JP3370115B2 - 消音システム - Google Patents

消音システム

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JP3370115B2
JP3370115B2 JP31330192A JP31330192A JP3370115B2 JP 3370115 B2 JP3370115 B2 JP 3370115B2 JP 31330192 A JP31330192 A JP 31330192A JP 31330192 A JP31330192 A JP 31330192A JP 3370115 B2 JP3370115 B2 JP 3370115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開空間の騒音を消音でき
る電子式消音システムに関するもので、例えば、騒音が
繰り返し到来する駅構内や、一定速度で通過する車両の
近傍に設置された電話ボックスや、更に作業空間などに
も適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】図7は特開昭60−220698号公報
に示された従来の騒音対策方法に関するものであり、ヘ
ッドホーンに消音装置を適用した場合を示している。図
において、30はマイクロホンで、31は空洞、32は
ハウジング、33はダイヤフラム、34はクッション、
35は外耳道、36はドライバであり、マイクロホン3
0はクッション34で低減しきれなかった空洞31に到
来する外部雑音を収集し、その信号に対する逆の位相特
性を有する信号をハウジング32内に設置しているドラ
イバ36で創生し、その信号をダイヤフラム33に伝送
して空洞31に放射することで、空洞31に到来する騒
音を空洞31内で低減しようとする動作を行うものであ
る。
【0003】図8は別の従来例で、特開昭63−743
99号公報に示された騒音対策方法であり、車室内の籠
り音を抑制するためのものである。図において、40は
車両本体、41はエンジン、42は点火プラグ、43は
制御回路、44はスピーカーであり、車両本体40内の
エンジン41を作動させると、エンジン41の騒音や振
動が車室内に伝達することで車室内に騒音が籠ってしま
うが、この騒音を低減するための試みとして、エンジン
41を動作させる点火プラグ42の点火信号波形を騒音
信号と同等と考えて入力し、この点火信号波形の逆の位
相信号を制御回路43で創生し、この逆の位相信号をス
ピーカー44で再生し、車室内の籠り音を低減しようと
する動作を行うものである。
【0004】図9は別の従来例で、特開平2−7019
5号公報に示された方法であり、ダクト内などで発生す
る騒音を抑制するものである。図において、50はダク
ト、51Aはセンサマイクロホン、51Bはマイクロホ
ン、52はスピーカー、53は制御回路であり、ダクト
50内の伝搬経路内に発生した騒音を、センサマイクロ
ホン51Aで収集し、その騒音に対する逆の位相信号を
制御回路53で創生する。マイクロホン51B位置
で、センサマイクロホン51Aで収集した騒音が最小に
なるようにスピーカー52から制御回路53で創生した
逆位相の音を再生して、ダクト内に伝搬する騒音を低減
しようとする動作を行うものである。
【0005】図10は別の従来例で、特開平2−949
99号公報に示された方法であり、回転機から放射され
る騒音を抑制するものである。図において、54は回転
機、55はダクト、56はダクト55の一面のみに設け
られた開口部、57はマイクロホン、58はスピーカ
ー、59は制御回路であり、回転機54は一つだけ開口
部56を持つダクト55内に設置されている。ダクト5
5内の回転機から放射される騒音をマイクロホン57で
収集し、このマイクロホン57で収集した騒音信号と逆
の位相信号を制御回路59で創生する。そもそもの騒音
は、ダクト55の一面のみに設けた開口部56からダク
ト55外に放射される。この開口部56の近傍に設置し
たスピーカー58から、制御回路59で創生した逆の位
相信号を再生して、開口部から外部に放射する回転機の
