JP3362328B2 - ドラフトチャンバー - Google Patents

ドラフトチャンバー

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JP3362328B2
JP3362328B2 JP32878795A JP32878795A JP3362328B2 JP 3362328 B2 JP3362328 B2 JP 3362328B2 JP 32878795 A JP32878795 A JP 32878795A JP 32878795 A JP32878795 A JP 32878795A JP 3362328 B2 JP3362328 B2 JP 3362328B2
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圭介 吉松
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラフトチャンバ
ーに関するものであり、更に詳しくは、ドラフトチャン
バー本体における処理室の前面に開閉自在に設ける前面
扉の組み立て及び調整を容易に行うことができるドラフ
トチャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドラフトチャンバーにあっては、
処理室における前面扉の上面の両端部をそれぞれ別の支
持条にて吊り下げ、それぞれ案内プーリーを介して別々
のバランスウエイトを吊り下げ、前面扉を開閉自在とし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のドラフ
トチャンバーにあっては、前面扉を吊り下げる左右の支
持条の長さをそれぞれ調整する必要があるので、作業が
面倒であるとともに、前面扉がこじれて前面扉の組み立
てがうまく行えないという問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、ドラフトチャンバー本
体に前面扉を組み込む場合に、こじれたりすることがな
く、組み立てや調整を簡単に行うことができるドラフト
チャンバーを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前述の課題解
決のために鋭意研究を行った結果、ドラフトチャンバー
本体における処理室前面を上下にスライド可能な前面扉
の両側部から吊り下げた支持条の先端同士を閉じてルー
プ状とし、案内プーリーにて案内するとともに、支持条
の途中にバランスウエイトを吊り下げて前面扉を開閉自
在としたことを特徴とするドラフトチャンバーを開発
し、本発明を提供するものである。
【0006】更に、バランスウエイトに設けた支持ロー
ラーに、支持条を巻回してバランスウエイトを吊り下
げ、前面扉の水平出しを行った後に、バランスウエイト
に対して支持条を調整固定手段にて固定する。
【0007】また、調整固定手段として、バランスウエ
イト上に固定金具を立設し、固定金具に支持ローラーを
枢着するとともに、該支持ローラーに吊り下げた支持条
を間に位置させて押圧杆を固定金具に固定ボルトにて螺
合固定可能とする方が好ましい。
【0008】更に、ループ状の支持条の途中にテンショ
ン調整具を設ける方が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明のドラフトチャンバーを具体化した実施の形態に
ついて説明する。図1乃至図5に示したドラフトチャン
バーAは、本発明に係る一実施例のものである。
【0010】ドラフトチャンバーAは、図1に示すよう
に、ドラフトチャンバー本体1の処理室2の前面に前面
扉3を上下にスライド自在に設けており、前面扉3の両
側にループ状に結んだ支持条4にて支持し、支持条4を
案内プーリー5にてドラフトチャンバー本体1の側壁1
a内に導くとともに、ループ状に結んだ支持条4の先端
部に、調整固定手段6を介してバランスウエイト7を吊
り下げたものである。
【0011】前面扉3の両端を吊り下げる支持条4は、
図1に示すように、例えばワイヤーを用いた二本の支持
条4にて前面扉3の上面の両側を吊り下げ、それぞれの
支持条4の先端部をテンション調整具8にて連結して全
体をループ状としており、具体的には、図1中左側の支
持条4は前面扉3から上方に導き、案内プーリー5を介
してドラフトチャンバー本体1の内部に導き、案内プー
リー5を介して下方に導き、後述する調整固定手段6の
支持ローラー9を介して上方に導かれ、案内プーリー5
を介してドラフトチャンバー本体1の内部から外部に導
き、案内プーリー5を介してドラフトチャンバー本体1
の上面1bを横方向に導くとともに、この途中にテンシ
ョン調整具8が設けられており、2個の案内プーリー5
を介して下方に導き、前面扉3上面の右側に連結されて
いる。尚、図示した例では、テンション調整具8を用い
