JP3359711B2 - スラブ軌道用吸音構造体 - Google Patents

スラブ軌道用吸音構造体

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JP3359711B2
JP3359711B2 JP23853593A JP23853593A JP3359711B2 JP 3359711 B2 JP3359711 B2 JP 3359711B2 JP 23853593 A JP23853593 A JP 23853593A JP 23853593 A JP23853593 A JP 23853593A JP 3359711 B2 JP3359711 B2 JP 3359711B2
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七之助 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設置保守の容易なスラ
ブ軌道用吸音構造体に係わり、吸音率が高く、スラブ軌
道上に設置しても列車通過時の負圧や車両下部に付着凍
結した氷塊の剥落による衝撃などによって破損しない吸
音構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新幹線等の高速車両用軌道は、従
来のバラスト軌道からスラブ軌道へ移行している。ま
た、在来線に於いても軌道保守の面からスラブ軌道化が
進んでいる。このため、本来バラストが有していた吸音
性能が失われ、騒音レベルが上昇してしまうという極め
て深刻な問題が出現し、そのため従来より、バラストを
網で包んでスラブ軌道上に設置する方法等が検討されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のバラストを網で包んで軌道上に設置する方法は、
その強度が充分でないためバラストを包む網が容易に破
れ、走行中の車両を傷つける等の問題があり、またその
吸音性能も充分なものでなかった。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、保守設
置が容易で、その強度、剛性、電気絶縁性及び吸音性能
の何れにも優れたスラブ軌道用吸音構造体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、繊維強化樹脂等からなる支持材に吸音材を
嵌合し、かつ、該吸音材とコンクリートスラブとの間に
空隙を形成するように上記支持材を上記コンクリートス
ラブに直接固定することにより上記課題を解決できるこ
とを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、角柱状の吸音材の両端部
に、該吸音材の端部に嵌合する長尺のフレームからなる
支持材、または該吸音材の端部に締め付けて取り付けら
れる長尺の押え部材と長尺の下部材とからなる支持材が
設けられ、該支持材がコンクリートスラブ上にレールに
沿って固定されて前記吸音材が前記コンクリートスラブ
上に空隙を介して取り付けられていることを特徴とする
スラブ軌道用吸音構造体に関する。
【0007】以下、本発明を詳しく説明する。図1、図
2は本発明のスラブ軌道吸音構造体の第一の例を示す概
略図である。図中符号3は、コンクリートスラブであ
り、このコンクリートスラブ3上には2本のレール5,
5からなる軌道が設けられている。この軌道の外方の両
側および内方には、外側吸音ブロック7,7および内側
吸音ブロック8がそれぞれ設けられている。
【0008】上記外側吸音ブロック7,7は、いずれも
2個の第一支持フレーム9,9と外側吸音材ブロック1
0とから構成されている。上記第一支持フレーム9,9
は、いずれも断面形状がコ字形の樋状のものであって、
その凹部が互いに対峙するようにして、レール5に沿っ
てコンクリートスラブ3にボルト11によってその一つ
の短辺部9aで取り付けられており、2つの第一支持フ
レーム9,9の間に形成される空隙に角柱状の外側吸音
材ブロック10が嵌合されている。この外側吸音材ブロ