騒音を低減する動作を行う。
【0006】図11は別の従来例で、特開平2−252
399号公報に示されたもので、電話機内に消音装置を
適用した場合を説明している。図において、1はハンド
セット本体、2は送話器用マイクロホン、3は騒音収集
用マイクロホン、4は受話部スピーカー、5は受話部、
6は耳、7は外耳道であり、送話器用マイクロホン2か
ら周囲騒音と通話者本人の音声を収集して、このマイク
ロホン2で音響的信号を電気的な信号に変換する。次
に、騒音収集用マイクロホン3で周囲騒音を収集して、
音響信号を電気信号に変換し、制御回路(図示せず)に
於いて、前記騒音収集用マイクロホン3で変換した音響
−電気信号の逆位相信号を創生する。これら二つの信号
を加算処理後、電気的な信号を音響的な信号に変換し
て、受話部スピーカー4からは、周囲騒音の成分を消去
した音を発生させ、外部から送話器用マイクロホン2に
収集される騒音を受話部スピーカー4からは発生させな
い様にして、外耳道7を通過する通話音に含まれる騒音
を低減させるものである。
【0007】図12は特開平3−42999号公報に示
された方法であり、換気口などの開口部から放射する騒
音を低減するものである。図において、60は騒音源、
61は防音カバー、62は前記防音カバー61の一端に
設けた換気口、63はセンサマイクロホン、64はエラ
ーマイクロホン、65は制御回路、66はスピーカーで
あり、騒音源60は換気口62のある防音カバー61で
覆われている。騒音源60から放射される騒音は換気口
62から外部に放射されるが、この騒音を予め防音カバ
ー61内でセンサマイクロホン63により収集し、この
騒音に対する逆の位相信号を制御回路65で創生する。
換気口62の外部近傍に設置されたエラーマイクロホン
64で換気口62から放出される騒音源60の騒音が最
小になるように、換気口62の近傍に設置されたスピー
カー66から前記逆の位相信号を再生して、換気口62
から放出する騒音を低減する動作を行う。
【0008】図13は別の従来例で、米国特許4977
600号公報に示された方法であり、人間の耳の近傍に
消音域を創ることを試みる方法である。図において、7
1は移動体の座席、72はマイクロホン、73はスピー
カー、74は制御回路、75は騒音源からのマイクロホ
ンなどからの入力であり、騒音源からの入力75信号に
対する逆の位相信号を制御回路74で創生し、マイクロ
ホン72の近傍で入力75で収集した騒音が最小になる
ようにスピーカー73から前記逆位相の信号を再生す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の消音装置は以上
の様に構成されており、いずれの従来例(特開昭63−
74399号、特開平2−70195号、特開平2−9
4999号、特開平3−42999号、米国特許497
7600号)も低減を目的とする騒音源が限定及び固定
されているものであることから、その騒音源自体に騒音
を収集するための器具(センサー)を固着することがで
きるので、前記器具で収集した騒音に関する音響特性に
対しては騒音を低減できる。しかし、前記器具を取りつ
けている騒音源以外の騒音、例えば、騒音源が移動して
いるもの(電車、自動車、その他)、低減を行う事を考
えている範囲に騒音源が移動してくる(固定されていな
い)もの、騒音源が限定出来ないものなどに対しては、
その移動している騒音源の音響信号を確実に、且つ的確
に収集することは不可能であり、低減を行いたい場所が
移動体の騒音源で占められているような空間の場合に
は、騒音を低減すること、及びその騒音源の信号を収
集、計測することは不可能であった。また、従来技術で
は、騒音源からの信号に対する消音信号を作成すると直
ちに再生するとともに、騒音源の信号が小さくなるに従
って急に消音信号を停止させていた。この技術をそのま
ま移動を伴う物体に適用すると、消音目的から離れた場
所で騒音源の信号を入力した場合には、消音目的の場所
に騒音源が来る前から消音信号が再生されており、つま
りは目的を持たない消音信号のみが消音目的のエリアに
いる人間等に浴びせられていた。また、騒音源からの信
