JP3373500B1 - オーニング - Google Patents

オーニング

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JP3373500B1
JP3373500B1 JP2001256046A JP2001256046A JP3373500B1 JP 3373500 B1 JP3373500 B1 JP 3373500B1 JP 2001256046 A JP2001256046 A JP 2001256046A JP 2001256046 A JP2001256046 A JP 2001256046A JP 3373500 B1 JP3373500 B1 JP 3373500B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ワンタッチの操作で主アームの伸縮及びパラ
ソルの開閉を行う。 【解決手段】 オーニング1は、主アーム3、補助アー
ム6、支柱4とでスライダてこ連鎖を構成し、支柱4に
取り付けられるレバー部材16と、レバー部材16と主
アーム3との動作を連動させる第1紐部材19と、主ア
ーム3の動作と受骨用ろくろ26のパラソルを開閉させ
る動作とを連動させる第2紐部材28とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーニングに関す
る。さらに詳述すると、本発明は、日除け部材としての
パラソルをアームにより吊り下げて支持するオーニング
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すように、パラソル10
2と、パラソル102を吊り下げるための主アーム10
3と、主アーム103を支持する補助アーム105とこ
れを支持する支柱104とを備えるオーニング(日除
け)101がある。オーニング101では、ハンドル1
06の回転操作によってロープ107を巻き上げて主ア
ーム103を前方に倒しながら持ち上げることにより、
パラソル102が支障なく展開できるように支柱104
から十分離れた位置でパラソル102を支持するように
している。
【0003】また、図10に示すように、パラソル10
2を開閉させる受骨用ろくろ109にはロープ108が
結ばれている。パラソル102を展開するには、人がこ
のロープ108を引っ張って支柱104や何処か適当な
場所に結び付けて固定するか、或いはロープ108の端
をハンドル(図示省略)を回して巻き取ることにより行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オーニング101では、支柱104から離れた位置に主
アーム103を突出させる操作と、パラソル102を展
開する操作を別々に行う必要があり面倒である。また、
パラソル102を開くのにハンドルを何度も回してロー
プ108をドラムで巻き取るのは、やはり面倒である
し、時間もかかる。
【0005】また、ドラム1回転当たりのロープ108
の巻き取量を増すべくドラムを大型化すると、オーニン
グ101が大型化してしまうし、オーニング101の小
型化を図りドラムを小型化するとやはり何度もドラムを
回転させる必要がある。また、ドラムの逆回転を防止す
るための装置が必要となり、オーニング101の構造が
複雑化してしまう。
【0006】また、パラソル102を開くためには、傘
骨やシートの重さを持ち上げる力が必要であり、特にパ
ラソル102が大型の場合は大きな力が必要となる。ロ
ープ108を単純に引っ張っるのは大変であるし、しか
も引っ張った状態で何処かに結び付けて固定するのは更
に大変である。更に、窄んだパラソルの末端部分が閉じ
て瞬間的に負圧が生じ、パラソルが開くのを妨げる。こ
のため、パラソルを開くときに大きな力を要し、場合に
よっては機構を壊す虞がある。
【0007】そこで本発明は、ワンタッチの操作で主ア
ームの伸縮及びパラソルの開閉を行うことができるオー
ニングを提供することを目的とする。さらに本発明は、
パラソルを開くのに必要となる力を軽減できるオーニン
グを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、パラソルと、パラソルを吊
り下げる主アームと、主アームが回り対偶及び滑り対偶
によって昇降自在に連結される支柱と、回り対偶によっ
て主アームの途中と支柱とを連結する補助アームとを備
え、主アームと補助アーム及び支柱とでスライダてこ連
鎖を構成し、支柱に沿って揺動可能に取り付けられるレ
バー部材と、該レバー部材と主アームとを接続してレバ
