JP3367611B2 - 眼鏡のフロントフレームのレンズ保持機構 - Google Patents
眼鏡のフロントフレームのレンズ保持機構Info
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- JP3367611B2 JP3367611B2 JP54558699A JP54558699A JP3367611B2 JP 3367611 B2 JP3367611 B2 JP 3367611B2 JP 54558699 A JP54558699 A JP 54558699A JP 54558699 A JP54558699 A JP 54558699A JP 3367611 B2 JP3367611 B2 JP 3367611B2
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- JP
- Japan
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- lens
- front frame
- shaped groove
- inclined bottom
- friction
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C1/00—Assemblies of lenses with bridges or browbars
- G02C1/06—Bridge or browbar secured to or integral with closed rigid rims for the lenses
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、一般的には眼鏡のフロントフレームに関
し、詳細には、フロントフレームのレンズ保持機構に関
する。
し、詳細には、フロントフレームのレンズ保持機構に関
する。
背景技術
眼鏡のレンズは、一般に、リング状のフロントフレー
ムにより保持するようになっている(図1参照)。眼鏡
を着用している場合やそれを取り扱う場合には、フレー
ムやレンズに外力が加わることが多い。そのとき、外力
の大きさや付加方向によって、レンズやフレームが変形
して、レンズがフレームから外れることがよくある。特
に、近年の眼鏡は、レンズがプラスチック製、フレーム
が金属製であるので、外力に対して撓みを生じやすく、
そのため、小さな外力の付加でも容易に外れることがあ
る。このようなレンズ脱落は好ましくないことはいうま
でもない。
ムにより保持するようになっている(図1参照)。眼鏡
を着用している場合やそれを取り扱う場合には、フレー
ムやレンズに外力が加わることが多い。そのとき、外力
の大きさや付加方向によって、レンズやフレームが変形
して、レンズがフレームから外れることがよくある。特
に、近年の眼鏡は、レンズがプラスチック製、フレーム
が金属製であるので、外力に対して撓みを生じやすく、
そのため、小さな外力の付加でも容易に外れることがあ
る。このようなレンズ脱落は好ましくないことはいうま
でもない。
安全性が最優先される眼球保護眼鏡(たとえば、工場
等の危険な環境下で使用される眼鏡)の場合は、外力が
少々付加されても、レンズがフロントフレームから絶対
に外れることのない図2に示すレンズ保持機構が採用さ
れている。この機構においては、フロントフレーム2
は、底壁4aと第1側壁(顔面側壁)4bと第2側壁4c(反
顔面側壁)とで比較的深いU字状溝3を形成した断面構
造を有している。レンズ1の周縁は、断面角型であっ
て、このU字状溝3内に深く嵌め込まれる。したがっ
て、レンズ1の周縁は両側の側壁4b,4cでしっかりと抱
きかかえられるので、少々の外力が付加されても、レン
ズはフレームから容易に外れることがない。
等の危険な環境下で使用される眼鏡)の場合は、外力が
少々付加されても、レンズがフロントフレームから絶対
に外れることのない図2に示すレンズ保持機構が採用さ
れている。この機構においては、フロントフレーム2
は、底壁4aと第1側壁(顔面側壁)4bと第2側壁4c(反
顔面側壁)とで比較的深いU字状溝3を形成した断面構
造を有している。レンズ1の周縁は、断面角型であっ
て、このU字状溝3内に深く嵌め込まれる。したがっ
て、レンズ1の周縁は両側の側壁4b,4cでしっかりと抱
きかかえられるので、少々の外力が付加されても、レン
ズはフレームから容易に外れることがない。
