JP3362994B2 - 焦点自動判定方法 - Google Patents

焦点自動判定方法

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JP3362994B2
JP3362994B2 JP10643395A JP10643395A JP3362994B2 JP 3362994 B2 JP3362994 B2 JP 3362994B2 JP 10643395 A JP10643395 A JP 10643395A JP 10643395 A JP10643395 A JP 10643395A JP 3362994 B2 JP3362994 B2 JP 3362994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焦点自動判定方法に係
り、特に電子顕微鏡の自動焦点合せにおいて、その合否
を判定するためのシーケンスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子顕微鏡における自動焦点
合せは、以下のようにして行われていた。 1)電子ビーム走査を、円走査または線走査などに固定
し、対物レンズの励磁を一定量ずつ変化させながら、2
次電子信号を検出し、これを記憶し、 2)次に、記憶された2次電子信号から隣接画素間での
信号変化量の積分値、あるいは隣接画素間での信号量の
差の絶対値の和のいずれかを求め、 3)最後に、求められた値が最大となる対物レンズの励
磁条件を求めて、対物レンズに設定する。
【0003】電子顕微鏡における自動焦点合せは、以上
のようなシーケンスに基づいて行われるが、焦点が合っ
ているか否かの合否判定は、オペレータが目視によって
行っている。
【0004】図3は、先に述べたような自動焦点合せを
実施した後に、オペレータがこれを合焦点とみなし、引
き続きその状態のままで、観測対象、例えば半導体チッ
プの上に形成されたパターンの寸法測定を行った結果で
ある。ちなみに、この寸法測定は同一のパターンに対し
て実施している。
【0005】図3からも明らかなように、測定されたパ
ターン寸法の変動量が±0.01ミクロンmを超える場
合が存在する。測定条件として、寸法測定場所が同一で
あり、なおかつ自動焦点合せ以外の鏡筒パラメータも同
一で測定しているため、この測定値変動は自動焦点合せ
の状態が最適ではないことによる。
【0006】そして、正確な測定のためには、自動焦点
合せを実施した後で、その合焦点状態の合否を判定する
必要があるが、先にも述べたように、従来から、この判
定はオペレータが目視によって行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の焦点自動判定方法では、焦点合せの合否判定をオペ
レータの目視に頼る必要があったため、以下に述べるよ
うな問題点がある。
【0008】半導体チップ上のサブミクロンパターンの
寸法測定においては、装置に起因するばらつきが、パタ
ーンデザイン寸法の1/100、すなわち0.005ミ
クロンm以下であることが要求される。
【0009】ところが、寸法測定ばらつきを0.005
ミクロンm以下に抑えるように、自動焦点合せの合否を
目視判定するためには、相当に熟練したオペレータが必
要である。しかし、自動焦点合せの判定をオペレータに
任せる方法は、実際の半導体製造ラインにおいて適用す
るには現実的ではない。
【0010】つまり、焦点合せの合否判定をオペレータ
の判断にゆだねるやり方には限界があり、自動合否判定
を導入し、もし焦点合せの状態が否状態と判定された場
合は、自動焦点合せをやり直すような方法の開発が大き
な課題となっていた。
【0011】本発明の目的は、上記のような従来技術の
問題点を解消し、対物レンズの励磁を変化させながら2
次電子信号を検出し、その線積分値のプロファイルデー
タに基づき実施される自動焦点合せに対応して、プロフ
ァイルデータの歪み量を求め、この歪み量に基づいて自
動焦点合せが合焦点状態か非合焦点かを判定することに
より、自動焦点合せの精度を向上させ、電子顕微鏡によ
る寸法測定などの信頼性を大幅に向上すると共に、熟練
したオペレータが不要で作業性の優れた焦点自動判定方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電子顕微鏡の対物レンズの励磁条件毎に
ビーム走査を行い、得られる2次電子信号波形を線積分
することにより、励磁条件の関数としての線積分の値を
示すプロファイルデータを形成する第1のステップと、
前記プロファイルデータのピークに対応する第1の励磁
条件を求める第2のステップと、前記プロファイルデー
タのピーク値に対して、一定の割合の値に対応する励磁