ー部材と主アームの昇降動作を連動させる第1紐部材
と、パラソルの受骨用ろくろと支柱または補助アームの
支柱寄りの部位とを接続して主アームの動作とパラソル
の開閉とを連動させる第2紐部材とを備えるようにして
いる。
【0009】したがって、レバー部材を操作すると、第
1紐部材を介して主アームが連動して支柱から突出し、
さらに当該主アームの突出動作によって、第2紐部材を
介して受骨用ろくろが連動してパラソルを展開させる。
即ちレバー部材に対する1タッチの操作で、主アームを
支柱から突出させると同時にパラソルを開くことができ
る。またレバー部材を逆方向に操作すれば、主アームを
折り畳むと同時にパラソルを閉じることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のオーニングにおいて、パラソルが閉じた状態におい
てパラソルが自然に開きだすことのない力でかつパラソ
ルを開く方向に付勢する補助手段を設けるようにしてい
る。したがって、補助手段が作用させる力によってはパ
ラソルが勝手に開きだすことがない一方、パラソルを開
く際には、レバー部材を操作する力に補助手段の力が加
わることで、操作に要する力が軽減される。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のオーニングにおいて、支柱を主アームが突
出する方向とは逆側に傾けるようにしている。したがっ
て、主アームが折り畳まれてパラソルが閉じた状態で
は、レバー部材を操作しない限りは、パラソルは自重な
どによって自然に開きだすことはない。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1か
ら3のいずれかに記載のオーニングにおいて、第1紐部
材はレバー部材に巻きかけて支柱と主アームとを接続す
るようにしている。この場合、レバー部材の操作による
第1紐部材の移動距離を、第1紐部材をレバー部材に直
接取り付ける場合よりも大きくとることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1から図8に本発明のオーニングの実施
の一形態を示す。このオーニング1は、パラソル2と、
パラソル2を吊り下げる主アーム3と、主アーム3が回
り対偶及び滑り対偶によって昇降自在に連結される支柱
4と、回り対偶によって主アーム3の途中と支柱4とを
連結する補助アーム6とを備えており、主アーム3と補
助アーム6と支柱4とでスライダてこ連鎖を構成するよ
うにしている。そして、このオーニング1では、支柱4
に取り付けられるレバー部材16と、レバー部材16と
主アーム3とを接続してレバー部材16と主アーム3の
昇降動作を連動させる第1紐部材19と、パラソル2の
受骨用ろくろ26と支柱4または補助アーム6の支柱4
寄りの部位とを接続して主アーム3の動作とパラソル2
の開閉とを連動させる第2紐部材28とを備えるように
している。尚、本実施形態では説明の便宜上、鉛直方向
をZ方向(又はZ軸)、主アーム3が突出する方向をX
方向(又はX軸)、更にX,Z両方向と直交する方向を
Y方向(又はY軸)と呼ぶ。
【0015】支柱4は、本実施形態の場合、内部に空間
を有するように例えば断面C形の筒状に形成されてい
て、主アーム3と補助アーム6とを支柱4の内部に取り
付けられるように設けられている。この支柱4は、特に
材質などに制限はなく、例えば板金によって矩形柱や円
柱に形成されたり、アルミ型抜き材や押し出し材、鋳造
品などで構成しても良い。勿論、支柱4は、内部に空間
を設けずに例えば単にポール状として、その外周面に主
アーム3と補助アーム6とを外部に取り付けるようにし
ても良い。
【0016】主アーム3は、回り対偶及び滑り対偶によ
って昇降自在かつ傾動自在に支柱4に連結される。本実
施形態では、図4に示すように、主アーム3の基端に
は、例えば回転自在なローラ8が設けられる一方、支柱
4の内部にはローラ8が嵌入されて摺動可能な溝形のガ
イドレール9が支柱4の長手方向に沿って設けられてい
る。ローラ8がガイドレール9に係合することにより、
主アーム3は支柱4内を昇降自在に支持されると共に、
ローラ8の中心(ピン回り(Y軸回り))に回転可能に
支持される。
【0017】主アーム3の先端側は、例えばエルボ型の
パラソル支持部10がパラソル2を取り付ける側に突出
するように形成されている。このパラソル支持部10に
は、図3に示すようにパラソル2の取付部5がピン11
によってXZ平面において回転可能に取り付けられてい
る。なお、ピン11の取り付けに例えばボルト及びナッ