号が小さくなると急峻に消音信号の再生を停止するの
で、騒音がまだ聞こえているうちから消音目的のエリア
にいる人間等に残響的な騒音が浴びせられていた。
【0010】また、外部の騒音を収集して、その騒音に
対して低減を行おうと考える場合は、ヘッドホーンや受
話器内部で騒音を低減する従来例(特開昭60−220
698号、特開平2−252399号)が挙げられる
が、ヘッドホーンの場合は空洞31部分で、受話器の場
合は外耳道7部分で外部で収集した騒音を低減しようと
している。しかし、いずれの場合も、騒音の低減範囲が
耳、及び耳の超近傍であることから、耳をなんらかの器
具で囲むか、密着させる必要があり、つまりは騒音の低
減範囲は非常に狭い閉空間であった。音は耳以外の鼻道
や口腔から伝搬し、さらに骨伝導も加わる。これに対処
するため騒音の低減範囲を限定する必要がある。たとえ
ば、人間(特に頭の周囲)を覆うようにする必要があ
る。上記従来例では、騒音の低減範囲が耳だけに限定さ
れていることから、騒音が耳以外の場所から侵入してく
る場合にはその対策は不可能である。更に、騒音収集の
ための器具がヘッドホーン及び受話器自体に装着された
構造であり、上記器具がマイクロホンの場合には指向性
などが問題となり、ヘッドホーン及び受話器装着者の頭
の位置・向きが騒音源の方向にいつでも向いているとは
限らず、特に移動している騒音源の信号を確実に収集で
きるという保証は無い。また、これらの従来例では、閉
空間を創る必要から耳への密着性を有する必要があり、
装着時には不快感を生じるという欠点もあった。
【0011】この発明は上記の様な問題点を解決するた
めになされたもので、騒音源が限定できない、騒音源が
固定されていない、且つ騒音源が移動しているものを捕
えて、その騒音を収集して騒音に曝されている場所(開
空間)を広い範囲で消音することを目的とした消音シス
テムである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる消音
システムは、騒音源から発生する騒音の音響特性を測定
するための音響−電気変換器の一例としてセンサーマイ
クアレイ(特性測定手段の一例)、騒音源の物理的特性
(長さ・速度等)を的確に把握するための光学系センサ
ー、一例としてレーザードップラーセンサーユニット
(特性測定手段の一例)などの特性測定手段を備え、騒
音源の音に対する逆位相用の音を音響的信号処理により
解析・制御するための計算部と、前記計算部の逆位相用
の音響信号を電気的な波形信号に創生するためのディジ
タルフィルタと、前記逆位相の電気的波形信号を再生す
るためのスピーカー、消音すべき空間の騒音を収集し、
前記スピーカーの再生音状態を監視するためのエラーセ
ンサーなどを保有する消音手段を備えたものであり、3
次元空間(開空間)の騒音を低減する。
【0013】また、第2の発明に係わる消音システム
は、消音手段が、騒音源の所定の特性に対応して消音信
号を予め記憶する手段と、到来した騒音源の所定の特性
に基づいて、メモリ手段に記憶された対応する消音信号
を選択して再生する消音信号再生手段を備えた事を特徴
とするものである。
【0014】また、第3の発明に係わる消音システム
は、所定の空間を消音するための消音手段と、上記消音
手段により消音する空間の騒音を測定する騒音測定手段
と、上記騒音測定手段により測定された騒音に基づい
て、上記消音手段を選択的に動作させる制御手段を備え
たものである。
【0015】また、第4の発明に係わる消音システム
は、特性測定手段としてレーザードップラーセンサーユ
ニットなどの光学系センサーを備えたものである。
【0016】また、第5の発明に係る消音システムは、
消音手段が、騒音源の特性に対応して消音信号を予め記
憶するメモリ手段と、到来した騒音源の所定の特性に基
づいて、メモリ手段に記憶された対応する消音信号を選
択するとともに、騒音源が消音を目的とする開空間に到
達するまえに、消音目的の空間へ消音信号音だけが再生
されないように、消音を行う開空間の先で捕えた騒音源
が消音を目的とする開空間に到着するまで、この選択し
た消音信号を遅延を持たせて再生する。また、騒音源が