図2のU字状溝タイプのレンズ保持機構は安全性に優
れている反面、ファッション性には劣るという問題があ
る。なぜならば、フレームにレンズのための深い嵌合代
を確保する必要があると共に、両側壁でレンズの両側か
ら抱く構造にする必要があるため、フロントフレームが
大きく、したがって太く、ならざるを得ないからであ
る。
れている反面、ファッション性には劣るという問題があ
る。なぜならば、フレームにレンズのための深い嵌合代
を確保する必要があると共に、両側壁でレンズの両側か
ら抱く構造にする必要があるため、フロントフレームが
大きく、したがって太く、ならざるを得ないからであ
る。
図2のレンズ保持機構に対して、ファッション性に優
れている、換言すれば線形の細い、最も大衆的なレンズ
保持機構を図3に示している。この機構においては、フ
ロントフレーム2は、第1傾斜底面(顔面側底面)5aと
第2傾斜側底面(反顔面側底面)5bとでV字状溝5を形
成した断面構造を有している。レンズ1の周縁には、そ
のフレーム断面形状に合わせた断面V字状の係止突条
(=ヤゲン)1cを形成している。この係止突条1cは、V
字状溝5内に僅かの遊びPを以ってほぼ密接して嵌め込
まれる(図中実験のレンズ周縁参照)。レンズ1の厚み
(=コバ)が大きい場合(度数が大きい眼鏡の場合)に
は、図示のように、レンズのV字状係止突条1cの幅寸法
はレンズ厚みより小さくしている。
れている、換言すれば線形の細い、最も大衆的なレンズ
保持機構を図3に示している。この機構においては、フ
ロントフレーム2は、第1傾斜底面(顔面側底面)5aと
第2傾斜側底面(反顔面側底面)5bとでV字状溝5を形
成した断面構造を有している。レンズ1の周縁には、そ
のフレーム断面形状に合わせた断面V字状の係止突条
(=ヤゲン)1cを形成している。この係止突条1cは、V
字状溝5内に僅かの遊びPを以ってほぼ密接して嵌め込
まれる(図中実験のレンズ周縁参照)。レンズ1の厚み
(=コバ)が大きい場合(度数が大きい眼鏡の場合)に
は、図示のように、レンズのV字状係止突条1cの幅寸法
はレンズ厚みより小さくしている。
図3のレンズ保持機構によれば、レンズ厚みに対して
フレーム厚みを小さくすることにより、フロントフレー
ムの線径を細くできるという利点がある。
フレーム厚みを小さくすることにより、フロントフレー
ムの線径を細くできるという利点がある。
しかしながら、図3のレンズ保持機構は、外力に対し
てレンズがフロントフレームから外れやすいという問題
がある。図3に、外力Fがレンズ1に付加されてレンズ
1がフロントフレームから外れる様子を仮想線で示して
いる。すなわち、外力Fによりレンズ1及びフレーム2
が撓みを生じる結果、レンズ1の第1傾斜底面1aがフロ
ントフレーム2のV字状溝の第1底面5a上を容易にスラ
イドして行き、そのためレンズ1がフレーム2より脱落
すると考えられる。眼鏡のファッション性を重要視する
結果、フロントフレームの縦方向厚みを薄くしてV字状
溝を浅くすれば、このレンズ脱落傾向はますます増加す
ることになる。尤も、V字状溝タイプのフロントフレー
ムであっても、V字溝の深さを十分深くすれば、レンズ
脱落を防止でき、また、そのようなフロントフレームも
多く市販されている。しかし、V字溝が深いだけフロン
トフレームの線径も太くなり、ファション性に欠けるこ
とになる。
てレンズがフロントフレームから外れやすいという問題
がある。図3に、外力Fがレンズ1に付加されてレンズ
1がフロントフレームから外れる様子を仮想線で示して
いる。すなわち、外力Fによりレンズ1及びフレーム2
が撓みを生じる結果、レンズ1の第1傾斜底面1aがフロ
ントフレーム2のV字状溝の第1底面5a上を容易にスラ
イドして行き、そのためレンズ1がフレーム2より脱落
すると考えられる。眼鏡のファッション性を重要視する
結果、フロントフレームの縦方向厚みを薄くしてV字状
溝を浅くすれば、このレンズ脱落傾向はますます増加す
ることになる。尤も、V字状溝タイプのフロントフレー
ムであっても、V字溝の深さを十分深くすれば、レンズ
脱落を防止でき、また、そのようなフロントフレームも
多く市販されている。しかし、V字溝が深いだけフロン
トフレームの線径も太くなり、ファション性に欠けるこ
とになる。
眼鏡は世界的に見ても非常に古い歴史があるが、不思
議にも、眼鏡のレンズ脱落防止、特に図3のV字状溝タ
イプのレンズ保持機構のレンズ脱落防止に対する効果的
な対策はほとんど採られて来ていない。
