JP3360448B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

Info

Publication number
JP3360448B2
JP3360448B2 JP30501394A JP30501394A JP3360448B2 JP 3360448 B2 JP3360448 B2 JP 3360448B2 JP 30501394 A JP30501394 A JP 30501394A JP 30501394 A JP30501394 A JP 30501394A JP 3360448 B2 JP3360448 B2 JP 3360448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
compressor
switch
contact
pressure switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30501394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08159624A (ja
Inventor
哲也 山下
猛 杉本
誠夫 木村
功 阪上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP30501394A priority Critical patent/JP3360448B2/ja
Publication of JPH08159624A publication Critical patent/JPH08159624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3360448B2 publication Critical patent/JP3360448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/22Refrigeration systems for supermarkets

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばスーパーマー
ケットのショーケース、冷蔵庫、恒温槽等に使用される
冷凍装置につき、特に、圧縮機の運転を制御する圧力開
閉器の故障時のバックアップと、圧縮機における液パッ
ク現象の回避による圧縮機損傷防止に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えばサギノミヤ株式会社発
行の「コントロールズ」(1993年10月発行)に掲
載されている従来の冷凍装置を示す構造図である。図1
4に示すように、従来の冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器
2、減圧装置3、および蒸発器4を順次接続してなる冷
媒回路を備えるとともに、冷媒回路の圧縮機1吸入側に
接続された圧力検出部5、外部から入力された吸入側の
目標圧力を設定するための圧力設定部6、および圧力検
出部5で検出された検出圧力と圧力設定部6で設定され
た設定圧力との機械的比較差により開閉される接点7を
有してなる機械式圧力開閉器8を備えており、図15に
示すように機械式圧力開閉器8の接点7は圧縮機1の運
転・停止を制御する開閉器9に直列に配線接続されてい
る。これがいわゆる低圧側の圧力開閉器である。同様
に、冷媒回路の圧縮機1吐出側に接続された圧力検出部
15、外部から入力された吐出側の目標圧力を設定する
ための圧力設定部16、および圧力検出部15で検出さ
れた検出圧力と圧力設定部16で設定された設定圧力と
の機械的比較差により開閉される接点17を有してなる
機械式圧力開閉器18を備えており、図15に示すよう
に機械式圧力開閉器18の接点17は圧縮機1の運転・
停止を制御する開閉器9に直列に配線接続されている。
これがいわゆる高圧側の圧力開閉器である。
【0003】次に動作について説明する。機械式圧力開
閉器8では、圧力検出部5により検出された圧縮機1の
吸入側の圧力が圧力設定部6の設定圧力(カットアウト
値=切電用圧力値)以下になると、圧力検出部5の機械
的な収縮のため圧力設定部6で機械的に配置設定されて
いる接点7が開く。よって開閉器9が非通電となり、圧
縮機1の運転が停止する。その後、圧縮機1の吸入側の
圧力が圧力設定部6の設定圧力(カットイン値=通電用
圧力値)以上になると、接点7が閉じて、開閉器9が通
電され、圧縮機1が運転を再開する。これは所定の圧力
値以下では冷凍装置の運転を停止し、所定の圧力値以上
で冷凍装置の運転を再開することにより、冷凍装置の低
圧を適正に制御するためであり、また、真空領域での所
定の圧力以下で圧縮機1を運転すると、圧縮機1内の潤
滑油が流動しなくなり、それによって軸焼き付きなどの
損傷を受けることを防止するためである。一方、機械式
圧力開閉器18では、圧力検出部15により検出された
圧縮機1の吐出側の圧力が圧力設定部16での設定圧力
以上になると、圧力検出部15の機械的な膨張により圧
力設定部16で機械的に配置設定されている接点17が
開く。よって開閉器9が非通電となり、圧縮機1が運転
停止する。これは吐出圧(高圧)が所定の圧力値以上に
なったときには、冷凍装置の運転を停止させて、冷凍装
置の安全性を確保するためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷凍装置は以上
のように低圧側、高圧側共に機械的な収縮や膨張により
接点を開閉しているため、各機械式圧力開閉器8,18
の接点7,17を開閉させるための圧力検出精度が比較
的悪く、目標とする圧力値で冷凍装置の運転を制御する
ことが困難であった。また、機械式圧力開閉器8あるい
は18が、故障により作動しなくなれば、冷凍装置の停
止や圧縮機1の損傷、あるいは高圧の異常上昇による安
全上の重大な問題(最悪の場合、装置の爆発等)を引き
起こすおそれがあった。さらに、真空領域での所定の圧
力以下で圧縮機1を停止するだけでは、圧縮機1内の潤
滑油が流動しなくなり、軸焼き付き損傷を防止すること
ができない。これは減圧装置3の調整不良や冷媒回路へ
の冷媒の過充填等により、蒸発器4で蒸発しきれなかっ