条件を、強励磁側と、弱励磁側でそれぞれ第2の励磁条
件と第3の励磁条件として求める第3のステップと、前
記第2の励磁条件と、前記第3の励磁条件の中点に対応
する励磁条件を第4の励磁条件として求める第4のステ
ップと、前記第1の励磁条件と前記第4の励磁条件との
差分を、ビーム焦点深度に一定の係数を乗じた参照値と
比較し、これよりも小さい場合に、前記第1の励磁条件
を合焦点と判断する第5のステップと、を備え、第1の
励磁条件が励磁可変範囲の両端部分の近傍にきたとき
に、前記第1の励磁条件を新たに励磁可変範囲の中心に
設定して、第1のステップに戻ることを特徴とする焦点
自動判定方法を提供するものである。
【0013】さらに、本発明は、電子顕微鏡の対物レン
ズの励磁条件毎にビーム走査を行い、得られる2次電子
信号波形を線積分することにより、励磁条件の関数とし
ての線積分の値を示すプロファイルデータを形成する第
1のステップと、前記プロファイルデータのピークに対
応する第1の励磁条件を求める第2のステップと、前記
プロファイルデータのピーク値に対して、一定の割合の
値に対応する励磁条件を、強励磁側と、弱励磁側でそれ
ぞれ第2の励磁条件と第3の励磁条件として求める第3
のステップと、前記第2の励磁条件と、前記第3の励磁
条件の中点に対応する励磁条件を第4の励磁条件として
求める第4のステップと、前記第1の励磁条件と前記第
4の励磁条件との差分を、ビーム焦点深度に一定の係数
を乗じた参照値と比較し、これよりも小さい場合に、前
記第1の励磁条件を合焦点と判断する第5のステップ
と、を備え、前記第5のステップにおいて、前記差分
が、前記参照値よりも大きい場合、非合焦点と判断し
て、先に得た最大値の励磁条件を励磁可変範囲の中心に
設定して、第1のステップに戻ることを特徴とする焦点
自動判定方法を提供するものである。さらに、本発明
は、電子顕微鏡の対物レンズの励磁条件毎にビーム走査
を行い、得られる2次電子信号波形を線積分することに
より、励磁条件の関数としての線積分の値を示すプロフ
ァイルデータを形成する第1の段階と、前記プロファイ
ルデータの半値幅を求める第2の段階と、前記第2の段
階で得られた半値幅が前記対物レンズの励磁可変範囲の
1/2以下である場合を合焦点と判定する第3の段階
と、を備え、前記第1の段階と第2の段階の間に、前記
プロファイルデータのS/N比が所定値よりも低いかど
うかを判断し、低い場合に、走査の速度を下げ、走査の
本数を上げて、第1の段階に戻り、さらに、前記プロフ
ァイルデータのピークに対応する第1の励磁条件を求
め、この第1の励磁条件が励磁可変範囲の両端部分の近
傍にきたときに、前記第1の励磁条件を新たに励磁可変
範囲の中心に設定して、前記第1の段階に戻ることを特
徴とする焦点自動判定方法を提供するものである。
【0014】
【作用】本発明の第1の焦点自動判定方法では、第1の
ステップで得られたプロファイルデータのピークに対応
させて、第2のステップで求めた第1の励磁条件を、第
3のステップで求めた第2、第3の励磁条件の中点に対
応する励磁条件、つまり第4のステップで求めた第4の
励磁条件と比較することにより、第1のステップで得ら
れたプロファイルデータの強励磁側と弱励磁側の対称性
が良い場合は、合焦点状態と判断しており、このため
に、第5のステップにおいて、第1の励磁条件と第4の
励磁条件との差分を、ビーム焦点深度に一定の係数を乗
じた参照値と比較している。
【0015】本発明の第2の記載の焦点自動判定方法で
は、第1の段階で得られたプロファイルデータのピーク
に対応させて、第2の段階では、プロファイルデータの
半値幅を求め、第3の段階で、この半値幅が対物レンズ
の励磁可変範囲の1/2以上に相当する場合、非合焦点
と判定している。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。 実施例1.図1は、本発明の焦点自動判定方法の実施例
1を説明するためのシーケンス図である。
【0017】まず、電子顕微鏡の電子ビームの走査速度
を通常の8kHzから、自動焦点合せ用の1kHzに設
定する(ステップS1)。
【0018】次に、対物レンズの励磁条件を逐次設定
(512条件)しながら(ステップS2)、各励磁条件
で4回ずつ走査する(ステップS3)。この場合、1走
査当たり512サンプリングを実施する。
【0019】同時に、各走査毎に得られる2次電子信号
を検出し、4回走査分のデータを加算平均処理し、電源
周波数ノイズを除去してS/N向上を行う(ステップS
4)。
【0020】引き続き、加算平均処理したデータに対し
て、移動平均処理を実行し、更なるS/N向上を行う
(ステップS5)。
【0021】次に、各励磁条件毎に移動平均処理したデ
