JP3360024B2 - 管内清掃装置におけるコイル状ワイヤのロック装置 - Google Patents

管内清掃装置におけるコイル状ワイヤのロック装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物等における
排水管などの配管内の付着物或いは閉塞物(異物)を除
去するためなど、配管内の清掃に使用される管内清掃装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の管内清掃装置(以下、装
置ともいう)としては図12に示したものがある。この
装置100は、詳しくは図示しないが基台1上の前後に
て回転自在に軸止された収容ケース2内に、可撓性を有
するつる巻コイル状ワイヤ4を収容するように構成され
ている。収容ケース2は背面側の軸5にこれを回転させ
るハンドル6を備えており、前面側にはコイル状ワイヤ
4が通過し、ケース2を回転自在に軸止するる中空軸7
を備えている。そして、中空軸7の端部には図13及び
14に示したように、コイル状ワイヤ(以下、単にワイ
ヤともいう)4を通過させると共にそのコイル状ワイヤ
4が使用時において軸線(長さ)方向に移動しないよう
にその長さをロックするロック装置(手段)11が設け
られている。このロック装置11は、コイル状ワイヤ4
が通過する中空軸7に連設された筒状のワイヤ通過体1
2の側壁にねじ孔13を貫通して設け、このねじ孔13
に把持部付きのロック用止めネジ14が装着されたもの
であり、これを螺進することでその先端が中を通過する
コイル状ワイヤ4の外周面を押圧してロックするように
構成されている。
【0003】しかして、このような管内清掃装置100
は、ロック用止めネジ14を螺退してアンロック状態と
した下で、コイル状ワイヤ4を所定の長さ引張り出し、
その後、ロック用止めネジ14を適宜螺進(回転)して
任意の長さで引き出し量をロック(固定)し、その下で
ハンドル6を回転させることで、収容ケース2とワイヤ
通過体12さらにはコイル状ワイヤ4などが一体となっ
て基台1に対し回転するように構成されている。そし
て、この装置100の具体的使用法は次のようである。
【0004】すなわち、その使用に当たっては、作業者
においてワイヤ4を引き出し、先端のアタッチメント4
aを清掃対象部位の例えば排水横枝管に、近傍の掃除口
や排水口から手で挿入ないし押込み、その先端にて異物
を排水立て管内に押し出して落下させるなどしてそれを
排除するのである。そして、この際、横枝管において9
0度エルボなどの大きな方向変換(曲り)部位がある
と、コイル状ワイヤ4のアタッチメント4aがその部位
に当たって引掛かり、そのまま押込むだけでは前進させ
ることができなくなったり、異物に当たって前進させる
ことができなくなることがある。
【0005】そこで、このような場合にはコイル状ワイ
ヤ4を余分に繰出すようにして軸線方向に押込み、その
状態の下でロック用止めネジ14を螺進してコイル状ワ
イヤ4の長さをロックし、コイル状ワイヤ4が軸線方向
に圧縮されるようにしながら、すなわち押込み気味にし
ながら収容ケース2のハンドル3を回転させるのであ
る。こうすることで、コイル状ワイヤ4がその軸線回り
に回転するように動くことから、引掛かった曲り部位を
クリアでき、或いは異物を前進させることができるよう
になる。かくして、コイル状ワイヤをさらに押込むこと
ができるようになったら、再度、ロック用止めネジを螺
退してアンロック状態としてコイル状ワイヤを適宜繰出
して押込み、再度、前記の作業を繰返し、横枝管内の異
物を立て管内に落下させてその除去をするのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の装置100
はその使用法からして、コイル状ワイヤ4の長さのロッ
ク、アンロックの繰り返しを要する。そして、このよう
な操作は配管に曲り箇所が多い場合には頻繁に必要とな
る。ところが、前記装置100では、その操作にロック
用止めネジ14を回転させて螺進又は螺退を行うもので
あるため、その作業が面倒である。しかも、その作業
は、ネジを回転させることを要するから迅速に行えず、
使い勝ってが悪く、管内清掃の簡易迅速性を損ねている
といった問題があった。
【0007】また、このようなロック方法では、その固
定力はコイル状ワイヤ4の外周面と止めネジ14先端の
摩擦に依存する。したがって、固定力が十分でないか不
安定となり易く、コイル状ワイヤ4を軸線方向に圧縮状
態とする際、その圧縮力によってスリップを起こし、意
に反してコイル状ワイヤ4が押し戻されてしまい、再度
の押込みやロック操作の繰返しを要するといったことも
あった。
【0008】本発明は、従来の管内清掃装置におけるコ