た液冷媒がそのまま圧縮機1に液バックし、潤滑油の温
度を低下させるからである。図16に圧縮機1の潤滑油
が流動しなくなる領域(危険領域)を蒸発器4での冷媒
の蒸発温度(圧縮機1の吸入側圧力から換算できる)と
油温との関係で表しているが、これによると(油温−蒸
発温度)<10度では潤滑油は流動しにくくなり、圧縮
機1にとっては危険領域となることがわかる。よって、
潤滑油の温度が低下するほど、設定圧力よりさらに高い
圧力でも圧縮機1が損傷を受けるおそれがあった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであって、冷媒回路の検出圧力お
よび設定圧力をそれぞれ電気信号に変換しこれらの比較
結果により接点を開閉させる電気式圧力開閉器を用いる
ことにより、接点を開閉させる圧力値の精度が優れ、目
標とする圧力値で冷凍装置の運転を制御することが可能
であり、かつ、圧力開閉器が故障等により作動しなくな
った場合にも、冷凍装置の停止や圧縮機の損傷あるいは
冷凍装置の爆発などの事故を未然に防止し、さらに、圧
縮機内の潤滑油の温度と吸入側の検出圧力から換算され
る蒸発温度との差(潤滑油温度の過熱度)により圧縮機
の運転を制御することにより、圧縮機内の潤滑油が流動
しなくなって軸焼き付き損傷を受けることを広い範囲で
防止できる冷凍装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冷凍装置
は、圧縮機、凝縮器、減圧装置、および蒸発器を順次接
続してなる冷媒回路と、前記冷媒回路に接続され前記冷
媒回路の圧力を検出する第1圧力検出部、外部から入力
された目標圧力を設定するための第1圧力設定部、第1
接点、および前記第1圧力検出部で検出された検出圧力
に係る電気信号と前記第1圧力設定部で設定された設定
圧力に係る電気信号との比較結果に基づいて前記第1接
点を開閉させる接点制御部を有してなる第1電気式圧力
開閉器と、前記冷媒回路に接続され前記冷媒回路の圧力
を検出する第2圧力検出部、外部から入力された目標圧
力を機械的に設定するための第2圧力設定部、および前
記第2圧力検出部で検出された検出圧力と前記第2圧力
設定部で設定された設定圧力との機械的比較差により開
閉される第2接点を有してなる機械式圧力開閉器と、前
記第1接点または前記第2接点の断続により前記圧縮機
を運転・停止させる圧縮機制御手段とを備え、前記第1
電気式圧力開閉器と前記機械式圧力開閉器とを前記冷媒
回路の圧縮機吸入側、または圧縮機吐出側に接続配置す
るとともに、前記第1接点と前記第2接点と前記圧縮機
制御手段とを直列に配線接続したものである。
【0007】また、請求項1に記載の冷凍装置の構成に
おいて、第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器とを
冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置した場合には、前記
機械式圧力開閉器の設定圧力を前記第1電気式圧力開閉
器の設定圧力よりも低く設定し、前記第1電気式圧力開
閉器と前記機械式圧力開閉器とを前記冷媒回路の圧縮機
吐出側に接続配置した場合には、前記機械式圧力開閉器
の設定圧力を前記第1電気式圧力開閉器の設定圧力より
も高く設定して、通常は前記第1電気式圧力開閉器によ
り圧力検知制御を行うものである。
【0008】また、請求項1又は2に記載の冷凍装置の
構成において、第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉
器とを冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置した場合に、
第2電気式圧力開閉器を冷媒回路の圧縮機吸入側に接続
配置するとともに、検出圧力出力部からの出力が第一の
所定値以上若しくは前記第一の所定値よりも小さな第二
の所定値以下となる時間が所定時間経過したときに警報
を出力する警報出力部を設けたものである。
【0009】また、請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の冷凍装置の構成において、第1接点と並列に短絡ス
イッチを配線接続したものである。
【0010】また、請求項3に記載の冷凍装置の構成に
おいて、第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器とを
冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置した場合に、第2電
気式圧力開閉器を冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置す
るとともに、検出圧力出力部からの出力が第一の所定値
以上若しくは前記第一の所定値よりも小さな第二の所定
値以下となる時間が所定時間経過したときに警報を出力
する警報出力部と、前記第2電気式圧力開閉器の第1接
点と並列に配線接続された短絡スイッチと、前記警報出
力部からの警報信号を受けて前記短絡スイッチを自動的
閉じるスイッチ開閉手段とを設けたものである。
【0011】
【作用】この発明においては、第1電気式圧力開閉器と
機械式圧力開閉器との双方が、冷媒回路の「圧縮機吸入
側」に接続配置されている。従って、いずれかの圧力開
閉器が故障等によりその接点が閉じたままとなっても、
他方の圧力開閉器が作動して自己の接点を開く。そこ
で、圧縮機の軸焼き付き損傷防止のため、圧縮機制御手
段は圧縮機を停止させる。
【0012】また、「圧縮機吸入側」にいずれも接続配
置されている第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器
のうち、通常時は主として第1電気式圧力開閉器によ
り、目標とする圧力値(圧縮機吸入側)で精度良く冷凍
装置を運転する。一方、第1電気式圧力開閉器が故障し
た場合には、機械式圧力開閉器が作動し、圧縮機の軸焼
き付き損傷防止のため、圧縮機制御手段が圧縮機を停止
させる。
【0013】更に、「圧縮機吸入側」に第2電気式圧力
開閉器を備えるとともに、警報出力部を設けたので、警
報出力部は、第1圧力検出部、接点制御部、あるいは第
1圧力設定部等に異常があったとき、警報を出力する。
