JP3372866B2 - 封止破壊検知装置 - Google Patents

封止破壊検知装置

Info

Publication number
JP3372866B2
JP3372866B2 JP09567298A JP9567298A JP3372866B2 JP 3372866 B2 JP3372866 B2 JP 3372866B2 JP 09567298 A JP09567298 A JP 09567298A JP 9567298 A JP9567298 A JP 9567298A JP 3372866 B2 JP3372866 B2 JP 3372866B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
unit
electrodes
generating means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09567298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11295165A (ja
Inventor
昌弘 吉田
渥 弘中
Original Assignee
三基システムエンジニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三基システムエンジニアリング株式会社 filed Critical 三基システムエンジニアリング株式会社
Priority to JP09567298A priority Critical patent/JP3372866B2/ja
Publication of JPH11295165A publication Critical patent/JPH11295165A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3372866B2 publication Critical patent/JP3372866B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、物品を封緘する封止シールに対
して切断力や剥離力等の異常な外力が加えられた場合
に、それを自動的に検知する封止破壊検知装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】封止シールは、所定の状態に保持すべき物
品に対して外部から変更が加えられるのを防止または感
知するために、物品の適当な場所に貼付されるものであ
る。即ち、物品の保持状態に何らかの変更を加えようと
する場合には、上記封止シールを剥離したり切断するな
どの過程を経ること無しに変更の作業が不可能となるよ
うな場所にこれを貼付し、封止シールの状態を視認し剥
離などの変化の有無を確認することにより、物品の状態
に変更が加えられたか否かを確認するものである。この
ような封止シールを貼付して物品の状態を管理する物品
としては、例えば、パチンコ等の遊技機械や、電気やガ
ス等の取引用の計量器等がある。
【0003】例えば、最近のパチンコ機械等の遊技機械
は、プログラムに基づいて所定の動作をするコンピュー
タ制御が採用されているが、プログラムを変更すること
により出玉の状態を大幅に変化させることが可能とな
る。その為、外部からプログラムに変更が加えられるの
を防止し或いは異常の発生を検知するために、例えばプ
ログラムを格納部をカバー等で覆い、カバーに上記封止
シールを貼付する。そして、プログラムの変更が上記カ
バーの取り外し即ち封止シールの剥離又は切断なしには
不可能となるようにする。
【0004】即ち、例えば図9に示すように、パチンコ
機械8の裏側には、マイクロコンピュータ等を搭載した
制御基板82が取り付けられており、制御基板82には
プログラムを書き込んだメモリ83等が実装され、更に
制御基板82はボックス85の内部に収容されている。
そして、制御基板82とボックス85にかけて単一また
は複数の封止シール91が貼付されている。そのため、
制御基板82のプログラムを変更したり、メモリ83を
取り替えたりしようとする場合には、封止シール91を
剥離したり、切断したりすることが必要となる。その結
果、封止シール91の状態に変化が無いかどうかを視認
することにより、ボックス85が開かれて制御基板82
に何らかの変更が加えられたかどうかを判断することが
できる。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら、目視による封
止シールの状態変化の有無の判定には、次のような問題
点がある。第1に、きわめて薄い鋭利な刃物等により巧
妙に封止シール91を切断した場合には、それを人間の
目で視認することは困難であり、シールの状態変化の見
落としが生易いという問題がある。また、目視する人の
熟練度や精査時間の長短によりその異常検知精度も異な
ってくるから、その信頼度に問題がある。更に、シール
の状態を一旦変化させた後にシールを修復し所謂復元処
理を行った場合には、人間による異常の検知は一段と困
難である。
【0006】第2に、仮に封止シール91に異常外力が
印加されたことを検知したとしても、上記方法ではリア
ルタイムににそれを検知することができないから、異常
の事後確認となり、状態変化がなされた時刻を知ること
ができないという問題がある。従って、対策が後手とな
り、また何時何処でそのような破壊がなされたか知るこ
とができないから予防処置の立案が困難である。その
為、例えば遊技機械の場合には、装置の変更が輸送の途
中になされたのか店内に設置後になされたのか等が判断
できず、従って今後の予防措置等を講ずることが困難と
なる。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、物
品を封緘する封止シールに印加された異常な外力を確実
に検知することのでき、予防措置の対策を容易とする優
れた封止破壊検知装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】本願の第1発明は、装置を封緘する
封止シールに例えば切断、剥離等の異常な外力が印加さ
れたことを検知する封止破壊検知装置であって、上記封
止シールに延設され異常な外力に応動して回路を変化さ
せる感応部と、所定のシーケンスに従って動作し上記感
応部の回路の変化を検知する検出部と、上記検出部に対
して検出動作の起動を指令すると共に検出結果を受信し
記録する制御部と、各部に電力を供給する電源部とを有
しており、上記感応部は、各封止シールに狭小な間隙を
介して配置され且つ電気的に並列に形成された一対の電
極と、上記各封止シールの電極を順次直列に接続する接
続手段と、電気的な接続の末端に位置する封止シールの
電極の終端間を一方向にのみ導通可能な素子を介して連
結する終端部材とを有しており、上記検出部は、上記電
気的な直列接続の始端部に位置する封止シールに配置さ
れた第1、第2電極の端部に接続されており、前記終端
部材の導通方向下流側に位置する第1電極に接続され、
