JP3369975B2 - ロボットのキャリブレーション方法及び装置 - Google Patents

ロボットのキャリブレーション方法及び装置

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JP3369975B2 JP25275998A JP25275998A JP3369975B2 JP 3369975 B2 JP3369975 B2 JP 3369975B2 JP 25275998 A JP25275998 A JP 25275998A JP 25275998 A JP25275998 A JP 25275998A JP 3369975 B2 JP3369975 B2 JP 3369975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの加工、組
立等の自動化ラインにおいて使用されるロボットのキャ
リブレーション方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のロボット、センサ及びコンピュー
タ技術の進展により、3次元空間内のワークの位置や形
状を認識するシステム、或いはこのようなシステムによ
る計測データを利用して、ロボットによりワークの移
送、加工、組立などを自動的に行うロボット装置が発展
してきた。
【0003】この種のロボット装置は、円筒形又は円盤
状のワークに対して吸着又は搭載方式のようなチャック
レス方式を採用したハンドにより、ワークを保持、搬送
し、移送先に載置する機能を有する。ハンドには、ワー
クのエッジ(縁)を検出する光電センサのようなオンオ
フ・センサが搭載されており、これによってハンドがワ
ークを保持できる位置の近くまで来たことを検出する。
そして、その位置からワークの中心位置までは、ハンド
がワークの中心を保持するか否かを目視で確認すること
により、位置の補正量を求めるようにしているが、この
場合、目視による誤差と作業性の悪さが問題となってい
た。
【0004】一方、ロボットが保持するワークの中心位
置を、移送先であるワーク格納部(ワーク受)の中心位
置に合わせて自動的に調整するワーク位置自動補正シス
テムが提供されている。このワーク位置自動補正システ
ムにおいては、通常、ロボット(ハンド)とワーク(従
って、それを検出するセンサ)との位置関係が予めわか
っていなければならない。そのため、システム使用前
に、両者の位置関係を求めておくこと(キャリブレーシ
ョン)が必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ロボットを用いたシステムにおいては、ハンドに取り付
ける加工工具、刃具等のエフェクタ(効果器)の位置
と、ワークの位置や形状を検出するセンサの位置との関
係を計測したり調整したりするキャリブレーションの方
法、更にはキャリブレーションの簡易化もしくは自動化
については、体系的な検討は殆どなされていないため、
その自動化は充分でなかった。
【0006】実際、人が直接又はカメラ視野などの補助
を受けて、目視で計測し或いは調整結果を判定した後、
ロボットを稼動させて結果を判定するといった作業を繰
り返してキャリブレーションを行うことが多い。そのた
め、従来のキャリブレーション作業は、精度を出しにく
く、かつ時間もかかるという問題があった。
【0007】また、上記のようなセンサの取付位置につ
いては、機械的に位置出しを行う必要がある場合が多
く、特にロボットの効果器付近にワーク位置検出用のセ
ンサが配置されている場合、作業領域が狭く、キャリブ
レーション作業そのものが困難であった。
【0008】本発明の目的は、円筒形や円盤状のような
形状のワークの中心位置を検出し、移載先のワーク受の
中心位置に合わせてワークの位置を自動的に調整する機
能を有するロボットシステムにおいて、ワークの位置を
検出するセンサの位置と、ワークの保持、搬送等を行う
ロボットの位置との関係を自動的に計測して、必要な補
正を行うキャリブレーションの方法と、これを実施する
装置とを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、移送対
