JP3358577B2 - 水質監視装置及び水質監視方法 - Google Patents

水質監視装置及び水質監視方法

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JP3358577B2 JP03467899A JP3467899A JP3358577B2 JP 3358577 B2 JP3358577 B2 JP 3358577B2 JP 03467899 A JP03467899 A JP 03467899A JP 3467899 A JP3467899 A JP 3467899A JP 3358577 B2 JP3358577 B2 JP 3358577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浄水槽、河川、
あるいは工場廃液等の水源の水質を監視する水質監視装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような水質監視装置の従来例とし
ては、例えば大阪府水道部で採用され磯島取水場に設置
されたものを挙げることができる。図6は、この従来の
水質監視装置の構成を示す概略図である。河川から沈砂
池を介して濾過器31に採取された採取水は、この濾過
器31で濾過された後、ばっ気器32で酸素が供給され
て温水器33に至る。そしてこの温水器33で、後述す
るコイ39の活動に適した10〜15℃の水温とされ
る。その後、前記採取水の流れは二手に分かれて、一方
は監視水槽36に供給され、他方は観察水槽35に供給
される。前記監視水槽36は、半円球状をなす5つの水
槽41、42、43、44、45を連設して成り、前記
温水器33から供給された採取水が第1水槽41から第
5水槽45に向かって順次に流れ込むようになってい
る。これらの監視水槽36及び観察水槽35には、それ
ぞれ複数匹のコイ39が放たれている。そして給餌器3
4によって、前記第1水槽41にコイ39の餌が供給さ
れる。また前記監視水槽36には、コイ39を監視する
ためのテレビカメラ37、37・・が各水槽41、42
・・毎に設置されている。そして前記観察水槽35に
も、コイ39を観察するためのテレビカメラ38が設置
されている。
【0003】前記水質監視装置では、給餌器34から第
1水槽41に餌を供給し続けることにより、監視水槽3
6中のコイ39は、常に第1水槽41側に偏在するよう
習慣づけられている。従って採取水の水質が正常であれ
ば、コイ39は常に第1水槽41側に偏在することにな
る。ところが採取水に有害物質が含まれると、第1水槽
41から流入してくる有害物質に対してコイ39が忌避
行動を開始し、次第に第5水槽45側へ移動する。その
ため監視水槽36中におけるコイ39の分布が正常時と
は異なるようになる。そこで監視水槽36中のコイ39
をテレビカメラ37、37・・で撮影し、その分布を画
像処理によって監視するようにしている。図7に、前記
テレビカメラ37、37・・で撮影されることとなる監
視水槽36中のコイ39の分布を示している。同図
(a)では、第1水槽41と第2水槽42とに存在する
コイ39の合計数が、第3水槽43から第5水槽45ま
でに存在するコイ39の合計数よりも多い。つまりコイ
39は通常どおり第1水槽41側に偏在しているという
ことであり、この場合には前記採取水、ひいては前記河
川の水質が正常であると判断できる。一方、同図(b)
では、第1水槽41と第2水槽42とに存在するコイ3
9の合計数が、第3水槽43から第5水槽45までに存
在するコイ39の合計数よりも少ない。つまり第1水槽
41側から流入する有害物質に対してコイ39が忌避行
動を起こしているということであり、この場合には前記
河川の水質が異常であると判断できる。そこでこのよう
にして水質が異常であると判断されたときは、さらに前
記観察水槽35中のコイ39の動きをテレビカメラ38
で観察するなどして前記判断に誤りがないことを確認し
た後、浄水場へ水質の異常を知らせるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記水質監視装置で
は、コイ39の忌避行動に基づいて採取水に有害物質が
含まれていないかどうかを判断している。コイ39を用
いたのは、コイ39が有害物質に比較的敏感で、かつ群