制御指令に基づいて基準電位に対し高低の二値の電圧H
1,L1を発生させる第一の電圧発生手段と、前記終端
部材の導通方向の上流側に位置する第2電極に接続さ
れ、制御指令に基づいて上記L1よりも高い高電圧H2
と上記H1よりも低い低電圧L2の高低二値の電圧H
2,L2を発生させる第二の電圧発生手段と、一端を基
準電位に接続し、他端を上記第一電圧発生手段の出力端
子に接続すると共に上記第二電圧発生手段の出力端子に
上記第一電極、終端部材及び第二電極の経路を経て接続
する容量素子と、上記容量素子の端子電圧に応動し二値
信号Sn,Saを制御部に送信する中継素子と、上記第
一、第二電圧発生手段に制御指令を発する指令部とを有
しており、更に、上記検出部は、前記制御部より起動指
令を受信した場合には、上記指令部は、第一電圧発生手
段に高電圧H1を発生させ第二電圧発生手段に低電圧L
2を発生させる短絡検知モードと、第一電圧発生手段に
低電圧L1を発生させ第二電圧発生手段に高電圧H2を
発生させる断路検知モードの2つの制御モードとを指令
し、上記短絡検知モードの状態において前記終端部材の
一方向導通素子を短絡して感応部の回路を変化させた場
合に上記容量素子に発生する電圧M1は、上記断路検知
モードにおいて通常上記容量素子の他端に発生する電圧
M2よりも小であり、且つ、上記容量素子の端子電圧が
上記L1及びM1である場合に前記中継素子が発する信
号Saと上記容量素子の端子電圧が上記H1及びM2で
ある場合に前記中継素子が発する信号Snとが異なった
二値信号となるように回路を構成してあり、上記電源部
には、一定期間上記各部の所望の電力をまかなうことの
できる電池を内蔵していることを特徴とする封止破壊検
知装置にある。
【0009】第1発明において、特に注目すべきことの
第1点は、感応部の各封止シールに並列に配置された一
対の電極を、接続手段を介して順次直列に接続し、接続
の末端に位置する封止シールの電極の終端間を一方向に
のみ導通可能な素子を介して接続し、直列な単一の回路
として構成したことである(図3の符号10参照)。そ
して、検出部は、上記接続の始端部に位置する封止シー
ルに配置された第1、第2電極(図3符号111,11
2参照)の端部に接続されている。即ち、電極の直列回
路の入出力端は検出部に接続され、回路の中間の折り返
し部にはダイオード等の一方向導通素子が接続されてい
る。
【0010】そして、上記電極は、通常封止シールを切
断したり剥離したりしようとする場合に外力が加わらざ
るを得ない部位に形成する。その結果、上記感応部(電
極の直列回路)に異常な外力が加えられた場合には、多
くの場合には結果的にシールが破断して回路が開路(断
路)する。この場合、その後シールを修復し復元すれ
ば、その痕跡が残らない場合もあるが、少なくとも外力
を印加した一時的には回路が断路することになる(以
下、回路の第1の変化態様という)。また、封止シール
を破壊するのに、例えば金物などの導電性の刃物を用い
て封止シールを切断する場合には、封止シールに形成し
た上記電極は狭小な間隙で対置されているから感応部回
路の一方向素子(例えば図3のダイオード16)の両側
が短絡され、一方向に導通する回路から両方向に導通す
る(短絡)回路に変化する(以下、回路の第2の変化態
様という)。
【0011】一方、例えばセラミック等の非導電性の刃
物を用いて封止シールを切断しようとする場合には、そ
の切断の途中において絶縁物が上記感応部の電極の直列
回路を破断し、絶縁物により回路が断路する(前記回路
の第1の変化態様)。上記のように、封止シールに形成
された感応部に異常な外力が加えられた場合には、本発
明にかかる感応部では回路の構成の変化を引き起こすよ
うに構成されている。
【0012】本発明において特に注目すべきことの第2
点は、以下に述べる検出部の構成の態様である(実施形
態例1の図1参照。なお、同図の電圧発生手段21,2
2は説明を簡易にするため、機械的なスィッチのシンボ
ルを用いて図示しているが、高速化と小型化の観点から
実際には電子的なスィッチ素子を用いるのが好まし
い)。
【0013】前記のように、検出部は、感応部回路にお
ける直列接続の始端部に位置する封止シールの第1、第
2電極の端部に接続されている。即ち、上記感応部の電
極の直列回路の入出力端に接続されている。そして、上
記電極の中の直列回路の一方向導通素子の下流側のもの
(図3に示す第1電極111)には、制御指令に基づい
て高低の二値の電圧H1,L1を発生させる第一の電圧
発生手段が、上記電極の中の直列回路の一方向導通素子
の下流側のもの(図3に示す第2電極112)には、制
御指令に基づいて高低の二値の電圧H2,L2を発生さ
せる第二の電圧発生手段が接続されており、第一電圧発
生手段の出力端子と基準電位との間には容量素子が接続
されている。従って、上記容量素子は、実施形態例1の
図1に示すように、第二電圧発生手段の出力端子にも上
記第一電極、終端部材及び第二電極の経路を経て接続さ
れていることとなる。
【0014】更に、検出部には、上記容量素子の端子電
圧に応動し二値信号Sn又はSaを制御部に送信する中
継素子と、上記第一、第二電圧発生手段に制御指令を発
する指令部とが設けられている。
【0015】そして、検出部が前記制御部より起動指令
を受信した場合に、上記指令部は、第一電圧発生手段に
高電圧H1を発生させ第二電圧発生手段に低電圧L2を
発生させる短絡検知モードと、第一電圧発生手段に低電
圧L1を発生させ第二電圧発生手段に高電圧H2を発生
させる断路検知モードの2つの制御モードとを指令す
る。そして、上記短絡検知モードの状態において前記終
端部材の一方向導通素子を短絡して感応部の回路を変化
させた時に、上記容量素子に発生する電圧をM1とした
場合に、上記M1は、上記断路検知モードにおいて通常
上記容量素子の他端に発生する電圧M2よりも小となる
ように構成する。
【0016】そして、上記容量素子の端子電圧が上記L
1及びM1である場合に前記中継素子が発する信号Sa
と、上記容量素子の端子電圧が上記H1及びM2である
場合に前記中継素子が発する信号Snとが異なった二値
信号となるように、例えば素子のインピーダンスの値等
を適切に設定して回路の構成する。
【0017】即ち、短絡検知モードにおいて通常時に上
記容量素子の端子に発生する電圧H1の場合(回路変化
なしの場合)と,短絡検知モードにおいて感応部の一方
向導通素子の両端が短絡されて回路が変化した場合に容
量素子の端子に発生する電圧M1の場合とでは、前記中
継素子が発する二値信号は異なった二値信号Sn(H1
に対応)及びSa(M1に対応)を示すようになる。ま
た、断路検知モードにおいて通常時に上記容量素子の端
子に発生する電圧M2の場合(回路変化なしの場合)
と,断路検知モードにおいて感応部の回路が断路し回路
が変化した場合に容量素子の端子に発生する電圧L1の
場合とでは、前記中継素子が発する二値信号は異なった
二値信号Sn(M2に対応)及びSa(L1に対応)と
なる。
【0018】即ち、感応部の回路に変化のない場合に
は、いずれの場合にも出力の二値信号はSnであり、感
