JP3368840B2 - 協定世界時供給方法及び装置及び協定世界時供給プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

協定世界時供給方法及び装置及び協定世界時供給プログラムを格納した記憶媒体

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JP3368840B2
JP3368840B2 JP24881398A JP24881398A JP3368840B2 JP 3368840 B2 JP3368840 B2 JP 3368840B2 JP 24881398 A JP24881398 A JP 24881398A JP 24881398 A JP24881398 A JP 24881398A JP 3368840 B2 JP3368840 B2 JP 3368840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、協定世界時供給方
法及び装置及び協定世界時供給プログラムを格納した記
憶媒体に係り、特に、クロック信号を積算する方式でシ
ステムタイマを得る方式において、NTP(Network Ti
me Protocol)を用いて補正される計算機のシステムタイ
マのうるう秒補正時における協定世界時とのずれをクロ
ック信号から算出される時間を用いて補正し、正確な協
定世界時を提供するための協定世界時供給方法及び装置
及び協定世界時供給プログラムを格納した記憶媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】計算機のシステムタイマを正確に保つた
めにNTPを用いてネットワークに接続されているより
精度の高い時計に時刻を合わせることができる。この方
式では、うるう秒の追加や削除による補正時に協定世界
時と最大1秒のずれを生じるという問題がある。計算機
OSとして広く使われているUNIXでは、NTPによ
りシステムタイマを正確に保つことが可能である。
【0003】まず、上記の方式によりうるう秒挿入時に
ついて説明する。図6は、うるう秒挿入時の協定世界時
とシステムタイマの関係を示す。同図において、協定世
界時がうるう秒挿入により60秒を表しているとき、シ
ステムタイマは既に午前0時0分0秒を表している。そ
の後、時刻t1 になるまではシステムタイマは時間の進
み方を遅らせ、時刻t1 になった時点で協定世界時と同
じ時刻を表すようになる。
【0004】次に、うるう秒削除時について説明する。
図7は、うるう秒削除時における協定世界時とシステム
タイマの供給する時刻との関係を示す。同図において、
協定世界時がうるう秒削除により翌日の午前0時0分0
秒を表しているときに、システムタイマは前日の午後1
1時59分59秒を表している。その後、時刻t1 にな
るまでは、システムタイマは時間の進み方を早め、時刻
1 になった時点で協定世界時と同じ時刻を表すように
なる。
【0005】また、協定世界時を電話回線を使って提供
するテレフォンJJYなどのサービスがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のNTPを用いる方式では、うるう秒の追加時に追
加されたうるう秒を合わす60秒表記を行わず、またう
るう秒の削除時には58秒の次に59秒を飛ばして0秒
を表示することを行わない。このため、協定世界時にお
いてうるう秒補正が行われた後、時間が逆戻りしないよ
うに暫く時間をかけて徐々にシステムタイマを協定世界
時に合わせる処理を行っている。この間は、正確な協定
世界時を供給することができない。
【0007】さらに、テレフォンJJYによるサービス
では、電話回線に接続されたモデムを内蔵していない計
算機では提供を受けることができないという問題があ
る。このように、計算機のシステムは、計算機内部にあ
るクロック供給装置から算出される時間に基づくことが
多く、不定期に6月末日または、12月末日にうるう秒
を補正する協定世界時(Coordinated Unibersal Time:
UTC)に対応していないことが多い。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、外部から与えられるうるう秒補正指示信号と計算機
