JP3359937B2 - 符号化画像データのデータ量削減方法 - Google Patents

符号化画像データのデータ量削減方法

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JP3359937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号化した画像データ
を伝送または格納する際にデータ量を削減する符号化画
像データのデータ量削減方法に関する。近年、データ量
が非常に大きい画像データを効率良く扱うため、画像デ
ータを圧縮する符号化技術が広く利用されている。画像
データを圧縮する符号化技術には数多くの方式がある
が、雑誌インターフェイス91年12月号の特集記事
「画像データ圧縮の理解と応用(129頁〜231
頁)」に記載されているように、圧縮効率の高さ等か
ら、画像データをブロック分割する過程と、ブロック分
割した画像に対して直交変換を施す直交変換過程と、直
交変換過程によって得られた直交変換係数に量子化処理
を施す量子化過程と、量子化過程により得られた量子化
変換係数に対してエントロピー符号化を施すエントロピ
ー符号化過程を組み合わせたJPEG方式が国際的に用
いられつつある。
【0002】ところで、符号化された画像データ(以下
「符号データ」という)は、元の原画像データに比べて
データ量は小さくなっているが、一度得られた符号デー
タを更に小さなデータ量の符号データに変換する必要が
生じる場合がある。例えば、符号データの画像データベ
ースに新たな画像を追加したい場合に、空きスペースが
足りず、すでに格納してある符号データを更に小さなデ
ータ量の符号データに変換する場合や、或いは、符号デ
ータの画像データベースから符号データを遠隔地に伝送
する場合に、そのまま符号データを伝送したのでは伝送
時間がかかり過ぎる場合である。
【0003】そこで符号化された画像データを、更に小
さなデータ量の符号データに変換して格納あるいは伝送
する技術、つまり符号データのデータ量を削減する技術
の開発が要求されている。
【0004】
【従来の技術】図10はJPEG方式による画像データ
の符号化の過程を示したもので、ステップS1で画像デ
ータをブロック分割し、ステップS2でブロック分割し
た画像に対して直交変換を施し、ステップS3で直交変
換係数に量子化処理を施し、さらにステップS4で量子
化変換係数に対してハフマン符号化等のエントロピー符
号化を施して符号データを得ている。
【0005】このような直交変換過程、量子化過程、エ
ントロピー符号化過程を有する符号化方式で符号化され
た符号データのデータ量を削減する従来の方法として
は、以下のような方法がある。図11は従来方法1を示
したもので、ステップS1で符号データから復元画像を
生成し、この復元画像を以前の符号化条件に比べて圧縮
率の高くなる符号化条件で再符号化する。
【0006】図12は従来方法2を示したもので、ステ
ップS1で符号データにエントロピー復号化を施して量
子化直交変換係数を生成し、ステップS2で更に逆量子
化を行って直交変換係数を求め、この直交変換係数をス
テップS3で圧縮率の高くなる量子化条件で再度量子化
し、最終的にステップS4でエントロピー符号化を行っ
て符号データを求めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな符号データのデータ量を削減する従来方法にあって
は、次の問題がある。まず図11の従来方法1は、符号
データから画像を復元し、再度符号化するため、処理量
が多いことは明らかである。また、図12の従来方法2
は画像データまでは復元しないことから従来方法1に比
べると処理量は少ないが、逆量子化による直交変換係数
まで復元した後に再度を得るための復号化を行っている
ため、依然として処理量が多いという欠点がある。この
ため従来方法1,2のいずれにおいても、処理量が多い
ために時間がかかるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、直交変換過程、量子化過
程、エントロピー符号化過程を有する符号化方式で符号
化された符号データのデータ量を、少ない処理量で削減
する符号化画像データのデータ量削減方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。
【0010】まず本発明は、画像データを1または複
数個のブロックに分割したブロックデータに対し直交変
換を施すことによって変換係数を算出する直交変換過程
と、直交変換過程で得られた変換係数を量子化するこ
とによって量子化直交変換係数を算出する量子化過程
と、量子化過程で得られた量子化直交変換係数に対し
エントロピー符号化を施す第1エントロピー符号化過程