象のワーク(W,P,Q)を保持して移送するためのハ
ンド部(2)と、対象ワーク(W,P,Q)の縁又は面
を検出するワーク位置検出手段(6,7)とを備えたワ
ーク移送ロボット(1)のキャリブレーション方法であ
って、 (a) 前記ワーク(W,P,Q)と同等の外形を少なくと
も一部に有する擬似(又は基準)ワーク(W)を、そ
の中心位置を前記ハンド部(2)の中心位置に整合させ
て保持し、所定の移載ステーション(30)に搭載する
工程、 (b) 前記ハンド部(2)を、前記移載ステーション(3
0)でのワーク搭載位置から、前記ワーク位置検出手段
(6,7)が当該擬似ワーク(W)の縁又は面を検出
しなくなる非検出位置まで一旦移動し、その後再度検出
する再検出位置まで移動する工程、及び (c) 前記ワーク搭載位置と前記再検出位置との相対位置
関係に基づき、前記ワーク位置検出手段(6,7)が前
記擬似ワーク(W)を検出した時の前記ハンド部
(2)の中心位置に対する前記擬似ワーク(W)の中
心の相対位置を算出し、その算出した値を補正値として
記憶する工程を含むことを特徴とする。
【0010】本発明の装置は、移送対象のワーク(W,
P,Q)を保持して移送するためのハンド部(2)と、
対象ワーク(W,P,Q)の縁又は面を検出するワーク
位置検出手段(6,7)とを備えたワーク移送ロボット
(1)のキャリブレーションを行うための装置であっ
て、前記ワーク(W,P,Q)と同等の外形を少なくと
も一部に有する擬似(又は基準)ワーク(W)を搭載
可能に構成され、該擬似ワーク(W)が搭載されたこ
とを検出するワーク搭載検出手段(32a,32b)を
有する移載ステーション(30)と、前記ハンド部
(2)の動作を制御する制御手段(コンピュータ)とを
具備し、前記制御手段(コンピュータ)は、前記擬似ワ
ーク(W)を、その中心位置が前記ハンド部(2)の
中心位置に整合した状態で、前記ハンド部(2)に保持
させて前記移載ステーション(30)に搭載し、前記ハ
ンド部(2)を、前記移載ステーション(30)でのワ
ーク搭載位置から、前記ワーク位置検出手段(6,7)
が当該擬似ワーク(W)の縁又は面を検出しなくなる
非検出位置まで、一旦移動し、その後再度検出する再検
出位置まで移動するように、前記ワーク位置検出手段
(6,7)及び前記ワーク搭載検出手段(32a,32
b)からの各検出信号に基づいて前記ハンド部(2)を
制御し、前記ワーク搭載位置と前記再検出位置との相対
位置関係に基づき、前記ワーク位置検出手段(6,7)
が前記擬似ワーク(W)を検出した時の前記ハンド部
(2)の中心位置に対する前記擬似ワーク(W)の中
心の相対位置を算出し、その算出した値を補正値として
記憶することを特徴とする。
【0011】上記のように、本発明においては、ロボッ
トのハンド部(2)と中心位置を合わせて保持可能でワ
ーク(W)に類似した形状を有する擬似ワーク(W
と、この擬似ワークを一時的に移し替えることでロボッ
ト座標系に保持する移載ステーション(30)とを用い
ることにより、ロボットとワーク位置検出センサとの相
対位置が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、吸着型或いは搭載型の
チャックレス方式の効果器を用いて円筒形や円盤形状の
ワークを保持して搬送、移載するロボットに対し、ワー
クの中心位置を検出するセンサを用いて、ロボットが保
持したワークの中心位置を、移載先のワーク受容体(ワ
ーク受)の中心位置に合わせて自動的に調整する「ワー
ク位置自動補正システム」に利用可能である。図1は、
その一例を示す。
【0013】ロボットに設けられる「吸着型効果器」の
例は吸着ノズルであり、これは、図1に示すようなプレ
ス抜き円形ワークW、図3に示すようなピン形状のワー
クP又は図4に示すような環状ワークQを搬送してワー
ク受に装填する工程、或いは図5に示すように、腕時計
本体T1 又はT2 の上側に文字盤やカバー等のワークW
1 又はW2 を組み付ける工程などに用いられる。また、
「搭載型効果器」の例は、後述の図9に示すようなフォ