をなして泳ぐ習性があるからである。しかしながらコイ
39には個体差があるため、全体として前記のような習
性があるとしても、常に一定の高精度で有害物質を検知
することは困難である。またテレビカメラ37でコイ3
9を撮影してその分布を監視しているから、夜間はコイ
39に照明を当てなければ水質の監視をすることができ
ない。ところが夜のない生活によってコイ39の生態リ
ズムが崩れ、一定した感度による有害物質の検知がます
ます期待できなくなる。このような問題を避けるため
に、赤外線カメラを用いることも考えられる。しかしな
がら赤外線は熱エネルギーに変換されやすいため、これ
を常時照射すると水温が上昇してコイ39の飼育環境が
変化してしまい、精度の高い安定した有害物質の検知が
困難であるという前記の課題は依然として解決できない
のである。さらにテレビカメラ37でコイ39を撮影
し、その分布を視認で判断するという手法によっている
ため、24時間体制で人的監視が必要になるというコス
ト面の問題もあった。
【0005】また他の従来例として、特開昭63−66
461号、特開平6−324031号、特開平7−30
6194号の各公報記載の水質監視装置を挙げることも
できる。しかしながらこれらの公報に記載のものも、す
べて有害物質に対する生物の反応を視認又は画像処理
し、これによって水質の異常を検知するものである。従
って、精度の高い水質の監視を安定して行うことができ
ないという上記の課題を解決しうるものではなかった。
【0006】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、精度の高い水
質の監視を安定して行うことが可能な水質監視装置及び
水質監視方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明に係る水質
監視装置は、所定の水源から採取した採取水に、所定の
有害物質と反応して沈殿物を生じさせる試薬をマイクロ
ミキサで反応させる反応部と、この反応部で生じた沈殿
物を検知する検知部とを備えたことを特徴としている。
【0008】ここで「所定の有害物質と反応して沈殿物
を生じさせる試薬」には、採取水に含まれる有害物質と
直接に反応して沈殿物を生じさせる試薬だけでなく、採
取水に含まれる有害物質と段階的に反応して沈殿物を生
じさせる各段階の試薬も含まれる。またここで「反応
部」と「検知部」とは、それぞれ別々の部位に設けられ
ていてもよいが、互いに部位を共有したもの、すなわち
採取水と試薬とを反応させる部位で沈殿物を検知するよ
うな構成となっていてもよい。
【0009】この水質監視装置では、採取水に含まれる
有害物質と試薬とをマイクロミキサで反応させ、これに
よって発生した沈殿物を検知するようにしている。その
ため、わずかの有害物質であっても確実に反応を起こし
て沈殿物を発生させることができ、従来のように生物の
個体差や生態変化等に左右されることなく有害物質を確
実に検知することが可能となる。
【0010】また本発明に係る水質監視装置は、前記検
知部が、超音波センサによって沈殿物を検知することを
特徴としている。
【0011】この水質監視装置では、超音波によって沈
殿物の検知を行うので、夜間においても照明を当てるこ
となく有害物質を検知することが可能となる。
【0012】さらに本発明に係るの水質監視装置は、前
記超音波センサは、2次元超音波アレイセンサであるこ
とを特徴としている。
【0013】この水質監視装置では、2次元超音波セン
サで沈殿物を検知しているので、発生した沈殿物を立体
的に把握することが可能となる。
【0014】本発明に係る水質監視装置は、複数の反応
部を備え、各反応部は、それぞれ異なる有害物質に反応
して沈殿物を生じさせる試薬と前記採取水とを反応させ
るものであることを特徴としている。
【0015】この水質監視装置では、採取水に含有され
る各種の有害物質を同時に検知することが可能となる。
【0016】本発明に係る水質監視装置は、前記検知部
で検知された沈殿物に基づいて前記水源に基準値以上の
有害物質が含有されているか否かを判断する水質判断部
と、この水質判断部で基準値以上の有害物質が含有され
ていると判断されたときに所定の異常制御を行う異常制
御部とを備えたことを特徴としている。
【0017】この水質監視装置では、水源に基準値以上
