JP3362179B2 - コンクリート系建設材料のリサイクル方法 - Google Patents

コンクリート系建設材料のリサイクル方法

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    • C04B2111/29Frost-thaw resistance
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物から再生して得られた再生骨材を利用して新たなコン
クリート構造物を構築することによってコンクリート系
建設材料をリサイクルする方法に関する。
【0002】
【先行技術】コンクリート構造物等を破壊して生ずる廃
材の量は、増加の一途をたどっているに拘わらず、環境
問題等の理由から最終処分場の確保は非常に難しくなっ
ている。このようなコンクリート廃材のリサイクルに関
する研究は省資源化等の立場からも種々行われている
が、未だ十分に確立されたとは言えない。
【0003】
【発明が解決すべき課題】コンクリート廃材のうち再生
骨材は、路盤材等に利用されているが、コンクリート構
造物に再利用を図るとの観点からの具体的研究はほとん
ど見られないのが現状である。本発明者は、自然保護の
観点から、良質な天然骨材の不足が深刻な問題となって
いることにも鑑み、鋭意研究の結果、再生して得られた
再生骨材を利用して新たなコンクリート構造物を構築す
ることによってコンクリート系建設材料のリサイクル方
法を見出した。
【0004】
【解決課題手段】本発明のコンクリート系建設材料のリ
サイクル方法は、予め再利用することを考慮して、構築
しようとしているコンクリート構造物で要求されている
コンクリートの強度より高い強度を設定したコンクリー
トを用いてコンクリート構造物を構築し、数十年後に該
コンクリート構造物から得られる再生骨材を用いて新た
にコンクリート構造物を構築することを特徴とする。
【0005】言い換えれば、本発明に係るコンクリート
系建設材料のリサイクル方法は、これから構築するコン
クリート構造物を解体して得られる再生骨材を使って将
来の新たなコンクリート構造物を構築するコンクリート
系建設材料のリサイクル方法であって、予め再利用する
ことを考慮して、前記これから構築するコンクリート構
築物の強度を要求されるコンクリート強度より高くかつ
40N/mm以上に設定しなおかつ前記将来の新た
なコンクリート構造物の設定強度より高く設定すること
を特徴とする。
【0006】本発明に係るコンクリート系建設材料のリ
サイクル方法は、強度・安全性等の観点からリサイクル
方法は、既存のコンクリート構造物あるいはこれから構
築するコンクリート構造物の強度は新たに構築するコン
クリート構造物の設計に要される強度の1.2倍以上で
あることが好ましい。
【0007】本発明に係るコンクリート系建設材料のリ
サイクル方法において、これから構築する原コンクリー
トの強度を40N/mm2 以上にすることによって、新
たに構築したコンクリート構造物が圧縮強度および耐凍
害性等の要求性能を満たすことができる。
【0008】このようにすることによって、新たに構築
したコンクリート構造物が圧縮強度および耐凍害性等の
要求性能を満たすことができるからである。
【0009】本発明においては、再生骨材を使ってコン
クリートを製造する方法を検討した結果、再生骨材を減
圧混練して生コンクリートを製造することによりコンク
リートを作製することにより、圧縮強度の優れたコンク
リートが製造できる。
【0010】
【効果】既存のコンクリート構造物あるいはこれから構
築するコンクリート構造物の強度を予め掌握して、既存
のコンクリート構造物あるいはこれから構築するコンク
リート構造物を解体して得られる再生骨材を使って該強
度より強度の低い新たなコンクリート構造物の構築に使
用することによる本発明のコンクリート系建設材料のリ
サイクル方法は、骨材を再生して1回乃至複数回、例え
ば2−3回再利用することが可能となり、再生骨材の再
利用の範囲を拡大するとともに、環境汚染を防止し、天
然資源の節約および有効活用を図ることができる。
【0011】また、再生骨材を用いてコンクリートを作
製する方法において、再生骨材を減圧混練して生コンク
リートを製造することを特徴によって、得られたコンク
リートの強度が上昇するが、これはコンクリート中の空
気量の減少及び再生骨材中にセメントペーストが含浸す
ることによると考えられる。
【0012】
【実施の態様】以下に本発明のコンクリート系建設材料
のリサイクル方法について、より詳しく説明する。本発
明の対象とする骨材は、細骨材および粗骨材であり、特
に粗骨材を対象とする。骨材を再生する方法は、従来の
