JP3372624B2 - タイドアーチセグメント引張材の引き寄せ装置 - Google Patents

タイドアーチセグメント引張材の引き寄せ装置

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紀夫 近藤
勉 富沢
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大豊建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイドアーチセグメン
トの引張材を引き寄せて繋ぎ合わせるための引張材の
き寄せ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地下にタイドアーチセグメントを使用し
たトンネルを構築する場合、図5に示すように、セグメ
ント1をリング状に組み立てる。ついで、セグメント1
に設けられた下部の引張材取り付け部2,2間には、2
分割以上(図5の例では2分割)に分割された下部の引
張材3a,3bを取り付け、上部の引張材取り付け部
2,2間には、2分割以上(同じく図5の例では2分
割)に分割された上部の引張材4a,4bを取り付け
る。そして、下部の引張材3a,3bおよび上部の引張
材4a,4bとも、引き寄せ側端部を互いに引き寄せ、
この状態で例えば上下両面に繋ぎプレート5を当て、ボ
ルト6等の固着具により繋ぎ合わせるようにしている。
【0003】しかし、従来前記2分割以上に分割された
引張材を引き寄せるための適切な機械や装置がなく、そ
の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、従来2
分割以上に分割された引張材を引き寄せる適切な機械や
装置がないため、多大な労力を要する問題があり、能率
が上がらない問題もあった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、タイドアーチセグメント
を繋ぐ2分割以上に分割された引張材を、機械的に的確
に引き寄せることが可能な引張材の引き寄せ装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では一端部が固着された引張材を引き寄せて
結合する引張材の引き寄せ装置10において、2個一対
の押し付け板32,33と、これら押し付け板32,3
3を引張材に押し付けて当該引張材の引き寄せ側端部を
つかむ方向と放す方向とに作動させる部材とを有する
1,第2のクランプ装置14a,14bと、前記第1,
第2のクランプ装置14a,14b間に装備され、第
1,第2のクランプ装置14a,14bが当該引張材の
引き寄せ側端部をつかんだとき、各々の引張材を引っ張
って引き寄せる引き寄せ用ジャッキ38,38と、前記
第1,第2のクランプ装置14a,14bと引き寄せ用
ジャッキ38,38とを、待機位置と当該引張材をつか
んで引き寄せる位置とに移動させる支持部材とを備えて
いる。
【0007】また、前記目的を達成するため、本発明
は一端部が固着された引張材を引き寄せて結合する引張
材の引き寄せ装置41において、当該引張材の引き寄せ
側端部をつかむチャック46a・47a,46b・47
bと、前記チャック46a・47a,46b・47b
を、引張材をつかむ方向と放す方向とに作動させるチャ
ック操作用ジャッキ48a・49a,48b・49bと
を有する第1,第2のクランプ装置45a,45bと、
前記第1,第2のクランプ装置45a,45b間に装備
され、第1,第2のクランプ装置45a,45bが当該
引張材の引き寄せ側端部をつかんだとき、各々の引張材
を引っ張って引き寄せる引き寄せ用ジャッキ50,51
と、前記第1,第2のクランプ装置45a,45bと引
き寄せ用ジャッキ50,51とを、待機位置と当該引張
材の端部をつかんで引き寄せる位置とに移動させる支持
部材とを備えている。
【0008】
【作用】本発明では、2分割以上に分割された引張材の
各々の一端部をセグメントに固定したものを対象とす
る。
【0009】そして、本発明引張材の引き寄せ装置10
では、支持部材を介して第1,第2のクランプ装置14
a,14bと引き寄せ用ジャッキ38,38とを、待機
位置から当該引張材の端部をつかんで引き寄せる位置に
