JP3358214B2 - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JP3358214B2
JP3358214B2 JP27519992A JP27519992A JP3358214B2 JP 3358214 B2 JP3358214 B2 JP 3358214B2 JP 27519992 A JP27519992 A JP 27519992A JP 27519992 A JP27519992 A JP 27519992A JP 3358214 B2 JP3358214 B2 JP 3358214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、専用のマイクロコント
ローラ等の電子装置、特にセントラルプロセッシングユ
ニット(以下、CPUという)と、プログラムやデータ
を固定的に格納したリードオンリメモリ(以下、ROM
という)と、ランダムアクセスメモリ(以下、RAMと
いう)等を1チップに集積した電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ一体型ビデオテープレコー
ダ(以下、カムコーダという)等の電子機器にはその全
体または一部を制御する制御手段としてワンチップ化さ
れたカスタムLSIの電子装置、いわゆるマイクロコン
トローラが搭載されている。このようなマイクロコント
ローラは一般に、CPUと、ROMやRAM等のメモリ
と、入出力ポート等の周辺回路等から構成される専用マ
イクロコンピュータである。
【0003】ここで、CPUはアドレスコントローラと
してメモリ等へのアクセスを制御し、あるいはプロセッ
サとしてプログラムを実行する。また、ROMにはプロ
グラムやデータ等、搭載される電子機器を制御するため
の情報がファームウェアの形で固定的に格納され、RA
MはCPUにプログラム実行時にワーキングエリア等を
提供し、周辺回路は外部との通信に用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年における電子機器
の高性能化や差別化のため、マイクロコントローラのR
OMに格納されるファームウェアの容量は年々増加して
いる。ファームウェアの品質については、プログラムの
構造や種々の検査により、マイクロコントローラの量産
後にバグが発生しないように最大限の努力が払われてい
る。万一、量産バグが発見された場合、従来、外付け回
路の追加等による修正や、バグを訂正したマイクロコン
トローラを再度量産して交換する等の費用と時間と人材
とを必要とする対策を採っていた。しかしながら、カム
コーダのような部品の実装密度の高い電子機器の場合、
外付け回路の追加による修正は殆ど不可能になってきて
いる。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、マイクロコントローラ等の電子装置
を複数用いたシステムにおいて、電子装置のアーキテク
チャをあらかじめ量産バグに対応できるものとすること
により、万一、量産バグが発見された場合でも、外部か
ら修正情報を一度与えるだけでバグの回避が可能となる
ようにし、かつ電子装置のROMを書換えて修正情報が
不要になった場合には、修正情報が与えられてもそれを
用いた処理を実行しないようにした電子装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明は、バージョンコードを含む情報を固定的
に記憶する固定記憶手段と、上記情報に基づいて処理を
行なう処理手段と、上記情報の修正情報が記憶されてい
る外部記憶部から上記修正情報を読み出す修正情報読出
手段とを有してなる電子装置において、上記処理手段を
制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、上記
修正情報読出手段により上記外部記憶手段から読み出し
た修正情報を記憶する修正情報記憶手段と、上記固定記
憶手段に記憶されている当該電子装置のバージョンコー
ドと上記修正情報記憶手段に記憶されている修正情報に
含まれているバージョンコードとを比較するバージョン
コード比較手段と、上記修正情報に含まれている修正ア
