JP3361309B2 - 実データまたは複素データの選択的プリサム離散フーリエ変換のための効率的アーキテクチャを有するディジタル・チャネライザおよびそのオペレーション方法 - Google Patents

実データまたは複素データの選択的プリサム離散フーリエ変換のための効率的アーキテクチャを有するディジタル・チャネライザおよびそのオペレーション方法

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    • H03H17/02Frequency selective networks
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    • H03H17/0266Filter banks

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力帯域幅を複数
のチャネルに分割するフィルタに関し、更に特定すれ
ば、離散フーリエ変換(DFT:discrete F
ourier ransform)を用いて入力帯域幅
をチャネルに分割する衛星通信用途に適するディジタル
・チャネライザ(channelizer)に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】初めに、本願と同日付けで出願した関連
の特許出願を以下に引用する。尚、この言及により、そ
の内容全体が本願にも援用されるものとする。 (1)「Digital Channelizer H
aving Efficient Architect
ure For Window PresumOper
ation and Method of Opera
tion Thereof」(ウィンドウ・プリサム・
オペレーションのための効率的アーキテクチャを有する
ディジタル・チャネライザおよびそのオペレーション)
と題する米国特許出願第09/259,031号。 (2)「Digital Channelizer H
aving Efficient Architect
ure For Discrete Fourier
Transformation and Operat
ion Thereof」(離散フーリエ変換のための
効率的なアーキテクチャを有するディジタル・チャネラ
イザおよびそのオペレーション)と題する米国特許出願
第09/259,623号。 (3)「Digital Channelizer H
aving Efficient Architect
ure For Cyclic Shifting a
nd Method of Operation Th
ereof」(周期的シフティングのための効率的なア
ーキテクチャを有するディジタル・チャネライザおよび
そのオペレーション方法)と題する米国特許出願第09
/258,847号。 (4)「Digital Channelizer H
aving Efficient Architect
ure For Window PresumUsin
g Distributed Arithmetic
For Providing Window Pres
um Calculations inOne Clo
ck Cycle」(分散演算を用いて1クロック周期
内にウインドウ・プリサム計算を行うウインドウ・プリ
サムのための効率的なアーキテクチャを有するディジタ
ル・チャネライザおよびそのオペレーション方法)と題
する米国特許出願第09/259,030号。 (5)「Efficient Digital Cha
nnelizer System and Metho
d of Operation Thereof」(効
率的ディジタル・チャネライザ・システムおよびそのオ
ペレーション方法)と題する米国特許出願第09/25
9,029号。
【0003】衛星通信システムにおけるディジタル・チ
ャネライザには、いくつかの設計上の制約がある。複雑
度の高い計算が要求されるため、非常に複雑な集積回路
の論理機能および相互接続が必要となる。集積回路によ
る電力消費が大きいので、動作温度が高くなり、チャネ
ライザの誤動作または故障を招く可能性がある。システ
ム・クロック・レートは、高データ・スループットに対
応するために十分高いことが要求されるが、前述の高温
化動作の可能性の一因となる電力消費を低減するために
はできるだけ低く抑えなければならない。ディジタル・
チャネライザの電力消費は、クロック・レートに比例
し、そして要求される高計算複雑度を満たす集積回路の
種類に応じて大きくなる。更に、過剰なハードウエア
は、処理効率を阻害し、潜在的な誤動作源となる可能性
がある。
【0004】図1は、ダウン・コンバータ、および広帯
域入力帯域幅を複数の等間隔のチャネルに分割するフィ
ルタとして機能する、従来技術のディジタル・チャネラ
イザ10のブロック図である。チャネライザ10は、こ
れまでにも文献に記載されているDFTを用いるチャネ
ライザを表わす。Crochiere(クローチア)お
よびRabiner(ラビナ)著、Multirate
Digital Signal Processin
g(マルチレート・ディジタル信号処理)(1983
年、ニュー・ジャージー、Englewood Cli
ffsのPrentice Hallによって出版され
た)を参照のこと。この出版物の内容は、この言及によ
り、その全体が本願にも援用されるものとする。かかる
システムは、広帯域衛星通信システムに適用されてい
る。
【0005】入力信号がバンドパス・フィルタ12に印
加され、バンドパス・フィルタ12は、選択した広帯域
幅を通過させ、各々がより狭い帯域幅を有する、N個の
等間隔のチャネルに分割する。例えば、320MHzの
広帯域信号を、バンドパス・フィルタ12を通過させ、
16個の20MHz幅チャネルに分割することができ
る。バンドパス・フィルタを通過した信号は、アナログ
ーディジタル(アナログ/ディジタル)変換器14に印
加され、バンドパス・フィルタを通過した信号をサンプ
リングする。サンプリングによって得られる代表的な周
波数スペクトルについては、図3Aおよび図3Bに関連
して以下で更に説明する。各サンプルは、多ビット・ワ
ードで構成されている。多ビット・ワードの直列ストリ
ームが、アナログ/ディジタル変換器14によってデマ
ルチプレクサ(DEMUX)16への入力として出力さ
れる。デマルチプレクサ16は、D個の出力18を生成
する。変数Dは、デシメーション・レート(decim
ation rate)として知られる変数Mに等しく
することができる。デマルチプレクサ16は、多タップ
遅延線として機能し、各並列出力が遅延線の異なるタッ
プから出力される。デマルチプレクサAのD個の出力1
8は、ウインドウ・プリサム計算部(window p
resum computer)20に印加される。ウ
インドウ・プリサム計算部20は、周知のように機能
し、L個のワードを含むウインドウ内にある一連のワー
ドを処理する。その際、N個のワードを含むウインドウ
の複数の等しいサブパート(subpart)Rにおい
て対応する各ワードを、ウインドウ・プリサム・ファン
クション係数(window presum func
tion coefficient)と乗算し、得られ
た乗算積を合計し、乗算積の和を得る。ここで、R=L
/Nである。個々の乗算積の合計は、以下で述べるDF
Tを含む次の処理の後、N個の個々のチャネルとして出
力される。出力チャネルの数は、N個よりも少なくなる
ように選択することができる。
【0006】例えば、デマルチプレクサ16から出力さ
れる、一連の96ワードを、各々24ワードを含む4つ
のサブパートに分解する。異なるサブパートからの対応
するR個のワードの各々、例えば、ワード0,24,4
8,72に、それらに予め割り当てられているウインド
ウ・プリサム・ファンクション係数を乗算し、合計して
出力和を求め、次いでこれを処理し、N個の出力チャネ
ルの1つとする。ウインドウ・プリサム計算部20は、
D個の入力およびN個の出力を有する。DFTの大きさ
および可能なチャネル数である、M、DおよびN間の関
係は、ウインドウ・プリサム計算部20のアーキテクチ
ャに影響を及ぼす。ウインドウ・プリサム計算部20に
よって処理されるウインドウ内のR個のサブパートに等
しい数のレジスタ(図示せず)に格納されているワー
ド、例えば、0,24,48,72は、それらに予め割
り当てされているウインドウ・プリサム・ファンクショ
ン係数との乗算の後、合計し出力和を求める。
【0007】ウインドウ・プリサム計算部20は、本願
譲受人によって、MがNに等しくない集積回路を用いた
並列データ処理パス(経路)によって実現されている。
本願譲受人によって並列データ処理を行うために用いら
れた処理経路Iの数は、IがNおよびMの最大公約数
(GCD:greatest common divi
sor)であるという関係を満たし、これを以降GCD
(N,M)として表現することにする。
【0008】ウインドウ・プリサム計算部20からのN
個の出力は、循環シフト部(cyclic shif
t)24に印加され、DFTによって各チャネルに処理
するためのフェーズ(位相)調節を行う。循環シフト部
24によって求められた位相は、算出されたシフト数だ
け、ウインドウ・プリサム計算部から得られたN個のワ
ード出力に適用される。循環シフティング(shift
ing)動作は、公知であり、例えば、前述の出版物の
pp.320〜323に記載されている。循環シフト部
24によるウインドウ・プリサム計算部20の出力ワー
ドのシフト数は、mM*modulo Nまたは−mM
*modulo Nという関係の値を計算することによ
って決定される。変数mは、出力インデックス変数であ
り、0から正の整数までの範囲を取る。N個のチャネル
を有する循環シフト部24からの出力は、N個の入力を