ータに対して、7点の平滑化微分処理を行い、得られた
微係数値の絶対値の和、つまり線積分値を求める(ステ
ップS6)。
【0022】以上のようにして得られる積分値と対物レ
ンズの励磁条件の関係から構成されるプロファイルは、
図2に示すようになる。このプロファイルの最大値、つ
まりピークに相当する対物レンズの励磁条件を求め、こ
の励磁条件を対物レンズに設定する(ステップS7)。
【0023】次に、ステップS7で得られた積分値プロ
ファイルデータのS/N比が3よりも小さいか否かにつ
いて判断する(ステップS8)。
【0024】小さい場合(Yes)には、操作速度を
0.5kHzに落とし、励磁条件の操作本数を8操作本
数に上げて(ステップS9)、ステップS1に戻る。従
って、ステップS1,S3においては、その数値は変更
される。
【0025】大きい場合(No)には、次のステップS
10に移る。このステップS10においては、線積分の
最大値で示される励磁条件が励磁可変範囲の25%以下
の領域か、あるいは75%以上の領域に存在するか否か
について判断する。
【0026】存在している場合(Yes)には、最大値
で示される励磁条件を励磁可変範囲の中心に設定し直し
て、ステップS1に戻る。
【0027】存在していない場合(No)には次のステ
ップS12に移る。このステップS12においては、線
積分の最大値の励磁条件と、しきい値から求めた励磁条
件の中心との差が、焦点深度から求めた基準値以上かど
うかを判断する。
【0028】基準値以上の場合(Yes)には、ステッ
プS11に戻る。
【0029】基準値以下の場合(No)には、ステップ
S13に移る。このステップS13においては、先に求
めた線積分の最大値を適正なものと判断し、対物レンズ
に設定する。
【0030】次に、図1のステップS12で実行される
合焦点状態か否かを判断する手順について説明する。
【0031】図2に示すようなプロファイルに対して、
ピークに相当する対物レンズの励磁条件(p)点つまり
フォーカス設定値、およびピーク値の1/2の値(50
%)の対物レンズの励磁条件を求める。図2において、
励磁可変範囲はAとBの間として示される。なお、ピー
ク値の1/2の値としては、対物レンズの強励磁側と弱
励磁側がそれぞれ1つずつ存在するが、その両方をそれ
ぞれ(a)点、(b)点として求める。
【0032】次に、(a)点と(b)点の中点に相当す
る対物レンズの励磁条件(c)点を求める。
【0033】そして、ピークに相当する(p)点と、中
点に相当する(c)点の差dfを df=|p−c| (1) として求める。
【0034】プロファイルは理想的には対称な形状を示
し、完全な対称形の場合は、 df=0 (2) である。
【0035】そして、(2)式が成立する場合、つまり
(a)点と(b)点の中点である(c)点と、(p)点
が略一値する場合、焦点が合っているといえる。
【0036】これに対して、プロファイルが対称形状が
外れた場合、非合焦点状態といえる。このように、プロ
ファイルが非対称となるのは、以下のような理由による
ものと考えられる。 a)プロファイルに一定周期のノイズ(電源周期による
ノイズ)が混入する。 b)自動焦点合せ用ビーム走査を実行中に、例えば試料
構造に起因したチャージアップが発生する。 c)場合によっては、対物レンズのヒステリシスの影響
が混入する。
【0037】このようなプロファイルの非対称状態が、
ある一定の量を超えた場合には、例えば、図3に示すよ
うに、寸法測定のばらつきが大きくなる。
【0038】したがって、df値が一定の大きさ以上の
場合、非合焦点状態と判定する。
【0039】そして、非合焦点状態と判定された場合、
ステップS11に戻り、焦点合せのシーケンスを再度実
行する。
【0040】実際に、df値の適否を判定する方法とし
ては、ビーム焦点深度の値に、一定の係数を乗じた値と
比較し、これよりも大きければ非合焦点とし、この範囲
に入っていれば合焦点と判定する。この場合に用いる係
数は、パターン構造、倍率などにより変化するが、ビー
ム焦点深度に乗じる値として1.0〜5.0の値を用い
るのが望ましい。一般には、焦点深度が浅い程、この係
数として小さなものを用いる。1ミクロンm程度の短焦
点のものにあってはこの係数として2ミクロンm以下の
値がよく、2〜3ミクロンmの通常の焦点のものによっ
てはこの係数は4程度がよい。また、パターン構造が、
半導体ウエーハにおけるAl上のレジストパターンで、
倍率が30k倍の場合、ビーム焦点深度に乗じる係数と
しては、3.0を採用するのがよい。
【0041】以上のようにして、半導体ウエーハ上のミ
クロンメータレベルのパターン寸法を有するレジストラ
インパターンの測定において、自動焦点合せの成功率
を、従来方法による96.7%(成功回数58回/実行