これにより、かかる異常、設定圧力の不良設定、或いは
断線等が外部に報知される。
【0014】そして、第1または第2電気式圧力開閉器
に故障あるいは異常が発生したとき、その第1接点が開
いたままになる場合がある。かかる場合に、例えば外部
から短絡スイッチが閉に設定される。これにより、圧縮
機制御手段への通電がなされて、圧縮機が運転を再開す
る。
【0015】また、警報出力部とスイッチ開閉手段とを
連動させた構成の場合、警報出力部が警報信号を出力す
ると、この警報信号を受けてスイッチ開閉手段が短絡ス
イッチを閉じる。従って、警報信号が出力されるうえ、
そのまま自動的に応急運転される。
【0016】そして、第1電気式圧力開閉器と機械式圧
力開閉器との双方が、冷媒回路の「圧縮機吐出側」に接
続配置されている場合、いずれかの圧力開閉器が故障等
によりその接点が閉じたままとなっても、他方の圧力開
閉器が作動して自己の接点を開く。これにより、圧縮機
吐出側の圧力の異常上昇防止のため、圧縮機制御手段は
圧縮機を停止させる。
【0017】また、「圧縮機吐出側」にいずれも接続配
置されている第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器
のうち、通常時は主として第1電気式圧力開閉器によ
り、目標とする圧力値(圧縮機吐出側)で精度良く冷凍
装置を運転する。一方、第1電気式圧力開閉器が故障し
た場合には、機械式圧力開閉器が作動し、圧縮機吐出側
の圧力の異常上昇防止のため、圧縮機制御手段が圧縮機
を停止させる。
【0018】
【実施例】実施例1. 図1は実施例1に係る冷凍装置の構成図である。同図に
おいて、冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器2、減圧装置
3、および蒸発器4を順次接続してなる冷媒回路を備え
るとともに、この冷媒回路の圧縮機1吸入側に接続配置
された第1圧力検出部5a、外部から入力された目標圧
力を設定するための第1圧力設定部6a、後述する第1
接点7a、および第1圧力検出部5aで検出された検出
圧力と第1圧力設定部6aで設定された設定圧力とをそ
れぞれ電気信号に変換しこれらの比較結果に基づいて第
1接点7aを開閉させる接点制御部10を有してなる第
1電気式圧力開閉器8aと、上記冷媒回路の圧縮機1吸
入側に接続配置された第2圧力検出部5b、外部から入
力された目標圧力を機械的に設定するための第2圧力設
定部6b、後述する第2接点7b、および第2圧力検出
部5bで検出された検出圧力と第2圧力設定部6bで設
定された設定圧力との機械的比較差により開閉される第
2接点7bを有してなる機械式圧力開閉器8bとを備え
ており、図2に示すように、第1電気式圧力開閉器8a
の第1接点7aと機械式圧力開閉器8bの第2接点7b
とを直列に配線接続し、かつ圧縮機1の運転・停止を制
御する圧縮機制御手段としての開閉器9に直列に配線接
続してなっている。
【0019】次に、動作について説明する。第1電気式
圧力開閉器8aでは、図3に示すように、第1圧力検出
部5aが圧縮機1の吸入側の圧力を機械的な変位(収
縮、膨張)として検出し、接点制御部10がこれを電気
信号に変換するとともに、第1圧力設定部6aで設定し
た設定圧力を電気信号に変換し(ステップS11)、双
方を比較する(ステップS12)。そして、検出圧力が
設定圧力(カットアウト値)以下になるとき(ステップ
S12,Yes)、接点制御部10は第1接点7aを開
く。よって開閉器9が非通電となり、圧縮機1は運転を
停止する。その後、圧縮機1の吸入側の検出圧力が設定
圧力(カットイン値)以下になると(ステップS13,
Yes)、接点制御部10は第1接点7aを閉じる。一
方、機械式圧力開閉器8bでは、第2圧力検出部5bに
より検出された圧縮機1の吸入側の圧力が第2圧力設定
部6bの設定圧力(カットアウト値)以下になると、第
2圧力検出部5bの機械的な変位(収縮)のため、第2
圧力設定部6bにより機械的に配置された第2接点7b
が開く。よって、開閉器9が非通電となり、圧縮機1の
運転が停止する。その後、圧縮機1の吸入側の圧力が第
2圧力設定部6bの設定圧力(カットイン値)を超える
と、第2接点7bが閉じる。よって、第1電気式圧力開
閉器8aの第1接点7aと機械式圧力開閉器8bの第2
接点7bが共に閉じれば、開閉器9が通電され圧縮機1
は再び運転開始する。
【0020】以上のように実施例1に係る発明によれ
ば、第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器の設定圧
力(カットアウト値とカットイン値からなる)を各々同
じ値に設定しておけば、どちらか一方が故障により第1
接点あるいは第2接点が開かなくなった場合でも、他方
が作動し自己の接点を開くので、従来例のごとく圧力開
閉器が圧縮機吸入側に1個のみの場合と比べて、圧力開
閉器の故障による圧縮機の軸焼き付き損傷を防止するこ
とができる。つまり、電気式および機械式という二つの
異なった圧力開閉器を設けておけば、同じ故障形態で不
具合になる可能性は極めて低いという理由から、第1電
気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器を設けたものであ
る。
【0021】また、第1電気式圧力開閉器8aは、機械
式圧力開閉器と比べて機構上の誤差が少ないことから、
精度良く圧力を検出でき、圧力の設定もできる。そこ
で、機械式圧力開閉器8bの設定圧力(カットアウト
値)を第1電気式圧力開閉器8aの設定圧力(カットア
ウト値)よりも低く設定するようにしておくことによ
り、圧縮機1は、通常、第1電気式圧力開閉器8aのみ
の設定圧力(カットアウト値)により精度良く運転を停
止し、第1電気式圧力開閉器8aのみの設定圧力(カッ
トイン値)により精度良く運転を再開できる。一方、第
1電気式圧力開閉器8aが電気的なノイズ等による誤作
動や故障により圧縮機1の運転を停止できなくなった場
合でも、圧縮機1の吸入側の圧力がより低くなり、機械
式圧力開閉器8bの設定圧力(カットアウト値)以下に
なれば、第2接点7bが開き圧縮機1を確実に停止でき
る。
【0022】従って、この構成の場合も、従来例のよう
に機械式圧力開閉器が圧縮機吸入側に1個のみの場合と
比べ、第1電気式圧力開閉器を圧縮機吸入側に並設して