ークであり、これは、腕時計本体の下側から裏面カバー
を組み付ける工程や、半導体製造工程におけるウエハの
載せかえ工程などに用いられる。
【0014】図1のワーク位置自動補正システムにおい
ては、ロボット装置1のハンド部2の下面側に吸着型効
果器3が取り付けられている。吸着型効果器3は、下方
に延びた吸着ノズル4を有し、その下端には吸着パッド
5を備えている。
【0015】ハンド部2の下面側には、図1(A)に示
すように定めたロボット座標系(X,Y,Z)のZ軸方
向(上下方向)の位置検出用検出部(以下「Z検出セン
サ」という)6及びXY(平面)方向の位置検出用検出
部(以下「XY検出センサ」という)7も取り付けられ
ている。各検出部6,7は、それぞれ下方に延びた円筒
体で構成され、その先端(下端)に発光素子と受光素子
(図示省略)を備えている。これらの検出部により、後
述のようにワークの縁(エッジ)又は面を検出するワー
ク位置検出手段が構成されている。
【0016】ロボット装置1は、図1(A)に示すよう
に円盤状のワークWを複数枚重ねた状態で収納するワー
ク供給部10から所定の位置に設置されているワーク受
部20まで、ワークWを移送する作業を行う。このため
に必要な動作を制御する手段として、中央処理装置(C
PU)と記憶装置(メモリ)とを含むコンピュータが用
いられる。これは、ロボット装置1の本体内に収納さ
れ、或いは本体の外に設置される。
【0017】なお、ワーク供給部10は、その上面にワ
ークWを所定数枚重ねて保持する3本の支柱11を立設
している。一方、ワーク受部20は、図1(C)に示す
ようにワークWを嵌め込む穴21を備えている。
【0018】作業時には、ロボット装置1は、上記制御
手段による制御下で、ワーク供給部10の最上位のワー
クWの位置を、Z検出センサ6及びXY検出センサ7を
用いて計測し、この結果をもとに吸着パッド5の中心を
ワークWの中心に整合するように位置補正する。その
後、ハンド部2をワーク供給部10の上方に位置付けて
吸着ノズル4を下降させ、吸着パッド5が最上位のワー
クWに接触した位置でノズルの下端から空気を引き込む
ことにより、吸着パッド5に最上位のワークWを吸着さ
せる。その後、ハンド部2を上昇させ、ワーク受部20
の上方まで移動することにより、図1(B)に示すよう
に吸着パッド5に吸着したワークWを移送する。そし
て、予めロボットに位置を教示しておいたワーク受部2
0の上方で吸着ノズル4を下降させ、吸着パッド5に吸
着しているワークWを穴21に嵌め込んだ後、吸着ノズ
ル4による空気の引き込みを止めて吸着ノズル4を上昇
させることにより、吸着パッド5をワークWの上面から
離脱させる。こうして、ロボット装置1による1つのワ
ークWの位置補正、移送及び載置が達成される。
【0019】図2は、ロボット座標系(X,Y,Z)に
おいてワークWを上から見た図である。ここで、rは円
盤状ワークWの半径である。
【0020】以下、図1及び図2を参照して、上記ロボ
ット装置1によるワーク移載工程の処理手順(これを実
行するプログラムは、制御手段であるコンピュータに格
納されている。)を説明する。
【0021】ST1:ロボット(図1の場合、ロボット
装置1のハンド部2。以下、同様)をワーク供給部10
付近まで移動する。
【0022】ST2:「ワーク吸着位置調整」処理を開
始する。
【0023】ST3:ロボットを−Z方向に移動(下
降)する。
【0024】ST4:Z検出センサ6がONとなったとこ
ろでロボットを停止する。このときの停止位置を(X
i ,Yi ,Zi )とする。
【0025】ST5:XY検出センサ7がオン(ON)状態
の場合は、ロボットを−X方向に移動し、オフ(OFF) と
なったところで、更に指定量移動した後、ロボットを停
止する。XY検出センサがオフ状態の場合は、次へ進
む。
【0026】ST6:ロボットを+X方向に移動する。
【0027】ST7:XY検出センサ7がONとなったと
ころで、ロボットを停止する。このときのX方向の位置
をXi1とする。
【0028】ST8:再びロボットを+X方向に移動す
る。
【0029】ST9:XY検出センサ7がOFF となった