の有害物質が含有されていると判断した場合には、例え
ば警報を発したり水源からの給水を停止させたり等の異
常制御を行うことが可能となる。
【0018】本発明に係る水質監視方法は、所定の水源
から採取した採取水に、所定の有害物質と反応して沈殿
物を生じさせる試薬をマイクロミキサで反応させる反応
過程と、この反応過程で生じた沈殿物を2次元超音波ア
レイセンサで検知する検知過程とを有することを特徴と
している。
【0019】ここでも「所定の有害物質と反応して沈殿
物を生じさせる試薬」には、採取水に含まれる有害物質
と直接に反応して沈殿物を生じさせる試薬だけでなく、
採取水に含まれる有害物質と段階的に反応して沈殿物を
生じさせる各段階の試薬が含まれる。
【0020】この水質監視方法では、採取水に含まれる
有害物質と試薬とを反応させ、これによって発生した沈
殿物を検知するようにしている。そのため従来例のよう
に生物の個体差や生態変化等に左右されることなく有害
物質を検知することが可能となる。またマイクロミキサ
で試薬を反応させるようにしているので、わずかの有害
物質であっても確実に反応を起こし、沈殿物を発生させ
ることが可能となる。さらに2次元超音波センサで沈殿
物を検知しているので、夜間においても照明を当てるこ
となく、しかも発生した沈殿物を立体的に把握すること
が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、この発明の水質監視装置の
具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。
【0022】(実施形態1)図1は、実施形態1の水質
監視装置の構成を示すブロック図である。水源となる浄
水槽1には、採取管7が接続されている。この採取管7
は4本の採取支管7a、7b、7c、7dに分岐し、各
採取支管7a、・・にはポンプ6が介設されている。ま
たマイクロミキサ2には、図4を用いて後述するよう
に、サンプル流入ポート2a、試薬流入ポート2b、及
び混合液流出ポート2cが設けられている。そしてこの
うちのサンプル流入ポート2aに、前記各採取支管7
a、・・が接続されている。一方、前記マイクロミキサ
2の試薬流入ポート2bには、試薬ポット4から延設さ
れポンプ6の介設された試薬管8が接続され、また混合
液流出ポート2cには、ポンプ6の介設された排液管9
が接続されている。そしてこの排液管9の出口側に、廃
液タンク5が配置されている。さらに前記マイクロミキ
サ2に向かって超音波ビームを発するように、2次元超
音波アレイセンサ3が設けられている。この2次元超音
波アレイセンサ3は、後述する制御装置10に接続され
たものである。
【0023】図2は、前記2次元超音波アレイセンサ3
を説明するための模式斜視図である。この2次元超音波
アレイセンサ3は、同図に示すx−y平面上に、4×4
のアレイ状に並置された16個の振動子11を備えて成
るものである。各振動子11は圧電体から成り、それぞ
れ超音波領域のパルス波をx−y平面と交差する方向に
送信するとともに、送信したパルス波が物体に衝突して
反射した場合、反射によって戻ってきた信号波を受信す
る働きを有している。また各振動子11には、それぞれ
遅延回路12(図3参照)が接続されていて、各振動子
11から送信されるパルス波にそれぞれ異なる遅延を与
えることができるようになっている。各振動子11毎に
前記遅延時間を制御すれば、前記パルス波の波頭を各振
動子11毎に相前後させることができる。そして2次元
超音波アレイセンサ3から送信される超音波ビームは、
各振動子11から出力されるパルス波の波頭を結ぶ波面
を有して進行する。従ってこの2次元超音波アレイセン
サ3では、前記遅延時間を制御することにより、送信す
る超音波ビームを同図に示す3次元のx−y−z空間で
自在に偏向させ、任意の位置にその焦点を形成すること
ができる。
【0024】次に図3は、前記制御装置10を示すブロ
ック図である。マイクロコンピュータの機能を有する制
御部16の指令により、送信回路13からパルス信号が
出力される。遅延回路12がこのパルス信号に与える遅
延時間は、超音波ビームの焦点を形成しようとする位置
に応じて、前記制御部16により予め各振動子11毎に
設定されている。そしてこのような遅延をパルス信号に