有する離散フーリエ変換装置26に印加される。離散フ
ーリエ変換装置26は、循環シフト部24からの出力を
N個の出力チャネルに変換する。
【0009】図2は、図1のシステムが実行するウイン
ドウ・プリサム処理を表わす、ウインドウ・プリサム・
アルゴリズムの概念ブロック図を示す。L個の個々のワ
ードのサンプル出力は、シフト・レジスタ内にシフトさ
れる。シフト・レジスタは、アナログ/ディジタル変換
器14が出力する連続ワードを格納する。入力データ
は、シフト・レジスタ内にシフトされる。そのサブパー
ト数Rは、例えば、前述の例では4である。サブパート
当たりのワード数(DFTサイズ)は、出力チャネルの
数Nに等しい。シフト・レジスタは、Lワード長のアナ
リシス(分析)ウインドウを有し、これは離散フーリエ
変換のサイズNのR倍である。R個の個々のサブパート
の合計に含まれるワードは、更にDFTによって処理さ
れ、個々のチャネルとなる。シフト・レジスタ内のデー
タは、前述の出版物の317頁にある式7.70にした
がって、タイム・リバース(時間逆)ウインドウ(ti
me reverse window)で重み付けさ
れ、図示のようなウインドウ・シーケンス(windo
wed sequence)を生成する。このシーケン
スは、r=0から開始するサンプルのブロックとして処
理され、時間エリアス(time aliase)され
る。得られた和は、循環シフト部24によって、mM*
modulo Nまたは−mM*modulo Nに等
しいシフト数だけ処理され、離散フーリエ変換部26に
印加される。
【0010】図1のアナログ/ディジタル変換器14
は、ディジタル・サンプリング理論にしたがって、図3
Aおよび図3Bに示すような、ゼロ周波数を中心とする
周波数ドメイン信号のスペクトルを生成する。図3Aお
よび図3Bは、それぞれ、12個および24個の周波数
ドメイン信号の群(グループ)を示す。実信号に対する
sのサンプリング周波数は、正(実)および負(共
役)周波数双方において、ゼロ周波数を中心としfs
2まで延びる、対応する周波数ドメイン信号を生成す
る。正の周波数は、数学的にa=x+iyとして表わ
し、また負の周波数は、a=x−iyとして表わすこと
ができ、対応する正および負の周波数は互いの共役であ
る。また、ディジタル・サンプリング理論によれば、図
3Aおよび図3Bの周波数ドメイン信号は周期fsで周
期的に繰り返し、正側の周波数は連続的に高くなり、負
側の周波数は連続的に低くなっていく。これら上側の繰
り返し周波数ドメイン信号は、図から省略してある。図
3Aの対応する周波数ドメイン信号は、1および11、
2および10、3および9、4および8、ならびに5お
よび7であり、図3Bの対応するチャネルは、1および
23、2および22、3および21、4および20、5
および19、6および18、7および17、8および1
6、9および15、10および14、ならびに11およ
び13である。図3Aにおける周波数ドメイン信号0お
よび6、ならびに図3Bにおける0および12は、対応
するものがない。各周波数ドメイン信号の情報は、虚項
iyの符号逆転によって、その対応する共役に変換され
る。
【0011】図4Aは、各々12(N)個の実ワードを
含む4(R)個のサブパートを有する48(L)個の実
ワードを含むウインドウのウインドウ・プリサム・ファ
ンクションの図を示し、図4Bは、文字「i」が続く数
値によって識別される虚部、ならびに文字「r」が続く
数値によって識別される実部を含む、24個の複素ワー
ドを含むウインドウのウインドウ・プリサム・ファンク
ションを示す。これらのウインドウ・プリサムは、図4
Bのウインドウ・プリサム・ファンクションが、実部お
よび虚部を有する各ワードに対してワードの数が半分で
あることを除いて、同一である。図4Bにおける複素デ
ータは、例えば、スペクトル拡散送信の変換を受信機の
チューナにおいてダウン・コンバートするときに得られ
る。図4Aおよび図4Bの個々のワードに、それらに予
め割り当てられているウインドウ・プリサム・ファンク
ション係数を乗算し、次いで他のサブパートからの対応
するワードのその他の積と合計し、ウインドウ・プリサ
ム計算の出力を求め、続いてこれをDFTによって処理
し、N個のチャネルを得る。
【0012】各サブパートR内の対応するワードを加算
し、ウインドウ毎のワード数に等しい数の和、例えば、
P0〜P11またはP0r〜P5iを求める。和P0〜P
11およびP0r〜P5iは、格納されている係数を用い
て、ウインドウ乗算プロセスによって処理し、N個のチ
ャネル各々にyの値を計算する。この値は、積の和を表
わし、循環シフト部24に印加される。
【0013】総和プロセスは、デシメーション・レート
Mがチャネル数Nに等しい場合、図4Aの縦列において
識別した個々のワードを格納するレジスタのアレイによ
って効率的に実行され、出力P0〜P11を求めること
ができる。
【0014】対応する個々のワード(例えば、図4Aで
は0,12,24,36、図4Bではワード部分0r,
6r,12r,18r)と、それぞれに予め割り当てら
れているウインドウ・プリサム・ファンクション係数と
の積の総和は、多くの方法で実施することができる。1
つの方法を図5に示す。この方法は、乗算器40および
総和算出部42を必要とし、かなりのハードウエアを用
いるという欠点がある。乗算器40の数はRに等しく、
総和算出部42内にある加算器の数は、最悪の場合(R
−1)に等しい。この方法は、1クロック・サイクルで
出力総和yを計算する(パイプライン型)。ワード値x
0,x1,x2,x3は、Lワード長のウインドウのR個の
サブパートの各々からの対応するワード値を表わし、例
えば、図4Aにおけるワード0,12,24,26、ま
たは図4Bにおける実ワード部0r,6r,12r,1
8rである。この総和yを計算する実施態様は、計算と
しては高速であるが、大量のゲート、その他のハードウ
エア、および相互接続部を必要とするという欠点があ
り、衛星を取り巻く環境では特に前述の欠点を有する。
【0015】図6は、IEEE ASSP Magaz
ineにおけるStanley A. White(ス
タンレー A. ホワイト)による”Applicat
ions of Distributed Arith
metic to Digital Signal P
rocessing: A Tutorial Rev
iew”(ディジタル信号処理への分散演算の応用:チ
ュートリアル・レビュー)(1989年7月、pp.1
〜19)において提案された有限インパルス応答フィル
タのブロック図を示す。図示のフィルタは、連続的な4
つの8ビット・ワードx0,x1,x2,x3の入力によっ
て総和yを計算し、8ビット・ワードを処理するには8
クロック・サイクルを要する。処理全体は、入力ワード
0,x1,x2,x3およびそれぞれの乗算ウインドウ係
数W0,W1,W2,W3との個々の積を計算し、合計Σi
iiを求めることである。個々の積は、別々に計算さ
れ、次いで加算されるのではない。各ワードの各ビット
が、それらの各ウインドウ係数の倍数を加算するか減算
するかを決定し、これらのワード内の同じ位置にあるビ
ット全てを同時に処理する。その結果、単純に積を合計
することによるのではなく、ウインドウ係数およびその
否定(negation)の異なる合計の組み合わせの
倍数を合計することによって、積の和全体が求められ
る。ビット選択部50は、8ビット・ワード、例えば、
最下位ビットLSBから昇順で最上位ビットMSBまで
のビット、からビット・スライスを選択する。
【0016】論理回路52は、DA(distribu
ted arithmetic:分散演算) ROM5
4における対称性を利用し、分散算術演算がプロセスと
して正しく動作するために格納することが必要な値の半
分を削除する。ビット数を削減するプロセスは、前述の
論文における5頁以降に記載されている。DA ROM
54は、ウインドウ係数およびそれらの否定の可能なあ
らゆる合計の組み合わせ全てを格納する。入力ワードか
らのビット・スライスは、係数の適正な総和を選択する
ために、DA ROM54内へのアドレスとして機能す
る。シフタ56は、DA ROM出力の2の累乗である
適正な倍数を加算器58に出力する。シフタ56の出力
は、総和算出部58に供給され、総和算出部58は、ウ
インドウ係数およびそれらの否定の異なる総和の組み合
わせの倍数を合計する。レジスタ60からのフィードバ
ックによって現在の合計が求められ、連続するビット・
スライス毎に、総和算出部58によって、新たな和と合
計される。
【0017】図6の直列式の実施態様では、大きなデー
タ・ワードでは、総和yを計算するために高いクロック
・レートが必要となるという欠点がある。衛星への用途
では、高クロック・レートは多大なエネルギ消費を必要
とし、このために集積回路が過熱する可能性があり、高
データ・レートを必要とするシステムでは、潜在的な速
度処理障害(speed processing ba
rrier)を表わす。一度に1ビットずつ処理するの
では、望ましくないレイテンシが生ずる。
【0018】図7は、本願譲受人がウインドウ・プリサ
ム計算部20において用いて、対応するワードおよびそ
れらに予め割り当てられているウインドウ・プリサム・
ファンクション係数の積を合計するために用いた、分散
演算の実現例を示す。このシステムは、3クロック・サ
イクルを用いてそれぞれ、12ビット・ワードx0
1,x2,x3から入力される4ビット・ニブルを処理
することを除いて、図6と同様の処理を行う。4ビット
・ニブルの処理は並列であるが、それ以外は図5に類似
する。総和算出部62は、3つのクロック・サイクルの
各々の間に、シフタ56からの出力を合計する。レジス
タ64は、総和算出部62が出力する総和結果を格納
