JP3361877B2 - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器

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JP3361877B2
JP3361877B2 JP07609694A JP7609694A JP3361877B2 JP 3361877 B2 JP3361877 B2 JP 3361877B2 JP 07609694 A JP07609694 A JP 07609694A JP 7609694 A JP7609694 A JP 7609694A JP 3361877 B2 JP3361877 B2 JP 3361877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シンチレータとこの
シンチレータからの光エネルギーを電気エネルギーに変
換する複数個の光変換素子からなる放射線検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】放射線(X線)CT(computed tomograp
hy) 用放射線検出器は、現在1次元の検出器で構成され
ている。この1次元のX線検出器の要部構成を図9に示
す。X線を検出して電気エネルギーに変換するn個の検
出素子11,12,…1nを1列に配置し、この各検出
素子11,12,…,1nからの電気信号をアンプ部2
の各チャージアンプ21,22,…,2nで増幅してマ
ルチプレクサ3へ出力するようになっている。このマル
チプレクサ3からは適切なクロック信号により、前記各
検出素子11,12,…,1n( 各チャージアンプ2
1,22,…,2n )の出力信号を複数組に分割し、そ
の各組毎に択一的に選択して順次出力するようになって
いる。
【0003】この1次元の放射線検出器は、原理として
は、ガス電離箱、シンチレーションを使用したものが主
流である。最近では、全体の撮影時間の短縮を目的とし
て、上記1次元の検出器を複数列(例えば2列)並べた
装置も提案されている。
【0004】また、X線CTシステムでは、連続回転の
架台と寝台天板移動を組み合わせたヘリカルスキャンが
普及し、全体の撮影時間の短縮、スライス方向の空間分
解能の向上等が図られている。
【0005】全体の撮影時間の短縮、スライス方向の空
間分解能の向上の目的を達成するシステムとしては、走
査方向ばかりでなくスライス方向にも広がりを持った2
次元的に広がりを持ったX線(コーンビーム)を使用
し、この2次元的に広がったX線を検出する2次元的に
X線検出素子を配列した検出器を組み込んだものが研究
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に、2次元的にX線検出素子を配列した検出器では、X
線検出素子として、シンチレータとフォトダイオードと
を組み合わせたものを使用した場合、チャンネル数が膨
大な数になってしまい、X線検出素子とチャージアンプ
との接続等の実現上の困難が生じるという問題があっ
た。
【0007】例えば、1000×1000の検出器の場
合、1000000チャンネルも必要になる。すなわ
ち、1000000本の接続線をX線検出素子とチャー
ジアンプとの間に接続しなければならない。
【0008】そこで、その問題を解決できるX線検出素
子として、シンチレータと図10に示すような自己走査
機能を持つイメージセンサが考えられる。シンチレータ
( 図示せず )によりX線は光エネルギーに変換され、こ
の変換された光エネルギーはm個のフォトダイオード4
1,42,…,4mにより電気エネルギーに変換され
る。この電気エネルギーは前記フォトダイオード41,
42,…,4mで蓄積される。
【0009】前記各フォトダイオード41,42,…,
4mは、バイアス電源Vssと出力端子間にそれぞれ各F
ET(field effect transistor) 51,52,…,5m
を介して並列に接続されており、この各FET(field e
ffect transistor) 51,52,…,5mの各ゲート端
子はそれぞれシフトレジスタ6に接続されている。
【0010】すなわち、このシフトレジスタ6により前
記各FET51,52,…,5mは順次オン動作され、
各フォトダイオード41,42,…,4mに蓄積された