て、二本の支持条を繋ぐことにより、ループ状としてい
るが、一本の支持条を用いてそれぞれの先端を前面扉3
の両端に繋ぐことにより、ループ状とすることも可能で
あり、また、前面扉3上面の両側に連結される支持条4
の連結方法としては、ボルトとネジを利用して吊り下げ
ることにより、支持条4の長さを微調整可能とする方が
好ましい。
【0012】更に、ドラフトチャンバー本体1の側壁1
a内に案内された支持条4の先端部には、調整固定手段
6を介してバランスウエイト7が吊り下げられている。
【0013】調整固定手段6は、図2に示すように、取
付板10a及び固定板10bとよりなる固定金具10の取付板
10bの略中央部に通孔11を穿設するとともに背面にナッ
ト12を溶着し、支持ローラー9の軸心方向に固定ボルト
13aを貫通して前記取付板10aのナット12に螺合させる
ことにより支持条4を係止する支持ローラー9を回動自
在に枢着し、該支持ローラー9の上方には所定間隔ごと
に螺孔14を設けた支持板15を固着して貫通させ、更に前
記螺孔14の位置に合わせて貫通孔16を穿設した押圧杆17
を用い、押圧杆17の貫通孔16を通って支持板15の螺孔14
に固定ボルト13bを螺合させた構造を有するものであ
り、支持板15と押圧杆17の間に位置させた支持条4を固
定ボルト13bを螺孔14に螺合させて挟持固定しうるよう
にしている。そして、図2に示すように、直方体のバラ
ンスウエイト7の上面に、固定金具10の固定板10bの孔
18を通ってボルト19にて螺合することにより、バランス
ウエイト7の上方に調整固定手段6を取り付けている。
尚、調整固定手段6は、上述した構造を採用することも
できるが、単にボルトを用いて固定したり、ピン等を嵌
合させることにより、バランスウエイト7に対して支持
条4を固定することも可能である。
【0014】図3に示した支持ローラー9の取付金具20
は、バランスウエイト7の上方に用いられている金具で
あり、L型の基板20aの両側から一対のL型の枢着片20
bを上方に延設し、この枢着片20b,20bに2個の案内
プーリー5を平行に回動自在に枢着したものである。
【0015】図4に示した支持ローラー9の取付金具
は、処理室2の上部の両側に用いられている金具であ
り、L型の基板20aの一側にL型の枢着片20bを垂直に
設け、基板20a及び枢着片20bに2個の支持ローラー9
を垂直に回動自在に枢着したものである。
【0016】テンション調整具8は、図5に示すよう
に、ケース21の中央部を中間壁22にて仕切るとともに左
右を開口させて上下に収納部24を設け、支持条4の入口
から出口に向かうにつれて拡開するテーパー部25を設
け、該テーパー部25と同様な向きに傾斜するテーパー部
を有する保持部材26をそれぞれの収納部24内に位置さ
せ、コイルバネ27にて出口から入口に向けて弾性附勢し
たものである。そして、二本の支持条4を連結する場合
には、それぞれ左右の開口部から、支持条4、4を挿入
し、挿入する長さを調整した後、逆方向に引っ張ると、
保持部材26と中間壁22の間に支持条4が挟持固定され
る。尚、テンション調整具8としては、他にターンバッ
クルを用いることもできる。
【0017】本実施例のドラフトチャンバーAによれ
ば、支持条4の先端同士をテンション調整具8にて全長
を調整しながら連結し、調整固定手段6の支持ローラー
9をループ状にした支持条4に係止してバランスウエイ
ト7を吊り下げて前面扉3とバランスをとることがで
き、調整固定手段6の固定ボルト13を締結して固定金具
10と押圧杆17の間に位置させた支持条4を挟持固定して
バランスウエイト7を吊り下げることにより組み立てを
完了することができる。
【0018】このように本実施例のドラフトチャンバー
Aによれば、ループ状に連結した支持条4の途中の一箇
所をバランスウエイト7にて前面扉3を引き下げること
になるので、前面扉3がこじれたりすることなく左右の
バランス調整を簡単に行うことができる。
【0019】また、テンション調整具8にて支持条4の
長さを調整することにより、ループ状に結んだ支持条4
全体の長さを一度で調整することが可能である。
【0020】更に、本実施例のドラフトチャンバーAに
よれば、支持条4に調整固定手段6を介してバランスウ
エイト7を吊り下げているので、調整固定手段6の支持
ローラー9をループ状にした支持条4に係止してバラン
スウエイト7を吊り下げて前面扉3とバランスをとるこ
とができ、調整固定手段6の固定ボルト13を締結して固
定金具13と押圧杆17の間に位置させた支持条4を挟持固
定してバランスウエイト7を吊り下げることができるた
め、前面扉3の左右のバランス調整を簡単に行うことが
できる。しかも、押圧杆17として円柱状の杆体を用いて
いるので、支持条4が切れたりすることがない。また、
調整固定手段6を境にして、例え支持条4の一方が切断