し、総和を総和算出部にフィード・バックし、現在の総
和と次のクロック・サイクル処理の総和とを合計する。
【0019】この分散演算の実現例は、ワード処理スル
ープットが高い場合欠点がある。各ワード毎に3サイク
ルで4ビット・ニブルを処理するには、更に高いクロッ
ク・レートが必要となり、1サイクルでワードの全ビッ
トを処理する場合と比較して、エネルギ消費が増大す
る。1ワード毎に3処理サイクルを実行するために必要
なクロック・レートのために、ある種の衛星処理用途で
は、ワード処理スループットが所望のシステム性能に要
求されるよりも低く抑えられてしまう。
【0020】ウインドウ・プリサム計算部20は公知で
あり、レジスタのアレイを利用して、総和yを計算する
ために前述のプロセスにしたがって処理されたワードx
0,x1,x2,x3を格納する。用途によっては、そのデ
シメーション・レートMがDFTサイズNおよび出力さ
れるチャネル数に等しい場合もある。しかしながら、本
出願人は、DFTサイズNに等しくないデシメーション
・レートMを有するウインドウ・プリサム計算部20を
実施した。これらのシステムは、ウインドウの前述のサ
ブパートの各々からの対応する入力ワード、例えば、図
4Aからのワード0,12,24,36、および図4B
からのワードの対応する部分を、格納されているレジス
タから供給し、乗算および総和を行い、Nチャネルの各
々に対して、ウインドウ・プリサム計算部の出力yを生
成する。
【0021】離散フーリエ変換は公知である。N入力の
スタンドアロン(独立)離散フーリエ変換装置は、特定
の等距離周波数でN個の出力に周波数応答を与える。N
個の入力は時間ドメイン信号であり、N個の出力は特異
の周波数において決定される周波数ドメイン信号であ
る。離散フーリエ変換装置自体は、チャネル情報を抽出
する(導き出す)ことができるが、当該チャネル情報を
表わす単一の周波数のみでサンプリングする。
【0022】チャネライザでは、出力は単一の抽出チャ
ネルを与える。N個の出力は、N個の時間ドメイン信号
に対応し、その各々が、入力信号の周波数スペクトルを
分割するN個の周波数帯域(帯域幅が等しい)の1つか
らの情報を含む。これは、入力信号が、Nよりも多いま
たは少ないチャネルを有することを除外しない。スペク
トルは単純にN個の周波数帯域に分割される。N個の入
力全てが、N個の出力の各1つの計算に必要とされ、N
個の出力の各々は、周波数スペクトルを分割する周波数
帯域の1つの時間ドメイン信号を表わす。
【0023】図8は、従来技術の離散フーリエ変換デバ
イス118を表わすブロック図であり、循環シフト部2
4によって求めた、12個の循環シフトされた総和yの
出力を、12個の周波数ドメイン出力に変換する。DF
Tを計算するためには、種々のアルゴリズムが公知であ
る。図8では、2の累乗のない(non―powero
f two)の離散フーリエ変換に用いられる Win
ograd(ウィノグラッド)アルゴリズムを用いてい
る。DFT装置118は、各々多ビット・ワードを表わ
す12個の時間ドメイン入力「in 0−in 1
1」、および各々多ビット・チャネル出力0〜11を表
わす12個の周波数ドメイン出力「out0−out
11」を有する。図8では実数として表わされている出
力の一部は、実際には、実項および虚項を含む複素数で
ある。複素入力ワードの図示は、図示を簡略化するため
に省略した。
【0024】離散フーリエ変換装置118は、各々1対
の時間ドメイン入力および1対の周波数ドメイン出力を
有する公知の構造の6つの2点(2Pt:2ポイント)
DFT122から成る入力離散フーリエ変換計算段12
0と、各々3つの入力および3つの出力を有する公知の
構造の4つの3点DFT126から成る中間離散フーリ
エ変換計算段124、ならびに各々2つの入力を有し2
つの周波数ドメイン出力を生成する公知の構造の6つの
2点DFT130から成る出力離散フーリエ変換計算段
128と含む。2点DFT122の出力は、中間フーリ
エ変換計算段124の個々のDFT126に入力され、
中間離散フーリエ変換計算段の3点DFT126の出力
は、出力離散フーリエ変換計算段128の個々の離散フ
ーリエ変換部130に入力される。
【0025】図9は、従来技術の簡素化離散フーリエ変
換装置(pruned discrete Fouri
er transform apparatus)14
0を示す。これは、時間ドメイン入力の数に等しいN個
の可能な周波数ドメイン出力の全てが次の処理に必要で
ない場合に、出力離散フーリエ変換計算段128におけ
る不要なDFT130を除去するために、本願譲受人に
よって行われた修正を表わす。図8の離散フーリエ変換
部118は、図9では修正されており、次の処理に必要
な図3Aの周波数ドメイン信号を表わす周波数ドメイン
信号2,3,4,5および8,9,10,11のみを考
慮して、2つの出力段130を除去している。周波数ド
メイン信号0,6,1,7を生成する2点離散フーリエ
変換部130は、除去されている。周波数ドメイン入力
対0および6,1および7は示されていない。出力5
は、出力7と対応するものであり、かつ共役である。し
かしながら、図9の出力5は、出力7の代わりに下流に
おいて更に処理されない。
【0026】図10は、全ての可能な周波数ドメイン信
号を出力として有する、従来技術の離散フーリエ装置3
00の別の形態を示す。周波数ドメイン入力離散フーリ
エ計算段302は、公知の構造の3つの4点離散フーリ
エ変換部304を有し、各々4つの時間領域入力および
4つの出力を有する。4つの出力は、それぞれ、4つの
3点DFT306を有する出力離散フーリエ変換計算段
304に結合されている。この構造は、図8および図9
のような中間離散フーリエ計算段を有さない。
【0027】図11は、24個の時間ドメイン入力およ
び可能な24個の周波数ドメイン出力の全てを出力とし
て有する、従来技術の離散フーリエ変換装置400を表
わす図である。離散フーリエ変換部は、3つの8点プリ
ウィーブ(preweave)404から成る入力離散
フーリエ計算段402と、それぞれ8つの3点プリウィ
ーブ416、乗算段、および8つの3点ポストウィーブ
(postweave)418から成る中間離散フーリ
エ計算段410,412,414と、3つの8点ポスト
ウィーブ420から成る出力離散フーリエ計算段419
とを有する。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、衛星によっ
て受信される広帯域信号のような入力帯域幅を、可能な
N個のチャネルの少なくとも一部に分割する、ディジタ
ル・チャネライザおよび方法を提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明によるディジタル
・チャネライザは、効率的なアーキテクチャ、編成を有
し、また離散フーリエ変換デバイスを介したウィンドウ
・プリサムからのデータの移動を行う。デシメーション
・レートMは、Nに等しいことに限定されない。分散
(算術)演算(arithmetic)の使用により、
図5の従来技術と比較して、ウインドウ・プリサム・オ
ペレーション(演算)に必要なハードウエアを削減する
ことができる。ウインドウ・プリサム計算の効率的なレ
イアウトにより、離散フーリエ変換に直接的にマッピン
グする、効率的な循環シフトが可能となる。出力離散フ
ーリエ計算段は、全てのチャネルが出力として必要でな
い場合には、簡略化が可能である。
【0030】ディジタル・チャネライザは、メモリ・エ
レメントに格納されているワードを転送するモジュール
状処理アーキテクチャを有する、ウィンドウ・プリサム
計算部を含む。本発明の好適な実施形態では、メモリ・
エレメントは、対称的かつ周期的パターンに接続された
レジスタのアレイであり、単一クロック・サイクルの間
にウインドウ・プリサム計算を完了する。ウインドウ・
プリサム・オペレーションを完了するために実行しなけ
ればならないオペレーション数を最少に抑えることによ
り、電力消費を削減し、システムの動作はスループット
を高めることが可能となる。更に、ウインドウ・プリサ
ム・コンピュータを、並列なウインドウ・プリサム回路
としてモジュール状に実現することにより、並列処理パ
ス(経路)の各々のために集積回路内の同一レジスタ・
アレイが使用可能となり、ウインドウ・プリサム内のレ
ジスタのメモリ構造が簡略化される。
【0031】ウインドウ・プリサム・オペレーション
は、モジュール状ウインドウ・プリサム回路において並
列に実行され、効率的に循環シフト部および離散フーリ
エ変換デバイスにマッピングする。また、離散フーリエ
変換デバイスも、モジュール状アーキテクチャとして実
装される。並列経路の数は、ウインドウ・プリサム回路
の数に等しく、GCD(N,M)の値によって決定する
ことができる。ウインドウ・プリサム回路の数をGCD
(N,M)の値によって決定する場合、ウインドウ・プ
リサム計算からの処理、循環シフト、および最少量のハ
ードウエアに効率的にマッピングされるDFTを考慮す
ると、ハードウエアの使用は減少する。並列処理経路内
の各集積回路の処理速度は、より低いクロック・レート
となる。ウインドウ・プリサム計算部、循環シフト部、
および離散フーリエ変換装置内の並列処理によって、C
MOSのように、低速であるが電力効率が高い集積回路
技術を用いて、必要な動作(オペレーション)を行うこ
とが可能となる。並列動作の低速化により、高クロック
・レートによって生ずる発熱が軽減される。
【0032】ウインドウ・プリサム計算部は、データ長
Lを有するアナログ/ディジタル(アナログ/ディジタ
ル)変換部によって生成されるワード・ブロックを処理
する。データ・シーケンスは、例えば、図4Aおよび図
4Bに示すようなフィルタ要件を得るために選択され、