移動させる。 ついで、第1,第2のクランプ装置14
a,14bの押し付け板32,33を作動させる部材に
より、各押し付け板32,33を当該引張材に押し付
け、第1,第2のクランプ装置14a,14bにより当
該引張材の引き寄せ側端部をつかむ。
【0010】前記第1,第2のクランプ装置14a,1
4bにより当該引張材の引き寄せ側端部をつかんだ後、
引き寄せ用ジャッキ38,38により引張材の各々の引
き寄せ側端部を引っ張って引き寄せる。 ついで、両引張
材の引き寄せ側端部につなぎプレート等の繋ぎ部材を当
て、ボルトや溶接等の固着手段により繋ぎ合わせる。
【0011】前述のごとく、両引張材を繋ぎ合わせた
後、前記引き寄せ用ジャッキ38,38を解放側に作動
させ、ついで第1,第2のクランプ装置14a,14b
解放側に作動させ、その後支持部材を介して第1,第
2のクランプ装置14a,14bと引き寄せ用ジャッキ
38,38とを待機位置に戻し、引張材の引き寄せ、繋
ぎ合わせ作業の1サイクルを終了する。
【0012】つぎに、本発明引張材の引き寄せ装置41
では、支持部材を介してチャック46a・47a,46
b・47bと、チャック操作用ジャッキ48a・49
a,48b・49bとを待機位置から当該引張材の端部
をつかんで引き寄せる位置に移動させる。 ついで、第
1,第2のクランプ装置45a,45bのチャック操作
用ジャッキ 48a・49a,48b・49bを、当該引
張材をつかむ方向に作動させ、第1,第2のクランプ装
置45a,45bのチャック46a・47a,46b・
47bにより当該引張材の引き寄せ側端部をつかむ。
【0013】前記第1,第2のクランプ装置45a,4
5bのチャック46a・47a,46b・47bにより
当該引張材の引き寄せ側端部をつかんだ後、引き寄せ用
ジャッキ50,51により引張材の各々の引き寄せ側端
部を引っ張って引き寄せる。 ついで、両引張材の引き寄
せ側端部に繋ぎプレート等の繋ぎ部材を当て、ボルトや
溶接等の固着手段により繋ぎ合わせる。
【0014】前述のごとく、両引張材を繋ぎ合わせた
後、前記引き寄せ用ジャッキ50,51を解放側に作動
させ、ついで第1,第2のクランプ装置45a,45b
のチャック操作用ジャッキ48a・49a,48b・4
9bによりチャック46a・47a,46b・47bを
解放側に作動させ、その後支持部材を介して第1,第2
のクランプ装置45a,45bと引き寄せ用ジャッキ5
0,51とを待機位置に戻し、引張材の引き寄せ、繋ぎ
合わせ作業の1サイクルを終了する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1〜図4はタイドアーチセグメントの下
部の引張材で、しかもH型鋼製で2分割の引張材の引き
寄せ装置の一実施例を示すもので、図1は引き寄せ装置
の使用状態の概要図、図2は引き寄せ装置の第1,第2
のクランプ装置を開いた状態の拡大側面図、図3は同第
1,第2のクランプ装置を閉じた状態の拡大側面図、図
4は図3の平面図である。
【0017】これら図1〜図4に示す実施例では、セグ
メント1に設けられた下部の引張材取り付け部2,2に
固定された2分割の引張材3a,3bを引き寄せて繋ぎ
合わせるようにしている。
【0018】前記引張材3a,3bの引き寄せるべき端
部の上下両面には、この実施例では滑り止め手段とし
て、あらかじめ滑り止め部材9が溶接等により固定され
ている。
【0019】そして、引張材の引き寄せ装置10は、台
座11と、平面から見てほぼV字型に形成されかつ台座
11に支軸12を介して水平面内で回動可能に取り付け
られた支持部材である支持アーム13と、V字型の一方
の片と他方の片とに取り付けられかつ引き寄せるべき引
張材3a,3bの端部をつかむ第1,第2のクランプ装
置14a,14bと、これら第1,第2のクランプ装置
14a,14bを介して引張材3a,3bを引き寄せる
引き寄せ用ジャッキ38とを備えて構成されている。
【0020】前記第1,第2のクランプ装置14a,1
4bは、左右対称に形成されていて、それぞれ設置板1
5と、第1〜第4の枠板17〜20と、第2〜第4の枠
板18〜20の操作用ジャッキ24〜26と、第1,第
3の枠板17,19に取り付けられた2個一対の押し付