ック10の厚みは、第一支持フレーム9の長辺部9bの
内寸法とほぼ同じとされ、幅は2つの第一支持フレーム
9,9の長辺部9b,9b間の距離と同じとなってい
る。
【0009】従って、このような構成の外側吸音ブロッ
ク7,7において、外側吸音材ブロック10は第一支持
フレーム9の短辺部9aの厚さに相当する空隙をあけて
コンクリートスラブ3に間接的に取り付けられているこ
とになる。外側吸音材ブロック10とコンクリートスラ
ブ3との間の空隙の大きさは、該吸音材ブロック10の
厚みによって異なるが、例えば外側吸音材ブロック10
の厚みが6cmであれば、1〜30mm程度である。建
築限界内、すなわち外側吸音材ブロック10が軌道上を
通過する列車底面に接触しないような範囲で、吸音性能
を損なわないような範囲で空隙を設ければ良い。
【0010】一方、上記内側吸音ブロック8は、2個の
第二支持フレーム12,12と1個の中央支持フレーム
13と、2個の内側吸音材ブロック14,14とから構
成されている。上記第二支持フレーム12,12は、い
ずれも断面ユ字状の長尺の部材であって、第一上辺部1
2a、第一立辺部12b、第一底辺部12cからなり、
互いの凹部が対峙するようにしてレール5に沿って、コ
ンクリートスラブ3にボルト11によってその一つの底
辺部12cで取り付けられている。
【0011】上記中央支持フレーム13は、断面エ字状
の長尺の部材であって、第二上辺部13a、第二立辺部
13b、第二底辺部13cからなり、第二立辺部13b
の両側に凹部13d,13dが形成されているものであ
る。この中央支持フレーム13は、一方の凹部13dが
一方の第二支持フレーム12の凹部に対峙し、他方の凹
部13dが他方の第二支持フレーム12の凹部に対峙す
るようにして、レール5に沿ってコンクリートスラブ3
にボルト11によってその一つの第二底辺部13cで二
つの第二支持フレーム12,12間の中央部に位置する
ように取り付けられている。また、一方の第二支持フレ
ーム12と中央支持フレーム13との間に形成される空
隙と、他方の第二支持フレーム12と中央支持フレーム
13との間に形成される空隙にはそれぞれ平板状の内側
吸音材ブロック14が嵌合されている。
【0012】この内側吸音材ブロック14の厚みは、第
二支持フレーム12の第一立辺部12bの内寸法とほぼ
同じとされ、幅は第二支持フレーム12の第一立辺部1
2bと中央支持フレーム13の第二立辺部13b間の距
離と同じとなっている。従って、このような構成の内側
吸音ブロック8においても、2個の内側吸音材ブロック
14,14はともにコンクリートスラブ3から所定の空
隙を隔ててコンクリートスラブ3に間接的に取り付けら
れることになる。内側吸音材ブロック14,14とコン
クリートスラブ3との間の空隙の大きさは、該吸音材ブ
ロック14の厚みによって異なるが、例えば内側吸音材
ブロック14の厚みが6cmであれば、1〜30mm程
度である。建築限界内、すなわち内側吸音材ブロック1
4が軌道上を通過する列車底面に接触しないような範囲
で、吸音性能を損なわないような範囲で空隙を設ければ
良い。
【0013】また、中央支持フレーム13は、図3に示
すような構成であってもよく、この中央支持フレーム1
3が、図1に示した中央支持フレーム13と異なるとこ
ろは、断面形状がT字状の長尺の押え部材13eと長尺
の平板状の下部材13fとからなる点である。図3の中
央支持フレーム13のコンクリートスラブ3への取り付
けは、まず、二つの第二支持フレーム12,12の第一
底辺部12c,12cをボルト11等によってコンクリ
ートスラブ3に固定し、一方、中央支持フレーム13の
下部材13fをボルト11等によってコンクリートスラ
ブ3に固定する。ついで、図3に示すように二つの平板
状の内側吸音材ブロック14,14を二つの第二支持フ
レーム12,12のそれぞれの凹部に差し込み、かつ下
部材13f上に載るようにしてそれぞれ配置する。次い
で、中央支持フレーム13の押え部材13eを2つの内
側吸音材ブロック14,14の間に押し込み、押え部材
13e取り付け用の長いボルト(以下、第一長ボルトと