いるので目標とする圧力値で精度良く冷凍装置を運転制
御できる。また、第1電気式圧力開閉器が故障しても、
機械式圧力開閉器がバックアップして圧縮機を停止する
ので、圧縮機の軸焼き付き損傷を防止できる。
【0023】実施例2. 図4は実施例2に係る冷凍装置の構成図である。同図に
おいて、冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器2、減圧装置
3、および蒸発器4を順次接続してなる冷媒回路を備え
るとともに、この冷媒回路の圧縮機1吸入側に接続配置
された第1圧力検出部5a、第1圧力設定部6a、第1
接点7a、第1圧力検出部5aで検出した検出圧力と第
1圧力設定部6aで設定した設定圧力とをそれぞれ電気
信号に変換しこれらの比較結果に基づいて第1接点7a
を開閉させる接点制御部10、および接点制御部10に
より変換された検出圧力の電気信号を出力する検出圧力
出力部11を有してなる第2電気式圧力開閉器8cと、
検出圧力出力部11からの出力が図6に示すように第一
の所定値以上若しくは第一の所定値よりも小さな第二の
所定値以下となる時間が所定時間経過したときに警報を
出力する警報出力部12とを備えており、図5に示すよ
うに第1接点7aは圧縮機1の運転・停止を制御する開
閉器9に直列に配線接続されている。
【0024】次に動作について説明する。接点制御部1
0による第1接点7aの開・閉に応じて圧縮機1が停止
・運転する動作は実施例1と同じである。例として図6
に動作フローチャートを示す。第1圧力検出部5aで検
出された検出圧力は、接点制御部10で電気信号に変換
され、更に検出圧力出力部11から警報出力部12へ出
力される(ステップS21)。ここで、第一の所定値
は、検出圧力出力部11から出力される電圧の最大値か
あるいはそれに近い値とする。圧縮機1が運転開始する
と、吸入側の圧力はしだいに低下し、検出圧力出力部1
1から出力される電圧も低下する。運転開始から所定時
間経過しても検出圧力出力部11から出力される電圧が
第一の所定値以上である場合(ステップS22,Ye
s、およびステップS23,Yes)、これを第1圧力
検出部5aあるいは接点制御部10あるいは検出圧力出
力部11の異常と判断し、警報出力部12としては警報
信号を出力する。
【0025】一方、上記の異常がなく、圧縮機1の運転
開始から所定時間経過後、検出圧力出力部11から出力
される電圧が第一の所定値よりも低下し(ステップS2
2,No)、さらに設定圧力(カットアウト値)以下に
なると、接点制御部10が第1接点7aを開き、開閉器
9を非通電とし、圧縮機1を停止させる。しかし、設定
圧力を第二の所定値よりも低く不良に設定していたこ
と、接点制御部10が誤作動して第1接点7aを開動作
させなかったこと等の異常を生じると、圧縮機1の吸入
側圧力がさらに低下する。そして、第1圧力検出部5a
の検出圧力が第二の所定値以下となる時間が所定時間経
過したとき(ステップS24,Yes、およびステップ
S25,Yes)、警報出力部12はこれを異常と判断
し、警報信号を出力する。尚、検出圧力出力部11と警
報出力部12との間が断線している場合にも、検出圧力
出力部11からの電圧が0Vとなるので、警報出力部1
2は警報信号を出力できる。また、第二の所定値以下の
圧力で圧縮機1を運転すると、軸焼き付き損傷等の問題
を生じるおそれがあるので、その場合には警報信号の出
力とともに圧縮機1を停止させてもよい。
【0026】以上のように、実施例2に係る発明によれ
ば、圧縮機吸入側に接続配置の、第1圧力検出部、接点
制御部、あるいは第1圧力設定部の異常を判断できる
他、設定圧力の設定不良や断線等を判断でき、警報信号
を出力できるので、圧縮機に不具合が起こる前に運転を
停止させることによって圧縮機の損傷を未然に防止でき
る。
【0027】実施例3. また、実施例1で説明した第1電気式圧力開閉器8aあ
るいは実施例2で説明した第2電気式圧力開閉器8c
は、それぞれの第1接点7aを開いたままで故障する場
合があり、このとき、圧縮機1は停止したままになる。
そこで、かかる不具合を解消するために、実施例3に係
る冷凍装置は、図7に示すように、実施例1あるいは実
施例2に係る第1あるいは第2電気式圧力開閉器8a,
8cの各第1接点7aと並列に配線接続された短絡スイ
ッチ13を備えている。
【0028】以上のように構成された実施例3に係る発
明によれば、第1あるいは第2電気式圧力開閉器が故障
あるいは異常等により、第1接点が開いたままとなって
いても、例えば外部から短絡スイッチを閉じさせること
により、圧縮機1を運転再開させることができ、冷凍装
置を応急運転することができる。
【0029】他方、実施例2における冷凍装置について
上記の短絡スイッチ13を第2電気式圧力開閉器8cに
設けるとともに、警報出力部12からの警報信号を受け
て、警報信号有りで短絡スイッチ13を閉、警報信号無
しで短絡スイッチ13を開とするスイッチ開閉手段14
を設けておくことにより、警報信号の出力によって外部
に異常等を報知するとともに、冷凍装置を停止させるこ
となく自動的に応急運転できるのである。
【0030】実施例4. 図8は実施例4に係る冷凍装置の構成図である。同図に
おいて、冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器2、減圧装置
3、および蒸発器4を順次接続してなる冷媒回路を備え
るとともに、この冷媒回路の圧縮機1吸入側に接続配置
された第3圧力検出部5c、第3圧力検出部5cで検出
された検出圧力を電気信号に変換する接点制御部10
と、その電気信号を出力する検出圧力出力部11と、圧
縮機1のシェル内の油温度を検出する油温検出部21
と、検出圧力出力部11および油温検出部21からのそ
れぞれの出力に基づき油温過熱度を演算する油温過熱度
演算部22と、算出された油温過熱度が所定の油温過熱
度以下となる時間が所定時間経過したときに圧縮機1の
運転を停止させるための信号を出力する圧縮機停止信号
出力部23とを備えている。
【0031】次に動作について説明する。図9に実施例
4に係る冷凍装置の動作フローチャートを示す。図にお
いて、第3圧力検出部5cで検出された検出圧力は、接
点制御部10により電気信号に変換され検出圧力出力部