電気エネルギーは、前記各FET51,52,…,5m
のオン動作により、順次出力端子から出力されるように
なっている。
【0011】しかし、このような自己走査機能を持つイ
メージセンサは、その電気エネルギー( 電荷 )蓄積量
が、バイアス電圧とフォトダイオード41,42,…,
4mの容量とで決定されてしまい、フォトダイオード4
1,42,…,4mの容量( 接合容量 )が小さいため、
そのダイナミックレンジが狭く、X線CT装置として
は、一般的な使用に対応できないという問題があった。
【0012】そこでこの発明は、2次元的に配置した放
射線検出素子とこの放射線検出素子からの電気信号を処
理する回路とを容易に構成することができ、2次元的な
放射線の検出できる放射線検出器を提供することを目的
とする。また、シンチレータと自己走査機能を持つイメ
ージセンサとからなる放射線検出器において、その検出
のダイナミックレンジを拡大することができる放射線検
出器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、入射された放射線のエネルギーを光エネル
ギーに変換するシンチレータ及び前記シンチレータから
の光を受光して電荷を蓄積する光電気変換素子を有する
放射線検出素子を、マトリクス状に複数個配列した放射
線検出器において、前記複数のシンチレータは、前記放
射線検出素子単位に設けられ、前記光電気変換素子及び
この光電気変換素子からの電気信号を処理する電気回路
を同一のシリコンウエハ上に形成すると共に、前記光電
気変換素子及び前記電気回路を、前記放射線検出素子単
位に設けられたシンチレータで覆うことを特徴とするも
のである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】本発明によれば、光電気変換素子及びこの光電
気変換素子からの電気信号を処理する電気回路を同一の
シリコンウエハ上に形成するので、光電気変換素子と電
気回路との接続作業を簡単にすることができる。また光
電気変換素子及び電気回路を、放射線検出素子単位に設
けられたシンチレータで覆うので、例えばX線遮蔽板を
設けなくても電気回路への放射線の影響を減少できる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【実施例】この発明の第1実施例を図1乃至図3、及び
図7を参照して説明する。図1は、この発明を適用した
放射線検出器60の全体の構成を示す図である。前記放
射線検出器60は、同一のシリコンウエハ上に複数個の
検出素子61,61,…をマトリックス状( 行と列と )
に2次元的に配列して構成されている。各検出素子6
1,61,…は全て同一構造に形成されている。
【0032】図2は、前記放射線検出器60の1つの検
出素子61を示す斜視図である。この検出素子61は、
シリコンウエハ上に複数個に区画し、その区画したうち
の1つの領域62上を1個のシンチレータ63で覆った
ものである。なお、ここでは説明のため、前記領域62
がシリコンウエハから個別に取り出せるように図示され
ているが、実際には、前記放射線検出器60で1枚のシ
リコンウエハから構成されており、各領域を分割するこ
とはできず、図2に示す領域62の端面(側面 )は存在
しない。
【0033】図3は、前記領域62上にマウントされた
の回路配置を示す図である。64は、X線が入射された
シンチレータ63で発光した光を受光して、電荷を蓄積
する光電気変換素子としてのフォトダイオードである。
【0034】このフォトダイオード64で受光により電
流が流れ、この電流により生成された電気信号を積分す
るオペアンプからなる積分器65、この積分器65で積
分された電気信号を所定のタイミングで保持するサンプ
ルホールド回路66、サンプルホールド回路66で保持
された電気信号の所定のタイミングで出力するアドレス
スイッチ67が、前記領域62上に、前記フォトダイオ
ード64と共にマウントされている。
【0035】前記サンプルホールド回路66及び前記ア
ドレススイッチ67により自己走査回路が構成され、自
己走査機能を有することになる。さらに、前記領域62
上の前記フォトダイオード64以外の領域、すなわち前
記積分器65、前記サンプルホールド回路66及び前記
アドレススイッチ67がマウントされた領域上には、前