予め割り当てられているウインドウ・プリサム・ファン
クション係数を各ワードに乗算することによって、ウイ
ンドウ化(window)する。Nワード長を有するウ
インドウのR個の個々のサブパートの各々は、1ワード
ずつ処理され、ワード値と予め割り当てられているウイ
ンドウ・プリサム・ファンクション係数の積が求められ
る。ワードとウインドウ・プリサム・ファンクション係
数の個々の積を合計する好適な形態は、単一のクロック
・サイクル以内でワードとそれらに予め指定されている
ウインドウ・プリサム係数との積の総和を算出する分散
算術演算によるものであるが、本発明はこれに限定され
る訳ではない。
【0033】本発明によるウインドウ・プリサムは、ワ
ードの並列データ・ストリームに応答し、これらを用い
て、M個の入力ワード毎にN個の出力を生成する。続い
て、これらを処理してN個のチャネルを形成することに
より、各チャネルのデータ・レートは、元のデータ・レ
ートから1/Mにデシメートされていることになる。N
個の出力は、各々ウインドウ機能の関数、およびウイン
ドウ・プリサムへの複数の入力の関数である。
【0034】本発明による入力帯域幅をN個のチャネル
の少なくとも一部に分割するディジタル・チャネライザ
は、入力データに応答し、実データまたは複素データを
出力するウインドウ・プリサム部と、ウインドウ・プリ
サム部から出力される実データまたは複素データに結合
され、ウインドウ・プリサム部から出力されるデータに
対して循環シフトされた実データまたは複素データを出
力する循環シフト部と、循環シフトされた実データまた
は複素データに結合され、コマンドに応答して、入力さ
れた循環シフト実データまたは入力された循環シフト複
素データに対して離散フーリエ変換を実行してチャネル
を形成するN点離散フーリエ変換装置であって、コマン
ドが入力された循環シフト実データの処理を指定する場
合、入力された循環シフト実データの変換を実行し、コ
マンドが入力された循環シフト複素データの処理を指定
する場合、入力された循環シフト複素データの変換を実
行する、N点離散フーリエ変換装置とを含み、N点離散
フーリエ変換装置が、循環シフト部の出力に結合された
入力と複数の出力とを有する2つの(N/2)点離散フ
ーリエ変換部を有する入力離散フーリエ計算段と、入力
離散フーリエ計算段の2つの(N/2)点離散フーリエ
変換部の異なるものの出力に結合された複数の入力と、
チャネルの異なるものである複数の出力とを有する(N
/2)個の二点離散フーリエ変換部を有する出力離散フ
ーリエ計算段とを含む。
【0035】本発明によるシステムは、実データまたは
複素データを与える複数の入力と、複数の出力に結合さ
れたN点離散フーリエ変換装置であって、複数の入力の
マルチポイント(multiple point)離散
フーリエ変換を行い、コマンドに応答して実データまた
は複素データを変換し、実データが入力に供給されかつ
コマンドが実データの変換を指定する場合、変換した実
データを出力し、複素データが入力に供給されかつコマ
ンドが複素データの変換を指定する場合、処理された変
換した複素データを出力する、N点離散フーリエ変換装
置とを含み、この離散フーリエ変換装置が、入力と複数
の出力とを有する2つの(N/2)点離散フーリエ変換
部を有する入力離散フーリエ計算段と、入力離散フーリ
エ計算段の2つの(N/2)点離散フーリエ変換部の異
なるものの出力に結合された複数の入力と、チャネルの
異なるものである複数の出力とを有する(N/2)個の
2点離散フーリエ変換部を有する出力離散フーリエ計算
段とを含む。
【0036】本発明による入力帯域幅をN個のチャネル
の少なくとも一部に分割するプロセスは、実成分および
虚成分を含む複素データの、N個の実データ出力または
N/2個の複素データ出力を有し、各出力が、ウインド
ウ・プリサム・ファンクションの関数であるウインドウ
・プリサム部を設けるステップと、ウインドウ・プリサ
ム部によって生成される出力を循環シフトし、シフトさ
れた実または複素データを生成するステップと、2つの
(N/2)点離散フーリエ変換部を有する入力離散フー
リエ計算段と、(N/2)個の2点離散フーリエ変換部
を有する出力フーリエ計算段とを含むN点離散フーリエ
変換部を設け、コマンドに応答して、循環シフト実また
は複素データに対して離散フーリエ変換を実行して実デ
ータまたは複素データの出力変換を実行し、コマンドが
実データの処理を指定しかつ循環シフト・データが実デ
ータの場合、実データの変換から成り、コマンドが複素
データの処理を指定しかつ循環シフト・データが複素デ
ータの場合、複素データの変換から成るステップとを含
む。
【0037】本発明による実または複素データの離散フ
ーリエ変換を実行するプロセスは、2つの(N/2)点
離散フーリエ変換部を有する入力離散フーリエ計算段
と、(N/2)個の2点離散フーリエ変換部を有する出
力離散フーリエ計算段とを含むN点離散フーリエ変換部
を設け、実データまたは複素データのいずれかを含む複
数の入力信号を変換するステップと、N点離散フーリエ
変換部を用いて、コマンドに応答して実または複素デー
タに対して離散フーリエ変換を実行し、コマンドが実デ
ータの変換を指定しかつ入力データが実データの場合、
実データの変換を求め、コマンドが複素データの変換を
指定しかつ入力データが複素データの場合、複素データ
の変換を求めるステップとを含む。
【0038】本発明は、前述したような要素に限定され
る訳ではないことは理解されよう。
【0039】
【発明の実施の形態】これより図面を参照しながら本発
明の実施形態を説明するが、図面全体を通じて、同様の
参照符号は同様の部分を示すものとする。
【0040】図12は、本発明によるディジタル・チャ
ネライザ100のブロック図を示す。図12の実施形態
100と図1の従来技術との間の相違は、ウインドウ・
プリサム計算部102が、複数の並列ウインドウ・プリ
サム回路WP1,WP2,WP3として実施されてお
り、これらはウインドウ・プリサム処理要件に応じてそ
の数が変化する場合もあり得ること、および循環シフト
部24’および離散フーリエ変換装置26’を同様の並
列アーキテクチャに変更し、高速計算を可能にしつつ、
低電力化およびハードウエア要件の簡略化を図ったこと
にある。ウインドウ・プリサム回路WP1,WP2,W
P3は、各々、ウインドウ・プリサム計算部20の機能
を実現する処理を並列に行う。ウインドウ・プリサム回
路の数Iは、好ましくは、GCD(N,M)に等しく、
例えば、M=15およびN=24では、I=3となる。
その結果、ウインドウ・プリサム回路WP1,WP2,
WP3、循環シフト部24’、および離散フーリエ変換
装置26’における個々の並列データ処理経路では、よ
り低いクロック・レートで動作するハードウエアの効率
的な配置(deployment)が得られる。これに
ついては、以下で説明するが、衛星における用途におい
ては重要なことである。
【0041】並列に動作する複数のウインドウ・プリサ
ム回路として実施するウインドウ・プリサム計算部10
2は、各ウインドウ・プリサム回路において、クロック
・レートの低下を可能にする。その結果、ウインドウ・
プリサム回路WP1,WP2,WP3から離散フーリエ
変換装置26’を介して延びるI個の並列データ処理経
路における全ての処理を実施するために、低速の集積回
路技術を用いることも可能となる。以下で述べるよう
に、これは、CMOS回路のように、消費電力の削減を
もたらす。
【0042】並列処理によって、広帯域の衛星用途にお
いて完全なウインドウ・プリサム計算部の機能を実行す
るために必要なワードのウインドウ・プリサム処理の高
スループット・データ・レートが達成される。衛星にお
ける本発明の好適な実施形態に関しては、ウインドウ・
プリサム計算部102、循環シフト部24’および離散
フーリエ変換装置26’における高クロック・レートの
結果生ずる熱発生エネルギ消費を削減することは非常に
望ましい。これは、低電力消費技術(CMOSのよう
な)で並列アーキテクチャとしたウインドウ・プリサム
計算部、循環シフト部、および離散フーリエ変換装置の
実施によって得られる。
【0043】図13は、ウインドウ・プリサム計算部1
02を構成する3つのウインドウ・プリサム回路WP
1,WP2,WP3のブロック図を示す。ウインドウ・
プリサム計算部102内部にあるI個の並列処理経路、
図18および図19と関連して以下で説明する図12の
循環シフト部24’、および図20ないし図22と関連
して以下で説明する離散フーリエ変換装置26’内部の
I個の並列処理経路の使用は、非常に効率的なハードウ
エアの実施態様である。デマルチプレクサ16からの入
力データの並列経路の個数D(この場合、デシメーショ
ン・レートのMにも等しい)は、15個であり、入力デ
ータ・ワード「in_wp_0」から「in_wp_1
4」は、各々、複数のビットから成り、1クロック・サ
イクルの間にウインドウ・プリサム回路102内にシフ
トされる。デシメーション・レートMは、必ずしもデマ
ルチプレクサ16内のブランチ数に等しくなくてもよ
い。ウインドウ・プリサム回路102の各々は、以下で
図14ないし図17と関連して詳細に説明する、ウイン
ドウ・プリサムを実行し、各クロック・サイクル毎に、
N個の出力ワード「out_wp_0」ないし「out
_wp_23」を出力する。これらは、ディジタル・チ
ャネライザによって生成されたN個のチャネル、即ち、
チャネル数削減を表わす。これは、チャネライザ内部に
おいて用いられるDFT構造を切り詰める(prun
e)ことによって得られる。これについては、図21と
関連して以下で説明する。出力ワードy(i)の各々
は、循環シフト部24’への入力であり、対応するR個
の入力ワードの各々に対して格納されている係数と、I