ドレスを記憶する修正アドレス記憶手段と、上記修正情
報に含まれている修正内容を記憶する修正内容記憶手段
とを備え、上記処理手段は、上記制御信号生成手段から
制御信号が供給されていないことを確認し、上記修正情
報記憶手段に上記外部記憶部から読み出した修正情報を
記憶し、上記バージョンコード比較手段によりバージョ
ンコードを比較し、バージョンコードが一致したとき
に、上記修正アドレス記憶手段に上記修正アドレスを記
憶し、上記修正内容記憶手段に上記修正内容を記憶し、
上記修正内容記憶手段に記憶した修正内容を実行するよ
うに構成した。
【0007】また、本発明は、上記外部記憶部に記憶さ
れているデータブロックの総データ数(以下、D1とい
う。)、修正内容を実行する電子装置のコード(以下、
D2という。)、修正内容(以下、D3という。)、エ
ラーチェックデータにバージョンコードを加算したデー
タ(以下、D4という。)及び/又はエラーチェックデ
ータに上記バージョンコードの補数を加算したデータ
(以下、D5という。)に基づき、上記処理手段によ
り、D1とD2とD3とを加算し、上記加算値の下位1
バイトと、D4からバージョンコードを減算した値とを
比較し、又は上記加算値の下位1バイトと、D5からバ
ージョンコードの補数を減算した値とを比較して、デー
タのエラーチェック及びバージョンコードの一致/不一
致を判断する。したがって、本発明では、エラーチェッ
クデータとバージョンコードを個別に記憶する必要がな
いので、外部記憶部の記憶容量を節約することができ
る。また、上記処理手段により、D1とD2とD3とを
加算し、上記加算値の下位1バイトと、D4からバージ
ョンコードを減算した値とを比較し、上記加算値の下位
1バイトと、D5からバージョンコードの補数を減算し
た値とを比較して、データのエラーチェック及びバージ
ョンコードの一致/不一致を判断するように構成しても
よい。このような構成により本発明では、エラーチェッ
クデータとバージョンコードを個別に記憶する必要がな
いので、外部記憶部の記憶容量を節約することができ、
エラーチェック及びバージョンコードの一致/不一致の
比較判断を2回行なうため、正確なエラーチェック及び
バージョンコードの比較判断を行なうことが可能であ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、制御信号生成手段から制御信
号が供給されていないときに、外部記憶部から入力され
たバージョンコードと固定記憶手段に記憶されているバ
ージョンコードが一致かどうかを比較判断し、バージョ
ンコードが一致している場合に、修正アドレス記憶手段
に修正アドレスを記憶するとともに、修正内容記憶手段
に修正内容を記憶し、修正内容記憶手段に記憶した修正
内容を実行する。したがって、固定記憶手段の内容を新
しくして修正が不要な電子装置に交換したときに、固定
記憶手段内のバージョンコードを更新しておけば、外部
記憶部からこの電子装置に修正内容が入力されても、バ
ージョンコードが一致しないので、修正内容は実行され
ない。電子装置を交換したときに、修正情報が記憶され
ていない外部記憶部に交換することで、修正を行なわな
いようにすることも可能であるが、電子装置を交換する
手間がかかる。これに対して、本発明では、バージョン
コードを更新するだけでよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明を適用する電子装
置の構成を示すブロック図である。まず、この電子装置
の構成を説明する。この電子装置1はCPU2、ROM
3、RAM4、データバス5、アドレスバス6、修正デ
ータレジスタ7、修正アドレスレジスタ8、コンパレー
タ9、スイッチ10及び通信回路11,16を備えてい
る。通信回路11は通信回線12によりEEPROM1
3に接続され、通信回路16は通信回線17によりコマ
ンダ18に接続されている。
【0010】EEPROM13はROM3における修正
アドレス、すなわち修正部分のアドレス又はスタートア
ドレスと、修正内容、すなわち修正部分にパッチしたい
内容やパッチ後に復帰するROM3上のアドレス等を格
納している外部記憶手段である。以下、修正アドレスと