与えることにより、前記2次元超音波アレイセンサ3か
ら送信された超音波ビームは、所定の位置にその焦点を
形成する。ところでこの焦点位置に物体20が存在する
と、送信された超音波ビームはこれに衝突して反射さ
れ、再び前記2次元超音波アレイセンサ3で受信するこ
とになる。2次元超音波アレイセンサ3の各振動子11
で受信したパルス状の信号波には時間差が生じている
が、前記遅延回路12を再度通過することでこの時間差
が除去され、電気信号として受信回路13で受信され
る。受信回路13は、与えられた各受信パルスを増幅・
検波してアナログ/デジタル(A/D)変換器14に与
え、このA/D変換器14でデジタル信号に変換させ
る。A/D変換器14から出力されたデジタル信号は、
フレームメモリ15に2次元展開されて画像信号が生成
される。この画像信号が表示装置17に与えられ、表示
装置17に超音波検査画像が表示される。
【0025】図4は、前記マイクロミキサ2を示してい
る。同図(a)はその透過平面図であり、同図(b)は
断面図である。マイクロミキサ2は、1μl程度の微量
な試薬をサンプル液に混合するため主として分析化学の
分野で用いられてきたものであり、全体が数mm程度の
大きさに成されている。そしてこのマイクロミキサ2で
は、サンプル液Sがサンプル流入ポート2aを介してマ
イクロミキサ2の上側部分に流入する一方、試薬Rが試
薬流入ポート2bを介してマイクロミキサ2の下側部分
に流入する。流入した試薬Rは、マイクロミキサ2の中
間部に形成されたマイクロノズル18からサンプル液S
が流入した前記上側部分に拡散する。そしてこの拡散に
より、前記サンプル液Sと微量の試薬Rとが数秒で略均
一に混合するようになっている。またサンプル液Sと試
薬Rとの混合液Eは、混合液流出ポート2cから流出す
る。
【0026】次に、上記のような水質監視装置を用いて
行う水質監視方法を説明する。前記浄水槽1の浄水に含
有されるおそれのある有害物質としては、例えばHg2 2+
が挙げられる。そこで前記試薬ポット4の一つに、試薬
としてHClを貯溜する。そして各ポンプ6を駆動する
と、浄水槽1からの採取水が採取支管7aを介してマイ
クロミキサ2に流入するとともに、試薬管8を介して試
薬HClが前記マイクロミキサ2に流入する。このとき前
記採取水に有害物質Hg2 2+が含有されていると、前記マ
イクロミキサ2で次式、 Hg2 2+ + 2HCl → 2H+ + Hg2Cl2↓ の反応を生じ、これによってHg2Cl2の白色沈殿が発生す
る。つまり、マイクロミキサ2、試薬ポット4、ポンプ
6の介設された採取支管7a及び試薬管8等によって反
応部が構成されているということである。そしてこの反
応過程で生成された沈殿物が図3に示す物体20とな
り、2次元超音波アレイセンサ3から送信された超音波
ビームを反射することになる。従ってこの2次元超音波
アレイセンサ3を検知部として機能させ、前記沈殿物を
検知できることになる。そして2次元超音波アレイセン
サ3を用いれば、この検知過程で物体20を立体的に把
握できるのは上述の通りである。そこで前記沈殿物の検
知をある程度の時間継続して行う等により、発生した沈
殿物の分布状況、体積等を前記制御部16で把握する。
これらのパラメータが把握できれば所定量の採取水中に
含有されていた有害物質Hg2 2+の質量を推定できるの
で、前記制御部16では、推定された有害物質Hg2 2+
質量が所定の基準値以上であるか否かを判断する。つま
り制御部16が水質判断部として機能するということで
ある。そして有害物質Hg2 2+の前記質量が所定の基準値
以上であるときには、前記制御部16は浄水槽1に貯溜
されている浄水の水質が異常であると判断し、所定の警
報を発するとともに浄水槽1からの給水を停止させると
いう異常制御を行う。つまり、この制御部16は異常制
御部としても機能するということである。
【0027】また図1に示す水質監視装置の他の3つの
試薬ポット4には、他の有害物質に反応して沈殿物を生
じる試薬を貯溜しておく。例えば有害物質Cd2+に対する
試薬H2S、有害物質Mn2+に対する試薬(NH4)2S、有害物質
Sr2+に対する試薬(NH4)2CO3等である。このようにする
と、採取水に各有害物質Hg2 2+、Cd2+、Mn2+、Sr2+が混
在していた場合、同図に示す4つのマイクロミキサ2で