記シンチレータ63で発光した光を遮るマスクパターン
68が形成されている。なお、前記シンチレータ63は
破線63で示す領域を覆うようになっている。
【0036】図7は、この領域12及び後述する各実施
例の領域のマウント構成の相等回路の一例を示す図であ
る。フォトダイオード71,71,…( 64 )のカソー
ド端子はグラウンドに接続され、そのアノード端子は、
積分器72,72,…( 65 )を介してサンプルホール
ド回路73が接続されており、このサンプルホールド回
路73,73,…(66 )は、アドレススイッチ74,
74,…( 67 )を介して、この放射線検出器の外部へ
出力するようになっている。
【0037】前記サンプルホールド回路73,73,…
及び前記アドレススイッチ74,74,…により自己走
査回路が構成されている。前記積分器72,72,…
は、非反転入力端子をグラウンドに接続したオペアンプ
75,75,…の反転入力端子とその出力端子間に、第
1のコンデンサ76,76,…と、外部制御信号により
オン/オフ動作して積分のタイミングを制御する第1の
スイッチ77,77,…とからなる並列回路を接続して
構成されている。前記フォトダイオード71,71,…
のアノード端子は、前記オペアンプ75,75,…の反
転入力端子に接続されている。
【0038】前記サンプルホールド回路73,73,…
は、外部制御信号によりオン/オフ動作してサンプルホ
ールドのタイミングを制御する第2のスイッチ78,7
8,…と、この第2のスイッチ78,78,…の一端と
グラウンドとの間に接続された第2のコンデンサ79,
79,…とから構成されている。前記第2のスイッチ7
8,78,…の他端は、前記オペアンプ75,75,…
の出力端子に接続され、前記第2のスイッチ78,7
8,…の前記第2のコンデンサと接続された一端は、前
記アドレススイッチ74,74,…と接続されている。
【0039】このような構成の第1実施例においては、
X線がシンチレータ63に入射されると、シンチレータ
63が発光し、この発光した光がフォトダイオード63
で受光される。すると、フォトダイオード63で受光量
に応じてアノード・カソード間に電流が流れ、この電流
に応じた電気信号が積分器65で積分される。フォトダ
イオード63の出力を積分器64のオペアンプに接続し
たことで、フォトダイオード63を電荷蓄積モードでな
く、電流出力モードで使用することになる。電流出力モ
ードでは、フォトダイオード63の接合容量による制限
がなく、放射線検出器としてのダイナミックレンジが大
きくとれる。
【0040】前記積分器65で積分された電気信号は、
サンプルホールド回路66でサンプルホールドされ、予
め設定されたタイミングでアドレススイッチ67により
出力され、所定個数の検出素子61,…,61からシリ
アル信号として出力される。すなわち、サンプルホール
ド回路66及びアドレススイッチ67により自己走査機
能が実施される。
【0041】この放射線検出器60と外部データ処理装
置との間には、最少でシリアル信号の本数分接続される
だけで良い。このようにこの第1実施例によれば、1つ
のシリコンウエハをマトリックス状に複数の領域に区画
し、この区画された各領域毎に、1つの検出素子とし
て、フォトダイオード、オペアンプからなる積分器、サ
ンプルホールド回路、アドレススイッチをマウントし、
この各領域をそれぞれシンチレータで覆うことにより、
シリコンウエハ上で各領域毎に電気信号を処理する回路
が設けられているので、人がフォトダイオードとオペア
ンプからなる積分器とを接続する作業を行う必要がな
い。
【0042】また、オペアンプからなる積分器を使用し
ているので、フォトダイオードを電荷蓄積モードで使用
せず、電流出力モードで使用しているので、最大信号量
がフォトダイオードの容量に左右されず、放射線検出器
として、ダイナミックレンジを大きくすることができ
る。
【0043】さらに、シンチレータ63で積分器65、
サンプルホールド回路66、アドレススイッチ67を覆
っているので、それらの回路への放射線、X線の影響を
減少させ、それらの回路の正常動作を保証することがで
きる。
【0044】また、サンプルホールド回路及びアドレス
スイッチにより自己走査機能を付加したため、所定個数
の検出素子からの信号を1本の信号線で取り出すことが