消音目的の場所から遠ざかるに伴って、消音信号に遅延
を持たせて消音信号の再生音を徐々に小さくしていくな
どの消音信号再生手段を備えたものである。
【0017】
【作用】第1の発明に係わる消音システムでは、特性測
定手段として、例えば、騒音源の物理的特性を的確に把
握するための光学系センサー(例えば、レーザードップ
ラーセンサーユニット)、騒音源の音響的特性を測定す
るための音響−電気変換器(例えば、センサーマイクア
レイ)を備えたものであり、騒音源の持つ特性として、
例えば、騒音源の物理的特性(長さ、速度など)を的確
に把握し、また、騒音源の音響特性を測定して、目的の
空間を効率よく消音する。
【0018】第2の発明に係わる消音システムでは、同
一の定常的騒音が繰り返し到来することを考慮して、メ
モリ手段が、騒音源の物理的特性及び音響特性と計算部
による計算結果を記録し、消音信号再生手段がこのメモ
リ手段に記録された結果から消音信号を再生するように
し、この再生と計算処理の切り替え判断処理を行うこと
により処理時間の短縮を図るものである。
【0019】第3の発明に係わる消音システムでは、移
動体から対象とする開空間までに到来する騒音の音響特
性を収集し、制御手段として、消音手段を的確に運転・
停止させるための周囲騒音用センサーマイクを備え、シ
ステムを必要なとき稼働させるようにしたものである。
【0020】第4の発明に係わる消音システムでは、特
性測定手段として、レーザードップラーセンサーユニッ
トなどの光学系センサーを備えているので、騒音源の物
理的特性を的確に把握することができる。
【0021】第5の発明に係わる消音システムでは、騒
音源が一定の速度で、且つ短時間に移動していることお
よびこれが繰り返し到来することを考慮して、メモリ手
段が、この騒音源の物理的特性及び音響特性と計算部に
よる計算結果を記録し、消音信号再生手段がこのメモリ
手段に記録された結果から消音信号を再生するように
し、且つこれと同等の特性を有する騒音源が再び到来し
たときには、メモリ手段からこの騒音源の消音信号を選
択するとともに、消音を行う開空間の先で捕えた騒音源
が消音を目的とする開空間に到着するまで、消音信号再
生手段による消音信号の再生をマイコンで任意に遅延さ
せるようにしたので、騒音源が移動していても最適な時
刻に消音信号を再生、又は停止することができる。
【0022】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例である能動的消音
システム(アクティブ・ノイズ・コントロール:ANC
システム)のブロック構成図であり、図2は本発明によ
る消音システムを鉄道路線のホーム上に設置している電
話ボックスに適用した場合の構成図、図3は光学系セン
サーの一例であるレーザードップラーセンサーユニット
の構成図である。
【0023】図において、8は電車情報を把握するため
のレーザードップラーユニットで8A・8B・8Cの3
つのレーザードップラーセンサーから構成される。8A
・8Bは図2のように騒音を消音する空間とは離れた位
置に設けられていることにより騒音対策の対象物である
電車の通過時間を把握する。また、8Cは騒音対策の対
象物である電車の速度を把握するためのレーザードップ
ラーセンサーである。前記8A、8B及び8Cにより前
記電車の連結長さは把握可能となる。
【0024】9は移動する騒音源である電車が、ホーム
に接近・通過するまでの間に発生する音響特性(例えば
音圧レベル等)をリアルタイム収集・測定するための、
音響−電気変換器の一例である複数個のマイクロホンで
構成された音源用センサーマイクアレイである。音源用
センサーマイクアレイは図2に示すように、線路に沿っ
て複数個配置されており、この複数個の音源用センサー
マイクが配置されることにより電車などの移動体の音響
特性を正確に把握することが可能になる。
【0025】10は騒音源の音に対する逆位相の音を再
生するためのスピーカー、11は消音すべき空間の騒音
を測定し、前記スピーカー10の再生状態を監視するた
めのエラーセンサーである。
【0026】12は制御部であり、計算部13、メモリ