11により油温過熱度演算部22へ出力される(ステッ
プS41)。油温検出部21は、圧縮機1のシェル内の
潤滑油の温度を検出し油温過熱度演算部22へ出力する
(ステップS43)。油温過熱度演算部22は、検出圧
力出力部11からの電気信号を冷媒の蒸発温度に換算し
た後(ステップS42)、油温過熱度を、油温過熱度=
油温度−蒸発温度として演算する(ステップS44)。
そして、油温過熱度<10度となる時間が所定時間(数
秒〜数分程度)経過したとき(ステップS45,Ye
s、およびステップS46,Yes)、圧縮機停止信号
出力部23が圧縮機停止信号を出力し、圧縮機1を停止
させる。
【0032】例として、冷凍装置の一つの運転状態(冷
媒としてフロン22を用いた)を説明する。圧縮機1が
運転を開始したとき、油温度=40℃、圧縮機1の吸入
側圧力=2.58Kg/cm2 G(蒸発温度−10℃)
となっている場合を考える。このとき油温過熱度は50
度となり、更に圧縮機1は運転を続けている。その後、
減圧装置3の調整不良や冷媒回路への冷媒の過充填に起
因して、蒸発器4で蒸発しきれなかった液冷媒が圧縮機
1に液バックし、圧縮機1のシェル内で蒸発して潤滑油
の温度を低下させる。油温が低下して、油温<0℃、か
つ、吸入側圧力=2.58Kg/cm2 G(蒸発温度−
10℃)になると、油温過熱度は、油温過熱度<10度
となる。この運転状態を続けると、圧縮機1の潤滑油が
流動しなくなり、延いては軸焼き付き損傷につながるの
で、所定時間経過後に、この運転状態を液バック異常と
判断し、圧縮機停止信号出力部23は圧縮機停止信号を
出力し、圧縮機1を停止させる。
【0033】以上のように、実施例4に係る発明によれ
ば、圧縮機内の潤滑油の油温と吸入側の検出圧力から換
算される蒸発温度との差である油温過熱度により、圧縮
機の運転を制御するようにしたので、液バックにより潤
滑油が流動しなくなったことによる軸焼き付き損傷が生
じることを今までよりも一層広い範囲で防止することが
できる。
【0034】実施例5. 図10は実施例5に係る冷凍装置の構成図である。同図
において、冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器2、減圧装置
3、および蒸発器4を順次接続してなる冷媒回路を備え
るとともに、この冷媒回路の圧縮機1吐出側に接続配置
された第1圧力検出部5a、第1圧力設定部6a、第1
接点7a、および第1圧力検出部5aで検出された検出
圧力と第1圧力設定部6aで設定された設定圧力とをそ
れぞれ電気信号に変換しこれらの比較結果に基づいて第
1接点7aを開閉させる接点制御部10を有してなる第
1電気式圧力開閉器8aと、上記冷媒回路の圧縮機1吐
出側に接続配置された第2圧力検出部5b、第2圧力設
定部6b、第2接点7b、および第2圧力検出部5bで
検出された検出圧力と第2圧力設定部6bで設定された
設定圧力との機械的比較差により開閉される第2接点7
bを有してなる機械式圧力開閉器8bとを備えており、
図2と同様に第1電気式圧力開閉器8aの第1接点7a
と機械式圧力開閉器8bの第2接点7bとを直列に配線
接続し、かつ圧縮機1の運転・停止を制御する開閉器9
に直列に配線接続してなっている。
【0035】次に、動作について説明する。第1電気式
圧力開閉器8aでは、図11に示すように第1圧力検出
部5aが圧縮機1の吐出側の圧力を機械的な変位(収
縮、膨張)として検出し、接点制御部10がこれを電気
信号に変換するとともに、第1圧力設定部6aで設定し
た設定圧力を電気信号に変換し(ステップS51)、こ
れらを比較する(ステップS52)。そして、検出圧力
が設定圧力(カットアウト値)以下になると(ステップ
S52,Yes)、接点制御部10は第1接点7aを開
く。よって、開閉器9が非通電となり、圧縮機1は運転
停止する。その後、圧縮機1の吐出側の検出圧力が設定
圧力(カットイン値)以下になると(ステップS53,
Yes)、接点制御部10は第1接点7aを閉じる。
【0036】一方、機械式圧力開閉器8bでは、第2圧
力検出部5bにより検出された圧縮機1の吐出側の圧力
が第2圧力設定部6bの設定圧力(カットアウト値)以
上になると、第2圧力検出部5bの機械的な変位(膨
張)のため、第2圧力設定部6bにより機械的に配置さ
れた第2接点7bが開く。よって、開閉器9が非通電と
なり、圧縮機1の運転が停止する。その後、圧縮機1の
吐出側の圧力が第2圧力設定部6bの設定圧力(カット
イン値)以下になると、第2接点7bが閉じる。よっ
て、第1電気式圧力開閉器8aの第1接点7aと機械式
圧力開閉器8bの第2接点7bが共に閉じれば、開閉器
9が通電され、圧縮機1は再び運転を開始する。
【0037】以上のように実施例5に係る発明によれ
ば、第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器の設定圧
力(カットアウト値とカットイン値からなる)を各々同
じ値に設定しておけば、どちらか一方が故障により第1
接点あるいは第2接点が開かなくなっても、他方が作動
し自己の接点を開くので、従来例のごとく機械式圧力開
閉器が圧縮機吐出側に1個のみの場合に比べ、吐出側圧
力の異常上昇に対する安全性の確保を二重に図ることが
できる。つまり、二つの方式の異なる開閉器により、故
障を未然に防ぐことができる。
【0038】また、第1電気式圧力開閉器8aは、機械
式圧力開閉器8bに比べ、精度よく圧力を検出でき、圧
力を設定できるので、(電気式圧力開閉器は機構上の誤
差が少ない)機械式圧力開閉器8bの設定圧力(カット
アウト値)を第1電気式圧力開閉器8aの設定圧力(カ
ットアウト値)よりも高く設定しておくことにより、圧
縮機1は通常は主として、第1電気式圧力開閉器8aの
みの設定圧力(カットアウト値)により精度良く運転を
停止し、第1電気式圧力開閉器8aのみの設定圧力(カ
ットイン値)により精度良く運転を再開できる。
【0039】一方、第1電気式圧力開閉器8Aが電気的
なノイズ等による誤作動や故障により、圧縮機1を運転
停止できなくなった場合でも、圧縮機1吐出側の圧力が
より高くなって、機械式圧力開閉器8bの設定圧力(カ
ットアウト値)以上になれば、第2接点7bを開いて、
圧縮機1を停止させることができる。よって、従来例の
