JP3370733B2 - 微小物体の高さ計測方法及びその装置 - Google Patents

微小物体の高さ計測方法及びその装置

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JP3370733B2
JP3370733B2 JP14307393A JP14307393A JP3370733B2 JP 3370733 B2 JP3370733 B2 JP 3370733B2 JP 14307393 A JP14307393 A JP 14307393A JP 14307393 A JP14307393 A JP 14307393A JP 3370733 B2 JP3370733 B2 JP 3370733B2
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貴史 布施
博之 塚原
陽二 西山
文之 高橋
護俊 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小物体の高さ計測方
法及びその装置に関し、例えば、LSIチップの立体形
状電極であるバンプの検査工程に好適な微小物体の高さ
計測方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17はマルチ・チップ・モジュール
(略号「MCM」)の外観図であり、1は基板、2は基
板1の上に搭載された複数個(図では便宜的に5個)の
フリップ・チップ方式のチップ(以下、単に「チップ」
と言う)である。チップ2と基板1との間は、チップ2
側に形成された多数(数千)の球状導電体、すなわちバ
ンプ3を介して電気的に接続されており、バンプ3は、
図18に示すように、チップ2の一方面側に等間隔に配
列されている。具体的には、図19に示すように、チッ
プ2の一方面側に多数の電極パターン4が形成され、そ
の電極パターン4の上に直径100μm程度の微小なバ
ンプ3が取り付けられている。
【0003】ところで、バンプ3の不良、例えば大きす
ぎたり(図20の符号x参照)小さすぎたり(図20の
符号y参照)あるいは隣同士でショートしたり(図20
の符号z参照)すると基板1との間の接続に不都合をき
たすため、それぞれのバンプ3の精密な高さ計測が行わ
れる。図21は従来の高さ計測の概念図である。図にお
いて、5は図外の光源からの光束(一般にレーザ光)、
6はバンプ3の頂点Paを反射点とする反射光、7はチ
ップ2の表面上の任意点Pbを反射点とする反射光であ
る。これらの反射光6、7は、光学系8を透してPSD
(Position Sensitive Detector)を用いた光位置セン
サ9の受光面9aに導かれ、光位置センサ9からは、そ
の受光面9aの受光位置に応じて大きさが相補的に変化
する一対の信号A、Bが取り出される。バンプ3の高さ
h(すなわちPa−Pb)は、この信号A、Bを用いて
次式で与えられる。
【0004】h=(A−B)/F …… 但し、Fは反射光の明るさ(A+B)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の微小物体の高さ計測装置にあっては、バンプ3の
表面からの反射光6と、チップ2の表面からの反射光7
をそのまま光位置センサ9の受光面9aに導く構成とな
っていたため、両反射光6、7の光強度差が大きく、バ
ンプ3の高さ計測の精度を向上できないという問題点が
あった。
【0006】すなわち、図22に示すように、チップ2
の表面に対してバンプ3の表面の光反射率のばらつきが
相当に大きいため(特にはんだバンプの場合に顕著)、
チップ2からの反射光7に対してバンプ3の表面からの
反射光6の光強度が小さくなり、光位置センサ9の信号
対雑音比(S/N比)が悪化する結果、高さ計測精度が
低下するのである。
【0007】なお、光束5の光強度を高めればS/N比
を改善できるが、光位置センサ9の飽和を招くので好ま
しくない。 [目的]そこで、本発明は、光位置センサの飽和を招く
ことなく、S/N比を改善でき、もって高さ計測精度の
一層の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、チップ及び該チップ上の微小物体に走査
光を斜め照射し、その反射光を光学系を透して光位置セ
ンサの受光面に導き、該光位置センサから取り出される
受光面の受光位置に応じて相補的に大きさが変化する一
対の出力信号に基づいて前記微小物体のチップ面からの
高さを計測する装置において、少なくとも前記チップ表
面を反射点とする反射光の光路上に、光の強度を弱める