14、ディジタルフィルタ15、マイコン16、ディレ
ー回路部20から基本構成される。
【0027】17は対象となる空間(電話ボックス)に
到達する騒音を収集するための周囲騒音用センサーマイ
クであり、18は消音対策の対象の一例である電話ボッ
クスである。
【0028】なお、計算部13は前記音源用センサーマ
イクアレイ9で収集した騒音源からの音響信号特性に対
して逆位相の音を生成するために、LMSアルゴリズム
を用いて計算を行う。
【0029】メモリ14は、前記計算部13による計算
結果と消音対象となる騒音源のパラメータ(物理的特
性、音響特性等)を記録する。
【0030】ディジタルフィルタ15は、前記計算部1
3で計算処理した逆位相用の音響信号のパラメータを実
際の逆位相の音響信号に創生する。
【0031】マイコン16は常時ANCシステムを稼働
させるのではなく、不必要な時にはANCシステムを稼
働させないように、ANCシステムの起動・停止の判断
処理を行っている。
【0032】ディレー回路20は、マイコン16の制御
信号により、逆位相の音響信号を一定の時間遅延させ
て、逆位相の音を再生するスピーカー10に伝送するも
のである。
【0033】ANCシステムは、前記レーザードップラ
ーセンサユニット8が電車の到来及び通過を判断し、且
つ電話ボックス18に設置された前記周囲騒音用センサ
ーマイク17で収集した騒音の音圧レベルがある閾値以
上になると起動される。ANCシステムの起動後、電話
ボックス18周辺に設置された前記周囲騒音用センサー
マイク17で収集された音圧レベルがある閾値未満にな
るとANCシステムは停止される。
【0034】また、マイコン16は、到来する電車が未
知の電車か、又は既知の電車かを前記レーザードップラ
ーセンサーユニット8から収集した電車情報(:物理的
特性・速度や連結長さ等)と、メモリに記憶した以前に
到来した電車情報とを照合し、新規に計算部に計算を行
わせるか、または、メモリに予め記憶していた計算結果
(逆位相用の音響信号のパラメータ)を用いるかの判断
処理を行う事で、繰り返し同じ電車が到来し、その度に
前記計算部13で騒音源からの音響信号特性に対する逆
位相の音を生成するための計算処理を行うという計算時
間の無駄を排除するための動作も行っている。
【0035】騒音源が一定の速度で、且つ短時間に移動
していることを光学系センサーで収集した騒音源の物理
的特性から判断した場合、これが繰り返し到来すること
を考慮して、メモリが、この騒音源の物理的特性及び音
響特性と計算部による計算結果を記録し、ディジタルフ
ィルタがこのメモリに記録された結果から消音信号を再
生するようにし、且つこれと同等の特性を有する騒音源
が再び到来したときには、メモリからこの騒音源の消音
信号を選択するとともに、消音を行う開空間の先で捕え
た騒音源が消音を目的とする開空間に到着するまでディ
ジタルフィルタによる消音信号を、マイコン16制御に
よるディレー回路20によって電車の速度、連結数に応
じた遅延時間を持たせてから消音信号を再生するような
動作を行なう。再生方法例としては、移動体(電車)の
速度に対応して、騒音源が消音目的地に近づくにつれ
て、騒音の音圧に対応して消音信号による音が徐々に大
きくなるように再生する方法や、逆に騒音源が消音目的
地から遠ざかるに従って、騒音の音圧に対応して、消音
信号による音が徐々に小さくなるように再生する方法な
どがある。
【0036】次に図4を用いてこの発明による消音シス
テムにおける電車の特性を説明する。図4においては、
No.1からNo.5までの5種類の電車が示されてお
り、No.6には1から5に当てはまらない未知の電車
が示されている。例えば、No.1にある11両編成の
各駅停車について考えてみるとその物理的特性として、
速度が50Km/Hであり、長さが11両である。この
速度は、光学系センサーであるレーザードップラーセン
サー8Cから測定することができ、また長さはレーザー
ドップラーセンサー8A、8Bから測定することができ
る。速度を把握するためのレーザードップラーセンサー
8Cは、例えば、駅のホーム端に設けられているものと
