JP3357585B2 - 車載レーダ装置 - Google Patents
車載レーダ装置Info
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Description
用警報装置などに利用される車載レーダシステムに関す
るものであり、特に、複数の送受信方向にわたる感度の
均一化によって測定精度の向上を図った車載レーダ装置
に関するものである。
の応用を目的として、電波やレーザ光線などのビームを
送信して反射波を受信し、この反射波を生じさせた反射
体の情報を検出する車載レーダ装置が開発されてきた。
この車載装置としては、周波数変調波や振幅変調波を送
受信するFMレーダ装置やAMレーダ装置、あるいは、
パルスレーダ装置など各種のものが開発されてきてい
る。
ーダ装置では、鋭い指向性の単一のビームを車両前方の
ある角度の範囲にわたって機械的に走査したり、あるい
は、ある角度の範囲をカバーするように少しずつ方向を
異ならせて配置した複数のアンテナから鋭い指向性のビ
ームを順次送信させるという電子的な走査を行うことに
より、反射体までの距離だけでなくどの方向に反射体が
存在するかという方位分解能も得るように構成されてい
る。本出願人の特許第2,567,332 号( 特願平5ー51443)
には、各送信ビームに対する受信反射波のレベルから重
み付け平均値を作成することにより、反射体に対する方
位分解能を大幅に向上させる技術が開示されている。
向性のビームを機械的や電子的に走査し、受信反射波の
レベルから重み付け平均値を作成することにより、反射
体の方位を検出する車載用レーダ装置では、送受信の感
度を走査方位範囲にわたって均一に保つ必要がある。し
かしながら、FMレーダ装置などでは、現在の技術水準
から見て高周波の上限ともいえるミリ波帯のMMICを
使用しているため、ガリウム砒素のFETやミキサーダ
イオードやその周辺回路などを含む高周波回路の特性の
ばらつきが大きく、送信回路や受信回路の感度を一定に
することは困難である。
坦な反射板と誘電体レンズとの組合せによるアンテナな
どが使用されるが、このようなアンテナでは各方位にわ
たってアンテナ利得を均一に保つことは極めて困難であ
る。また、時分割式の電子走査の場合には、平面アレイ
アンテナの一次放射器とパラボラ反射鏡との組合せから
成るデフォーカス・マルチビーム・アンテナなどが利用
されるが、このようなアンテナでも各方位にわたってア
ンテナ利得を均一に保つことは極めて困難である。
方位にわたって送受信の感度を均一に保持することがで
きる車載レーダ装置を提供することにある。
決する本発明の車載レーダ装置は、異なる送信方向にF
M信号のビームを送信してその反射波を受信することに
より、各送受信方向にわたる受信反射波のレベルの分布
を検出し、この検出結果に基づき受信反射波を発生させ
た反射体までの距離と方位とを含むこの反射体に関する
情報を測定する機能を備えた車載レーダ装置である。そ
して、このレーダ装置は、異なる送信方向に送信された
ほぼ全てのビームに対してほぼ同一反射率の反射波が発
生される状況の下で、各送受信方向にわたる受信反射波
のビート信号のレベルが検出され、この検出されたビー
ト信号のレベルのほぼ全てがほぼ同一となるように作成
された各送受信方向の感度の補正係数を保持する補正係
数保持手段と、この補正係数保持手段から現在選択中の
送受信方向に対応する感度の補正係数を取得して受信反
射波のビート信号のレベルを補正するレベル補正手段と
を備えている。
信方向にFM信号のビームを送信してその反射波を受信
することにより、各送受信方向にわたる受信反射波のレ
ベルの分布を検出し、この検出結果に基づき受信反射波
を発生させた反射体までの距離と方位とを含むこの反射
体に関する情報を測定する機能を備えた車載レーダ装置
である。そして、このレーダ装置は、異なる送信方向に
送信されたほぼ全てのビームに対して同一反射率の反射
波が発生される状況の下で、前記各送受信方向にわたる
前記受信反射波のビート信号のレベルのほぼ全てがほぼ
同一となるように調整する受信レベル調整手段を備えて
いる。
なる送信方向にFM信号のビームを送信してその反射波
を受信することにより、前記各送受信方向にわたる前記
受信反射波のレベルの分布を検出し、この検出結果に基
づき前記受信反射波を発生させた反射体までの距離と方
位とを含むこの反射体に関する情報を測定する機能を備
