JP3358095B2 - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ

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JP3358095B2
JP3358095B2 JP10345793A JP10345793A JP3358095B2 JP 3358095 B2 JP3358095 B2 JP 3358095B2 JP 10345793 A JP10345793 A JP 10345793A JP 10345793 A JP10345793 A JP 10345793A JP 3358095 B2 JP3358095 B2 JP 3358095B2
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紀夫 恩地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電スイッチに関し、特
にその消費電流を低減するようにした光電スイッチに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常光電スイッチは発振回路によって投
光パルスを発生し、投光パルスによって周期的に投光素
子を駆動している。そして物体検知領域を介して投光素
子の光を受光し、受光出力を増幅し所定の閾値で受光信
号を弁別している。次いで投光パルスに同期させて比較
回路から出力が得られるかどうかによって信号処理を行
い、物体の有無を判定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるにこのような従
来の光電スイッチにおいて、消費電流を削減しようとす
れば発振回路の発振周期を長くし、デューティ比を小さ
くすることが考えられる。又投光電流が小さくてもすむ
ように光学系の構造を大きくすることも考えられる。
【0004】しかしながら投光パルスの周期を長くすれ
ば、応答時間が長くなるという欠点がある。又光学系の
構造を大きくすれば、光電スイッチの形状が大きくなっ
てしまうという欠点がある。
【0005】光電スイッチは物体や人体等の接近を検出
するものであるが、使用状態によって周囲が暗ければほ
とんど物体等を検知する可能性はなく、明るい場合にの
みこれらを検知する必要性が生じるような用途も考えら
れる。本発明はこのような用途に対応した光電スイッチ
であり、応答時間が長くなることなく、又光電スイッチ
の形状を大きくせずに消費電流を削減できるようにする
ことを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、光電スイッチの表面に取付けられ光電スイッチが物
体検知の可能性のある状態を検知してその判別信号を出
力する検出起動回路と、検出起動回路より検出信号が得
られない場合には第1の周期で、検出信号が得られた場
合にはこれより短い第2の周期で投光パルスを発生する
発振回路と、発振回路から得られる投光パルスに基づい
て物体検知領域に光を照射する投光部と、投光部より照
射された物体検知領域からの光を受光する受光部と、受
光部より得られる信号を所定の閾値レベルで弁別する比
較回路と、比較回路の出力に基づいて物体の有無を判別
する信号処理回路と、を具備することを特徴とするもの
である。
【0007】本願の請求項4の発明は、光電スイッチの
表面に取付けられた太陽電池を有する起電力発生回路
と、投光パルスを発生する発振回路と、起電力発生回路
からの起電力によって動作し、発振回路から得られる投
光パルスに基づいて物体検知領域に光を照射する投光部
と、投光部より照射された物体検知領域からの光を受光
する受光部と、受光部より得られる信号を所定の閾値レ
ベルで弁別する比較回路と、比較回路の出力に基づいて
物体の有無を判別する信号処理回路と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0008】本願の請求項5の発明は、投光パルスを発
生する発振回路と、発振回路から得られる投光パルスに
基づいて物体検知領域に光を照射する投光部と、投光部
より照射された物体検知領域からの光を受光する受光部
と、受光部の受光レベルの交流成分を増幅する交流増幅
回路と、交流増幅回路より得られる増幅信号を所定の閾
値レベルで弁別する第1の比較回路と、第1の比較回路
の出力に基づいて物体の有無を判別する信号処理回路
と、受光部より得られる直流成分を弁別する第2の比較