議にも、眼鏡のレンズ脱落防止、特に図3のV字状溝タ
イプのレンズ保持機構のレンズ脱落防止に対する効果的
な対策はほとんど採られて来ていない。
発明の開示
したがって、本発明の解決すべき主たる技術的課題
は、眼鏡のレンズ脱落を効果的に防止する新規なレンズ
保持機構又はフロントフレームを提供するにある。
は、眼鏡のレンズ脱落を効果的に防止する新規なレンズ
保持機構又はフロントフレームを提供するにある。
また、他の技術的課題は、フロントフレームのファッ
ション性、すなわち、細いフレーム線径、を維持しなが
らかつ簡単な構成で、眼鏡のレンズ脱落を効果的に防止
するV字状溝タイプのレンズ保持機構を提供するにあ
る。
ション性、すなわち、細いフレーム線径、を維持しなが
らかつ簡単な構成で、眼鏡のレンズ脱落を効果的に防止
するV字状溝タイプのレンズ保持機構を提供するにあ
る。
さらなる技術的課題は、フロントフレームの製造コス
トを従来と実質同等に維持でき、かつ、眼鏡のレンズ脱
落を効果的に防止できる新規なレンズ保持機構を提供す
るにある。
トを従来と実質同等に維持でき、かつ、眼鏡のレンズ脱
落を効果的に防止できる新規なレンズ保持機構を提供す
るにある。
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば以
下の構成の眼鏡用フロントフレームが提供される すなわち、このフロントフレームは、V字状断面を有
するレンズ周縁の係止突条が嵌合するV字状溝を備えた
眼鏡のフロントフレームであって、上記V字状溝を構成
する第1傾斜底面に、フロントフレーム延在方向に延在
してレンズの上記係止突条の第1傾斜底面の一部と当接
する第1摩擦食い込み突条を形成したことを特徴として
いる。上記V字状溝の第1傾斜底面は、眼鏡使用者の顔
面側であることが好ましい。尚、V字状係止突条及びV
字状溝の各傾斜底面は、平面の場合と丸く湾曲している
場合の両者を含むものとする。
下の構成の眼鏡用フロントフレームが提供される すなわち、このフロントフレームは、V字状断面を有
するレンズ周縁の係止突条が嵌合するV字状溝を備えた
眼鏡のフロントフレームであって、上記V字状溝を構成
する第1傾斜底面に、フロントフレーム延在方向に延在
してレンズの上記係止突条の第1傾斜底面の一部と当接
する第1摩擦食い込み突条を形成したことを特徴として
いる。上記V字状溝の第1傾斜底面は、眼鏡使用者の顔
面側であることが好ましい。尚、V字状係止突条及びV
字状溝の各傾斜底面は、平面の場合と丸く湾曲している
場合の両者を含むものとする。
上記構成においては、レンズのV字状係止突条の下端
部はフロントフレームのV字状溝の最下底付近に当接
し、また、レンズのV字状係止突条の第1傾斜底面の一
部が第1摩擦食い込み突条に、一般的には僅かの遊びを
以って、当接する。レンズのV字状係止突条の第2傾斜
底面は全体的にV字状溝の第2傾斜底面に当接すること
になる。
部はフロントフレームのV字状溝の最下底付近に当接
し、また、レンズのV字状係止突条の第1傾斜底面の一
部が第1摩擦食い込み突条に、一般的には僅かの遊びを
以って、当接する。レンズのV字状係止突条の第2傾斜
底面は全体的にV字状溝の第2傾斜底面に当接すること
になる。
上記構成によれば、例えば、レンズに外力が使用者の
顔面方向に付加されると、レンズやフロントフレームは
撓んで、レンズがフロントフレームから顔面側に脱落す
べく、レンズの第1傾斜底面がフロントフレームの第1
傾斜底面に対してスライドする挙動を示す。しかし、こ
のとき、第1摩擦食い込み突起がレンズの第1傾斜底面
に食い込むように働くのでここに大きな摩擦が生じ上記
スライド運動が阻止され、その結果、レンズの脱落が防
止される。
顔面方向に付加されると、レンズやフロントフレームは
撓んで、レンズがフロントフレームから顔面側に脱落す
べく、レンズの第1傾斜底面がフロントフレームの第1
傾斜底面に対してスライドする挙動を示す。しかし、こ
のとき、第1摩擦食い込み突起がレンズの第1傾斜底面
に食い込むように働くのでここに大きな摩擦が生じ上記
スライド運動が阻止され、その結果、レンズの脱落が防
止される。
前記したように、眼鏡を着用している場合は、通常、
外力は顔面の方向に付加されることが多いので、フロン
トフレームのV字状溝に形成すべき摩擦食い込み突条は
顔面側の底面に形成するのが最も効果的である。しか
し、外力がどちらの方向から付加された場合でも、、レ