し、電車がそのホームに入ってきた場合のその位置での
速度を測定する。また、レーザードップラーセンサー8
A、8Bは電車から反射する信号を用いてその長さが何
両編成であるかを測定する。この例では、各駅停車が1
1両の場合にはレーザードップラーセンサー8A、8B
から長さが11という値が出力されるものとする。
【0037】同様にして、No.2の15両編成の各駅
停車の場合も速度が50Km/Hであり、長さが15で
あると判断することができる。No.3の急行電車の場
合には、ホームに入ってくる速度が各駅停車に比べて速
く、例えば、レーザードップラーセンサー8Cで、70
Km/Hであると判定される。また、No.4の場合の
特急電車の場合は、もしこれがその駅に止まらない通過
電車である場合、速度100Km/Hを維持したままホ
ームを通過していくことになる。更に、No.5の貨物
電車の場合にはゆっくりした速度で走り去る事になり、
例えば、速度が30Km/Hであると判定される。ま
た、貨物電車に関しては長さが一定ではなく短い編成か
ら長い編成までがレーザードップラーセンサー8A、8
Bにより検出される事になる。
【0038】一方、この音源用センサーマイクアレイ9
はマイクを複数本電車の線路に沿って配置しておいたも
のであり、移動体が接近した時点から遠ざかる時点まで
の間の全ての騒音をこの音源用センサーマイクアレイで
収集あるいは測定しておくことが可能である。制御部1
2は音源用センサーマイクアレイ9で収集された音響特
性(S1からS5の特性)をそれぞれメモリに記憶させ
るとともに、これらに対応して計算された消音用のパラ
メータをパラメーターファイルF1からF5としてメモ
リに記憶させる。制御部12はこの動作を毎回電車が入
ってくる度に繰り返して行うことになる。パラメーター
ファイルはその都度累積されていき、或いは平均化され
ることにより、例えば、No.1に示した各駅停車11
両編成のものが入ってきた場合の騒音に対するパラメー
ターファイルをより正確なものにしていく。ある程度サ
ンプリングが済んだ時点でパラメーターファイルF1〜
F5のパラメータは所定の値に収束していく。そして、
電車がホームに入ってきた場合には新たな計算を行うこ
とをせずにその電車の種類をドップラーセンサーにより
認識し、対応するパラメーターファイルからのパラメー
タに基づいて消音信号を発生することが可能になる。例
えば、ホームに入ってくる電車がレーザードップラーセ
ンサーユニット8により急行電車であることがわかった
場合には現在の騒音を消音をするために音源用センサー
マイクアレイ9からの騒音をリアルタイムに収集するこ
とはせず、既にメモリに記憶しているパラメーターファ
イルF3にあるパラメータを直接、用いることにより消
音信号を発生することが可能になる。
【0039】以上のように、この実施例は、開空間の騒
音を能動的に消音するために、騒音源の音響特性を測定
するための音響用センサーマイクと、騒音源の物理的特
性を測定するためのレーザードップラーセンサーユニッ
トを備えていることを特徴としている。
【0040】また、騒音源の音響的及び物理的特性情報
と、前記音響的及び物理的特性情報に対してディジタル
信号処理により創生した消音システム用信号を保存する
ためのメモリを備え持つことを特徴とする。
【0041】また、到来する騒音源の音響的及び物理的
特性情報と、メモリに予め記憶していた音響的及び物理
的特性情報とを照合し、メモリに保存していた消音シス
テム用信号を用いるか、または計算部に新規に消音シス
テム用信号を計算させるかの切り替えを行うためのマイ
クロコンピューター(マイコン)を備え持つ事を特徴と
する。更に、消音目的の空間の周囲騒音を収集するため
の周囲騒音用センサーマイクと、収集した周囲騒音を用
いて本消音システムの起動と停止の制御を行わせる、制
御用マイクロコンピューターを備えたことを特徴とす
る。
【0042】そして、この実施例によれば、レーザード
ップラーセンサーユニットを具備させたことにより、騒
音源の物理的特性を正確に把握することができる。ま
た、音源用センサーマイクアレイを具備させたことによ