ように、機械式圧力開閉器が圧縮機吐出側に1個のみの
場合に比べ、電気式のものを用いているので、目標とす
る圧力値で精度良く冷凍装置の運転を制御できる。ま
た、第1電気式圧力開閉器が故障しても、機械式圧力開
閉器が圧縮機を停止できるので、吐出側圧力の異常上昇
に対する安全性の確保を二重に図ることができる。
【0040】実施例6. 図12は実施例6に係る冷凍装置の構成図である。同図
において、冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器2、減圧装置
3、および蒸発器4を順次接続してなる冷媒回路を備え
るとともに、冷媒回路の圧縮機1吐出側に接続配置され
た第1圧力検出部5a、第1圧力設定部6a、第1接点
7a、第1圧力検出部5aで検出された検出圧力と第1
圧力設定部6aで設定された設定圧力とをそれぞれ電気
信号に変換しこれらの比較結果に基づいて第1接点7a
を開閉させる接点制御部10、および接点制御部10に
より変換された検出圧力の電気信号を出力する検出圧力
出力部11を有してなる第2電気式圧力開閉器8cと、
検出圧力出力部11からの出力が図13に示すように第
一の所定値以下若しくは第一の所定値よりも大きな第二
の所定値以上となる時間が所定時間経過したときに警報
を出力する警報出力部12とを備えており、図5と同様
に、第1接点7aは圧縮機1の運転・停止を制御する開
閉器9に直列に配線接続されている。
【0041】次に動作について説明する。接点制御部1
0による第1接点7aの開・閉に応じて圧縮機1が停止
・運転する動作は実施例5と同じである。図13に実施
例6に係る冷凍装置の動作フローチャートを示す。第1
圧力検出部5aで検出された検出圧力は、接点制御部1
0で電気信号に変換され、検出圧力出力部11から警報
出力部12へ出力される(ステップS61)。ここで、
第一の所定値は検出圧力出力部11から出力される電圧
の最小値かあるいはそれに近い値とする。圧縮機1が運
転開始すると、吐出側の圧力はしだいに上昇し、検出圧
力出力部11から出力される電圧も上昇する。運転開始
から所定時間経過しても検出圧力出力部11から出力さ
れる電圧が第一の所定値以下である場合(ステップS6
2,Yes、およびステップS63,Yes)、これを
第1圧力検出部5aあるいは接点制御部10あるいは検
出圧力出力部11の異常と判断し、警報出力部12は警
報信号を出力して外部に報知する。
【0042】一方、上記の異常がなく、圧縮機1の運転
開始から所定時間経過後、検出圧力出力部11から出力
される電圧が第一の所定値より上昇し、さらに設定圧力
(カットアウト値)以上になると、接点制御部10が第
1接点7aを開き、開閉器9を非通電とし、圧縮機1を
停止させる。しかし、設定圧力を第二の所定値よりも高
く(すなわち不良に)設定していたこと、接点制御部1
0が誤作動して第1接点7aを開動作させなかったこと
等の異常が生じると、圧縮機1の吐出側圧力がさらに上
昇する。そこで、第1圧力検出部5aの検出圧力が第二
の所定値以上となる時間が所定時間経過したとき(ステ
ップS64,Yes、およびステップS65,Ye
s)、警報出力部12はこれを異常と判断し、警報信号
を出力する。尚、検出圧力出力部11と警報出力部12
間が断線している場合にも、検出圧力出力部11からの
電圧が0Vになるので、警報信号が警報出力部12によ
り出力される。また、第二の所定値以上の圧力で圧縮機
1を運転すると、吐出圧力の異常上昇により安全上の問
題(最悪の場合、爆発等)を生じるので、警報信号とと
もに圧縮機1を停止させることもできる。
【0043】以上のように、実施例6に係る発明によれ
ば、第1圧力検出部、接点制御部、あるいは検出圧力設
定部の異常を判断できる他、設定圧力の設定不良や断線
を判断でき、警報信号を出力できるので、圧縮機に不具
合が起こる前に運転を停止させることによって冷凍装置
の安全性の確保が図れる。
【0044】実施例7. また、実施例5で説明した第1電気式圧力開閉器8aあ
るいは実施例6で説明した第2電気式圧力開閉器8c
は、それぞれの第1接点7aを開いたまま故障する場合
があり、このとき、圧縮機1は停止したままになる。そ
こで、図7と同様に、実施例7に係る冷凍装置は、本実
施例5あるいは実施例6における第1あるいは第2電気
式圧力開閉器8a,8cの各第1接点7aに並列に配線
接続された短絡スイッチ13を備えている。
【0045】以上のように構成すれば、第1電気式圧力
開閉器8aあるいは第2電気式圧力開閉器8cが故障あ
るいは異常等により、それぞれの第1接点7aが開いた
ままとなっても、例えば外部より短絡スイッチ13を閉
じることによって圧縮機1を任意に運転開始させられる
ので、冷凍装置の応急運転ができる。
【0046】また、実施例6における冷凍装置におい
て、警報出力部12による警報信号に基づいて、警報信
号有りで短絡スイッチ13を閉、警報信号なしで短絡ス
イッチ13を開とするように連動させておけば、警報信
号を出力するとともに、冷凍装置を停止させることなく
自動的に応急運転を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉器との双方
を、冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置したので、どち
らか一方が故障してその接点が開かなくなっても、他方
が作動して自己の接点を開くため、圧力開閉器の故障に
よる圧縮機の軸焼き付き損傷を防止できて、装置信頼性
の向上化を図ることができる。
【0048】また、第1電気式圧力開閉器を主として用
いて、目標とする圧力値(圧縮機吸入側)で精度良く冷
凍装置の運転を行うことができる。そのうえ、第1電気
式圧力開閉器が故障したとしても、機械式圧力開閉器の
作動により圧縮機を停止できるので、圧縮機の軸焼き付
き損傷を防止できる。
【0049】また、警報出力部を設けたので、第1圧力
検出部、接点制御部、あるいは第1圧力設定部の異常を
判断できる他、設定圧力の不良設定や、断線等を判断
し、その際に警報信号を出力するので、第2電気式圧力
開閉器の異常を外部へ確実に報知でき、圧縮機の損傷を
未然に防止できる。
【0050】また、第1または第2電気式圧力開閉器の
故障あるいは異常により、第1接点が開いたままとなっ