ためのフィルタを介在させたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本発明では、チップ表面からの反射光の光強度
がフィルタによって弱められる。したがって、微小物体
の表面からの光強度との差が少なくなり、光位置センサ
のS/N比が改善される。さらに、走査光の光強度を高
めた場合でも、光位置センサが飽和することがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。第1実施例 図1〜図6は本発明に係る微小物体の高さ計測方法及び
その装置の第1実施例を示す図である。図1において、
10は光束11(ここではレーザ光)を発生する光源、
12は光束11を主走査する回転多面鏡、13は結像レ
ンズであり、回転多面鏡12及び結像レンズ13は入射
側の光学系14を構成する。15は試料(フリップ・チ
ップ方式のLSIチップ)、16はX−Yステージ、1
7は結像レンズ(反射側の光学系)、18は本実施例の
ポイントである空間フィルタ、19は空間フィルタ18
を位置決めするフィルタ駆動機構、20は試料15から
の反射光21の受光位置に応じて相補的に変化する一対
の信号A、Bを出力する光位置センサ(PSD)、22
は信号A、Bを増幅するアンプ、23は信号A、Bをデ
ィジタル量に変換するアナログ−ディジタル変換器、2
4はディジタル変換された信号A、Bを一時的に保持す
るテンポラリメモリ、25はメモリ24内に保持された
信号A、Bを用いて前式により高さhを演算する演算
部、26は演算結果を保持するアンサメモリ、26は演
算結果を表示したり印字したりする出力部である。な
お、28は中央制御部であり、中央制御部28は、X−
Yステージ16の移動をコントロールして試料15の表
面上における光束11(回転多面鏡12によって主走査
された光束;発明の要旨に記載の走査光に相当)の副走
査を行なうとともに、この副走査に同期してテンポラリ
メモリ24の書き込み動作を制御する他、高さ計測に必
要な一連のシーケンスコントロールを行なう。
【0011】図2は本実施例の要部の概念構成図であ
る。入射側の光学系14を透過した光束11は、試料1
5を構成するバンプ29やチップ30の表面でそれぞれ
反射され、各反射点からの反射光31、32が結像レン
ズ17(反射側の光学系)及び空間フィルタ18を透し
て光位置センサ20の受光面20aに導かれる。空間フ
ィルタ18は、光を透しにくい部分(以下「減衰部」と
言う)18aと透しやすい部分18bとからなってお
り、減衰部18aは、チップ30からの反射光32の光
軸上に位置している。従って、ハッチングで示す減衰部
18aを通過する光(反射光32)の強度が、当該減衰
部18aの光透過率に応じて十分に弱められるから、減
衰部18aは発明の要旨に記載のフィルタとして機能す
る。なお、光を透しやすい部分18bを素通しにしても
よい。
【0012】次に、作用を説明する。図3は光位置セン
サ20の受光面20aにおける光強度と、その信号A、
Bのレベル関係を示す図である。空間フィルタ18がな
い場合の光強度は、図中の(ア)に示すように、バンプ
29の頂点に対応する領域aでは弱く、チップ30の表
面の任意点に対応する領域bでは強い。なお、cは高位
置の領域、dは低位置の領域である。図中の(イ)は上
記の領域a、bに対応した信号A、Bのレベル図であ
り、領域aでは小レベル、領域bでは大レベルで、それ
ぞれが領域c、dに対応している。空間フィルタ18を
使用しないと、領域a、bのレベル差が大きく、バンプ
29の頂点に対応した小レベルの信号がノイズ成分に埋
もれてしまう。
【0013】図中(ウ)は光位置センサ20の受光面2
0aと空間フィルタ18との位置関係図であり、本実施
例では、ハッチングで示す減衰部18aがチップ30の
表面からの反射光の受光部分に重なっている。従って、
受光面20aの光強度が、図中(エ)に示すように領域
bにおいて十分に弱められ、図中(オ)に示すように信
号のレベル差が少なくなる結果、光源10で発生する光
束11の光強度を高めても、光位置センサ20が飽和す
ることがなくなり、結局、図中(カ)に示すように領域
a、bの光強度が十分に高められ、図中(キ)に示すよ
うに領域a、b双方の信号A、Bのレベルを大きくする
ことができる。
【0014】すなわち、光位置センサ20の飽和を招く
ことなく、S/N比を改善でき、もって高さ計測精度の
一層の向上を図ることができるようになる。図4〜図6
は空間フィルタ18の配置例である。図4及び図5は、
いずれも光位置センサ20の直前に空間フィルタ18を
配置する点で共通であるが、図4の例では接着剤33を
使用して両者を貼り合わせている点、図5の例では両者
の間に充填剤34を介在させる点で相違する。図5の例