と、を有する符号化方法によって生成された符号データ
のデータ量を削減する符号化画像データのデータ量削減
方法を対象とする。
【0011】このような符号化方法で得られた符号デー
タにつき発明のデータ量削減方法にあっては、 [ステップS1] 符号データをエントロピー復号化して前記量子化直交変
換係数を復元するエントロピー復号化過程と、 [ステップS2] エントロピー復号化過程で復元された量子化直交変換係
数の一部の非零係数を零とする係数値変更過程と、 [ステップS3] 係数値変更過程で変更した後に量子化直交変換係数をエ
ントロピー符号化する第2エントロピー符号化過程と、
を設けたことを特徴とする。
【0012】ここで符号化の第1エントロピー符号化過
程は、エントロピー符号化する1ブロックの量子化変換
係数の一連の計数値の最終の非零係数以降に、1又は複
数個の零係数が存在した場合に、最終の非零係数の後に
ブロック終了を示す識別子を符号化する過程を含み、ス
テップS2の数値変更過程においては、ステップS1
のエントロピー復号化過程により復元された量子化直交
変換係数のうち、横方向周波数と縦方向周波数の各二乗
の和で算出される二次元での空間周波数が予め定めた閾
値より大きい量子化直交変換係数を零とすることを特徴
とする。
【0013】図4は他の発明の原理説明図である。
【0014】この発明が対象とする符号データは下記の
過程を有する。
【0015】画像データを1または複数個のブロックに
分割したデータに対して、直交変換を施すことによって
変換係数を算出する直交変換過程と、直交変換過程で得
られた変換係数を量子化することによって量子化直交変
換係数を算出する量子化過程と、 量子化過程で得られた
量子化直交変換係数の一連の係数値の最終非零係数以降
に1又は複数個の零係数が存在した場合に、最終非零係
数の後にブロック終了を示す識別子を符号化する過程を
含むエントロピー符号化過程と、を有する符号化方法に
よって生成される。
【0016】このような符号データを対象にしたデータ
量削減方法は、 [ステップS1] 符号データをエントロピー復号化して前記量子化直交
換係数を復元するエントロピー復号化過程と、 [ステップS2] エントロピー復号化過程で復元した量子化直交変換係
基づき、符号データの任意の符号からブロック終了を
示す識別子直前までの符号を削除する削除過程と、を有
することを特徴とする。
【0017】また、本発明の対象とする符号データの符
号化方法のエントロピー符号化過程は、図3(b)に示
すように、量子化過程で得られた複数ブロック分の量子
化直交変換係数について、一つの非零係数の値(A)
と、その非零係数の前に連続する零係数の数(Z)の組
合せで成る連続するN個の複数の連続組合せデータ(A
1 ,Z1 )(A2 ,Z2 )・・・(AN ,ZN )を符号
化する過程を含んでおり、またステップS1のエントロ
ピー符号化過程の復号結果として、削除範囲を決めるた
めに必要なデータを出力する。ステップS2の削除過程
では、任意の位置の符号からブロック終了を示す識別子
直前までの符号を削除する。
【0018】
【作用】次に発明の作用を説明する。
【0019】図1の発明は、まず符号化データをエント
ロピー復号化し、量子化直交変換係数を生成し、非零の
量子化直交変換係数の一部を零にする(S2)。直交変
換係数(量子化変換係数)は、零近傍に値が集中するこ
とが知られている。
【0020】非零の量子化直交変換係数の一部を零にす
ることによって、量子化直交変換係数のバラツキが小さ
くなる。バラツキが小さくなったデータを、エントロピ
ー符号化(S3)すれば、データ量も小さくなる。つま
り、データ量を削減できる。
【0021】図3の発明は、ブロック終了識別子の直前
の一部のデータを削除することによってデータ量を削減
する。
【0022】この場合、符号データをエントロピー復号
化した後に削除するのではなく、符号データの削除範囲
を決めるためにステップS1で符号データをエントロピ
ー復号化し、符号データを削除する範囲を決めるのに必
要なデータを生成すればよい。具体的には、エントロピ
ー復号化した量子化直交変換係数から符号の区切り及び
ブロック終了符号を知り、任意の符号から終了符号直前
までの符号を削除する。また、特に符号の位置を考慮し
て、定められた位置から符号を削除する場合には、連続
する零係数の数と非零係数の数の和をカウントして所定
数に達した以降の符号を削除すればよい。
【0023】このようにブロック終了識別子の直前の一
部の符号データを削除することは、削除する符号データ
のデータの量子化直交変換係数の値を零に変更すること
と等価である。特に、この場合、第2発明のようにデー
タを置き換える処理が必要ない。以上のように本発明で
は、量子化処理、逆量子化処理等を行うことなく、少な