回路と、第2の比較回路の出力に基づいて発振回路の出
力を断続させるゲート回路と、を具備することを特徴と
するものである。
【0009】本願の請求項7の発明は、発振回路と、周
囲状態の照度を検出する照度検出手段と、発振回路の出
力を分周すると共に照度検出手段より周囲照度が明るい
ときに短い第3の周期とし、暗いときにこれより長い第
4の周期となるように投光パルスの周期を制御する周期
制御手段と、周期制御手段から得られる投光パルスに基
づいて物体検知領域に光を照射する投光部と、物体検知
領域からの光を受光する受光部と、受光部の受光レベル
の交流成分を増幅する交流増幅回路と、交流増幅回路の
出力に基づいて物体の有無を判別する信号処理回路と、
を具備することを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項8の発明は、発振回路と、物
体検知領域からの光を受光する受光部と、受光部の出力
を直流増幅する増幅回路を有し、直流増幅レベルに基づ
いて周囲の照度を検出する照度検出手段と、発振回路の
出力を分周すると共に照度検出手段より周囲照度が明る
いときに短い第3の周期とし、暗いときにこれより長い
第4の周期となるように投光パルスの周期を制御する周
期制御手段と、周期制御手段から得られる投光パルスに
基づいて物体検知領域に光を照射する投光部と、受光部
の受光レベルの交流成分を増幅する交流増幅回路と、交
流増幅回路の出力に基づいて物体の有無を判別する信号
処理回路と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、検出起動回路は光電スイッチが設置される環
境下において物体等の検知の可能性がある状態を検出し
ている。そして可能性が低い状態では発振回路の発振周
期を長い第1の周期とし、検知の可能性が高い状態では
短い第2の周期の投光パルスを発生させるようにしてい
る。このため検知の可能性がほとんどなければ投光部で
はほとんど電流を消費せず、平均しても投光部の消費電
流を低減できることとなる。
【0012】又請求項4の発明では、光電スイッチの表
面に太陽電池を設け、これによって発振回路や投光回路
に電源を供給するようにしている。又本願の請求項5又
は6の発明では、周囲環境が明るくなれば受光部より出
力される直流レベルが増大するため、これを第2の比較
回路によって検知し、発振回路の出力を投光部に伝える
ようにしている。こうすれば明るい環境下でのみ投光が
開始されることとなり、暗い環境下では光を発光しない
ため光電スイッチの消費電流が削減できることとなる。
【0013】又請求項7及び8の発明では、周囲環境が
明るいかどうかを照度検出手段によって検出し、周囲が
明るい状態では短い第3の周期の投光パルスを発生し、
暗いときには長い第4の周期の投光パルスとなるように
その周期を制御している。そしてこの投光パルスに基づ
いて投光部より物体検知領域に光を照射し、その反射光
を受光し交流増幅信号に基づいて物体の有無を判別して
いる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の第1実施例による光電スイッ
チの全体構成を示すブロック図である。本図において発
振回路1は投光パルスを発生する発振回路であって、投
光パルスは投光回路2に与えられる。投光回路2は投光
パルスに応じて投光素子3を周期的に駆動するものであ
る。投光素子3と投光回路2とは光電スイッチの投光部
を構成している。この光電スイッチを例えば拡散反射型
光電スイッチとすると、物体が接近すれば投光素子3よ
り照射された光が物体を介して受光素子4に受光され
る。受光素子4には受光回路5が接続されており、これ
らは受光部を構成している。そして受光回路5の受光信
号はプリアンプ6を介して比較回路7に与えられる。比
較回路7には所定の閾値Vth1 が設定され、このレベル
を越える信号が得られた場合には比較信号が信号処理回
路8に与えられる。信号処理回路8には発振回路1より
投光パルスがゲート信号として与えられる。信号処理回
路8はゲート回路や積分回路によって構成され、比較回
路7からの出力が連続する場合に物体検知信号を出力す
るものであり、出力回路9を介して外部に出力される。
【0015】さて本実施例では発振回路1には検出起動
回路10が接続される。検出起動回路10は光電スイッ
チが設置される環境が物体や人体等を検出する可能性が
ある環境下かどうかを判別するための回路であり、この
ような環境下にあるかどうかによって発振回路1に周期
制御信号を与えるものである。発振回路1はこのような