群の入力ワードの1つの並列入力からのそれぞれ対応す
る入力ワードとの積の和、およびこれらR個のワードを
共に合計することによって算出される、ウインドウ・プ
リサム・ファンクションの関数である。
【0044】図14ないし図16は、図13の個々のウ
インドウ・プリサム回路WP1,WP2,WP3の各実
施態様をそれぞれ示す。図14ないし図16のウインド
ウ・プリサム回路200は同一であり、それらをモジュ
ール状(構造)アーキテクチャで使用することが可能と
なる。各ウインドウ・プリサム回路は、I群の各々にお
けるデータ・ポイント数に等しい数L’のレジスタを有
する。ここで、L’は次の式で表わされる。
【0045】
【数1】L’=L/GCD(N,M) 図14ないし図16におけるウインドウ・プリサム回路
では、入力データ・ワードは、レジスタ間でシフトされ
る。これらのレジスタは、R個のレジスタを1グループ
(群)として、個々の分散算術演算機能部202(DA
#1〜DA#24)に接続されており、分散算術演算機
能部202は入力データ・ワードを処理し、各データ・
ワードと、それに対して格納されているウインドウ・プ
リサム・ファンクション係数との積を個々に計算し、次
いでこれらの積を合計し、データ・ワードy(i)とし
て出力する。総和y(i)の計算には、分散算術演算部
の使用は必要ではない。しかしながら、総和y(i)の
計算は、分散算術演算部によって実行することが好まし
い。分散算術演算部によるy(i)の算出の好適な実施
態様については、図17と関連して以下で説明する。こ
の場合、y(i)の各値の計算を完了するには、単一の
クロック・サイクルだけで済む。ウインドウ・プリサム
回路の各々を並列処理することによって、クロック・レ
ートを低下させ、CMOSのように、エネルギ効率的な
集積回路の実施態様が使用可能となる。
【0046】レジスタを表わす個々の矩形ボックス内部
にある個々の番号は、Lワード長、例えば、96ワード
のウインドウにおける、データ・シーケンス内の個々の
格納データ・ワードを識別するものである。各ワード
は、あらゆるビット数でも有することができる。加え
て、バッファリング・レジスタ204が備えられ、クロ
ック・サイクル毎に時間シフトが必要である。入力ワー
ドは、記号「in_wp_」およびそれに続く番号によ
って識別され、各クロック・サイクル毎に出力される出
力ワードは、記号「out_wp_」およびそれに続く
番号によって識別される。
【0047】図14ないし図16のウインドウ・プリサ
ム回路の出力y(i)の各々は、ウインドウ・プリサム
・ファンクション、およびそれに入力されデマルチプレ
クサ18からの出力である複数の並列データ・ストリー
ムからのデータ・ワードの関数である。各出力y(i)
の算出については、図17と関連して以下で更に詳しく
説明する。例えば、図14を参照すると、入力ワード
「in_wp_12」はレジスタ87に結合されてお
り、レジスタ87は直接分散算術演算算出部DA#2に
結合されており、更にDA#1に直接結合されているレ
ジスタ72への入力となっている。更に、入力ワード
「in_wp_3」は、直接レジスタ93に結合されて
おり、レジスタ93はレジスタ78に結合されている。
レジスタ78はレジスタ63に結合されており、レジス
タ63は、DA#1に直接結合されているレジスタ48
に結合されている。したがって、ワード出力y(i)
「out_wp_0」は、「in_wp_12」および
「in_wp_3」の関数であると共に、入力ワード
「in_Wp_9」および「in_wp_0」の関数で
もある。更に、各分散算術演算機能部即ち回路202に
結合されているR個の異なるレジスタからのそれぞれの
R個の入力数は、各々N個のワードを含む、ウインドウ
・プリサム機能部によって処理されたL個のワードのウ
インドウのサブパート数に等しい。同様に、他の分散算
術演算機能部即ち回路202の出力も、R個の異なるレ
ジスタからのそれぞれの複数の入力ワードの関数であ
る。
【0048】R個のサブパートの各々に格納されている
対応のワードは、分散算術演算機能部202に入力され
ることがわかるであろう。例えば、DA#1は、R個の
入力を有する。各分散算術演算機能部202は、4つの
重み付けした積の総和y(i)を求める。異なる和y
(i)も同様に、出力ワード「out_wp_0」ない
し「out_wp_23」として識別される。各出力y
(i)は、数学的に、入力ワードの各々を、図4Aおよ
び図4Bに示したフィルタ機能のようなフィルタの当該
ワードに予め割り当てられている個々のウインドウ・プ
リサム・ファンクション係数と乗算したものの総和値を
表わす。
【0049】一定の関係が、本発明による好適なウイン
ドウ・プリサム計算部102の実施態様を規定する。ウ
インドウ・プリサムは、ディジタル・チャネライザによ
って生成される可能な出力チャネル数N、および離散フ
ーリエ変換装置26’におけるポイント数と数が等しい
N個の出力を有する。前述のウインドウ・プリサム計算
部102は、デシメーション・レートMに等しい合計D
の入力を有し、各クロック・サイクル毎にウインドウ・
プリサム計算部に入力されるデータ・ワード数を表わ
す。しかしながら、本発明は、DがMに等しい実施形態
に限定される訳ではない。
【0050】図14ないし図16のレジスタの実施態様
において利用されるクロック回路は、簡略化の目的のた
めに省略されており、ウインドウ・プリサム回路WP
1,WP2,WP3の並列動作のために、直列入力デー
タ・レートよりも遅い速度で動作することは理解されよ
う。
【0051】ウインドウ・プリサム計算部102は、I
個のウインドウ・プリサム回路を備え、IはGCD
(N,M)に等しい。各ウインドウ・プリサム回路は、
データ・ワード群の異なる1つに応答する。図14への
入力であるデータ・ワードは、データ・ワード0,3,
6,9,12であり、図15への入力であるデータ・ワ
ードは、データ・ワード1,4,7,10,13であ
り、図16への入力であるデータ・ワードは、データ・
ワード2,5,8,11,14であることがわかる。図
14からの出力であるデータ・ワードy(i)は、デー
タ・ワード0,3,6,9,12,15,18,21で
あり、図15からの出力であるデータ・ワードy(i)
は、1,4,7,10,13,16,19,22であ
り、図16からの出力であるデータ・ワードy(i)
は、データ・ワード2,5,8,11,14,17,2
0,23である。各ウインドウ・プリサム回路WP1,
WP2,WP3は、前述のデータ入力ワード群の異なる
1つに応答し、N’個の出力を生成する。N’個の出力
の各々は、例えば、図4Aおよび図4Bの従来技術に示
すようなウインドウ・プリサム・ファンクションおよび
複数のデータ入力ワードの関数であり、N’はMに等し
くなく、比率はN/M’=Iである。
【0052】ウインドウ・プリサム回路200は、モジ
ュール状アーキテクチャにおいて有用である。電力の消
費は削減される。本発明の主要な用途分野である衛星の
ような用途にとっては欠点である集積回路の望ましくな
い加熱は軽減される。ウインドウ・プリサム回路の各々
におけるデータ処理は、同一であり、系統的であり、周
期的パターンであり、好ましくは集積回路である個々の
ウインドウ・プリサム回路WP1,WP2,WP3の各
々が実行する動作は、各クロック・サイクル毎に同一の
処理を実行可能である。モジュール状の並列アーキテク
チャで同一の標準的なウインドウ・プリサム回路を実施
することにより、ウインドウ・プリサム計算部102の
クロック・レートを低下させ、電力消費を削減すること
が可能となる。ウインドウ・プリサム動作を完了するた
めに行われる動作数が減少する。プリサム動作を実行す
るために必要な相互接続および論理的な複雑度も低下す
る。
【0053】図17は、本発明の実施と共に用いること
ができる、分散算術演算部の好適な実施形態202を示
す。しかしながら、本発明は、分散算術演算部の使用
を、本発明のウインドウ・プリサム計算部102の実施
や、図17の分散算術処理部の好適な実施形態に限定す
る訳ではないことは理解されよう。図5の従来技術は、
分散算術演算部なしでy(i)を算出するための、可能
な実施態様の1つである。
【0054】入力x0,x1,x2,x3は、8ビット・ワ
ードを表わし、図14ないし図16の個々の分散算術演
算機能即ち回路202に入力される。各ワードx0
1,x 2,x3内部のビット数に等しい数の並列処理経
路203は、量y(i)として合計される計算を行う。
量y(i)は、分散算術演算機能または回路202の各
々からの出力である。各処理経路203は、図6の従来
技術に類似した機能を実行するが、図6におけるように
多数のクロック・サイクルではなく、1回のクロック・
サイクル内で全ての処理を行う、ロジック52、分散演
算処理ROM54、およびシフタ56から成る。各処理
経路203は、図14ないし図16のレジスタから出力
されるR個の入力データ・ワードからの単一の異なるビ
ット・スライスを処理する。図17に示すように、8つ
の異なるビット・スライスが、それぞれ、異なる処理チ
ャネル203によって1クロック・サイクルの間に処理
される。
【0055】論理機能52は、ビット数を1だけ減少さ
せ、アドレッシング(アドレス指定)・ビットとして、
分散算術演算ROM54に入力する。分散算術演算RO
M54は、予め算出してある係数の総和を出力する。こ
れには、ビット・スライスのビットの各々のスライスの
ビット内のビットによってアドレス指定する。シフタ5
6は、この出力に重み係数2nまたは2-nを乗算し、特
定のビット・スライスの位置に対する正しい合計、例え
ば、経路0〜7を、キャリー・セーブ加算器65に出力
する。キャリー・セーブ加算器65は、図14ないし図