が独立にもつクロック情報を用いてうるう秒補正の後し
ばらくの間発生する時刻の乱れを除き、うるう秒補正時
にも正確な協定世界時を供給するシステムタイマを実現
し、計算機のシステムタイマが持つ時間の刻み幅の精度
で常に協定世界時に合った時刻を提供することが可能な
協定世界時供給方法及び装置及び協定世界時供給プログ
ラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。本発明は、正確な協定世界時
(Coordinated Universal Time)を提供するための協定
世界時供給方法において、うるう秒補正時までは、うる
う秒補正を行うべき時から協定世界時に一定の精度で時
刻を合わせるまでに一定の時間を必要とするシステムタ
イマの時刻を提供し(ステップ1)、協定世界時と時刻
合わせが終了するまでの一定時間の間は、正確な周波数
を持つクロック信号供給装置から算出される時間を用い
て協定世界時を算出して時刻を供給し(ステップ2)、
一定の精度で協定世界時に基づく時刻を供給することが
可能な時間が経過した後は、システムタイマの時刻を提
供する(ステップ3)。
【0010】本発明は、システムタイマの時計をネット
ワークに接続されている上位協定世界時供給装置の時計
の時刻にネットワーク・タイム・プロトコル(Network
TimeProtocol:NTP )を用いて合わせると共に、うるう
秒補正指示を該上位協定世界時供給装置から得られる秒
指定信号に基づいて出力する。
【0011】本発明は、システムタイマの時刻からクロ
ック信号供給装置により算出される時刻に移行するのに
一定時間をかけ、該システムタイマの時刻の割合を徐々
に少なくし、クロック信号供給装置より算出される時刻
の割合を徐々に増やすことにより、システムタイマの時
刻からクロック信号供給装置より得られる時刻に徐々に
切り替える。
【0012】本発明は、クロック信号供給装置により算
出される時刻からシステムタイマの時刻に移行するのに
一定時間をかけ、該クロック信号供給装置より算出され
る時刻の割合を徐々に少なくし、システムタイマの時刻
の割合を徐々に増やすことにより、クロック信号供給装
置より算出される時刻から該システムタイマの時刻に徐
々に切り替える。
【0013】図2は、本発明の原理構成図である。本発
明は、正確な協定世界時を提供するための協定世界時供
給装置であって、うるう秒補正時の一定時間前にうるう
秒補正を行うことを指示するうるう秒補正指示手段14
0と、うるう秒補正を行うべき時から協定世界時に一定
の精度で時刻を合わせるまでに一定時間を必要とするシ
ステムタイマ110と、正確な周波数を持つクロック信
号を供給するクロック信号供給手段130と、うるう秒
補正時までは、システムタイマ110の時刻を提供し、
協定世界時と時刻合わせが終了するまでの一定時間の間
は、クロック信号供給手段か130ら算出される時間を
用いて協定世界時を算出して時刻を供給し、一定の精度
で協定世界時に基づく時刻を供給することが可能な時間
が経過した後は、システムタイマ110の時刻を提供す
る時刻供給手段120とを有する。
【0014】本発明は、うるう秒補正指示手段140に
おいて、システムタイマ110の時計をネットワークに
接続されている上位協定世界時供給手段の時計の時刻に
NTPを用いて合わせると共に、うるう秒補正指示を該
上位協定世界時供給装置から得られる秒指定信号に基づ
いて出力する手段を含む。
【0015】
【0016】本発明は、時刻供給手段120において、
システムタイマ110の時刻からクロック信号供給手段
130により算出される時刻に移行するのに一定時間を
かけ、該システムタイマ110の時刻の割合を徐々に少
なくし、該クロック信号供給手段130より算出される
時刻の割合を徐々に増やすことにより、該システムタイ
マ110の時刻から該クロック信号供給手段130より
得られる時刻に徐々に切り替える手段を含む。
【0017】本発明は、時刻供給手段120において、
クロック信号供給手段130により算出される時刻から
システムタイマ110の時刻に移行するのに一定時間を
かけ、該クロック信号供給手段130より算出される時
刻の割合を徐々に少なくし、該システムタイマ110の
時刻の割合を徐々に増やすことにより、該クロック信号
供給手段130より算出される時刻から該システムタイ