えている。そして、この車載レーダ装置は、前記異なる
送信方向に送信されるほぼ全てのビームがほぼ同一の放
射電力を有するように送信ビームの送信レベルを調整す
る送信レベル調整手段と、前記異なる送信方向に送信さ
れたほぼ全てのビームに対して同一反射率の反射波が発
生される状況の下で、前記各送受信方向にわたる前記受
信反射波のビート信号のレベルのほぼ全てがほぼ同一と
なるように調整する受信レベル調整手段とを備えてい
る。
によれば、上記異なる送信方向にビームを送信してその
反射波を受信する手段は、それぞれが異なる方向にかつ
隣接するものどうしが重なり合うように順にビームを放
射する複数の送受共用アンテナから成り、上記各送受信
方向はある送受共用アンテナからビームを送信してその
反射波を隣接の送受共用アンテナで受信する場合の隣接
送受共用アンテナ間に仮想される仮想アンテナの方向も
含んでいる。
Mレーダ装置の機能ブロック図であり、1はCPU、2
は高速フーリエ変換回路(FFT)、3はA/D変換回
路、4はアナログ増幅回路、5はタイミング制御回路、
6はビートセレクタ、7はラッチ回路、8はメモリ、9
はD/A変換回路、10はスイッチ回路である。さら
に、10は周波数変調器、11はFM信号発生回路、1
3は送信スイッチング回路、14は局発スイッチング回
路、15a〜15dはサーキュレータ、16a〜16d
は送受共用アンテナ、17a〜17dはミキサーであ
る。
やEFTなどの高周波発振素子とバラクタダイオードな
どの可変リアクタンス素子との組合せで構成され、周波
数変調器10から供給される鋸歯状の電圧を可変容量ダ
イオードに受け、周波数が鋸歯状に変化する60GHz 帯
のFM信号を発生する。このミリ波帯のFM信号は、V
MMIC化された電力分割器12と、FET増幅素子な
どで構成される送信スイッチング回路13とを経て送信
FM信号としてサーキュレータ15a〜15dの一つを
経て送受共用アンテナ16a〜16dの一つに供給され
る。
信号発生回路11、送信スイッチング回路13、局発ス
イッチング回路14、ミキサー17a〜17dなどと共
に誘電体基板上に形成された平面アレイアンテナの複数
の一次放射器と、これらの一次放射器から放射されたF
M信号を収束しながら反射する共通のパラボラ反射鏡
や、一次放射器から放射されたFM信号収束しながら通
過させる共通の誘電体レンズとの組合せから構成されて
おり、車両の外側、例えば車両の前方にFM信号を放射
する。
前方に放射されたFM信号は、先行車両などの反射体に
よって反射され放射の場合と逆向きの経路を経て送受共
用アンテナ16a〜16dに受信される。送受共用アン
テナ16a〜16dに受信された反射波は、サーキュレ
ータ15a〜15dを経てミキサー17a〜17dの一
方の入力端子に供給される。ミキサー17a〜17dの
一つの他方の入力端子には、電力分割回路12と局発ス
イッチング回路14とを経て選択的に局発FM信号が供
給されており、選択されたミキサー17a〜17dの一
つからビート信号が出力される。
れたビート信号は、スイッチング素子で構成されるビー
トセレクタ6を経て、アナログ増幅回路4に供給され、
ここで増幅を受けてA/D変換回路3に供給され、ディ
ジタルビート信号に変換されて高速フーリエ変換回路2
に供給される。高速フーリエ変換回路2は、ビート信号
の周波数スペクトルを検出し、これをCPU1に転送す
る。
それぞれから車両の前方に放射される4本のFM信号の
ビームBa〜Bdのパターンは、図4(A)に例示する
ように、ほぼ同一であると共に最隣接のものどうしが重
なり合うように、各ビームの中心の方位が配列の順に少
しずつずらされている。
立って、各送信方向についての送受信感度の検出が行わ
れる。すなわち、FMレーダ装置Xから適宜な距離だけ
離れた箇所に、このFMレーダ装置の4個の送受共用ア
ンテナ16a〜16dの配置の中心を中心とする円弧状
の反射面Rが形成される。この反射面Rは滑らかで良好
な反射面を有する円弧状の金属板やコーナーリフレクタ
などから成り、送受共用アンテナ16a〜16dのそれ
ぞれから放射された全てのFM信号のビームBa〜Bd
に対して同一反射率の反射波を発生させる。この送受信
感度の検出に際しては、スイッチ10がD/A変換回路
9から切り離され、アナログ増幅回路4の増幅利得が一
定値に保持される。
ミング制御回路5にビームの走査に関する制御指令が発
せられる。タイミング制御回路5は、CPU1から受け