では、空間フィルタ18の上下や回転方向の位置合わせ
が自在にできる。なお、光位置センサ20と空間フィル
タ18の間の干渉の影響を少なくするために、接着剤3
3及び充填剤34の屈折率を、光位置センサ20の受光
面20aの保護ガラスの屈折率に近付けることが望まし
い。図6は、反射光31、32の光軸上に2組の結像レ
ンズ35、36を置き、そのレンズ35、36の間に空
間フィルタ18を配置するようにした例である。一方の
レンズ35の光学倍率を調節して空間フィルタ18の位
置補正を行ないやすくすることができると共に、他方の
レンズ36の光学倍率を調節して光位置センサ20の受
光感度が十分に高くなるようにすることができる。図4
や図5の例に比べて、空間フィルタ18の位置補正を容
易に行なうことができる点で実用的である。
【0015】第2実施例 図7〜図11は本発明に係る微小物体の高さ計測方法及
びその装置の第2実施例を示す図である。図7におい
て、40は第1の光束(レーザー光)41を発生する第
1の光源、42は第2の光束(レーザ光)43を発生す
る第2の光源、44は回転多面鏡である。回転多面鏡4
4は軸45を中心に所定速度で回転するもので、2つの
光束41、42を、軸45に直交する面内で走査(主走
査)するものである。光束(第1の光束41又は第2の
光束43)46は、fθレンズ47及び反射鏡48を介
してX−Yステージ49上の試料(フリップ・チップ方
式のLSIチップであり、図示を略しているが第1実施
例と同様にバンプが形成されている)50の表面に照射
され、試料50からの反射光51は結像レンズ52を透
して光位置センサ53の受光面に導かれる。光位置セン
サ53は、試料50からの反射光51の受光位置に応じ
て相補的に変化する一対の信号A、Bを出力するPSD
を用いたセンサである。
【0016】なお、54は信号A、Bを増幅するアン
プ、55は信号A、Bをディジタル量に変換するアナロ
グ−ディジタル変換器、56はディジタル変換された信
号A、Bを一時的に保持するテンポラリメモリ、57は
メモリ56内に保持された信号A、Bを用いて前式に
より高さhを演算する演算部、58は演算結果を保持す
るアンサメモリ、59は演算結果を表示したり印字した
りする出力部、60は中央制御部である。
【0017】中央制御部60は、X−Yステージ49の
移動をコントロールして試料15の表面上における光束
(第1の光束41、第2の光束43)46の副走査を行
なうとともに、この副走査に同期してテンポラリメモリ
56の書き込み動作を制御し、さらに、高さ計測に必要
な一連のシーケンスコントロールを行なう他、本実施例
では、第1の光源40と第2の光源42との発光タイミ
ングや発光強度の制御を行なう。
【0018】ここで、第1及び第2の光源40、42と
回転多面鏡44との位置関係は、図8のように示され
る。図8(a)は平面図、図8(b)は側面図である。
2つの光源40、42は、回転多面鏡44の回転面に平
行な2つの光束41、43を発生できるとともに、2つ
の光束41、43を回転多面鏡44の鏡面44aに一点
照射でき、かつ、第1の光束41の鏡面44aへの入射
角度(以下「第1の入射角度」)θ41と第2の光束43
の鏡面44aへの入射角度(以下「第2の入射角度」)
θ43との差Δθ(Δθ=θ43−θ41)を常に「所定値」
(後述)に維持できる適正な位置にある。
【0019】回転多面鏡44は、反時計回り方向に所定
速度Vで回転し、そして、この回転に伴って第1及び第
2の入射角度θ41、θ43が、1つの鏡面内で最大値から
最小値へと変化する。この結果、光位置センサ53の受
光位置が、図中の矢印Y41、Y43で示すように、受光面
53aの端から端まで移動する。上記の「所定角度」
は、この光位置センサ53の受光面53aに2つの光が
同時に到達しないような適切な値を選ぶ。なお、図で
は、光位置センサ53の受光面53aに2つの光が同時
に到達しているが、これは、説明の便宜上であり、実際
には、いずれか一方の光が到達している間は他方の光は
受光面53aから外れている。
【0020】次に、作用を説明する。図9は、第1の光
束41と第2の光束43の光強度、光位置センサ53の
受光面53aにおける受光強度、および、光位置センサ
53から取り出される信号A、Bのレベル関係図であ
る。図中の(ク)は、第1の光束41の光強度であり、
時間の推移に対して出力一定である。第1の光束41の
反射光による光位置センサ53の受光強度は、図中
(ケ)に示すように、バンプ(図2の符号29参照)の
頂点に対応する領域aでは弱く、チップ(図2の符号3
0参照)の表面の任意点に対応する領域bでは強い。な
お、cは高位置の領域、dは低位置の領域である。図中