ンズ脱落を確実に防止するためには、上記V字状溝を構
成する第2傾斜底面にも、フロントフレーム延在方向に
延在してレンズの上記係止突条の第2傾斜底面と当接す
る、第1摩擦係止突条と同様の、第2摩擦食い込み突条
を形成することが好ましい。
外力は顔面の方向に付加されることが多いので、フロン
トフレームのV字状溝に形成すべき摩擦食い込み突条は
顔面側の底面に形成するのが最も効果的である。しか
し、外力がどちらの方向から付加された場合でも、、レ
ンズ脱落を確実に防止するためには、上記V字状溝を構
成する第2傾斜底面にも、フロントフレーム延在方向に
延在してレンズの上記係止突条の第2傾斜底面と当接す
る、第1摩擦係止突条と同様の、第2摩擦食い込み突条
を形成することが好ましい。
上記第1及び第2の摩擦食い込み突条は、上記V字状
溝の第1及び第2の傾斜底面の上端近傍に位置する方
が、レンズ脱落防止には効果的である。
溝の第1及び第2の傾斜底面の上端近傍に位置する方
が、レンズ脱落防止には効果的である。
上記構成のフロントフレームは、金属製である場合
に、特に有効である。すなわち、フロントフレームは、
通常、金属線材から形成される。適当な線径を有する金
属線材に引き抜き成形法でV字状溝を形成し、その後に
適当なリング形状にされる。したがって、第1及び第2
の摩擦食い込み突条はフロントフレームの延在方向、つ
まり線材の軸心方向に沿っているので、従来と同様に、
金属線材の引き抜き成形法でこれを成形できる。第1及
び第2の摩擦係止突条を成形するために特別の付加的加
工は要求されない。引き抜き成形のためのダイスの引き
抜き穴形状を変更するだけでよい。
に、特に有効である。すなわち、フロントフレームは、
通常、金属線材から形成される。適当な線径を有する金
属線材に引き抜き成形法でV字状溝を形成し、その後に
適当なリング形状にされる。したがって、第1及び第2
の摩擦食い込み突条はフロントフレームの延在方向、つ
まり線材の軸心方向に沿っているので、従来と同様に、
金属線材の引き抜き成形法でこれを成形できる。第1及
び第2の摩擦係止突条を成形するために特別の付加的加
工は要求されない。引き抜き成形のためのダイスの引き
抜き穴形状を変更するだけでよい。
上記構成によれば、従来のフロントフレームのV字状
溝の傾斜底面に摩擦食い込み突条を付加成形するだけ
で、レンズ脱落を極めて効果的に防止できる。
溝の傾斜底面に摩擦食い込み突条を付加成形するだけ
で、レンズ脱落を極めて効果的に防止できる。
図面の簡単な説明
以下に、添付の図面に従って、本発明の1実施例を詳
細に説明する。
細に説明する。
図1は、眼鏡の正面図である。
図2は、図1の2−2線断面図であって、従来のU字
状溝タイプのレンプ保持機構を示す要部拡大断面図であ
る。
状溝タイプのレンプ保持機構を示す要部拡大断面図であ
る。
図3は、従来のV字状溝タイプのレンズ保持機構を示
す図2と同様の要部拡大断面図である。
す図2と同様の要部拡大断面図である。
図4は、本発明のレンズ保持機構の1実施例に係るレ
ンズ保持機構の図2と同様の要部拡大断面図である。
ンズ保持機構の図2と同様の要部拡大断面図である。
発明を実施するための最良の形態
本発明の実施例を示す図4において、1はレンズ、2
は該レンズ1を保持する金属製フロントフレームであ
る。レンズ1は、図3の従来例と同様に、その周縁に、
周方向に延在する係止突条1cを備えている。この係止突
条1cは、断面V字状をなしており、その最大幅寸法はレ
ンズ周縁の幅寸法より小さく構成している。係止突条1c
の開き角度は通常100−130度である。
は該レンズ1を保持する金属製フロントフレームであ
る。レンズ1は、図3の従来例と同様に、その周縁に、
周方向に延在する係止突条1cを備えている。この係止突
条1cは、断面V字状をなしており、その最大幅寸法はレ
ンズ周縁の幅寸法より小さく構成している。係止突条1c
の開き角度は通常100−130度である。
一方、フロントフレーム2には、図3の従来例と同様
に、レンズ1の係止突条1cが嵌合するV字状溝5を有し
ている。このV字状溝5の開き角度はレンズの係止突条
1cの開き角度より若干大きくしていて、異なるレンズに
汎用的に適用できるようにしている。V字状溝5を構成
する2つの傾斜底面5a,5bの上端近傍には、それぞれ、
摩擦食い込み突条6a,6bを形成している。これらの突条6
a,6bは、それぞれ、フロントフレーム延在方向に延在す
るとともに、レンズの突条1cの各傾斜底面1a,1bの極一