修正内容をまとめて修正情報という。EEPROM13
に格納された修正アドレスは、通信回線12、通信回路
11及び8ビットのデータバス5を介して16ビットの
修正アドレスレジスタ8に書き込まれる。同様にして、
EEPROM13に格納された1ワードの修正データを
修正データレジスタ7に書き込まれる。さらに、EEP
ROM13に格納された修正内容はRAM4に書き込ま
れる。この書込みはROM3に格納されているIPL
(Initial Patch Loader)により
実行される。
【0011】16ビットのコンパレータ9はアドレスバ
ス6の実行アドレスをモニタし、修正アドレスに一致す
ると一致信号Eを出力する。このコンパレータ9はハー
ドウェアで構成してもソフトウェアで構成してもよい。
スイッチ10はデータバス5にROM3からのデータを
出力するか又は修正データレジスタ7からの修正データ
を出力するかを選択するもので、コンパレータ9が一致
信号Eを出力した時のみ、修正データレジスタ7からの
修正データを選択する。
【0012】コマンダ18は修正情報の書込みや書換え
を行うための操作手段であり、各種操作キーやディスプ
レイが設けられている。コマンダ18により修正情報の
書込み又は書換えのコマンドを入力すると、通信回線1
7、通信回路16及び8ビットのデータバス5を介して
CPU2に入力される。CPU2はこのコマンドを受信
すると、EEPROM13に格納されている修正アドレ
スを修正アドレスレジスタ8に書込むこと及び修正デー
タを修正データレジスタ7に書込むことを禁止する。こ
の処理を行う理由は以下の通りである。
【0013】すなわち、EEPROM13に格納されて
いる修正情報に誤りがあった場合、パッチ処理に入った
後にプログラムが暴走し、アドレス制御がROM3に復
帰しなくなる可能性がある。この場合、EEPROM1
3に記憶されている修正情報を書換えれば、正しい処理
を行うようにすることは可能であるが、修正情報の書込
みや書換えをROM3に格納されているIPLを用いて
行っているので、前述したようにプログラムが暴走した
場合には、このIPLに制御が移らなくなってしまうた
め、修正情報の書換えができなくなってしまう。これに
対して、前記処理を行えば、パッチ処理に入らなくなる
ため、IPLによる制御が可能になる。
【0014】図2は本発明を適用する電子装置の動作を
示すフローチャートである。以下、図1及び図2を参照
しながら、この電子装置の動作を説明する。まず、電源
投入後の初期化時、ROM3に格納されたIPLにより
コマンダ18、通信回線17及び通信回路16間の状態
が安定になるのを待つ(図2のS1)。この処理はタイ
マにより時間を測定するようにしてもよいし、コマンダ
18と通信回路16との間で信号の送受を行って安定状
態を検知するようにしてもよい。
【0015】次に、通信回線17が所定の状態かどうか
を判断する(S2)。ここで、通信手段が所定の状態と
は、例えばコマンダ18から修正情報の書込み又は書換
えのコマンドが入力されていない状態、電子装置1にコ
マンダ18が接続されていない状態等がある。通信手段
が所定の状態でない時は、IPLによる処理を終了する
(S6)。そして、例えばコマンダ18から修正情報の
書込み又は書換えのコマンドが入力されていれば、RO
M3内のパッチデータ変更用プログラムに処理が移る。
また、電子装置1にコマンダ18が接続されていない時
は、電子装置1を内蔵している電子機器の制御対象(カ
ムコーダのサーボ系等)を制御するプログラム等に制御
が移る。
【0016】通信手段が所定の状態である時は、IPL
によりEEPROM13に格納された修正情報のうち修
正アドレスを修正アドレスレジスタ8にラッチし(S
3)、修正データを修正データレジスタ7にラッチする
(S4)。さらに、修正内容をRAM4に読込む(S
5)。これでIPLによる処理が終了する。次に、コン
パレータ9はアドレスバス6に出される実行アドレスを
修正アドレスレジスタ8に記憶された修正アドレスと比
較する(S7)。そして、実行アドレスと修正アドレス
が不一致の場合、スイッチ10はROM3側に切換えら
れ(S14)、CPU2のROM3へのアクセス結果と
してROM3中に格納されているデータがデータバス5
