JP3372388B2 - 音声記録ハガキ及びその録音再生装置 - Google Patents

音声記録ハガキ及びその録音再生装置

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JP3372388B2
JP3372388B2 JP06214995A JP6214995A JP3372388B2 JP 3372388 B2 JP3372388 B2 JP 3372388B2 JP 06214995 A JP06214995 A JP 06214995A JP 6214995 A JP6214995 A JP 6214995A JP 3372388 B2 JP3372388 B2 JP 3372388B2
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啓造 大屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハガキで音声信号を郵
送できる音声記録ハガキ及びその録音再生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、視覚障害者にとっては文字を
正確に記載することが難しいために、ハガキによって意
思を伝達することが非常に困難であった。このため、電
話などによって意思を伝達したり、多くの場合、点字タ
イプライターを用いて点字による手紙を作成し、これを
封筒に入れて郵送するようにしていた。あるいは、市販
されている音楽用録音カセットデッキなどを用いてカセ
ットテープに自分の肉声を記録し、このカセットテープ
を封筒に封入して、郵送していた。
【0003】また、近年では、ハガキの表現力を増すた
めに、文字や絵柄だけでなく、音楽を奏でる電子オルゴ
ールを内蔵したハガキを用いたり、自分の肉声などの音
声信号を郵送するために、音楽用カセットテープやビデ
オテープを封筒にて郵送するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方法
では、何れにしても、視覚障害者が他の人にメッセージ
を伝達するために、封筒などを用いて点字による手紙や
カセットテープなどを封筒に封入しなければならなず、
点字タイプライターを操作したりカセットデッキを操作
するのが面倒であるとともに、郵便物の重さが増すため
に郵送料もハガキに比べて多くかかり、不経済であっ
た。
【0005】また、点字による手紙を書いた場合には、
相手側にも点字を読む能力が必要となり、カセットテー
プやビデオテープを用いた場合には、これらのテープに
コストがかかることは避けられなかった。つまり、現状
では視覚障害者には、安価にて郵送できるハガキを利用
することができないために、郵送によって意思を伝える
ことは、不便であるとともに多くの費用がかかるという
不利な状況にあった。
【0006】また、電子オルゴールなどを内蔵し、ハガ
キの表現力を増す場合にも、電子オルゴールを構成する
電気回路および電源が必要となり、コストが高くつくと
共に、故障などのトラブルが発生しやすかった。さら
に、電子オルゴールの音色は冷たく鋭いものであるた
め、自由な表現が行えなかった。
【0007】本発明は、上述の問題点を考慮に入れて成
されたものであって、ハガキで肉声や音楽などの音声信
号を郵送できる音声記録ハガキ及びその録音再生装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の音声記録ハガキは、メッセージの音声信号
を色の濃淡に変換、印刷した音声記録部分を有するもの
である
【0009】加えて、前記音声記録部分を覆うためのカ
バー部を折り畳みおよび展開自在に連設してもよい。ま
た、折り畳み式のハガキの内面側の少なくとも一方に音
声記録部分を形成し、さらに、このハガキの内面側の少
なくとも一方を弱粘着性のプラスチックでコーティング
し、折り畳んだ状態を保持するように構成してもよい。
【0010】