イル状ワイヤのロック装置のもつ、こうした問題点に鑑
みて案出したものであって、その目的とするところは、
コイル状ワイヤのロック、アンロックを瞬時に行い得る
ようにすると共に、そのロック状態の安定化を図ること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の管内清掃装置におけるコイル状ワイ
ヤのロック装置は、収容ケースに対して出入り可能に設
けられたコイル状ワイヤが通過する通過部位を備えたワ
イヤ通過体は、その一側に、回動(揺動)可能のレバー
を備え、該レバーに、該レバーを回動した際にコイル状
ワイヤの隣接コイル間に食込み可能のロック用爪を設け
てなることを特徴とする。本明細書において、コイル状
ワイヤとは、コイルスプリング状で、全体として線状を
なすワイヤをいう。
【0010】請求項1記載の本発明においては、適宜の
位置で、レバーを回動操作することで、それに設けられ
たロック用爪が隣接コイル間に食込むようにしたもので
あるから、レバーを押し或いは引いて所定角度回動する
ことで、瞬時にコイル状ワイヤの長さのロックができ
る。したがって、管内清掃装置の操作性乃至使い勝手が
著しく向上する。しかも、ロック用爪が隣接コイル間に
食込む構造をなすことから、従来のようなロック用止め
ネジの先端の摩擦によるロックに比べ、意に反してアン
ロック状態となることが有効に防止される。
【0011】前記手段において、前記ロック用爪は前記
レバーの回動支点の近傍に設けるとよい。このようにす
れば、てこの原理を有効に利用でき、レバーの操作(回
動)に要する力を小さくできるためである。なお、ロッ
ク用爪は前記レバーの回動支点の近傍に設ければよく、
同支点よりレバーの把持部の端側でもその反対側であっ
てもよい。
【0012】また、前記手段では、前記ロック用爪を前
記コイル状ワイヤの隣接コイル間に食込ませる際におい
て、該ロック用爪がそのコイルに衝突したとき、摺動し
て隣接コイル間に食込むように前記レバーの回動支点が
ルーズに形成されているとよい。ここにルーズとは、回
動支点をなす軸と孔との嵌めあいがゆるく、いわゆるガ
タツキ(遊び)のある状態を意味する。このようにして
おけば、ロック用爪が、コイル上に当接したようなとき
でも、そのガタツキがあるために摺動して隣接コイル間
に容易に食込むことができるためである。
【0013】また、前記レバーの回動方向に対する少く
とも一側に凹部を設けておき、前記レバーのロック用爪
が隣接コイル間に食込んでいる際、前記凹部側に常時付
勢され、先端が略凸球面状をなす凸部の該先端が、該凹
部に入り込んでロック状態を保持するように構成された
ロック状態保持手段を備えているとよい。このようにし
てあれば、ロック用爪が意に反して外れたり押し出され
ることがさらに有効に防止されるためである。なお前記
ロック用爪はスローアウェイ(使い捨て)式とするとよ
い。このようにしておけば、ロック用爪が摩耗した際に
は、それのみを取り替えればよく、研削する必要もない
ためである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施形態例について
図1ないし図10を参照して詳細に説明する。図1は管
内清掃装置100の全体を示すもので、フレーム状の基
台1上の前後にて回転自在に軸止された厚円中空状の収
容ケース2を備えており、背面の軸(図示せず)には収
容ケース2を回転させるハンドル6が取着されており、
前面側の中空軸7は基台1の軸受け1aにて軸止されて
いる。そして、収容ケース2内には詳しくは図示しない
が、先端に閉塞物を除去するアタッチメント4aを備え
たコイル状ワイヤ(例えば、太さ2mm程度のピアノ線
(鋼線材)を直径8〜10mmにてつるまき状に密巻さ
れたワイヤ)4を中空軸7の内側を通して収容ケース2
内に収容するように構成されている。そして、中空軸7
の外端部には、コイル状ワイヤ4をロックするロック装
置21が次のように構成されている(図2〜6参照)。
【0015】すなわち、図中、21はロック装置であ
り、図3に示したように基台1の軸受け1aにて回転自
在に軸止された中空軸7の端部に固着され、収容ケース
2と一体になって回転するように形成されたワイヤ通過
体22を主体として次のように形成されている。すなわ
ち、ワイヤ通過体22は略円筒体をベースに、その軸線
方向の中空部23がコイル状ワイヤ4の通過部位をなす
ように同ワイヤ4の外径よりやや大径とされている。ま
た、通過部位をなす中空部23(通過部位23ともい
う)の一側(図3上)がその内幅(内径)よりやや小さ
めの一定幅で開口(解放)され(図5,6参照)、その
開口の両側部24の外側は断面L字形にカットされ、断
面略U字形若しくは二股状に形成されている。なお、こ