に出力される(S15)。
【0017】一方、実行アドレスと修正アドレスが一致
した場合、スイッチ10は修正データレジスタ7側に切
換えられるので(S8)、修正データレジスタ7にラッ
チされた修正データがデータバス5に出力される(S
9)。ここで、修正データはROM3上のテーブルを参
照する1バイトのテーブルコール命令である。このテー
ブルを参照してROM3上の所定のアドレスに格納され
ている修正プログラム起動処理プログラムを実行し、R
AM4上の修正プログラムのアドレスの算出等を行う
(S10)。そして、RAM4上の修正プログラムを実
行する(S11)。テーブルコールからの復帰をジャン
プ命令で行うので、修正内容の後尾にはスタック等に待
避したリターンアドレス等を廃棄する命令が置かれてお
り、これを実行する(S12)。最後に修正プログラム
に書かれたジャンプ命令を実行してROM3の修正部分
をスキップしたアドレスに戻る(S13)。この修正部
分への再度のアクセスに備えるため、コンパレータ9に
よるアドレス比較は継続して行われる(S7)。
【0018】なお、ROM3に複数箇所の修正部分があ
る場合には、上述のフローチャート中、ステップS11
に引き続いて修正アドレスレジスタ8と修正データレジ
スタ7をそれぞれ次の修正アドレスと次の修正データに
更新すればよい。また、コンパレータ9、修正アドレス
レジスタ8及び修正データレジスタ7を複数備えること
により、複数の修正箇所に対応するようにしてもよい。
【0019】また、図1において外部のスイッチ等を操
作することにより修正アドレスレジスタ8に無効アドレ
スをラッチするように構成してもよい。また、コンパレ
ータ9や修正データレジスタ7の出力をオン・オフ制御
するゲート回路やスイッチング回路を設け、外部からオ
ン・オフ制御が行えるように構成してもよい。このよう
に構成すれば、図2のS1,S2 及びS6の処理が不要
になる。
【0020】さらに、図1においてEEPROM13を
電子装置1の内部に設け通信回線12にEEPROM書
込器を接続して、修正情報をEEPROM13に書込む
ことにより、修正情報が電子装置1の内部に書換え可能
な状態で常駐するようにしてもよい。また、図1におい
てステップS1の前にEEPROM13に格納されてい
る修正情報をRAM4に書込み、ステップS2で通信手
段が所定の状態である時に、RAM4に書込んだ修正ア
ドレスを修正アドレスレジスタ8にラッチし、修正デー
タを修正データレジスタ7にラッチするように構成して
もよい。
【0021】図3は本発明の実施例による電子装置の動
作を説明するためのブロック図である。ここで、図1と
対応する部分には対応する番号を付して、その説明を省
略する。電子装置Aは図1に示した電子装置1に電子装
置B,C等と通信するための通信回路15を付加したも
のである。また、パッチ制御用レジスタ14Aは、図1
の修正アドレスレジスタ8と修正データレジスタ7をま
とめたものである。図1のコンパレータ9やスイッチ1
0は省略した。
【0022】電子装置Bは図1に示した電子装置1から
通信回路11と16を削除し、電子装置Aと通信するた
めの通信回路21Bを付加したものである。また、パッ
チ制御用レジスタ14Bも、図1の修正アドレスレジス
タ8と修正データレジスタ7をまとめたものである。電
子装置C等も電子装置Bと同じ構成である。
【0023】電子装置Aと電子装置B,C等通信回線2
2B,22C等により接続され、双方向通信を行うよう
に構成されている。また、各電子装置は、それぞれのR
OMにそれぞれの電子装置コードとバージョンコードを
記憶している。図4は図3のEEPROM13及びRO
M3A,3Bに格納されているデータの説明図である。
図4(a)はEEPROM13に格納されているデータ
で、パッチ処理の対象となる電子装置ごとに1つのデー
タブロックを形成している。各データブロックは、その
データブロックのデータ数、パッチ処理の対象となる電
子装置のコード、電子装置のバージョンコード、パッチ
データ及びエラーチェックデータから構成されている。
ここで、バージョンコードとは、電子装置のROM上の
プログラムを新しくするごとに更新するコードである。