マ110の時刻に徐々に切り替える手段を含む。
【0018】本発明は、正確な協定世界時(Coordinate
d Universal Time)を提供するための協定世界時供給プ
ログラムを格納した記憶媒体であって、うるう秒補正時
の一定時間前にうるう秒補正を行うことを指示するうる
う秒補正指示ステップと、正確な周波数を持つクロック
信号を供給するクロック信号供給ステップと、うるう秒
補正指示ステップによる、うるう秒補正時までは、うる
う秒補正を行うべき時から協定世界時に一定の精度で時
刻を合わせるまでに一定時間を必要とするシステムタイ
マの時刻を提供し、協定世界時と時刻合わせが終了する
までの一定時間の間は、クロック信号供給ステップから
算出される時間を用いて協定世界時を算出して時刻を供
給し、一定の精度で協定世界時に基づく時刻を供給する
ことが可能な時間が経過した後は、該システムタイマの
時刻を提供する時刻供給ステップとを有する。
【0019】本発明はうるう秒補正指示ステップにお
いて、システムタイマの時計をネットワークに接続され
ている上位協定世界時供給プロセスの時計の時刻にNT
Pを用いて合わせると共に、うるう秒補正指示を該上位
協定世界時供給装置から得られる秒指定信号に基づいて
出力するステップを含む。
【0020】
【0021】本発明は、時刻供給ステップにおいて、シ
ステムタイマの時刻からクロック信号供給ステップによ
り算出される時刻に移行するのに一定時間をかけ、該シ
ステムタイマの時刻の割合を徐々に少なくし、該クロッ
ク信号供給ステップより算出される時刻の割合を徐々に
増やすことにより、該システムタイマの時刻から該クロ
ック信号供給ステップより得られる時刻に徐々に切り替
えるステップを含む。
【0022】本発明は、時刻供給ステップにおいて、ク
ロック信号供給ステップにより算出される時刻からシス
テムタイマの時刻に移行するのに一定時間をかけ、該ク
ロック信号供給ステップより算出される時刻の割合を徐
々に少なくし、該システムタイマの時刻の割合を徐々に
増やすことにより、該クロック信号供給ステップより算
出される時刻から該システムタイマの時刻に徐々に切り
替えるステップを含む。
【0023】上記のように、本発明は、外部から与えら
れるうるう秒補正指示信号と、計算機が独立にもつクロ
ック情報を用いて、うるう秒の補正後、しばらくの間発
生する時刻の乱れを除き、うるう秒補正時にも正確な協
定世界時を供給するシステムタイマを実現することが可
能となる。さらに、時刻供給手段において、当日のうる
う秒補正時刻前の時刻までは、システムタイマの供給す
る時刻を供給し、協定世界時を供給できるまでは、ずれ
補正手段から提供される時刻を用いて時刻を提供するこ
とが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】まず、本発明の概要を説明する。
本発明は、計算機のシステムタイマのうるう秒補正時に
おける協定世界時とのずれを補正(挿入・削除)するも
のである。図3は、本発明の協定世界時供給システムの
構成を示す。
【0025】同図に示す協定世界時供給システムは、協
定世界時供給装置100、上位協定世界時供給装置20
0がネットワーク300に接続している構成である。協
定世界時供給装置100は、システムタイマ110、時
刻供給装置120、クロック信号供給装置130、うる
う秒補正指示装置140から構成される。同図に示す協
定世界時供給システムにおける協定世界時供給装置10
0は、システムタイマ110の時計をネットワーク30
0に接続されている上位協定世界時供給装置200の時
計の時刻に、NTPを用いて合わせると共に、うるう秒
補指示を上位協定世界時供給装置200から得られる秒
指定信号に基づいて、うるう秒補正指示装置140から
うるう秒補正指示を出力する。
【0026】上記の構成による動作を以下に説明する。
時刻供給装置120は、うるう秒補正指示装置140か
らのうるう秒補正指示があるまでは、NTPを用いて補
正されているシステムタイマ110の供給する時刻を受
け取り、協定世界時を供給する。うるう秒補正指示装置
140がネットワーク300に接続されている上位協定
世界時供給装置200からNTPによりうるう秒補正指
示が送られたら、うるう秒補正指示装置140は時刻供
給装置120にうるう秒補正指示を行う。
【0027】時刻供給装置120は、システムタイマ1