それぞれ沈殿物Hg2Cl2、CdS、MnS、SrCO3を生じる。そ
こでこれらの沈殿物を前記2次元超音波アレイセンサ3
で検知し、上記と同様にして浄水の水質に異常がないか
どうかを判定するのである。なおマイクロミキサ2の混
合液流出ポート2cから廃液管9を介して流出した混合
液は、廃液タンク5に貯溜される。
【0028】上記水質監視装置では、有害物質と反応し
て沈殿物を発生させる試薬を浄水槽1からの採取水に混
合している。そしてこのようにして発生した沈殿物を、
浄水槽1に貯溜されている浄水の水質に異常がないかど
うかを判断するためのマーカとしている。従ってコイ3
9の忌避行動を水質の異常を判断するためのマーカとし
ていた上記従来例のように、生物の個体差や生態変化等
の影響を受けることがない。また前記忌避行動はコイ3
9が有害物質に対して起こす生体反応であるが、このよ
うな生体反応を生じるには有害物質が浄水に混入してか
らある程度の時間経過を要する。これに対し上記水質監
視装置では、採取水と試薬との化学反応で生じた沈殿物
を有害物質検知のためのマーカとしている。従って有害
物質が混入してから前記マーカが発生するまでのタイム
ラグは従来例に比してきわめて短く、リアルタイム性に
優れた水質の監視に資することになる。これは、浄水槽
1から供給される浄水が30〜60分程で一般家庭に達
する通常の浄水場を考えると、きわめて有用といえる。
さらに上記のように試薬との反応で生じた沈殿物をマー
カとする手法によれば、前記採取水を分流させ、複数の
マイクロミキサ2でそれぞれ異なる試薬と混合すること
も容易である。従って採取水に各種の有害物質が混在し
ているような場合にも、異なる試薬によって各有害物質
に対応するマーカをそれぞれ同時に発生させることがで
きる。従ってこのマーカを検知すれば採取水中の有害物
質をもれなく知ることができるとともに、含まれる有害
物質の毒性等に応じて、より適切な異常制御を行うこと
ができる。
【0029】そして上記水質監視装置では、採取水と試
薬とをマイクロミキサ2で混合している。マイクロミキ
サ2を用いれば微量の採取水と試薬とを混合することが
できるので、きわめて高濃度の試薬を容易に採取水と混
合することができる。従って採取水に含有される有害物
質が微量であっても、前記マーカとしての沈殿物を高感
度で発生させることができる。しかも沈殿物はマイクロ
ミキサ2内という限られた領域で生じる。従って2次元
超音波アレイセンサ3による前記マーカの検知を容易か
つ確実なものとし、浄水槽1に貯溜されている浄水の水
質に異常がないかどうかを正確に、かつ安定して判断す
ることができる。
【0030】また上記水質監視装置では、超音波ビーム
の反射によって沈殿物を検知している。従って、夜間で
も照明や赤外線を照射することなく水質を監視すること
ができる。照明等をマイクロミキサ2に照射し続ける
と、マイクロミキサ2の微小空間内で異常な温度上昇を
生じ、有害物質と試薬との反応以外の不要な反応を生じ
たり、マイクロミキサ2が破損したりするおそれもあ
る。しかしながら上述のように照明等を照射せずに沈殿
物の検知ができるので、これらの問題が誘発されるのを
確実に回避することができる。しかも照明の照射で藻の
繁殖等が促進されて採取水に濁りが生じ、これによって
有害物質の検知精度が低下するということもないから、
高い検知精度を安定して維持することができる。また夜
間照明が不要となるので、省エネルギーを図ることもで
きる。
【0031】さらに上記水質監視装置では、前記超音波
センサとして2次元超音波アレイセンサ3を用いてい
る。2次元超音波アレイセンサ3を用いれば、発生した
沈殿物を立体的に把握することができるのは上述の通り
である。従って沈殿物の存在又は不存在のみならず、そ
の分布状況、体積等まで正確に把握することができる。
従って採取水に含有されている有害物質を定量的に評価
でき、浄水槽1に貯溜された浄水に異常がないかどうか
を所定の安全基準値と比較して正確に判断することがで
きる。そしてこのようになされた判断に従って警報を発
したり給水を停止させたりという異常制御を行うように
しているから、利用者にとってきわめて安全な浄水の供
給制御を行うことができる。また制御部16での信号処
理によって浄水に異常がないかどうかを判断できるか