でき、この放射線検出器60と外部のデータ処理装置と
の接続を容易にすることができる。
【0045】この発明の第2実施例を図4及び図5( 図
1、図7 )を参照して説明する。なお、この第2実施例
は、放射線検出器の全体の構成は、前述した第1実施例
の放射線検出器60と同様であり、異なるのはこの放射
線検出器60を構成する検出素子の構造である。
【0046】図4は、この発明を適用した放射線検出器
を構成する1つの検出素子81を示す斜視図である。こ
の検出素子81は、シリコンウエハ上に複数個に区画さ
れた1つの領域82上の略半分を1個のシンチレータ8
3で覆い、その残りの略半分をX線フィルタ84で覆っ
たものである。なお、ここでは説明のため、前記領域8
2がシリコンウエハから個別に取り出せるように図示さ
れているが、上述した第1実施例と同様に、実際には、
1枚のシリコンウエハから構成されている。
【0047】図5は、前記領域82上にマウントされた
回路配置を示す図である。85は、X線が入射されたシ
ンチレータ83で発光した光を受光して、電荷を蓄積す
る光電気変換素子としてのフォトダイオードである。
【0048】このフォトダイオード85は受光により電
流が流れ、この電流により生成された電気信号を積分す
るオペアンプからなる積分器86、この積分器86で積
分された電気信号を所定のタイミングで保持するサンプ
ルホールド回路87、サンプルホールド回路87で保持
された電気信号を所定のタイミングで出力するアドレス
スイッチ88が、前記領域82上に、前記フォトダイオ
ード85と共にマウントされている。なお、前記シンチ
レータ83は破線83で示す領域を覆い、前記X線フィ
ルタ84は破線84で示す領域を覆うようになってい
る。
【0049】前記サンプルホールド回路87及び前記ア
ドレススイッチ88により自己走査回路が構成され、自
己走査機能を有することになる。このマウント構成の一
例は、上述した第1実施例の図7を参照して説明したの
と同一であるので、ここではその説明は省略する。
【0050】このようにこの第2実施例によれば、上述
した第1実施例と同様な効果を得ることができる。さら
に、X線フィルタ84により、積分器86、ホールド回
路87及びアドレススイッチ88を覆っているので、そ
れらの回路へのX線の入射を遮蔽するので、それらの回
路の正常動作を確実に保証することができる。
【0051】この発明の第3実施例を図6を参照して説
明する。図6は、この発明を適用した放射線検出器90
の全体の構成を示す図である。前記放射線検出器90
は、同一のシリコンウエハ上を2区画し、その一方の領
域をシンチレータとフォトダイオードにより構成された
受光エリア91とし、他方の領域をオペアンプからなる
積分器、サンプルホールド回路及びアナログスイッチ等
から構成された回路エリア92とする。
【0052】さらに、前記受光エリア91は、複数個の
検出素子93,93,…をマトリックス状に2次元的に
配列して構成されている。この各検出素子93,93,
…は、前記受光エリア91のシリコンウエハ上に複数個
に区画された1つの領域にフォトダイオードをマウント
し、このフォトダイオードをシンチレータで覆ったもの
である。
【0053】また、前記回路エリア92は、前記受光エ
リア91の各フォトダイオードに対応してそれぞれオペ
アンプからなる積分器、サンプルホールド回路及びアナ
ログスイッチ等が設けられており、この回路エリア92
の全体は、X線フィルタ94により覆われている。
【0054】このようにこの第3実施例によれば、上述
した第2実施例と同様な効果を得ることができる。この
発明の第4実施例を図8を参照して説明する。なお、こ
の第4実施例は、上述した第1、第2及び第3実施例に
おいて回路構成において、オペアンプからなる積分器、
サンプルホールド回路及びアドレススイッチを使用せ
ず、自己走査機能を有する2次元画像を読取るイメージ
センサを使用したものである。
【0055】図8は、この発明を適用した放射線検出器
で使用されるイメージセンサを構成する複数の検出素子
の要部回路構成を示す図である。シンチレータからの光
を受光して電荷を蓄積するフォトダイオード100のア
ノード端子には制御電源Vssが接続され、そのカソード
端子は、直接データ出力手段としてのデータ収集回路1
01の出力判定部102に接続されていると共に自己走