【0011】
【0012】そして、音声記録ハガキの録音再生装置
して本発明は、ハガキに音声信号を録音、再生する装置
であって、音声信号を電気信号に変換する入力部と、こ
の電気信号を色の濃淡に変換してハガキの音声記録部分
に印刷して記録する記録部と、このハガキをガイドする
ガイドローラとを有する印刷による録音装置、および、
前記ハガキをガイドするガイドローラと、ハガキの音声
記録部分に印刷された色の濃淡を電気信号に変換する読
取部と、この電気信号を音声信号に変換する出力スピー
カ部とを有する再生装置を備えて、音声信号を郵送可能
とする。
【0013】また、本発明のもう一つの音声記録ハガキ
の録音再生装置では、音声記録部分を形成したハガキを
ガイドするガイドローラと、ハガキの音声記録部分に印
刷された色の濃淡を電気信号に変換する読取部と、この
電気信号を音声信号に変換する出力スピーカ部とを有す
る再生装置を備えて、郵送された音声信号を再生する。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】 本発明の音声記録ハガキによれば、 メッセージ
の音声信号を色の濃淡に変換、印刷した音声記録部分を
有するので、音声記録部分に特別な音声記録媒体を必要
とせずに、音声記録部分を市販されている普通のハガキ
に形成し、差出人の肉声を含めて音楽などあらゆる音声
信号を記録して郵送でき、さらに、磁性体のような特別
な音声記録媒体を用いずに、色の濃淡によって音声を記
録しているので、音声記録ハガキの作成にかかるコスト
を引き下げると共に、郵送時の耐久性を向上する。
【0017】加えて、前記音声記録部分を覆うためのカ
バー部を折り畳みおよび展開自在に連設した場合には、
音声記録部分を郵送時に保護して、音声信号をより確か
に伝達できる。また、折り畳み式のハガキの内面側の少
なくとも一方に音声記録部分を形成し、さらに、このハ
ガキの内面側の少なくとも一方を弱粘着性のプラスチッ
クでコーティングし、折り畳んだ状態を保持するように
構成した場合には、音声記録部分を郵送時に確実に保護
して、記録された音声信号が郵送時に破損することがな
い。
【0018】
【0019】
【0020】また、上記音声記録ハガキの録音再生装置
は、音声信号を濃淡に変換してハガキの音声記録部分に
印刷して記録する録音装置、および、前記ハガキの音声
記録部分に印刷された色の濃淡を音声信号に変換する再
生装置を備えて、音声信号を郵送可能とすることによ
り、利用者は市販されているハガキに極めて容易に音声
信号を印刷によって記載して郵送でき、また、この音声
記録ハガキに記録された音声信号を容易に再生できる。
【0021】また、前述した各種の音声記録ハガキの再
生機能のみを持つ音声記録ハガキの再生装置を形成する
場合には、その生産コストを削減することができ、音声
記録ハガキの再生装置を安価にて製造できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の音声記録ハガキの第1実施例を示
しており、同図において、1は市販されている官製ハガ
キである。このハガキ1の裏面には、たとえばその上部
に、文字なども含む任意の絵柄1aを記載すると共に、
その下部に音声記録形成部1bを設けている。
【0023】2は本実施例では磁性体が表面に塗布され
た磁気テープである。そして、この磁気テープ2の表面
は、図外の録音装置で予め音声信号が記録されている記
録面(以下、音声記録部分という)2aであり、この磁
気テープ2の裏面には粘着剤を塗布した粘着面2bを形
成し、この粘着面2bに剥離紙2cが貼着されている。
したがって、この剥離紙2cを磁気テープ2から剥離し
て、前記粘着面2bを音声記録形成部1bに貼り付ける
ことにより、前記ハガキ1に音声信号を付随させること
ができ、これが音声記録ハガキ1となって、音声信号を
郵送することができる。
【0024】このように、磁気テープ2を用いて予め音
声信号を記録し、これをハガキに貼着して音声記録ハガ