応部の回路に変化のあった場合(回路短絡または断路発
生)には、いずれの場合にも出力の二値信号はSaとな
るようにする。そして、感応部に短絡または断路のいず
れの回路変化があった場合にも、検出部からは異常時の
信号Saが発せられるから、感応部に印加される多様な
異常外力の態様を検知可能である。それ故、例えば単純
にシールを破断した場合にも、或いは導電性の刃物のよ
うなもので回路を切断しようとして回路が短絡した場合
でも、また絶縁性の刃物のようなもので回路を切断しよ
うとして回路が断路した場合でも、直ちに異常を検出す
ることができ、封止シールのあらゆる異常モードに対応
できる。
【0019】そして、検出部において消費電力の多くを
占めるものは上記容量素子に流れる電流によるものであ
り、その電流は短絡検知モードまたは断路検知モードに
制御モードを切り替えた場合に一度だけ流れることにな
るから消費電力は極めて少なくて済む。
【0020】なお、装置の電源部は、電池を内蔵し、一
定期間各部に所望の電力をまかなうことができるように
することが好ましい。上記電池は一次電池でも二次電池
でもよい。これによって、輸送中や倉庫での保管中など
電源を外部から取ることのできない状態において発生し
た装置の異常も確実に把握することができるようになる
からである。そして、上記本装置の低消費電力の特性に
より、その電池の寿命は大幅に長くなる。
【0021】上記のように、本願の第1発明によれば、
多様な封止シールの異常態様を検知することができると
共に低消費電力であり且つ異常をリアルタイムに検知で
きる優れた封止破壊検知装置を提供することができる。
そして、制御部は記録手段を備えているから、異常の検
出結果は制御部に記録することが出来る。
【0022】一方、本願の第2発明は、請求項2に記載
のように、装置を封緘する封止シールに異常な外力が印
加されたことを検知する封止破壊検知装置であって、上
記封止シールに延設され異常な外力に応動して回路を変
化させる感応部と、所定のシーケンスに従って動作し上
記感応部の回路の変化を検知する検出部と、上記検出部
に対して検出動作の起動を指令すると共に検出結果を受
信し記録する制御部と、各部に電力を供給する電源部と
を有しており、上記記感応部は、封止シールに狭小な間
隙を介して配置され且つ電気的に並列に形成された三個
以上の電極と、上記各封止シールの電極の間を順次直列
に接続する接続手段と、電気的な接続の末端に位置する
封止シールにおいて各電極の終端を少なくとも他の電極
の終端の一つに一方向にのみ導通可能な素子を介して連
結する終端部材とを有しており、上記検出部は、制御指
令に基づいて基準電位に対し高低の二値の電圧H1,L
1を発生させる第一の電圧発生手段と、制御指令に基づ
いて上記L1よりも高い高電圧H2と上記H1よりも低
い低電圧L2の高低二値の電圧H2,L2を発生させる
第二の電圧発生手段と、一端を基準電位に接続し他端を
上記第一電圧発生手段の出力端子に接続する容量素子
と、上記容量素子の端子電圧に応動し二値信号Sn,S
aを制御部に送信する中継素子と、電気的な接続の始端
部に位置する封止シールの電極であって上記終端部材を
介して互いに接続された一対の電極の二つの端部と上記
容量素子の他端及び第2電圧発生手段の出力端子の二つ
の端子との間を上記電極対を順次切り替えて接続する2
対2の切り替え手段であって上記対となる電極の内で終
端部材の導通方向下流側に位置する第一の電極を上記容
量素子の他端に接続し上記対となる電極の内で終端部材
の導通方向上流側に位置する第二の電極を上記第2電圧
発生手段の出力端子に接続するものと、上記第一、第二
電圧発生手段に対する制御指令と上記切り替え手段に対
する制御指令とを発する指令部とを有しており、上記検
出部は、前記制御部より起動指令を受信した場合には、
上記指令部は、上記切り替え手段を作動させ上記容量素
子の他端及び第2電圧発生手段の出力端子に接続する上
記一対の電極を順次切り替えると共に、それぞれの切り
替え時において、第一電圧発生手段に高電圧H1を発生
させ第二電圧発生手段に低電圧L2を発生させる短絡検
知モードと、第一電圧発生手段に低電圧L1を発生させ
第二電圧発生手段に高電圧H2を発生させる断路検知モ
ードの2つの制御モードとをそれぞれ指令し、上記短絡
検知モードの状態において前記終端部材の一方向導通素
子を短絡して感応部の回路を変化させた場合に上記容量
素子に発生する電圧M1は、上記断路検知モードにおい
て通常上記容量素子の他端に発生する電圧M2よりも小
であり、且つ、上記容量素子の端子電圧が上記M1及L
1びである場合に前記中継素子が発する信号Saと上記
容量素子の端子電圧が上記M2及びH1である場合に前
記中継素子が発する信号Snとが異なった二値信号とな
るように回路を構成し、上記電源部には、一定期間以上
上記各部に所望の電力をまかなうことのできる電池を内
蔵していることを特徴とする封止破壊検知装置にある。
【0023】第2発明にかかる装置と第2発明にかかる
装置との相違点の一つは、第2発明では感応部の各封止
シールに電極が並列に3個以上配置されておりそれらが
接続部材を介して直列に接続され、且つ接続の末端に位
置する封止シールの各電極の終端は少なくとも他の並列
に配置された電極の終端の一つに一方向にのみ導通可能
な素子を介して連結されていることである(電極が4並
列である場合の一例を示す実施形態例2の図8の符号1
00参照)。
【0024】そして、他の相違点の一つは、切り替え手
段を介して、始端部に位置する封止シールの電極であっ
て一方向導通素子介して互いに接続された一対の電極の
二つの端部と上記容量素子の他端及び第2電圧発生手段
の出力端子の二つの端子との間を、上記電極対を切り替
えて接続することである(上記図8の符号28参照。な
お、同図の切り替え手段28は説明を簡易にするため、
機械的なスィッチのシンボルで示しているが、高速化と
小型化の面から実際には電子的なスィッチ素子や選択回
路等を用いるのが好ましい)。
【0025】そして、上記切り替え手段を作動させ、上
記容量素子の他端及び第2電圧発生手段の出力端子の2
端に接続する一対の電極を順次切り替え、第1発明と同
様の感応部の異常の検出動作を実施する。そして、感応
部の回路に生じた回路の短絡及び断路を検知する。
【0026】第2発明においては、3つ以上の電極が並
列に配置されており、複数の電極対の間の一部の対の電
極間に生じた回路の異常(短絡または断路)をも検知す
ることができる。従って、感応部の回路変化が全く検知
されることなく封止シールを剥離したり破断することは
一段と困難になる。その他については第1発明と同様で
ある。
【0027】そして、請求項3に記載のように、上記第
1、第2発明において、制御部が、短絡検知モード又は
断路検知モードの場合において、中継素子から正常時の
信号Snを受信した場合には、上記検出部に対して、相
対的に長めのインターバルTnをおいて次の起動指令を
発し、一方、中継素子が異常(回路変化)時の信号Sa
を受信した場合には、検出部に対して、大幅に短いイン
ターバルTaをおいて更に一回又は複数回の追加の起動