け板32,33と、第3,第4の枠板19,20に設け
られた係け止め用バー34と押し付け用ジャッキ36の
組とを有している。
【0021】前記第1,第2のクランプ装置14a,1
4bの支持アーム13は、可逆回転駆動源(図示せず)
に連結されていて、所定回転角度、往復回動可能に設け
られている。つまり第1,第2のクランプ装置14
a,14bは坑内に移動自在に保持されている。
【0022】前記設置板15は、ほぼV字型の支持アー
ム13の一方の片と他方の片の上面に固定されている。
各設置板15上には、枠板用の受け止め台16が設けら
れていて、第2〜第4の枠板18〜20を開いた状態
で、これら第2〜第4の枠板18〜20とこれに付属の
部材とを支持し得るようになっている。前記第1の枠板
17は、当該設置板15上に固定されている。前記第2
の枠板18は、第1の枠板17の一方の端部にヒンジ2
1を介して結合され、かつ操作用ジャッキ24およびレ
バー27を介して第1の枠板17に対して同一面をなす
姿勢と、直角に折り曲げられた姿勢とに回動操作され
る。前記第3の枠板19は、第2の枠板18の端部にヒ
ンジ22を介して結合され、かつ操作用ジャッキ25お
よびレバー28を介して第2の枠板18に対して同一面
をなす姿勢と、直角に折り曲げられた姿勢とに回動操作
される。前記第4の枠板20は、第1の枠板17の他方
の端部にヒンジ23を介して結合され、かつ操作用ジャ
ッキ26およびレバー29を介して第1の枠板17に対
して同一面をなす姿勢と、直角に折り曲げられた姿勢と
に回動操作される。そして、これら第1〜第4の枠板1
7〜20により当該引張材3a,3bの引き寄せるべき
端部の周りを取り囲むようになっている。
【0023】前記押し付け板32,33のうちの、一方
の押し付け板32は取り付け用軸30を介して第1の枠
板17の上面に取り付けられ、当該引張材3a,3bの
引き寄せるべき端部のウエブの下面に当接するようにな
っている。他方の押し付け板33は、取り付け用軸31
を介して第3の枠板19の内面に取り付けられ、第3の
枠板19が折り畳まれた状態で、当該引張材3a,3b
の引き寄せるべき端部のウエブの上面に当接するように
なっている。しかして、第2,第3の枠板18,19が
折り畳まれた状態で、押し付け板32,33は当該引張
材3a,3bのウエブにおける滑り止め部材9,9の外
側部分を挟持し得るように配置される。
【0024】前記係け止め用バー34は、第2,第3の
枠板18,19が折り畳まれた状態で、第4の枠板20
の起立側に突出するように設けられている。
【0025】前記押し付け用ジャッキ36は、第4の枠
板20の外面に、ヒンジ35を介して取り付けられてい
る。この押し付け用ジャッキ36には、ピストンロッド
を介してフック37が設けられている。このフック37
は、第2,第3および第4の枠板18,19,20が折
り畳まれた状態で、第3の枠板19に設けられた係け止
め用バー34に係合するようになっている。そして、係
け止め用バー34にフック37が係合したとき、押し付
け用ジャッキ36が押し付け側に作動され、第1,第3
の枠板17,19が相対的に締め付けられ、押し付け板
32,33間で当該引張材3a,3bの引き寄せるべき
端部を挟圧保持するように構成されている。
【0026】前記引き寄せ用ジャッキ38は、図4に示
すように、第1,第2のクランプ装置14a,14bの
第2の枠板18,18間と、第4の枠板20,20間と
に2基装備されている。そして、第1,第2のクランプ
装置14a,14bが引き寄せるべき端部をつかんだと
き、2基の引き寄せ用ジャッキ38が引き寄せ側に同期
的に作動するようになっている。
【0027】この実施例における引張材の引き寄せ装置
10は、次のように使用され、動作する。
【0028】まず、2分割の引張材3a,3bにおける
引き寄せるべき端部の反対側の端部を、リング状のセグ
メント1における下部の引張材取り付け部2,2に固定
する。また、引張材3a,3bの引き寄せ側端部には、
あらかじめまたは現場で滑り止め手段である滑り止め部
材9,9を取り付けておく。
【0029】前述のごとく、リング状のセグメント1に
引張材3a,3bの端部を取り付けている段階では、引
張材の引き寄せ装置10の第1,第2のクランプ装置1