の(コ)は上記の領域a、bに対応した信号A、Bのプ
ロフィール図であり、領域aでは小レベル、領域bでは
大レベルで、それぞれが領域c、dに対応している。
【0021】本実施例では、図中(コ)に示される信号
A、Bのプロフィールを用いて第2の光束43の光強度
を変調する。すなわち、図中の(サ)は、変調後の第2
の光束43の光強度であり、図中(コ)の信号プロフィ
ールを反転させた波形に類似している。したがって、か
かる変調処理を施した第2の光束43の反射光による光
位置センサ53の受光強度は、図中の(シ)に示すよう
に、領域aで強められる一方、領域bで弱められるか
ら、図中の(ス)に示すように、領域aと領域b間の信
号レベル差を少なくでき、その結果、光位置センサ53
の飽和を招くことなく、第2の光束43の光強度を高
め、高さ計測の精度向上を図ることができる。
【0022】図10は、2つの光源40、41、回転多
面鏡44、fθレンズ47、反射鏡48、試料50、結
像レンズ52及び光位置センサ53の他のレイアウト図
であり、第1及び第2の光束41、43の走査方向と直
交する方向(矢印セ参照)に試料50が移動する場合に
用いて好適な例である。回転多面鏡44の回転面に対し
て第1の光束41と第2の光束43を微小角度θU 、θ
L (θU =θL)で斜めに照射することにより、2つの
光束41、43の試料50上における照射点を常に一致
させる。
【0023】図11は、第1及び第2の光束41、43
の波長を異ならせるとともに、試料50からの反射光
(第1及び第2の光束41、43に対応した2つの反射
光)の光路上にハーフミラー54及び波長選択フィルタ
55、56を配置し、かつ、各々の波長選択フィルタ5
5、56によって識別分離された第1の光束に対応した
一方の反射光57と第2の光束43に対応した他方の反
射光58とを個別の光位置センサ59、60で受光する
ようにした例である。
【0024】これによれば、光位置センサ59、60に
常に一種類の光しか入らないため、光位置センサ59、
60の計測信頼度が増し、光源40、41や回転多面鏡
44及び試料50の位置精度を図8よりもルーズにする
ことができ、設計を容易にすることができる。第3実施例 図12〜図16は本発明に係る微小物体の高さ計測方法
及びその装置の第3実施例を示す図である。図12にお
いて、60は光束(レーザ光)61を発生する光源、6
2は光束61を整形するコリメートレンズ、63は光束
61を主走査するための回転多面鏡(いわゆるポリゴン
ミラー)、64は回転多面鏡63からの断続的な反射光
65を検知して回転多面鏡63の鏡面の切り替わりを示
す信号(以下「面検出信号」)を出力するPINホトダ
イオード、66はfθレンズ、67は光路偏光ミラー、
68試料(チップ69とそのチップ69上のバンプ70
を含む)、71は副走査を行なうための1軸移動のステ
ージ、72は結像レンズ、73はPSDを用いた光位置
センサである。なお、これら各部の拡大図は図13に示
される。
【0025】80は信号処理系であり、信号処理系80
は、光位置センサ73から取り出された一対の信号A、
Bの差(A−B)を演算する差分演算回路81、一対の
信号の和(A+B)すなわち光位置センサ73の受光強
度(明るさ)を演算する明るさ演算回路82、差(A−
B)と和(A+B)を用い前式に従ってバンプ70の
高さhを演算する高さ演算回路83、高さ演算回路83
の演算結果(h)を保持する高さ取込みメモリ84、明
るさ演算回路82の演算結果(A+B)を保持する明る
さ取込みメモリ85、明るさ取込みメモリ85の保持内
容(A+B)が所定の範囲(光位置センサ73の使用可
能範囲;図14(a)参照)に入っている(YES)か
否(NO)かを判定する明るさ計測回路86、明るさ計
測回路86の判定結果がYESの場合には高さ取込みメ
モリ84の保持内容(h)に従ってチップ69の表面か
らバンプ70の頂点までの高さを計測する高さ計測回路
87、高さ計測回路87の計測結果と所定の基準値とを
比較してバンプ70の良否を判別する検査処理回路8
8、明るさ計測回路86の判定結果がNOの場合『すな
わち明るさ取込みメモリ85の保持内容(A+B)が所
定の範囲(光位置センサ73の使用可能範囲;図14
(a)参照)に入っていない場合』には、予め設定して
おいた所定の変換テーブルを参照して光束61の光強度
を強めるための補正値(以下「光源強度変換率」と言
う)を算出する光強度変換率算出回路89、シェーデン
グ補正のための補正値(以下「シェーディングデータ」
と言う)を発生するシェーディングデータ発生回路9
0、光源強度変換率とシェーディングデータとを合成し
て光源60を変調するための変調データを生成する変調