指令を発し、上記複数の検出結果を総合的に判断し感応
部の回路状態の正常、異常の判定を行うことが好まし
い。
【0028】人間の行為により封止シールに異常な力が
加えられる時間及びそのインターバルは、電子回路の動
作速度に比べれば極めて長いから、異常の常時監視を行
うことは無駄が多く、電力の消費を伴うことになる。そ
れ故、一サイクルの検知動作に比べて相対的に長めのイ
ンターバルTnにより、検知動作を行うことにより、電
力の消費を押さえ電池の耐用時間を長くすることができ
る。
【0029】また、異常信号Saが発せられた場合に、
実際には感応部の回路変化がないにもかかわらず、ノイ
ズ等により誤って異常信号Saが発せられることがあり
うる。従って、請求項3に記載のように、異常信号Sa
が発せられた場合に、短いインターバルをおいて複数回
のサーチを行い、複数の検出結果を総合的に判断するこ
とにより、誤った判定を回避することが可能となる。
【0030】そして、請求項4に記載のように、制御部
に実時間を表す時計装置または基準時からの経過時間を
カウントするタイマーを設け、短絡検知モード又は断路
検知モードの場合に異常信号Saが発せられ感応部の回
路異常と判定した場合には、その時刻またはタイマーの
計数値を記録することことが好ましい。
【0031】なお、タイマーを用いる場合には、タイマ
ーの設定は、例えば工場の出荷などその後の異常発生の
時期を把握するのが容易な時刻をその基準時刻に設定す
る。これにより、異常の発生、即ち装置に対する改変の
操作がどの時点でなされたか、例えば輸送の途中になさ
れたのか店内に設置後になされたのか等の判断が容易と
なる。
【0032】そして、請求項5に記載のように、感応部
における相対する電極の対向部には、相対する電極の間
隙が多くの方向の切断線にしても狭小となるよう、曲折
する突部が形成することが好ましい(実施形態例1の図
3の突部115参照)。このように電極に突部を形成す
ることにより、異常な外力が感応部に加えられた場合
に、回路変化が確実に生じやすくなるからである。
【0033】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本例は、図4に示すように、遊技機械の制御基板82を
覆うボックス85を封緘する封止シール81に異常な外
力が印加されたことを検知する封止破壊検知装置1であ
る。封止破壊検知装置1は、図1〜図3に示すように、
封止シール81に延設され異常な外力に応動して回路を
変化させる感応部10と、所定のシーケンスに従って動
作し感応部10の回路の変化を検知する検出部2と、検
出部2に対して検出動作の起動を指令すると共に検出結
果を受信し記録する制御部30と、各部10〜30に電
力を供給する電源部40とを有している。
【0034】感応部10は、図3に示すように、各封止
シール81に狭小な間隙を介して配置され且つ電気的に
並列に形成された一対の電極11と、各封止シール81
の電極11の間を順次直列に接続する接続手段としての
導体13と、電気的な接続の末端に位置する封止シール
11の電極11の終端間を一方向にのみ導通可能なダイ
オード16を介して連結する終端部材15とを有してい
る。
【0035】そして、検出部2は、電気的な直列接続の
始端部に位置する封止シール811に配置された第1、
第2電極111,112の端部に接続されている。図1
に示すように、検出部2は、終端部材15の導通方向下
流側(ダイオード16のカソード側)に位置する第1電
極111(図3)に接続され、制御指令に基づいて基準
電位(アース)に対し高低の二値の電圧H1,L1を発
生させる第一の電圧発生手段21と、前記終端部材15
の導通方向の上流側(ダイオード16のアノード側)に
位置する第2電極112(図3)に接続され、制御指令
に基づいて少なくとも上記L1よりも高い高電圧H2と
上記H1よりも低い低電圧L2の高低二値の電圧H2,
L2(L2<H2)を発生させる第二の電圧発生手段2
3と、一端を基準電位(アース)に接続し、他端を第一
電圧発生手段21の出力端子に接続すると共に第二電圧
発生手段23の出力端子に第一電極111、ダイオード
16及び第二電極112の経路を経て接続するコンデン
サ24と、コンデンサ24の端子電圧に応動し二値信号
Sn,Saを制御部30に送信する中継素子25と、第
一、第二電圧発生手段21,23に制御指令を発する指
令部26とを有している。
【0036】制御部30より起動指令を受信した場合に
は、検出部2の指令部26は、第一電圧発生手段21に
高電圧H1を発生させ第二電圧発生手段23に低電圧L
2を発生させる短絡検知モードと、第一電圧発生手段2
1に低電圧L1を発生させ第二電圧発生手段23に高電
圧H2を発生させる断路検知モードの2つの制御モード
とを指令する。
【0037】そして、上記短絡検知モードの状態におい
てダイオード16を短絡して感応部10の回路を変化さ
せた場合にコンデンサ24に発生する電圧M1は、上記
断路検知モードにおいて通常コンデンサ24の他端に発
生する電圧M2よりも小である。また、コンデンサ24
の端子電圧が上記電圧L1及びM1である場合に中継素
子25が発する信号Saとコンデンサ24の端子電圧が
上記電圧H1及びM2である場合に中継素子25が発す
る信号Snとが異なった二値信号となるように回路を構
成してある。
【0038】そして、電源部40には、図5に示すよう
に、一定期間以上のあいだ所望の電力をまかなうことの
できる電池を内蔵している。また、制御部30は、前記
短絡検知モード又は断路検知モードの場合において、前
記中継素子25から受信した二値信号が、コンデンサ2
4の端子電圧がH1又はM2である場合に発せられる前
記信号Snと同一である場合には、検出部2に対して、
図6に示すように、相対的に長めのインターバルTn
(例えば100ms)を置いて次の起動指令を発する。
【0039】一方、中継素子25から受信した二値信号
が、コンデンサ24の電圧がL1又はM1である場合に
発せられる前記信号Saであった場合には、検出部2に
対して、図6(b)に示すように、大幅に短いインター
バルTa(例えば1ms以下)をおいて更に一回の追加
の起動指令を発し、二回の検出結果が共に上記検知信号
Saで有る場合に感応部10の回路状態を異常と判定す
る。
【0040】また、制御部30は、図3に示すように、
実時間を表す時計装置31を有しており、前記短絡検知
モード又は断路検知モードの場合において、中継素子2
5から受信した二値信号が、コンデンサ24の電圧がL
1又はM1である場合に発せられる信号Saであり、且
つ短いインターバルTaによる複数の検知により不変で
あり感応部10の回路異常と判定した場合には、その時
刻をメモリ32に記録する。そして、通信インターフェ
ース回路33を介して、適宜外部に送信する。同図にお
いて、符号36は検出部20とのインターフェース回
路、符号35は各部31〜33,36を制御するCPU
である。
【0041】そして、図3に示すように、感応部10に
おける相対する電極11と11,111と112の対向
部には、相対する電極11と11,111と112との