4a,14bとも、第2〜第4の枠板18〜20が開い
た状態で引張材3a,3bから外れた待機位置で待機し
ている。
【0030】前記リング状のセグメント1に引張材3
a,3bの一端部を固定した後、両引張材3a,3bを
引き寄せて繋ぐときは、第1,第2のクランプ装置14
a,14bとも、第2〜第4の枠板18〜20を開いた
状態で、支持アーム13を往き側に回動させ、第1,第
2のクランプ装置14a,14bを待機位置から、引張
材3a,3bの引き寄せ側端部の下方の引き寄せ作業位
置に移動させる。この引き寄せ作業位置で、第2,第
3,第4の枠板18,19,20の操作用ジャッキ2
4,25,26の順に作動させ、レバー27,28,2
9を介して第2,第3,第4の枠板18,19,20の
順に折り畳み、第1〜第4の枠板17〜20により引張
材3a,3bの引き寄せ側端部の周囲を取り囲む。ま
た、第3の枠板19に取り付けられた係け止め用バー3
4に、第4の枠板20に取り付けられた押し付け用ジャ
ッキ36に設けられたフック37を係け止める。つい
で、前記操作用ジャッキ24〜26をニュートラルにセ
ットした後、押し付け用ジャッキ36によりフック37
を引き下げ、第1,第3の枠板17,19に取り付け用
軸30,31を介して取り付けられた押し付け板32,
33により、引張材3a,3bの引き寄せ側端部におけ
る滑り止め部材9,9の外側の部分を挟圧保持する。
【0031】ついで、第1,第2のクランプ装置14
a,14bの第2の枠板18,18間および第4の枠板
20,20間に取り付けられた2基の引き寄せ用ジャッ
キ38を同期的に引き寄せ側に作動させ、第1,第2の
クランプ装置14a,14bの第1〜第4の枠板17〜
20の組および引張材3a,3bに取り付けられた滑り
止め部材9,9を介して引張材3a,3bを引っ張って
引き寄せる。
【0032】前記引張材3a,3bを引き寄せた後、図
4に示すように、両引張材3a,3bを引き寄せ側端部
の上下両面に繋ぎ部材である繋ぎプレート5を当て、ボ
ルト等の固着具で繋ぎ合わせる。
【0033】前記引張材3a,3bの引き寄せ側端部を
繋ぎ合わせた後、2基の引き寄せ用ジャッキ38を解放
側に作動させ、ついで押し付け用ジャッキ36を解放側
に作動させ、係け止め用バー34からフック37が外れ
るようにする。ついで、第1,第2のクランプ装置14
a,14bの第4,第3,第2の枠板20,19,18
の操作用ジャッキ26,25,24を順次作動させ、第
4,第3,第2の枠板20,19,18を開操作し、こ
れら第4,第3,第2の枠板20,19,18を設置板
15上で受け止めた後、支持アーム13を介して第1,
第2のクランプ装置14a,14bを引き寄せ作業位置
から待機位置へ戻し、引張材3a,3bの引き寄せ作
業、引き寄せ側端部の繋ぎ作業の1サイクルを終了す
る。
【0034】以上により、第1,第2のクランプ装置1
4a,14bの移動、引き寄せ作業位置での第1,第2
のクランプ装置14a,14bによる引張材3a,3b
の把持、第1,第2のクランプ装置14a,14bの引
き寄せ方向の滑り止め、引張材3a,3bを引っ張って
繋ぎ合わせるまでの引き寄せ作業を順次機械的に、的確
に行うことができる。その結果、引張材3a,3bを引
き寄せるための労力を大幅に軽減できる外、作業能率お
よび安全性を高めることができる。
【0035】なお、前記引き寄せ装置10の滑り止め手
段は引張材の引き寄せ側端部に滑り止め部材9,9を取
り付け、第1,第2のクランプ装置14a,14bの第
1,第3の枠板17,19に押し付け板32,33が引
っ掛かるようにした図示の実施例に限らず、引張材の引
き寄せ側端部にボルト通し穴を形成し、第1,第2のク
ランプ装置14a,14bの第1,第3の枠板17,1
9に前記ボルト通し穴に嵌合するピンを設けてもよく、
この場合にボルト通し穴を引張材と繋ぎ用プレートとの
ボルト結合にそのまま利用するようにしてもよい。
【0036】また、前記引き寄せ装置10は下部の引張
材を引き寄せて繋ぎ合わせる場合に限らず、上部の引張
材にも適用できるし、さらには2分割の引張材に適用す
る場合に限らず、3分割以上の引張材を引き寄せて繋ぎ
合わせる場合にも適用することができる。
【0037】次に、図6は本発明の他の実施例を示すも