たビーム走査指令に従って、送信スイッチング回路13
と、局発スイッチング回路14と、ビートセレクタ6と
に切替え制御信号を供給する。これにより、送受共用ア
ンテナ16aから16dまで順にFM信号の放射と反射
面Rによる反射波の受信とが行われる。ビートセレクタ
6から出力されるビート信号は、一定の増幅利得に保持
されているアナログ増幅回路4で増幅され、A/D変換
回路3でディジタル信号に変換され、高速フーリエ変換
回路2でビート信号の周波数スペクトルに分解され、C
PU1に転送される。
ルに含まれるビート信号のレベルを検出して内蔵のメモ
リに保持する。このビート信号のレベルは、送受共用ア
ンテナ16a〜16dに受信された反射波のレベルの増
減に伴って増減することにより、受信された反射波のレ
ベルを反映する。このため、ビート信号のレベルは、受
信された反射波のレベルの指標ないしは目安、従って送
受信感度の指標ないしは目安となる。
信号のレベルは、図4(B)に例示するようなものとな
る。ただし、Laa〜Lddは送受共用アンテナ16a〜1
6dのそれぞれから放射され、同一のアンテナに受信さ
れた反射波から得られたビート信号のレベル(dB)であ
り、θaa〜θddは送受共用アンテナ16a〜16dの方
位角に等しい送受信方向である。
れて隣接のアンテナ16bで受信された反射波から得ら
れたビート信号のレベル(dB)であり、Lbcはアンテナ
16b から放射されて隣接のアンテナ16c で受信され
た反射波から得られたビート信号のレベル(dB)であ
る。更に、Lcdはアンテナ16c から放射されて隣接の
アンテナ16d で受信された反射波から得られたビート
信号のレベル(dB)である。また、送受信方向の方位角
θab, θbc, θcdは、隣接アンテナ対(16a,16
b),(16b,16c),(16c,16d)のそれ
ぞれの真中に設置したと仮想した仮想アンテナの方位角
である。
た各ビート信号のレベルLaa〜Lddを等しくするための
補正係数を全てのビート信号について算定し、各算定値
を各送受信方向の感度の補正係数としてメモリ8に書込
む。この書込みのアドレスは、タイミング制御回路5か
ら送信スイッチング回路13と局発スイッチング回路1
4に供給される制御信号の組合せ、すなわち、送受信方
向の方位角θaa〜θbbに同期した行われる。すなわち、
例えば、方位角θaaが選択されている時に対応のビート
レベルLaaについて算定された感度の補正係数がCPU
1からメモリ8に書込まれる。
が終了すると、スイッチ10の切替えによりD/A変換
回路9の出力端子が可変利得増幅回路4の増幅利得制御
信号入力端子に接続され、このFMレーダ装置の組み立
てと調整が全て終了する。
図1に示す構成のFMレーダ装置を車両Vに搭載してビ
ームを放射する使用状態を例示している。この例では、
前方に先行車両などの反射体Rが存在している。この状
態で、タイミング制御回路5から出力されるタイミング
制御信号に基づく送信スイッチング回路13と局発スイ
ッチング回路14の切替えが行われ、FM信号のビーム
が方位角θaaからθddまでの範囲にわたって反復して走
査され、反射体Rによって生じた反射波が送受共用アン
テナ16a〜16dに受信される。
ら送信スイッチング回路13と局発スイッチング回路1
4に供給されるスイッチ切替え信号を、同じくタイミン
グ制御回路5から供給されるクロック信号ckに同期し
て保持することにより、現在選択中の方位角に関する識
別コードを作成し、これをアドレス信号としてメモリ8
に供給する。このメモリ8からは、現在選択中の方位角
θaa〜θddの一つに対応する感度の補正係数が読出さ
れ、D/A変換回路9によってアナログ信号に変換さ
れ、スイッチ10を経てアナログ増幅回路4の利得制御
信号入力端子に供給される。ビートセレクタ6から出力
される現在選択中の方位角に関するビート信号は、アナ
ログ増幅回路4で現在選択中の方位角の感度補正係数に
対応する増幅利得のもとで増幅され、A/D変換回路3
を経て高速フーリエ変換回路2に供給され、周波数スペ
クトルに分解され、CPU1に転送される。
るように、各送受信方向に対応したレベルのビート信号
が得られる。すなわち、中心近傍のビームBbとBcに
ついては放射された電力のかなりの部分が反射体Rによ
る反射を受けるため、対応のビート信号のレベルLbb,
Lccは比較的大きな値となる。また、送受共用アンテナ