データ生成回路91、変調データ生成回路91の出力を
所定のタイミング信号(例えば、鏡面検出信号)に同期
させる変調データ同期回路92、及び、同期がとられた
変調データに従って光源60を駆動する光源駆動回路9
3を含む。
【0026】図14(a)は、光位置センサ73の使用
可能範囲を示す特性図である。一般に、PSDを用いた
光位置センサ73では、入射光強度が低すぎると信号対
雑音比(S/N比)が悪化し、あるいは、入射光強度が
強すぎると出力飽和状態となるから、実用的には適当な
入射光強度の範囲(例えばCL〜CU)で使用される。
【0027】図14(b)は、光束61の光強度を任意
の一定値に設定したときの入射光強度の分布をバンプ数
でプロットしたグラフである。この図によると、光位置
センサ73の使用範囲(CL〜CU)以下に2つの山
x、yが出現しており、これらの山x、yは光位置セン
サ73の許容誤差範囲に入っていない。したがって、山
x、yに対応するバンプの高さ計測は、誤差が大きく正
確に求めることができない。
【0028】そこで、本実施例では、図14(c)に示
すような変換テーブルを予め設定しておき、入射光強度
でこの変換テーブルを参照して光束61の光強度を強め
るための補正値(光源強度変換率)を算出するようにし
ている。すなわち、変換テーブルは、光位置センサ73
の使用範囲(CL〜CU)で1.0、CU以上で1.0
よりも小さな一定値、CL以下で1.0を越えるととも
に入射光強度に対して反比例的に増加する値を設定する
もので、例えば、入射光強度がCL以下の任意の値zの
ときには、1.0よりも大きな値をもつ光源強度変換率
Pmが求められる。したがって、このPmを用いて光源
60を駆動すれば、光源60からの光束61の光強度を
Pm倍(少なくとも1.0以上の倍率)に強めることが
でき、図14(b)の山x、yを光位置センサ73の使
用可能範囲(CL〜CU)に移動させて、山x、yに対
応するバンプの高さ計測を支障なく行なうことができる
ようになる。
【0029】さらに、本実施例では、光源60からの光
束61を直線的に走査し、その反射光を結像レンズ72
によって光位置センサ73上に結像する際、結像レンズ
72に起因して発生する輝度ムラ、すなわちレンズの中
央に対して端の方が暗くなるという「シェーデング現
象」を補正するために、図15(a)に示すようなシェ
ーディングデータを発生する。このシェーデングデータ
は、走査線の端に行くほど光源60からの光束61の光
強度を強めるような特性に設定されており、これによっ
て、走査線の全長にわたって均一な高さ計測精度を得る
ことができる。
【0030】図15(b)は、上記の光源強度変換率と
シェーディングデータとの合成データ(変調データ)に
基づく光源60の変調対象ブロックを示す図であり、こ
の例では、チップ69上に並ぶ多数のバンプ70を行L
1 〜Ln ごとに区分して各行を対象ブロックとしてい
る。あるいは、図16(b)に示すように、バンプ70
の行L1 〜Ln と列C1 〜Cm との交差領域を変調対象
のブロックとしてもよい。この場合の変調データは、図
16(a)に示すようにブロック単位に最適な値が設定
され、よりきめ細かな光強度補正を行なうことができ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、光位置センサの飽和を
招くことなく、S/N比を改善でき、もって高さ計測精
度の一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体構成図である。
【図2】第1実施例の概念構成図である。
【図3】第1実施例の作用説明図である。
【図4】第1実施例の他の概念構成図である。
【図5】第1実施例の他の概念構成図である。
【図6】第1実施例の他の概念構成図である。
【図7】第2実施例の全体構成図である。
【図8】第2実施例の要部構成図である。
【図9】第2実施例の作用説明図である。
【図10】第2実施例の他の要部構成図である。
【図11】第2実施例の他の要部構成図である。
【図12】第3実施例の全体構成図である。
【図13】第3実施例の要部構成図である。
【図14】第3実施例の特性図である。
【図15】第3実施例のシェーディングデータ図であ
る。
【図16】第3実施例の他のシェーディングデータ図で
ある。
【図17】MCMの外観図である。
【図18】チップ上のバンプ配置図である。
【図19】バンプの拡大図である。
【図20】不良バンプ図である。
【図21】従来の高さ計測概念図である。
【図22】従来の高さ計測の不具合説明図である。
【符号の説明】
A、B:出力信号 11、41、43、61:光束 17、52、72:結像レンズ(光学系) 18a:減衰部(フィルタ) 20、53、73:光位置センサ 29、70:バンプ(微小物体) 30、69:チップ
