JP3359200B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3359200B2
JP3359200B2 JP25558895A JP25558895A JP3359200B2 JP 3359200 B2 JP3359200 B2 JP 3359200B2 JP 25558895 A JP25558895 A JP 25558895A JP 25558895 A JP25558895 A JP 25558895A JP 3359200 B2 JP3359200 B2 JP 3359200B2
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彰 沢田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
ファクシミリ、プリンター等において使用され、2色以
上の色を持ついわゆるファンクショナルカラー、および
フルカラー画像形成装置に関し、特に、画像の濃度低下
なしに回収したトナーを現像装置に搬送して再利用(リ
サイクル)することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式を利用した画像形
成装置では、感光体(静電潜像担持体)上に形成された
静電潜像を現像し、そのトナー像を転写紙等に転写す
る。その際、その静電潜像に付着したトナーの大部分は
転写紙等に転写されて消費されるが、一部は転写されず
に静電潜像担持体上に残留し、クリーニング部に回収さ
れる。また、静電潜像以外に静電潜像担持体面上に付着
し、転写されずに静電潜像担持体面上に残留した微量ト
ナーもクリーニング部に回収される。さらに、種々の作
像条件を制御するために、静電像担持体面上に形成した
濃度基準パターンのトナー像も同様に転写されずにクリ
ーニング部に回収される。このクリーニングされ回収さ
れたトナー(以下、回収トナーという)を有効に再利用
(リサイクル)するため、クリーニング部からの回収ト
ナーを現像器内に搬送し、再利用する画像形成装置が従
来より提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いわゆ
る2色機やフルカラーコピアなど、2色(種類)以上の
トナーで作像を行う画像形成装置ではクリーニング部に
回収される回収トナーが2色(種類)以上の混合トナー
であり、上記回収トナーの特性によっては帯電性、凝集
性等が悪化するため、通常は再利用することなく容器等
に回収され廃棄されるのが常であり、資源を無駄使いし
てしまうという問題があった。上記回収トナーをリサイ
クルする技術として、特開平6−118845号公報に
は、クリーニング部内に仕切り板を設け、2色のトナー
を分離して回収するものが開示されており、特開平5−
165380号公報には、複数種類のトナーに対応する
複数の回収路を持つことにより、複数種類のトナーを分
離して回収するものが開示されており、特開平58−1
30373号公報には、磁気的手段により磁性トナーと
非磁性トナーを分割して回収し、元の現像器に回収する
ものが開示されている。しかしながら、上記特開平6−
118845号公報、特開平5−165380号公報、
特開平58−130373号公報においては、複数種類
のトナーが混合した回収トナーをリサイクルして現像器
で使いこなす技術については何ら開示されてはおらず、
上記資源の無駄使いという問題を解決するものではなか
った。
【0004】本発明は、上記欠点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、リサイクル対応現像器に供給する正規
トナーの現像性を他の種類のトナーの現像性より低くす
ることにより、上記リサイクル対応現像器内に上記正規
トナー以外のトナーが滞留することによる画像の濃度低
下を回避できる画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、請求
項1に記載の発明は、画像形成装置において、潜像担持
体と、上記潜像担持体上に単数または複数の潜像を形成
するための潜像形成手段と、上記潜像担持体上に形成さ
れた潜像をトナーにより可視像化する複数の現像器と、
上記トナー像を転写材に転写する転写手段と、転写後の
残留トナーを一括して除去するトナー回収手段と、上記
回収されたトナーを上記複数の現像器の内のリサイクル
対応現像器へ搬送するトナーリサイクル手段とを具備