16bと16cの中央に存在する方位角θbcの仮想アン
テナによる受信反射波から得られたビート信号のレベル
Lbcは反射体Rが車両Vの前方中央に存在するため最大
となる。
れたビート信号のレベルを、次式のようにして、重み付
け平均することにより、自車両からみた反射体の方位Θ
を算定する。 Θ= ( Laa・θaa+ Lab・θab+ Lbb・θbb+ Lbc・θbc+ Lcc・θcc + Lcd・θcd+ Ldd・θdd)/( Laa +Lab +Lbb +Lbc +Lcc +Lcd +Ldd ) ・・・・(1)
d はいずれもゼロであるから、 Θ= ( Lbb・θbb + Lbc・θbc+ Lcc・θcc )/( Lbb +Lbc +Lcc ) ・・・・(2) となる。各ビート信号のレベルは、各送受信方向に対応
してメモリ8に保持されている感度の補正信号によって
補正されるため、(2)式の重み付け平均処理によって
算定される反射体の方位の精度は極めて高くなる。
ーダ装置の構成を示すブロック図である。本図におい
て、図1と同一の参照符号を付した構成要素は図1に関
して既に説明済みのものと同一の構成要素であり、これ
らについては重複する説明を省略する。
増幅回路4の代わりに固定増幅利得のアナログ増幅回路
4' が設置されると共に、ミキサー17a〜17dの後
段にアナログ増幅回路18a〜18dが設置される。そ
して、図4(A)に例示したように、各送受信方向につ
いて同一反射率の反射波が得られる状況の下で、ビーム
セレクタ6の出力、従って、固定増幅利得のアナログ増
幅回路4' の出力が各送受信方向に等しくなるように、
増幅回路18a〜18dの増幅利得が調整される。この
増幅利得の調整の終了をもって、この車載FMレーダ装
置の組み立てと調整が終了する。
アンテナからFM信号のビームを放射し、その反射波を
同一の送受共用アンテナで受信する場合に限り、各送受
信方向についての増幅利得の調整が行われる。すなわ
ち、図2の実施例では、図1の場合とは異なり、ある送
受共用アンテナからFM信号のビームを放射し、その反
射波を最隣接の送受共用アンテナで受信するという動作
モードについては、増幅利得の調整が行われず、このよ
うな仮想的なアンテナに対応する送受信方向については
ビート信号のレベルの均一性は保証されない。
向についてもビート信号のレベルの均一性を保証するた
めには、次のような構成を採用すればよい。すなわち、
増幅回路18b,18c,18dのそれぞれについて
は、スイッチを介して選択される2種類の増幅回路を設
置し、対応のアンテナ16b(16c,16d)からビ
ームを放射しその反射波を同一のアンテナ16b(16
c,16d)で受信する場合と、最隣接の他のアンテナ
16a(16b,16c)からビームを放射しその反射
波を対応のアンテナ16b(16c,16d)で受信す
る場合とに応じて、2種類の増幅回路を選択すればよ
い。
は、増幅回路の個数が大幅に低減できるという利点があ
る。
ーダ装置の構成を示す機能ブロック図である。この実施
例でも、図2に示した実施例と同様に、可変増幅利得の
アナログ増幅回路4の代わりに固定増幅利得のアナログ
増幅回路4' が設置されると共に、ミキサー17a〜1
7dの後段にアナログ増幅回路18a〜18dが設置さ
れる。この実施例では、更に、送信スイッチング回路1
3として、各チャンネルが個別にMMIC化されて集積
化された複数の増幅回路13a〜13dが配置されてい
る。
応した個別の増幅回路13a〜13dを一つずつ順次選
択してFM信号ビームを送信し、各アンテナ16a〜1
6dからの放射電力をアンテナパターン測定器で測定す
る。このとき、各送信アンテナ16a〜16dの放射電
力がほぼ同一になるように、増幅回路13a〜13dの
増幅利得を個別に調整する。このように調整された本願
発明のレーダ装置は、複数の送信アンテナの放射電力が
ほぼ均一化される。
例示したように、受信アンテナ16a〜16dについて
同一反射率の反射板やコーナーリフレクタが配置された
状況の下で、ビートセレクタ6の出力が各チャンネルで
均等になるように、固定利得増幅回路の18a〜18d
の増幅利得が調整される。
ミキサーの後段の低周波増幅回路で調整を行う具体例を
図示したが、サーキュレータとミキサーの間に複数の高
周波増幅回路を配置して、この高周波増幅回路の増幅利
得を調整するような構成とすることもできる。このよう
に、送信側と受信側の双方について調整を独立して行う