フロントページの続き (72)発明者 高橋 文之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 安藤 護俊 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−201332(JP,A) 特開 平6−88709(JP,A) 特開 平5−93695(JP,A) 特開 平5−2262(JP,A) 特開 平4−113259(JP,A) 特開 平3−148049(JP,A) 特開 平2−187604(JP,A) 特開 平2−176406(JP,A) 実開 平5−14905(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66 H01L 21/60 G01B 11/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チップ及び該チップ上の微小物体に走査光
    を斜め照射し、その反射光を光学系を透して光位置セン
    サの受光面に導き、該光位置センサから取り出される受
    光面の受光位置に応じて相補的に大きさが変化する一対
    の出力信号に基づいて前記微小物体のチップ面からの高
    さを測定する装置において、 前記チップ表面を反射点とする反射光の光路上に、光の
    強度を弱める少なくとも1つの固定フィルタを介在させ
    たことを特徴とする微小物体の高さ計測装置。
  2. 【請求項2】前記走査光を出力一定で照射したときの前
    記光位置センサの出力信号プロフィール又は該出力信号
    プロフィールに相関するデータを保持し、 その保持内容に基づいて前記光位置センサに反射光の強
    度が等しく入射するように前記走査光の出力に変調をか
    け、 変調後の走査光を用いて高さ計測を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の微小物体の高さ計測装置。
  3. 【請求項3】走査光の光路上に回転多面鏡を配置し、該
    回転多面鏡の回転面に平行な2つの走査光を該回転多面
    鏡に照射するとともに、2つの走査光のそれぞれの反射
    光が光位置センサの受光面上に同時到達しないように
    し、かつ、一方の走査光の出力を一定、他方の走査光の
    出力に変調をかけるようにしたことを特徴とする請求項
    2記載の微小物体の高さ計測装置。
  4. 【請求項4】前記微少物体を反射点とする反射光の光路
    上に、第2の固定フィルタを介在させたことを特徴とす
    る請求項1、請求項2又は請求項3に記載の微小物体の
    高さ計測装置。
  5. 【請求項5】シェ−デング現象を補正するための補正値
    を発生するシェ−デングデータ発生回路を備えることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4
    に記載の微小物体の高さ計測装置。
  6. 【請求項6】チップ及び該チップ上の微小物体に走査光
    を斜め照射し、その反射光を光学系を透して光位置セン
    サの受光面に導き、該光位置センサから取り出される受
    光面の受光位置に応じて相補的に大きさが変化する一対
    の出力信号に基づいて前記微小物体のチップ面からの高
    さを測定する方法において、 光の強度を所定量弱める第1の固定フィルタを介するこ
    とにより前記チップ表面を反射点とする反射光の光強度
    を弱めてから、前記光センサの受光面に導くことを特徴
    とする微小物体の高さ測定方法。
  7. 【請求項7】チップ及び該チップ上の微小物体に走査光
    を斜め照射し、その反射光を光学系を透して光位置セン
    サの受光面に導き、該光位置センサから取り出される受
    光面の受光位置に応じて相補的に大きさが変化する一対
    の出力信号に基づいて前記微小物体のチップ面からの高
    さを測定する方法において、前記走査光の強度を強めるための第1の補正値を算出
    し、 前記走査光に対するシェーデング補正のための第2の補
    正値を発生し、 前記第1の補正値と前記第2の補正値とを合成し、該合
    成に基づいて前記走査光を駆動し、 少なくとも前記チップ表面を反射点とする反射光の光強
    度を弱めてから、前記光センサの受光面に導くことを特
    徴とする微小物体の高さ測定方法。
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