部と当接する微小面積の当接部を有している。
に、レンズ1の係止突条1cが嵌合するV字状溝5を有し
ている。このV字状溝5の開き角度はレンズの係止突条
1cの開き角度より若干大きくしていて、異なるレンズに
汎用的に適用できるようにしている。V字状溝5を構成
する2つの傾斜底面5a,5bの上端近傍には、それぞれ、
摩擦食い込み突条6a,6bを形成している。これらの突条6
a,6bは、それぞれ、フロントフレーム延在方向に延在す
るとともに、レンズの突条1cの各傾斜底面1a,1bの極一
部と当接する微小面積の当接部を有している。
レンズ1の突条1cがフロントフレーム2のV字状溝5
に嵌合した状態では、突条1cの先端部1dがV字状溝5の
最下底付近において各傾斜底面5a,5bに当接している。
したがって、両傾斜底面5a,5bのそれらの当接部と各摩
擦食い込み突条6a,6bとの間では、レンズの傾斜底面1a,
1bは接触せずに浮いている状態である。尤も、レンズの
両傾斜底面1a,1bと面摩擦食い込み突条6a,6bとの間には
若干の遊びPを設けている。これは、寸法構成の僅かに
異なるレンズに対応するためである。
に嵌合した状態では、突条1cの先端部1dがV字状溝5の
最下底付近において各傾斜底面5a,5bに当接している。
したがって、両傾斜底面5a,5bのそれらの当接部と各摩
擦食い込み突条6a,6bとの間では、レンズの傾斜底面1a,
1bは接触せずに浮いている状態である。尤も、レンズの
両傾斜底面1a,1bと面摩擦食い込み突条6a,6bとの間には
若干の遊びPを設けている。これは、寸法構成の僅かに
異なるレンズに対応するためである。
上記構成のレンズ保持機構によれば、外力が何れかの
方向からレンズ又はフロントフレームに付加されて、レ
ンズがフロントフレームに対して相対的に移動しようと
しても、何れか一方の摩擦食い込み突条6a,6bがレンズ
の突条の傾斜面1a,1bの当接部に食い込むように作用す
るので、両傾斜面間の相対的スライド運動が極めて生じ
にくくなる。その結果、レンズ脱落が効果的に防止され
る。
方向からレンズ又はフロントフレームに付加されて、レ
ンズがフロントフレームに対して相対的に移動しようと
しても、何れか一方の摩擦食い込み突条6a,6bがレンズ
の突条の傾斜面1a,1bの当接部に食い込むように作用す
るので、両傾斜面間の相対的スライド運動が極めて生じ
にくくなる。その結果、レンズ脱落が効果的に防止され
る。
図4に図示した上記実施例は最良の実施形態である。
しかし、本発明は他の実施形態でも実施可能である。す
なわち、各摩擦食い込み突条6a,6bは、図示の位置より
フレーム中心側に設けてもよい。ただし、その位置が極
端に中心寄りすぎるとレンズ脱落防止の効果は薄れるこ
とになり、好ましくない。
しかし、本発明は他の実施形態でも実施可能である。す
なわち、各摩擦食い込み突条6a,6bは、図示の位置より
フレーム中心側に設けてもよい。ただし、その位置が極
端に中心寄りすぎるとレンズ脱落防止の効果は薄れるこ
とになり、好ましくない。
また、上記実施例では、V字状溝の両傾斜底壁にそれ
ぞれ摩擦食い込み突条を形成したので、何れの方向から
外力が付加されても、レンズ脱落防止効果があるが、眼
鏡着用時に外力を受ける場合、その外力のかかる方向は
通常は外側から顔面に向かう方向である。したがって、
顔面側の傾斜底面5aのみに摩擦食い込み突条6aを形成
し、他方の傾斜底面5bには摩擦食い込み突条6bを省略す
ることも可能である。この場合は、レンズの突条の傾斜
底面1bはV字状溝の傾斜底面5bに大略沿わせて全体的に
当接させるようにする。
ぞれ摩擦食い込み突条を形成したので、何れの方向から
外力が付加されても、レンズ脱落防止効果があるが、眼
鏡着用時に外力を受ける場合、その外力のかかる方向は
通常は外側から顔面に向かう方向である。したがって、
顔面側の傾斜底面5aのみに摩擦食い込み突条6aを形成
し、他方の傾斜底面5bには摩擦食い込み突条6bを省略す
ることも可能である。この場合は、レンズの突条の傾斜
底面1bはV字状溝の傾斜底面5bに大略沿わせて全体的に
当接させるようにする。
上記実施例では、フロントフレームは金属製である
が、フレームをプラスチック製とする場合でも、レンズ
脱落防止効果のあることはいうまでもない。
が、フレームをプラスチック製とする場合でも、レンズ
脱落防止効果のあることはいうまでもない。
Claims (6)
- 【請求項1】V字状断面を有するレンズ周縁の係止突条