環境下にない場合は長い第1の周期T1の投光パルスを
発生し、検出起動回路10より検出信号が与えられたと
きにはこれより短い第2の周期T2の投光パルスを発生
するものである。
【0016】さて図2は検出起動回路10Aと発振回路
1Aの第1実施例を示す回路図である。本図において検
出起動回路10Aは光電スイッチの筐体表面に設けられ
た太陽電池11を含んで構成されており、この太陽電池
が光が照射されたときに定電流を発振回路1Aに与える
ものである。検出起動回路10Aはこの太陽電池11と
逆流防止用のダイオードD1、定電流用のFET12及
びこのFET12に接続されたカレントミラー回路CM
1から構成される。又発振回路1Aはカレントミラー回
路CM2〜CM4,コンデンサC1の充放電回路とコン
パレータ13を含んで構成されるCR型の発振回路であ
る。
【0017】まずこの光電スイッチに光が照射されない
場合の動作について説明する。この場合には発振回路1
Aは動作を開始すると、カレントミラー回路CM3によ
って定まる電流IがコンデンサC1を充電する。その充
電電圧が閾値Vth(on)に達すれば、コンパレータ13が
反転し閾値が低下してVth(off) となる。そしてコンデ
ンサC1の電荷はカレントミラー回路CM4によって放
電されることとなる。図3(a)はこの場合のコンデン
サC1の端子電圧、図3(b)は発振回路1より出力さ
れる投光パルスの波形を示している。この波形によって
発振回路1Aは長い周期T1で発振し、この投光パルス
が投光回路2に与えられて投光素子3が駆動される。
【0018】そして光電スイッチの太陽電池11に光が
照射されれば、定電流用のFET12を介してカレント
ミラー回路CM1に定電流I1 が供給される。従って発
振回路1Aのカレントミラー回路CM2を介してコンデ
ンサC1の充電電流がI+I1 と大きくなり、充電の周
期が短くなる。そのため図3に示すように、光が照射し
ている場合には発振回路1の発振周期T2は短くなる。
このように光電スイッチが設置されている環境が暗く、
太陽電池11に光が照射されず物体を検知する必要がほ
とんどないと考えられるような環境下では、発振回路1
の発振周期を長くし、光が照射されて明るくなれば物体
が接近する可能性が高いものとして発振周期を短くして
いる。このため物体検出の可能性がある環境下では十分
な応答性を確保することができ、光電スイッチの低消費
電力化を図ることができる。尚この実施例では太陽電池
11に並列にコンデンサC2を設けているため、一瞬光
が遮られてもコンデンサC2から定電流を供給すること
ができ、応答時間が低下することはない。
【0019】図4は検出起動回路10Bの第2実施例を
示す回路図である。本実施例では光電スイッチが物体や
人体等の検出する可能性があるか否かをサーモパイルを
用いて検出している。即ちサーモパイル14の出力は演
算増幅器15に接続され、この演算増幅器によって非反
転増幅される。そして増幅出力はコンパレータ16に与
えられる。コンパレータ16には所定の閾値が設定さ
れ、この閾値レベルを越える信号が得られたときにはト
ランジスタQ1を介してカレントミラー回路CM1を動
作させるものである。このカレントミラー回路CM1は
図2に示す発振回路1Aに接続されており、その動作も
前述のものと同様であるので説明を省略する。本実施例
においては近接スイッチに人体や他の発熱体が接近した
ときに、近接スイッチが検出の可能性があるものとして
発振回路の投光パルスを短い第2の周期T2としてお
り、その他の場合は長い第1の周期T1とすることによ
って消費電流を低減している。
【0020】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図5は本発明の第2実施例による光電スイッチの全
体構成を示すブロック図である。本図において第1実施
例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。本実施例では光電スイッチ内の受光側の各回路には
光電スイッチ内部の電池21より電源を供給する。そし
て投光部の発振回路1と投光回路2には起電力発生回路
22より電源を供給する。起電力発生回路22は光電ス
イッチの表面に設けられた太陽電池を含んでおり、図6
に示すように複数の太陽電池23a,23b・・・に逆
流防止用のダイオードD2及びコンデンサC3を用いて
構成される。こうすれば光電スイッチに光が照射された
ときにのみ発振回路1は発振を開始し、投光回路2を介