し、上記リサイクル対応現像器に供給される正規トナー
の現像性が他の現像器に供給されるトナーの現像性より
も低いことを特徴とする。上記請求項1の発明によれ
ば、回収トナーが搬送され、混入されるリサイクル対応
現像器の正規トナーの現像性が他の現像器に供給される
トナーの現像性よりも低いことにより、他の現像器のト
ナーが回収され混入してきても先に現像されるので、濃
度低下等の副作用を最小限に抑えることができる。
【0006】請求項2に記載の発明は、画像形成装置に
おいて、潜像担持体と、上記潜像担持体上に単数または
複数の潜像を形成するための潜像形成手段と、上記潜像
担持体上に形成された潜像をトナーにより可視像化する
複数の現像器と、上記トナー像を転写材に転写する転写
手段と、転写後の残留トナーを一括して除去するトナー
回収手段と、上記回収されたトナーを上記複数の現像器
の内のリサイクル対応現像器へ搬送するトナーリサイク
ル手段とを具備し、上記リサイクル対応現像器に供給さ
れる正規トナーの帯電量が他の現像器に供給されるトナ
ーの帯電量よりも高いことを特徴とする。上記請求項2
の発明によれば、回収トナーが搬送され、混入されるリ
サイクル対応現像器の正規トナーの帯電性が他の現像器
に供給するトナーの帯電性よりも高いことにより、他の
現像器のトナーが回収され混入してきても先に現像され
るので、濃度低下等の副作用を最小限に抑えることがで
きる。
【0007】請求項3に記載の発明は、画像形成装置に
おいて、潜像担持体と、上記潜像担持体上に単数または
複数の潜像を形成するための潜像形成手段と、上記潜像
担持体上に形成された潜像をトナーにより可視像化する
複数の現像器と、上記トナー像を転写材に転写する転写
手段と、転写後の残留トナーを一括して除去するトナー
回収手段と、上記回収されたトナーを上記複数の現像器
の内のリサイクル対応現像器へ搬送するトナーリサイク
ル手段とを具備し、上記リサイクル対応現像器に供給さ
れる正規トナーの体積平均粒径が他の現像器に供給され
るトナーの体積平均粒径よりも小さいことを特徴とす
る。上記請求項3の発明によれば、回収トナーが搬送さ
れ、混入されるリサイクル対応現像器の正規トナーの体
積平均粒径が他の現像器に供給するトナーの体積平均粒
径よりも小さいことにより、他の現像器のトナーが回収
され混入してきても先に現像されるので、濃度低下等の
副作用を最小限に抑えることができる。
【0008】請求項4に記載の発明は、画像形成装置に
おいて、潜像担持体と、上記潜像担持体上に単数または
複数の潜像を形成するための潜像形成手段と、上記潜像
担持体上に形成された潜像をトナーにより可視像化する
複数の現像器と、上記トナー像を転写材に転写する転写
手段と、転写後の残留トナーを除去するトナー回収手段
と、上記回収されたトナーを上記複数の現像器の内のリ
サイクル対応現像器へ搬送するトナーリサイクル手段と
を具備し、上記リサイクル対応現像器に供給される正規
トナーの凝集度が他の現像器に供給されるトナーの凝集
度よりも大きいことを特徴とする。上記請求項4の発明
によれば、回収トナーが搬送され、混入されるリサイク
ル対応現像器の正規トナーの凝集度が他の現像器に供給
されるトナーの凝集度よりも大きいことにより、他の現
像器のトナーが回収され混入してきても先に現像される
ので、濃度低下等の副作用を最小限に抑えることができ
る。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1、2、
3、あるいは4に記載の画像形成装置において、リサイ
クル対応現像器が黒色現像器であり、上記正規トナーが
黒色トナーであることを特徴とする。上記請求項5の発
明によれば、回収された残留トナーが搬送され混入され
るリサイクル対応現像器を、リサイクルによる副作用が
最も少ない現像器とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。この実施形態では、
黒および赤の同時2色の画像形成装置をもとに説明す
る。なお、デジタル技術を生かした同時2色機は色ずれ
がないことやスピードの点で優れており、フルカラー機
に比べれば安価であることからこれからの主流になるこ
とが予想されている。図1は、本発明を実施した画像形
成装置の概略構成図である。図1に示す様に、この画像
形成装置は、静電潜像の形成される感光体(像担持体)
1と、上記感光体1上を均一に帯電させる第1の帯電器
3と、上記感光体1上に黒画像の光書き込みを行い静電