い処理量でデータ量の削減を行うことができる。
【0024】尚、本発明によるデータ量の削減方法は、
複数ブロックの量子化過程が全て終った後に量子化直交
変換係数をエントロピー符号化しているが、例えば、1
つの量子化直交変換係数ずつのエントロピー符号化が可
能なエントロピー符号化方法なら、1つの量子化直交変
換係数単位で量子化過程およびエントロピー符号化過程
を繰り返してもよく、同様に、いくつかの量子化直交変
換係数をまとめて処理してもよい。
【0025】
【実施例】[第1発明の実施例] 図5は本願の第1発明によるデータ量削減方法が適用さ
れる装置構成を示した実施例ブロック図である。なお、
図5に入力される符号データは原符号データを直交変
換、符号化、ブロック終了を示す識別符号も符号化する
第1エントロピー符号化されたものである。図5におい
て、符号データのデータ量を削減する装置はエントロピ
ー復号化部10,係数値変更部12,周波数算出部14
及びエントロピー符号化部16で構成される。なお、エ
ントロピー符号化部16は第2エントロピー符号化部に
相当する。
【0026】入力された符号データはエントロピー復号
化部10による復号化を受けて量子化直交変換係数Sq
に復元される。この量子化直交変換係数Sqは係数値変
更部12に与えられ、一部の非零係数を零係数に変換す
る。復元された量子化直交変換係数Sqの中の非零係数
を零とする選択方法はどのような方法でも良いが、この
実施例にあっては量子化直交変換係数の空間周波数の関
係に基づいて非零係数を零係数とする範囲を決めてい
る。
【0027】即ち、量子化直交変換係数Sqの一部を零
係数とするための選択手段として周波数算出部14が設
けられ、予め定められた空間周波数以上の係数を零係数
とする。即ち、ある1つの量子化直交変換係数における
横方向周波数をu、縦方向周波数をvとすると、2次元
空間での空間周波数は(u2 +v2 )で算出され、この
空間周波数(u2 +v2 )が予め定めた閾値周波数Th
より大きい量子化直交変換係数を零係数とする。
【0028】周波数算出部14における空間周波数(u
2 +v2 )算出の具体例としては、複数ブロックに分割
された全画像の各ブロックにおける横方向周波数uと縦
方向周波数vを調べ、各ブロック単位に生成される量子
化直交変換係数の順番をインデックスとして周波数の値
(u,v)を格納したテーブルを周波数算出部14に予
め準備する。
【0029】そしてエントロピー復号化部10で1つの
量子化直交変換係数が復号化されるごとに周波数算出部
14に設けているカウンタを1つカウントアップし、こ
のカウンタの計数値で決まる量子化直交変換係数の順番
によりテーブルを参照して、対応する周波数の値(u,
v)を求めて空間周波数(u2 +v2 )を算出し、閾値
周波数Thより大きければ、この量子化直交変換係数は
零係数に変更する。
【0030】係数値変更部12で一部の係数が零係数に
変更された量子化直交変換係数はエントロピー符号化部
16で再び符号化されて、データ量が削減された符号デ
ータを生成する。このように符号データからエントロピ
ー復号化により復元した量子化直交変換係数の一部を強
制的に零係数としてしまった場合、変更前に比べて若干
画質が落ちることになるが、画像自体は復元できるので
問題はない。 [第1発明の実施例の変形] 図5の第1発明の実施例にあっては、周波数算出部14
で周波数閾値Th以上の空間周波数(u2 +v2 )以上
に対応する量子化直交変換係数を零係数に変更してデー
タ量を削減している。しかしながら、対象とする符号デ
ータの生成方法において、最後の非零係数に続いてブロ
ック終了識別子のみを符号化することが許されるなら
ば、他の実施例として量子化過程で求めた量子化直交変
換係数の中のある位置以降(次数以降)の全ての非零係
数を強制的に零係数に変更するようにしても良い。
【0031】即ち、量子化過程で得られた量子化直交変
換係数において、ブロックの最終位置の前に多くの零係
数が連続していた場合には、最後の部分に連続している
零係数は符号化せず、最後の非零係数に続いてブロック
終了識別子のみを符号化することになる。このため、量
子化直交変換係数において、ブロック終了位置に近い非
零係数を強制的に零係数に変更し、ブロック終了位置の
前に多くの零係数が連続するようにすると、符号データ
のデータ量を大きく削減することができる。 [第2発明の実施例] 図6は本願の第2発明の実施例を示したブロック図であ
る。
【0032】図6において、符号化データのデータ量を
削減する装置はエントロピー復号化部10,変更処理部
18,削減処理開始終了判定部20,エントロピー符号
化部16及びマルチプレクサ22で構成される。まずエ
ントロピー復号化部10は図7の符号化処理で得られた
符号データから量子化直交変換係数を検出する。