して投光素子3を駆動する。このように光電スイッチが
設置される環境が明るくなれば、物体や人体の検知の可
能性があるような使用状態では、投光部の消費電流を有
効に削減することができる。
【0021】尚本実施例は光電スイッチに光が照射され
たときに太陽電池の起電力を電源として投光部から断続
的に光を照射するようにしているが、このとき発振回路
の投光パルスによって電池21から受光部の各部に供給
される電源を断続するように構成してもよい。こうすれ
ば受光部側でも更に低消費電力化を図ることができる。
又光電スイッチの外部より電源を供給する必要がなくな
れば、光電スイッチのケーブルの接続ライン数を減少さ
せることが可能となる。
【0022】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図7は第3実施例による光電スイッチの全体構成を
示すブロック図であり、前述した各実施例と同一部分は
同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施例は受
光部から光が受光されたときに光電スイッチを動作させ
るようにしたものである。即ち受光回路5の出力は比較
回路31及び交流増幅回路32に与えられる。比較回路
31には閾値Vth2 を越える出力が入力されたときに弁
別出力をタイマ回路33に与えるものである。タイマ回
路33は比較出力によって動作し、比較出力がオフとな
れば所定時間後にオフとなるオフディレー型の回路であ
って、その出力はゲート回路34に与えられる。ゲート
回路34はタイマ回路33の出力に基づいて発振回路1
からの投光パルスを投光回路2に与えるものである。
【0023】次に図8は本実施例の受光回路5,比較回
路31,交流増幅回路32の構成例を示す回路図であ
る。本図において受光回路5の出力はコンデンサC4を
介して交流増幅回路32の演算増幅器32aに与えら
れ、又コンデンサC5,抵抗R1を介して比較回路31
を構成するコンパレータ31aに与えられる。コンパレ
ータ31aの他方の入力端には基準電圧が与えられてい
る。そしてその出力はタイマ回路33を介してゲート回
路34に与えられる。投光回路2の構成は前述した実施
例と同様である。
【0024】次に本実施例の動作についてタイムチャー
トを参照しつつ説明する。図9(a)は受光回路5の出
力を示す波形図である。時刻t1〜t2の間ではこの光電ス
イッチが設置されている環境が暗いものとすれば、受光
素子4の出力を反転増幅しているため受光回路5の出力
は高いレベルとなっている。このときには比較回路31
の出力はLレベルであり、図9(c)に示すように発振
回路1の出力パルスは投光回路2には伝えられていな
い。そして時刻t2以後に周囲が明るくなれば受光素子4
を増幅して得られる出力も図9(a)に示すように低く
なる。従って比較回路31の入力レベルが低くなり、比
較回路31より図9(b)に示す出力が得られる。この
出力はタイマ回路33を介してゲート回路34に与えら
れる。従って図9(c),(d)に示すように発振回路
1の出力が投光パルスとして投光回路2に加えられる。
そのため投光素子3は断続的に点灯することとなる。
【0025】さて時刻t3に物体の検知領域に被検出体が
到来すれば、その反射光は受光素子4より受光される。
従って受光回路5の出力は図9(a)に示すように投光
パルスに対応して変動することとなる。交流増幅回路3
2ではこの交流成分のみを増幅するため、図9(e)に
示すように光信号の変化分のみが比較回路7に与えられ
る。従って閾値Vth1 を越える場合には、比較出力が信
号処理回路8に与えられ物体検知信号が出力されること
となる。そして時刻t4以後に示すように周囲環境が暗く
なれば比較回路31の出力はLレベルに戻る。従ってタ
イマ回路33の動作時間経過後は発振回路1の出力がゲ
ート回路34から投光回路2に伝えられなくなり、投光
が停止する。このように周囲環境が明るい期間のみ物体
や人体等を検知する可能性があるものとして投光回路を
制御することによって、光電スイッチの消費電流を大幅
に削減することができる。
【0026】図10は本発明の第4実施例による光電ス
イッチの全体構成を示すブロック図であり、前述した第
3実施例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省
略する。本実施例は電源回路35から光電スイッチの各
部に電源を供給している。そして電源回路35から受光
回路5と比較回路31及びタイマ回路33には常に電源
