JP3357213B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3357213B2
JP3357213B2 JP04032695A JP4032695A JP3357213B2 JP 3357213 B2 JP3357213 B2 JP 3357213B2 JP 04032695 A JP04032695 A JP 04032695A JP 4032695 A JP4032695 A JP 4032695A JP 3357213 B2 JP3357213 B2 JP 3357213B2
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肖史 鳥居
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自然言語で入力され
た入力文に対し文脈処理を行なう情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より広く用いられている文脈処理の
手法として、文献:情報処理学会論文誌 Vol.34
No.9 pp.1899〜1908 1993年9
月に開示されているものがある。この文脈処理において
は、文脈上の関連を有する先行文及び後続文を予め用意
する。後続文においては、先行文と関連させて代名詞や
省略文などが用いられている。そしてこれら関連を有す
る先行文及び後続文がどのような特徴を有するかを調
べ、この特徴を文脈上の特徴として得る。これと共に人
が後続文をどのように解釈するかを調べる。そして最も
多くの人が採用する解釈を得るための手順を調べ、この
手順を後続文の解釈手順として得る。
【0003】このようにして得た文脈上の特徴及び後続
文の解釈手順が記述された規則を、装置に記憶させる。
ユーザが、装置に対して自然言語で入力文を入力する
と、装置は、最新の入力文とそれ以前に入力された過去
の入力文との間の文脈上の特徴を抽出し、この抽出特徴
に適合する規則の解釈手順に従って得られる解釈を、最
新の入力文の文脈処理結果として得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の文脈処理においては、規則には最も多くの人が採
用する解釈を得るための解釈手順が記述され、しかも、
1種類の文脈上の特徴について1個の規則のみを記憶す
る。従って入力文でユーザが意図した解釈と、最も多く
の人が採用する解釈とが相違する場合、装置は、ユーザ
の意図に対応した情報処理を行なえない。
【0005】例えば、会議室予約に関する情報処理を行
なう装置と、ユーザとの間で行なわれる対話として、次
のような場合を考える。ユーザ:「今日の第一会議室は
空いていますか?」、装置:「今日の第一会議室は午前
中は空いています。」、ユーザ:「第二会議室は?」、
装置:「今日の第二会議室は空いていません。」。
【0006】この対話において、「第二会議室は?」と
いう問いに対し、最も多くの人が採用する解釈は「今日
の第二会議室は空いていますか?」である。しかしなが
ら、ここではユーザは、「第二会議室は?」の解釈とし
て「今日に限らず、第二会議室は空いていますか?」を
意図している。この結果、「第二会議室は?」という問
いに対して、装置はユーザの意図に対応した情報処理を
行なえない。
【0007】この発明の目的は上述した従来の問題点を
解決するため、装置の文脈処理結果とユーザの意図する
解釈とが相違した場合に、以後の文脈処理でユーザの意
図する解釈が得られるように、文脈処理で用いる規則を
変更するようにした情報処理装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的を達成
するため、この発明の情報処理装置は、ユーザにより自
然言語で入力された入力文を意味解析して、各入力文毎
に、入力文の意味解析結果を得る文解析部と、文脈上の
関連を有する先行文と後続文とに関し予め調べて得た文
脈上の特徴及び後続文の解釈手順が記述された規則を、