図4(a)では、EEPROM13には、第1バージョ
ンコード(01)が格納されている。また、エラーチェ
ックデータとしては、例えばデータブロック中の総デー
タ数からパッチデータまでの総和の下位1バイトと上位
1バイトををデータブロックの末尾に配置する。
【0024】図4(b),(c)は、それぞれROM3
A,3Bに格納されている電子装置コードであって、R
OM3Aには電子装置コード0Aとバージョンコード0
1が格納され、ROM3Bには電子装置コード0Bとバ
ージョンコード02が格納されていることを示してい
る。電子装置Bは1度ROM3Bの内容を新しくした第
2バージョンである。
【0025】図5は図3の電子装置AのIPLのフロー
チャートであり、図6は図3の電子装置BのIPLのフ
ローチャートである。以下、図3〜図6を参照しなが
ら、図3に示されているシステムのIPLの動作を説明
する。まず、電子装置Aは通信回線12及び通信回路1
1を介してEEPROM13からデータブロックの総デ
ータ数を読込む(S21)。次に、読込んだ総データ数
を基に、対象電子装置コードからエラーチェックデータ
までの1データブロックのデータを読込む(S22)。
これらのデータはRAM4のバッファエリアに格納され
【0026】次に、S22で読込んだ対象電子装置コー
ドが自装置すなわちROM3Aに格納してある電子装置
Aのコードなのかどうかを判断し(S23)、自装置の
コードあれば次のデータブロックの総データ数を読込む
(S21)。一方、自装置のコードでない、すなわち電
子装置B,C等のコードであれば、RAM4Aのバッフ
ァエリアに格納した1データブロックのデータを通信回
路15及び通信回線22を介して電子装置B,C等の通
信回路21B,21C等に送信する(S24)。
【0027】次に、EEPROM13から全データブロ
ックのデータを読込んだかどうかを判断する(S2
5)。この処理は、例えば最後のデータブロックの末尾
に特定のコードを挿入しておき、それを検出することで
行う。全データブロックのデータを読込んでなければ、
次のデータブロックの総データ数を読込む(S21)。
また、全データブロックのデータを読込んでいれば、パ
ッチ修正が許可されているかどうかを判断する(S2
6)。この判断は図2おけるステップS2に相当する。
パッチ修正が許可されていなければ、電子装置B,C等
にパッチ修正の禁止を通知し(S30)、処理を終了す
る。一方、パッチ修正が許可されていれば、電子装置
B,C等にパッチ修正の許可を通知(S27)した後、
RAM4Aのバッファエリアに格納したバージョンコー
ドとROM3Aに格納されているバージョンコードとを
比較し、一致しているかどうかを判断する(S28)。
【0028】そして、一致していればRAM4Aのバッ
ファエリアに読込んだ自装置のパッチデータをRAM4
Aのパッチデータ記憶エリアに移すと共に、修正アドレ
スと修正データをパッチ制御用レジスタ14Aにラッチ
して処理を終了する(S29)。また、一致していない
時は、処理を終了する。ここでは、いずれも01で一致
しているので、S29の処理を行う。
【0029】次に、電子装置Aからデータを受信した電
子装置の動作を電子装置Bを例にして説明する。まず、
電子装置Aから通信回線22及び通信回路21Bを介し
て受信したデータをRAM4Bのバッファエリアに読込
む(S31)。次に、バッファエリアに読込んだデータ
数とデータブロックの先頭にある総データ数が等しいか
どうかを判断し(S32)、等しければ次にエラーチェ
ックコードを見てエラーがあるかどうかを判断し(S3
3)、エラーがなければ電子装置Aからパッチ修正の許
可が通知されているかどうかを判断し、許可されていれ
ば次にRAM4Bのバッファエリアに格納したバージョ
ンコードとROM3Bに格納されているバージョンコー
ドが一致しているかどうかを判断する。そして、一致し
ていれば、RAM4Bのバッファエリアに読込んだ自装
置のパッチデータをRAM4Bのパッチデータ記憶エリ
アに移すと共に、修正アドレスと修正データをパッチ制
御用レジスタ14Bにラッチして処理を終了する(S3
6)。これに対して、受信したデータ数が総データ数と
不一致であったり、エラーがあったり、パッチ修正が禁