を供給しておき、タイマ回路の出力によってスイッチ3
6を開閉するようにしたものである。そしてスイッチ3
6を介してその他の回路、即ち交流増幅回路32,比較
回路7,信号処理回路8,出力回路9及び発振回路1と
投光回路2に電源を供給している。こうすれば比較回路
31の閾値以下の状態では受光回路5と比較回路31及
びタイマ回路33のみに電源が供給されるため、その消
費電流は極めて小さい値となる。そして物体を検知でき
る状態となれば、その他の回路にも電源を供給すること
によって光電スイッチの消費電流の平均値を大幅に低減
することができる。
【0027】尚前述した第3及び第4実施例では比較回
路31の出力をオフディレー型のタイマ回路を介して発
振回路やスイッチを動作させるようにしているが、タイ
マ回路を用いず比較回路31の出力をそのまま制御信号
として用いることができることはいうまでもない。又第
3実施例においてはタイマ回路33の出力によって発振
回路1に発振の停止又は開始を制御する制御信号として
用いるようにすることも可能である。
【0028】次に本発明の第5実施例について説明す
る。図11は第5実施例による光電スイッチの構成を示
すブロック図であり、前述した従来例と同一部分は同一
符号を付して詳細な説明を省略する。本図において発振
回路40は一定周期のクロック信号を生成するものであ
り、その出力は分周回路41,42に与えられる。分周
回路41,42はクロック信号を相異なる分周数だけ分
周し、夫々周期T3,T4の信号を生成する回路であっ
て、夫々の出力は投光周期生成回路43に与えられる。
投光周期生成回路43は入力信号の立上り又は立下り時
点で所定幅の投光パルスを生成するものであり、いずれ
か一方を選択して投光回路2に与えている。投光回路2
は前述した各実施例と同様に投光パルスに基づいて投光
素子3を駆動するものである。
【0029】又受光素子4からの出力は受光回路5を介
して交流増幅回路32及び照度検出回路44に与えられ
る。交流増幅回路32については第3実施例と同様であ
り、その出力はゲート回路45を介して信号処理回路4
6に与えられる。又照度検出回路44は受光回路5から
の受光出力の直流成分を増幅し周囲照度を検出するもの
である。即ちこの光電スイッチが設置されている環境が
明又は暗状態のいずれかを判別し、その出力を投光周期
生成回路43に選択信号として出力する。又信号処理回
路46はゲート回路45を通過した出力レベルに基づい
て物体の有無を判別するものであり、その出力は出力回
路9を介して外部に出力される。ここで受光素子4,受
光回路5と照度検出回路44とは、周囲状態の照度を検
出する照度検出手段を構成している。
【0030】図12は本実施例による光電スイッチの動
作を示すタイムチャートであり、(a)〜(d)は図1
1のa〜dの各部の波形を示している。本図に示すよう
に発振回路41のクロック信号は分周回路41,42で
分周され、夫々図12(a),(b)で示すように周期
T3,T4の信号が出力される。さて動作開始時には受
光素子4を介してこの光電スイッチが設置される環境下
が例えば照明等によって明るいものとすると、照度検出
回路44より図12(c)に示すように明の信号を投光
周期生成回路43に出力する。従って投光周期生成回路
43は図示のように短い第3の周期T3の分周回路41
の出力が選択され、その立上り時に図12(d)に示す
ように一定幅の投光パルスが生成される。こうすれば周
囲環境が明るい場合には人体等を検出する可能性が高い
ため、応答速度を低下させることなく投光素子3より駆
動できる。そして周囲環境が暗くなれば照度検出回路4
4より「暗」の出力が出され、長い第4の周期T4の分
周回路42の出力が選択される。従って長周期で投光回
路2により投光素子3が駆動される。こうすれば周囲環
境が暗く人体等を検出する可能性が低い状態下では、光
電スイッチの消費電力を大幅に低減することができる。
【0031】尚第5実施例では受光素子4と受光回路5
をそのまま用いて照度を検出するようにしているが、他
の受光素子を用いて周囲の照度を検出するようにしても
よいことはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1の発明によれば、光電スイッチが物体等を検知する可
能性のある環境下では発振回路の周期を短くし、その他
の環境下ではその周期を長くしている。従って投光回路
の消費電流の平均値を大幅に削減することができる。又
物体検知の可能性がある環境下では通常の周期で発振す
るため、応答速度が低下する恐れはない。又光学系の構