10がネットワーク300に接続された上位協定世界時
供給装置200の時計と十分な精度で誤差がなくなるま
でにかかるある時間の間は、クロック信号供給装置13
0から得られるクロック信号から算出した時間を元に、
協定世界時を時刻供給装置120に供給する。そして、
前述のある時間経過後は、再びシステムタイマ110の
供給する時刻に基づき協定世界時を供給する。
【0028】図4は、本発明の協定世界時供給システム
に補正形協定世界時供給装置を用いた構成を示す。同図
に示すシステムは、補正形協定世界時供給装置400と
上位協定世界時供給装置200がネットワーク300に
接続している構成である。補正形協定世界時供給装置4
00は、システムタイマ410、時刻供給装置420、
クロック信号供給装置430、ずれ補正装置440、ず
れ傾向推定装置450、うるう秒補正指示装置460か
ら構成される。システムタイマ410、時刻供給装置4
20、クロック信号供給装置430、うるう秒補正指示
装置460は、図3の構成と同様である。
【0029】上記の構成における補正形協定世界時供給
装置400のずれ傾向推定装置450は、システムタイ
マ410の時間に対するクロック信号供給装置430か
ら算出される時間のずれの傾向を、うるう秒補正指示装
置460からのうるう秒補正指示を受けたときから、う
るう秒補正時刻までの間に測定した時間情報を元に、最
小二乗法を用いて推定する。
【0030】ずれ補正装置440は、ずれ傾向推定装置
450の推定結果に基づいてクロック信号供給装置43
0から求められる時間を補正する。うるう秒補正指示装
置460からうるう秒補正指示があるまでは、時刻供給
装置420は前述の図3と同様の動作を行う。NTPに
よるうるう秒補正指示信号は、うるう秒補正時刻の23
時間59分前から設定され、うるう秒補正の翌日午前0
時0分に設定が解除される。従って、うるう秒補正時刻
の23時間59分前以降に上位協定世界時供給装置20
0にNTPにより通信を行うと、うるう秒補正指示が挿
入か削除の区別を付けて送られてくる。
【0031】うるう秒補正指示装置460がうるう秒補
正指示信号を取得したら、うるう秒補正指示装置460
は、時刻供給装置420とずれ傾向推定装置450にう
るう秒補正指示を行う。時刻供給装置420は、うるう
秒補正指示信号を受け取ると当日のうるう秒補正時刻の
前にある時刻t0 までは、システムタイマ410の供給
する時刻を供給する。それ以降、システムタイマ410
がうるう秒補正前と同程度の正確さで協定世界時を供給
するようになるある時刻t1 までは、時刻供給装置42
0は、システムタイマ410の提供する時刻を使わず
に、ずれ補正装置440から供給される時刻を使って補
正した協定世界時を供給する。
【0032】うるう秒補正指示装置460からうるう秒
補正指示を受け取ったずれ傾向推定装置450は、当日
のt0 までの間にクロック信号供給装置430から算出
される時間とNTPで補正されたシステムタイマ410
との誤差情報を収集し、システムタイマ410に対する
クロック信号供給装置430から算出される時計の進み
方の傾向を最小二乗法を用いて推定する。この推定され
た進み方に基づいて、ずれ補正装置440は、クロック
信号供給装置430から取得したクロック信号から算出
される時間を補正する。うるう秒補正当日のt0 になっ
たら、ずれ補正装置440は、この補正した時間に基づ
く協定世界時を時刻供給装置420に提供する。
【0033】これにより、時刻供給装置420は、補正
された時刻を計算機に供給することが可能となる。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図4の協定世界時供給システムにおいて、システム
タイマ410の時刻からクロック信号供給装置130よ
り算出される時刻に移行するのに一定時間をかけ、シス
テムタイマ410の時刻の割合を徐々に少なくし、クロ
ック信号供給装置140より算出される時刻の割合を徐
々に増やすことにより、システムタイマ410の時刻か
らクロック供給装置430より得られる時刻に徐々に切
り替える。
【0035】また、クロック信号供給装置430により
算出される時刻からシステムタイマ410の時刻に移行
するのに一定時間をかけ、クロック信号供給装置430