ト等の締結手段を採用することにより、パラソル2を必
要に応じて取り外すことができる。
【0018】補助アーム6は、その基端側が支柱4の内
部に軸12を用いてY軸回りに回転可能に取り付けられ
ている。軸12は支柱4を貫通して例えば圧入やかし
め、ねじ締結等によって支柱4に固定される(図4参
照)。また、補助アーム6の先端は、回り対偶を構成す
るジョイント(接続部材)によって、主アーム3の途中
に連結されている。このジョイントは、本実施形態で
は、例えば、1つの突起を有する雄ジョイント13とこ
の雄ジョイント13の突起を受け入れる二股に割りを入
れた雌ジョイント14と、これらの重ね合わされた部分
を貫通して互いに回転可能に連結する回転中心となる軸
15とから成るヒンジ接続構造としている(図3参
照)。なお、軸15の取り付け方法は特に限定されるも
のではないが、例えばボルト及びナットの締結手段を採
用することにより、必要に応じて各部材を取り外すこと
ができる。
【0019】なお、本実施形態では例えば図2及び図5
に示すように、補助アーム6の基端側の軸12の固定位
置が、主アーム3及び補助アーム6が折り畳まれた状態
において、主アーム3のパラソル支持部10と、Z方向
高さがほぼ同一高さとなるように設定されている。さら
に、補助アーム6は主アーム3が折り畳まれた際に支柱
4の内部に収容されるように構成されている。またさら
に、主アーム3の基端側は、主アーム3が折り畳まれた
際に主アーム3が支柱4と平行に位置するようにエルボ
型に形成されている。このような構成により、主アーム
3及び補助アーム6が折り畳まれた状態をできるだけコ
ンパクトにするようにしている。
【0020】レバー部材16は、支柱4に沿って揺動自
在に取り付けられている。例えば本実施形態のレバー部
材16は、主アーム3の突き出される面とは逆側の面
に、図6に示すように、軸支持部17に軸18を介して
取り付けられている。軸18の取り付け方法は特に限定
されるものではないが、例えばボルト及びナットの締結
手段を採用して、必要に応じてレバー部材16を取り外
すことができるようにしても良い。なお、本実施形態で
は、利用者がレバー部材16を掴みやすいように、グリ
ップ部分7を若干折り曲げて起こすように形成して、レ
バー部材16が支柱4に接触した状態でも、グリップ部
分7が支柱4から出張るようにしている。レバー部材1
6は、支柱4に対してY軸回りに約180度の回転が可
能である。即ち、レバー部材16と支柱4とのなす角度
が約0度と約180度のときにレバー部材16と支柱4
とが接触して、レバー部材16の回転が規制される。以
下、本実施形態において、主アーム3及び補助アーム6
が支柱4側へ引き寄せられてパラソル2が閉じられた状
態(図2)におけるレバー部材16の位置(図2では実
線で、図6では2点鎖線で示す位置)を閉位置と呼び、
主アーム3及び補助アーム6が突き出されてパラソル2
が開かれた状態(図1)におけるレバー部材16の位置
(図1及び図6において実線で示す位置)を開位置と呼
ぶ。
【0021】第1紐部材19は、レバー部材16と主ア
ーム3とを接続して、レバー部材16の所定の二点間の
移動(本実施形態では、レバー部材16の閉位置と開位
置との間の移動)と、主アーム3を突出させる動作とを
連動させる役割を果たす。第1紐部材19としては屋外
の使用等で発錆等の虞がないロープの使用が一般的であ
るが、これに限定されるものではない。
【0022】第1紐部材19が通る経路は、レバー部材
16と主アーム3とが所望の通り連動するものであれば
特に限定されるものではないが、本実施形態においては
例えば次のようにしている。第1紐部材19の一端(本
実施形態では、この第1紐部材19の端を固定端19a
と呼ぶ。)は、支柱4に取り付けられている。第1紐部
材19の支柱4への取付方法は、特に限定されないが、
例えば、支柱4に設けた孔に第1紐部材19を通して、
孔の出口側で孔に係合する大きさの結び目を作る若しく
は第1紐部材19を支柱4に設けた係合部材(ピン等)
に結びつける等により行う。一方、第1紐部材19の他
方の端(本実施形態では、この第1紐部材19の端を移
動端19bと呼ぶ。)は、レバー部材16に設けられた
第1滑車21に掛けられてから、さらに支柱4に設けら
れた第2滑車22を通して、主アーム3に取り付けられ
ている(図4参照)。第1紐部材19の主アーム3への
取り付け位置は、機構上例えば主アーム3における補助
アーム6との連結点と支柱4との連結点との間が好まし
い。例えば本実施形態では、当該取付位置を外部から見