ので、使用状態の側面図である。
【0038】この図6の実施例では、みぞ型鋼製の引張
材39a,39bを対象としており、各引張材39a,
39bのウエブの表,裏面に、あらかじめまたは現場で
滑り止め部材40が取り付けられている。しかして、こ
の実施例ではみぞ型鋼製の引張材39a,39bを対象
としているが故に、H型鋼製の引張材3a,3bを対象
としている図1〜図4に示す引き寄せ装置に対して、第
1,第2のクランプ装置14a,14bの構成部材の寸
法が異なる外は、前記図1〜図4の実施例と同じ構成で
あり、使用方法も同じである。
【0039】続いて、図7〜図9は本発明のさらに他の
実施例を示すもので、図7は使用状態の正面図、図8は
図7のA−A矢視図、図9は図7の側面図である。
【0040】これら図7〜図9に示す実施例も、H型鋼
製の引張材3a,3bを対象としている。
【0041】そして、この実施例の引き寄せ装置41
は、第1のアーム42と、第2のアーム43と、第3,
第4のアーム44a,44bとを備えている。前記第1
のアーム42の根元側の端部は、シールド機側または後
方台車側に支持されていて、引き寄せ装置41の各部を
待機位置と引き寄せ作業位置とに移動させる支持部材と
して働くようになっている。前記第2のアーム43は、
引張材3a,3bの長さ方向に伸縮可能に構成され、か
つ第1のアーム42の先端部に取り付けられている。前
記第3,第4のアーム44a,44bは、図7に示すよ
うに、ほぼ倒コ字型に形成されている。また、第3のア
ーム44aは第2のアーム43の一端部側に片持ち状に
取り付けられ、かつ引張材3aをまたぐように配置され
ている。他方、第4のアーム44bは第2のアーム43
の他端部側に片持ち状に取り付けられ、かつ引張材3b
をまたぐように配置されている。
【0042】前記第3のアーム44aには、第1のクラ
ンプ装置45aが設けられており、第4のアーム44b
には第2のクランプ装置45bが設けられている。
【0043】前記第1のクランプ装置45aは、引張材
3aの下部フランジをつかむ2個一対のチャック46
a,47aと、チャック操作用ジャッキ48a,49a
とを有して構成されている。前記チャック操作用ジャッ
キ48a,49aは、第3のアーム44aの下端部に支
持されている。前記チャック46a,47aは、ピスト
ンロッドを介して当該チャック操作用ジャッキ48a,
49aに連携されている。
【0044】前記第2のクランプ装置45bは、引張材
3bの下部フランジをつかむ2個一対のチャック46
b,47bと、チャック操作用ジャッキ48b,49b
とを有して構成されている。前記チャック操作用ジャッ
キ48b,49bは、第4のアーム44bの下端部に支
持されている。前記チャック46b,47bは、ピスト
ンロッドを介して当該チャック操作用ジャッキ48b,
49bに連携されている。
【0045】前記チャック操作用ジャッキ48a,48
b,49a,49bは、チャック46a,46b,47
a,47bを同期的に開閉操作するように構成されてい
る。
【0046】前記チャック46a,46b間には引き寄
せ用ジャッキ50が設けられ、前記チャック47a,4
7b間には他の引き寄せ用ジャッキ51が設けられてい
る。前記引き寄せ用ジャッキ50,51は、油圧制御等
により同期的に作動するようになっている。
【0047】前記構成の引張材の引き寄せ装置41は、
次のように使用され、作用する。
【0048】この実施例においても、互いに引き寄せる
べき引張材3a,3bの一端部はセグメントの引張材取
り付け部に固定されている。
【0049】そこで、第1のアーム42を介して引き寄
せ装置41の各部を待機位置から引き寄せ作業位置に移
動させ、第2,第3,第4のアーム43,44a,44
bを介して第1,第2のクランプ装置45a,45bの
チャック46a,47aの組およびチャック46b,4
7bの組を引張材3a,3bの引き寄せ側端部の下部フ
ランジを把持し得る位置に配置する。
【0050】ついで、チャック操作用ジャッキ48a,
49a,48b,49bによりチャック46a,47
a,46b,47bを引張材3a,3bをつかむ方向に
同期的に操作し、チャック46a,47a,46b,4
7bで引張材3a,3bの引き寄せ側端部の下部フラン