た場合でも、例えば外部から短絡スイッチを閉に設定す
ることにより圧縮機を運転開始させることができ、冷凍
装置の応急運転を行うことができる。
【0051】また、警報出力部からの警報信号を受け
て、スイッチ開閉手段が、例えば警報信号有りで短絡ス
イッチを閉、警報信号無しで短絡スイッチを開とするよ
うにしたので、警報信号が出力されるのは無論のこと、
冷凍装置を停止させることなく、そのまま自動的に応急
運転を行うことができる。
【0052】また、第1電気式圧力開閉器と機械式圧力
開閉器との双方を、冷媒回路の圧縮機吐出側に接続配置
したので、どちらか一方が故障によりその接点が開かな
くなったとしても、他方が作動し自己の接点を開いて圧
縮機を停止させるため、吐出圧力の異常上昇に対する安
全性の確保を二重に図ることができる。
【0053】また、第1電気式圧力開閉器を主として用
いて、目標とする圧力値(圧縮機吐出側)で精度良く冷
凍装置の運転を行うことができる。そのうえ、第1電気
式圧力開閉器が故障したとしても、機械式圧力開閉器の
作動により圧縮機を停止できるので、吐出圧力の異常上
昇に対する安全性の確保を二重に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る冷凍装置の構成図
である。
【図2】 この発明の実施例1に係る圧力開閉器の接点
の接続を表した電気配線図である。
【図3】 この発明の実施例1に係る電気式圧力開閉器
の動作フローチャートである。
【図4】 この発明の実施例2に係る冷凍装置の構成図
である。
【図5】 この発明の実施例2に係る圧力開閉器の接点
の接続を表した電気配線図である。
【図6】 この発明の実施例2による警報信号出力に係
る動作フローチャートである。
【図7】 この発明の実施例3に係る冷凍装置の圧力開
閉器の接点および短絡スイッチの接続を表した電気配線
図である。
【図8】 この発明の実施例4に係る冷凍装置の構成図
である。
【図9】 この発明の実施例4に係る圧縮機停止信号出
力に係る動作フローチャートである。
【図10】 この発明の実施例5に係る冷凍装置の構成
図である。
【図11】 この発明の実施例5に係る電気式圧力開閉
器の動作フローチャートである。
【図12】 この発明の実施例6に係る冷凍装置の構成
図である。
【図13】 この発明の実施例6による警報信号出力に
係る動作フローチャートである。
【図14】 従来例に係る冷凍装置の構成図である。
【図15】 従来例に係る圧力開閉器の接点の接続を表
した電気配線図である。
【図16】 圧縮機の潤滑油が流動しなくなる危険領域
を表した図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 凝縮器、3 減圧装置、4 蒸発器、
5a 第1圧力検出部、5b 第2圧力検出部、5c
第3圧力検出部、6a 第1圧力設定部、6b第2圧力
設定部、7a 第1接点、7b 第2接点、8a 第1
電気式圧力開閉器、8b 機械式圧力開閉器、8c 第
2電気式圧力開閉器、9 開閉器、10接点制御部、1
1 検出圧力出力部、12 警報出力部、13 短絡ス
イッチ、14 スイッチ開閉手段、21 油温検出部、
22 油温過熱度演算部、23圧縮機停止信号出力部。
フロントページの続き (72)発明者 阪上 功 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機 エンジニアリング株式会社 伊丹事業所 和歌山支所内 (56)参考文献 特開 昭62−119367(JP,A) 特開 平6−278593(JP,A) 特開 平6−123529(JP,A) 実開 昭56−128481(JP,U) 実開 昭52−22521(JP,U) 実開 昭63−125754(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 49/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、減圧装置、および蒸発
    器を順次接続してなる冷媒回路と、前記冷媒回路に接続
    され前記冷媒回路の圧力を検出する第1圧力検出部、外
    部から入力された目標圧力を設定するための第1圧力設
    定部、第1接点、および前記第1圧力検出部で検出され
    た検出圧力に係る電気信号と前記第1圧力設定部で設定
    された設定圧力に係る電気信号との比較結果に基づいて
    前記第1接点を開閉させる接点制御部を有してなる第1
    電気式圧力開閉器と、前記冷媒回路に接続され前記冷媒
    回路の圧力を検出する第2圧力検出部、外部から入力さ
    れた目標圧力を機械的に設定するための第2圧力設定
    部、および前記第2圧力検出部で検出された検出圧力と
    前記第2圧力設定部で設定された設定圧力との機械的比
    較差により開閉される第2接点を有してなる機械式圧力
    開閉器と、前記第1接点または前記第2接点の断続によ
    り前記圧縮機を運転・停止させる圧縮機制御手段とを備
    え、前記第1電気式圧力開閉器と前記機械式圧力開閉器
    とを前記冷媒回路の圧縮機吸入側、または圧縮機吐出側
    に接続配置するとともに、前記第1接点と前記第2接点
    と前記圧縮機制御手段とを直列に配線接続したことを特
    徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉
    器とを冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置した場合に
    、前記機械式圧力開閉器の設定圧力を前記第1電気式
    圧力開閉器の設定圧力よりも低く設定し、前記第1電気
    式圧力開閉器と前記機械式圧力開閉器とを前記冷媒回路
    の圧縮機吐出側に接続配置した場合には、前記機械式圧
    力開閉器の設定圧力を前記第1電気式圧力開閉器の設定
    圧力よりも高く設定して、通常は前記第1電気式圧力開
    閉器により圧力検知制御を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉
    器とを冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置した場合に、