止されていたり、バージョンコードが不一致である場合
には処理を終了する。
【0030】ここでは、受信したバージョンコードは0
1であり、ROM4Bに格納されているバージョンコー
ドは02であって、一致しないからS36の処理が行わ
れない。これは、ROM4Bにはバグを取り除いた新し
いプログラムが格納されているので、パッチ処理が不要
であることを意味する。図7は図3のEEPROM13
に格納されているデータの他の例の説明図である。
【0031】この例では、データブロック中に1バイト
のバージョンコードを割り付けるのではなく、データブ
ロック末尾の2バイトにエラーチェックコードとバージ
ョンコードを加算したデータを割り付けている。より詳
細には、エラーチェックデータとして、例えば総データ
数からパッチデータまでを総和を計算し、その下位1バ
イトには単純にバージョンコード(01)を加算し、上
位1バイトにはバージョンコードの補数(FE)を加算
している。このようにすれば、EEPROMの容量を節
約することができる。
【0032】エラーチェック及びバージョンコードの一
致を判断する方法は以下のようになる。まず、受信した
データからから計算した「総データ数」+「対象電子装
置コード」+「パッチデータ」の下位1バイトと「エラ
ーチェックデータ+(01)」−「01」とを比較し、
さらに前記計算値の上位1バイトと「エラーチェックデ
ータ+(FE)」−FEとを比較する。そして、それら
が共に一致している場合のみ、データにエラーがなかっ
たものとしてバージョンコードを01とする。これによ
り、バージョンコード01のみを用いた場合と比較する
と誤ってパッチ修正を行ってしまう可能性を低減するこ
とができる。
【0033】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。例えば、図6においてバージョンコードの一致を判
断する処理は、S31からS34の間のいずれか位置に
配置してもよい。ただし、バージョンコードをエラーチ
ェックデータと加算した場合には、S33の処理内で行
うことになる。また、電子装置Aにおいて自装置のデー
タのエラーチェックを行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、電子装置の固定記憶手段にバグが発見された場
合、外部記憶部から修正情報を入力するだけでバグの回
避が可能となる。また、制御信号生成手段から制御信号
が供給されていないときに、外部記憶部から入力された
バージョンコードと固定記憶手段に記憶されているバー
ジョンコードが一致するかどうかを比較し、上記比較に
よりバージョンコードが一致した場合に、修正アドレス
記憶手段に修正アドレスを記憶するとともに、修正内容
記憶手段に修正内容を記憶し、修正内容記憶手段に記憶
した修正内容を実行することができる。また、本発明に
よれば、外部記憶部に記憶されている修正情報に誤りが
あった場合に、制御信号生成手段から制御信号が供給さ
れ、修正アドレス記憶手段に修正アドレスが書き込まれ
るのを禁止し、及び修正内容記憶手段に修正内容が書き
込まれるのを禁止するので、誤った修正情報による修正
処理を防止し、アドレス制御を固定記憶手段に復帰させ
ることができる。さらに、固定記憶手段の内容を新しく
して修正が不要な電子装置に交換したときに、固定記憶
手段内のバージョンコードを更新しておけば、修正が不
要な電子装置に対して誤って修正内容を実行することを
防止することができる。この場合、外部記憶部の交換が
不要であるため、電子装置の故障時等で、修理部門で交
換を行なう場合の工数の削減とミスの削減が期待でき
る。また、本発明によれば、外部記憶部には、少なくと
も総データ数(以下、D1という。)、対象電子装置コ
ード(以下、D2という。)、修正内容(以下、D3と
いう。)、エラーチェックデータにバージョンコードを
加算したデータ(以下、D4という。)及び/又はエラ
ーチェックデータにバージョンコードの補数を加算した
データ(以下、D5という。)が記憶されており、処理
手段により、D1とD2とD3とを加算し、加算値の下
位1バイトと、D4からバージョンコードを減算した値
とを比較し、加算値の下位1バイトと、D5からバージ