えないように支柱4の若干内側(主アーム6の基端近
傍)としている。第1紐部材19の主アーム3への取付
方法は、特に限定されないが、例えば固定端19a側と
同様に、主アーム3に設けた孔に第1紐部材19を通し
て、孔の出口側で孔に係合する大きさの結び目を作る若
しくは第1紐部材19を主アーム3に設けた係合部材
(ピン等)に結びつける等により行う。第2滑車22
は、例えば支柱4における補助アーム6の基端と主アー
ム3の基端との間であって、主アーム3が突出する側の
面とレバー部材16が備えられる面とを貫通して形成さ
れる空間に設けられている。また、補助アーム6が支柱
4内に収容された状態において、第1紐部材19が補助
アーム6に押圧されてしまうことがないように、例えば
第1紐部材19の経路に空間40を設けるようにしてい
る(図5参照)。
【0023】ここで、第1紐部材19は、その固定端1
9aを支柱4に取付け、レバー部材16に巻き掛けるよ
うにしてレバー部材16と主アーム3とを接続するよう
に構成することが好ましい。換言すれば、第1紐部材1
9をレバー部材16に直接取り付けても良いが、レバー
部材16における第1紐部材19との接続点が固定端1
9aと移動端19bの途中点となるように構成すること
が好ましい。さらに、固定端19aは、レバー部材16
の位置が閉位置にあるときに、例えば第1滑車21の近
傍若しくは第1滑車21と第2滑車22との間に位置す
るように設定することが好ましい。この場合、レバー部
材16の操作による移動端19bの移動距離を、第1紐
部材19をレバー部材16に直接取り付けるよりも大き
くとることができる。例えば、図6に示すように、軸1
8と第1滑車21との距離をLとしたときに、レバー部
材16が閉位置から開位置まで回転することで、移動端
19bは固定端19a側に向かって約4Lの長さを移動
する。
【0024】本実施形態のパラソル2は、例えば図7に
示すように、パラソル生地(図示省略)と、これを支え
るように放射状に配置された骨23(rib)と、この骨
23の内側の端部を連結して集合させる骨用ろくろ24
(ring)と、骨23の中程を突っ張ってパラソル2を広
げるための受骨25(spreder)と、受骨25の内側の
端部を連結して集合させる受骨用ろくろ26とから構成
され、受骨用ろくろ26をパラソル2の軸方向に移動さ
せることによって開閉可能であるように構成される既知
の又は新規のものである。骨用ろくろ24には、上向き
に突出してパラソル支持部10に取り付けられる筒状の
取付部5が設けられている。なお、例えば本実施形態の
骨用ろくろ24には、パラソル2が開いた状態のときに
受骨用ろくろ26に接触する筒状部材42がパラソル2
の軸に沿って設けられており、一方、受骨用ろくろ26
にはパラソル2が開いた状態のときに筒状部材42に嵌
合する突部41が設けられていて、パラソル2が開いた
状態が良好に保持されるようにしている。
【0025】第2紐部材28は、受骨用ろくろ26を主
アーム3を介して支柱4または補助アーム6の支柱4寄
りの部位に接続して、主アーム3の突出動作と受骨用ろ
くろ26のパラソル2を開閉させる動作とを連動させる
役割を果たす。第2紐部材28は、第1紐部材19と同
様に例えばロープの使用が一般的であるが、これに限定
されない。
【0026】第2紐部材28が通る経路は、主アーム3
の突出動作とパラソル2の開閉動作とが所望の通り連動
するものであれば特に限定されるものではないが、本実
施形態においては例えば次のようにしている。第2紐部
材28の一端は、受骨用ろくろ26に取り付けられてい
る。尚、第2紐部材28と受骨用ろくろ26との関係
は、直接取り付けられても良いし、第2紐部材28が受
骨用ろくろ26を貫通しているだけで拘束されず、第2
紐部材28が引っ張られるときに受骨用ろくろ26と係
合して該ろくろ26を引き上げる構造としても良い。一
方、第2紐部材28の他方の端は、パラソル2の上端の
骨用ろくろ24に設けられた孔(図示省略)を通り、筒
状の取付部5を通り、主アーム3を通って、支柱4に取
り付けられている。ここで、主アーム3は例えば中空に
形成されており、主アーム3の先端近傍及び基端近傍に
は夫々第3滑車29、第4滑車30が設けられていて、
第2紐部材28が円滑に通ることができるように構成さ
れている(図3参照)。したがって、第2紐部材28
は、第3滑車29を通り主アーム3の内部を通り第4滑
車30を通る(図3参照)。なお、第2紐部材28の支
柱4への取付方法は、特に限定されないが、例えば本実
施形態では支柱4の内部に固定されている軸31に結び
付けることによって行う。