キ1を形成する場合には、同一の音声信号を多数の磁気
テープに記録することによって、複数の相手に同一のメ
ッセージを郵送することが可能となる。したがって、こ
の音声記録ハガキ1を用いることにより音声メッセージ
による表現力豊かな宣伝や会社案内などのメッセージカ
ードとして利用することができる。
【0025】図2は、音声記録ハガキ1を音声記録ハガ
キの録音再生装置を用いて作成する場合の一例を示す説
明図である。図2において、4,4’は記録ハガキの録
音再生装置であり、本実施例では、この両音声記録ハガ
キの録音再生装置4,4’は、録音装置および再生装置
として動作する同一構成の装置である。(以下、音声記
録ハガキの録音再生装置4を録音装置4といい、音声記
録ハガキの録音再生装置4’を再生装置4’という。)
なお、再生装置4’の構成については、録音装置4の構
成と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
【0026】また、再生装置4’は録音装置4と同一の
構成にする必要はなく、音声記録ハガキ1の再生機能の
みを有する構成にしてもよく、このようにした場合に
は、再生装置4’の生産コストを引き下げることがで
き、安価にて提供できる。したがって、宣伝や会社案内
または情報サービスなどの音声記録ハガキ1を再生する
だけの利用者に対して再生装置4’を安価にて提供でき
る。
【0027】前記録音装置4には、ハガキ1をガイドす
る直線状のガイドスリット40が形成されており、この
ガイドスリット40の右端がハガキ送入部41となって
いる。このハガキ送入部41に送入されたハガキ1は後
述するガイドローラによって左側に送入され、磁気テー
プ2が前記ハガキ1の音声記録形成部1bに自動的に貼
着され、この磁気テープ2に音声信号が圧縮録音されて
前記ガイドスリット40の左端から送出される。
【0028】この録音装置4の前面には録音キー42、
およびマイク43が設けられており、録音キー42を押
すことにより、前記ハガキ1に磁気テープ2が貼着さ
れ、マイク43に向かって話すなどして差出人の肉声な
どの任意の音声信号を音声記録ハガキ1の音声記録部分
2aに記録することができる。なお、この音声信号の入
力はマイクによる音声入力に限られるものではなく、こ
の録音装置4に接続された外部信号発生器からの外部入
力を用いてもよく、この録音装置4に音楽用カセットテ
ープなどの再生機能を備えて、この音楽用カセットに記
録された音声信号を音声記録ハガキ1の音声記録部分2
aに録音するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0029】このようにして音声記録部分2aが形成さ
れた音声記録ハガキ1は普通の郵便ハガキと同様に郵送
され、受取人の手元に配達される。なお、以下において
説明する再生装置4’の構成は、全て録音装置4と同一
の構造であり、上述した録音装置4にも同様に備えられ
ている構成であるので、再生装置4’の構成の説明によ
って、録音装置4の説明をも同時に行い、重複を避け
る。
【0030】この再生装置4’の前面には、再生キー4
4、音量調整ボリューム45およびスピーカ46が設け
られており、受取人は、受け取った音声記録ハガキ1を
再生装置4’のハガキ送入部41に送入し、再生装置
4’の前面に設けられた再生キー44を押すことによ
り、差出人が音声記録ハガキ1の音声記録部分2aに録
音した音声信号を容易に聞くことができる。
【0031】また、このときに、前記音声記録ハガキ1
の上部に記載された絵柄1aは再生装置4’から上部に
突出してガイドされるので、受取人はこの絵柄1aに記
載された絵や文章を見ながら差出人の音声メッセージを
聞くことができる。そして、この音声記録装置4を用い
ることにより、視覚障害者であっても極めて容易に音声
記録ハガキ1を作成でき、この音声記録ハガキ1によっ
て誰もが理解できる音声信号を郵送することが可能とな