ジをつかむ。
【0051】前記チャック46a,47a,46b,4
7bにより引張材3a,3bをつかんだことを確認後、
引き寄せ用ジャッキ50,51を同期的に働かせ、チャ
ック46a,47aの組およびチャック46b,47b
の組を介して引張材3a,3bを互いに寄り合う方向に
引っ張る。このとき、第2のアーム43が引き寄せ用ジ
ャッキ50,51の収縮に追従して縮む。そして、この
ように引っ張った状態で、引張材3a,3bのフランジ
上,下面に繋ぎ部材である繋ぎプレート5を当て、ボル
トまたは溶接等の固着手段で繋ぎ合わせる。
【0052】前述のごとく、引張材3a,3bの引き寄
せ側端部を繋ぎ合わせた後、引き寄せ用ジャッキ50,
51を解放側に操作する。このとき、第2のアーム43
は引き寄せ用ジャッキ50,51の伸長に追従して伸び
る。ついで、チャック操作用ジャッキ48a,49a,
48b,49bを解放側に操作し、その後第1,第2,
第3,第4のアーム42,43,44a,44bを介し
て引き寄せ装置41の各部を引き寄せ作業位置から待機
位置へ戻し、引張材3a,3bの引き寄せ,繋ぎ合わせ
作業の1サイクルを終了する。
【0053】以上のように、この図7〜図9に示す実施
例においても、引き寄せ装置41の各部の協働により引
張材3a,3bを機械的に、的確に引き寄せて繋ぎ合わ
せることが可能である。
【0054】なお、この図7〜図9に示す実施例におい
ても、引張材が滑る場合には滑り止め手段を施すものと
する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明引張材の引
き寄せ装置10によれば、2個一対の押し付け板32,
33と、これら押し付け板32,33を引張材に押し付
けて当 該引張材の引き寄せ側端部をつかむ方向と放す方
向とに作動させる部材とを有する第1,第2のクランプ
装置14a,14bと、前記第1,第2のクランプ装置
14a,14b間に装備され、第1,第2のクランプ装
置14a,14bが当該引張材の引き寄せ側端部をつか
んだとき、各々の引張材を引っ張って引き寄せる引き寄
せ用ジャッキ38,38と、前記第1,第2のクランプ
装置14a,14bと引き寄せ用ジャッキ38,38と
を、待機位置と当該引張材をつかんで引き寄せる位置と
に移動させる支持部材とを備えているので、これら支持
部材と、第1,第2のクランプ装置14a,14bと、
引き寄せ用ジャッキ38,38との協働により、互いに
引き寄せるべき引張材を機械的に、的確に引き寄せ、繋
ぎ合わせ得る効果があり、ひいては作業員の労力を大幅
に軽減し得る効果があり、作業能率および作業の安全性
を高め得る効果がある。
【0056】また、本発明の引張材の引き寄せ装置41
によれば、当該引張材の引き寄せ側端部をつかむチャッ
ク46a・47a,46b・47bと、前記チャック4
6a・47a,46b・47bを、引張材をつかむ方向
と放す方向とに作動させるチャック操作用ジャッキ48
a・49a,48b・49bとを有する第1,第2のク
ランプ装置45a,45bと、前記第1,第2のクラン
プ装置45a,45b間に装備され、第1,第2のクラ
ンプ装置45a,45bが当該引張材の引き寄せ側端部
をつかんだとき、各々の引張材を引っ張って引き寄せる
引き寄せ用ジャッキ50,51と、前記第1,第2のク
ランプ装置45a,45bと引き寄せ用ジャッキ50,
51とを、待機位置と当該引張材の端部をつかんで引き
寄せる位置とに移動させる支持部材とを備えているの
で、本発明においても前記支持部材と、第1,第2のク
ランプ装置45a,45bと、引き寄せ用ジャッキ5
0,51との協動により、互いに引き寄せるべき引張材
を機械的に、的確に引き寄せ、繋ぎ合わせ得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、使用状態の概
要図である。
【図2】図1に示す実施例において引張材の第1,第2
のクランプ装置を開いた状態の拡大側面図である。
【図3】同第1,第2のクランプ装置を閉じた状態の拡
大側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】タイドアーチセグメントを使用したトンネルの