【0033】図7の符号化処理を示したフローチャート
にあっては、量子化過程で得られた量子化直交変換係数
を非零係数Aと、この非零係数Aの前に連続する零係数
の数Zとの組合せデータ(A,Z)に変換した後にエン
トロピー符号化して符号データを得るようにしたことを
特徴とする。図7の符号化にあっては、量子化過程で量
子化直交変換係数が得られた後にステップS1で先頭の
量子化直交変換係数を選択し、次のステップS2で連続
する零係数の数を示すカウンタZをZ=0にクリアす
る。
【0034】次にステップS3で現在選択した量子化直
交変換係数の値が零か否か、即ち零係数か否かチェック
し、もし零係数であればステップS4に進んでカウンタ
Zを1つインクリメントし、ステップS5で1ブロック
の終了の有無をチェックした後、ステップS6で次の量
子化直交変換係数を選択してステップS3に戻る。この
ステップS3〜S6の処理の繰返しにより、連続する零
係数の数Zがカウントされる。
【0035】一方、ステップS3で選択した量子化直交
変換係数の値が零以外の有効値、即ち非零係数であった
場合にはステップS8に進み、現在処理している非零係
数の値AとステップS4で求めているカウンタZが示す
連続する零係数の数との組合せデータ(A,Z)を作成
し、ステップS9で組合せデータをエントロピー符号化
する。
【0036】続いてステップS10で1ブロック終了の
有無をチェックした後、ステップS11で次の量子化直
交変換係数を選択してステップS2に戻り、カウンタZ
をZ=0にクリアした後、次の処理に入り、1ブロック
を終了するまで繰り返す。この図7の符号化により、例
えばN個の連続組合せデータ(A1 ,Z1 )(A2 ,Z
2 )・・・(AN ,ZN )が作成されてエントロピー符
号化されることになる。
【0037】ステップS5またはステップS10で1ブ
ロック終了が判別された場合にはステップS7でブロッ
ク終了識別が生成され、エントロピー符号化されること
になる。再び図6を参照するに、エントロピー復号化部
10にあっては図7の符号化で示したような量子化直交
変換係数の組合せデータ(A1 ,Z1 )〜(AN
N)(ブロック終了識別子EOB)をエントロピー復
号化により復元して変更処理部18に出力する。
【0038】変更処理部18にあっては削減処理開始終
了判定部20より削減指示を受けたときにデータ量削減
のための変更処理を開始する。尚、削減処理を受けてな
いときには、復元された量子化直交変換係数Sq及びブ
ロック終了識別子EOBをそのままマルチプレクサ22
に出力し、マルチプレクサ22を介して符号データとし
て出力する。
【0039】図8は図6の装置構成における処理動作を
示したフローチャートである。図8において、まず1ブ
ロック分の符号データが与えられた場合、ステップS1
で復元された組合せデータ(A,Z)の中の零係数の数
Zから連続する組合せデータにつき1ブロック分の零係
数の総数を示すカウンタMと、組合せデータの数を示す
カウンタNをそれぞれ0に初期化する。
【0040】次にステップS2に進み、符号データをエ
ントロピー復号化して組合せデータまたはブロック終了
識別子を生成する。ステップS3ではブロック終了の有
無をチェックした後、ステップS4に進み、削除処理開
始の有無をチェックする。このとき削除処理開始終了判
定部20より削除処理開始の指示があればステップS5
に進み、組合せデータの数を示すカウンタNを1つイン
クリメントした後、ステップS6で現在処理している組
合せデータ(A,Z)の零係数の数を示す値Zをカウン
タMに加算して、現在までの非零係数の総数Mを求め
る。
【0041】続いてステップS7でステップS2と同様
に、符号データをエントロピー復号化し、1つの組合せ
データを得る。続いてステップS8でブロック終了の有
無をチェックした後、ステップS9で削減開始終了判定
部20より削減終了の指示があるかチェックする。そし
て削減終了の指示がなければステップS5に戻り、直前
のステップS7で得た組合せデータについての処理を行
う。ステップS5からステップS9までのループ状の処
理の間に、次々と新たな組合せデータについての処理が
行われることになるが、この間に得られる組合せデータ
の非零係数の値Aは出力されない。
【0042】ステップS8においてブロック終了と判断
され、ステップS15へと進んだ場合には、削減処理を
開始した後、全ての組合せデータが出力されないまま、
ブロック終了識別子の符号データが出力されることにな
る。つまり、削減処理の開始直前の組合せデータが、こ
の処理ブロックの最終組合せデータとなり、以降の非零
係数は全て零に変更されたことになる。
【0043】またステップS8においてブロック終了と
判断される前にステップS9で削減処理終了となった場
合には、ステップS10へと進み、直前のステップS7