より算出される時刻の割合を徐々に少なくし、システム
タイマ410の時刻の割合を徐々に増やすことにより、
クロック信号供給装置430より算出される時刻からシ
ステムタイマ410の時刻に徐々に切り替える。
【0036】以下に、うるう秒挿入時におけるシステム
タイマ410の供給時刻からクロック供給装置430か
ら算出される時刻に徐々に切り替える方式と、うるう秒
挿入時におけるクロック供給装置430から算出される
時刻からシステムタイマ410の供給時刻に徐々に切り
替える場合を説明する。図5は、本発明の一実施例のう
るう秒挿入時における時間の算出法を示す。
【0037】同図において、s1は、うるう秒挿入時に
おけるシステムタイマ410の供給時刻からクロック供
給装置430から算出される時刻に徐々に切り替える場
合の時刻供給装置420が提供する時間であり、s2
は、うるう秒挿入時におけるクロック供給装置430か
ら算出される時刻からシステムタイマ410の供給時刻
に徐々に切り替える場合の時刻供給装置420が提供す
る時間である。
【0038】時刻t0 は、前述の通り、うるう秒挿入前
23時間59分59秒以降で、t0までにずれ傾向推定
装置450が必要十分な精度でずれ傾向を推定すること
が可能で、うるう秒挿入以前の時刻を表す。時刻t
2 は、時刻t0 以降で、うるう秒挿入以前の時刻であ
る。このとき、時刻t0 と時刻t2 の間にある時刻ta
における時刻供給装置420が提供する時刻s1 は、s
をシステムタイマ410が表す時刻、cをクロック供給
装置430が算出した時間に基づく時刻とすると、 s1 =α×c+β×s である。但し、 α=(ta −t0 )÷(t2 −t0 ), β=(t2 −ta )÷(t2 −t0 ) である。
【0039】時刻t1 は、前述の通り、システムタイマ
410がうるう秒挿入以前の精度で協定世界時と一致す
る時間を供給するようになる時刻を表す。このとき、t
1 以降の時刻t3 までの間にシステムタイマ410の供
給する時刻にクロック供給装置430から算出される時
刻に基づく時刻から切り替えることを表している。この
切替を行っている最中の時刻tb における時刻供給装置
120が提供する時刻s2 は、前述の通り、sをシステ
ムタイマ410が表す時刻、cをクロック供給装置43
0が算出した時間に基づく時刻とすると、 s2 =γ×s+δ×c である。但し、 γ=(tb −t1 )÷(t3 −t1 ), δ=(t3 −tb )÷(t3 −t1 ) である。
【0040】上記では、うるう秒挿入時について説明し
たが、うるう秒削除時における方法も上記と同様に徐々
に切り替えることができる。また、上述の説明では、図
3及び図4の構成に基づいて説明したが、協定世界時供
給装置100、補正形協定世界時供給装置400をプロ
グラムとして構築し、当該協定世界時供給装置及び補正
形協定世界時供給装置として用いられるコンピュータに
接続されるディスク装置や、フロッピーディスク、CD
−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実
施する際にインストールすることにより容易に本発明を
実現できる。
【0041】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能
である。
【0042】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ネットワ
ークに接続された計算機は、ネットワーク上に接続され
た上位協定世界時供給装置とNTPにより通信すること
により、通常は非常に精度のよい協定世界時を供給する
ことができる。うるう秒補正直後の時計の誤差は、NT
Pを使った方式では規定されておらず、通常は、徐々に
システムタイマを協定世界時に合わせる動作を行ってい
る。本発明では、この徐々にシステムタイマを合わせて
いる過程における時刻の誤差を、計算機が元々持ってい
たり、後で追加することにより得られるクロック信号を
使って時計を作り出すことにより、常に協定世界時を供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の協定世界時供給システムの構成図であ
る。
【図4】本発明の協定世界時供給システムに補正形協定
世界時供給装置を用いた構成図である。
【図5】本発明の一実施例のうるう秒挿入時における時