一例を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すもので、使用状態の
側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示すもので、使用
状態の正面図である。
【図8】図7のA−A矢視図である。
【図9】図7の側面図である。
【符号の説明】
1 セグメント 2 引張材取り付け部 3a,3b 2分割の下部の引張材 4a,4b 2分割の上部の引張材 5 引張材の繋ぎプレート 9 滑り止め手段である滑り止め部材 10 引張材の引き寄せ装置 13 支持部材である支持アーム 14a,14b 第1,第2のクランプ装置 15 クランプ装置の設置板 17〜20 クランプ装置の第1〜第4の枠板 24〜26 第2〜第4の枠板の操作用ジャッキ 27〜29 第2〜第4の枠板のレバー 32,33 クランプ装置における押し付け板 36 クランプ装置の押し付け用ジャッキ 38 引張材の引き寄せ用ジャッキ 39a,39b 引張材 40 滑り止め部材 41 引張材の引き寄せ装置 42,43 第1,第2のアーム 44a,44b 第3,第4のアーム 45a,45b 第1,第2のクランプ装置 46a,47a 第1のクランプ装置のチャック 46b,47b 第2のクランプ装置のチャック 48a,49a 第1のクランプ装置のチャック操作用
ジャッキ 48b,49b 第2のクランプ装置のチャック操作用
ジャッキ 50,51 引張材の引き寄せ用ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−14399(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/04 E21D 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部が固着された引張材を引き寄せて
    結合する引張材の引き寄せ装置(10)において、2個一対の押し付け板(32),(33)と、これら押
    し付け板(32),(33)を引張材に押し付けて当該
    引張材の引き寄せ側端部をつかむ方向と放す方向とに作
    動させる部材とを有する 第1,第2のクランプ装置(1
    4a),(14b)と、 前記第1,第2のクランプ装置(14a),(14b)
    間に装備され、第1,第2のクランプ装置(14a),
    (14b)が当該引張材の引き寄せ側端部をつかんだと
    き、各々の引張材を引っ張って引き寄せる引き寄せ用ジ
    ャッキ(38),(38)と、 前記第1,第2のクランプ装置(14a),(14b)
    と引き寄せ用ジャッキ(38),(38)とを、待機位
    置と当該引張材をつかんで引き寄せる位置とに移動させ
    る支持部材と、 を備えている ことを特徴とするタイドアーチセグメント
    の引張材の引き寄せ装置。
  2. 【請求項2】 一端部が固着された引張材を引き寄せて
    結合する引張材の引き寄せ装置(41)において、 当該引張材の引き寄せ側端部をつかむチャック(46
    a)・(47a),(46b)・(47b)と、前記チ
    ャック(46a)・(47a),(46b)・(47
    b)を、引張材をつかむ方向と放す方向とに作動させる
    チャック操作用ジャッキ(48a)・(49a),(4
    8b)・(49b)とを有する第1,第2のクランプ装
    置(45a),(45b)と、 前記第1,第2のクランプ装置(45a),(45b)
    間に装備され、第1,第2のクランプ装置(45a),
    (45b)が当該引張材の引き寄せ側端部をつかんだと
    き、各々の引張材を引っ張って引き寄せる引き寄せ用ジ
    ャッキ(50),(51)と、 前記第1,第2のクランプ装置(45a),(45b)
    と引き寄せ用ジャッキ(50),(51)とを、待機位
    置と当該引張材の端部をつかんで引き寄せる位置とに移
    動させる支持部材と、 を備えている ことを特徴とするタイドアーチセグメント
    の引張材の引き寄せ装置。
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