造を変化させることなくそのままの形状の光電スイッチ
に適用することができる。
【0033】又本願の請求項4の発明では、この光電ス
イッチの外部に太陽電池から成る起電力回路を設けてい
るため、投光部の電流を太陽電池から供給することがで
き、投光部の消費電流を削減することができる。更に請
求項5及び6の発明では、受光素子によって周囲環境の
状態を検出し、明るくなれば投光を開始している。この
ため太陽電池やサーモスタット等を用いることなく、通
常の光電スイッチの光学系を変更せずに低消費電力化を
図ることができるという効果が得られる。
【0034】又請求項7及び8の発明では、周囲環境が
明るくなれば投光パルスの周期を短くし、暗くなれば周
期を長くしている。従って物体や人体等を検知する可能
性がある環境下では応答速度が低下することがなく、検
知の可能性が低い暗い環境下では消費電力を大幅に低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による光電スイッチの全体
構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例による光電スイッチの発振回路1Aと
検出起動回路10Aの第1実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の発振回路の動作を示すタイムチャート
である。
【図4】本発明の第2実施例による検出起動回路10B
の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施例による光電スイッチの全体
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例による光電スイッチの起電
力発生回路の一例を示す回路図である。
【図7】本発明の第3実施例による光電スイッチの全体
構成を示すブロック図である。
【図8】本実施例の受光回路5,比較回路31,交流増
幅回路32の構成を示す回路図である。
【図9】本実施例の動作を示すタイムチャートである。
【図10】本発明の第4実施例による光電スイッチの全
体構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5実施例による光電スイッチの全
体構成を示すブロック図である。
【図12】本実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1,1A 発振回路 2 投光回路 3 投光素子 4 受光素子 5 受光回路 6 プリアンプ 7,31 比較回路 8,46 信号処理回路 9 出力回路 10,10A,10B 検出起動回路 11,23a,23b,23c 太陽電池 13,16,31A コンパレータ 14 サーモパイル 21 電池 22 電力発生回路 32 交流増幅回路 33 タイマ回路 34 ゲート回路 35 電源回路 36 スイッチ 40 発振回路 41,42 分周回路 43 投光周期生成回路 44 照度検出回路 CM1〜CM4 カレントミラー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 建治 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−282923(JP,A) 特開 平5−75420(JP,A) 特開 平5−304456(JP,A) 特開 平5−308269(JP,A) 特開 平4−5598(JP,A) 特開 昭62−139411(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/78 G01V 8/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電スイッチの表面に取付けられ光電ス
    イッチが物体検知の可能性のある状態を検知してその判
    別信号を出力する検出起動回路と、 前記検出起動回路より検出信号が得られない場合には第
    1の周期で、検出信号が得られた場合にはこれより短い
    第2の周期で投光パルスを発生する発振回路と、 前記発振回路から得られる投光パルスに基づいて物体検
    知領域に光を照射する投光部と、 前記投光部より照射された物体検知領域からの光を受光
    する受光部と、 前記受光部より得られる信号を所定の閾値レベルで弁別
    する比較回路と、 前記比較回路の出力に基づいて物体の有無を判別する信