ら、人的監視を不要としてコストダウンを図ることがで
きる。
【0032】(実施形態2)図5は、実施形態2の水質
監視装置の構成を示すブロック図である。この実施形態
の水質監視装置が前記実施形態1のものと異なるのは、
その反応部が、採取水に対して各種の試薬を段階的に混
合し、これによって検知対象となる沈殿物を生じさせる
よう構成されている点である。浄水槽1に接続された採
取管7からは採取支管7a、7bが分岐しているが、こ
こでは一方の採取支管7aに設けられた反応部及び検知
部について説明する。なお他方の採取支管7bにも同様
の構成の反応部及び検知部を設けることができる。
【0033】この水質監視装置の反応部の構成は次のよ
うなものである。まず前記採取支管7aにはポンプ6が
介設され、その端部が第1マイクロミキサ21のサンプ
ル流入ポートに接続されている。そしてこの第1マイク
ロミキサ21の試薬流入ポートには、第1試薬ポット4
aから延設されポンプ6の介設された第1試薬管8aが
接続されている。また第1マイクロミキサ21の混合液
流出ポートには、第1混合液管9aが接続されている。
この第1混合液管9aにもポンプ6が介設され、第2マ
イクロミキサ22のサンプル流入ポートに接続されてい
る。そしてこの第2マイクロミキサ22の試薬流入ポー
トには、第2試薬ポット4bから延設されポンプ6の介
設された第2試薬管8bが接続されている。また第2マ
イクロミキサ22の混合液流出ポートには、第2混合液
管9bが接続されている。この第2混合液管9bにはポ
ンプ6とフィルタ24とが介設され、第3マイクロミキ
サ23のサンプル流入ポートに接続されている。そして
この第3マイクロミキサ23の試薬流入ポートには、第
3試薬ポット4cから延設されポンプ6の介設された第
3試薬管8cが接続されている。また第3マイクロミキ
サ23の混合液流出ポートにはポンプ6の介設された排
液管9が接続され、この排液管9の出口側に廃液タンク
5が配置されている。そして前記第3マイクロミキサ2
3に向かって超音波ビームを発するように、検知部とし
て機能する2次元超音波アレイセンサ3が設けられてい
る。この2次元超音波アレイセンサ3も、前記実施形態
1で説明したのと同様の制御装置10に接続されてい
る。
【0034】次に、上記水質監視装置を用いて行う水質
監視方法を説明する。前記浄水槽1の浄水に複数種類の
有害物質が陽イオンとして含有されるおそれのある場合
に、この水質監視方法が特に有用である。ここでは、Ag
+とHg2+との含有が問題になる場合を例に挙げて説明す
る。まず前記第1試薬ポット4a及び第3試薬ポット4
cには試薬としてそれぞれHClを貯溜し、第2試薬ポッ
ト4bには試薬としてNH4OHを貯溜しておく。そして各
ポンプ6を駆動すると、浄水槽1からの採取水が採取管
7及び採取支管7aを介して第1マイクロミキサ21に
流入するとともに、第1試薬管8aを介して試薬HClが
第1マイクロミキサ21に流入する。このとき前記採取
水に有害物質としてAg+とHg2+とが含有されていると、
前記第1マイクロミキサ21では、 Hg2 2+ + 2HCl → 2H+ + Hg2Cl2↓ Ag+ + HCl → H+ + AgCl↓ の反応を生じ、Hg2Cl2の白色沈殿と、AgClの白色沈殿と
が生じる。
【0035】しかしながら、このままではどちらの白色
沈殿が生じているのか不明である。そこで次に、これら
の沈殿物を含む混合液を、第1混合液管9aを介して第
2マイクロミキサ22に流入させる。この第2マイクロ
ミキサ22には第2試薬ポット4bからNH4OHが供給さ
れるので、次式 AgCl + 2NH4OH → Ag(NH3)2 + + 2H2O + Cl- の反応によって前記AgClの沈殿物が溶解される。一方、
溶解されないHg2Cl2の沈殿物は、第2混合液管9bに介
設された前記フィルタ24によって除去される。従って
第3マイクロミキサ23には、Hg2Cl2の沈殿物が除去さ
れる一方でAg(NH3)2 +を含んだ混合液が流入することに
なる。
【0036】第3マイクロミキサ23には、Ag(NH3)2+
を含む前記混合液と試薬HClとが供給される。従って、
次式に示すような上記と逆方向の反応が生じることにな
る。 Ag(NH3)2 + + Cl- → AgCl↓ + 2NH3 そしてこの反応によって、前記第3マイクロミキサ23