    第2電気式圧力開閉器を冷媒回路の圧縮機吸入側に接続
    配置するとともに、検出圧力出力部からの出力が第一の
    所定値以上若しくは前記第一の所定値よりも小さな第二
    の所定値以下となる時間が所定時間経過したときに警報
    を出力する警報出力部を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 第1接点と並列に短絡スイッチを配線接
    続したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 第1電気式圧力開閉器と機械式圧力開閉
    器とを冷媒回路の圧縮機吸入側に接続配置した場合に、
    第2電気式圧力開閉器を冷媒回路の圧縮機吸入側に接続
    配置するとともに、検出圧力出力部からの出力が第一の
    所定値以上若しくは前記第一の所定値よりも小さな第二
    の所定値以下となる時間が所定時間経過したときに警報
    を出力する警報出力部と、前記第2電気式圧力開閉器の
    第1接点と並列に配線接続された短絡スイッチと、前記
    警報出力部からの警報信号を受けて前記短絡スイッチを
    自動的に閉じるスイッチ開閉手段とを設けたことを特徴
    とする請求項3に記載の冷凍装置。
JP30501394A 1994-12-08 1994-12-08 冷凍装置 Expired - Lifetime JP3360448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30501394A JP3360448B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30501394A JP3360448B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08159624A JPH08159624A (ja) 1996-06-21
JP3360448B2 true JP3360448B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=17940043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30501394A Expired - Lifetime JP3360448B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3360448B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5769502B2 (ja) * 2011-06-02 2015-08-26 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
CN102679495B (zh) * 2012-05-11 2018-08-14 青岛海尔空调电子有限公司 空调补偿启动方法
US10823444B2 (en) 2017-03-31 2020-11-03 Johnson Controls Technology Company Pressure control device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08159624A (ja) 1996-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2664740B2 (ja) 空気調和機
JPH0481094B2 (ja)
JPH055564A (ja) 空気調和機
KR20120012978A (ko) 진단 시스템
JP3360448B2 (ja) 冷凍装置
WO2008082385A1 (en) Uninterruptable power supply for water pump
JP3166731B2 (ja) 空気調和装置
JP3589203B2 (ja) 空気調和機
JPH07180933A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH0526172A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH07120091A (ja) 空気調和機
JP2000130871A (ja) 冷凍装置
JPH0370943A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JP2518114B2 (ja) 圧縮機の駆動装置
JPH0378551B2 (ja)
JPH03267657A (ja) 多室型空気調和機
JP3197634B2 (ja) 冷凍装置
JPH0445011Y2 (ja)
JP3263187B2 (ja) 極低温冷凍機
JP4693502B2 (ja) 冷凍装置の運転制御システム
KR100202597B1 (ko) 압축기 운전처리 방법
JPH09303888A (ja) 冷凍ユニットにおける圧縮機の運転制御装置
JPH0157274B2 (ja)
JPH05126443A (ja) 冷凍機の制御装置
JP2793287B2 (ja) クーリングバイパス型空調機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071018

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091018

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091018

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101018

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121018

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131018

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term