間には間隙が多くの方向の切断線にしても狭小となるよ
う、曲折する突部が115形成されている。
【0042】以下、それぞれについて説明を補足する。
本例は、封止シール81に異常な外力が加えられたこと
を検知する封止破壊検知装置1であり、図4に示すよう
に、封止シール81はパチンコ機械等の制御基板82を
覆うボックス85の主要部に複数貼付されている。そし
て、ボックス85内の制御基板82には、機械の動作態
様を決めるプログラムメモリ83が搭載されている。そ
のため、メモリ83や制御基板82に何らかの手を加え
ようとする場合には、封止シール81を破断するなど異
常な外力が印加されることになる。
【0043】感応部10は、図3に示すように、各封止
シール81を導通して回路が形成されている。即ち、各
封止シール81に電気的に並列に形成されている一対の
電極11を接続手段としての導体13により直列に接続
し、更にその末端に位置する封止シール11の電極11
の終端間をダイオード16で接続して一つの回路を形成
する。
【0044】そして、各電極11には、くの字形に曲折
する突部115が形成されており、相対する電極11は
上記突部115間に形成される狭小な間隙を介して隔て
られている。従って、導電性の刃物等により封止シール
81を切断しようとすると、対向する電極11間が短絡
され、ダイオード16が短絡したのと同様になる(前述
した回路の第2の変化態様)。また、封止シール81を
刃物等を用いないで破断した場合や絶縁性の刃物等によ
り切断には、感応部10の回路がオープン(断路)し
(前述した回路の第1の変化態様)、いずれの場合にも
感応部10の回路が変化することになる。
【0045】そして、検出部2は、図3に示すように、
感応部10の直列回路の両端に接続されており、図1に
示すように、感応部10の回路のダイオード16のカソ
ード側の端子に接続された第一の電圧発生手段21と、
感応部10のダイオード16のアノード側の端子にに接
続された第二の電圧発生手段23とを有する。第1電圧
発生回路21は、図2に示すように、スイッチング動作
するトランジスタT11,T12の直列回路を備え、非
測定(アイドル)時はT11はオフ(非導通)状態、T
12はオン(導通)状態にある(T11,T12のオン
オフ動作のためにゲートに与える指令信号は、以下の回
路を含めて省略する)。なお、同図のT13は同様にス
イッチング動作するトランジスタであり、上記トランジ
スタT11と同じ動作モードでオンオフし、抵抗R2を
R1より小さくすることによりコンデンサ24の放電を
早める働きをする(R2≪R1)。
【0046】一方、第2電圧発生回路23は、図2に示
すように、スイッチング動作するトランジスタT21,
T22の直列回路を備え、非測定(アイドル)時はT2
1オフ(非導通)状態、T22オン(導通)状態にあ
る。また、機能を後述する同図のT23は同様にスイッ
チング動作するトランジスタであり、上記トランジスタ
T21と同じ動作モードでオンオフする。従って、非測
定(アイドル)時には、コンデンサ24の端子電圧はほ
ぼアース電位にあり非充電の状態にある。
【0047】そして、指令部26から検出部2に短絡検
知モードの指令が発せられると、第2電圧発生回路23
の状態は非測定(アイドル)時のままにして、上記第1
圧発生回路21のトランジスタT11,T12の動作を
反転させ、T12オフ(非導通)状態、T11オン(導
通)状態とする(T13はT12と連動)。即ち、第一
電圧発生手段21に高電圧(=H1)を発生させる。そ
の結果、コンデンサ24は充電され端子電圧は上昇す
る。このとき、第2電圧発生回路23の出力電圧は低い
状態(=L2)にあるから、ダイオード16は非導通状
態であり、コンデンサ24は第2電圧発生回路23の影
響を受けない。
【0048】そして、中継素子25は二値信号の内の第
1の信号Sn(=正常時の信号)を制御部30に発信す
る。このような短絡検知モードの状態に切り替えたと
き、もし感応部10のダイオード16の両端が短絡され
た状態(前記回路の第2の変化態様)に回路が変化して
いたとすると、ダイオード16の両端が短絡された状態
となりコンデンサ24は放電し、第2電圧発生回路23
の影響によりコンデンサ24の端子電圧は低下する。そ
して、中継素子25の出力は値が反転し、二値信号の内
の第2の信号Sa(異常時の信号)が制御部30に発せ
られる。
【0049】一方、指令部26の指令により非測定(ア
イドル)状態から断路検知モードに検出部2の制御モー
ドが切り替えられると、第1電圧発生回路21ではトラ
ンジスタT11,T12の状態を共にオフ(非導通)状
態にする(T13はT12と連動)と共に、第2電圧発
生回路23では動作を反転させ、T22をオフ(非導
通)状態、T21をオン(導通)状態とする(T23は
T22と連動)。即ち、第2電圧発生手段23に高電圧
(=H2)を発生させ、第1電圧発生回路21よりも高
電位となる。その結果、ダイオード16は導通状態とな
りコンデンサ24は充電されその端子電圧は非測定(ア
イドル)状態の時(≒0)よりも上昇する(電圧=M
2)。
【0050】そして、このとき中継素子25は二値信号
の内の第1の信号Sn(=正常時の信号)を制御部30
に発信する(M2>M1)。このような断路検知モード
の状態に切り替えたとき、もしも感応部10の回路が切
断されており第1電圧発生回路21と第2電圧発生回路
23と切り離されて状態(前記回路の第1の変化態様)
に変化していたとする。すると、コンデンサ24は第2
電圧発生回路23の影響を受けることがなくなり、コン
デンサ24の端子電圧は上記M2よりも低下する。
【0051】そして、中継素子25の出力は値が反転
し、二値信号の内の第2の信号Sa(異常時の信号)が
制御部30に発せられる。上記のように、短絡検知モー
ド及び断路検知モードを指令し、中継素子25の出力信
号がSn(正常)かSa(異常)かを見ることにより、
感応部10の回路に短絡又は断路の異常状態が生じてい
るか否かを検知することができる。そして、非測定(ア
イドル)状態の時には、コンデンサ24には電荷が全く
充放電されないから、電源40(電池41)の消費電力
はきわめて少ない。また、短絡検知モード及び断路検知
モードの場合は、コンデンサ24をそれぞれ一度充電す
るだけであるから、検知時の電源40(電池41)の消
費電力は非常に少ない。
【0052】また、制御部30は、前記短絡検知モード
又は断路検知モードの場合において、中継素子25から
受信した二値信号が、正常信号Snである場合には、図
6に示すように、相対的に長めのインターバルTn(例
えば100ms)を置いて次の起動指令を発する。封止
シール81を剥離したり切断するには、通常100ms
よりも遥かに長い時間を要し、一方上記検知モードによ
り異常検知する時間は通常1ms以下の極めて短い時間
であるからである。また、頻繁に検知動作を繰り返す
と、ノイズによる誤動作も増え電力が消費するだけであ
りかえってメリットが減少する。上記のように、本例の
装置では消費電力は非常に少なくなり、電池41の耐用
時間が非常に長くなる。