    号処理回路と、を具備することを特徴とする光電スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 前記検出起動回路は、太陽電池、及び該
    太陽電池の出力を定電流化する定電流回路を有するもの
    であり、 前記発振回路は、コンデンサの充放電によって発振する
    CR型の発振回路であり、前記検出起動回路から定電流
    が流入した場合にその発振周期を短くすることを特徴と
    する請求項1記載の光電スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記検出起動回路は、サーモパイル、及
    び該サーモパイルから所定の信号が得られたときに定電
    流を出力する定電流回路を有するものであり、 前記発振回路は、コンデンサの充放電によって発振する
    CR型の発振回路であり、前記検出起動回路から定電流
    が流入した場合にその発振周期を短くすることを特徴と
    する請求項1記載の光電スイッチ。
  4. 【請求項4】 光電スイッチの表面に取付けられた太陽
    電池を有する起電力発生回路と、 投光パルスを発生する発振回路と、 前記起電力発生回路からの起電力によって動作し、前記
    発振回路から得られる投光パルスに基づいて物体検知領
    域に光を照射する投光部と、 前記投光部より照射された物体検知領域からの光を受光
    する受光部と、 前記受光部より得られる信号を所定の閾値レベルで弁別
    する比較回路と、 前記比較回路の出力に基づいて物体の有無を判別する信
    号処理回路と、を具備することを特徴とする光電スイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 投光パルスを発生する発振回路と、 前記発振回路から得られる投光パルスに基づいて物体検
    知領域に光を照射する投光部と、 前記投光部より照射された物体検知領域からの光を受光
    する受光部と、 前記受光部の受光レベルの交流成分を増幅する交流増幅
    回路と、 前記交流増幅回路より得られる増幅信号を所定の閾値レ
    ベルで弁別する第1の比較回路と、 前記第1の比較回路の出力に基づいて物体の有無を判別
    する信号処理回路と、 前記受光部より得られる直流成分を弁別する第2の比較
    回路と、 前記第2の比較回路の出力に基づいて前記発振回路の出
    力を断続させるゲート回路と、を具備することを特徴と
    する光電スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記光電スイッチは、前記第2の比較回
    路の出力に応じて動作し、オフディレー出力を前記ゲー
    ト回路に与えるオフディレー型のタイマ回路を有するこ
    とを特徴とする請求項5記載の光電スイッチ。
  7. 【請求項7】 発振回路と、 周囲状態の照度を検出する照度検出手段と、 前記発振回路の出力を分周すると共に前記照度検出手段
    より周囲照度が明るいときに短い第3の周期とし、暗い
    ときにこれより長い第4の周期となるように投光パルス
    の周期を制御する周期制御手段と、 前記周期制御手段から得られる投光パルスに基づいて物
    体検知領域に光を照射する投光部と、 物体検知領域からの光を受光する受光部と、 前記受光部の受光レベルの交流成分を増幅する交流増幅
    回路と、 前記交流増幅回路の出力に基づいて物体の有無を判別す
    る信号処理回路と、を具備することを特徴とする光電ス
    イッチ。
  8. 【請求項8】 発振回路と、 物体検知領域からの光を受光する受光部と、 前記受光部の出力を直流増幅する増幅回路を有し、直流
    増幅レベルに基づいて周囲の照度を検出する照度検出手
    段と、 前記発振回路の出力を分周すると共に前記照度検出手段
    より周囲照度が明るいときに短い第3の周期とし、暗い
    ときにこれより長い第4の周期となるように投光パルス
    の周期を制御する周期制御手段と、 前記周期制御手段から得られる投光パルスに基づいて物
    体検知領域に光を照射する投光部と、 前記受光部の受光レベルの交流成分を増幅する交流増幅
    回路と、 前記交流増幅回路の出力に基づいて物体の有無を判別す
    る信号処理回路と、を具備することを特徴とする光電ス
    イッチ。
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