記憶し、最新の入力文イの意味解析結果及び最新の入力
文イより以前に入力された過去の入力文ロの文脈処理結
果を規則と照合して、これら入力文イ、ロの間の文脈上
の特徴を抽出し、この抽出特徴に適合する規則の解釈手
順に従って得られる解釈を、最新の入力文イの文脈処理
結果として得る文脈処理部と、入力文の文脈処理結果に
対応した情報処理を行ない、入力文の情報処理結果を得
る問題解決部と、入力文の表示と入力文の情報処理結果
に対応する情報表示とを行なう出力生成部とを備えて成
る情報処理装置において、次のように構成することを特
徴とする。
【0009】すなわちこの発明の情報処理装置にあって
は、文解析部は最新の入力文イの意味解析結果と最新の
入力文イ直前の入力文ハの意味解析結果とを記憶する。
【0010】また文脈処理部は、文脈上の特徴が同一で
あって解釈手順が異なる複数のユーザ適応用の規則を含
んだ規則と、文脈上の特徴抽出に用いる規則に対しては
高く設定されると共に文脈上の特徴抽出に用いない規則
に対しては低く設定される優先度とを記憶する。
【0011】文脈処理部が記憶する規則に記述された文
脈上の特徴の全種類について又は一部の種類について、
各特徴毎に、ユーザ適応用規則を用意し記憶しておく。
そして文脈処理部は次に述べる(1−1)〜(2−2)
の処理を行なう。
【0012】(1−1)最新の入力文イの意味解析結果
が、’最新の入力文イ直前の入力文ハの文脈処理結果は
ユーザの意図する解釈と一致しない’ということを、表
していないときは:低い優先度の規則を除いた規則を文
脈上の特徴抽出に用いて、最新の入力文イの文脈処理結
果を得る(最新の入力文イの文脈処理)。
【0013】(1−2)最新の入力文イの意味解析結果
が、’最新の入力文イ直前の入力文ハの文脈処理結果は
ユーザの意図する解釈と一致しない’ということを、表
しているときは:直前の入力文ハの意味解析結果及び直
前の入力文ハより以前に入力された過去の入力文ニの文
脈処理結果を、高い優先度及び低い優先度の規則の双方
を含めた規則と照合して、これら入力文ハ、ニの間の文
脈上の特徴を抽出し、この抽出特徴に適合する規則の解
釈手順に従って得られる解釈を、直前の入力文ハの文脈
処理結果候補として得る(直前の入力文ハの再文脈処
理)。そして直前の入力文ハの文脈処理結果候補を、最
新の入力文イの意味解析結果が含むユーザの意図する解
釈と比較する。
【0014】(2−1)ユーザの意図する解釈と一致す
る文脈処理結果候補が存在するときは:ユーザの意図す
る解釈と一致する文脈処理結果候補であって直前の入力
文ハの文脈処理結果とならなかった文脈処理結果候補を
得た規則の優先度を高い優先度に書き換え、かつ、ユー
ザの意図する解釈と一致しない文脈処理結果候補であっ
て直前の入力文ハの文脈処理結果となった文脈処理結果
候補を得た規則の優先度を低い優先度に書き換える(優
先度の書き換え)。
【0015】(2−2)ユーザの意図する解釈と一致す
る文脈処理結果候補が存在しないときは:ユーザの意図
する解釈を得ることは不可能であることを表す文脈処理
不能の判定結果を生成する。
【0016】そして出力生成部は、文脈処理不能の判定
結果が生成されたときはこの判定結果に対応した情報表
示を行なう。
【0017】従ってこのような構成によれば、或る文脈
上の特徴Aを有する最新の入力文イに関してユーザの意
図する解釈と装置の検出した文脈処理結果とが一致しな
かった場合には、ユーザ適応用の規則を含めた規則のな
かに、ユーザの意図する解釈を得ることのできる解釈手
順が記述された規則が存在するか否かを判定し、その意
図する解釈を得ることのできる規則が存在する場合には
規則の優先度を書き換える。これがため以後の最新の入
力文イの文脈処理において、当該文脈上の特徴Aを有す
る他の入力文イに関しては、ユーザの意図する解釈を得
ることのできなかった規則を用いずに、ユーザの意図す
る解釈を得ることのできる規則を用いて、入力文イの文
脈処理を行なうことができる。
【0018】またその意図する解釈を得ることのできる