略す)15が下部材13fを貫通してコンクリートスラ
ブ3に届くようにして取り付けることによって行われ
る。
【0014】上記第一支持フレーム9、第二支持フレー
ム12、中央支持フレーム13は、スラブ軌道用吸音構
造体が受ける列車通過時の負圧、剥落氷塊による衝撃力
等に耐えられる強度を有し、レールを流れる信号電流が
リークしない程度の絶縁性を有するものであり、例えば
鋼、アルミ合金、繊維強化樹脂などから作られるが、耐
食性、吸音性などの点から繊維強化樹脂が好ましい。こ
の繊維強化樹脂としては、特に限定されるものではない
が、例えば、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル、ガラ
ス繊維強化ビニルエステル、ガラス繊維強化エポキシ、
ガラス繊維強化フェノール樹脂、ガラス繊維強化ポリフ
ェノール樹脂、ガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂、ガ
ラス繊維強化ナイロン樹脂、炭素繊維強化ポリエステル
樹脂、炭素繊維強化ビニルエステル樹脂、炭素繊維強化
エポキシ樹脂、炭素繊維強化フェノール樹脂、炭素繊維
強化ポリプロピレン樹脂、炭素繊維強化ナイロン樹脂、
有機繊維強化ポリエステル樹脂、有機繊維強化ビニルエ
ステル樹脂、有機繊維強化エポキシ樹脂、有機繊維強化
フェノール樹脂、有機繊維強化ポリプロピレン樹脂、有
機繊維強化ポリプロピレン樹脂等が挙げられる。これら
のなかでも強度、剛性及び電気絶縁性に優れる点からガ
ラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。上記
第一支持フレーム9、第二支持フレーム12、中央支持
フレーム13の長さは、運搬性、施工性から通常10m
以下で、好ましくは5m程度、より好ましくは2.5m
程度のものである。これらには、ボルト用の孔が予め設
けられていてもよい。
【0015】また、外側吸音材ブロック10、内側吸音
材ブロック14としては、特に限定されるものではない
が、残響室試験法による吸音率が周波数400〜300
0Hz間で0.5以上であるものが好ましく、例えば無
機質粒子を有機結合剤で結合した成形体、セラミック多
孔質体、発泡コンクリート等が用いられる。残響室試験
法による吸音率が周波数400〜3000Hz間で0.
5未満であると、吸音性能が十分でなく、騒音レベルが
上昇してしまう恐れがあるからである。上記外側吸音材
ブロック10、内側吸音材ブロック14の大きさは、通
常、縦0.2〜1m×横0.2〜1m×厚さ1〜25c
m程度のものである。
【0016】上記無機質粒子としては、パーライト、珪
石粉砕物、珪砂、石灰石粉砕物、砂利、鉱物繊維製造時
に発生する粒状物(ショット)、陶磁器粉砕物、ガラス
の破砕物等、耐水性のある硬質の粒子であって平均粒径
が約0.5〜3mmのものが適当である。これ以上粒径
が小さい粒子を用いると、極めて微細な気孔を有する成
形体しか得られず、吸音特性の観点から好ましくないば
かりか、保水性が大で雨水を浴びたあと長時間吸音性能
の低下を示すものとなる。上記有機結合剤としては、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂等の、反応性樹脂もしくは熱硬化性
樹脂を用いることができる。
【0017】無機質粒子を有機結合剤で結合した成形体
の製造方法としては、まず、シランカップリング剤と無
機質顔料を添加した有機結合剤を用意し、それを無機質
粒子と共に攪拌混合して粒子表面に均一に付着させる。
その後、有機結合剤が付着した無機質粒子を成形用型に
充填し、用いた有機結合剤の性質に応じた硬化条件を保
つことにより有機結合剤を硬化させる。なお、有機結合
剤配合比率や無機質粒子を成形用型に充填するときの圧
縮の程度により成形体の気孔率が変わるので、吸音特性
の観点から好ましい気孔率すなわち約30〜50%の気
孔率の成形体が得られるように、成形条件を選定する。
【0018】ここで用いられるシランカップリング剤と