査用FET(field effect transistor) 103を介して
前記データ収集回路101のA/D( analogue/digital
)変換器104に接続されている。
【0056】前記自己走査用FET103は自己走査機
能を実施するためのもので、シフトレジスタ105によ
り他の検出素子との順番が設定され、その順番にしたが
って所定のタイミングでオン動作する。
【0057】前記データ収集回路102は、各検出素子
から、前記自己走査用FET103等により順次出力さ
れたシリアルアナログ信号を順次A/D変換し、そのA
/D変換により得たシリアルデータを外部のデータ処理
装置106に出力するA/D変換器104と、リアルタ
イムに前記フォトダイオード100の電荷蓄積量を監視
して適切なフォトダイオード100の容量を判定し、そ
の判定結果から生成されたコンデンサ制御信号をコンデ
ンサ切換コントローラ107に出力すると共に、その判
定結果から生成されたコンデンサ制御情報( 換算データ
)をデータ処理装置106に出力する。
【0058】なお、ここでは前記出力判定部102が、
コンデンサ制御情報を前記データ処理装置106に出力
するようになっているが、直接前記A/D変換器104
に出力するようにして、前記A/D変換器104の前記
自己走査用FET103からのシリアルアナログ信号の
A/D変換の変換換算値を、このコンデンサ制御情報に
基づいて制御するようにしても良いものである。このと
き、A/D変換器104によりデータ換算手段が構成さ
れている。
【0059】前記フォトダイオード100には並列に、
それぞれ容量制御用FET108と容量拡張用コンデン
サ109とからなる直列回路が複数個接続されている。
さらに、この直列回路の容量制御用FET108には並
列に、リセット用FET110が接続されている。
【0060】前記各容量制御用FET108のゲート端
子は、それぞれ前記コンデンサ切換コントローラ107
に接続されており、このコンデンサ切換コントローラ1
07により前記容量制御用FET108は、並列接続状
態を制御するスイッチとして、前記データ収集回路10
1の出力判定部102からのコンデンサ制御信号に基づ
いて、オン/オフ制御されるようになっている。また、
前記各リセット用FET110のゲート端子も前記コン
デンサ切換コントローラ107に接続されており、この
コンデンサ切換コントローラ107により、1回の放射
線検出の開始前又は終了後に、フォトダイオード100
及び容量拡大用コンデンサ109に蓄積されている電荷
を放電させる。
【0061】前記出力判定部102及び前記コンデンサ
切換コントローラ107によりスイッチ制御手段が構成
されている。なお、以上説明した回路は、上述した第
1、第2及び第3実施例で説明したのと同様に、1枚の
シリコンウエハ上の各検出素子の領域毎にマウントして
も良いし、また回路エリアとして受光エリアの各検出素
子の全てに対応して回路エリアにまとめてマウントして
も良いものである。
【0062】このような構成の第4実施例においては、
X線がシンチレータに入射されると、シンチレータが発
光し、この発光した光がフォトダイオード100で受光
される。するとフォトダイオード100に受光量に応じ
て電荷が蓄積される。
【0063】この電荷の蓄積量は、データ収集回路10
1の出力判定部102により監視され、その電荷の蓄積
量が大きい場合には、容量制御用FET108のオン動
作の個数を増加させ、その電荷蓄積量が小さい場合に
は、容量制御用FET108のオン動作個数を減少させ
るように、コンデンサ制御信号がコンデンサ切換コント
ローラ107に出力される。
【0064】コンデンサ切換コントローラ107は、こ
のコンデンサ制御信号に基づいて、容量制御用FET1
08をオン/オフ動作させる。なお、この時点ではシフ
トレジスタ105により自己走査用FET103はオフ
状態となっている。
【0065】オン動作された容量制御用FET108に
接続された容量拡張用コンデンサ109は、フォトダイ
オード100に並列に接続され、フォトダイオード10
0と容量拡張用コンデンサ109とからなる並列回路の
合成容量が、フォトダイオード100の光検出により蓄
積される電荷の容量の上限となる。
【0066】すなわち、出力判定部102により監視さ
れた電荷蓄積量が大きい場合には、フォトダイオード1