【0053】一方、制御部30は、中継素子25から受
信した二値信号が、異常を示す信号Saであった場合に
は、検出部2に対して、図6(b)に示すように、大幅
に短いインターバルTa(例えば1ms以下)をおいて
更に一回の追加の起動指令を発し、二回の検出結果が共
に上記検知信号Saで有る場合に感応部10の回路状態
を異常と判定する。一度だけの異常信号Saでは、ノイ
ズ等による誤動作も考えられる、検出信頼度が減少する
からである。
【0054】なお、検出部2において、第1電圧発生回
路21のトランジスタT13は、抵抗R2をR1よりも
小さくすることによりコンデンサ24の放電を早める働
きをする(R2≪R1,)。そして、第2電圧発生回路
22のトランジスタT23は、抵抗R4の価を適当な大
きさに設定することにより、トランジスタT23オン時
におけるダイオード16のアノード側の電圧レベルを調
整するものである。
【0055】また、制御部30は、図3に示すように、
実時間を表す時計装置31を有しており、前記短絡検知
モード又は断路検知モードの場合において、中継素子2
5から受信した二値信号が、異常時の信号Saであり、
且つ上記のように短いインターバルTaによる複数の検
知によっても異常信号Saが不変であり、感応部10の
回路異常と判定した場合には、その月日及び時刻を時計
装置31から受信してメモリ32に記録する。そして、
制御部30は、通信インターフェース回路33を介し
て、半二重の通信モードにより、外部とデータを授受す
る。上記通信インターフェース回路33は、図7に示す
ように、外部からの信号受信素子331と外部への信号
送信素子332とを有しており、送信素子332は外部
からの送信要求に応じてメモリ32に蓄積した異常検知
の有無と時刻とを送信する。
【0056】そして、電源部40は、図5に示すよう
に、外部入力端子C1,C2を備えており、外部からの
電力の供給により動作可能であると共に内部に電池41
を有し、外部に電源が無い場合にも装置1は長期間作動
可能となっている。そして、制御部30は、検知素子4
3を介して外部電源の有無を検知し、使用する電源を切
り替える。それ故、本装置1は、輸送時など外部電源の
ない状態で、封止シール81に異常が生じた場合にも異
常検知が可能であると共にその発生時間も記録すること
ができる。
【0057】上記のように、本例によれば、少ない消費
電力により感応部10の回路の短絡及び断路を誤動作の
極めて少ない高い信頼度で検出することができ、これに
よって封止シール81に加えられた異常外力を保管時を
含めて確実に検知することのできる封止破壊検知装置1
を得ることができる。
【0058】実施形態例2 本例は、図8に示すように、実施形態例1において感応
部及び検出部の構成を変更したもう一つの実施形態例で
ある。本例の感応部100は、図8に示すように、封止
シール81に狭小な間隙を介して配置され且つ電気的に
並列に形成された4個の電極11と、各封止シール81
の電極11の間を順次直列に接続する接続手段としての
導体13と、電気的な接続の末端に位置する封止シール
81において4個の電極11の終端を少なくとも他の電
極11の終端の一つにダイオード16を介して連結する
終端部材15とを有している。
【0059】そして、本例の検出部20は、制御指令に
基づいて基準電位に対し高低の二値の電圧H1,L1を
発生させる第一の電圧発生手段21と、制御指令に基づ
いて上記L1よりも高い高電圧H2と上記H1よりも低
い低電圧L2の高低二値の電圧H2,L2を発生させる
第二の電圧発生手段23と、一端を基準電位に接続し他
端を上記第一電圧発生手段の出力端子に接続する容量素
子24と、容量素子24の端子電圧に応動し二値信号S
n,Saを制御部に送信する中継素子25と、電気的な
接続の始端部に位置する封止シール811の電極113
〜116であって終端部材15を介して互いに接続され
た一対の電極113〜116の二つの端部と容量素子2
4の他端及び第2電圧発生手段23の出力端子の二つの
端子との間を電極113〜116の対を順次切り替えて
接続する2対2の切り替え手段28であって上記対とな
る電極113〜116の内でダイオード16のカソード
側に位置する第一の電極を容量素子24の他端に接続し
上記対となる電極113〜116の内で終端部材の導通
方向上流側に位置する第二の電極を第2電圧発生手段2
3の出力端子に接続するもの28と、第一、第二電圧発
生手段21,23に対する制御指令と上記切り替え手段
28に対する制御指令とを発する指令部270とを有し
ている。
【0060】そして、検出部20は、制御部30より起
動指令を受信した場合には、指令部270は、切り替え
手段28を作動させ容量素子24の他端及び第2電圧発
生手段220の出力端子に接続する上記一対の電極11
3〜116を順次切り替えて、短絡検知モード及び断路
検知モードを指令し実施形態例1と同様に、感応部10
0の回路の変化(短絡又は断路)の有無を検出する。な
お、同図において、切り替え手段28は、機械的なスィ
ッチのシンボルで図示しているが、電子的なスィッチ素
子により構成する。
【0061】本例においては、4本の電極113〜11
6が並列に配置されており、複数の電極対の間の一部の
対の電極間に生じた回路の異常(短絡または断路)をも
検知することができる。従って、感応部100の回路変
化が全く検知されることなく封止シール81を剥離した
り破断することはより一層困難になる。その他について
は実施形態例1と同様である。
【0062】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、少ない
消費電力により感応部の回路の短絡及び断路を誤動作の
極めて少ない高い信頼度で検出することができ、これに
よって封止シールに加えられた異常外力を確実に検知す
ることのできる封止破壊検知装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の封止破壊検知装置を検出部を中
心に図示したシステム構成図。
【図2】図1において第1、第2電圧発生手段の内部回
路を図示した図。
【図3】実施形態例1の封止破壊検知装置を感応部及び
制御部を中心に図示したシステム構成図。
【図4】実施形態例1において封止シールと封止破壊検
知装置の配置の一例を示した図。
【図5】実施形態例1の電源部の回路図。
【図6】実施形態例1の検出指令のタイミングを示す図
((a)は正常時、(b)は異常検出時)。
【図7】実施形態例1の制御部の通信制御部の回路図。
【図8】実施形態例2の封止破壊検知装置のシステム構
成図。
【図9】従来のパチンコ機械の裏面配置図。
【符号の説明】
10,100…感応部、 11,111〜116…電極、 16…ダイオード(一方向導通素子)、 2,20…検出部、 21…第1電圧発生手段、 23…第2電圧発生手段、 24…コンデンサ、 25…中継素子、 26,270…指令部、 30…制御部、 H1,H2…高電圧、 L1,L2…低電圧、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−109865(JP,A) 特開 平8−221676(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/02 G01N 27/24 G01R 31/02 G09F 3/03