しては、一般式R1(SiOR23(式中、R1は有機質
結合剤の官能基と反応して化学結合を生じる有機基、た
とえばエポキシ基、アミノ基、メタクリル基、ビニル
基、メルカプト基等を表し、R2はメチル基、エチル基
等の低級アルキル基を表す。)で示されるシラン化合物
を使うことができる。エポキシ樹脂やフェノール樹脂か
らなる一般的な有機結合剤を用いる場合に、好ましいシ
ランカップリング剤の具体例としては、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルメチルエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N−β(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
等、有機基Rとしてエポキシ基またはアミノ基を有する
ものがある。
【0019】また、遮光性無機質顔料としては、ベンガ
ラ、酸化チタン、酸化クロム等、少量添加で高度の遮光
性を発揮し、用いる有機結合剤に対して有害な作用を及
ぼさず、かつそれ自身の耐候性も良いものを用いる。各
原料の好ましい配合比率は、無機質粒子100重量部を
基準にして有機結合剤が2〜10重量部、シランカップ
リング剤が0.02〜0.2重量部、遮光性無機質顔料
が0.05〜3重量部である。
【0020】第一の例のスラブ軌道用吸音構造体にあっ
ては、外側吸音材ブロック10は間隙をあけてコンクリ
ートスラブ3に間接的に取り付けられ、かつ2個の内側
吸音材ブロック14,14はともに間隙をあけてコンク
リートスラブ3に間接的に取り付けられたことより、吸
音性能を最大限に発揮する。また、コンクリートスラブ
3上に強固に固定されているので、0.02kg/cm
2とされている高速車両通過時の負圧による破損はもち
ろん、走行中の列車から落下する氷塊の衝撃力にも耐え
得る。また、形状が工夫されていることより、軌道上へ
の取り付け工事が簡単であり、保守、保全工事の為の取
り替え、整備等が極めて容易となる。従って、第一の例
のスラブ軌道用吸音構造体は、強度、剛性、電気絶縁性
及び吸音性能の何れにも優れ、かつ軌道上への施工が容
易であり、作業性に優れるという利点がある。また、第
一の例においては、コンクリートスラブ3への第一支持
フレーム9、第二支持フレーム12、中央支持フレーム
13の固定方法としてボルトを用いる例について説明し
たが、接着剤を用いる場合にも同様になし得る。
【0021】図4は、本発明のスラブ軌道用吸音構造体
の第二の例を示すものである。この第二の例のスラブ軌
道用吸音構造体の内側吸音ブロック8では、コンクリー
トスラブ3上に、線路敷設方向に対して直交するように
複数の枕部材16が、所定の間隔を置いてボルト11等
によって固定されている。上記枕部材16は、断面コ字
状のものであって、コンクリートスラブ3にはその両端
の第三立辺部16aが接地し、中間の第三長辺部16b
がコンクリートスラブ3から上記第三立辺部16aの長
さだけ離間した状態となっている。この枕部材16の両
端部には、第三支持フレーム22,22がそれぞれレー
ル5の方向にボルト11等によって取り付けられてい
る。この第三支持フレーム22,22は、いずれも断面
形状が中空の角管の一つの隅部を取り除いて中空内部が
露出した形状のものであり、その凹部が互いに対向する
ように配置されている。
【0022】また、枕部材16の中央部には、第三中央
支持フレーム23がレール5の長手方向に沿って長めの
ボルト(以下、第三長ボルトと略記する。)25によっ
て固定されている。この第三中央支持フレーム23は、
断面形状がコ字状の長尺の第三押え部材23eと、断面
形状がコ字状の長尺の第三下部材23fとから構成され
ている。そして、一方の第三支持フレーム22と第三中
央支持フレーム23との間に形成される空隙と、他方の
第三支持フレーム22と第三中央支持フレーム23との
間に形成される空隙には図4に示すように平板状の内側
吸音材ブロック14,14をそれぞれ嵌め込み、さらに
第三中央支持フレーム23の位置で、第三押え部材23