潜像を形成する第1の書込部5と、上記感光体1上の静
電潜像を黒トナーにより現像する第1の現像器(リサイ
クル対応現像器)7と、上記感光体1上を均一に帯電さ
せる第2の帯電器9と、上記感光体1上に赤画像の光書
き込みを行う第2の書込部11と、上記感光体1上の静
電潜像を赤トナーにより現像する第2の現像器13と、
上記第1および第2の書込部5、11の制御を行う光学
走査制御系15と、上記現像された黒および赤のトナー
像を転写紙24上に転写する転写装置17と、上記感光
体1上の2色両方の残留トナーを一括して除去するトナ
ー回収装置19と、上記回収されたトナーを上記リサイ
クル対応現像器である第1の現像器7へ搬送するトナー
リサイクル装置21と、上記感光体1上の除電を行う除
電器23とを有している。そして、上記光学走査制御系
15は、書込制御部25、画像形成装置制御回路27、
レーザードライバー29とから成っている。なお、上記
第1および第2の書込部5、11はレーザー方式の他に
LEDアレー方式、液晶シャッタ方式等がある。また、
潜像形成方式には熱書き込みやイオンフロー等もあるが
ここでは言及しない。
【0011】まず、黒トナー現像のプロセスとしては、
上記第1の帯電器3により上記感光体1上が均一に帯電
され、上記第1の書込部5によって上記感光体1上にド
ット状の光書き込みがなされ黒画像の静電潜像が形成さ
れる。そして、上記第1の現像器7によって上記感光体
1上の静電潜像に黒トナーが付着され黒画像が現像され
る。上記第1の現像器7はトナーカートリッジなどのト
ナー補給部31と連結されており反射型センサ(Pセン
サ)33による濃度制御により上記第1の現像器7内の
トナー濃度に応じて上記トナーカートリッジ31から黒
トナー(正規トナー)が補充される。
【0012】次に、赤トナー現像のプロセスとしては、
上記第2の帯電器9により上記感光体1上が均一に帯電
され、上記第2の書込部11によって上記感光体1上に
ドット状の光書き込みがなされ赤画像の静電潜像が形成
され、上記第2の現像器13によって上記感光体1上の
静電潜像に赤トナーが付着され赤画像が現像される。そ
して、2色同時に上記転写装置17によって転写紙24
上にトナー像が転写され、上記感光体1上の未転写トナ
ーは上記トナー回収装置19により一括して回収され
る。上記回収されたトナーは上記トナー回収装置19か
ら上記トナーリサイクル装置21により上記第1の現像
器7に戻され、戻されたトナーは再び次の黒トナー現像
工程に利用される。そして、上記感光体1上の電位は上
記除電器23にて除電される。
【0013】ここで、本発明では、上記黒トナーより赤
トナーの方が現像効率が高くなる様に設定されている。
それは、上記トナー回収装置19により回収されたトナ
ーに混合する赤トナーの方が黒色トナーに比べて現像効
率が悪い場合、以下の様な問題が発生するためである。
すなわち、上記第1の現像器7内に徐々に赤トナーが滞
留することになり、赤トナーの量が増えてくると2成分
現像においては上記Pセンサ33の使用時には上記感光
体1上の画像濃度でトナー濃度制御を行うのでトナー濃
度が狙いより濃くなってしまい、トナーの吹き出し、地
汚れ等の不都合が発生する。
【0014】また、上記Pセンサ33による制御におい
ては常によけいな赤トナーも含めてトナー濃度制御を行
うために相対的に黒トナーの量が不足し、画像上での濃
度不足が発生する。また、1成分現像においては赤トナ
ーが上記第1の現像器7の現像ローラ上に滞留し、画像
濃度が落ちるばかりでなく現像ローラフィルミングの原
因にもなる。上記問題を解決するためには、上記黒トナ
ーより赤トナーの方が現像効率が高ければよいので、本
発明においては、上記黒トナーより赤トナーの方が現像
効率が高くなる様に、第1の実施形態として、黒色トナ
ーの帯電量>赤トナーの帯電量とし、第2の実施形態と
して、黒色トナーの体積平均粒径<赤トナーの体積平均
粒径とし、第3の実施形態として、黒色トナーの凝集度
>赤トナーの凝集度としている。ここで、黒色トナーよ
り赤トナーの方が現像効率が高くなると赤トナーの方が
優先的に現像されるが、一般の使用では回収トナーの内
訳でも黒色トナーの方が多いこと、回収トナーと正規ト
ナーを混合して使用すること、定着を行うことにより赤
色顔料が黒色顔料に隠され見えなくなることから赤トナ
ーが優先的に現像されても何ら問題はない。
【0015】次に、上記第1の実施形態について図2を