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置を封緘する封止シールに異常な外力
    が印加されたことを検知する封止破壊検知装置であっ
    て、上記封止シールに延設され異常な外力に応動して回
    路を変化させる感応部と、所定のシーケンスに従って動
    作し上記感応部の回路の変化を検知する検出部と、上記
    検出部に対して検出動作の起動を指令すると共に検出結
    果を受信し記録する制御部と、各部に電力を供給する電
    源部とを有しており、上記感応部は、各封止シールに狭
    小な間隙を介して配置され且つ電気的に並列に形成され
    た一対の電極と、上記各封止シールの電極の間を順次直
    列に接続する接続手段と、電気的な接続の末端に位置す
    る封止シールの電極の終端間を一方向にのみ導通可能な
    素子を介して連結する終端部材とを有しており、上記検
    出部は、上記電気的な直列接続の始端部に位置する封止
    シールに配置された第1、第2電極の端部に接続されて
    おり、前記終端部材の導通方向下流側に位置する第1電
    極に接続され、制御指令に基づいて基準電位に対し高低
    の二値の電圧H1,L1を発生させる第一の電圧発生手
    段と、前記終端部材の導通方向の上流側に位置する第2
    電極に接続され、制御指令に基づいて上記L1よりも高
    い高電圧H2と上記H1よりも低い低電圧L2の高低二
    値の電圧H2,L2を発生させる第二の電圧発生手段
    と、一端を基準電位に接続し、他端を上記第一電圧発生
    手段の出力端子に接続すると共に上記第二電圧発生手段
    の出力端子に上記第一電極、終端部材及び第二電極の経
    路を経て接続する容量素子と、上記容量素子の端子電圧
    に応動し二値信号Sn,Saを制御部に送信する中継素
    子と、上記第一、第二電圧発生手段に制御指令を発する
    指令部とを有しており、更に、上記検出部は、前記制御
    部より起動指令を受信した場合には、上記指令部は、第
    一電圧発生手段に高電圧H1を発生させ第二電圧発生手
    段に低電圧L2を発生させる短絡検知モードと、第一電
    圧発生手段に低電圧L1を発生させ第二電圧発生手段に
    高電圧H2を発生させる断路検知モードの2つの制御モ
    ードとを指令し、上記短絡検知モードの状態において前
    記終端部材の一方向導通素子を短絡して感応部の回路を
    変化させた場合に上記容量素子に発生する電圧M1は、
    上記断路検知モードにおいて通常上記容量素子の他端に
    発生する電圧M2よりも小であり、且つ、上記容量素子
    の端子電圧が上記電圧L1及びM1である場合に前記中
    継素子が発する信号Saと上記容量素子の端子電圧が上
    記電圧H1及びM2である場合に前記中継素子が発する
    信号Snとが異なった二値信号となるように回路を構成
    していることを特徴とする封止破壊検知装置。
  2. 【請求項2】 装置を封緘する封止シールに異常な外力
    が印加されたことを検知する封止破壊検知装置であっ
    て、上記封止シールに延設され異常な外力に応動して回
    路を変化させる感応部と、所定のシーケンスに従って動
    作し上記感応部の回路の変化を検知する検出部と、上記
    検出部に対して検出動作の起動を指令すると共に検出結
    果を受信し記録する制御部と、各部に電力を供給する電
    源部とを有しており、上記記感応部は、封止シールに狭
    小な間隙を介して配置され且つ電気的に並列に形成され
    た三個以上の電極と、上記各封止シールの電極の間を順
    次直列に接続する接続手段と、電気的な接続の末端に位
    置する封止シールにおいて各電極の終端を少なくとも他
    の電極の終端の一つに一方向にのみ導通可能な素子を介
    して連結する終端部材とを有しており、上記検出部は、
    制御指令に基づいて基準電位に対し高低の二値の電圧H
    1,L1を発生させる第一の電圧発生手段と、制御指令
    に基づいて上記L1よりも高い高電圧H2と上記H1よ
    りも低い低電圧L2の高低二値の電圧H2,L2を発生
    させる第二の電圧発生手段と、一端を基準電位に接続し
    他端を上記第一電圧発生手段の出力端子に接続する容量
    素子と、上記容量素子の端子電圧に応動し二値信号S
    n,Saを制御部に送信する中継素子と、電気的な接続
    の始端部に位置する封止シールの電極であって上記終端
    部材を介して互いに接続された一対の電極の二つの端部
    と上記容量素子の他端及び第2電圧発生手段の出力端子
    の二つの端子との間を上記電極対を順次切り替えて接続
    する2対2の切り替え手段であって上記対となる電極の
    内で終端部材の導通方向下流側に位置する第一の電極を
    上記容量素子の他端に接続し上記対となる電極の内で終
    端部材の導通方向上流側に位置する第二の電極を上記第
    2電圧発生手段の出力端子に接続するものと、上記第
    一、第二電圧発生手段に対する制御指令と上記切り替え
    手段に対する制御指令とを発する指令部とを有してお
    り、上記検出部は、前記制御部より起動指令を受信した
    場合には、上記指令部は、上記切り替え手段を作動させ
    上記容量素子の他端及び第2電圧発生手段の出力端子に
    接続する上記一対の電極を順次切り替えると共に、それ
    ぞれの切り替え時において、第一電圧発生手段に高電圧
    H1を発生させ第二電圧発生手段に低電圧L2を発生さ
    せる短絡検知モードと、第一電圧発生手段に低電圧L1
    を発生させ第二電圧発生手段に高電圧H2を発生させる
    断路検知モードの2つの制御モードとをそれぞれ指令
    し、上記短絡検知モードの状態において前記終端部材の
    一方向導通素子を短絡して感応部の回路を変化させた場
    合に上記容量素子に発生する電圧M1は、上記断路検知
    モードにおいて通常上記容量素子の他端に発生する電圧
    M2よりも小であり、且つ、上記容量素子の端子電圧が
    上記M1及L1びである場合に前記中継素子が発する信
    号Saと上記容量素子の端子電圧が上記M2及びH1で
    ある場合に前記中継素子が発する信号Snとが異なった
    二値信号となるように回路を構成していることを特徴と
    する封止破壊検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    制御部は、前記短絡検知モード又は断路検知モードの場
    合において、前記中継素子から受信した二値信号が、前