り、視覚障害者の意志疎通の道を開くものとなる。
【0032】図3は、前記音声記録ハガキの録音再生装
置4の構成を示す上から見た平面図である。図3におい
て、20は上述した磁気テープ2をその裏面の粘着面2
bが内側に位置するようにロール状に巻き取った磁気テ
ープカートリッジ、47はこの磁気テープカートリッジ
20を音声記録ハガキの録音再生装置4内にセットする
ためのカートリッジ挿脱部、48はこのカートリッジ挿
脱部47から磁気テープカートリッジ20を抜き取るた
めの取り出しボタンである。また、音声記録ハガキの録
音再生装置4の各部には点字による案内が形成されてい
るので、視覚障害者がこれらの操作を誤ることがない。
【0033】50,51,60,61は前記音声記録ハ
ガキ1をガイドするガイドローラであり、それぞれ引き
込みローラ,定着ローラ,駆動ガイドローラ,従動ガイ
ドローラとして特有の役割を果たす。
【0034】52はハガキ1および音声記録部分2aの
有無を検測するセンサ、53は磁気テープ2のテープ貼
着切断部であり、これら引き込みローラ50、定着ロー
ラ51、センサ52およびテープ貼着切断部53によっ
て、磁気テープ2のテープ自動貼着機構5を構成してい
る。
【0035】そして、前記ハガキ1がハガキ送入部41
に送入され再生キー44又は録音キー42が押圧される
と引き込みローラ50によってハガキ1がガイドスロッ
ト40内の左側に引き込まれ、センサ52によって音声
記録部分2aが既に存在するかどうかが判断されるとと
もに、ハガキ1の幅が測定され、録音時には、磁気テー
プ2を貼着するかどうか、および、磁気テープ2の長さ
が決される。磁気テープ2を貼着する場合には、テープ
貼着切断部53によって適宜の長さの磁気テープ2がハ
ガキ1に貼着され、下流側の定着ローラ51にて定着さ
れる。
【0036】なお、本実施例では、磁気テープ2に剥離
紙を設けていないが、剥離紙によって巻き取った磁気テ
ープ2が互いに貼り付いて、磁性体を傷つけてしまわな
いように構成してもよいことは言うまでもない。
【0037】また、前記テープ自動貼着機構5の下流側
には音声記録ハガキ1(およびこれに貼着された磁気テ
ープ2)を一定速度でガイドする前記二つの駆動ガイド
ローラ60および従動ガイドローラ61が設けられてお
り、この駆動ガイドローラ60の間には、書き込みヘッ
ド70、消去ヘッド70aおよびその周辺回路(図外)
を含む記録部7、および、読み取りヘッド80およびそ
の周辺回路(図外)を含む読取部8を形成している。
【0038】そして、録音時には、前記消去ヘッド70
a、書き込みヘッド70およびその周辺回路が駆動され
て、マイク43とその周辺回路などの音声信号の入力部
によって電気信号に変換された音声信号を、書き込みヘ
ッド70とその周辺回路からなる記録部によって磁気信
号に変換し、これを音声記録ハガキ1の音声記録部分2
aに記録し、差出人は任意の音声信号を郵送できる。
【0039】また、再生時には前記読み取りヘッド80
およびその周辺回路が駆動されて、音声記録ハガキ1の
音声記録部分2aに記録された磁気信号を読み取って、
ボリューム45、スピーカ46およびその周辺回路より
なる出力スピーカ部によって音声信号に変換し、受取人
に聞こえるようにする。
【0040】この音声記録部分2aの音声信号の記録方
式は適宜考えられるが、磁気テープ2の搬送スピードを
抑えて、圧縮された音声信号を記録するために、たとえ
ば図4に示すように、磁気テープ2の幅を広くして、縦
方向の僅かに傾斜した複数のトラック2dを形成し、こ
のトラック2dにそって下から上(または傾斜の方向に
よっては上から下)に各ヘッド70,80の磁気ヘッド
(後述する)が回転移動して記録し、読み取るようにし
てもよい。また、前記トラック2dの始めの数トラック
は前記ヘッド70,80の磁気ヘッドの回転を前記ガイ
ドローラ60,61による音声記録ハガキ1の搬送に同
期させるための同期信号を記録した同期部2eにしてい
る。このようにする事により、磁気テープ2の長さを疑