00に並列に接続される容量拡張用コンデンサ109の
個数が増加され、フォトダイオード100の光検出によ
り蓄積される電荷の容量の上限も上昇される。その結
果、この放射線検出器としてダイナミックレンジが拡大
されることになる。
【0067】また、出力判定部102により監視された
電荷蓄積量が小さい場合には、フォトダイオード100
に並列に接続される容量拡張用コンデンサ109の個数
が減少され、フォトダイオード100の光検出により蓄
積される電荷の容量の上限も降下される。その結果、こ
の放射線検出器としてダイナミックレンジが縮小される
ことになる。
【0068】一方、出力判定部102からは、コンデン
サ制御情報がデータ処理装置106に出力されるので、
A/D変換器104から出力されたシリアルデジタルデ
ータをそのコンデンサ制御情報に基づいて固定容量( 基
準容量 )、例えばフォトダイオード自体の容量( 接合容
量 )に対するデータとして換算することができる。
【0069】また、出力判定部102から直接、コンデ
ンサ制御情報がA/D変換器104に出力されれば、シ
リアルアナログ信号のA/D変換の変換換算値がそのコ
ンデンサ制御情報に基づいて固定容量( 基準容量 )、例
えばフォトダイオード自体の容量に対するデータとして
A/D変換し、この変換したシリアルデータがデータ処
理装置106に出力される。
【0070】また、1回検出が終了すると、コンデンサ
切換コントローラ107によりリセット用FET110
がオン動作されて、フォトダイオード100及び容量拡
張用コンデンサ109に蓄積された電荷が放電される。
【0071】このように第4実施例によれば、各検出素
子のフォトダイオード100毎にそれぞれ並列に接続さ
れた複数個の容量拡張用コンデンサ109と、この容量
拡張用コンデンサ109とフォトダイオード100との
接続状態を制御する容量制御用FET108と、この各
容量制御用FET108を制御するコンデンサ切換コン
トローラ107と、フォトダイオード100の電荷蓄積
状態を監視して容量拡張用コンデンサ109とフォトダ
イオード100との接続状態を指定するコンデンサ制御
信号を出力すると共にそのコンデンサ制御情報を外部の
データ処理装置へ出力する出力判定部102とを設けた
ことにより、フォトダイオード100からなる検出素子
のダイナミックレンジを拡大することができる。
【0072】また、出力判定回路102によりフォトダ
イオード100の電荷蓄積状態の監視から容量拡張用コ
ンデンサ109の接続状態を指定して、コンデンサ切換
コントローラ107により容量制御用FETをオン/オ
フ制御することにより、シンチレータからの光の強さが
小さいときには、フォトダイオード100と容量拡大用
コンデンサ109とからなる並列回路の合成容量を小さ
くしてノイズを抑え、シンチレータからの光の強さが大
きいときには、フォトダイオード100と容量拡大用コ
ンデンサ109とからなる並列回路の合成容量を大きく
して、ダイナミックレンジを拡大すると共に、オーバー
フローを防止することができ、すなわち、最適なレンジ
で放射線を検出できる。
【0073】また、フォトダイオード100と容量拡大
用コンデンサ109とからなる並列回路の合成容量を変
化させても、コンデンサ制御情報をA/D変換器104
から出力されるシリアルデータと共に外部のデータ処理
装置へ出力できるので、固定容量に対するデータに容易
に換算することができる。あるいは、コンデンサ制御情
報を直接A/D変換器104に出力することにより、A
/D変換器104によりA/D変換の変換換算値を調整
することができるので、固定容量に対するデータに換算
したシリアルデータをデータ処理装置へ出力することが
できる。
【0074】また、フォトダイオード100、自己走査
用FET103、コンデンサ切換コントローラ107、
容量制御用FET108、容量拡張用コンデンサ10
9、リセット用FET110からなる検出素子を全て1
枚のシリコンウエハ上に形成したことにより、フォトダ
イオードと他の回路の接続作業が不必要となる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、光
電気変換素子と電気回路との接続作業を簡単にすること
ができ、またX線遮蔽板を設けなくても電気回路への放