規則が存在しない場合には、ユーザの意図する解釈を得
ることは不可能であることを表す情報を表示するので、
それ以後、ユーザは、その意図する解釈が可能となるよ
うに表現を改めた最新の入力文イを、入力するようにな
る。
【0019】好ましくは、最も多くの人が採用する解釈
手順が記述されたユーザ適応用の規則に対しては優先度
の初期設定を高い優先度とし、それよりも少ない人数の
人が採用する解釈手順が記述されたユーザ適応用の規則
に対しては優先度の初期設定を低い優先度とするのが良
い。このように優先度を初期設定しておけば、ユーザの
意図する解釈が、最も多くの人が採用する解釈と相違し
た場合にのみ、優先度の書き換えを行なえば良いので、
優先度の書き換え頻度を減少させることができる。
【0020】また優先度に関しては、不特定多数のユー
ザに共通の優先度を記憶しても良いし、各ユーザ毎に個
別に優先度を記憶しユーザ識別情報に対応する優先度の
みを書き換えるようにしても良い。前者の場合であれ
ば、不特定多数のユーザのうち最も多くの人によって採
用される解釈を、最新の入力文イの文脈処理結果として
得ることが可能となる。また後者の場合であれば、文脈
上の特徴が同じでありながら個々のユーザによって意図
する解釈が異なる最新の入力文イであっても、個々のユ
ーザ毎にその意図する解釈を、最新の入力文イの文脈処
理結果として得ることが可能となる。
【0021】
【実施例】図1はこの発明の実施例の構成を概略的に示
す機能ブロック図である。この実施例の情報処理装置1
0は、ユーザにより自然言語で入力された入力文を意味
解析して、各入力文毎に、入力文の意味解析結果を得る
文解析部12と、文脈上の関連を有する先行文と後続文
とに関し予め調べて得た文脈上の特徴及び後続文の解釈
手順が記述された規則を、記憶し、最新の入力文イの意
味解析結果及び最新の入力文イより以前に入力された過
去の入力文ロの文脈処理結果を規則と照合して、これら
入力文イ、ロの間の文脈上の特徴を抽出し、この抽出特
徴に適合する規則の解釈手順に従って得られる解釈を、
最新の入力文イの文脈処理結果として得る文脈処理部1
4と、入力文の文脈処理結果に対応した情報処理を行な
い、入力文の情報処理結果を得る問題解決部16と、入
力文の表示と入力文の情報処理結果に対応する情報表示
とを行なう出力生成部18とを備えて成る。
【0022】そして文解析部12は、最新の入力文イの
意味解析結果と最新の入力文イ直前の入力文ハの意味解
析結果とを記憶する。
【0023】また文脈処理部14は、文脈上の特徴が同
一であって解釈手順が異なる複数のユーザ適応用の規則
を含んだ規則と、文脈上の特徴抽出に用いる規則に対し
ては高く設定されると共に文脈上の特徴抽出に用いない
規則に対しては低く設定される優先度とを記憶し、次に
述べる(1−1)〜(2−2)の処理を行なう。
【0024】(1−1)最新の入力文イの意味解析結果
が、’最新の入力文イ直前の入力文ハの文脈処理結果は
ユーザの意図する解釈と実質的に一致しない’というこ
とを、表していないときは:低い優先度の規則を除いた
規則を文脈上の特徴抽出に用いて、最新の入力文イの文
脈処理結果を得る(最新の入力文イの文脈処理)。
【0025】(1−2)最新の入力文イの意味解析結果
が、’最新の入力文イ直前の入力文ハの文脈処理結果は
ユーザの意図する解釈と実質的に一致しない’というこ
とを、表しているときは:直前の入力文ハの意味解析結
果及び直前の入力文ハより以前に入力された過去の入力
文ニの文脈処理結果を、高い優先度及び低い優先度の規
則の双方を含めた規則と照合して、これら入力文ハ、ニ
の間の文脈上の特徴を抽出し、この抽出特徴に適合する
規則の解釈手順に従って得られる解釈を、直前の入力文
ハの文脈処理結果候補として得る(直前の入力文ハの再
文脈処理)。そして直前の入力文ハの文脈処理結果候補
を、最新の入力文イの意味解析結果が含むユーザの意図
する解釈と比較する。
【0026】(2−1)ユーザの意図する解釈と一致す