    記容量素子の端子電圧がH1又はM2である場合に発せ
    られる前記信号Snと同一である場合には、上記検出部
    に対して、相対的に長めのインターバルTnをおいて次
    の起動指令を発し、一方、前記中継素子から受信した二
    値信号が、前記容量素子の電圧がL1又はM1である場
    合に発せられる前記信号Saであった場合には、上記検
    出部に対して、大幅に短いインターバルTaをおいて更
    に一回又は複数回の追加の起動指令を発し、上記複数の
    検出結果を総合的に判断し感応部の回路状態の正常、異
    常の判定を行うことを特徴とする封止破壊検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    おいて、前記制御部は、実時間を表す時計装置または基
    準時からの経過時間をカウントするタイマーを有してお
    り、前記短絡検知モード又は断路検知モードの場合にお
    いて、前記中継素子から受信した二値信号が、前記容量
    素子の電圧がL1又はM1である場合に発せられる前記
    信号Saであり感応部の回路異常と判定した場合には、
    その時刻またはタイマーの計数値を記録することことを
    特徴とする封止破壊検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    おいて、前記感応部における相対する電極の対向部に
    は、相対する電極の間隙が多くの方向の切断線にしても
    狭小となるよう、曲折する突部が形成されていることを
    特徴とする封止破壊検知装置。
JP09567298A 1998-04-08 1998-04-08 封止破壊検知装置 Expired - Fee Related JP3372866B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09567298A JP3372866B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 封止破壊検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09567298A JP3372866B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 封止破壊検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11295165A JPH11295165A (ja) 1999-10-29
JP3372866B2 true JP3372866B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=14144003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09567298A Expired - Fee Related JP3372866B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 封止破壊検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3372866B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8648610B2 (en) 2011-01-11 2014-02-11 Denso Corporation Signal input circuit and integrated circuit

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019063663A1 (en) * 2017-09-29 2019-04-04 Boehringer Ingelheim Vetmedica Gmbh TESTING AND CALIBRATION OF A CIRCUIT ARRANGEMENT

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8648610B2 (en) 2011-01-11 2014-02-11 Denso Corporation Signal input circuit and integrated circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11295165A (ja) 1999-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103477328B (zh) 终端设备、控制设备、故障判断系统以及故障判断方法
CN112612357B (zh) 整机柜服务器中子节点的异常断电保护系统、方法及设备
JPH0757062A (ja) 電子機器
JP3372866B2 (ja) 封止破壊検知装置
EP3136417A1 (en) Circuit breaker having breaker information module and method of use
CN112034822A (zh) 一种自动化开关控制器的检测装置及检测方法
US20230213594A1 (en) Device for checking the withstand voltage of a cable to which a connector is connected
CN108463697A (zh) 具有诊断功能的电子单元
JP2009259937A (ja) 電子回路基板
JP3340957B2 (ja) 異常監視装置
JP3365957B2 (ja) 異常監視装置
JP2732520B2 (ja) 異常検出装置
CN212540738U (zh) Gis内部异物诊断装置
CN208580396U (zh) 数据清除装置及计算机
CN111812553A (zh) 交流输入线的检测电路及具有其的插座
CN216053900U (zh) 核电厂常规岛就地试验开关验证的控制电路
JP2002017040A (ja) 二次電池の保護回路
US12007419B2 (en) Systems and methods for generator control
CN216054493U (zh) 智能接触器模块
CN114120593B (zh) 高压预购电表欠费跳闸的故障报警装置的报警方法
CN219267737U (zh) 一种电源激活电路、电源设备的控制系统及用电设备
JP3352398B2 (ja) 封印シール及びその異常監視装置
CN113391185B (zh) 老化箱
US11881370B2 (en) Communication device for an electrical switching unit
CN212540537U (zh) 焊接设备及其绝缘保护装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees