出力されるデ
    ータを選択する画像データ選択手段と、 上記読取画像データのレベルを判定するための、上記出
    力階調数に対応した個数の複数の閾値データを画素単位
    に所定周期で発生する閾値発生手段と、 上記複数の閾値データについて上記画像データ選択手段
    の出力データのレベルをそれぞれ判定する複数の比較手
    段と、 この複数の比較手段から同時に出力される複数の出力デ
    ータに基づいて、上記出力画像データを形成するエンコ
    ーダ手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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