16の分散算術演算機能即ち回路202の各々の個々の
出力y(i)を表わす、合計yを出力する。
【0056】図17の分散算術演算アーキテクチャ20
2は、衛星用途のように、処理上の制約がある環境にお
いて、大きな利点を有する。各ビット・スライス(例え
ば、0〜7)毎の並列処理のみを使用することによっ
て、システムのクロック・レートを低下させ、CMOS
のような回路の使用を可能にする。これは、本発明にし
たがって用いられる集積回路の電力消費を削減するため
には、好適な集積回路の実施態様である。CMOSおよ
びその他の消費電力を削減する集積回路技術の使用によ
り、集積回路の動作温度が低下し、処理能力向上を図る
ことができる。更に、図5の従来技術と比較すると、図
17の分散算術演算部202を実施するために必要なゲ
ート数は減少する。
【0057】図18および図19は、本発明によるディ
ジタル・チャネライザに用いる循環シフト24’の好適
な実施形態の実施態様であり、入力帯域幅を、等間隔の
N個のチャネルの少なくとも一部に分割する。本発明の
循環シフト機能は、従来技術におけると同一の機能を実
行するが、並列データ処理アーキテクチャで、CMOS
のような集積回路のモジュール状アーキテクチャとして
実施している。図18に示すように、循環シフト部2
4’は、I個の並列循環シフト経路を含む。これは、本
発明によるウインドウ・プリサム計算部102の好適な
実施形態において利用されるI個のウインドウ・プリサ
ム回路と同数である。ウインドウ・プリサム計算部10
2および循環シフト部24’において同数の並列処理経
路を用いることにより、ウインドウ・プリサム計算部1
02および循環シフト部間に非常に効率的な相互接続が
可能となり、循環シフト部24’の効率が向上し、マル
チビーム再生型広帯域衛星システムのような衛星用途に
おいてディジタル・チャネライザ内の電力消費を大幅に
低減する。各循環シフト経路500は、図13に示した
ようにI個(3つ)の群単位でウインドウ・プリサム計
算部が出力するデータ・ワードに対応するデータ・ワー
ドの異なる入力群に応答する。I個の循環シフト経路5
00は、図18の右側に示すように、データ・ワード5
04のI個の出力群を生成する。循環シフト経路500
からのデータ・ワード504の出力は、本発明の実施に
おいて使用される離散フーリエ変換装置への入力であ
る。この離散フーリエ変換装置は、図11の従来技術に
よるものでも、図21の離散フーリエ変換装置によるも
のでもよい。図21の離散フーリエ変換装置は、チャネ
ライザによる後続チャネル化処理には全ての周波数ドメ
イン出力が必要でない場合、出力フーリエ変換計算段4
19から所定の出力を除外する。各循環シフト経路50
0は、ウインドウ・プリサム計算部102の対応するウ
インドウ・プリサム回路200からそれへの入力数と等
しい数のバレル・シフタ502を有する。I個の循環シ
フト経路500の各々において出力wp−0,wp−
1,wp−2を有するバレル・シフタの右側にあるバレ
ル・シフタ502の各々への入力は、識別した出力が最
上位の入力を表わすが、入力の順序は不変であるよう
に、場所を1つ回転させられる。例えば、出力wp−1
5を有するバレル・シフタ502の入力out−wp
は、上から下に向かって、15,6,21,12,3,
18,9,0という順序となっており、直ぐ右側にある
バレル・シフタの入力out−wpは、6,21,1
2,3,18,9,0,15という順序となっている。
【0058】循環シフト経路の数は、GCD(N,M)
に等しい。データ・ワードの各出力群504は、N/G
CD(N,M)に等しいサイクル数Qにわたってシフト
される。循環シフト部24’によって用いられるサイク
ル数、例えば、8は、共に集合化されたウインドウ・プ
リサム回路202の出力数を決定し、ウインドウ・プリ
サム回路200から並列循環シフト経路500への相互
接続の直接的なマッピングを可能とする。各サイクル
は、mM*modulo Nまたは−mM*modul
o Nによって定義されるシフト数を有し、mは0から
Q−1まで変化する。前述のサイクル数およびシフト値
によって、並列アーキテクチャの効率的な循環シフト部
24’が得られる。その入力は、複雑な相互接続を用い
ることなく、ウインドウ・プリサム回路102の出力
に、そして離散フーリエ変換装置26’の入力に効率的
にマッピングする。
【0059】図19は、8回のサイクルの間に種々のサ
イクル値を含むテーブルを示す。8回のサイクルによっ
て、バレル・シフタ502の各ワード出力は、循環シフ
ト経路500の各々にシフトされる。見出し(ヘディン
グ)0〜23は、それぞれ、8回のサイクルの各々に対
して、見出し0〜23で識別されるバレル・シフタ50
2の出力値を示す。これらは、図18左側の個々の循環
シフト経路500への入力ワードである。図に見られる
ように、並列循環シフト経路500は、上から下に、そ
れぞれ、第1群では0,15,6,21,12,3,1
8,9の入力ワードを有し、第2群では1,16,7,
22,13,4,19,10の入力ワードを有し、第3
群では2,17,8,23,14,5,20,11の入
力ワードを有する。0,15,6,21,12,3,1
8,9の第1群は、mM modulo Nの計算結果
を表わし、Mは15に等しく、Nは24に等しく、mは
0から7まで変化する。ウインドウ・プリサム回路20
0によって生成されるウインドウ・プリサム計算部10
2の出力をこの順序で選択すると、ウインドウ・プリサ
ム計算部102および循環シフト部24’間の相互接続
が簡略化される。第2および第3群におけるワード順の
選択は、第1群において用いたものと同じシーケンスに
従うが、第2群では第1群に対して各ワード値を1だけ
増加し、第3群では第1群に対して2だけ増加する。し
たがって、各群において後続のワード間の出力に必要な
相対的なシフト動作は同一で、並列循環経路500のシ
フト動作が、クロック・レートで切り替えられるモジュ
ロ8(3ビット)カウンタ506によって駆動すること
ができるように維持される。
【0060】循環シフト部24’からの出力504で示
すように、図21におけるような離散フーリエ変換装置
26’の入力に、循環シフト部の出力を効率的にマッピ
ングすることが可能である。循環シフト経路500は、
第1段離散フーリエ変換部とは独立した出力を生成する
ので、並列アーキテクチャにおけるハードウエア設計の
複製が可能となる。この効率的なマッピングが行えるの
は、第1離散独立フーリエ変換計算段が、各々Q個の入
力ポイントを有するGCD(N,M)個の離散フーリエ
変換部を含み、素因子(prime factor)ア
ルゴリズムを用いて離散フーリエ変換の順序付けを行
い、出力504が、単純な相互接続によって、図11の
従来技術に示したような離散フーリエ変換部の入力、お
よび図21と関連して以下で説明する簡素化離散フーリ
エ変換部にマッピングすることができるようにした場合
である。他の効率的なマッピングにも、同様の単純な相
互接続特性を提供するものがある。
【0061】図19において、循環シフト経路500の
見出し0〜23によって識別されるバレル・シフタの各
々に対する実際の出力値は、繰り返しサイクル1〜8の
個々のシフト・サイクルを識別することによって得られ
る。したがって、見出し15で識別されるバレル・シフ
タは、連続的に、サイクル1〜8の間に、out_wp
15,6,21,12,3,18,9,0によってそれ
ぞれ識別される入力を出力することがわかる。
【0062】個々の循環シフト経路500は、Q個のバ
レル・シフタ502を内蔵し、ワード・シフト・エレメ
ントとして機能する。各バレル・シフタ502は、記号
「out_wp」およびそれに続く数値によって識別さ
れる入力ワード503の同一群に応答し、一度に単一の
ワードだけを出力する。本発明では、循環シフト部2
4’を実施するにあたり、バレル・シフタに限定する訳
ではなく、図19の循環入力にワード値を出力可能であ
れば、あらゆる回路またはプロセスが本発明の実施にお
いて使用可能である。
【0063】図20は、本発明による簡素化離散フーリ
エ変換装置の第1実施形態600を示し、図10の従来
技術の離散フーリエ変換部の変更を表わす。簡素化(切
り詰め)の結果、離散フーリエ変換部の実際の出力数P
は、可能な出力数よりも少なくなる。離散フーリエ変換
部の切り詰めにより、論理的な複雑度および相互接続の
複雑度双方に関して、計算上の複雑度が低下する。更
に、切り詰めによって電力消費も低減する。離散フーリ
エ変換装置の削除部分への入力を発生するために用いら
れるあらゆる動作は、入力離散フーリエ変換段から除去
することができる。
【0064】離散フーリエ変換装置600は、後続の処
理のためには、循環シフト部24’からの入力から、出
力周波数ドメイン信号2,3,4,5のみがあればよい
という状況を表わす。「X」を含む3点DFT306’
は、処理デバイス602による処理に、周波数ドメイン
信号5の代わりに出力周波数ドメイン信号7が用いられ
ることを考慮すると不要である。処理デバイス602
は、離散フーリエ変換部の下流におけるあらゆる処理を
表わし、ディジタル・チャネライザにおける適用を含む
が、これに限定される訳ではない。実入力信号では、周
波数ドメイン信号7は、周波数ドメイン信号5の共役で
あり、3つの残りの3点離散フーリエ変換部306の出
力では得られない。しかしながら、図3Aに示すよう
に、周波数ドメイン信号7は、周波数ドメイン信号5の
共役であり、離散フーリエ変換装置600からの出力に
は現れないので、周波数ドメイン信号7の虚部の符号否
定(sign negation)によって、周波数ド
メイン信号5の情報を復元し、下流の処理に使用するこ
とができ、一方離散フーリエ変換装置の出力(複数の出
力)を簡略化することができ、これによって、前述の利