で得た組合せデータ(A,Z)の非零係数Aを、新たな
組合せデータの非零係数Anew とする。つまり、削減処
理を開始してからN−1個の組合せデータの非零係数A
が削除されたことになる。このようにN−1個の組合せ
データの非零係数Aを零として削除したことに伴い、カ
ウンタMの値にN−1を加算した値を新たな組合せデー
タの零係数の総数Znew とし、ステップS12で組合せ
データをエントロピー符号化する。
【0044】勿論、ステップS4で削減処理開始の指示
を受けていない場合にはステップS14で符号データを
そのまま出力することになる。図6に設けた削減処理開
始終了判定部20による変更処理部18に対する削減処
理の開始と終了の指示の仕方としては、 (1)予め定めた数の組合せデータを計数したときに削
減処理の開始を指示する、 (2)予め定めた符号データを出力した後に削減処理の
開始を指示する、等の適宜の指示が可能である。
【0045】また、削減処理を開始した後の削減処理の
終了については、最後の組合せデータまでを1つの新規
な組合せデータにまとめても良いし、一定数の組合せデ
ータを1つの組合せデータにまとめるようにしても良
い。勿論、1つのブロックについて削減開始処理と終了
を複数回行い、削減処理を繰り返すようにしてもよい。 [第3発明の実施例] 図9は本願の第3発明の実施例を示したブロック図であ
り、図9の実施例の装置はエントロピー復号化部10,
カウンタ24及び削除部26で構成される。
【0046】エントロピー復号化部10に対しては図7
の符号化で得られた組合せデータのエントロピー符号化
で得られた符号データが入力され、このためエントロピ
ー復号化部10は量子化直交変換係数の組合せデータ及
びブロック終了識別子を復元する。削除部26はエント
ロピー復号化部10で復元された量子化直交変換係数の
一部を削除するものではなく、符号データを直接入力し
てその一部を削除する。この削除部26における符号デ
ータの削除範囲を決めるためにエントロピー復号化部1
0とカウンタ24が設けられることになる。
【0047】この実施例においてエントロピー復号化部
10は復元した量子化直交変換係数の組合せデータ(A
1 ,Z1 )〜(AN ,ZN )から連続する零係数の数を
示す値Z1 ,Z2 ,・・・ZN をカウンタ24に出力す
る。カウンタ24はエントロピー復号化部10から出力
される零係数の数Z1 〜ZN を計数し、削除部26にカ
ウント値を出力する。削除部26にあっては、カウンタ
24のカウント値が予め定めた値を越えたときからブロ
ック終了符号EOBまでの符号データを削除する。
【0048】このように符号データそのものを部分的に
削除することで、1つのブロックの先頭から一定位置以
降の量子化直交変換係数を強制的に零係数に変更したと
同等のデータ量の削減を、非常に簡単な処理構成で実現
することができる。また、図9の第3発明における他の
実施例として、エントロピー復号化部10は符号データ
から復元した量子化直交変換係数の組合せデータ(A
1 ,Z1 )〜(AN ,ZN )から符号の区切りを検出
し、予め定めた一定位置の符号の区切りを検出したとき
に削除部26で一定位置からブロック終了識別子EOB
までの符号データを削除するようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、直交変換過程、量子化過程及びエントロピー符号化
過程を有する符号化方式で符号化された符号データのデ
ータ量を少ない処理量で簡単に削減することができ、符
号データの格納容量が不足した場合や符号データの伝送
に時間がかかりすぎる場合のデータ量の削減を適切に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の原理説明図
【図2】第2発明の原理説明図
【図3】第2発明の処理内容を示した原理説明図
【図4】第3発明の原理説明図
【図5】第1発明の実施例ブロック図
【図6】第2発明の実施例ブロック図
【図7】第2発明で処理する符号データの符号化方法を
示したフローチャート
【図8】第2発明の実施例の処理動作を示したフローチ
ャート
【図9】第3発明の実施例ブロック図
【図10】従来の画像データの符号化方法を示したフロ
ーチャート
【図11】従来方法1としてのデータ量削減方法を示し
たフローチャート
【図12】従来方法2としてのデータ量削減方法を示し
たフローチャート
【符号の説明】
