JP3363988B2 - 水中データ伝送ケーブル - Google Patents
水中データ伝送ケーブルInfo
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Description
適用される水中データ伝送ケーブルに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、海洋観測を行なう場合、海洋観測
ブイが用いられている。この海洋観測において、500
m以浅の中浅海用の海洋観測ブイは、水温、塩分、音速
等を観測するセンサの数が限定されているので、コネク
タ方式又は電磁誘導方式の何れかの接続方式で対応で
き、信号伝送ケーブルとしては何れか一方の方式に対応
できれば充分である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、深海用の海洋
観測ブイにより、中・浅海及び中・深海を観測する場合
において、コネクタ方式は高速のデータ伝送が可能であ
るが、センサの数だけコネクタが必要になる。また、セ
ンサの設置深度を変えるためには、予め所定間隔毎に複
数のコネクタを設置しておき、センサとコネクタとの接
続を所望深度のコネクタに変更しなければならないとい
う問題がある。 【0004】また、電磁誘導方式では、トランス等によ
る電磁結合により信号伝送できるので設置位置を自由に
選択できるが、交流信号による結合のためデータ伝送レ
ートは低く、伝送装置も大きいという問題がある。 【0005】一方、中・浅海海域では、センサ数は少な
いが、観測対象(水温、塩分、音速等)によりセンサの
設置深度を頻繁に変える必要があり、このためコネクタ
方式を用いた場合にはセンサ設置深度の変更が面倒であ
る。 【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、電磁誘導方式及びコネクタ方式を組み合わせて使用
することにより、中・浅海域ではセンサの設置深度を任
意に変更でき、また、中・深海域では、高速のデータ伝
送を図り得ると共に、伝送装置を小型化し得る水中デー
タ伝送ケーブルを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係る水中データ
伝送ケーブルは、非金属の強度部材にシールド付電線及
びシールド無しの単心電線を内蔵した第1のケーブル
と、この第1のケーブルに電磁誘導方式により結合する
中・浅海用センサ装置と、前記第1のケーブルの先端に
結合金具により結合され、非金属又は金属の強度部材に
シールド付電線を内蔵した第2のケーブルと、この第2
のケーブルにコネクタ方式により結合される中・深海用
センサ装置とを具備したことを特徴とする。 【0008】 【作用】中・浅海域では、観測対象によりセンサの設置
深度を頻繁に変える必要があるが、電磁誘導方式による
データ伝送を用いることにより、センサの設置深度を任
意に変更することが可能となる。 【0009】また、中・深海域では、観測対象は一定深
度にセンサを設置することで十分対応できるので、コネ
クタ方式の伝送ケーブルを用いることにより、高速のデ
ータ伝送を図ることができ、かつ、伝送装置も小型化す
ることが可能となる。 【0010】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る深海海洋観測
用の観測ブイ全体の構成を示している。図1に示すよう
にブイ本体1からチェーン2を介して吊下した中・浅海
用ケーブル3及び中・深海用ケーブル5を結合金具4で
結合した状態で、アンカ8によりテンションを固定す
る。 【0011】中・浅海域に設置される中・浅海用ケーブ
ル3は、例えばケブラ、ロープ等の非金属強度部材(繊
維索)に単心電線及びシールド付ツイスト電線を内蔵し
た構成となっている。そして、上記中・浅海用ケーブル
3には、フェライトコアで構成されたカップリング13
を持つ電磁誘導方式による中・浅海用センサ装置6を設
置する。この中・浅海用センサ装置6は、例えば水温、
塩分、音速等を観測するセンサ、及びそのセンサ信号を
伝送する伝送装置を備えている。 【0012】また、中・深海域に設置される中・深海用
ケーブル5は、例えばワイヤ、ケブラ又ロープ等の金属
又は非金属からなる強度部材に、対をなすシールド付ツ
イスト電線を内蔵したケーブルを用い、結合金具4によ
り結合して全体のケーブル系を構成し、任意の結合金具
4にコネクタ方式による中・深海用センサ装置7を設置
する。この中・深海用センサ装置7は、例えば水温、塩
分、音速等を観測するセンサ、及びそのセンサ信号を伝
送する伝送装置を備えている。 【0013】図2は、図1における水中データ伝送ケー
ブル部分の構成例を示したものである。ケーブル系は、
両端に結合金具4を持つ複数のケーブルにより構成され
る。中・浅海用ケーブル3は、例えばシールド付ツイス
ト電線10、単心電線11を内蔵したケブラケーブル9
で構成され、両端には結合金具4が取付けられる。中・
浅海用ケーブル3に取り付けられた中・浅海用センサ装
置6から出力されるセンサ信号は、カップリング13に
より単心電線11を介してブイ本体1へ伝送される。 【0014】また、中・深海用ケーブル5は、例えばシ
ールド付ツイスト電線10を内蔵したワイヤケーブル1
2で構成され、両端には結合金具4が取付けられる。中
・深海用ケーブル5に取り付けられた中・深海用センサ
装置7から出力される信号は、結合金具4に取付けられ
たコネクタ14、シールド付ツイスト電線10を介して
ブイ本体1へ伝送される。中・深海用の信号伝送は、例
えばRS−485等のシリアル伝送方式が用いられる。 【0015】上記中・浅海用センサ装置6は、図3に示
すようにセンサが耐圧容器6a内に収納され、この耐圧
容器6aが固定金具20によりケブラケーブル9に固定
される。中・浅海用センサ装置6の取り付け位置は、固