射線の影響を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の放射線検出器の概略の
構成を示す図。
【図2】同実施例の放射線検出器の1つの検出素子を示
す斜視図。
【図3】同実施例の放射線検出器のシリコンウエハ上の
1つの領域にマウントされた回路配置を示す図。
【図4】この発明の第2実施例の放射線検出器の1つの
検出素子を示す斜視図。
【図5】同実施例の放射線検出器のシリコンウエハ上の
1つの領域にマウントされた回路配置を示す図。
【図6】この発明の第3実施例の放射線検出器の全体の
構成を示す図。
【図7】上述した第1、第2及び第3実施例で共通す
る、シリコンウエハ上の1つの領域にマウント構成の相
等回路一例を示す図。
【図8】この発明の第4実施例の放射線検出器で使用さ
れたイメージセンサの1つの検出素子の要部回路構成を
示す図。
【図9】従来の1次元のX線検出器の要部構成を示すブ
ロック図。
【図10】イメージセンサの要部回路構成を示す図。
【符号の説明】
60,90…放射線検出器、 61,81,93…検出素子、 63,83…シンチレータ、 64,71,85,100…フォトダイオード、 65,72,86…オペアンプからなる積分器、 66,73,87…サンプルホールド回路、 67,74,88…アドレススイッチ、 84,94…X線フィルタ、 102…出力判定部、 107…コンデンサ切換コントローラ、 108…容量制御用FET、 109…容量拡張用コンデンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−60871(JP,A) 特開 平5−312961(JP,A) 特開 昭63−198890(JP,A) 特開 昭58−133237(JP,A) 特開 平3−122588(JP,A) 特開 昭58−182574(JP,A) 特開 平7−27864(JP,A) 特開 平4−214669(JP,A) 実開 平5−15454(JP,U) 実開 平5−11301(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/20 A61B 6/03 320 G01T 1/208 H01L 27/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された放射線のエネルギーを光エネ
    ルギーに変換するシンチレータ及び前記シンチレータか
    らの光を受光して電荷を蓄積する光電気変換素子を有す
    る放射線検出素子を、マトリクス状に複数個配列した放
    射線検出器において、 前記複数のシンチレータは、前記放射線検出素子単位に
    設けられ、 前記光電気変換素子及びこの光電気変換素子からの電気
    信号を処理する電気回路を同一のシリコンウエハ上に形
    成すると共に、 前記光電気変換素子及び前記電気回路を、前記放射線検
    出素子単位に設けられたシンチレータで覆うことを特徴
    とする放射線検出器。
  2. 【請求項2】 前記光電気変換素子は、フォトダイオー
    ドであることを特徴とする請求項1記載の放射線検出
    器。
  3. 【請求項3】 前記電気回路は、前記光電気変換素子か
    らの電気信号を積分する積分器を有することを特徴とす
    る請求項1記載の放射線検出器。
  4. 【請求項4】 前記電気回路は、前記光電気変換素子か
    らの電気信号をサンプルホールドするサンプルホールド
    回路を有することを特徴とする請求項1記載の放射線検
    出器。
  5. 【請求項5】 前記電気回路は、前記光電気変換素子か
    らの電気信号を所定のタイミングで出力するアドレスス
    イッチを有することを特徴とする請求項1記載の放射線
    検出器。
  6. 【請求項6】 前記積分器で積分された積分信号をサン
    プルホールドするサンプルホールド回路、このサンプル
    ホールド回路で保持された電気信号を所定のタイミング
    で出力するアドレススイッチによって前記各光電気変換
    素子からの電気信号を順次シリアル信号として取出す自
    己走査機能を有することを特徴とする請求項3記載の放
    射線検出器。
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