間の算出法を示す図である。
【図6】うるう秒挿入時の協定世界時とシステムタイマ
の関係を示す図である。
【図7】うるう秒削除時の協定世界時とシステムタイマ
の関係を示す図である。
【符号の説明】
100 協定世界時供給装置 110 システムタイマ 120 時刻供給手段、時刻供給装置 130 クロック信号供給手段、クロック信号供給装置 140 うるう秒補正指示手段、うるう秒補正指示装置 200 上位協定世界時供給装置 300 ネットワーク 400 補正形協定世界時供給装置 410 システムタイマ 420 時刻供給装置 430 クロック信号供給装置 440 ずれ補正装置 450 ずれ傾向推定装置 460 うるう秒補正指示装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04G 5/00 - 7/00 G04G 1/00 311 G06F 1/14 G06F 17/10

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正確な協定世界時(Coordinated Univer
    sal Time)を提供するための協定世界時供給方法におい
    て、 うるう秒補正時までは、うるう秒補正を行うべき時から
    協定世界時に一定の精度で時刻を合わせるまでに一定の
    時間を必要とするシステムタイマの時刻を提供し、 前記協定世界時と時刻合わせが終了するまでの一定時間
    の間は、正確な周波数を持つクロック信号供給装置から
    算出される時間を用いて協定世界時を算出して時刻を供
    給し、 一定の精度で前記協定世界時に基づく時刻を供給するこ
    とが可能な時間が経過した後は、前記システムタイマの
    時刻を提供することを特徴とする協定世界時供給方法。
  2. 【請求項2】 前記システムタイマの時計をネットワー
    クに接続されている上位協定世界時供給装置の時計の時
    刻にネットワーク・タイム・プロトコル(Network Time
    Protocol:NTP )を用いて合わせると共に、うるう秒補
    正指示を該上位協定世界時供給装置から得られる秒指定
    信号に基づいて出力する請求項1記載の協定世界時供給
    方法。
  3. 【請求項3】 前記システムタイマの時刻から前記クロ
    ック信号供給装置により算出される時刻に移行するのに
    一定時間をかけ、該システムタイマの時刻の割合を徐々
    に少なくし、 前記クロック信号供給装置より算出される時刻の割合を
    徐々に増やすことにより、前記システムタイマの時刻か
    ら前記クロック信号供給装置より得られる時刻に徐々に
    切り替える請求項1記載の協定世界時供給方法。
  4. 【請求項4】 前記クロック信号供給装置により算出さ
    れる時刻から前記システムタイマの時刻に移行するのに
    一定時間をかけ、該クロック信号供給装置より算出され
    る時刻の割合を徐々に少なくし、 前記システムタイマの時刻の割合を徐々に増やすことに
    より、前記クロック信号供給装置より算出される時刻か
    ら該システムタイマの時刻に徐々に切り替える請求項1
    記載の協定世界時供給方法。
  5. 【請求項5】 正確な協定世界時を提供するための協定
    世界時供給装置であって、 うるう秒補正時の一定時間前にうるう秒補正を行うこと
    を指示するうるう秒補正指示手段と、 うるう秒補正を行うべき時から協定世界時に一定の精度
    で時刻を合わせるまでに一定時間を必要とするシステム
    タイマと、 正確な周波数を持つクロック信号を供給するクロック信
    号供給手段と、 うるう秒補正時までは、前記システムタイマの時刻を提
    供し、前記協定世界時と時刻合わせが終了するまでの一
    定時間の間は、前記クロック信号供給手段から算出され
    る時間を用いて協定世界時を算出して時刻を供給し、一
    定の精度で前記協定世界時に基づく時刻を供給すること
    が可能な時間が経過した後は、前記システムタイマの時
    刻を提供する時刻供給手段とを有することを特徴とする
    協定世界時供給装置。
  6. 【請求項6】 前記うるう秒補正指示手段は、 前記システムタイマの時計をネットワークに接続されて
