JP3357837B2 - 高速艇用舵装置 - Google Patents

高速艇用舵装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速艇用舵装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶の舵装置の場合、舵頭軸と舵板との
間に水の抵抗を受ける多くの部材が露出している。図7
は従来例のフラップ舵の側面図であるが、プロペラ10
の後方位置において、船体12から舵頭軸14を垂下さ
せ、これに舵板16をフランジ18を設けて取り付けて
いる。そして、フラップ舵の場合には、舵板16を構成
する主舵板20と副舵板22とを連係するリンク機構2
4を船体12と副舵板22との間に設けている。又、舵
板16の底部には、船体12からシューピース26を延
ばし、これで舵板16を受けているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、舵頭軸14や
フランジ18及びリンク機構24といったものが露出し
ており、これらは航走時の抵抗になる。船舶がそれほど
高速で航走しないものはこれでもよいが、高速漁船のよ
うに30ノット或いはそれ以上の高速で航走する高速艇
になると、この抵抗が大きな問題となる。あるテストに
よると、これらの部材が露出していると、30ノットの
出力を出しても3ノット以上減速すると云われている。
本発明は、このような課題を解決するものであり、露出
した部材を極力なくし、抵抗の少ない舵装置を提供した
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、主舵板と副舵板とを有するフラップ舵からなる高速
艇用舵装置において、舵頭軸を、その下面を船底と同じ
ラインにして船体内に設け、舵頭軸の下面から主舵板を
突設する他、主舵板の後部にヒンジピンで副舵板を支持
し、ヒンジピンを舵頭軸を貫通させて船体内まで延ば
し、船体内にあるヒンジピンに主舵板と副舵板とを連係
するリンク機構を設けたことを特徴とする高速艇用舵装
置を提供する。この手段を講ずることにより、船体から
突出している部分は舵板のみになって抵抗を増大させる
余分の部材はなくなり、高速航走を妨げない。
【0005】以上の舵装置は、舵板が単葉の通常舵、舵
板が複葉のフラップ舵いずれに適用しても有効である
が、多くの部材が露出して舵板が主舵板と副舵板とから
構成されるフラップ舵に適用すれば更に有利である。こ
の場合において、主舵板と副舵板の動きを制御するリン
ク機構を船体内に設けることで、一層の抵抗削減を可能
にする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する(前述した部材と符号は変更がない
ものはそのまま使用する)。図1は本発明をフラップ舵
に適用した一例を示す舵装置の一部断面側面図、図2は
図1のA−A断面図、図3は図1のB矢視図であるが、
本発明では、先ず、舵頭軸14の径を舵板16の前後長
さと同じ程度に設定し、舵頭軸14の下面が船底28と
同じラインになるようにして船体12内に設置する。
【0007】この場合、舵頭軸14は、船体12に溶接
又はボルト止めされたラダートランク30にラジアル荷
重とスラスト荷重を担わせて回転自在に支持されるが、
本例では、両荷重を受けるのに、舵頭軸14を下方から
大径部14a、小径部14b、大径部14cの段構成に
して対処している。
【0008】図4は舵頭軸14の一部断面図であるが、
一番下の大径部14aと一番上の大径部14cの外周と
これに対応するラダートランク30の内周の間に各々ラ
ジアル軸受32、34を介装し、又、一番上の大径部1
4cの下フランジ面とこれに対応するラダートランク3
0の内周突出段の上面の間にはスラスト軸受36を介装
してそれぞれラジアル荷重とスラスト荷重を担わせてい
る。更に、真ん中の小径部14bの外周とこれに対応す
るラダートランク30の内周の間にはシール材38を介
装してシールを図っている。
【0009】ところで、このような構造のものを組み立
てるには、舵頭軸14を上下に分割するか、ラダートラ
ンク30を径方向に分割する必要があるが、本例では、
一番上の大径部14cを別体とし、これを残りの舵頭軸
14にインロー結合してボルト40で止めるようにして
いる。但し、これは一例であって、ラダートランク30
で舵頭軸14を回転自在に支持できれば、どのような構
造であってもよい。
【0010】次に、以上の舵頭軸14の下面(本例では
大径部14aの下面)に舵板16を構成する主舵板20
を直接突設する。この場合、その骨材を大径部14aの
下面に溶接等で固着し、この骨材に表装材を張装して主
舵板20に構成するのが一般的であるが、この他、予め
完成品の形状に製作した主舵板20をボルト止め等で固
定してもよい。
【0011】主舵板20の後部にはヒンジピン42を舵
頭軸14の上方に抜け出る状態にして回動可能に挿通