似的に長くすることができ、より長い音声信号を記録す
ることが可能となる。
【0041】図5,6はこの記録方式で音声信号を録音
再生するため各ヘッド70,80の磁気ヘッドを回転移
動させる構成の一例を示すものであり、図5は書き込み
ヘッド70の全体構成を図示しており、図6はその要部
を拡大した図である。なお、図5,6には書き込みヘッ
ド70の構成のみが図示されているのであるが、読み取
りヘッド80を回転移動させる構成もこれと同じである
ので、図示および詳細な説明を省略する。
【0042】図5,6において、71は一部直線状に切
削された平面部72を有する略円盤状のヘッドガイドで
あり、このヘッドガイド71の一面には一部直線部分7
4を有する滑らかな環状の突起73を突出している。そ
して、この突起73にガイドされるローラを裏面に設け
た4つの磁気ヘッド保持部75を設け、この各磁気ヘッ
ド保持部75のそれぞれに一つずつ磁気ヘッド76が取
り付けられ、この磁気ヘッド76が前記ヘッドガイド7
1の平面部72に対して僅かに突出してガイドされるよ
うにしている。
【0043】また、前記磁気ヘッド保持部75の表面に
はガイドピン77が立設しており、このガイドピン77
に摺接する4つの放射線状のガイド溝78を有する平板
状のガイドディスク79を回動自在に設けている。そし
て、このガイドディスク79を図外の駆動モータなどで
回動させることにより、図4に示す記録方式によって音
声記録部分2aに音声信号を圧縮して記録することが可
能となる。また、この磁気ヘッド76を読み取り用の磁
気ヘッドとすることにより、上記構成をそのまま読み取
りヘッド80に適用できる。
【0044】なお、上記実施例では音声記録部分2aに
縦方向の僅かに傾動した複数のトラック2dを形成して
これに対応して磁気ヘッド76を下から上(または上か
ら下)に移動して音声信号を記録、再生するようにして
いるが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば
前記トラック2dを縦方向または横方向に設けて、単一
の磁気ヘッドを上下または左右に移動させて音声信号を
記録し、読取るようにしてもよい。そして、この場合に
磁気ヘッドによる録音、再生を、一音声記録ハガキの
録音再生装置内の記憶装置に記憶してから、この記憶装
置を介して行うことにより、ヘッドが移動方向を変えて
いる間にも音が途切れないようにしてもよい。
【0045】また、音声記録部分2aに縦方向または横
方向の音声記録トラックを複数個設け、これに対応して
磁気ヘッドを複数個設けて音声信号をディジタル変換
し、信号化して並列に音声記録部分2aに記録するよう
にして、より長い音声信号を読み書きするなど、適宜さ
まざまな方法を実施可能であることは言うまでもない。
【0046】そして、本実施例では、ハガキ1に磁気テ
ープ2を貼着してこの磁気テープ2による音声記録部分
2aに音声信号を記録しているが、本発明はこれに限ら
れるものではなく、既に音声記録部分を形成した音声記
録ハガキを用いてもよい。この場合には、前記テープ自
動貼着機構5を設ける必要がないので、音声記録ハガキ
の録音再生装置の構造がより簡素になると共に、扱いや
すくなる。
【0047】図7,8は本発明の第二実施例を示してお
り、図7は音声記録ハガキ1を展開した状態の全体構成
を示す図、図8はこの音声記録ハガキ1を利用して音声
信号を郵送する方法を示す概略図である。
【0048】図7において音声記録ハガキ1は折り畳み
式のハガキであり、その内面側の一方の面には予め磁性
体3を塗布した音声記録部分1dおよび絵や文章を記載
した絵柄1aを形成し、他方の面はカバー体1cとなっ
ている。また、このカバー体1cの内側面には弱粘着性
のプラスチックによるコーティング面1eを形成してお
り、この折り畳み式の音声記録ハガキ1が折り畳んだ状
態を保持できるように構成されている。従って、このカ
バー体1cを折り畳むことにより、音声記録部分1dに