【0027】さらに、本実施形態では、パラソル2及び
レバー部材16に、パラソル2が閉じた状態において、
パラソル2が自然に開きだすことがない力をパラソル2
を開く方向に作用させる補助手段を設けるようにしてい
る。例えば本実施形態のパラソル2には、図7に示すよ
うに、骨用ろくろ24と受骨用ろくろ26とを接続して
受骨用ろくろ26を骨用ろくろ24に向けて引っ張る引
張りばね(コイルスプリング)32が設けられている。
また、レバー部材16には、例えば、図8に示すよう
に、レバー部材16を開位置に保持するように引っ張る
コイルスプリング34が支柱4の内部に備えられてい
る。このコイルスプリング34は、一端が支柱4に固定
され、他方の端が例えばロープ43を介してレバー部材
16に接続されている。ロープ43は支柱4に設けられ
た孔を通ってレバー部材16に設けられた軸35に取り
付けられている。なお、コイルスプリング34を設ける
位置は、特に限定されないが、例えば本実施形態では、
主アーム3の移動に支障がないように支柱4の下端近傍
としている。
【0028】これらの補助手段32,34は、いずれも
パラソル2を開く方向に力を作用させている。ここで、
パラソル2を開くには、骨23やシート等の重さなどに
起因する抵抗力よりも強い力を作用させる必要がある
が、パラソル2を開こうとするこれら補助手段32,3
4の力は、この抵抗力を超えない程度、例えば抵抗力と
釣り合うかそれより若干弱い程度に設定している。した
がって、パラソル2は、補助手段32,34が作用する
力によっては自然に開きだすことはない。他方、パラソ
ル2を開く際には、レバー部材16を操作する力に補助
手段32,34の力が加わることで、操作に要する力が
大幅に軽減される。また、レバー部材16を開位置に保
持するように引っ張るコイルスプリング34は、主アー
ム3が伸びてパラソル2が開いた状態を維持する役割を
も果たす。
【0029】さらに、支柱4は、本実施形態では、図2
に示すように、支柱4を主アーム3が突出する方向(即
ちX方向)とは逆側(後方)に若干の傾斜角θ例えば6
度程度を設けるようにしている。この支柱4の後方への
傾きは、例えばパラソル2が自重などによって自然に開
きだすことがない角度に設定している。したがって、主
アーム3が折り畳まれパラソル2が閉じた状態では(図
2参照)、レバー部材16を操作しない限りは、パラソ
ル2は自重などによって自然に開きだすことはない。
【0030】以上のように構成されるオーニング1によ
ると、パラソル2を開くときには、閉位置(図2の実線
及び図5の2点鎖線で示す位置)にあるレバー部材16
をから開位置(図1及び図5の実線で示す位置)まで回
転させる。すると、第1紐部材19が引っ張られての移
動端19bが引き上げられて、移動端19bが取り付け
られている主アーム3の基端が支柱4の上方に向かって
スライドする。主アーム3の基端が上昇することで、軸
12、15及びローラ8の各中心を結ぶ線よりも前方に
存在する主アーム3及びパラソル2の重心が更に前方へ
移動し、主アーム3及び補助アーム6をローラ8の軸及
び軸12を中心に支柱4から離れるように回転させて、
支柱4から突き出させる。そして、支柱4から離れた位
置でパラソル2を移動させる。
【0031】ここで、主アーム3が支柱4から突き出る
ように伸展するに従って、パラソル2と支柱4上の第2
紐部材28が固定されている位置との間の距離が大きく
なることから、相対的に第2紐部材28が引っ張られて
受骨用ろくろ26が引き上げられる。即ち、受骨用ろく
ろ26が骨用ろくろ24に向かって移動する。したがっ
て、パラソル2は、徐々に開きながら支柱4から離れ、
最も離れた位置で完全に開いた状態となる。なお、パラ
ソル2は主アーム3に対してY軸回りに回転可能であ
り、パラソル2は水平に保たれる。即ち、オーニング1
は図1に示す状態となる。なお、本実施形態では、レバ
ー部材16の操作により主アーム3の基端は約4Lの距
離を移動し、これに対応して受骨用ろくろ26も約4L
の距離を移動する。本実施形態のオーニング1では、主
アーム3の基端が4L移動することで主アーム3が十分
に突出して、受骨用ろくろ26が4L移動することによ
りパラソル2が開閉するように設定されている。
【0032】ここで、レバー部材16はコイルスプリン
グ34により引っ張られることで支柱4に押しつけられ
て、その回転中心たる軸18と第1紐部材19によって
力が作用する点即ち第1滑車21と第2滑車22とが一
直線上に配置されるため、レバー部材16がその位置に
ロックされる。