ところから、更に指定した距離だけ移動してロボットを
停止する。
【0030】ST10:ロボットを−X方向に移動す
る。
【0031】ST11:XY検出センサ7が再びONとな
ったところで、ロボットを停止する。このときのX方向
の位置をXi2とする。
【0032】ST12:再びロボットを−X方向に位置
(Xi1+Xi2)/2+X1offまで移動する。これで、X
方向の中心軸合わせが完了する。
【0033】このとき、次式が成り立つ。
【0034】X=(Xi1+Xi2)/2+X1off 但し、X1offは、ロボットのキャリブレーションによっ
て得られるオフセット値(補正値)であり、吸着パッド
中心位置から見た、XY検出センサの検出スポット位置
(相対位置)のX方向成分を表わす。これは、図示の例
では負の値である。
【0035】ST13:ロボットをY方向に、図2に示
すワーク上面の弦の長さ=Xlineとなる位置まで移動す
る(図示の例では、−Y方向にΔY移動)。これで、Y
方向の中心軸合わせが完了する。このとき、式Y=Yi
+ΔYが成り立つ。
【0036】ここで、Xlineは、ロボットのキャリブレ
ーションによって得られる値(基準弦の長さ)で、吸着
パッド5の中心位置のY座標がワークWの中心位置のY
座標と一致している時にXY検出センサ7が検出するワ
ークWの2ヶ所のエッジを結んだ弦の長さを表わす。
【0037】ΔYは、次のように計算される。図2にお
いて、 α= (X2 −X1)/2=Xline/2 β= (r2 −α2)1/2 α’= (Xi2−Xi1) /2 β’= (r2 −α'2)1/2 ΔY=β’−β ST14:「ワーク吸着位置調整」処理を終了する。
【0038】ST15:ロボットを−Z方向に |Zoff|
だけ移動(下降)する。
【0039】ここで、Zoff は、ロボットのキャリブレ
ーションによって得られる値で、吸着パッド中心位置か
ら見た、Z検出センサ6の検出スポット位置(相対位
置)のZ方向成分を表わす。図示の例では、負の値であ
る。
【0040】ST16:ロボットの吸着ノズル4にワー
クWを吸着させる。
【0041】このとき、ロボット座標は[(Xi1
i2)/2+X1off,Yi +ΔY,Zi+Zoff ]であ
る。
【0042】ST17:ロボットを+Z方向に移動(上
昇)する。
【0043】ST18:ロボットに予め教示しておいた
ワーク受部20の真上の位置へワークWを搬送させる。
【0044】ST19:ロボットにワークWをワーク受
部20上に移載させる。
【0045】ST20:ロボットを待機位置へ移動す
る。
【0046】ST21:初めに戻る。
【0047】上記ロボット装置1は、円盤状のワークW
に限らず、図3に示すように円柱形のピン型ワークPを
搬送してワーク受20’の穴21’に挿入する工程、或
いは図4に示すように円環状のワークQを搬送し、その
中心穴部をワーク受20”の円柱状ピン22に装填する
工程にも用いられる。後者の場合、ハンド部2の下面側
には、複数(図4では、一対)の吸着ノズル3a,3b
が取り付けられる。ワークQの中心軸をハンド2の中心
軸に合うように補正して吸着し、搬送する。
【0048】また、吸着型効果器を備えたロボット装置
は、図5に示した腕時計組立ラインのように、製品ロッ
トが異なると本体(T1 ,T2 )の形態も異なり、ワー
ク(W1 ,W2 )を載置するワーク受の中心位置が変わ
る工程にも用いられる。
【0049】前述の作業でワークWの移送及び載置を正
確に実行するためには、ハンド部2に装着したワークW
の中心位置を、移送先であるワーク受部20の中心位置
に合わせて自動的に調整する必要があり、その前提とし
て、ロボットとワークの位置を検出するセンサとの位置
関係を求めるキャリブレーションを行う必要がある。
【0050】本発明の実施例は、前述のワーク位置自動
補正システムにおいてキャリブレーションを行うため、
図6に示すように、ロボット装置1の吸着ノズル4に対
し中心位置を合わせてハンド部2で保持することが可能
な擬似ワーク(或いは基準ワーク)W0 と、基準ワーク
0 を一時的に移し替える移載ステーションとしての移
載ステーション30とを備える。