しても、他方の支持条4にて支持されているので、前面
扉3が落下して破損することがない。
【0021】尚、支持条4を通す位置としては、図6に
示すように、前面扉3の両側からそれぞれ支持条4を処
理室2の両側を通って後方に案内した後、後方の途中で
それぞれの支持条4,4を接近させて下方に降ろしてバ
ランスウエイト7を吊り下げることもできる。そして、
一方の支持条4の途中、即ち処理室2の上部の後方に位
置する箇所にターンバックルを用いたテンション調整具
8を設けてもよい。
【0022】更に、テンション調整具8を設ける位置と
しては、図7に示すように、支持条4の先端とバランス
ウエイト7をターンバックルであるテンション調整具8
を用いて直接接続することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、次に記
載する作用及び効果を奏する。請求項1記載のドラフト
チャンバーによれば、案内ローラーにて案内されたルー
プ状の支持条の途中にバランスウエイトを吊り下げて前
面扉の調整を左右同時に行えるので、前面扉がこじれた
りすることなく左右のバランス調整を簡単に行うことが
できる。また、支持条に調整固定手段を介してバランス
ウエイトを吊り下げているので、調整固定手段の支持ロ
ーラーをループ状にした支持条に係止してバランスウエ
イトを吊り下げて前面扉の左右のバランスをとることが
でき、更に調整固定手段にて支持条を挟持固定すること
より、前面扉の左右のバランス調整を簡単に行うことが
できる。
【0024】請求項2記載のドラフトチャンバーによれ
ば、調整固定手段の支持ローラーにループ状にした支持
条を係止してバランスウエイトを吊り下げて前面扉とバ
ランスをとることができ、調整固定手段の固定ボルトを
締結して固定金具と押圧杆の間に位置させた支持条を挟
持固定してバランスウエイトを吊り下げることができる
ため、前面扉の左右のバランス調整を簡単に行うことが
できる。
【0025】請求項3記載のドラフトチャンバーによれ
ば、テンション調整具にて支持条の長さを調整すること
により、ループ状に結んだ支持条全体の長さを一度に調
整することが可能である。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のドラフトチャンバーの
斜視図
【図2】調整固定手段の分解斜視図
【図3】案内プーリーの取付金具の斜視図
【図4】案内プーリーの取付金具の斜視図
【図5】テンション調整具の縦断面図
【図6】支持条の他の使用状態を示す分解説明斜視図
【図7】支持条の他の使用状態を示す分解説明斜視図
【符号の説明】
A ドラフトチャンバー 1 ドラフトチャンバー本体 2 処理
室 3 前面扉 4 支持
条 5 案内プーリー 6 調整
固定手段 7 バランスウエイト 8 テン
ション調整具 9 支持ローラー 10 固定
金具 11 通孔 12 ナッ
ト 13 固定ボルト 14 螺孔 15 支持板 16 貫通
孔 17 押圧杆 18 孔 19 ボルト 20 取付
金具 21 ケース 22 中間
壁 24 収納部 25 テー
パー部 26 保持部材 27 コイ
ルバネ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラフトチャンバー本体における処理室
    前面を上下にスライド可能な前面扉の両側部から吊り下
    げた支持条の先端同士を閉じてループ状とし、案内プー
    リーにて案内するとともに、支持条の途中にバランスウ
    エイトを吊り下げて前面扉を開閉自在とし、 前記バランスウエイトに設けた支持ローラーに、支持条
    を巻回してバランスウエイトを吊り下げ、前面扉の水平
    出しを行った後に、バランスウエイトに対して支持条を
    調整固定手段にて固定 したことを特徴とするドラフトチ
    ャンバー。
  2. 【請求項2】 調整固定手段として、バランスウエイト
    上に固定金具を立設し、固定金具に支持ローラーを枢着
    するとともに、該支持ローラーに吊り下げた支持条を間
    に位置させて押圧杆を固定金具に固定ボルトにて螺合固
    定可能とした請求項1記載のドラフトチャンバー。
  3. 【請求項3】 ループ状の支持条の途中にテンション調
    整具を設けた請求項2記載のドラフトチャンバー。
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KR100740286B1 (ko) * 2006-04-03 2007-07-18 최진선 흄후드의 도어 개폐장치
JP5932450B2 (ja) * 2012-04-12 2016-06-08 シグロヌエボ工業有限会社 ドラフトチャンバー

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