る文脈処理結果候補が存在するときは:ユーザの意図す
る解釈と一致する文脈処理結果候補であって直前の入力
文ハの文脈処理結果とならなかった文脈処理結果候補を
得た規則の優先度を高い優先度に書き換え、かつ、ユー
ザの意図する解釈と一致しない文脈処理結果候補であっ
て直前の入力文ハの文脈処理結果となった文脈処理結果
候補を得た規則の優先度を低い優先度に書き換える(優
先度の書き換え)。
【0027】(2−2)ユーザの意図する解釈と一致す
る文脈処理結果候補が存在しないときは:ユーザの意図
する解釈を得ることは不可能であることを表す文脈処理
不能の判定結果を生成する。
【0028】そして出力生成部18は、文脈処理不能の
判定結果が生成されたときはこの判定結果に対応した情
報表示を行なう。
【0029】次にこの実施例の情報処理装置10の各部
の構成についてより具体的に説明する。
【0030】(文解析部)文解析部12は、入力文の形
態素解析、構文解析及び意味解析を実行する文解析実行
部12aと、意味解析結果を記憶する文解析用記憶部1
2bとを有して成る。
【0031】文解析実行部12aは、ユーザが望む情報
処理実行内容を含んだ入力文の形態素解析を行なう。例
えば入力文に含まれる語幹、語尾、接尾語などが、形態
素解析結果として得られる。次に文解析実行部12a
は、形態素解析結果を用いて入力文の構文解析を行な
う。例えば入力文中における単語相互の修飾関係や主語
述語関係などが、構文解析結果として得られる。次に文
解析実行部12aは、構文解析結果を用いて入力文の意
味解析を行い、意味解析結果を文解析用記憶部12bに
記憶する。例えば入力文の解釈、意味内容を記述する述
語論理などが、意味解析結果として得られる。記憶する
意味解析結果は、最新の入力文イの意味解析結果及び最
新の入力文イ直前の入力文ハの意味解析結果の2つであ
り、ここでは直前の入力文ハより以前に入力された過去
の入力文ニの意味解析結果は記憶しない。
【0032】(文脈処理部)文脈処理部14は文脈処理
実行部14a及び文脈処理用記憶部14bを有して成
る。
【0033】文脈処理実行部14aは、最新の入力文イ
の意味解析結果が’当該入力文イ直前の入力文ハの文脈
処理結果はユーザの意図する解釈と実質的に一致しな
い’ということを表していないときは、最新の入力文イ
の文脈処理を行なう。
【0034】また文脈処理実行部14aは、最新の入力
文イの意味解析結果が’当該入力文イ直前の入力文ハの
文脈処理結果はユーザの意図する解釈と実質的に一致し
ない’ということを表すときは、直前の入力文ハの文脈
処理を行なって文脈処理結果候補を得て、直前の入力文
ハの文脈処理結果候補をユーザの意図する解釈と比較
し、この比較結果に応じて規則の優先度を書き換え或は
文脈処理不能の判定結果を生成する。
【0035】文脈処理用記憶部14bは、ユーザ適応用
の規則を含む規則と、規則の優先度と、規則同定情報
と、最新の入力文イより以前に入力された過去の入力文
ロの文脈処理結果とを記憶する。規則同定情報は、直前
の入力文ハの文脈処理結果とした解釈の規則がいずれで
あるかを表す情報である。
【0036】図2は規則及び優先度の説明に供する図で
ある。図2にあっては、文脈処理用記憶部14bに記憶
される文脈上の特徴を符号A、B及びCで概念的に表
し、同様に文脈処理用記憶部14bに記憶される解釈手
順を符号a1 〜a3 、b1 〜b2 及びc1 で概念的に表
している。また高い優先度を優先度1と表し、低い優先
度を優先度0と表している。
【0037】文脈処理用記憶部14bに記憶される規則
は、次のようにして得られる。すなわち、文脈上の関連
を有する先行文及び後続文を用意する。後続文は前述の
最新の入力文イに対応し、先行文は後続文より以前に成
された発話であって前述の過去の入力文ロに対応する。
後続文は、先行文との文脈上の関連を利用して表現され
ており、例えば先行文と関連する述語、目的語等の語を
省略して後続文を表現したり、先行文で用いていた語を
指示する代名詞を用いて後続文を表現したりしている。