【0051】基準ワークW0 は、前述の円形ワークW又
はそれに類似した形状を有し、その外径又は半径は既知
である。ここでは、基準ワークW0 の半径は、前述のワ
ークWと等しくrとした場合を示す。図7に示すよう
に、吸着パッド5が基準ワークW0 に接触する位置まで
吸着ノズル4を下降させるとき、吸着ノズル4を基準ワ
ークW0 の中心位置に心合わせするため、基準ワークW
0 の上面に円環状の凸部41が設けられ、その内部に
は、吸着ノズル4の下端部より上の位置に傘状に形成し
たリブ8の下降に伴って吸着ノズル4を挟み込むように
回動する複数の爪部材42が取り付けられている。
【0052】移載ステーション30は、その上面に基準
ワークW0 を保持する複数(図の例では4本)の支柱3
1を立設している。各支柱31の上端部は、内側に基準
ワークW0 を載せられるように段状に切り欠かれ、その
縦方向の切欠面には、図8に示すように、移載した基準
ワークW0 を検出するワーク搭載検出手段としての「移
載検出センサ」を構成する発光素子32aと受光素子3
2bのどちらか一方が、向い合う支柱31の受光素子3
2b又は発光素子32aと向かい合うように取り付けら
れている。
【0053】なお、移載ステーション30を容易に再現
性よく取付け、取外しできる台として、移載ステーショ
ン取付ベース33を設けるとよい。このように移載ステ
ーションの取付位置の再現性を確保する方法としては、
例えば、図示の移載ステーション30にピン穴34を設
け、移載ステーション取付ベース33には、このピン穴
に嵌合するピン35を設けるという方法が採用できる。
【0054】実施例のキャリブレーション処理手順は、
次のとおりである。
【0055】ST31:基準ワークW0 を吸着パッド5
に吸着させる。このとき、両者の中心は整合している。
【0056】ST32:センサ位置のキャリブレーショ
ン処理手順を開始する。
【0057】ST33:ロボットを移載ステーション3
0付近に移動する。
【0058】ST34:ロボットを−Z方向に移動(下
降)する。
【0059】ST35:移載検出センサがONとなったと
ころでロボットを停止し、吸着ノズル4をオフに(吸着
停止)する。図12(A)に示すように、このときの中
心位置(X0 ,Y0 ,Z0 )を停止位置として記憶す
る。
【0060】ST36:ロボットを+Z方向に移動(上
昇)する。
【0061】ST37:Z検出センサ6がOFF となった
ところで、更に指定量移動した後、ロボットを停止す
る。
【0062】ST38:ロボットを再び−Z方向に移動
(下降)する。
【0063】ST39:Z検出センサ6がONとなったと
ころで、ロボットを停止する。このときのZ方向の位置
をZ1 とし、オフセット量Zoff =Z1 −Z0 を記憶す
る。
【0064】ここで、図11に示すように、Z検出セン
サ6がオンとなる点(検出点)をa,その真上で吸着
パッド5の平面の延長上の点をaとすれば、Zoff は
これらの点a,aの高さの差である。また、XY検
出センサ7の検出点をb,その真上で吸着パッド5の
平面の延長上の点をbとすれば、これらの点
の高さの差がZoff になる。
【0065】ST40:XY検出センサ7がONの状態の
場合は、ロボットを−X方向に移動し、OFF となったと
ころで、更に指定量移動した後、ロボットを停止する。
XY検出センサがOFF の状態の場合は、次に進む。
【0066】ST41:ロボットを+X方向に移動す
る。
【0067】ST42:XY検出センサ7がONとなった
ところで、ロボットを停止する。このときのX方向の位
置をX1 とし、オフセット量X1off=X1 −X0 を記憶
する。図12(B)に示すように、このときの停止位置
は(X1 ,Y0 ,Z1 )である。
【0068】ST43:再びロボットを+X方向に移動
する。
【0069】ST44:XY検出センサ7がOFF となっ
たところで、さらに指定量移動した後、ロボットを停止
する。
【0070】ST45:ロボットを−X方向に移動す
る。
【0071】ST46:XY検出センサ7が再びONとな
ったところで、ロボットを停止する。このときのX方向