参照して説明する。図2は、トナー帯電量とトナー付着
力の関係を示す図である(電子写真の基礎と応用:電子
写真学会編)。図2において、Ft:トナーの付着力、
Fv:物理的な付着力、αq2 /4πεr2 :トナーの
鏡像力、qE1 、qE2 :現像電界の力である。図2に
おいて、トナーの帯電量がq1 〜q2 であればトナーの
付着力を現像電界の力が上回るために現像が行われる。
実用的にはトナーの電荷は分布を持つので地汚れ等の問
題により帯電量はq2 に近いところを使用する事にな
る。そこで、実用的には帯電量が高いほど現像効率は悪
くなる。すなわち、上記第1実施形態の黒色トナーの帯
電量>赤トナーの帯電量の条件の時に赤トナーが先に現
像される。
【0016】次に、リサイクル対応現像器としてトナー
濃度センサにより制御される2成分現像器において上記
第1実施形態の実験を行うと図3に示す様になった。こ
の実験では、赤トナーとして帯電性を変更したものを2
種類作成し、トナーリサイクルを行いながら赤と黒の比
率が1:1のチャートを10000枚コピーし、比較を
行い、黒トナーの帯電量>赤トナーの帯電量の場合を
○、逆の場合をXとしてプロットした。ここで、黒トナ
ーの帯電量>赤トナーの帯電量の場合は、赤トナーが先
に現像されるためホッパー内に赤トナーが滞留すること
なく黒トナーのトナー濃度が安定しているため濃度変動
はきわめて小さい。
【0017】しかし、逆の場合は赤トナーがホッパー内
に滞留してしまうためにトナー濃度センサーの出力は正
常であっても実質的な黒トナーの濃度が低下してしま
い、なおかつ赤トナーは現像されないために画像濃度の
低下は避けられない。従って、図3に示す様に、100
00枚コピー時においては、黒トナーの帯電量>赤トナ
ーの帯電量の場合(○の場合)は画像濃度がほとんど変
わりがないのに対し、逆の場合(Xの場合)は画像濃度
が半分以下になってしまう。
【0018】次に、リサイクル対応現像器として光学反
射式画像濃度センサにより制御される2成分現像器にお
いて上記第1実施形態の実験を行うと図4に示す様にな
った。この実験では、赤トナーとして帯電性を変更した
ものを2種類作成し、トナーリサイクルを行いながら赤
と黒の比率が1:1のチャートを10000枚コピー
し、比較を行い、黒トナーの帯電量>赤トナーの帯電量
の場合を○、逆の場合をXとしてプロットした。ここ
で、黒トナーの帯電量>赤トナーの帯電量の場合は、赤
トナーが先に現像されるためホッパー内に赤トナーが先
に現像されるためホッパー内に赤トナーが滞留すること
なく黒トナーのトナー濃度が安定しているため濃度変動
はきわめて小さい。
【0019】しかし、逆の場合は赤トナーがホッパー内
に滞留してしまうために光学反射式画像濃度センサの出
力が正常になるまで黒トナーの補給を続けると実際のト
ナー濃度は正常値を大きく越えたものとなり、地汚れお
よび吹き出しとなって現れてくる。従って、図4に示す
様に、10000枚コピー時においては黒トナーの帯電
量>赤トナーの帯電量の場合(○の場合)は地汚れラン
クがほとんど変わりがないのに対し、逆の場合(Xの場
合)は地汚れランクはほとんど使用に耐えない値となっ
てしまう。
【0020】次に、上記第2の実施形態について説明す
る。体積平均粒径が小さいほど単位体積あたりのファン
デルワールス力、液架橋力に代表される物理的な付着力
Fvが大きくなり、現像されにくくなる。従って、この
第2実施形態では、黒色トナーの体積平均粒径<赤トナ
ーの体積平均粒径として赤トナーが先に現像される様に
している。次に、リサイクル対応現像器としてトナー濃
度センサにより制御される2成分現像器において上記第
2実施形態の実験を行うと図5に示す様になった。この
実験では、黒トナーとしては体積平均粒径9μm、赤ト
ナーとして体積平均粒径が7.5μm、11μmの2種
類作成し、トナーリサイクルを行いながら赤と黒の比率
が1:1のチャートを10000枚コピーし、比較を行
い、赤トナーの体積平均粒径>黒トナーの体積平均粒径
(赤トナーの体積平均粒径11μm)の場合を○、逆の
場合(赤トナーの体積平均粒径7.5μm)をXとして
プロットした。
【0021】ここで、赤トナーの体積平均粒径>黒トナ
ーの体積平均粒径の場合は、体積平均粒径の大きい赤ト
ナーの方が単位重量あたりの帯電量が低いために先に現
像されるのでホッパー内に赤トナーが滞留することな
く、黒トナーのトナー濃度が安定しているため濃度変動
はきわめて小さい。しかし、逆の場合は赤トナーがホッ