【0038】そしてこのような文脈上の関連を有する先
行文及び後続文がどのような特徴を有するかを調べ、こ
の特徴を文脈上の特徴として得る。
【0039】これと共に、当該文脈上の関連を有する先
行文及び後続文において人が後続文をどのように解釈す
るかその解釈を得るための手順を調べ、この手順を解釈
手順として得る。例えば、後続文において先行文と関連
する述語等の語が省略されている場合にその省略された
語を補って後続文の解釈を得るにはどうすれば良いかを
定めた手順や、後続文において代名詞が用いられている
場合にその代名詞が指示する先行文中の語を特定して後
続文の解釈を得るためにはどうすれば良いかを定めた手
順を、解釈手順として得る。
【0040】このように調べて得た文脈上の特徴及び解
釈手順が規則に記述される。この規則は、文脈上の特徴
を前提部及び後続文の解釈手順を結論部として記述され
たIF−THENルールである。
【0041】そして或る特定の文脈上の特徴を有する先
行文及び後続文に関し、複数の後続文解釈が存在し、従
って後続文の解釈手順が人によって異なる場合には、当
該特定の文脈上の特徴に対し複数のユーザ適応用規則を
用意し記憶する。これら複数のユーザ適応用規則に記述
される文脈上の特徴はそれぞれ当該特定の文脈上の特徴
であって従って同一であり、かつ、これら複数のユーザ
適応用規則に記述される解釈手順はそれぞれ異なる。ユ
ーザ適応用規則には、これら複数の後続文解釈のなかか
ら選択した1個の解釈を導き出すための解釈手順が記述
されている。
【0042】例えば図2の例では、文脈上の特徴Aに対
し3個の解釈手順a1 〜a3 が存在し、文脈上の特徴A
に対しユーザ適応用規則11 〜13 を用意し記憶してい
る。ユーザ適応用規則11 、12 及び13 には、それぞ
れ同一の文脈上の特徴Aが記述されると共にそれぞれ異
なる解釈手順a1 、a2 及びa3 が記述される。同様
に、文脈上の特徴Bに対し2個のユーザ適応用規則21
〜22 を記憶しており、ユーザ適応用規則21 及び22
には、それぞれ同一の文脈上の特徴Bが記述されると共
にそれぞれ異なる解釈手順b1 及びb2 が記述される。
【0043】また或る特定の文脈上の特徴に関し複数の
解釈手順が存在する場合、これら解釈手順の総個数と同
個数のユーザ適応用規則を用意し記憶しても良いし、こ
れら解釈手順の総個数よりも少ない個数のユーザ適応用
規則を用意し記憶しても良い。
【0044】例えば図2の例では、文脈上の特徴Aに関
し総個数3個の解釈手順a1 〜a3が存在し、これら解
釈手順の総個数3個と同個数のユーザ適応用規則11
3を記憶しているが、これらユーザ適応用規則11
3 のうち2個のユーザ適応用規則11 及び12 のみを
記憶するようにしても良い。
【0045】さらに複数の解釈手順が存在する文脈上の
特徴が、複数種類存在する場合は、これら文脈上の特徴
の全種類について、各文脈上の特徴毎に、複数のユーザ
適応用規則を用意し記憶しても良いし、これら文脈上の
特徴のうち一部の種類についてのみ、各文脈上の特徴毎
に、複数のユーザ適応用規則を用意し記憶しても良い。
従って複数の解釈手順が存在する文脈上の特徴に対し
て、1個の規則のみを記憶し複数のユーザ適応用規則を
記憶しない場合があっても良い。
【0046】例えば図2の例では、複数の解釈手順が存
在する文脈上の特徴の種類は全部でA及びBの2種であ
り、これら全種類の文脈上の特徴A及びBについて、各
文脈上の特徴毎に、ユーザ適応用規則を用意している
が、これら文脈上の特徴A及びBのうち、文脈上の特徴
Aについては複数のユーザ適応用規則11 〜13 を記憶
し、文脈上の特徴Bについては1個の規則21 のみを記
憶し複数のユーザ適応用規則21 〜22 を記憶していな
い場合があっても良い。
【0047】最新の入力文イに関しユーザの意図に応じ
た適切な文脈処理結果を得るためには、複数種類の文脈
上の特徴、より好ましくは全種類の文脈上の特徴につい
て、各特徴毎に、複数のユーザ適応用規則を記憶するの
が良い。