10:エントロピー復号化部 12:計数値変更部 14:周波数算出部 16:エントロピー符号化部 20:削減処理開始終了判定部 22:マルチプレクサ 24:カウンタ 26:削除部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 嗣男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−102988(JP,A) 特開 平3−38185(JP,A) 特開 平1−114280(JP,A) 特開 平3−289789(JP,A) 特開 平3−292081(JP,A) 特開 平3−216075(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを1または複数個のブロックに
    分割したブロックデータに対し直交変換を施すことによ
    って変換係数を算出する直交変換過程と、 該直交変換過程で得られた変換係数を量子化することに
    よって量子化直交変換係数を算出する量子化過程と、 該量子化過程で得られた量子化直交変換係数に対しエン
    トロピー符号化を施す第1エントロピー符号化過程と、 を有する符号化方法によって生成された符号データのデ
    ータ量を削減する符号化画像データのデータ量削減方法
    に於いて、 前記符号データをエントロピー復号化して前記量子化直
    交変換係数を復元するエントロピー復号化過程と、 該エントロピー復号化過程で復元された量子化直交変換
    係数の一部の非零係数を零とする係数値変更過程と、 係数値変更過程で変更した後の量子化直交変換係数をエ
    ントロピー符号化する第2エントロピー符号化過程と、 を有し、前記第1エントロピー符号化過程は、 エントロピー符号化する1ブロック分の量子化変換係数
    の一連の計数値の最終の非零係数以降に、1又は複数個
    の零係数が存在した場合に、最終の非零係数の後にブロ
    ック終了を示す識別子を符号化する過程を含み、 前記数値変更過程においては、前記エントロピー復号
    化過程で復元された量子化直交変換係数のうち、横方向
    周波数と縦方向周波数の各二乗の和で算出される二次元
    での空間周波数が予め定めた閾値より大きい量子化直交
    変換係数を零とすることを特徴とする符号化画像データ
    のデータ量削減方法。
  2. 【請求項2】画像データを1または複数個のブロックに
    分割したブロックデータに対して、直交変換を施すこと
    によって変換係数を算出する直交変換過程と、該直交変換過程で得られた変換係数を量子化することに
    よって量子化直交変換係数を算出する量子化過程と、量子化過程で得られた量子化直交変換係数の一連の係
    数値の最終非零係数以降に1又は複数個の零係数が存在
    した場合に、最終非零係数の後にブロック終了を示す識
    別子を符号化する過程を含むエントロピー符号化過程
    と、 を有する符号化方法によって生成された符号データのデ
    ータ量を削減する符号化画像データのデータ量削減方法
    に於いて、 符号データをエントロピー復号化して前記量子化直交
    換係数を復元するエントロピー復号化過程と、 該エントロピー復号化過程で復元した量子化直交変換係
    数に基づき、前記符号データの任意の符号からブロック
    終了を示す識別子直前までの符号を削除する削除過程と
    を有し、 前記エントロピー符号化過程は、前記量子化過程で得ら
    れた複数ブロック分の量子化直交変換係数について、一
    つの非零係数の値(A)と、該非零係数の前に連続する
    零係数の数(Z)の組合せで成る連続するN個の複数の
    連続組合せデータ{(A1 ,Z1 )(A2 ,Z2 )・・
    ・(AN ,ZN )}符号化する過程を含んでおり、 前記エントロピー復号化過程の復号結果として、組合せ
    データの連続する零値係数の数(Z1 ,Z 2,・・・Z
    N )を出力し、 前記削除過程では前記エントロピー復号化過程から出力
    される零値係数の数と非零値係数の数の和を計数し、該
    計数値が所定値に達した時の符号からブロック終了を示
    す識別子直前までの符号を削除することを特徴とする符
    号化画像データのデータ量削減方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の符号化画像データのデータ
    量削減方法に於いて、 前記エントロピー復号化過程は、エントロピー復号化の
    結果として前記符号データにおける符号の区切り、及び
    ブロック終了を示す識別子を出力し、 前記削除過程では、前記削除用エントロピー復号化過程
    から出力された符号の区切りとブロック終了識別子に基
    づき、前記符号データの任意の符号からブロック終了を
    表す識別子直前までの符号を削除することを特徴とする
    符号化画像データのデータ量削減方法。
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