し、このヒンジピン42で副舵板22を支持している。
図5はヒンジピン42の挿通状態を示す要部断面側面
図、図6はヒンジピン42の支持状態を示す要部断面側
面図であるが、本例の場合、ヒンジピン42に対する主
舵板20と副舵板22のボス部20a、22aを短冊形
にして互いに入り込むように構成している。
【0012】一方、副舵板22の重量は主舵板20(大
径部14c)の上面に設けた軸受44で受けており、
又、ヒンジピン42は副舵板22にテーパ締付けされて
固定されている。副舵板22はヒンジピン42に対して
ピン46等で一体化されるが、このとき、互いのボス部
20a、22aのスラスト荷重がかかる面は若干隙間を
あけて動きを軽くしている。以上により、副舵板22は
ヒンジピン42と一体になって主舵板20に対して回動
できる構造となる。
【0013】舵頭軸14が回転して主舵板20が向きを
変えると、副舵板22はヒンジピン42を中心に回動す
る。この動きを制御するのが舵頭軸14の上方の船体1
2内でヒンジピン42に組み込まれるリンク機構24で
ある。このリンク機構24は、ヒンジピン42に固定さ
れるリンクホーン48と、ラダートランク30等の固定
部材に取付部材50で取り付けられ、リンクホーン48
の反ヒンジピン42側端に形成された長孔52に嵌入さ
れるピン54とからなる。
【0014】図3でこの動きを説明すると、今、舵頭軸
14がある角度回転すると、主舵板20も同じ角度だけ
回転し、ヒンジピン42の位置も変わる。ヒンジピン4
2の位置が変わると、リンクホーン48も向きを変える
が、その長孔52に嵌入されたピン54の位置は不動で
あるから、リンクホーン48は更に向きを変えられ、副
舵板22はこれに従ってヒンジピン42を中心に一層回
転する。結局、副舵板22は主舵板20の回転角度の約
倍回転させられることになり、舵切り性能が高まるのが
フラップ舵の特徴である。
【0015】舵頭軸14を回転させる転舵機構56は、
最近では自動航行装置の採用等に伴って遠隔式に作動さ
せられるようになっている。その一例を示すと、舵頭軸
14の頂面の対向位置に二つの舵柄ピン58を植設し、
これに船体12に設けられる固定座60との間に油圧シ
リンダ62等を介装するものである。この他、転舵機構
56には、油圧モータや電動機をアクチュエータとする
ものもある。
【0016】本発明では、これらのリンク機構24及び
転舵機構も56も、共に船体12内に設けられる。従っ
て、船底28のラインから下方に存在するのは舵板16
のみとなり、他に抵抗を増大させるものは存在しない。
【0017】ところで、以上はフラップ舵についての説
明であるが、本発明は、舵板16が単葉の通常舵にも適
用できるのはいうまでもない。通常舵の場合も、舵軸や
フランジが露出しており、これらは意外に抵抗になるも
のであるから、これによる効果は大きい。
【0018】
【発明の効果】以上、本発明は、前記したものであるか
ら、船体と舵板との間に露出した邪魔物が存在しないこ
とになり、抵抗が減じて船速を低下させない。特に、高
速航走における船速低下は著しいが、本発明によれば、
これを大幅に改善できる。そして、フラップ舵を採用す
る場合も、最大の抵抗体となるリンク機構は船体内に収
容することになるから、この効果を阻害しない。更に、
舵頭軸は結果的に太くなるから、その強度も増し、舵板
も大型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す舵装置の一部断面側面図で
ある。
【図2】本発明の一例を示す図1のA−Aである。
【図3】本発明の一例を示す図1のB矢視図である。
【図4】本発明の一例を示す舵頭軸の要部の断面側面図
である。
【図5】本発明の一例を示すヒンジピン部分の一部断面
側面図である。
【図6】本発明の一例を示すリンク機構の一部断面側面
図である。
【図7】従来例を示すフラップ舵の側面図である。
【符号の説明】
12 船体 14 舵頭軸 16 舵板 20 主舵板 22 副舵板 24 リンク機構 28 船底 42 ヒンジピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 25/38 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主舵板と副舵板とを有するフラップ舵か
    らなる高速艇用舵装置において、舵頭軸を、その下面を
    船底と同じラインにして船体内に設け、舵頭軸の下面か
    ら主舵板を突設する他、主舵板の後部にヒンジピンで副
    舵板を支持し、ヒンジピンを舵頭軸を貫通させて船体内
    まで延ばし、船体内にあるヒンジピンに主舵板と副舵板
    とを連係するリンク機構を設けたことを特徴とする高速
    艇用舵装置。
  2. 【請求項2】 舵頭軸の径と主舵板及び副舵板の前後長
    をほぼ同じにした請求項1の高速艇用舵装置。
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