点を有する。
【0065】本発明による離散フーリエ変換装置は、少
なくとも1つの離散フーリエ変換計算段を有する。しか
しながら、好適な実施形態では、離散フーリエ変換部
は、図20に示すように、複数の計算段302,30
5’を含み、更に、以下に説明する図21に示すよう
に、402,410,412,414,419を含む。
図20に示す例は、周波数ドメイン信号5の代わりに周
波数ドメイン信号7を使用することだけを表わすが、共
役を有するN個の入力(例えば、周波数ドメイン信
号),N/2(偶数のNについて)は共役を有さない)
の各々は、出力においてその共役によって表わすことが
でき、その後、実際の出力ではない周波数ドメイン信号
の代わりに、この共役が処理されることは理解されよ
う。更に、少なくとも1つの処理デバイス602を用い
て、入力信号の1つを表わすような少なくとも1つの共
役を処理することも可能である。
【0066】図21は、本発明による離散フーリエ変換
装置700の他の実施形態を示す。この場合、図3Bに
示した周波数ドメイン信号の2つの共役が、入力を表わ
すものとして処理される。図11の従来技術と離散フー
リエ変換装置700との相違は、8点ポストウィーブ4
20の1つを除去した点にあり、チャネルX[16]お
よびX[19]を、それらの共役周波数ドメイン信号X
[8]およびX[5]の代わりに用いることができる。
共役周波数ドメイン信号X[8]およびX[5]は、図
11に含まれる3番目の8点ポストウィーブ420を除
去したために、出力されない。処理デバイス702は、
実際の出力に変換されない複数の24入力の代わりに、
実際の出力には変換されない25入力の複数の共役の変
換を処理する。その結果、出力離散フーリエ変換計算段
から8点ポストウィーブ420が除去さられたことによ
り、離散フーリエ変換装置700の構造全体が簡略化さ
れ、電力消費が低減し、更に、チャネライザにおける2
4個の可能な出力チャネル全てを必要としない用途で
は、ハードウエア量も減少する。
【0067】図22は、実データまたは複素データの処
理を指定する入力コマンドの制御による、図12に示し
た循環シフト部24’および離散フーリエ変換装置2
6’の変更を示す。コマンドは、循環シフト部24’お
よび離散フーリエ変換部26’の外部変更を行うことな
く、実ワード入力または複素ワード入力を、チャネライ
ザのチャネル出力に変換することを可能にする。図22
の左側部分では、見出し「複素」および「実」は、それ
ぞれ、12のデータ・ポイントの選択入力を識別する。
「複素」という見出しの下に列挙したデータは、6つの
ワードの実部および虚部を意味し、「実」という見出し
の下に掲示したデータは、12個の入力ワードの実デー
タを意味する。
【0068】循環シフト部24’は、12個のバレル・
シフタ(マルチプレクサ)700から成り、これらは、
「実」見出しの下にあるデータに対応する入力を受け取
る。しかしながら、複素データが入力されている場合、
当該データは、ワード「w0 r」ないし「w5i」で識別
されることは理解されよう。実際の入力値は、複素デー
タまたは実データの虚成分または実成分のいずれかによ
って表わされる。バレル・シフタ700は出力を有し、
個々のバレル・シフタに応じて、2点離散フーリエ変換
部702に直接結合されるか、またはスイッチ704へ
の入力に結合される。スイッチ704は、各々、ワード
W4,W10,W8,W2,W9,W3,W1,W7で
識別される実データを受け取る少なくとも1つの入力
と、入力W4r,W1r,W2r,W5r,W0i,W3i
W4i,W1iで識別される複素データの成分を受け取る
少なくとも1つの入力とを有する。スイッチ704の各
々への入力、REAL/COMPLEX SELECT
(実/複素選択)は、循環シフト部24’によってバレ
ル・シフタ700に出力される、循環シフト実データ、
または循環シフト複素データの処理を指定するコマンド
である。離散フーリエ変換装置26’は、6つの2点離
散フーリエ変換部702および4つの3点離散フーリエ
変換部706から成る入力離散フーリエ計算段720、
および6つの2点離散フーリエ変換/再結合部708か
ら成る出力段728で構成されている。2点離散フーリ
エ変換/結合部708は、実処理モードでは2点離散フ
ーリエ変換部として機能し、複素モードでは2点再結合
部として機能する。出力段728からの個々の出力は常
に複素データであるが、REAL/COMPLEX S
ELECTコマンドが実データまたは虚データのどちら
の処理を指定するかに応じて、複素出力の数および順序
は変化する。
【0069】図22の循環シフト部24’および離散フ
ーリエ変換装置26’のアーキテクチャは、循環シフト
部24’および離散フーリエ変換装置26’を変更する
必要なく、離散フーリエ変換装置26’に、ウインドウ
・プリサム計算部102からの実データ出力または複素
データ出力のいずれかを選択的に入力することが望まし
い様々な用途において、モジュール状構造を可能にす
る。図22の動作における唯一の変数は、循環シフト2
4’への入力を、実データまたは複素データのいずれか
として変換するためのコマンドREAL/COMPLE
X SELECTである。実データまたは複素データの
離散フーリエ変換を行うための万能なアーキテクチャ
は、本発明のような並列処理アーキテクチャでデータを
処理する集積回路において実施することができる。図2
2は、入力として12点ウインドウ・プリサム算出部か
らの出力を処理するものとして示すが、図22の構成
は、前述の並列チャネルの8点処理のような、並列アー
キテクチャに変更可能であることは理解されよう。
【0070】図22の離散フーリエ変換装置26’に
は、以下の関係が存在する。Nは2の倍数である。N点
離散フーリエ変換装置26’は、2つの(N/2)点フ
ーリエ変換部702を有することが必要な入力離散フー
リエ計算段724と、N/2の2点離散フーリエ変換/
結合部708を有することが必要な出力離散フーリエ計
算段728とを含む。2点離散フーリエ変換/結合部7
08は、実モードの2点離散フーリエ変換部、および複
素モードの2点再結合部である。これについては、以下
で更に詳しく説明する。2点構造としての離散フーリエ
変換/再結合部708のアーキテクチャは、実モードお
よび複素モードで機能することが可能である。
【0071】実モードおよび複素モードでの動作を可能
にするために、複数の離散フーリエ変換/再結合部70
8は同一のハードウエアを含む。離散フーリエ変換/再
結合部708は、構成可能な態様で、その構成(コンフ
ィギュレーション)は処理対象のデータのタイプ、およ
び図22における出力離散フーリエ変換段728内の位
置によって異なる。
【0072】実処理を図23に示す。実処理の間、実デ
ータのみが離散フーリエ変換を受ける。
【0073】複素データ処理モードでは、図24に示す
ように、「実」入力を処理する(N/2)点離散フーリ
エ変換部702から一方の複素入力が結合され、他方の
複素入力は、「虚」入力を処理する(N/2)点離散フ
ーリエ変換部702から来る。「虚」値は、j(数学的
にiと同等)と乗算しなければならない。次に、「実」
値および「虚」値の個々の成分を加算し、最終出力を得
る。
【0074】12点離散フーリエ変換装置26’の実施
態様(2−3−2アーキテクチャ)では、3点離散フー
リエ変換部706の1つの出力は、最終的な2点離散フ
ーリエ変換/再結合部708の前に、−j(回転係数:
twiddle factor)と乗算する必要があ
る。この乗算演算は、図25に(実データの場合−特
殊)として示すように、2点離散フーリエ変換/再結合
部708によって実行する。
【0075】図22における下から3つの2点離散フー
リエ変換/再結合部708(下から3つの3点離散フー
リエ変換部706から、その下位入力を有する)は、実
データ処理の場合、−jとの乗算を行う。
【0076】2点離散フーリエ変換/再結合部708の
設計は、2点離散フーリエ変換、−jとの乗算を伴う2
点離散フーリエ変換、および2点複素再結合機能を含
む、可能な全ての演算を内蔵しなければならない。これ
らの機能全てを実行する離散フーリエ変換部708の高
レベル図を図26に示し、全ての出力の組み合わせが達
成可能であることを示す。
【0077】以上好適な実施形態に関して本発明を説明
してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱すること
なく数多くの変更が可能であることは理解されよう。か
かる変更は全て、特許請求の範囲に含まれるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のディジタル・チャネライザを示すブ
ロック図である。
【図2】図1の従来技術の処理を表わす処理図である。
【図3】図3A及び3Bは、従来技術にしたがって広帯
域信号のディジタル・サンプリングによって生成された
周波数ドメイン信号を示す図である。
【図4】図4A及び4Bは、実データ・ワードおよび複
素データ・ワードをそれぞれ含む、従来技術のウインド
ウ・プリサム・ファンクションを示す図である。
【図5】図4Aのウインドウ・プリサム・ファンクショ
ンにしたがって、個々の対応するワードに対しウインド
ウ・プリサムを算出する、従来技術のハードウエアによ
る実施態様を示す図である。
【図6】有限インパルス応答フィルタ機能を備えるため
の従来技術のハードウエアによる実施形態を示す図であ
る。
【図7】図4Aのウインドウ・プリサム・ファンクショ
ンにしたがって、個々の対応するデータ・ワードのウイ
ンドウ・プリサムを算出する従来技術のハードウエアに
よる実施態様を示す図である。
【図8】第1の形式の従来技術による離散フーリエ変換
装置を示す図である。