ョンコードの補数を減算した値とを比較して、データの
エラーチェック及びバージョンコードの一致/不一致を
判断するので、エラーチェックデータとバージョンコー
ドを個別に記憶する必要がなく、外部記憶部の記憶容量
を節約することができ、エラーチェック及びバージョン
コードの一致/不一致の比較判断を2回行なうため、正
確なエラーチェック及びバージョンコードの比較判断を
行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する電子装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明を適用する電子装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明の実施例による電子装置の動作を説明す
るためのブロック図である。
【図4】図3のEEPROM13及びROM3A,3B
に格納されているデータの説明図である。
【図5】図4の電子装置AのIPLのフローチャートで
ある。
【図6】図4の電子装置BのIPLのフローチャートで
ある。
【図7】図3のEEPROM13に格納されているデー
タの他の例の説明図である。
【符号の説明】
1…電子装置、2…CPU、3…ROM、4…RAM、
7…修正データ記憶手段、8…修正アドレス記憶手段、
9…コンパレータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/06 G06F 11/00 G06F 11/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バージョンコードを含む情報を固定的に
    記憶する固定記憶手段と、上記情報に基づいて処理を行
    なう処理手段と、上記情報の修正情報が記憶されている
    外部記憶部から上記修正情報を読み出す修正情報読出手
    段とを有してなる電子装置において、 上記処理手段を制御する制御信号を生成する制御信号生
    成手段と、 上記修正情報読出手段により上記外部記憶手段から読み
    出した修正情報を記憶する修正情報記憶手段と、 上記固定記憶手段に記憶されている当該電子装置のバー
    ジョンコードと上記修正情報記憶手段に記憶されている
    修正情報に含まれているバージョンコードとを比較する
    バージョンコード比較手段と、 上記修正情報に含まれている修正アドレスを記憶する修
    正アドレス記憶手段と、 上記修正情報に含まれている修正内容を記憶する修正内
    容記憶手段とを備え、 上記処理手段は、上記制御信号生成手段から制御信号が
    供給されていないことを確認し、上記修正情報記憶手段
    に上記外部記憶部から読み出した修正情報を記憶し、上
    記バージョンコード比較手段によりバージョンコードを
    比較し、バージョンコードが一致したときに、上記修正
    アドレス記憶手段に上記修正アドレスを記憶し、上記修
    正内容記憶手段に上記修正内容を記憶し、上記修正内容
    記憶手段に記憶した修正内容を実行することを特徴とす
    る電子装置。
  2. 【請求項2】 上記外部記憶部には、少なくともデータ
    ブロックの総データ数(以下、D1という。)、修正内
    容を実行する電子装置のコード(以下、D2とい
    う。)、修正内容(以下、D3という。)、エラーチェ
    ックデータにバージョンコードを加算したデータ(以
    下、D4という。)及び/又はエラーチェックデータに
    上記バージョンコードの補数を加算したデータ(以下、
    D5という。)が記憶されており、 上記処理手段は、D1とD2とD3とを加算し、上記加
    算値の下位1バイトと、D4からバージョンコードを減
    算した値とを比較し、及び/又は上記加算値の下位1バ
    イトと、D5からバージョンコードの補数を減算した値
    とを比較して、データのエラーチェック及びバージョン
    コードの一致/不一致を判断することを特徴とする請求
    項1記載の電子装置。
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