の位置をX2 とし、その値を保存する。図12(B)に
示すように、このときの停止位置は(X2 ,Y0 ,Z
1 )である。
【0072】ST47:基準弦の長さXline=X2 −X
1 を保存する。
【0073】ST48:センサ位置キャリブレーション
の手順が終了する。
【0074】ロボット装置1は、搭載型効果器の例とし
て、吸着ノズルに限らず、図9に示すようなフォーク4
0も使用できる。このフォーク40上には、円盤状のワ
ークWを載せて収納できるように、当該ワークの円周に
沿った円弧状部分を有する凹部43が形成されている。
【0075】この場合、基準ワークW0 としては、例え
ば図10(A)に示すように、ワークWと同等の外形の
一部に、フォーク40の凹部43に嵌合することにより
フォーク40の中心と基準ワークW0 の中心とを容易に
整合できる複数の突出部44を有するものが考えられ
る。
【0076】また、フォーク40の材質や加工方法の都
合などにより、凹部43の寸法の精度が低い場合や、フ
ォーク40と基準ワークW0 とが擦れ合うことを避けた
い場合は、図10(B)に示すように、ワークWと同等
の外形の一部に、フォーク40の凹部43の外側でフォ
ーク40の長さ方向に突出することによりフォーク40
の中心と基準ワークW0 の中心とを容易に整合できる複
数の突出部45を有するものでもよい。この基準ワーク
0 の外形部及び突出部45には、フォーク40の中心
と基準ワークW0 の中心との整合の程度を目視で容易に
判定できるようにする目盛り46を付すことが好まし
い。
【0077】上記のようなフォークを備えたロボットに
よるキャリブレーションは、次のように行われる。
【0078】(1) 作業者がロボットのフォーク40上に
基準ワークW0 を載せて「満足できる中心位置」に搭載
する。
【0079】(2) ロボットを動作させて、基準ワークW
0 を移載ステーション30上に移送し搭載する。その搭
載位置を基準座標値として登録する。
【0080】(3) 再びロボットを動作させて、フォーク
40を移載ステーション30上の搭載位置から、高さ
(Z)方向にZ検出センサ6の出力が変化する位置まで
移動し、その位置のZ座標値を記憶する。この座標値と
上記基準座標値とから、Z方向のセンサ出力変化位置と
フォーク中心位置との相対位置関係が定義される。
【0081】(4) 再びロボットを動作させて、フォーク
40を移載ステーション30上の搭載位置から、平面
(XY)上でXY検出センサ7の出力が変化する位置ま
で移動し、その位置のXY座標値を記憶する。この座標
値と上記基準座標値とから、XY方向のセンサ出力変化
位置とフォーク中心位置との相対位置関係が定義され
る。
【0082】上記実施例によれば、次のような効果が得
られる。
【0083】ロボットの効果器の中心位置に対するワー
ク受の中心位置を教示する方法として、当該基準ワーク
又は基準ワークの円周部と同径のワークを、ワーク受に
格納した後、この位置をセンサにて検出することによっ
て教示が可能な場合、教示作業も容易になる。すなわ
ち、ワーク受に対し基準ワークをそれらの中心を合わせ
て載置し、この基準ワークに対して、キャリブレーショ
ン時における基準ワークとワーク位置検出センサとの相
対位置関係を再現するような位置にロボットを移動させ
れば、キャリブレーションで得られたセンサと効果器の
中心との位置関係を用いて、容易にワーク受の中心とロ
ボット効果器の中心との位置合わせができる。
【0084】基準ワークの円周部と外径が異なるワーク
を用いて、ロボットの効果器の中心位置に対するワーク
受の中心位置を教示する場合にも、キャリブレーション
時に得られたデータを使用し、幾何学的性質を利用し
て、効果器の中心位置とセンサ位置との関係を求めてお
けば、教示が容易となる。
【0085】センサ或いはロボットの効果器の交換に伴
うキャリブレーション作業が簡略化され、メンテナンス
作業も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するワーク位置自動補正システム
の一例を示す。
【図2】ロボット座標系においてワークを上から見た
図。