のワイヤ通過体22はその通過部位23の中空軸7寄り
端部が大径部25を成し、この大径部25を中空軸7に
外嵌し、ネジ部材(キャップボルト)26により中空軸
7と一体とされている。ただし、この固定は大径部25
の半径方向に開けられた孔27に対応する中空軸7にネ
ジ穴28が形成され、キャップボルトを沈頭状に螺着し
てその一体化が図られている。
【0016】また、ワイヤ通過体22における一側の開
口には、次記するようにレバー31を回動自在に止着し
ている。すなわち、本例では回動支点をなすようにスプ
リングピン41が開口を橋架するようにその二股状の両
側部24に設けられた貫通孔42に挿通されて固着され
ている。そして、このスプリングピン(回動支軸とい
う)41に、略への字形に曲げられ、先端部にグリップ
用ボール32が固着されたレバー31が、その基端部に
設けられた支軸用孔33を通すようにして取着されてい
る。ただし、本例では、レバー31の基端部には側面視
(図3,4において)略L字形をなすとともに一定厚さ
に形成されたロック用爪クランプ部材34が設けられ、
支軸用孔33はその厚さ方向に設けられている。
【0017】なお、ロック用爪クランプ部材34は、開
口の幅よりやや小さめの厚さをなし、上面に取り付け穴
36を備え、この取付け穴36にレバー31の基端部を
挿入し、ピン37により止められているとともに、支軸
用孔33は、ロック用爪クランプ部材34の図3,4中
の横長辺に設けられ、横方向に長い小判形ないし長円に
形成されている。レバー31はこの支軸用孔33に通さ
れた回動支軸41を回動支点として図3中矢印A、Bに
示す方向に回動(揺動)するように構成されているが、
その際には支軸用孔33の長手方向に回動支軸41との
隙間(遊び)分、レバー31が動くようにルーズに構成
されている。
【0018】一方、ロック用爪クランプ部材34をなす
別の1辺(図3,4縦長辺)の端部であって回動支軸に
近接した位置には厚さ方向を横断するように所定の間隙
のスリット38が形成されると共に、そのスリット38
に対して垂直方向に、ネジ部材51の挿通用の貫通孔5
2が設けられている。そして、このスリット38に、一
定厚さで略矩形状をなすと共に一端部寄りに円孔54を
備えた例えばSK材などからなるスローアウェイ方式の
ロック用爪53がその円孔54寄りの端部から挿入さ
れ、スリット38に垂直に設けられた貫通孔52および
ロック用爪53の円孔54にねじ部材51を挿通し、ナ
ット55を介して螺着されている。しかして、本例で
は、レバー31を押し下げるように回動すると、コイル
状ワイヤ4の隣接コイル間にロック用爪53が食込むよ
うに設定されている。なお、ロック用爪53は、回動支
点近くに配置されていることから、てこの原理によって
小さい力で操作できるように設定されている。
【0019】また本例では、ワイヤ通過体22をなす二
股状の側部24の一方(図6左)にネジ孔40が設けら
れ、その内側(開口内)に、凸球面状をなす凸部として
ボール(鋼球)44が内部のばね43aにより適量飛び
出るように構成されたボールプランジャ43がネジ込ま
れナット45で固定されている。そして、レバー31を
押し下げて回動され、コイル状ワイヤ4の隣接コイル間
(隣接螺旋部間)にロック用爪53が食込んでいる際
(図3参照)において対面する、ロック用爪クランプ部
材34の一側に凹部46が設けられており、その凹部4
6に先端のボール44が嵌まり込むように設定されてい
る。なお、凹部46の側面視における中心位置は、図4
中の点Cとされている。しかして、レバー31を押し下
げてコイル状ワイヤ4をロックした際には、図6に示し
たように、そのロック用爪クランプ部材34の側面の凹
部46にボールプランジャ43の先端のボール44が入
り込み、ロック状態を保持するように構成されたロック
状態保持手段を備えており、意に反してアンロックとな
らないように構成されている。
【0020】すなわち、ボールプランジャ43の先端の
ボール44は内部のばね43aで常にその先端側(凹部
46側)に付勢されており、したがって、ロック状態で
はその状態を積極的に保持するように構成されている。
一方、アンロックすべくレバー31を図3中矢印B方向
に回動する際には、ロック用爪53が、隣接コイル間か
ら抜けてアンロック状態となると共に、ボールプランジ
ャ43のボール44は同クランプ部材34の平坦な側面
をそのばね作用で押さえるようになり、クランプ部材3
4の自然落下を防止し、そしてロック用爪53とコイル
状ワイヤ4との間に間隔が保持されるように設定されて
いる(図7参照)。
【0021】なお、図中、48は、アンロックする際、
つまりレバー31を持ち上げるように回動する際に、コ