eを第三長ボルト25で締め付けて取り付けることで内
側吸音材ブロック14,14が取り付けられている。
【0023】また、外側吸音ブロック7,7について
は、同様に枕部材16が所定の間隔でコンクリートスラ
ブ3に取り付けられており、この枕部材16のレール5
側の端部には、先と同様の形状の第三支持フレーム22
が取り付けられ、他方の端部には第四支持フレーム29
が取り付けられている。この第四支持フレーム29は、
断面形状がL字状の長尺の第四押え部材29eと、断面
形状がコ字状の長尺の第四下部材29fとから構成され
ている。そして、外側吸音材ブロック10を図4に示す
ように嵌め込み、第四支持フレーム29の位置で、第四
押え部材29eで押さえ、第四長ボルト35で取り付け
ることによって構成されている。
【0024】この第二の例のスラブ軌道用吸音構造体に
用いられる第三支持フレーム22、第三中央支持フレー
ム、第四支持フレーム29、外側吸音材ブロック10、
内側吸音材ブロック14に用いる材料については、先の
第一の例と同様である。
【0025】この第二の例のスラブ軌道用吸音構造体に
あっても、先のものと同様に吸音性能を最大限に発揮す
る。また、0.02kg/cm2とされている高速車両
通過時の負圧による破損はもちろん、走行中の列車から
落下する氷塊の衝撃力にも耐え得る。また、軌道上への
取り付け工事が簡単であり、保守、保全工事の為の取り
替え、整備等が極めて容易となる。従って、第二の例の
スラブ軌道用吸音構造体は、強度、剛性、電気絶縁性及
び吸音性能の何れにも優れ、かつ軌道上への施工が容易
であり、作業性に優れるという利点がある。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 (参考例1)吸音材の製造 平均粒径1.8mmの硅石100重量部、エポキシ樹脂
と硬化剤からなる混合物6重量部を均一に混合し、成形
固化させ、厚さ5cm縦横50cmの吸音材ブロックを
得た。
【0027】(実施例1)先ず、厚さ5cmの50cm
角の内側吸音材ブロック14を、ガラス繊維強化不飽和
ポリエステル樹脂を引き抜き成形によって成形された第
二支持フレーム12,中央支持フレーム13で嵌合し、
これをレール5,5の内側に2列に並べ、ボルト11で
厚さ20cm、2×5(m)コンクリートスラブ3に固
定し、図1に示すような内側吸音ブロック8を得た。こ
こで用いた第二支持フレーム12,中央支持フレーム1
3はガラス繊維含有率65%で物性値はつぎの通りであ
った。 比重: 1.9 曲げ強さ: 60kgf/mm2 曲げ弾性率: 3000kgf/mm2 引っ張り強さ: 55kgf/mm2 引っ張り弾性率: 3000kgf/mm2 せん断強さ: 28kgf/mm2
【0028】同様にして厚さ5cmの25cm×50c
m角の外側吸音材ブロック10を上記と同様のガラス繊
維強化不飽和ポリエステル樹脂を引き抜き成形によって
成形された第一支持フレーム9,9で嵌合し、これをレ
ール5,5の外側にそれぞれ配列しボルト11で上記コ
ンクリートスラブ3に固定し、図1に示すような外側吸
音ブロック7,7を得、目的とするスラブ軌道用吸音構
造体を得た。これを実施例1のスラブ軌道用吸音構造体
とした。そして、実施例1のスラブ軌道用吸音構造体を
用いて残響室試験法による吸音率の測定を行った結果、
450Hz〜4000Hz間の吸音率が0.7であっ
た。
【0029】(実施例2)中央支持フレーム13として
図3に示すような押え部材13eと下部材13fとから
なるものを用いた以外は、実施例1と同様にして得た第
一支持フレーム9、第二支持フレーム12、外側吸音材
ブロック10、内側吸音材ブロック14、コンクリート
スラブ3を用いた。ここでの中央支持フレーム13は、
ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂を引き抜き成形
によって成形して得られたものであった。そして、二つ
の第二支持フレーム12,12をボルト11によってコ
ンクリートスラブ3に固定し、一方、中央支持フレーム
13の下部材13fをボルト11によってコンクリート