パー内に滞留してしまうためにトナー濃度センサーの出
力は正常であっても実質的な黒トナーの濃度が低下して
しまい、なおかつ赤トナーは現像されないために画像濃
度の低下は避けられない。従って、図5に示す様に、1
0000枚コピー時においては、黒トナーの体積平均粒
径<赤トナーの体積平均粒径の場合は(○の場合)画像
濃度がほとんど変わりがないのに対し、逆の場合(Xの
場合)は画像濃度が半分以下になってしまう。
【0022】次に、上記第3の実施形態について説明す
る。ファンデルワールス力、液架橋等の物理的な力を流
動性に対応して表したものが凝集度である。凝集度が大
きいと言うことは単位体積あたりのファンデルワールス
力、液架橋力が大きいということであり、現像されにく
い。従って、この第3実施形態では、黒色トナーの凝集
度>赤トナーの凝集度として赤トナーが先に現像される
様にしている。次に、リサイクル対応現像器としてトナ
ー濃度センサにより制御される2成分現像器において上
記第3実施形態の実験を行うと図6に示す様になった。
この実験では、赤トナーとして凝集度を変更したものを
2種類作成し、トナーリサイクルを行いながら赤と黒の
比率が1:1のチャートを10000枚コピーし、比較
を行い、黒トナーの凝集度>赤トナーの凝集度の場合を
○、逆の場合をXとしてプロットした。
【0023】ここで、黒トナーの凝集度>赤トナーの凝
集度の場合は、赤トナーの方がファンデルワールス力、
液架橋力等の物理的な付着力が大きいいたに先に現像さ
れるのでホッパー内に赤トナーが滞留することなく黒ト
ナーのトナー濃度が安定して、濃度変動はきわめて小さ
い。しかし、逆の場合は赤トナーがホッパー内に滞留し
てしまうためにトナー濃度センサーの出力は正常であっ
ても実質的な黒トナーの濃度が低下してしまい、なおか
つ赤トナーは現像されないために画像濃度の低下は避け
られない。従って、図6に示す様に、10000枚コピ
ー時においては黒トナーの凝集度>赤トナーの凝集度の
場合(○の場合)は画像濃度がほとんど変わりがないの
に対し、逆の場合(Xの場合)は画像濃度がやはり半分
以下になってしまう。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、リサイクル対応現像器
に供給する正規トナーの現像性を他の現像器に供給する
トナーの現像性よりも低くしているので、リサイクルト
ナーとして他の現像器のトナーが混入しても先に現像さ
れ、ホッパー内に正規トナー以外のトナーが滞留するこ
とがない。また、上記リサイクル対応現像器に供給する
正規トナーの帯電量を他の現像器に供給するトナーの帯
電量よりも高くしているので、リサイクルトナーとして
他の現像器のトナーが混入しても先に現像され、ホッパ
ー内に正規トナー以外のトナーが滞留することがない。
【0025】また、上記リサイクル対応現像器に供給す
る正規トナーの体積平均粒径を他の現像器に供給するト
ナーの体積平均粒径よりも小さくしているので、リサイ
クルトナーとして他の現像器のトナーが混入しても先に
現像され、ホッパー内に正規トナー以外のトナーが滞留
することがない。また、上記リサイクル対応現像器に供
給する正規トナーの凝集度を他の現像器に供給するトナ
ーの凝集度よりも大きくしているので、リサイクルトナ
ーとして他の現像器のトナーが混入しても先に現像さ
れ、ホッパー内に正規トナー以外のトナーが滞留するこ
とがない。回収したトナーが搬送されるリサイクル対応
現像器が黒現像器であるので、他の色のトナーが混入し
ても色の変化が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した画像形成装置の概略構成図で
ある。
【図2】トナー帯電量と現像性の関係を示す図である。
【図3】トナー濃度センサー使用時において本発明の第
1実施形態と従来例のプリント枚数に対する画像濃度の
変化を示す図である。
【図4】光学反射式画像濃度センサー使用時において本
発明の第1実施形態と従来例のプリント枚数に対する地
汚れの変化を示す図である。
【図5】トナー濃度センサー使用時において本発明の第
2実施形態と従来例のプリント枚数に対する画像濃度の
変化を示す図である。
【図6】トナー濃度センサー使用時において本発明の第
3実施形態と従来例のプリント枚数に対する画像濃度の
変化を示す図である。
【符号の説明】 1…感光体(潜像担持体)、 3…第1の
帯電器、5…第1の書込部、7…第1の現像器(リサイ