回数60)から、本発明では100%(成功回数90回
/実行回数90)にまで、飛躍的に高めることが可能に
なった。ちなみに、この場合の焦点合せ成功の判定は、
自動焦点合せの実行後の寸法測定のばらつきが、パター
ンデザイン寸法の1/100、すなわち0.01ミクロ
ンメータ以下の場合とした。
【0042】以上のように、従来のように焦点合せの合
否判定をオペレータの目視による判定に頼った場合、6
0回の試行に対して、2回は焦点合せの不適切なものを
合焦点と判断してしまうのに対して、本発明のように、
自動焦点合せの実施後に、その焦点合せの合否を自動判
定し、非合焦点と判定された場合に、自動焦点合せを再
度実行するようにすることで、90回の試行で、100
%の合焦点状態を得ることができた。
【0043】なお、上記実施例1では図2のプロファイ
ルデータにおいて、そのピークに対応する強励磁側の
(a)点と、弱励磁側の(b)点を、ピーク値の50%
に相当する点として求める場合を例示したが、この割合
は、ピーク値の20%〜80%程度の範囲で適宜設定可
能なものであり、経験的な要素、電子顕微鏡の対物レン
ズの特性、など各種の要件を勘案しながら適宜決定して
よい。
【0044】また、ビーム焦点深度に乗じる係数として
も、実施例1では、1.0〜5.0の範囲を例示した
が、これも経験的な要素、各種要件によっては、これ以
外の係数が用いられることもあり得る。 実施例2.なお、上記実施例では、プロファイルデータ
から、ピーク値を与える励磁条件と、ピーク値に対して
一定の割合の値を与える励磁条件を求め、これらの関係
から、焦点自動判定する方法を説明したが、プロファイ
ルデータの半値幅を求め、この半値幅が電子顕微鏡の対
物レンズの励磁可変範囲の1/2以内の場合に合焦点と
判定し、それ以上の場合を非合焦点と判定するようにし
ても、同様の効果を得ることができる。この場合におい
て、プロファイルデータを求める段階と合焦点か否かを
判定する段階との間に、図1に示すステップS8とステ
ップS10と同様のステップを存在させることができ
る。即ち、ステップ8と同様に、線積分プロファイルデ
ータのS/N比が3以下かどうかを判断する。以下であ
るときには、ステップS9と同様に、走査速度を0.5
kHzに落とし、走査本数を8操作本数として再度プロ
フィルデータをとり直す。以上のときには、線積分最大
値が励磁可変範囲の25%以下の領域か、あるいは75
%以上の領域のいずれかにあるか否かを判断する。上記
2つの領域のいずれかに存するときには、ステップS1
1と同様に、最大値の励磁条件を励磁可能範囲の中心に
設定し直して、再度プロファイルデータをとり直す。存
しないときには、前述の半値幅に基づく合焦点の判断を
行う。
【0045】また、上記各実施例では、プロファイルデ
ータのピーク値を中心とした励磁条件の対称性に基づい
て自動焦点合せの判定を行うシーケンスを説明したが、
原理的には、合焦点の場合にプロファイルデータの歪み
量が少ないことを基本としており、プロファイルデータ
の歪み量や対称性の判定ができれば、他のあらゆる数学
的手法が適用可能であることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上の述べたように、本発明の焦点自動
判定方法は、自動焦点合せの実施後に、得られたプロフ
ァイルの状態から合焦点判定を自動的に行い、非合焦点
と判定された場合に再度自動焦点合せを実行するように
構成したので、電子顕微鏡などで、その自動焦点合せの
信頼性を飛躍的に高めることが可能となり、電子顕微鏡
を用いた半導体ステップにおけるパターン寸法測定など
の精度を向上でき、ラインの効率や生産性を大幅に向上
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦点自動判定方法の実施例を説明する
シーケンス図である。
【図2】図1の焦点自動判定方法を説明するためのプロ
ファイル図である。
【図3】一般的な自動焦点合せの実施後に、半導体チッ
プの上に形成されたパターンの寸法測定を行った結果の
説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−290780(JP,A) 特開 平6−89687(JP,A) 特開 平8−31364(JP,A) 特開 平4−237939(JP,A) 特開 平2−297854(JP,A) 特開 平1−231251(JP,A) 特開 昭63−193451(JP,A) 特開 昭59−46745(JP,A) 特開 昭59−46746(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/21