ことにより、レーダ装置の送受信感度の調整が終了す
る。
は、各送受信方向の感度の補正係数をCPU1で検出
し、この検出した補正係数をCPU1がメモリ8に書込
む構成を例示した。しかしながら、各送受信方向の感度
の補正係数を手作業や適宜な自動測定装置を用いて検出
し、この検出した感度の補正係数をROMに登録し、こ
のROMを車載レーダ装置内のメモリ8として組み込む
構成を採用することもできる。
路の増幅利得を、現在選択中の送受信方向に応じた感度
の補正係数に応じて変化させるという構成を例示した。
しかしながら、A/D変換回路の後段にディジタル増幅
回路を設置し、その増幅利得を現在選択中の送受信方向
に応じた感度の補正係数に応じて変化させる構成とする
こともできる。あるいは、増幅回路の増幅利得を制御す
るというハードウェア的な手法ではなく、CPU1の内
蔵のメモリに各送受信方向の感度の補正係数を登録して
おき、各送受信方向について得られたビート信号のレベ
ルをこの補正係数によって補正するというソフトウェア
的な対処方法を採用することもできる。
って本発明を説明したが、本発明は、AMレーダ装置や
パルスレーダ装置など他の適宜な形式の車載レーダ装置
にも適用できる。
異ならせて配列しておき、それぞれから順次ビームを放
射して反射波を受信してゆくという時分割マルチビーム
の形式を例に取って本発明を説明した。しかしながら、
鋭い指向性のビームを機械的に走査する形式の車載レー
ダ装置にも本発明を適用できる。この場合、走査角に応
じた感度補正係数を予め作成してメモリ内のこの走査角
に応じたアドレスに保存しておき、走査角に応じて読出
した感度の補正係数でビート信号に対する増幅利得を制
御すればよい。
載レーダ装置は、各送受信方向の感度を等しくするため
の補正係数を予め作成して保持手段に保持させておき、
現在選択中の送受信方向に対応する感度の補正係数を保
持手段から取得して受信反射波のレベルを補正する構成
であるから、重み付け平均値による反射体の方位などを
極めて高精度で検出できるという利点がある。
整が困難な高周波の段階ではレベルの調整を行うことな
く、調整が容易な低周波のビート信号の段階でのみレベ
ルの調整を行う構成であるから、高精度と低廉化が実現
される。
送信回路、アンテナ、受信回路のそれぞれについて個別
のレベルの調整を実質的に行うことなく、送受折り返し
総合の最終段階でのみ感度のバラツキの検出と調整を行
う構成であるから、この種の高周波帯の電子機器の製造
時間の相当部分を占める調整のための労力と時間が大幅
に短縮され、製造時間とコストとが大幅に軽減されると
いう効果が奏される。
を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
信方向の感度の検出と調整の方法を説明するための概念
図である。
の状況を説明するための概念図である。
FM信号のビーム V 車載FMレーダを搭載している車両
Claims (8)
- 【請求項1】異なる送信方向にビームを送信してその反
射波を受信することにより、前記各送受信方向にわたる
前記受信反射波のレベルの分布を検出し、この検出結果
に基づき前記受信反射波を発生させた反射体までの距離
と方位とを含むこの反射体に関する情報を測定する機能
を備えた車載レーダ装置において、前記受信反射波はFM信号であり 、 前記異なる送信方向に送信されたほぼ全てのビームに対
してほぼ同一反射率の反射波が発生される状況の下で、
前記各送受信方向にわたる前記受信反射波のレベルの指
標が検出され、この検出されたレベルの指標のほぼ全て
がほぼ同一となるように作成された各送受信方向の感度
の補正係数を保持する補正係数保持手段と、前記補正係
数保持手段から現在選択中の送受信方向に対応する感度
の補正係数を取得して前記受信反射波のレベルの指標を
補正するレベル補正手段とを備え、前記受信反射波のレベルの指標はビート信号のレベルで
ある ことを特徴とする車載レーダ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記異なる送信方向にビームを送信してその反射波を受
信する手段は、それぞれが異なる方向にかつ隣接するも
のどうしが重なり合うように順にビームを放射する複数
の送受共用アンテナから成り、前記各送受信方向は、あ
る送受共用アンテナからビームを送信してその反射波を
隣接の送受共用アンテナで受信する場合の隣接送受共用
アンテナ間に仮想される仮想アンテナの方向も含むこと