    いる上位協定世界時供給手段の時計の時刻にNTPを用
    いて合わせると共に、うるう秒補正指示を該上位協定世
    界時供給装置から得られる秒指定信号に基づいて出力す
    る手段を含む請求項5記載の協定世界時供給装置。
  7. 【請求項7】 前記時刻供給手段は、 前記システムタイマの時刻から前記クロック信号供給手
    段により算出される時刻に移行するのに一定時間をか
    け、該システムタイマの時刻の割合を徐々に少なくし、
    該クロック信号供給手段より算出される時刻の割合を徐
    々に増やすことにより、該システムタイマの時刻から該
    クロック信号供給手段より得られる時刻に徐々に切り替
    える手段を含む請求項5記載の協定世界時供給装置。
  8. 【請求項8】 前記時刻供給手段は、 前記クロック信号供給手段により算出される時刻から前
    記システムタイマの時刻に移行するのに一定時間をか
    け、該クロック信号供給手段より算出される時刻の割合
    を徐々に少なくし、該システムタイマの時刻の割合を徐
    々に増やすことにより、該クロック信号供給手段より算
    出される時刻から該システムタイマの時刻 に徐々に切り
    替える手段を含む請求項5記載の協定世界時供給装置。
  9. 【請求項9】 正確な協定世界時(Coordinated Univer
    sal Time)を提供するための協定世界時供給プログラム
    を格納した記憶媒体であって、 うるう秒補正時の一定時間前にうるう秒補正を行うこと
    を指示するうるう秒補正指示ステップと、 正確な周波数を持つクロック信号を供給するクロック信
    号供給ステップと、 前記うるう秒補正指示ステップによる、うるう秒補正時
    までは、うるう秒補正を行うべき時から協定世界時に一
    定の精度で時刻を合わせるまでに一定時間を必要とする
    システムタイマの時刻を提供し、前記協定世界時と時刻
    合わせが終了するまでの一定時間の間は、前記クロック
    信号供給ステップから算出される時間を用いて協定世界
    時を算出して時刻を供給し、一定の精度で前記協定世界
    時に基づく時刻を供給することが可能な時間が経過した
    後は、該システムタイマの時刻を提供する時刻供給ステ
    ップとを有することを特徴とする協定世界時供給プログ
    ラムを格納した記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記うるう秒補正指示ステップは、 前記システムタイマの時計をネットワークに接続されて
    いる上位協定世界時供給プロセスの時計の時刻にNTP
    を用いて合わせると共に、うるう秒補正指示を該上位協
    定世界時供給装置から得られる秒指定信号に基づいて出
    力するステップを含む請求項9記載の協定世界時供給プ
    ログラムを格納した記憶媒体。
  11. 【請求項11】 前記時刻供給ステップは、 前記システムタイマの時刻から前記クロック信号供給ス
    テップにより算出される時刻に移行するのに一定時間を
    かけ、該システムタイマの時刻の割合を徐々に少なく
    し、該クロック信号供給ステップより算出される時刻の
    割合を徐々に増やすことにより、該システムタイマの時
    刻から該クロック信号供給ステップより得られる時刻に
    徐々に切り替えるステップを含む請求項9記載の協定世
    界時供給プログラムを格納した記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記時刻供給ステップは、 前記クロック信号供給ステップにより算出される時刻か
    ら前記システムタイマの時刻に移行するのに一定時間を
    かけ、該クロック信号供給ステップより算出さ れる時刻
    の割合を徐々に少なくし、該システムタイマの時刻の割
    合を徐々に増やすことにより、該クロック信号供給ステ
    ップより算出される時刻から該システムタイマの時刻に
    徐々に切り替えるステップを含む請求項9記載の協定世
    界時供給プログラムを格納した記憶媒体。
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