クル対応現像器)、9…第2の帯電器、
11…第2の書込部、13…第2の現像器、
15…光学走査制御系、17…転写
器、 19…トナー回収装
置、21…トナーリサイクル装置、 23…
除電器、24…転写用紙、 2
5…書込制御部、27…画像形成装置制御回路、
29…レーザードライバー、31…トナーカート
リッジ、 33…Pセンサ、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−63067(JP,A) 特開 平3−208082(JP,A) 特開 昭54−113340(JP,A) 実開 昭56−60958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 21/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真式の画像形成装置であって、潜
    像担持体と、上記潜像担持体上に単数または複数の潜像
    を形成するための潜像形成手段と、上記潜像担持体上に
    形成された潜像をトナーにより可視像化する複数の現像
    器と、上記トナー像を転写材に転写する転写手段と、転
    写後の残留トナーを一括して除去するトナー回収手段
    と、上記回収されたトナーを上記複数の現像器の内のリ
    サイクル対応現像器へ搬送するトナーリサイクル手段と
    を具備したものにおいて、上記リサイクル対応現像器に
    供給される正規トナーの現像性が他の現像器に供給され
    るトナーの現像性よりも低いことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 電子写真式の画像形成装置であって、潜
    像担持体と、上記潜像担持体上に単数または複数の潜像
    を形成するための潜像形成手段と、上記潜像担持体上に
    形成された潜像をトナーにより可視像化する複数の現像
    器と、上記トナー像を転写材に転写する転写手段と、転
    写後の残留トナーを一括して除去するトナー回収手段
    と、上記回収されたトナーを上記複数の現像器の内のリ
    サイクル対応現像器へ搬送するトナーリサイクル手段と
    を具備したものにおいて、上記リサイクル対応現像器に
    供給される正規トナーの帯電量が他の現像器に供給され
    るトナーの帯電量よりも高いことを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 電子写真式の画像形成装置であって、潜
    像担持体と、上記潜像担持体上に単数または複数の潜像
    を形成するための潜像形成手段と、上記潜像担持体上に
    形成された潜像をトナーにより可視像化する複数の現像
    器と、上記トナー像を転写材に転写する転写手段と、転
    写後の残留トナーを一括して除去するトナー回収手段
    と、上記回収されたトナーを上記複数の現像器の内のリ
    サイクル対応現像器へ搬送するトナーリサイクル手段と
    を具備したものにおいて、上記リサイクル対応現像器に
    供給される正規トナーの体積平均粒径が他の現像器に供
    給されるトナーの体積平均粒径よりも小さいことを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置であって、潜像担持体と、
    上記潜像担持体上に単数または複数の潜像を形成するた
    めの潜像形成手段と、上記潜像担持体上に形成された潜
    像をトナーにより可視像化する複数の現像器と、上記ト
    ナー像を転写材に転写する転写手段と、転写後の残留ト
    ナーを一括して除去するトナー回収手段と、上記回収さ
    れたトナーを上記複数の現像器の内のリサイクル対応現
    像器へ搬送するトナーリサイクル手段とを具備したもの
    において、上記リサイクル対応現像器に供給される正規
    トナーの凝集度が他の現像器に供給されるトナーの凝集
    度よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記回収されたトナーが搬送されるリサ
    イクル対応現像器が黒色現像器であり、上記正規トナー
    が黒色トナーであることを特徴とする請求項1、2、
    3、あるいは4に記載の画像形成装置。
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