【0033】一方、パラソル2を閉じる場合には、パラ
ソル2を開く場合とは逆にレバー部材16を開位置から
閉位置まで回転させる。すると、レバー部材16によっ
て引っ張られていた第1紐部材19が弛み引き上げてい
た主アーム3の基端を解放する。これにより、主アーム
3や補助アーム6の自重などにより主アーム3の基端が
支柱4の下方に向かってスライドする。主アーム3の基
端が降下することで、主アーム3及び補助アーム6とも
に支柱4に引き寄せられるように回転する。そして、補
助アーム6が支柱4内に収容され、主アーム3はパラソ
ル支持部10を上にして支柱4と平行に位置する。即
ち、主アーム3及び補助アーム6が折り畳まれた状態と
なる。なお、本実施形態では、支柱4を主アーム3が突
出する方向とは逆側に傾けているので、主アーム3は支
柱4に寄りかかった状態となり、レバー部材16を操作
しない限り主アーム3が再び突出してしまうことはな
い。
【0034】ここで、主アーム3が支柱4に近づくに従
って、パラソル2と支柱4上の第2紐部材28が固定さ
れている位置との間の距離が小さくなるから、その分だ
け第2紐部材28がパラソル2側に送り出されて受骨用
ろくろ26がZ方向下方に下がり、これによりパラソル
2が閉じられる。即ち、オーニング1は図2に示す状態
となる。
【0035】以上のように本発明のオーニング1によれ
ば、レバー部材16を操作することで、主アーム3を支
柱4から突出させると同時にパラソル2を開くことがで
き、また、主アーム3を折り畳むと同時にパラソル2を
閉じることができる。即ち、レバー部材16に対する1
タッチの操作で、容易且つ迅速に主アーム3を出入りさ
せパラソル2を開閉することができる。しかも、第2紐
部材28を巻き取るドラムや、ドラムの逆回転を防止す
る装置等は、まったく不要であり、オーニング1の構成
を単純にできる。さらに、レバー部材16は、てこの原
理により第2紐部材28を引張るので操作に要する力も
軽減される。
【0036】さらに、主アーム3の出入りとパラソル2
の開閉は連動しており、パラソル2は徐々に開きながら
支柱4から離れて、最も離れた位置で完全に開いた状態
となるので、開いたパラソル2の下に例えばテーブルを
配置する場合でも、当該テーブルに接触することなく、
オーニング1を展開することが可能である。
【0037】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば上述の実施形態では、第2紐部材28の
一端を支柱4に取り付けたが、これに限らず例えば補助
アーム6の基端近傍に取り付けるようにしても良い。
【0038】また例えば、レバー部材16は、支柱4に
沿って揺動自在に取り付けられているが、場合によって
は支柱4に沿ってスライド移動するように構成しても良
い。いずれにしても、レバー部材16の所定の移動が、
第1紐部材19及び第2紐部材28を介して主アーム3
の伸縮動作とパラソル2の開閉動作に連動するものであ
れば良い。
【0039】また、上述の実施形態では補助手段として
パラソル2に引張りばね32を設けてが、これに代え
て、骨23と受骨25との連結部において受骨25をパ
ラソル2を開く方向に付勢する捻りばね33(トーショ
ンばね)を設けるようにしても良い。さらに、パラソル
2に引張りばね32と捻りばね33との両方を設けるよ
うにしても良い。また、パラソル2を開く力を軽減する
補助手段は、上述の実施形態のように、ばねを用いたも
のに限定されるものではない。例えば、コイルスプリン
グ34に代えて若しくは加えて、錘(カウンタウェイ
ト、バランサー)を第2紐部材28に備えることによっ
て、レバー部材16を開位置に保持するように力を作用
させるようにしても良い。また、場合によっては、モー
タ等を用いてパラソル2を開く力を軽減する補助手段を
構成するようにしても良い。また、補助手段を設ける位
置や手段は、上述の実施形態の内容に限定されず、例え
ば、主アーム3や補助アーム6に、パラソル2が自然に
開きだすことのない程度の力を主アーム3や補助アーム
6が突出する方向(即ちパラソル2が開く方向)に作用
させる補助手段を設けるようにしても良い。さらに、上
述の実施形態では、補助手段が作用させる力はパラソル
2が自然に開きだすことがない程度としたが、場合によ
っては、補助手段にパラソル2が自然に開きだす力以上
の力をパラソルの開動作中と同時に作用させるようにし
ても良い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載のオーニングによると、レバー部材を回転操作す