り、騒音源の音響特性を常時的確に収集することができ
る。
【0043】また、メモリ及びマイコンを具備させたこ
とにより、繰り返し到来する騒音に対して、再度、計算
部において消音システム用信号を創生する必要がなくな
り、DSPの寿命延長の他、消音システムの処理時間の
短縮を図る事ができ、消音スピーカーを瞬時に再生する
事が出来る。
【0044】また、周囲騒音用センサーマイクを具備さ
せたことにより、常時消音システムを稼働させるのでは
なく、必要な場合だけ稼働させることができるので、消
音システムの寿命延長や電力消費量の削減にもつなが
る。
【0045】実施例2.図5は、ホームを挟む両側に線
路がある駅に設置された電話ボックスに本発明による消
音システムを適用した場合の構成図である。以下、実施
例1と異なる点を中心に記述する。消音対象である電話
ボックスは、騒音源である上り方向と下り方向の両方の
電車騒音が浴びせられる事になるので、1つの消音シス
テムに対して電車情報を把握するためのレーザードップ
ラーセンサユニット8は,上り電車の電車情報を把握す
るためのレーザードップラーセンサユニット8Xと下り
電車の電車情報を把握するためのレーザードップラーセ
ンサユニット8Yの2系統を備える事で的確な消音対象
物を判断している。また、同時に、騒音源である電車の
音響特性を測定するための音源用センサーマイクアレイ
9も、上り電車の音響特性を測定するための音源用セン
サーマイクアレイ9Xと下り電車の音響特性を測定する
ための音源用センサーマイクアレイ9Yの2系統備える
事で、消音信号を創生するための騒音収集を的確に行っ
ている。他の動作は実施例1と同様である。
【0046】実施例3.図6は線路を挟む両側にホーム
がある駅の電話ボックスに本発明による消音システムを
適用した場合の構成図である。以下、実施例2と異なる
点を中心に記述する。線路が複数本あったとしても、消
音対象となる電話ボックスには線路のある方向からしか
騒音が到来しないと想定できるため、上り電車と下り電
車の両方から発生する騒音の収集は1系統の音源用セン
サーマイクアレイ9を設置することにより共有化して行
っている。他の動作は実施例2と同様である。
【0047】実施例4.ところで上記説明では、本発明
を電話ボックス、特に駅のホームにおける電話ボックス
に利用する場合を述べたが、バス停や路肩における電話
ボックスに利用する場合でもよい。また、その他に於け
る場所に設置しても同等の消音効果を発揮できることは
いうまでもない。また、電話ボックスに利用する場合に
限らず、アナウンス用のスピーカーの設置場所やファー
ストフードのドライブスルーの注文場所、工場の作業場
所など、その他の場所にも利用できる。また、光学系セ
ンサーの一例として、レーザードップラーセンサーを用
いた場合について説明したが、このほかの光学系センサ
ーでも同等の消音効果を発揮できることは言うまでもな
い。更に、音響−電気変換器の一例として、マイクロホ
ンを用いた場合ついてに説明したが、これに限らず、振
動ピックアップや加速度ピックアップなどの変換器を用
いて、同等の消音効果を発揮できることは言うまでもな
い。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、開空
間を伝搬してくる移動体から放出されている騒音を的確
に抽出し、効果的に消音することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による消音システムのブロック構成図
である。
【図2】この発明による消音システムを電話ボックスに
適用し場合の構成図である。
【図3】この発明による消音システムにおける光学系セ
ンサーの一例であるレーザードップラーセンサユニット
の基本構成図である。
【図4】この発明による消音システムにおける電車の特
性を示す図である。
【図5】この発明による消音システムをホームを挟む両
側に線路がある駅の電話ボックスに適用した場合の構成
図である。
【図6】この発明による消音システムを線路を挟む両側
にホームがある駅の電話ボックスに適用した場合の構成
図である。
【図7】従来技術の消音装置をヘッドホーンに適用した