定金具20を緩めることにより、容易に変更できるよう
になっている。また、耐圧容器6aには、中・浅海用セ
ンサ装置6とケブラケーブル9とを結合するカップリン
グ13は、耐圧容器6aに取り付けられた分割式のフェ
ライトコア21にコイル22が巻回され、このコイル2
2が耐圧容器6a内に設けられているセンサに接続され
る。上記分割式のフェライトコア21は、ケブラケーブ
ル9の外周に位置するように設けられ、コイル22とケ
ブラケーブル9の単心電線11とにより、トランスを構
成している。 【0016】上記中・浅海用センサ装置6は、ブイ本体
1の伝送装置32から送られてくるコマンドに基づい
て、センサにより観測された例えば水温、塩分、音速等
の信号は、コイル22に流れる電流変化としてフェライ
トコア21に伝わり、更に単心電線11に誘起されてブ
イ本体1へ送られる。この場合、シールド付ツイスト電
線10には、シールド効果、ツイスト効果により、セン
サ信号は誘起しない。 【0017】上記単心電線11は、図4に示すように海
水30内に位置する両端に電極31a,31bが取り付
けられ、海水30をリターンとして閉ループを形成して
いる。フェライトコア21を介して単心電線11に誘起
した信号は、閉ループ電流としてブイ本体1内の伝送装
置32へ送られる。 【0018】一方、中・深海用センサ装置7は、ブイ本
体1の伝送装置32から送られてくるコマンドによりセ
ンサが指定され、そのセンサにより観測された例えば水
温、塩分、音速等の信号がコネクタ14を介してシール
ド付ツイスト電線10へ送り出される。この場合、中・
深海用センサ装置7内の伝送装置は、RS−485等の
方式により、ブイ本体1の伝送装置32とシリアル通信
によりセンサ信号の伝送を行なう。 【0019】 【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、中
・浅海域では電磁誘導方式によるデータ伝送を用いてい
るので、センサの設置深度を任意に変更することができ
る。また、中・深海域では、コネクタ方式の伝送ケーブ
ルを用いているので、高速のデータ伝送を図ることがで
き、かつ、伝送装置も小型化することができる。
ング部分の詳細を示す構成図。 【図4】同実施例におけるセンサ信号の伝送動作を説明
するための図。 【符号の説明】 1 ブイ本体 3 中・浅海用ケーブル 4 結合金具 5 中・深海用ケーブル 6 中・浅海用センサ装置 7 中・深海用センサ装置 9 ケブラケーブル 10 シールド付ツイスト電線 11 単心電線 12 ワイヤケーブル 13 カップリング 14 コネクタ 20 固定金具 21 フェライトコア 22 コイル 30 海水 31a,31b 電極 32 ブイ本体の伝送装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 非金属の強度部材にシールド付電線及び
シールド無しの単心電線を内蔵した第1のケーブルと、
この第1のケーブルに電磁誘導方式により結合する中・
浅海用センサ装置と、前記第1のケーブルの先端に結合
金具により結合され、非金属又は金属の強度部材にシー
ルド付電線を内蔵した第2のケーブルと、この第2のケ
ーブルにコネクタ方式により結合される中・深海用セン
サ装置とを具備したことを特徴とする水中データ伝送ケ
ーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4367094A JP3363988B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 水中データ伝送ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4367094A JP3363988B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 水中データ伝送ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07254097A JPH07254097A (ja) | 1995-10-03 |
JP3363988B2 true JP3363988B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=12670285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4367094A Expired - Fee Related JP3363988B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 水中データ伝送ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3363988B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110758647A (zh) * | 2019-10-31 | 2020-02-07 | 杭州浅海科技有限责任公司 | 浮标平台与感应耦合传输系统驳接装置 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP4367094A patent/JP3363988B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110758647A (zh) * | 2019-10-31 | 2020-02-07 | 杭州浅海科技有限责任公司 | 浮标平台与感应耦合传输系统驳接装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07254097A (ja) | 1995-10-03 |
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