方法を採用することができる。破砕程度によって再生骨
材中のモルタル残存量が異なってくる。
【0013】既存のコンクリート構造物あるいはこれか
ら構築するコンクリート構造物を解体して得られる再生
骨材を使って該強度より強度の低い新たなコンクリート
構造物を構築する方法は、再生骨材を用いることを除け
ば通常のコンクリート構造物を構築する方法と特に変わ
りが無い。
【0014】また、本発明では、再生骨材を用いてコン
クリートを作製するに当って、再生骨材を減圧混練して
生コンクリートを製造することができるが、減圧混練す
ることを除けば通常のコンクリート製造方法と特に変わ
ることはない。また、含浸する方法としては、骨材を加
熱してから使用する方法も考えられるが、減圧下でコン
クリートを混練する方法は加熱する方法と比べて、必要
とするエネルギーを非常に低く抑えることができる。
【0015】
【実施例】〔実施例1〕 以下に、本発明のコンクリート系建設材料のリサイクル
方法を具体的実験例に基づいて詳細に説明する。
【0016】(1) 原コンクリート 同一のバージン粗骨材Vc(青梅産硬質砂岩砕石。下記
表1参照)、細骨材(相模川産川砂、比重2.26、吸
水率2.59%)、セメント(普通ポルトランドセメン
ト)、水セメント比を変えて高強度原コンクリート(f
c28=56.1N/mm)、中強度原コンクリート
(fc28=40.5N/mm)及び低強度原コンク
リート(fc28=24.4N/mm)を準備した。
混和剤は、高強度コンクリートおよび中強度コンクリー
トでは高性能AF減水剤を、低強度コンクリートでは標
準系AF減水剤を用いた。
【0017】(2) 再生骨材 得られた3種類の原コンクリートを3段階の破砕処理を
して、合計で9種類の再生粗骨材を得た(破砕材齢28
日)。得られた粗骨材は、原コンクリートが高強度のも
のから得られた再生骨材をA,原コンクリートが中強度
のものから得られた再生骨材をB,原コンクリートが低
強度のものから得られた再生骨材をCとし、また破砕処
理程度の小さい方から1、2、3とした。粗骨材の最大
寸法は20mmであった。これらの粗骨材の品質を下記
表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】(3) 圧縮強度試験 1 使用材料 得られた再生粗骨材、細骨材(相模川産川砂、比重2.
26、吸水率2.59%)、セメント(普通ポルトラン
ドセメント)、混和剤(標準形AE減水剤)を用いて新
たなコンクリートを準備した。水セメント比(水結合材
比)が35%以下の場合には、混和材としてシリカフュ
ームを添加し、混和剤として高性能AE減水剤を用い
た。
【0020】2 強度特性の測定サンプルの作製 スランプ8+/−2.5cm、空気量4.5+/−1.
5%を目標数値として、単位水量および単位粗骨材容積
を一定にして、水セメント比を25%、30%、35
%、40%、45%、55%、65%に変化させてコン
クリート材料を練り混ぜ、コンクリート試験体を作製し
た。試験体はその後20℃の水中で材齢28日まで標準
養生して試験に供した。
【0021】3圧縮強度試験 得られたコンクリート試験体について、JIS A11
08に従って圧縮試験を行った。圧縮強度試験の結果を
図1(a)乃至図1(c)に示す。
【0022】4圧縮強度試験結果 イ)原粗骨材を用いたコンクリートの圧縮強度の上限は
80N/mm 程度であった。 ロ)高強度コンクリートからの再生粗骨材(図1(a)
参照)を用いた場合、原粗骨材を用いたコンクリートと
同等以上の圧縮強度で、圧縮強度80N/mm 以上
の範囲ではむしろ前者が後者より高い圧縮強度を示し
た。
【0023】ハ)中強度コンクリートからの再生粗骨材
(図1(b)参照)を用いた場合、原粗骨材を用いたコ
ンクリートと全範囲で同等の圧縮強度を示した。 ニ)低強度コンクリートからの再生粗骨材(図1(c)
参照)を用いた場合、圧縮強度で、圧縮強度50N/m
以上の範囲で原粗骨材を用いたコンクリートの圧
縮強度よりも低くなった。
【0024】ホ)破砕処理の程度によるモルタル残存量
は、高強度、中強度の原コンクリートから得られた再生
骨材を用いたコンクリートの場合、圧縮強度にほとんど
影響はなかった。一方、低強度の原コンクリートから得
られた再生骨材を用いたコンクリートの場合はモルタル
残存量が多いと若干圧縮強度の低下の傾向が見られた。
【0025】(4)耐凍害性 1使用材料 得られた再生骨材、細骨材(相模川産川砂、比重2.2
6、吸水率2.59%)、セメント(普通ポルトランド
セメント)、混和剤(標準形AE減水剤)を用いて新た
なコンクリートを準備した。
【0026】2コンクリートの作製 スランプ8+/−2.5cm、空気量4.5+/−1.