スラブ3に固定した。ついで、図3に示すように二つ内
側吸音材ブロック14,14を二つの第二支持フレーム
12,12のそれぞれの凹部に差し込み、かつ下部材1
3f上に載るようにしてそれぞれ配置し、次いで、中央
支持フレーム13の押え部材13eを2つの内側吸音材
ブロック14,14の間に押し込み、第一長ボルト15
でコンクリートスラブ3に固定し、図3に示すような内
側吸音ブロック8を得た。ついで、実施例1と同様にし
て外側吸音ブロック7,7を得、目的とするスラブ軌道
用吸音構造体を得た。これを実施例2のスラブ軌道用吸
音構造体とした。
【0030】そして、実施例1と同様にして残響室試験
法による吸音率の測定を行った結果、450Hz〜40
00Hz間の吸音率が0.7であった。
【0031】(実施例3)まず、コンクリートスラブ3
上のレール5,5の内側に、線路敷設方向に対して直交
するように複数の枕部材16を所定の間隔を置いてボル
ト11によって固定し、これら枕部材16の両端部に第
三支持フレーム22,22をそれぞれレール5の方向に
ボルト11(ボルトナット)によって取り付け、第三中
央フレーム23の第三下部材23fを第三支持フレーム
22,22の中間に位置する枕部材16上に配置した。
ついで、一方の第三支持フレーム22と第三中央支持フ
レーム23との間に形成される空隙と、他方の第三支持
フレーム22と第三中央支持フレーム23との間に形成
される空隙に参考例1で得られた2個の吸音材ブロック
をそれぞれ嵌め込み、さらに第三中央支持フレーム23
の第三押え部材23eを2つの吸音材ブロックの上面端
部を掛け渡すように配置し、第三長ボルト25でコンク
リートスラブ3に固定し、図4に示すような内側吸音ブ
ロック8を得た。
【0032】ついで、コンクリートスラブ3上のレール
5,5の外方両側に線路敷設方向に対して直交するよう
に複数の枕部材16を所定の間隔を置いてボルト11に
よって固定し、この枕部材16のレール5側の端部に第
三支持フレーム22を取り付け、他方の端部に第四支持
フレーム29を取り付けた。ついで、参考例1で得られ
た吸音材ブロックを図4に示すように第三支持フレーム
22の凹部に嵌め込み、かつ第四支持フレーム29の第
四下部材29f上に載るように配置し、第四支持フレー
ム29の第四押え部材29eで押さえ、第四長ボルト3
5で取り付け、図4に示すような外側吸音ブロック7,
7を得、目的とするスラブ軌道用吸音構造体を得た。こ
れを実施例3のスラブ軌道用吸音構造体とした。そし
て、実施例1と同様にして残響室試験法による吸音率の
測定を行った結果、450Hz〜4000Hz間の吸音
率が0.7であった。
【0033】(比較例1)厚さ20cm、2×5(m)
コンクリートスラブとレールからなるスラブ軌道用構造
体。
【0034】(比較例2)バラストを網で包んだものが
設置された厚さ20cm、2×5(m)コンクリートス
ラブとレールからなるスラブ軌道用吸音構造体。
【0035】比較例1のスラブ軌道用構造体、比較例2
のスラブ軌道用吸音構造体、実施例1のスラブ軌道用吸
音構造体について、残響室試験法による吸音率の測定を
行った結果を下記表1および図5に示す。
【表1】 図5から明かなように、実施例1のスラブ軌道用吸音構
造体は、比較例のスラブ軌道用構造体および従来のスラ
ブ軌道用吸音構造体である比較例2のスラブ軌道用吸音
構造体に比べて吸音性能が格段に優れていることが分
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスラブ軌道
用吸音構造体は、角柱状の吸音材の両端部に、該吸音材
の端部に嵌合する長尺のフレームからなる支持材、また
は該吸音材の端部に締め付けて取り付けられる長尺の押
え部材と長尺の下部材とからなる支持材が設けられ、該
支持材がコンクリートスラブ上にレールに沿って固定さ
れて前記吸音材が前記コンクリートスラブ上に空隙を介
して取り付けられているので、吸音性能を最大限に発揮
する。また、コンクリートスラブ上に強固に固定されて
いるので、0.02kg/cmとされている高速車両