場合の構成図である。
【図8】従来技術の消音装置を車室内の籠り音制御に適
用した場合の構成図である。
【図9】従来技術の消音装置をダクトに適用した場合の
構成図である。
【図10】従来技術の消音装置を回転機に適用した場合
の構成図である。
【図11】従来技術の消音装置を受話器に適用した場合
の構成図である。
【図12】従来技術の消音装置を換気口に適用した場合
の構成図である。
【図13】従来技術の消音装置を移動体の座席に適用し
た場合の構成図。
【符号の説明】
8 レーザードップラーセンサーユニット 9 音源用センサーマイクアレイ 10 スピーカー 11 エラーセンサー 12 制御部 13 計算部 14 メモリー 15 ディジタルフィルター 16 マイクロコンピューター(マイコン) 17 周囲騒音用センサーマイク 18 電話ボックス 20 ディレー回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−9699(JP,A) 特開 昭55−100715(JP,A) 特開 平2−285799(JP,A) 特開 平3−191280(JP,A) 特開 平4−13016(JP,A) 実開 平2−86297(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 E01F 8/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有する消音システム (a)開かれた自由空間(以下、開空間と略す)を移動
    する騒音源から発生する騒音の音響特性として音圧レベ
    ルを測定するとともに上記騒音源の長さと上記騒音源が
    移動する速度とを騒音源の物理的特性として測定する特
    性測定手段、 (b)上記特性測定手段により測定された騒音の音圧レ
    ベルと騒音源の物理的特性とに基づいて、騒音を消音す
    る消音信号を創生する消音手段 (c)上記消音手段により創生された消音信号と上記騒
    音源の物理的特性である長さと速度との組み合わせとを
    対応させて記憶するメモリ手段、 (d)上記特性測定手段により測定された到来する騒音
    源の長さと速度との組み合わせに基づいて、上記メモリ
    手段に記憶された該長さと速度との組み合わせに対応す
    る消音信号を選択して再生する消音信号再生手段。
  2. 【請求項2】 上記消音システムは、さらに、上記特性
    測定手段により測定された到来する騒音源の長さと速度
    との組み合わせに対応する消音信号が上記メモリ手段か
    ら得られない場合、上記特性測定手段により測定された
    騒音の音圧レベルと騒音源の物理的特性とに基づいて、
    騒音を消音する消音信号を新たに創生して創生した消音
    信号を出力するよう上記消音手段を動作させる制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の消音システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記特性測定手段は、上記騒音源の速度
    を測定する第1の光学系センサーと上記消音システムが
    騒音を消音する空間とは離れた位置に設けられ上記騒音
    源の通過時間を測定する第2の光学系センサーとを備
    え、上記第1の光学系センサーにより測定された速度と
    上記第2の光学系センサーにより測定された通過時間と
    により上記騒音源の長さを得る事を特徴とする請求項1
    に記載の消音システム。
  4. 【請求項4】 上記消音信号再生手段は、上記騒音源が
    消音を目的とする開空間に到達するまで、上記騒音源の
    速度に応じた遅延時間だけ待たせて消音信号を再生する
    とともに、上記騒音の音圧レベルに対応して、消音信号
    による音の大小を調整するよう消音信号を制御して再生
    することを特徴とする請求項1に記載の消音システム。
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