5%を目標に、単位水量160kg/m3 、単位粗骨材
容積0.4m3 /m3 とし、水セメント比を55%の一
定としてコンクリート材料を混ぜ合わせ硬化させてコン
クリートを作製した。試験開始材齢は28日であった。
【0027】3凍結融解試験 得られたコンクリートについて、JSCE−G501に
よって凍結融解試験を行った。凍結融解サイクルに伴う
相対動弾性係数の変化を図2(a)乃至図2(c)に示
す。
【0028】4凍結融解試験結果 イ)再生粗骨材を用いたコンクリートは、原粗骨材を用
いたコンクリートより相対動弾性係数の低下が大きかっ
たが、300サイクルでの相対動弾性係数は70%以上
を示した。 ロ)原コンクリートの種別では、より高強度コンクリー
トからの再生粗骨材を用いたコンクリートほど(図2
(a)乃至図2(c)参照)、耐凍害性が高い傾向にあ
った。
【0029】ハ)破砕処理の程度が高くモルタル残存量
の少ない再生粗骨材は耐凍害性が高い傾向にあった。 ニ)低強度コンクリートから得られた再生粗骨材を用い
たコンクリートの場合はモルタル残存量による耐凍害性
にあまり差異はなかった。
【0030】(5)結論として、以下のことが言える。 1再生粗骨材を用いたコンクリートの圧縮強度は原コン
クリートの影響を受け、原コンクリートの圧縮強度の
1.5倍程度までは原粗骨材を用いたコンクリートと同
等の圧縮強度を示す。即ち、図1を見ると、原コンクリ
ートが高強度の場合、VCとA1−A3とは80N/m
程度まではセメント水比と圧縮強度との関係は同
じとなっている。原コンクリート強度は、56.1N/
mm であるから、80/56.1=1.426倍の
ところまで原骨材を用いたコンクリートと同程度の強度
を示すと言える。同様に原コンクリートが中強度の場合
は60N/mm 程度まで、原コンクリートが低強度
の場合は40N/mm 程度まで再生骨材と原骨材と
で差が見られないので(60/40.5=1.48、4
0/24.4=1.64)、おおよそ原コンクリートの
強度の1.5 倍までは、再生骨材を用いたコンクリートの
強度と原骨材を用いたコンクリートの強度は同等であ
る。
【0031】2再生粗骨材を用いたコンクリートでは耐
凍害性が低下する。原コンクリートの圧縮強度が低いほ
ど、また、付着あるいは混在するモルタル残存量が多い
ほど、耐凍害性低下の程度が大きい。しかし、原コンク
リートが健全なAEコンクリートであるならば、原コン
クリートの圧縮強度が24N/mm2 程度でも300サ
イクルでの耐久性指数は70以上であった。即ち、本実
験で対象とした低強度コンクリートから得られた再生骨
材も耐凍害性に問題がなかった。通常、凍結融解試験3
00サイクルでの耐久性指数が60以上ならば、一応の
耐久性を有すると判断される。
【0032】〔参考例1〕 再生骨材を用いてコンクリートを作製する際、再生骨材
を減圧混練して生コンクリートを製造することを特徴と
することが好ましいが、これにつき以下に示す参考例1
に基づいて詳細に説明する。 (1)再生骨材 水セメント比が70%の低強度のコンクリートを、歯間
が25mmのジョークラッシャーで一次粉砕した後、歯
間が5mmのジョークラシャ- で二次粉砕を3回繰り返
し、呼び寸法2.5mmのふるいを通過した物を再生細
骨材とした。
【0033】(2)再生細骨材を使用して作製したモル
タル 表2及び表3に示す使用材料及び混合条件の下に、上記
再生細骨材を用いてモルタルを作製した。混練には、真
空ポンプを接続した1.5m四方の容器内に設置したオ
ムニミキサを用いた。モルタルの減圧混練方法は、セメ
ント、 水及び減水剤を該容器内に投入し、大気圧下で2
分間混練したのち、細骨材を混合物に添加し、減圧下で
高速で6分間混練をした。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】(2)実験結果及び考察 1フロー値 フロー値は、セメントの物理試験方法(JIS R52
01)に従って測定した。 2空気量 空気量の測定は、モルタルの単位容積質量をJIS A
6201により求め,これを用いてJIS A1116
により算出した。
【0038】3実験結果及びその考察 図3及び図4は、それぞれ再生骨材及び普通骨材(原骨
材に同じ。)に対して減圧混練によって作製したモルタ
ルと減圧しないで混練して作製したモルタルのフロー値
及び空気量とを比較したグラフである。図3と図4とか
ら分かるように、減圧下で混練を行うと大気中での混練
りに比べて、フロー値は低下する。その低下の割合は、
川砂を用いた場合よりも再生骨材を用いた場合のほうが
大きい。これは、混練中に再生骨材にセメントペースト