【0048】そして文脈上の特徴が同一であってそれぞ
れ解釈手順が異なる複数のユーザ適応用規則のうち、1
個の規則に対して高い優先度を及びそれ以外の残りの規
則に対しては低い優先度を設定し、これら高い優先度及
び低い優先度を、各文脈上の特徴毎に、設定する。この
ようにして設定した優先度を、文脈処理用記憶部14b
に記憶する。
【0049】例えば図2の例では、同一の文脈上の特徴
Aが記述されたユーザ適応用規則11 〜13 のうち、ユ
ーザ適応用規則11 に対しては優先度1を設定しそれ以
外の残りのユーザ適応用規則12 及び13 に対しては優
先度0を設定している。
【0050】好ましくは、最も多くの人が採用する解釈
手順のユーザ適応用規則に対しては優先度の初期設定を
高い優先度とし、それよりも少ない人数の人が採用する
解釈手順のユーザ適応用規則に対しては優先度の初期設
定を低い優先度とするのが良い。このように優先度を初
期設定しておけば、ユーザの意図する解釈が、最も多く
の人が採用する解釈と相違した場合にのみ、優先度の書
き換えを行なえば良いので、優先度の書き換え頻度を減
少させることができる。
【0051】また優先度に関しては、不特定多数のユー
ザに共通の優先度を記憶しても良いし、各ユーザ毎に個
別に優先度を記憶しユーザ識別情報に対応する優先度の
みを書き換えるようにしても良い。前者の場合であれ
ば、不特定多数のユーザのうち最も多くの人によって採
用される解釈を、最新の入力文イの文脈処理結果として
得ることができるようになる。また後者の場合であれ
ば、文脈上の特徴が同じでありながら個々のユーザによ
って意図する解釈が異なる最新の入力文イであっても、
個々のユーザ毎にその意図する解釈を、最新の入力文イ
の文脈処理結果として得ることができるようになる。
【0052】また或る文脈上の特徴について記憶されて
いる規則が1個のみである場合、当該1個の規則に対し
ては優先度を設定しても設定しなくても良い。優先度を
設定しない場合には、当該1個の規則を、文脈上の特徴
を抽出する際に常に用いる(言い換えれば、当該1個の
規則を、高い優先度の規則であって優先度の書き換えが
行なわれない規則として用いる)ようにすれば良いし、
優先度を設定する場合には、ユーザ適応用規則の場合と
同様に、当該1個の規則を優先度に応じて文脈上の特徴
抽出で用いると共に当該1個の規則の優先度を書き換え
れば良い。
【0053】例えば図2の例では、文脈上の特徴Cに対
し1個の規則3のみを記憶しており、この規則3に対し
ては優先度を設定せず、規則3を文脈上の特徴を抽出す
る際に常に用いるようにしているが、この規則3に対し
優先度を設定し規則3を優先度に応じて文脈上の特徴抽
出で用いると共に規則3の優先度を書き換えるようにし
ても良い。
【0054】(問題解決部)問題解決部16は、文脈処
理部14から最新の入力文イの文脈処理結果を入力する
と当該文脈処理結果に対応してユーザが望む情報処理を
実行し、その情報処理結果を出力生成部18へ出力す
る。問題解決部16は、情報処理例えば会議室予約のた
めの処理を行なうシステムである。
【0055】(出力生成部)出力生成部18は、問題解
決部16から最新の入力文イの情報処理結果を入力し当
該情報処理結果に対応した情報を、所定の書式に従って
自然言語で表示する。或は、情報処理結果をユーザが理
解しやすいように加工例えば図表に加工して得た情報
を、表示する。
【0056】また出力生成部18は、文脈処理不能の判
定結果を入力し当該判定結果に対応した情報を、所定の
書式に従って表示する。また出力生成部18は、入力文
編集部(図示せず)からの入力文を入力し、入力文を、
所定の書式に従って自然言語で表示する。
【0057】(動作の説明)次にこの情報処理装置10
の動作の流れにつき説明する。まずユーザは、ワープロ
機能を有する入力文編集部(図示せず)を操作して、自
然言語で入力文を作成する。出力生成部18は入力文編
集部を介して入力文を入力し、所定の書式に従って自然
言語で入力文を表示する。
【0058】ユーザは、出力生成部18に表示される入