イル状ワイヤ4が一緒に持ち上がらないようにするため
のコイル状ワイヤ4の持上がり防止用ピンであり、二股
状の両側部24に架橋状に固着されている。また、49
は、アンロックのためにレバー31を回動するときに、
その回動し過ぎを防止するためのストッパー用ピンであ
り、これまた同様に架橋状に固着されている。
【0022】さて次にこのような本例のロック装置21
の作用ないし効果について説明する。すなわち、レバー
31が図3中矢印B方向に回動させられた状態、すなわ
ち図7の状態がアンロック状態であるが、この状態にお
いては、コイル状ワイヤ4はそれを把持して外方に引き
出せば収容ケース2内から自由に引き出される。そし
て、この状態においてはボールプランジャ43のボール
44が押し出されるように付勢されており、ロック用爪
クランプ部材34を横に押さえ付けていることから、そ
の自然落下(回動)がなく、しかもその引き出し時にロ
ック用爪53がコイル状ワイヤ4と擦れあうことがない
から同爪53の摩耗も防止される。
【0023】一方、ロックに際しては、レバー31を押
し下げるように図7中矢印A方向に回動する。すると、
図8に示したようにロック用爪53がコイル状ワイヤ4
の表面に衝突するようになり、図9に示したようにその
隣接コイル間に食込むようにして入り込み、瞬時にロッ
ク状態が保持される。しかも、この際には、レバー31
の回動支点の近傍にロック用爪53が設けられているこ
とから、てこの作用により小さい力で簡易にその操作が
できる。そして、この際もし図10に示したようにロッ
ク用爪53がコイルの中央に当たった場合には、本例で
は支点をなす支軸用孔33が長孔とされていることか
ら、その遊びの分、ロック用爪53が前又は後適宜摺動
し、隣接コイル間に押込まれる。そして、ロック用爪5
3がこのように押込まれると、図6に示したように、ボ
ールプランジャ43のボール44が凹部46に入り込
み、ロック状態が安定して保持される。
【0024】しかして、この下で管内清掃装置100の
ハンドル6を回転させればコイル状ワイヤ4はその軸回
りに、ロック状態の下で収容ケース2やロック装置21
と共に一体となって回転する。一方、逆にレバー31を
引上げるように回動すればロック用爪53はコイル状ワ
イヤ4から抜け、瞬時にアンロック状態となる。したが
って、コイル状ワイヤ4は収容ケース2内から自由に引
き出し、或いは収容ケース2内へ自由に押込みができる
ようになる。
【0025】なお、この際には、ボールプランジャ43
のボール44による押え力に抗して引き上げるのである
が、その際、コイル状ワイヤ4は持上がり防止用ピン4
8によってレバー31と共に持ち上がることが防止され
るので、容易にアンロックできる。そして、本例では、
ロック用爪53がスローアウェイ方式とされていること
から、摩耗した場合には、ネジ部材51及びナット55
を除去して、それを取り外し、新品と交換すればよい。
【0026】このように、本発明のロック装置21を有
する管内清掃装置100においては、繰出されるコイル
状ワイヤ4のロック、アンロックを、レバー31の回動
操作により瞬時に行うことができる。したがって、ロッ
ク、アンロックを頻繁に繰返す必要があるような場合で
も、管内清掃作業を極めて効率的に行うことができる。
しかも、従来の止めネジ方法と異なり、ロックにおいて
滑りを生じることも皆無とできる。
【0027】なお、前記形態では、ロック用爪53をレ
バー31の回動支点の近傍に設けたため、極めて小さい
力でロック、アンロックができる。これより理解される
ように、ロック用爪53は、できるだけレバー31の回
動支点の近くに位置するように設けるのが好ましい。
【0028】また前記形態では、レバー31の回動支点
をなす回動支軸41と支軸用孔33との関係を丸軸に対
して長孔としてルーズに形成したため、ロック時のロッ
ク用爪53の嵌入が容易である。なお、長孔の長手方向
は、ロック用爪53がコイル状ワイヤ4に嵌入する際に
その前後に移動しやすいようにルーズに設定すれば良
い。したがって大きめの円孔しても同様の効果が期待さ
れる。
【0029】さらに前記形態では、ボールプランジャ4
3からなるロック状態保持手段を例示したが、これにつ
いては、レバー31の回動方向に対する少くとも一側に
凹部46を設けておき、レバー31のロック用爪53が
隣接コイル間に食込んでいる際、凹部46側に常時付勢
され、略凸球面状をなす凸部の先端が、その凹部46に
入り込んでロック状態を保持するように構成されていれ
ばよく、ボールプランジャに代えて、図11に示した構
造の手段としてもよい。すなわち、このものは、少なく
とも、外側寄り部位にネジ40を有する貫通孔40aを
設けておき、その先端(ロック用爪クランプ部材34