【図9】図8の離散フーリエ変換装置の従来技術による
簡素化を示す図である。
【図10】第2の形式の従来技術の離散フーリエ変換装
置を示す図である。
【図11】第3の形式の従来技術の離散フーリエ変換装
置を示す図である。
【図12】本発明のブロック図である。
【図13】本発明によるウインドウ・プリサム計算部の
ブロック図である。
【図14】図13のウインドウ・プリサム計算部の個々
のウインドウ・プリサム回路の一実施形態を示す図であ
る。
【図15】図13のウインドウ・プリサム計算部の個々
のウインドウ・プリサム回路の一実施形態を示す図であ
る。
【図16】図13のウインドウ・プリサム計算部の個々
のウインドウ・プリサム回路の一実施形態を示す図であ
る。
【図17】本発明の実施によって、図12ないし図16
のウインドウ・プリサム計算部において用いる分散算術
演算部の好適な形態を示すブロック図である。
【図18】本発明による循環シフト部の好適な実施形態
を示すブロック図である。
【図19】本発明の図14ないし図16のウインドウ・
プリサム回路の出力に必要な、図18の循環シフト部の
循環シフトを示す表である。
【図20】本発明による簡素化離散フーリエ変換装置の
第1実施形態を示す図である。
【図21】本発明による簡素化離散フーリエ変換装置の
第2実施形態を示す図である。
【図22】コマンドに応答して実データまたは複素デー
タを変換するように構成された処理アーキテクチャによ
って、実データまたは複素データ入力の変換を算出す
る、本発明による離散フーリエ変換装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図23】実データを処理するための2点離散フーリエ
変換/再結合部を示すブロック図である。
【図24】複素データを再結合するための2点離散フー
リエ変換/結合部を示すブロック図である。
【図25】図22の3点離散フーリエ変換部の1つの出
力と−j(回転係数)との乗算を示すブロック図であ
る。
【図26】図23ないし図25の動作を実行する2点離
散フーリエ変換/再結合部の一実施形態を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10、100 ディジタル・チャネライザ 12 バンドパス・フィルタ 14 アナログ/ディジタル変換器 16 デマルチプレクサ 20、102 ウインドウ・プリサム計算部 24、24’ 循環シフト部 26、26’ 離散フーリエ変換装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03H 17/02 671 H04J 11/00 Z H04J 11/00 G06F 15/332 A (72)発明者 シャーロット・エヌ・カーペンター アメリカ合衆国カリフォルニア州90277, リダンド・ビーチ,パシフィック・コー スト・ハイウェイ 6100,アパートメン ト ナンバー9 (56)参考文献 特開 昭63−262759(JP,A) 特開 平4−245562(JP,A) 特開 平7−12862(JP,A) 特開 平8−211110(JP,A) 米国特許5365470(US,A) 米国特許5329473(US,A) 米国特許5898399(US,A) 米国特許5535240(US,A) 米国特許5537435(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 1/00 H04J 11/00 H03H 17/02 G06F 17/14 G01R 23/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力帯域幅をN個のチャネルの少なくと
    も一部に分割するディジタル・チャネライザであって、 入力データに応答し、実データまたは複素データを出力
    するウインドウ・プリサム部と、 前記ウインドウ・プリサム部から出力される前記実デー
    タまたは複素データに結合され、前記ウインドウ・プリ
    サム部から出力されるデータに対して循環シフトされた
    実データまたは複素データを出力する循環シフト部と、 前記シフトされた実データまたは複素データに結合さ
    れ、コマンドに応答して、入力される循環シフトされた
    実データまたは入力される循環シフトされた複素データ
    に対して離散フーリエ変換を実行して前記チャネルを生
    成するN点離散フーリエ変換装置であって、前記コマン
    ドが前記循環シフトされた実データの処理を指定すると
    き、前記入力された循環シフトされた実データの変換を
    実行し、前記コマンドが前記循環シフトされた複素デー
    タの処理を指定するとき、前記入力された循環シフトさ
    れた複素データの変換を実行する、N点離散フーリエ変
    換装置と、を備え、 前記N点離散フーリエ変換装置が、前記循環シフト部の
    出力に結合された入力と複数の出力とを有する2つの
    (N/2)点離散フーリエ変換部を有する入力離散フー
    リエ計算段と、前記入力離散フーリエ計算段の前記2つ
    の(N/2)点離散フーリエ変換部の異なるものの出力
    に結合された複数の入力と前記チャネルの異なるもので
    ある複数の出力とを有する(N/2)個の2点離散フー
    リエ変換部を有する出力離散フーリエ計算段とを含む、 ディジタル・チャネライザ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタル・チャネライ
    ザであって、更に、 各々複数の入力を有する複数のスイッチを備え、前記循
    環シフト部のために、少なくとも1つの入力が前記循環
    シフト部からの実データを受け取り、少なくとも1つの
    入力が複素データの成分を受け取り、前記スイッチの各
    々が前記コマンドに応答して、前記実データを前記離散
    フーリエ変換装置に入力するか、あるいは前記複素デー
    タを前記離散フーリエ変換装置に入力し、 前記コマンドが実データの処理を指定するとき、前記離
    散フーリエ変換装置は実データの変換を出力し、前記コ
    マンドが複素データの処理を指定するとき、前記離散フ
    ーリエ変換装置は複素データの変換を出力する、 ディジタル・チャネライザ。
  3. 【請求項3】 システムであって、 実データまたは複素データを与える複数の入力と、 前記複数の入力に結合されたN点離散フーリエ変換装置
    であって、前記複数の入力のマルチポイント離散フーリ
    エ変換を行い、コマンドに応答して前記実データまたは
    複素データを変換し、実データが前記入力に供給されか
    つ前記コマンドが実データの変換を指定するとき、変換
    した実データを出力し、複素データが前記入力に供給さ
    れかつ前記コマンドが複素データの変換を指定すると
    き、処理された変換した複素データを出力する、N点離
    散フーリエ変換装置であって、該離散フーリエ変換装置
    が、 入力と複数の出力とを有する2つの(N/2)点離散フ
    ーリエ変換部を有する入力離散フーリエ計算段と、前記
    入力離散フーリエ計算段の前記2つの(N/2)点離散
    フーリエ変換部の異なるものの出力に結合された複数の
    入力と、前記チャネルの異なるものである複数の出力と
    を有する(N/2)個の2点離散フーリエ変換部を有す
    る出力離散フーリエ計算段とを含む、 システム。
  4. 【請求項4】 入力帯域幅をN個のチャネルの少なくと
    も一部に分割する方法であって、 実成分および虚成分を含む複素データのN個の実データ
    出力またはN/2個の複素データ出力を有し、各出力が
    前記ウインドウ・プリサム・ファンクションの関数であ
    るウインドウ・プリサム部を設けるステップと、 前記ウインドウ・プリサム部によって生成される出力を
    循環シフトし、シフトされた実または複素データを生成
    するステップと、 2つの(N/2)点離散フーリエ変換部を有する入力離
    散フーリエ計算段と、(N/2)個の2点離散フーリエ
    変換部を有する出力フーリエ計算段とを含むN点離散フ
    ーリエ変換部を設け、コマンドに応答して、循環シフト
    された実または複素データに対して離散フーリエ変換を
    実行して実データまたは複素データの出力変換を行い、
    前記コマンドが実データの変換を指定しかつ前記循環シ
    フトされたデータが実データのとき、実データの変換を
    行い、前記コマンドが複素データの変換を指定しかつ前
    記循環シフトされたデータが複素データのとき、複素デ
    ータの変換を行うステップと、 を含む方法。
  5. 【請求項5】 実または複素データの離散フーリエ変換
    を実行する方法であって、 2つの(N/2)点離散フーリエ変換部を有する入力離
    散フーリエ計算段と、(N/2)個の2点離散フーリエ
    変換部を有する出力離散フーリエ計算段とを含むN点離
    散フーリエ変換部を設け、前記実データまたは前記複素
    データのいずれかを含む複数の入力信号を変換するステ
    ップと、 前記N点離散フーリエ変換部を用いて、コマンドに応答
    して前記実または複素データに対して離散フーリエ変換
    を実行し、前記コマンドが実データの変換を指定しかつ
    前記入力データが実データのとき、前記実データの変換
    を行い、前記コマンドが複素データの変換を指定しかつ
    前記入力データが複素データのとき、複素データの変換
    を行うステップと、 を含む方法。
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