力文を参照しながら、入力文編集部のワープロ機能を利
用して入力文の字句を整え、これによりユーザが望む情
報処理実行内容を表現した入力文を作成し終えると、処
理実行命令を入力文編集部を介して文解析実行部12a
へ入力する。以下、ユーザが最終的に望む情報処理結果
が得られるまで、情報処理実行内容を表現した入力文の
作成と、処理実行命令の入力とが繰り返され、従って情
報処理実行内容を表現した入力文として、複数の入力文
が得られる。これら複数個の入力文のうち最も新しい入
力文が、最新の入力文イである。
【0059】文解析実行部12aは、処理実行命令を入
力すると、入力文編集部から最新の入力文イを入力し、
最新の入力文イに対して文解析を行なう。文脈を参照せ
ずに入力文1文毎に、文解析を行なう。文解析として形
態素解析、構文解析及び意味解析を行なう。文解析実行
部12aは、最新の入力文イに対する文解析を終了する
と、その意味解析結果を文解析用記憶部12bに書き込
む(記憶する)。ここでは文解析実行部12aは、最新
の入力文イの意味解析結果と最新の入力文イ直前の入力
文ハの意味解析結果とが文解析用記憶部12bに記憶さ
れるように、文解析用記憶部12bの意味解析結果を書
き換え、従って直前の入力文ハより過去の入力文ニの意
味解析結果は文解析用記憶部12bに保持されない。然
る後、文脈処理実行部14aは最新の入力文イに関わる
処理を開始する。
【0060】図3は文脈処理実行部の動作の流れを示す
図である。文解析実行部12aが最新の入力文イの意味
解析結果の書込み及び又は書換えを終了すると、文脈処
理実行部14aは最新の入力文イに関する処理を開始す
る(開始)。
【0061】処理を開始した文脈処理実行部14aは、
まず最新の入力文イより以前に入力された過去の入力文
ロが存在するか否かを判定する(S1)。
【0062】S1において’過去の入力文ロが存在しな
い’という判定結果を得た場合、最新の入力文イは最初
の発話であるので、文脈処理実行部14aは、文解析用
記憶部12bから読み出した意味解析結果を最新の入力
文イの文脈処理結果として、文脈処理用記憶部14bに
記憶すると共に後段の問題解決部16へ出力し(S
2)、当該最新の入力文イに関わる処理を終了する(終
了)。
【0063】問題解決部16は最新の入力文イの文脈処
理結果に対応した情報処理を行ないその情報処理結果を
出力生成部18へ出力する。出力生成部18は入力した
情報処理結果に対応した表示を行なう。
【0064】またS1において’過去の入力文ロが存在
する’という判定結果を得た場合、文脈処理実行部14
aは最新の入力文イの意味解析結果を文解析用記憶部1
2bから読み出し、最新の入力文イの意味解析結果
が、’最新の入力文イ直前の入力文ハの文脈処理結果は
ユーザの意図する解釈と実質的に一致しない’というこ
とを表しているか否かを、判定する(S3)。
【0065】ところで出力生成部18は直前の入力文ハ
の文脈処理結果に対応する情報と直前の入力文ハの情報
処理結果に対応する情報とを表示しており、従ってユー
ザは出力生成部18の表示を参照して次の入力文すなわ
ち最新の入力文イを入力する。
【0066】この際、ユーザの意図する情報処理結果が
得られていれば、問題解決部16が行なうべき次の情報
処理実行内容を含み、かつ、’直前の入力文ハの文脈処
理結果はユーザの意図する解釈と実質的に一致しない’
ということを表す情報を含んでいない入力文を、最新の
入力文イとして作成し入力する。
【0067】またユーザの意図する情報処理結果が得ら
れていなければ、次の情報(1)及び(2)を含んだ最
新の入力文イを作成し入力する。すなわち、情報(1)
は’直前の入力文ハの文脈処理結果はユーザの意図する
解釈と実質的に一致しない’ということを表す情報であ
り、情報(2)はユーザが直前の入力文ハで意図する解
釈すなわちユーザが直前の入力文ハで望んだ情報処理実
行内容を表す情報である。この場合には、ユーザが望む
情報処理実行内容を正確に情報処理装置10に伝達する