が含浸することによると考えられる。
【0039】図5(a)及び図5(b)は、それぞれ再
生骨材を用いて骨材セメント比を変えて常圧混練と減圧
混練で得られたモルタルの圧縮強度を表示したグラフで
ある。骨材セメント容積比(s/c)が大きい図5
(b)に示すほうが圧縮強度は低くなるが、減圧処理に
よる強度の増加率は大きくなっている。また、減水剤の
添加率の増加によってフロー値が大きくなると、減圧混
練による圧縮強度の増加する割合も大きくなっている。
これらのことから、モルタルの流動性が高くなると、骨
材にセメントペーストが含浸し易くなり、それに伴い圧
縮強度が増加すると考えられる。なお、強度増加率は以
下の式によった。
【数1】
【0040】(3)結論 以上の結果から以下の結論が得られた。 1減圧混練によるコンクリートの強度上昇は、空気量の
減少だけではなく、特に再生骨材の場合、骨材中にセメ
ントペーストが含浸されることによると推定される。 2セメントペーストの流動性が増すほど、減圧混練によ
る効果は大きくなる。これは、骨材中へのセメントペー
ストの含浸が容易になるためと考えられる。
【0041】3骨材の絶対容積が大きくなる程、減圧混
練による効果は大きくなる。 4減圧混練によりフロー値の低下する程度は、骨材普通
を用いた場合よりも再生骨材を用いた場合の方が大き
い。これは、再生骨材の方がその中に微細な空隙を多く
含むためと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)乃至(c)は、高強度コンクリート、
中強度コンクリート及び低高強度コンクリートからそれ
ぞれ得られた再生粗骨材を用いて製造したコンクリート
についてのセメント水比と28日圧縮強度との関係を示
すグラフである。
【図2】 (a)乃至(c)は、高強度コンクリート、
中強度コンクリート及び低高強度コンクリートからそれ
ぞれ得られた再生粗骨材を用いて製造したコンクリート
についての凍結融解サイクルと相対動弾性係数との関係
を示すグラフである。
【図3】 減圧処理の有無がモルタルのフロー値に及ぼ
す影響を示すグラフである。
【図4】 減圧処理の有無がモルタルの空気量に及ぼす
影響を示すグラフである。
【図5】 (a)及び(b)は、それぞれ再生骨材を用
いて骨材セメント比および減水剤添加率を変えて常圧混
練と減圧混練で得られたコンクリートの圧縮強度を表示
したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 正哲 東京都文京区目白台1−15−9−802 (56)参考文献 特開 平9−241054(JP,A) 特開 平1−111759(JP,A) 特開 昭63−125305(JP,A) 第52回セメント技術大会講演要旨1998 〔研究報告205〕

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 これから構築するコンクリート構造物を
    解体して得られる再生骨材を使って将来の新たなコンク
    リート構造物を構築するコンクリート系建設材料のリサ
    イクル方法であって、予め再利用することを考慮して、
    前記これから構築するコンクリート構築物の強度を要求
    されるコンクリート強度より高くかつ40N/mm
    以上に設定しなおかつ前記将来の新たなコンクリート構
    造物の設定強度より高く設定する、コンクリート系建設
    材料のリサイクル方法。
  2. 【請求項2】 これから構築するコンクリート構造物の
    強度は新たに構築するコンクリート構造物の強度の1.
    2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載したコ
    ンクリート系建設材料のリサイクル方法。
JP30081398A 1998-10-22 1998-10-22 コンクリート系建設材料のリサイクル方法 Expired - Lifetime JP3362179B2 (ja)

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CN106007438B (zh) * 2016-05-24 2018-05-15 湖南大学 一种火山灰浆强化再生混凝土骨料的处理方法
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第52回セメント技術大会講演要旨1998〔研究報告205〕

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