記録された音声信号を郵送時の傷などによる破壊から保
護することができる。
【0049】図8において、4aは郵送する音声信号が
予め記録された音声信号のマスターテープ43aによっ
て入力される音声信号を電気信号に変換する入力部(図
示省略)と、この電気信号を磁気信号に変換すると共に
前記音声記録ハガキ1の音声記録部分1dに記録する記
録部(図示省略)とを有し、録音済の音声記録ハガキ1
の内面側を弱粘着性のプラスチックでコーティングして
折り畳むように構成された録音装置である。
【0050】したがって、例えば会社案内などの音声信
号を郵送する場合に差出人は、音楽用のカセットテープ
に音声信号を吹き込んでマスターテープ43aを作成
し、録音装置4aにこのマスターテープ43aをセット
すると共に予め音声記録部分1dが形成された折り畳み
式の音声記録ハガキ1を必要数セットすることにより、
折り畳み式の音声記録ハガキ1にマスターテープ43a
に記録された音声信号を転送して、この音声記録ハガキ
1を折り畳むことができ、この音声記録ハガキ1を容易
に郵送することができる。
【0051】また、受取人の側では、音声記録ハガキ1
をガイドするガイドローラ(図示省略)と、この音声記
録ハガキ1の音声記録部分1dに記録された磁気信号を
電気信号に変換する読取部(図示省略)と、この電気信
号を音声信号に変換する出力スピーカ部とを有する再生
装置4bに、手元に郵送された音声記録ハガキ1を展開
して送入することにより、差出人が記録した音声信号を
聞くことができる。つまり、絵柄1aだけでは伝達でき
ない多くの事柄を音声信号として送信でき、受取人は差
出人の意思をより明確に理解できる。
【0052】なお、上記実施例では、音声記録ハガキ1
の録音装置4aと再生装置4bを別々に構成している
が、これを同一の装置内に形成してもよい。また、上記
実施例では音声信号の入力部に音楽用のカセットテープ
をマスターテープ43aとして使用しているが、これに
変えて、録音装置4aに音声入力マイクを備えつけた
り、音声信号入力用のコンポジット入力端子を設けても
よいことは言うまでもない。
【0053】さらに、音声記録部分1dは音声記録ハガ
キ1の内面側の全面に設けてもよく、弱粘着性のプラス
チックによるコーティング面1eも音声記録ハガキ1の
内面側の全面に設けてもよい。そして、音声記録ハガキ
1の音声記録部分1dの形成は、磁性体の塗布に限られ
るものではなく、磁性体を混入した塗料の印刷や、裏面
に粘着剤の塗布された磁気シート(または磁気テープ)
を貼り付けるようにしてもよい。加えて、この音声記録
部分1dの形成も録音装置4aによって行ってもよい。
【0054】また、上記各実施例では、磁性体を用いて
音声信号を磁気信号に変換し、これを磁性体によって形
成された音声記録部分1dに記録しているが、前記記録
部を構成する書き込みヘッドに変えて印刷ヘッドを備
え、前記読取部を構成する読み取りヘッドに変えてフォ
トセンサを備えることにより、磁性体を用いずに、印刷
による色の濃淡によって音声信号を記録し、郵送するこ
とが可能となる。なお、この場合にも、テープ自動貼着
機構を設けたり、特別な音声記録ハガキを用いる必要が
ないので、音声記録ハガキの録音再生装置の構造がより
簡素になる。
【0055】図9は、印刷により形成された音声記録部
分1dを有する音声記録ハガキ1およびその録音再生装
置を示す一部拡大説明図である。図9において4cは音
声記録ハガキの録音再生装置であり、70’は音声信号
を色の濃淡に変換して記録する記録部の一例としてのサ
ーマルヘッド、20’はこのサーマルヘッド70’に装
着される、熱転写インクリボンを供給するインクリボン
カートリッジ、80’は記録された色の濃淡を読み取る
読取部の一例のイメージセンサである。
【0056】43,43a,43b,43cはそれぞれ
音声信号の入力部を形成する内蔵マイク、録音済のマス
ターテープ、外部入力コンポジット端子、外部マイク接
続用ジャックであり、これらの入力装置43,43a,