ではAgClの白色沈殿が生じる。すると、この反応過程で
生じた沈殿物が前記物体20となり、続く検知過程で2
次元超音波アレイセンサ3から送信された超音波ビーム
を反射することになる。このようにして複数種類の有害
物質の中からAg+の存在を選択的に検出し、これに基づ
いて浄水槽1に貯溜されている浄水の水質が正常である
か異常であるかを前記制御部16で判断する。そして異
常と判断されたときには所定の警報を発するとともに、
浄水槽1からの給水を停止させるという異常制御を行う
ようになっている。また2次元超音波アレイセンサ3を
用いているので、有害物質Ag +を定量的に把握できるの
は上記と同様である。
【0037】この実施形態の水質監視装置では、採取水
に対して各種の試薬を段階的に反応させることにより、
前記採取水の中に特定種類の有害物質が含有されている
か否かを正確に判断できる。有害物質の種類によってそ
の毒性や安全基準値が異なるから、前記水質監視装置で
は、有害物質を特定することによって水質の異常を一段
と正確に判断することができる。従って、きわめて的確
な異常制御、ひいては浄水の供給制御を行うことができ
る。また浄水に含有されている有害物質を特定できるの
で、汚染源を容易に特定して適切な汚染対策を実施する
ことも容易となる。
【0038】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施
することができる。上記では浄水槽1の水質を監視して
いるが、例えば工場排水が流入しているような河川の水
質を監視するようにしてもよい。また上記ではマイクロ
ミキサ2、21、22、23によってサンプルと試薬と
を混合しているが、このマイクロミキサとして、混合し
たサンプルと試薬とをヒータで加熱する機能等をさらに
備えたマイクロセルを用いてもよい。すなわち、この明
細書でいうマイクロミキサは、前記のようなマイクロセ
ルを含むものだということである。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明に係る水質監視装置
は、所定の水源から採取した採取水に、所定の有害物質
と反応して沈殿物を生じさせる試薬をマイクロミキサで
反応させる反応部と、この反応部で生じた沈殿物を検知
する検知部とを備えたことを特徴としている。これによ
って、生物の個体差や生態変化等に左右されることなく
有害物質を確実に検知することができるので、精度の高
い水質の監視を安定して行うことが可能となる。
【0040】また本発明に係る水質監視装置は、前記検
知部が、超音波センサによって沈殿物を検知することを
特徴としている。これによって、超音波によって沈殿物
を検知することにより、夜間においても照明を当てるこ
となく検知することができる。従って水温の上昇によっ
て試薬の反応に変化が生じる等の不具合を回避して、さ
らに精度の高い水質の監視を行うことが可能となる。
【0041】さらに本発明に係る水質監視装置は、前記
超音波センサは、2次元超音波アレイセンサであること
を特徴としている。これによって、発生した沈殿物を2
次元超音波センサによって立体的に把握することができ
る。従って有害物質の定量的な評価ができ、これによっ
て一段と精度の高い水質の監視を安定して行うことが可
能となる。
【0042】本発明に係る水質監視装置は、複数の反応
部を備え、各反応部は、それぞれ異なる有害物質に反応
して沈殿物を生じさせる試薬と前記採取水とを反応させ
るものであることを特徴としている。これによって、
種の有害物質を同時に検知することができる。従って各
種の有害物質が複合して含有されているような場合に
も、確実な水質の監視を行うことが可能となる。
【0043】本発明に係る水質監視装置は、前記検知部
で検知された沈殿物に基づいて前記水源に基準値以上の
有害物質が含有されているか否かを判断する水質判断部
と、この水質判断部で基準値以上の有害物質が含有され
ていると判断されたときに所定の異常制御を行う異常制
御部とを備えたことを特徴としている。これによって、
水源に基準値以上の有害物質が含有されていると判断し
た場合に異常制御を行い、これによって確実な給水制御
を図る等が可能となる。
【0044】本発明に係る水質監視方法は、所定の水源
から採取した採取水に、所定の有害物質と反応して沈殿