(1c)が嵌合するV字状溝(5)を備えた眼鏡のフロン
トフレームにおいて、 上記V字状溝(5)を構成する第1傾斜底面(5a)に、
フロントフレーム延在方向に延在してレンズ(1)の上
記係止突条(1c)の第1傾斜底面(1a)の一部と当接す
る第1摩擦食い込み突条(6a)を形成したことを特徴と
するフロントフレーム。 - 【請求項2】上記V字状溝(5)の第1傾斜底面(5a)
は、眼鏡着用者の顔面側である、請求項1記載のフロン
トフレーム。 - 【請求項3】上記第1摩擦食い込み突条(6a)は、上記
V字状溝(5)の第1傾斜底面(5a)の上端近傍に位置
する、請求項1記載のフロントフレーム。 - 【請求項4】上記V字状溝(5)を構成する第2傾斜底
面(5b)にも、フロントフレーム延在方向に延在してレ
ンズ(1)の上記係止突条(1c)の第2傾斜底面(1b)
と当接する第2摩擦食い込み突条(6b)を形成したこと
を特徴とする請求項1記載のフロントフレーム。 - 【請求項5】上記第2摩擦食い込み突条(6b)は、上記
V字状溝(5)の第2傾斜底面(5b)の上端近傍に位置
する請求項1記載のフロントフレーム。 - 【請求項6】金属製である、請求項1記載のフロントフ
レーム。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP1998/002782 WO1999067676A1 (fr) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | Structure de blocage des verres pour montures de lunettes |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3367611B2 true JP3367611B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=14208458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54558699A Expired - Fee Related JP3367611B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 眼鏡のフロントフレームのレンズ保持機構 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6254234B1 (ja) |
EP (1) | EP1006392A4 (ja) |
JP (1) | JP3367611B2 (ja) |
CN (1) | CN1269023A (ja) |
AU (1) | AU8038598A (ja) |
TW (1) | TW389845B (ja) |
WO (1) | WO1999067676A1 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5280645A (en) * | 1991-05-24 | 1994-01-18 | Motorola, Inc. | Adjustable wristband loop antenna |
US7787965B2 (en) | 1999-08-10 | 2010-08-31 | Disney Enterprises, Inc. | Management of the flow of persons in entertainment environments |
AT500218B1 (de) * | 2004-05-06 | 2006-01-15 | Silhouette Int Schmied Ag | Brillengestell |
DE102005041786B4 (de) * | 2005-09-02 | 2009-05-07 | Rodenstock Gmbh | Glasbefestigung für starkgewölbte Kunststofffassungen |
EP1896893B1 (de) * | 2006-06-02 | 2013-08-14 | LIMO Patentverwaltung GmbH & Co. KG | Vorrichtung zur strahlformung |
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