JP3371255B1 - 電力量計アダプタ - Google Patents

電力量計アダプタ

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JP3371255B1
JP3371255B1 JP2001225631A JP2001225631A JP3371255B1 JP 3371255 B1 JP3371255 B1 JP 3371255B1 JP 2001225631 A JP2001225631 A JP 2001225631A JP 2001225631 A JP2001225631 A JP 2001225631A JP 3371255 B1 JP3371255 B1 JP 3371255B1
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勝久 森
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Abstract

【要約】 【課題】 電力量計の補修や交換作業を電力供給を停止
させることなく行うことができるアダプタ。 【解決手段】 電力量計に繋がる入力側被覆電線14a
と出力側被覆電線14bに取り付けられるアダプタ本体
Bと、該アダプタ本体に着脱自在に取り付けられる蓋板
16及びコネクタとからなり、前記アダプタ本体は分割
可能な一対の半割体1a,1bによって構成され、各半
割体の相対する面に前記夫々の被覆電線を挟着するため
の溝2が設けられ、該溝2に前記被覆電線を嵌め込んで
ボルト等の締結具15で締め付けることによりアダプタ
本体を前記被覆電線に取り付けるように形成されてい
る。電力量計交換作業時には、該蓋板16が除去され
て、前記コネクタが取り付けられ、該コネクタは、前記
アダプタ本体に収納された同極の電導板同士を短絡及び
非短絡する複数の接続子と、該接続子を短絡位置並びに
非短絡位置に移動させる移動手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電力使用量を計量
する電力量計の電線接続部側に取り付けて使用するアダ
プタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭や事業所で使用される電力
量は、各戸や各事業所毎に個別に取り付けられた電力量
計で計測され、このデーターに基づいて電力料金が電力
会社に支払われている。したがって、この電力量計は誤
作動なく常に正確に電力量を計量できるものでなければ
ならず、かつ、正確さを維持できるものでなければなら
ない。そのため、電力量計は約10年〜15年のサイク
ルで新品と交換されているのが現状である。
【0003】しかしながら、この交換時や補修時には、
電力量計に接続されている外部電線と室内引込用内部電
線とを取外さなければならず、外部電線は活線であるか
ら危険性を伴わないよう各線毎に絶縁しなければならな
いこともあり、相当な時間を要するものであり、何十分
間かまたはそれ以上の停電が余儀なくされ、電力使用者
に対し大変迷惑をかけていた。殊に、事業所は言うまで
もなく、一般家庭にあっても、パソコン等を使用して外
部とのネットワーク通信を行っている場合や時刻設定さ
れている各種の機器には、この電力量計の交換時や修理
のための停電によって生ずる負担は決して小さいもので
はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、電力
量計に簡単なアダプタを取り付けておくことによって、
現場での作業を大幅に改善して、短時間で簡単に電力量
計の交換ができ、交換時に迂回電力回路、即ち短絡回路
を形成して電力供給を停止させることなく行うことがで
きるようにした電力量計用のアダプタを提供することを
目的とする。殊に本発明は、最初にアダプタを取り付け
るときでも電力供給を停止させることなく、電力量計に
繋がっている入力側電線並びに出力側電線に対し簡単に
取り付けることのできるアダプタを提供することを主た
る目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち本発
明に係る電力量計アダプタにあっては、電力量計Aに繋
がる入力側被覆電線14a並びに出力側被覆電線14b
に取り付けられるアダプタ本体Bと、該アダプタ本体B
に着脱自在に取り付けられる蓋板16及びコネクタCと
からなり、前記アダプタ本体Bは分割可能な一対の半割
体1a,1bによって構成され、各半割体1a,1bの
相対する面に前記夫々の被覆電線を挟着するための溝
設けられ、該溝2に前記被覆電線を嵌め込んでボルト
等の締結具15で各半割体1a,1bを締め付けること
によりアダプタ本体Bを被覆電線に取り付けるように形
成されており、更に一方の半割体1aには前記被覆電線