物を生じさせる試薬をマイクロミキサで反応させる反応
過程と、この反応過程で生じた沈殿物を2次元超音波ア
レイセンサで検知する検知過程とを有することを特徴と
している。これによって、生物の個体差や生態変化等に
左右されることなく、またマイクロミキサによってわず
かの有害物質であっても確実に反応を起こし、沈殿物を
発生させることができる。さらに2次元超音波センサで
沈殿物を検知しているので、夜間においても照明を当て
ることなく、しかも発生した沈殿物を定量的に評価する
ことができる。従って、きわめて精度の高い水質の監視
を安定して行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の水質監視装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】上記水質監視装置に用いられる2次元超音波ア
レイセンサを示す模式斜視図である。
【図3】上記水質監視装置に備えられた制御装置を示す
ブロック図である。
【図4】上記水質監視装置に用いられるマイクロミキサ
を示し、同図(a)は透過平面図であり、同図(b)は
断面図である。
【図5】この発明の実施形態2の水質監視装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】従来例の水質監視装置の構成を示す概略図であ
る。
【図7】上記従来例の水質監視装置におけるコイの分布
を示し、同図(a)は正常時の分布図であり、同図
(b)は異常時の分布図である。
【符号の説明】
1 浄水槽 2 マイクロミキサ 3 2次元超音波アレイセンサ 4 試薬ポット 6 ポンプ 7a 採取支管 8 試薬管 13 送信/受信回路 16 制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−276875(JP,A) 特開 平10−99817(JP,A) 特開 平4−264235(JP,A) 実開 昭61−197539(JP,U) 水の分析(第3版)日本分析化学会北 海道支部 1989年4月1日発行 第110 −112頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の水源から採取した採取水に、所定
    の有害物質と反応して沈殿物を生じさせる試薬をマイク
    ロミキサで反応させる反応部と、この反応部で生じた沈
    殿物を検知する検知部とを備え、前記検知部は、 二次元超音波アレイセンサと、 前記二次元超音波アレイセンサの各振動子に接続された
    遅延回路と、 前記遅延回路を介して各振動子に超音波パルスを送信す
    ることにより、超音波ビームを三次元の空間で自由に偏
    向させ、任意の位置にその焦点を形成させるとともに、
    検知を時間継続して行い、前記超音波ビームの反射に基
    づいて前記沈殿物を示す画像信号を生成する制御手段と
    を有する ことを特徴とする水質監視装置。
  2. 【請求項2】 複数の反応部を備え、各反応部は、それ
    ぞれ異なる有害物質に反応して沈殿物を生じさせる試薬
    と前記採取水とを反応させるものであることを特徴とす
    る請求項1の水質監視装置。
  3. 【請求項3】 前記検知部で検知された沈殿物に基づい
    て前記水源に基準値以上の有害物質が含有されているか
    否かを判断する水質判断部と、この水質判断部で基準値
    以上の有害物質が含有されていると判断されたときに所
    定の異常制御を行う異常制御部とを備えたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の水質監視装置。
  4. 【請求項4】 所定の水源から採取した採取水に、所定
    の有害物質と反応して沈殿物を生じさせる試薬をマイク
    ロミキサで反応させる反応過程と、この反応過程で生じ
    た沈殿物を2次元超音波アレイセンサで超音波ビーム
    を三次元の空間で自由に偏向させ、任意の位置にその焦
    点を形成することにより、検知を時間継続して立体的に
    把握して検知する検知過程とを有することを特徴とする
    水質監視方法。
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