ることで、主アームを支柱から突出させると同時にパラ
ソルを開くことができ、また、主アームを折り畳むと同
時にパラソルを閉じることができる。しかも、レバー部
材によるてこの原理で操作力が軽減されると共に必要な
移動量も簡単に得られる。即ち、レバー部材の例えば1
80度回転という1回の操作で、容易且つ迅速に主アー
ムを伸縮させパラソルを開閉することができる。さら
に、主アームの伸縮とパラソルの開閉は連動しており、
パラソルは徐々に開きながら支柱から離れて、最も離れ
た位置で完全に開いた状態となるので、開いたパラソル
の下に例えばテーブルが配置する場合でも、当該テーブ
ルに接触することなく、オーニングを展開することが可
能となる。
【0041】さらに、請求項2記載のオーニングによる
と、補助手段が作用させる力によってはパラソルが勝手
に開きだすことがない一方、パラソルを開く際には、レ
バー部材を操作する力に補助手段の力が加わることで、
操作に要する力を大幅に軽減することができる。
【0042】さらに、請求項3記載のオーニングによる
と、支柱の傾きによって主アームと閉じたパラソルとが
支柱側に寄せられるので主アーム並びにパラソルが自重
などによって自然に開きだすことを防止でき、安全な構
造である。
【0043】さらに、請求項4記載のオーニングによる
と、レバー部材の操作による第1紐部材の移動距離を、
第1紐部材をレバー部材に直接取り付ける場合よりも大
きくとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーニングの実施の一形態を示す概略
側面図であり、主アームが伸びパラソルが開いた状態を
示す。
【図2】図1に示すオーニングにおいて、主アーム及び
補助アームが折り畳まれパラソルが閉じた状態を示す概
略側面図である。
【図3】主アームの構成の一例を示す概略側面図であ
る。
【図4】図1に示すオーニングにおける支柱の内部を示
す概略側面断面図である。
【図5】図4の状態から主アーム及び補助アームが折り
畳まれた状態を示す概略側面断面図である。
【図6】図1に示すオーニングのレバー部付近を示す概
略背面図である。
【図7】本発明のオーニングに用いるパラソルの開閉動
作の一例を示す模式図である。
【図8】図1に示すオーニングの支柱に設けた補助手段
付近を示す概略側面図である。
【図9】従来のパラソル型オーニングの一例を示す側面
図である。
【図10】従来のパラソルの開閉動作の一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 オーニング 2 パラソル 3 主アーム 4 支柱 6 補助アーム 16 レバー部材 19 第1紐部材 26 受骨用ろくろ 28 第2紐部材 32 引張りばね(補助手段) 33 捻りばね(補助手段) 34 コイルスプリング(補助手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラソルと、前記パラソルを吊り下げる
    主アームと、前記主アームが回り対偶及び滑り対偶によ
    って昇降自在に連結される支柱と、回り対偶によって前
    記主アームの途中と前記支柱とを連結する補助アームと
    を備え、前記主アームと前記補助アーム及び前記支柱と
    でスライダてこ連鎖を構成し、前記支柱に沿って揺動可
    能に取り付けられるレバー部材と、該レバー部材と前記
    主アームとを接続して前記レバー部材と前記主アームの
    昇降動作を連動させる第1紐部材と、前記パラソルの受
    骨用ろくろと前記支柱または前記補助アームの前記支柱
    寄りの部位とを接続して前記主アームの動作と前記パラ
    ソルの開閉とを連動させる第2紐部材とを備えたことを
    特徴とするオーニング。
  2. 【請求項2】 前記パラソルが閉じた状態において前記
    パラソルが自然に開きだすことのない力でかつ前記パラ
    ソルを開く方向に付勢する補助手段を設けたことを特徴
    とする請求項1記載のオーニング。
  3. 【請求項3】 前記支柱を前記主アームが突出する方向
    とは逆側に傾けたことを特徴とする請求項1または2記
    載のオーニング。
  4. 【請求項4】 前記第1紐部材は、前記レバー部材に巻
    きかけて、前記支柱と前記主アームとを接続することを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のオーニン
    グ。
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