【図3】ロボット装置で円柱状のワークをワーク受に装
填する工程を示す図。
【図4】ロボット装置で円環状のワークをワーク受に装
填する工程を示す図。
【図5】ロボット装置で腕時計本体に文字盤等のワーク
を組み付ける工程を示す図。
【図6】ロボット装置の吸着部に基準ワークを保持して
移載ステーションに移送する工程を示す図。
【図7】図6のロボット装置におけるワーク吸着部分の
断面図。
【図8】図6の移載ステーションの上部を示す側面図。
【図9】ロボット装置の効果器の一例のフォーク部分を
示す斜視図。
【図10】図9のフォーク上に載置された基準ワークの
平面図。
【図11】キャリブレーションを実施するロボット装置
のハンド部を示す図。
【図12】ロボット座標におけるハンド部と擬似ワーク
の位置を示す図。
【符号の説明】
W…ワーク、W0 …擬似ワーク(基準ワーク)、1…ロ
ボット装置、2…ハンド部、3…吸着型効果器、4…吸
着ノズル、5…吸着パッド、6…Z検出センサ、7…X
Y検出センサ、10…ワーク供給部、11…支柱、20
…ワーク受部、21…穴、30…移載ステーション、3
1…支柱、40…フォーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/10 B25J 15/06 B25J 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移送対象のワークを保持して移送するため
    のハンド部と、対象ワークの縁又は面を検出するワーク
    位置検出手段とを備えたワーク移送ロボットのキャリブ
    レーション方法であって、 (a) 前記ワークと同等の外形を少なくとも一部に有する
    擬似ワークを、その中心位置を前記ハンド部の中心位置
    に整合させて保持し、所定の移載ステーションに搭載す
    る工程、 (b) 前記ハンド部を、前記移載ステーションでのワーク
    搭載位置から、前記ワーク位置検出手段が当該擬似ワー
    クの縁又は面を検出しなくなる非検出位置まで、一旦移
    動し、その後再度検出する再検出位置まで移動する工
    程、及び (c) 前記ワーク搭載位置と前記再検出位置との相対位置
    関係に基づき、前記ワーク位置検出手段が前記擬似ワー
    クを検出した時の前記ハンド部の中心位置に対する前記
    擬似ワークの中心の相対位置を算出し、その算出した値
    を補正値として記憶する工程を含むことを特徴とするロ
    ボットのキャリブレーション方法。
  2. 【請求項2】移送対象のワークを保持して移送するため
    のハンド部と、対象ワークの縁又は面を検出するワーク
    位置検出手段とを備えたワーク移送ロボットのキャリブ
    レーションを行うための装置であって、 前記ワークと同等の外形を少なくとも一部に有する擬似
    ワークを搭載可能に構成され、該擬似ワークが搭載され
    たことを検出するワーク搭載検出手段を有する移載ステ
    ーションと、前記ハンド部の動作を制御する制御手段と
    を具備し、 前記制御手段は、前記擬似ワークを、その中心位置が前
    記ハンド部の中心位置に整合した状態で、前記ハンド部
    に保持させて前記移載ステーションに搭載し、前記ハン
    ド部を、前記移載ステーションでのワーク搭載位置から
    前記ワーク位置検出手段が当該擬似ワークの縁又は面を
    検出しなくなる非検出位置まで一旦移動し、その後再度
    検出する再検出位置まで移動するように、前記ワーク位
    置検出手段及び前記ワーク搭載検出手段からの各検出信
    号に基づいて前記ハンド部を制御し、前記ワーク搭載位
    置と前記再検出位置との相対位置関係に基づき、前記ワ
    ーク位置検出手段が前記擬似ワークを検出した時の前記
    ハンド部の中心位置に対する前記擬似ワークの中心の相
    対位置を算出し、その算出した値を補正値として記憶す
    ることを特徴とするロボットのキャリブレーション装
    置。
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