43b,43cおよび周辺回路(図外)を通して入力さ
れた音声信号は所定時間ごとに音声記録ハガキの録音再
生装置4c内の記憶装置(図外)に記憶され、前記サー
マルヘッド70’によって色の濃淡に変換されて音声記
録ハガキ1の音声記録形成部1bに印刷によって記録さ
れる。なお、43dはマスターテープ43aの操作パネ
ルである。また、その他の構成については図3と同じ符
号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0057】上記音声記録ハガキの録音再生装置4cに
より形成された音声記録部分1dは、音声信号が色の濃
淡に変換されて帯状に記録されたトラック2fとこのト
ラックの位置を明示するための同期部2gとからなって
いる。したがって、この音声記録ハガキ1は音声信号を
色の濃淡によって記録しているので、取扱いが容易であ
ると共に、印刷による記録は郵送によって破損する危険
性が少ない。さらに、この音声記録ハガキ1が複数枚必
要な場合にはコピー機によって複製をつくることができ
る。
【0058】なお、印刷部は前述の熱転写方式に限られ
るものではなく、インクジェット方式などを適宜使用可
能である。また印刷される色は様々な色を用いることが
でき、例えば紫外線吸収塗料などを用いて肉眼では見え
ないようにしてもよい。さらに、色の濃淡の印刷を黒と
白の2階調にして音声信号をパルス変調して記録しても
よい。
【0059】前記イメージセンサ80’は前記トラック
2fと同期部2gを読み取って、このトラック2fに記
録された所定時間の音声信号を一音声記録ハガキの録
音再生装置4c内の記憶装置(図外)に記憶して、この
記憶装置に記憶された音声信号を順にスピーカ46に出
力し、利用者が聞けるようにする。
【0060】なお、上記各実施例の音声記録ハガキの録
音再生装置において、音声信号を一度ディジタル変換し
て圧縮処理を施し、これをパルス信号として記録し、こ
れを読み取ったときに展開処理を施し、その後再びアナ
ログ変換して音声信号を再生するようにしてもよい。
【0061】
【0062】
【0063】
【発明の効果】 以上説明したように本発明の音声記録ハ
ガキによれば、 メッセージの音声信号を色の濃淡に変
換、印刷した音声記録部分を有するので、音声記録部分
に特別な音声記録媒体を必要とせずに、音声記録部分を
市販されている普通のハガキに形成でき、差出人の肉声
を含めて音楽などあらゆる音声信号を記録して郵送でき
る。また、磁性体のような特別な音声記録媒体を用いず
に、色の濃淡によって音声を記録することにより、音声
記録ハガキの作成にかかるコストを可及的に下げること
ができる。そして、文字の記載と同じ方法で音声信号を
記録しているので、この音声記録ハガキの郵送時に、記
録された音声信号が破壊される危険性が小さくなる。
【0064】加えて、前記音声記録部分を覆うためのカ
バー部を折り畳みおよび展開自在に連設した場合には、
音声記録部分を郵送時の傷や磁場などから保護できる。
また、折り畳み式のハガキの内面側の少なくとも一方に
音声記録部分を形成し、さらに、このハガキの内面側の
少なくとも一方を弱粘着性のプラスチックでコーティン
グし、折り畳んだ状態を保持するように構成した場合に
は、音声記録部分を郵送時に確実に保護して、記録され
た音声信号が郵送時に破損することなく確実に伝達でき
る。
【0065】また、上記音声記録ハガキの録音再生装置
を用いることにより、利用者はハガキに極めて容易に音
声信号を付随させて郵送でき、この音声記録ハガキに記
録された音声信号を容易に再生できる。
【0066】
【0067】
【0068】加えて、音声記録ハガキの再生機能のみを
有する音声記録ハガキの再生装置を構成してもよく、こ
のようにした場合には、再生装置の生産コストを引き下
げることができ、安価にて提供できる。したがって、宣
伝や会社案内または情報サービスなどの音声記録ハガキ