を特徴とする車載レーダ装置。 - 【請求項3】異なる送信方向にビームを送信してその反
射波を受信することにより、前記各送受信方向にわたる
前記受信反射波のレベルの分布を検出し、この検出結果
に基づき前記受信反射波を発生させた反射体までの距離
と方位とを含むこの反射体に関する情報を測定する機能
を備えた車載レーダ装置において、 前記異なる送信方向に送信されたほぼ全てのビームに対
してほぼ同一反射率の反射波が発生される状況の下で、
前記各送受信方向にわたる前記受信反射波のレベル又は
その指標が検出され、この検出されたレベル又はその指
標のほぼ全てがほぼ同一となるように作成された各送受
信方向の感度の補正係数を保持する補正係数保持手段
と、前記補正係数保持手段から現在選択中の送受信方向
に対応する感度の補正係数を取得して前記受信反射波の
レベル又はその指標を補正するレベル補正手段とを備え
るとともに、 前記異なる送信方向にビームを送信してその反射波を受
信する手段は、それぞれが異なる方向にかつ隣接するも
のどうしが重なり合うように順にビームを放射する複数
の送受共用アンテナから成り、前記各送受信方向は、あ
る送受共用アンテナからビームを送信してその反射波を
隣接の送受共用アンテナで受信する場合の隣接送受共用
アンテナ間に仮想される仮想アンテナの方向も含む こと
を特徴とする車載レーダ装置。 - 【請求項4】 請求項1又は2において、 前記レベル補正手段は、前記ビート信号に対するレベル
の補正を現在選択中の各送受方向に応じて選択されたビ
ート信号のみに対して行うことを特徴とする車載レーダ
装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4において、 前記レベル補正手段は、可変利得増幅回路であることを
特徴とする車載レーダ装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至4において、 前記レベル補正手段は、CPU内の除算処理手段である
ことを特徴とする車載レーダ装置。 - 【請求項7】異なる送信方向にビームを送信してその反
射波を受信することにより、前記各送受信方向にわたる
前記受信反射波のレベルの分布を検出し、この検出結果
に基づき前記受信反射波を発生させた反射体までの距離
と方位とを含むこの反射体に関する情報を測定する機能
を備えた車載レーダ装置において、前記受信反射波はFM信号であり 、 前記異なる送信方向に送信されたほぼ全てのビームに対
してほぼ同一反射率の反射波が発生される状況の下で、
前記各送受信方向にわたる前記受信反射波のレベルの指
標のほぼ全てがほぼ同一となるように調整する受信レベ
ル調整手段を備え、前記受信反射波のレベルの指標はビート信号のレベルで
ある ことを特徴とする車載レーダ装置。 - 【請求項8】異なる送信方向にビームを送信してその反
射波を受信することにより、前記各送受信方向にわたる
前記受信反射波のレベルの分布を検出し、この検出結果
に基づき前記受信反射波を発生させた反射体までの距離
と方位とを含むこの反射体に関する情報を測定する機能
を備えた車載レーダ装置において、前記受信反射波はFM信号であり 、 前記異なる送信方向に送信されるほぼ全てのビームがほ
ぼ同一の放射電力を有するように送信ビームの送信レベ
ルを調整する送信レベル調整手段と、前記異なる送信方
向に送信されたほぼ全てのビームに対して同一反射率の
反射波が発生される状況の下で、前記各送受信方向にわ
たる前記受信反射波のレベルの指標のほぼ全てがほぼ同
一となるように調整する受信レベル調整手段ととを備
え、前記受信反射波のレベルの指標はビート信号のレベルで
ある ことを特徴とする車載レーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27203997A JP3357585B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 車載レーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27203997A JP3357585B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 車載レーダ装置 |
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