と同じ数の電導板3が夫々絶縁された状態で配置され、
これら各電導板3を相対する被覆電線に個別に電通させ
るための圧着端子部材4がアダプタ本体Bに装着され、
該圧着端子部材4を前記被覆電線に向かって押し込むた
めの操作部4aがアダプタ本体Bの表面に形成されてお
り、且つアダプタ本体Bの表面に後記の接続子7を電導
板3に導通させるための開口部5が設けられ、該開口部
5並びに圧着端子部材4の操作部4aは着脱自在な蓋板
16によって閉ざされる構造とされ、電力量計交換作業
時には、該蓋板16が除去されて、前記コネクタCが取
り付けられ、該コネクタCは、前記アダプタ本体Bに収
納された同極の電導板同士を短絡及び非短絡する複数の
接続子7と、該接続子7を短絡位置並びに非短絡位置に
移動させる移動手段8とを備えている構造とした。
【0006】
【発明の実施の形態】前記圧着端子部材4は、先端を鋭
突とした導体性のボルトによって形成し、このボルト状
の圧着端子部材4を螺進させることにより先端を被覆電
線14a,14bの被膜を破って内部芯線に接触して電
導板3と前記被覆電線とを電通するように形成するのが
よいが、先端に刃を持った板状の部材で形成して、圧着
工具を介して被覆電線に向かって押し込むことにより電
導板3と前記被覆電線とを電通するように形成してもよ
い。
【0007】また、前記移動手段8が操作つまみ8cに
よって回動するカム8bと、該カム8bに接触して接続
7を短絡並びに非短絡位置に移動させるフロアー8d
とによって形成され、前記操作つまみ8cに接続子7を
短絡位置に移動させたときに短絡位置をロックする解錠
機能付きのロック手段12を形成するのがよい。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図中、図1乃至図12は、本発明にかかる電
力量計アダプタの一実施例を示すものであって、符号A
で電力量計を示す。この電力量計Aは、一般家庭や事業
所に設置されているものと同じであり、下方に3本の入
力側被覆電線14aと、3本の出力側被覆電線14bと
が個別に接続されている。
【0009】符号Bは本発明に係るアダプタ本体であっ
て、このアダプタ本体Bは分割可能な一対の半割体1
a,1bによって構成され、各半割体1a,1bの相対
する面に前記夫々の被覆電線14a,14bを挟着する
ための溝2が設けられ、該溝2に被覆電線を嵌めこんで
締結具、例えば締結ボルト15で各半割体1a,1bを
締め付けることによりアダプタ本体Bを被覆電線14
a,14bに取り付けるように形成されている。
【0010】また、一方の半割体1aに、前記出入力側
被覆電線14a,14bと同じ数の、即ち6個の電導板
3が夫々絶縁された状態で収納され、これら各電導板
相対する被覆電線に個別に電通させるための圧着端子
部材4が半割体1aに装着されている。本実施例では、
この圧着端子部材4が先端を鋭突とした導体性のボルト
によって形成され、この圧着端子部材4を図4の状態か
ら図5に示すように螺進させることにより先端が被覆電
線の被膜を破って内部芯線に接触して電導板3と被覆電
線とを電通するように形成されている。尚、圧着端子部
材4を螺進させるための操作部、即ちドライバー係合溝
4aが半割体1aの表面に露出して形成されている。更
に、半割体1aの表面に後述するコネクタCの接続子
各電導板3に導通させるための開口部5が設けられて
いる。この開口部5は不使用時即ち、通常は、図7にみ
られるように、着脱自在な蓋板16によって閉じられ、
固定ビス17で閉鎖姿勢が保持されている。
【0011】符号Cは所要時に前記アダプタ本体Bに連
結して使用されるコネクタであって、前記アダプタ本体
Bに収納された同極の電導板3を短絡及び非短絡する3
対の接続子7と、該接続子7…を短絡位置並びに非短絡
位置に移動させる移動手段8とを備えている。前記複数
の接続子7は1つの絶縁性接続子ブロック7aによって
保持されている。
【0012】該実施例に示した接続子ブロック7aを三
対の接続子7と共に移動させるための移動手段8は、図
1、図2並びに図11、図12にみられるように、コネ
クタCに取り付けた枢軸8aの周りで回動するカム8b
と、このカム8bを回動させるための操作つまみ8c
と、前記カム8bに接触して接続子7をスプリング9に
抗して短絡位置に移動させるフロアー8dとによって形
成されており、前記操作つまみ8cには接続子7を短絡
位置に移動させたときに短絡位置をロックする解錠機能
付きのロック手段12が設けられている。
【0013】前記したロック手段12は、図11並びに
図12で詳しく示すように、枢軸8bを介して操作つま
み8cに枢支された爪片12aと、該爪片12aを外方
向、即ち係合方向に弾圧するスプリング12cを備え、
操作つまみ8cが図10の短絡位置に移動したときに爪