通過時の負圧による破損はもちろん、走行中の列車から
落下する氷塊の衝撃力にも耐え得る。また、形状が工夫
されていることより、軌道上への取り付け工事が簡単で
あり、保守、保全工事の為の取り替え、整備等が極めて
容易である。従って、本発明のスラブ軌道用吸音構造体
は、強度、剛性、電気絶縁性及び吸音性能の何れにも優
れ、かつ軌道上への施工が容易であり、作業性に優れる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスラブ軌道用吸音構造体の第一の例
を示す概略断面図である。
【図2】 本発明のスラブ軌道用吸音構造体の第一の例
を示す斜視図である。
【図3】 その他の例の中央支持フレームが用いられた
スラブ軌道用吸音構造体の例を示す概略構成図である。
【図4】 本発明のスラブ軌道用吸音構造体の第二の例
を示す概略断面図である。
【図5】 残響室試験法による中心周波数と吸音率との
関係を調べたグラフである。
【符号の説明】
3・・・コンクリートスラブ、5・・・レール、9・・・第一支
持フレーム、10・・・外側吸音材ブロック、12・・・第二
支持フレーム、13・・・中央支持フレーム、14・・・内側
吸音材ブロック、16・・・枕部材、22・・・第三支持フレ
ーム、23・・・第三中央支持フレーム、29・・・第四支持
フレーム。
フロントページの続き (72)発明者 半坂 征則 東京都国分寺市光町2−8−38 財団法 人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 安藤 勝敏 東京都国分寺市光町2−8−38 財団法 人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 明圓 桂一 東京都国分寺市光町2−8−38 財団法 人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 御船 直人 東京都国分寺市光町2−8−38 財団法 人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 山田 章義 大阪府泉大津市条南町4−17−105 (72)発明者 兼本 道成 大阪府和泉市弥生町2−12−25 (72)発明者 前田 秀一 大阪府堺市新金岡町4−7−56 (72)発明者 伊藤 七之助 大阪府和泉市青葉台11−11 (72)発明者 山本 光雄 神奈川県横浜市西区霞ヶ丘52 (72)発明者 工藤 和広 神奈川県川崎市宮前区土橋1−8−4 (72)発明者 服部 幸夫 千葉県千葉市稲毛区轟町5−1−9− 201 (72)発明者 宇佐美 民雄 東京都中央区銀座5−1−15 興和化成 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−26904(JP,A) 特開 平5−195501(JP,A) 実開 昭64−10108(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角柱状の吸音材の両端部に、該吸音材の端
    部に嵌合する長尺のフレームからなる支持材、または該
    吸音材の端部に締め付けて取り付けられる長尺の押え部
    材と長尺の下部材とからなる支持材が設けられ、該支持
    材がコンクリートスラブ上にレールに沿って固定されて
    前記吸音材が前記コンクリートスラブ上に空隙を介して
    取り付けられていることを特徴とするスラブ軌道用吸音
    構造体。
  2. 【請求項2】 支持材が繊維強化樹脂からなることを特
    徴とする請求項1記載のスラブ軌道用吸音構造体。
  3. 【請求項3】 吸音材が、残響室試験法による吸音率が
    400〜3000Hz間で0.5以上のものであること
    を特徴とする請求項1記載のスラブ軌道用吸音構造体。
  4. 【請求項4】 高速車両用であることを特徴とする請求
    項1記載のスラブ軌道用吸音構造体。
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