を再生するだけの利用者に対して再生装置を安価にて提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の音声記録ハガキの構成を
示す図である。
【図2】前記音声記録ハガキを音声記録ハガキの録音再
生装置を用いて作成する場合の一例を示す説明図であ
る。
【図3】前記音声記録ハガキの録音再生装置の構成を示
す上から見た平面図である。
【図4】前記音声記録ハガキの音声記録部分に音声信号
を記録する方式の一例を示す説明図である。
【図5】前記記録方式で音声信号を記録する書き込みヘ
ッドの構成を示す側面図である。
【図6】(A)は、前記書き込みヘッドの要部拡大図、
(B)は、書き込みヘッドを一部切断した要部拡大側面
図である。
【図7】音声記録ハガキの展開した状態の全体構成を示
す図である。
【図8】この音声記録ハガキを用いて音声信号を郵送す
る方法を示す概略図である。
【図9】印刷により形成された音声記録部分を有する音
声記録ハガキおよびその録音再生装置を示す一部拡大説
明図である。
【符号の説明】
1…音声記録ハガキ、1c…カバー部、1d…音声記録
部分、2…磁気テープ、2a…音声記録部分、3…磁性
体、4…音声記録ハガキの録音再生装置、4a…録音装
置、4b…再生装置、4c…音声記録ハガキの録音再生
装置、60…ガイドローラ、7…記録部、8…読取部、
20’…インクリボンカートリッジ、43…入力部、4
6…出力スピーカ部、70’…サーマルヘッド、80’
…イメージセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 1/00 - 15/10 G09B 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ッセージの音声信号を色の濃淡に変
    換、印刷した音声記録部分を有する音声記録ハガキ。
  2. 【請求項2】 前記音声記録部分を覆うためのカバー部
    を折り畳みおよび展開自在に連設してあることを特徴と
    する請求項1に記載の音声記録ハガキ。
  3. 【請求項3】 折り畳み式のハガキの内面側の少なくと
    も一方に音声記録部分を形成し、さらに、このハガキの
    内面側の少なくとも一方を弱粘着性のプラスチックでコ
    ーティングし、折り畳んだ状態を保持することを特徴と
    する請求項1または2に記載の音声記録ハガキ。
  4. 【請求項4】 ハガキに音声信号を録音、再生する装置
    であって、音声信号を電気信号に変換する入力部と、こ
    の電気信号を色の濃淡に変換してハガキの音声記録部分
    に印刷して記録する記録部と、このハガキをガイドする
    ガイドローラとを有する印刷による録音装置、および、
    前記ハガキをガイドするガイドローラと、ハガキの音声
    記録部分に印刷された色の濃淡を電気信号に変換する読
    取部と、この電気信号を音声信号に変換する出力スピー
    カ部とを有する再生装置を備えて、音声信号を郵送可能
    としたことを特徴とする音声記録ハガキの録音再生装
    置。
  5. 【請求項5】 音声記録部分を形成したハガキをガイド
    するガイドローラと、ハガキの音声記録部分に印刷され
    た色の濃淡を電気信号に変換する読取部と、この電気信
    号を音声信号に変換する出力スピーカ部とを有する再生
    装置を備えて、郵送された音声信号を再生する音声記録
    ハガキの再生装置。
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JP6230053B2 (ja) * 2013-10-25 2017-11-15 株式会社大入 音響に関わる2次元濃淡画像作成方法及び装置、音響に関わる2次元濃淡画像印刷物の製造方法、音響波形再現方法及び装置、並びに、音響波形のノイズ除去方法及び装置

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