片12aの先端がコネクタCのケースに形成した係合部
12dに係合して短絡位置をロックするように形成さ
れ、爪片12aをスプリング12cに抗して押圧するこ
とによりロックを解除できるように形成されている。
【0014】以上のごとく構成されたアダプタは、アダ
プタ本体Bのみを図10に示すように入力側被覆電線
4a並びに室内への出力側被覆電線14bに取り付けて
おく。この取付の際、被覆電線14a,14bに対して
外側から半割体1a,1bで挟んで締結ボルト15で締
め付けることにより電力供給を一時停止させることなく
簡単に取り付けることができる。
【0015】而して電力量計Aの交換や補修を行う場合
は、図10に示す固定ビス17を取り外して蓋板16を
除去し、圧着端子部材4を螺進させて各電導板3と相対
する被覆電線と電通状態にした後、この固定ビス17の
ネジ孔にコネクタCの取付ビス10を螺入することによ
り、コネクタCを図1に示すようにアダプタ本体Bに取
り付ける。この状態から操作つまみ8cを操作してカム
8bを回動させることにより図2に示すように接続子7
を電導板3に向かって移動させ、同極の電導板3,3同
士を短絡させる。この短絡状態を維持させ、前記接続子
7を介して入力側被覆電線の電力を出力側被覆電線へ一
時的に迂回させて通電させる。この状態で電力量計Aの
交換やこれを取外して行う補修を電力供給を停止させる
ことなく行うことができる。この操作つまみ8cが短絡
位置に移動したときに、爪片12aがコネクタCのケー
スに形成した係合部12dに係合して短絡位置がロック
されるので、安心して作業を行うことができる。また作
業終了後は、爪片12aをスプリング12cに抗して押
圧することによりロックが解除されるので操作つまみ8
cを非短絡位置に復帰させることができる。最後に、コ
ネクタCをアダプタ本体Bから取り外して蓋板16でア
ダプタ本体Bの表面を閉じておけばよい。
【0016】上記したアダプタ本体Bの電導板3や圧着
端子部材4並びに接続用の開口部5は電力量計Aの出入
力被覆電線14a,14bの数に合わせて6個設けた
が、出入力被覆電線14a,14bが100V2本線の
場合には、アダプタ本体Bの電導板3や圧着端子部材4
並びに接続用の開口部5も当然4個で形成される。
【0017】また、前記圧着端子部材4は、上記実施例
で示したボルト状の形態に変えて、図13並びに図14
で示すように先端に刃4bを持った板状の部材で形成し
て、圧着工具を介して上端面の操作部4aを押圧して被
覆電線に向かって押し込むことにより電導板3と前記被
覆電線とを電通するように形成してもよい。
【0018】尚、本発明においてアダプタ本体Bに接続
されるコネクタCは、上記実施例で示した構造に特定さ
れるものでなく、前記アダプタ本体Bに着脱自在に接続
され、且つ該アダプタ本体Bに収納された同極の電導板
同士を短絡及び非短絡する複数の接続子7と、該接続子
7を短絡位置並びに非短絡位置に移動させる移動手段8
とを備えた構造のものであれば、どのようなものであっ
てもよい。
【0019】以上本発明の代表的な実施例について説明
したが、本発明は必ずしも上記の実施例構造のみに特定
されるものではなく、本発明の構成要件を備え、且つ効
果を有する範囲内で適宜変更して実施できることは勿論
である。
【0020】
【発明の効果】本発明の電力量計アダプタは、上記の如
く構成したものであるから、簡単な操作で容易に電力量
計の直前部分に迂回電気回路を形成することができ、こ
の迂回電気回路によって外部電線と内部電線との通電を
行わせることにより、この迂回電気回路による通電状態
下において、電力量計を取外して新品と交換したり修理
したりすることができるので、電力量計の補修や交換を
電力供給を停止させることなく行うことができ、各種電
気機器への支障を生じさせることもないといった優れた
効果がある。
【0021】殊に本発明では、本発明ではアダプタ本体
を取り付ける際に、被覆電線に対して外側から半割体で
挟んで締結具で締め付けることにより電力供給を一時停
止させることなく簡単に取り付けることができるといっ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力量計アダプタの一実施例を示
す非短絡状態の縦断側面図。
【図2】上記電力量計アダプタの短絡状態を示す図1同
様の断面図。
【図3】本発明におけるアダプタ本体の分解斜視図。
【図4】図3におけるD−D線に沿った断面図
【図5】圧着端子部材を螺進させて電導板と被覆電線と
を電通させた状態を示す図3同様の断面図。
【図6】図3におけるE−E線に沿った断面図。
【図7】上記アダプタ本体の側面図。
【図8】電力量計アダプタにおけるコネクタの一部断面
平面図。
【図9】上記コネクタの側面図。
【図10】上記コネクタをアダプタ本体に取り付ける手
順を示す一部断面側面図。