側)にボール44を配置し、圧縮ばね43aを介してネ
ジ部材43bをネジ込み、これをナット45で固定し、
ボール44をスプリングで付勢するようにしたものであ
る。なお、組み立て上、ボール44が通過しないように
先端部の内径を小さくしておくと良い。
【0030】なお、前記形態では、ロック用爪53を側
面視、レバー31の回動支点よりレバー31の先端側に
設けた場合を説明したが、この位置は、これと反対側に
設けてもよい。なおその場合には、レバー31を逆方向
に回動させることで、ロック、アンロックすることにな
る。また、ロック用爪53は、前記形態では略矩形の薄
板状のものとしたが、その形状はこれに限定されるもの
ではないなど、本発明においては、その構成は前記形態
のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲において適宜設計変更して具体化することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の管内清掃装置におけるコイル状ワイヤのロック装置に
よれば、繰出されるコイル状ワイヤを適宜の長さにおい
て、瞬時にロック又はアンロックをすることができる。
したがって、使用過程でロック、アンロックの繰り返し
を要するこの種の管内清掃装置による作業が極めて容易
となりその操作性乃至使い勝手が向上する。しかも、従
来の止めネジ方法と異なり、爪の食込みによってロック
状態を保持するようにしたものであることから、意に反
してアンロック状態となることが有効に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル状ワイヤのロック装置を具体化
した実施形態例を適用した管内清掃装置の概略構成を示
す全体斜視図。
【図2】図1のロック装置部分の拡大概略斜視図。
【図3】図2の断面図。
【図4】図3の部分拡大図。
【図5】図1のロック装置部分の分解斜視図。
【図6】図4のC点を通る縦断面図。
【図7】アンロック状態を説明する要部断面図。
【図8】ロックする状態を説明する要部断面図。
【図9】ロックした状態を説明する要部断面図。
【図10】ロックする状態を説明する要部断面図。
【図11】ロック状態保持手段の別例を説明する断面
図。
【図12】従来のコイル状ワイヤのロック装置を有して
なる管内清掃装置の概略構成を示す全体斜視図。
【図13】図12のロック装置部分の概略斜視図。
【図14】図13のロック装置部分の破断面図。
【符号の説明】
2 収容ケース 4 コイル状ワイヤ 21 ロック装置 22 ワイヤ通過体 23 コイル状ワイヤの通過部位 31 レバー 44 ボール(凸球面体) 46 レバーの一側の凹部 53 ロック用爪 100 管内清掃装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容ケースに対して出入り可能に設けら
    れたコイル状ワイヤが通過する通過部位を備えたワイヤ
    通過体は、その一側に、回動可能のレバーを備え、該レ
    バーに、該レバーを回動した際にコイル状ワイヤの隣接
    コイル間に食込み可能のロック用爪を設けてなることを
    特徴とする、管内清掃装置におけるコイル状ワイヤのロ
    ック装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック用爪を前記レバーの回動支点
    の近傍に設けたことを特徴とする請求項1記載の管内清
    掃装置におけるコイル状ワイヤのロック装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック用爪を前記コイル状ワイヤの
    隣接コイル間に食込ませる際において、該ロック用爪が
    コイルに衝突したとき、摺動して隣接コイル間に食込む
    ように前記レバーの回動支点がルーズに形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の管内清掃装置に
    おけるコイル状ワイヤのロック装置。
  4. 【請求項4】 前記レバーの回動方向に対する少くとも
    一側に凹部を設けておき、前記レバーのロック用爪が隣
    接コイル間に食込んでいる際、前記凹部側に常時付勢さ
    れ、先端が略凸球面状をなす凸部の該先端が、該凹部に
    入り込んでロック状態を保持するように構成されたロッ
    ク状態保持手段を備えていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の管内清掃装置におけるコイル状ワイ
    ヤのロック装置。
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