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子顕微鏡の対物レンズの励磁条件毎にビ
    ーム走査を行い、得られる2次電子信号波形を線積分す
    ることにより、励磁条件の関数としての線積分の値を示
    すプロファイルデータを形成する第1のステップと、 前記プロファイルデータのピークに対応する第1の励磁
    条件を求める第2のステップと、 前記プロファイルデータのピーク値に対して、一定の割
    合の値に対応する励磁条件を、強励磁側と、弱励磁側で
    それぞれ第2の励磁条件と第3の励磁条件として求める
    第3のステップと、 前記第2の励磁条件と、前記第3の励磁条件の中点に対
    応する励磁条件を第4の励磁条件として求める第4のス
    テップと、 前記第1の励磁条件と前記第4の励磁条件との差分を、
    ビーム焦点深度に一定の係数を乗じた参照値と比較し、
    これよりも小さい場合に、前記第1の励磁条件を合焦点
    と判断する第5のステップと、 を備え、 第1の励磁条件が励磁可変範囲の両端部分の近傍にきた
    ときに、前記第1の励磁条件を新たに励磁可変範囲の中
    心に設定して、第1のステップに戻ることを特徴とする
    焦点自動判定方法。
  2. 【請求項2】電子顕微鏡の対物レンズの励磁条件毎にビ
    ーム走査を行い、得られる2次電子信号波形を線積分す
    ることにより、励磁条件の関数としての線積分の値を示
    すプロファイルデータを形成する第1のステップと、 前記プロファイルデータのピークに対応する第1の励磁
    条件を求める第2のステップと、 前記プロファイルデータのピーク値に対して、一定の割
    合の値に対応する励磁条件を、強励磁側と、弱励磁側で
    それぞれ第2の励磁条件と第3の励磁条件として求める
    第3のステップと、 前記第2の励磁条件と、前記第3の励磁条件の中点に対
    応する励磁条件を第4の励磁条件として求める第4のス
    テップと、 前記第1の励磁条件と前記第4の励磁条件との差分を、
    ビーム焦点深度に一定の係数を乗じた参照値と比較し、
    これよりも小さい場合に、前記第1の励磁条件を合焦点
    と判断する第5のステップと、 を備え、 前記第5のステップにおいて、前記差分が、前記参照値
    よりも大きい場合、非合焦点と判断して、先に得た最大
    値の励磁条件を励磁可変範囲の中心に設定して、第1の
    ステップに戻ることを特徴とする焦点自動判定方法。
  3. 【請求項3】前記第1のステップにおいて、対物レンズ
    の励磁条件の設定、ビーム走査、2次電子信号の取り込
    みを行う手順が含まれる、請求項1又は2の焦点自動判
    定方法。
  4. 【請求項4】得られる前記プロファイルデータのS/N
    比が低い場合に、走査の速度を下げ、走査の本数を上げ
    て、第1のステップに戻る、請求項1〜3の1つの焦点
    自動判定方法。
  5. 【請求項5】前記第3のステップにおいて、一定の割合
    として、20%〜80%の範囲の割合を用いる、請求項
    1〜4の1つの焦点自動判定方法。
  6. 【請求項6】前記第5のステップにおいて、一定の係数
    として、焦点深度が浅い程小さい値を用いる、請求項1
    〜5の1つの焦点自動判定方法。
  7. 【請求項7】前記第5のステップにおいて、一定の係数
    として1.0〜5.0の値を用いる、請求項1又は2の
    焦点自動判定方法。
  8. 【請求項8】電子顕微鏡の対物レンズの励磁条件毎にビ
    ーム走査を行い、得られる2次電子信号波形を線積分す
    ることにより、励磁条件の関数としての線積分の値を示
    すプロファイルデータを形成する第1の段階と、 前記プロファイルデータの半値幅を求める第2の段階
    と、 前記第2の段階で得られた半値幅が前記対物レンズの励
    磁可変範囲の1/2以下である場合を合焦点と判定する
    第3の段階と、 を備え、 前記第1の段階と第2の段階の間に、前記プロファイル
    データのS/N比が所定値よりも低いかどうかを判断
    し、低い場合に、走査の速度を下げ、走査の本数を上げ
    て、第1の段階に戻り、 さらに、前記プロファイルデータのピークに対応する第
    1の励磁条件を求め、この第1の励磁条件が励磁可変範
    囲の両端部分の近傍にきたときに、前記第1の励磁条件
    を新たに励磁可変範囲の中心に設定して、前記第1の段
    階に戻ることを特徴とする焦点自動判定方法。
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