【図11】電力量計アダプタにおける移動手段の拡大断
面図で、非短絡位置を示す。
【図12】図9同様の拡大断面図で、短絡位置を示す。
【図13】本発明における圧着端子部材の他の実施例を
示す断面図。
【図14】本発明における圧着端子部材の更に別の実施
例を示す断面図。
【図15】電力量計を示す斜視図。
【符号の説明】
1a 半割体 1b 半割体 2 溝 3 電導板 4 圧着端子部材 5 開口部 7 接続子 8 移動手段 8a 枢軸 8b カム 8c 操作つまみ 8d フロアー 12 ロック手段 14a 入力側被覆電線 14b 出力側被覆電線 15 締結具 16 蓋板 A 電力量計 B アダプタ本体 C コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−165960(JP,A) 特開2002−22781(JP,A) 特開2001−343400(JP,A) 特開2001−330629(JP,A) 特開2002−48819(JP,A) 特開 平11−30633(JP,A) 特開 平7−248343(JP,A) 特開 平11−118830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 11/00 - 11/66 G01R 21/00 - 22/00 130 H01R 4/24 H01R 31/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力量計(A)に繋がる入力側被覆電線(14
    a)並びに出力側被覆電線(14b)に取り付けられるアダプ
    タ本体(B)と、該アダプタ本体(B)に着脱自在に取り付け
    られる蓋板(16)及びコネクタ(C)とからなり、前記アダ
    プタ本体(B)は分割可能な一対の半割体(1a),(1b)によ
    って構成され、各半割体(1a),(1b)の相対する面に前記
    夫々の被覆電線を挟着するための溝(2)が設けられ、該
    (2)に前記被覆電線を嵌め込んでボルト等の締結具(1
    5)で各半割体(1a),(1b)を締め付けることによりアダプ
    タ本体(B)を前記被覆電線に取り付けるように形成され
    ており、更に一方の半割体(1a)には前記被覆電線と同じ
    数の電導板(3)が夫々絶縁された状態で配置され、これ
    ら各電導板(3)を相対する被覆電線に個別に電通させる
    ための圧着端子部材(4)がアダプタ本体(B)に装着され、
    該圧着端子部材(4)を前記被覆電線に向かって押し込む
    ための操作部(4a)がアダプタ本体(B)の表面に形成され
    ており、且つアダプタ本体(B)の表面に後記の接続子(7)
    電導板(3)に導通させるための開口部(5)が設けられ、
    該開口部(5)並びに圧着端子部材(4)の操作部(4a)は着脱
    自在な蓋板(16)によって閉ざされる構造とされ、電力量
    計交換作業時には、該蓋板(16)が除去されて、前記コネ
    クタ(C)が取り付けられ、該コネクタ(C)は、前記アダプ
    タ本体(B)に収納された同極の電導板同士を短絡及び非
    短絡する複数の接続子(7)と、該接続子(7)を短絡位置並
    びに非短絡位置に移動させる移動手段(8)とを備えてい
    る電力量計アダプタ。
  2. 【請求項2】 前記圧着端子部材(4)が先端を鋭突とし
    た導体性のボルトによって形成され、この圧着端子部材
    (4)を螺進させることにより先端が被覆電線(14a),(14
    b)の被膜を破って内部芯線に接触して電導板(3)と被覆
    電線とを電通するように形成されている請求項1に記載
    の電力量計アダプタ。
  3. 【請求項3】 前記移動手段(8)が操作つまみ(8c)によ
    って回動するカム(8b)と、該カム(8b)に接触して接続子
    (7)を短絡並びに非短絡位置に移動させるフロアー(8d)
    とによって形成され、前記操作つまみ(8c)に接続子(7)
    短絡位置に移動させたときに短絡位置をロックする解
    錠機能付きのロック手段(12)が設けられている請求項1
    または請求項2に記載の電力量計アダプタ。
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DE102008027231B4 (de) * 2008-06-06 2016-03-03 Limo Patentverwaltung Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zur Strahlformung

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