ため、文脈上の関連を利用した表現例えば過去の入力文
で用いられた単語を指示する代名詞や省略文を用いない
で、情報(2)を表す。このような情報(1)及び
(2)を含んだ最新の入力文イとして、例えば『前文
は、「……」の意味です。』という入力文を用いること
ができる。この入力文自体が情報(1)を表し、また情
報(2)を正確に表現した文を「」で囲うことにより、
「」で囲った文が情報(2)を正確に表現した文である
ことを表している。
【0068】従って最新の入力文イの意味解析結果が、
情報(1)及び(2)を含むか否かにより、’当該入力
文イ直前の入力文ハの文脈処理結果はユーザの意図する
解釈と実質的に一致しない’ということを表しているか
否かを判定できる。
【0069】S3において’直前の入力文ハの文脈処理
結果はユーザの意図する解釈と実質的に一致する’こと
を表す判定結果を得た場合には、文脈処理実行部14a
は、最新の入力文イの文脈処理を行ない、最新の入力文
イの文脈処理結果を問題解決部16へ出力する(S
4)。
【0070】この文脈処理では、最新の入力文イの意味
解析結果(以下、結果イ)を文解析用記憶部12bから
読み出すと共に最新の入力文イより以前に入力された過
去の入力文ロの文脈処理結果(以下、結果ロ)を文脈処
理用記憶部14bから読み出し、これら結果イ、ロを規
則と照合する。このとき照合する規則は、低い優先度の
規則を除く残りの規則であって、残りの規則の各規則毎
に、結果イ、ロと規則に記述されている文脈上の特徴
(以下、記述特徴)とを照合する。そして互いに適合す
る記述特徴及び結果イ、ロが存在する場合、当該記述特
徴が記述されている規則の解釈手順に従って得られる最
新の入力文イの解釈を、文脈処理結果として得る。
【0071】ここでは、互いに適合する(或は、符合す
る)記述特徴及び結果イ、ロを検出することが、入力文
イ、ロの間の文脈上の特徴を抽出することであり、当該
適合する記述特徴を、抽出特徴とする。
【0072】例えば図2の例では、低い優先度の規則を
除く残りの規則は優先度1の規則11 、21 と優先度が
設定されていない規則3となる。そしてこれら規則1
1 、21 及び3の記述特徴A、B及びCをそれぞれ、結
果イ、ロと照合し、互いに適合する記述特徴を検出す
る。例えば記述特徴A及びBがそれぞれ結果イ、ロと適
合するものとすれば、最新の入力文イの文脈処理結果と
して、記述特徴Aが記述されている規則11 の解釈手順
1 と記述特徴Bが記述されている規則21 の解釈手順
1 とに従って得られる最新の入力文イの解釈を得るこ
ととなる。
【0073】S4の文脈処理で最新の入力文イの文脈処
理結果を検出し終えたら、次いで文脈処理実行部14a
は、当該入力文イの文脈処理結果を得た(導き出した)
解釈手順の規則はどれであるかを表す情報を、規則同定
情報として文脈処理用記憶部14bに記憶し、さらにこ
れと共に、最新の入力文イの文脈処理結果を文脈処理用
記憶部14bに記憶し(S5)、然る後、当該最新の入
力文イに関わる処理を終了する(終了)。
【0074】規則記憶同定情報の記憶に関しては、例え
ば図2の例で、最新の入力文イの文脈処理結果を導き出
した解釈手順がa1 及びb1 であったものとすれば、規
則同定情報として規則11 を表す情報と規則21 を表す
情報とを記憶することとなる。
【0075】またS3において’直前の入力文ハの文脈
処理結果はユーザの意図する解釈と実質的に一致しな
い’ことを表す判定結果を得た場合は、直前の入力文ハ
でユーザが意図する解釈を、最新の入力文イの意味解析
結果から得て、このユーザの意図する解釈を直前の入力
文ハの文脈処理結果として、文脈処理用記憶部14bに
記憶すると共に問題解決部16へ出力する(S6)。こ
の場合、文脈処理用記憶部14bには、直前の入力文ハ
の文脈処理結果としてユーザの意図する解釈と一致しな
い文脈処理結果が、既に記憶されているが、このユーザ
の意図する解釈と一致しない文脈処理結果は消去して、
その代わりに最新の入力文イから得たユーザの意図する
解釈を、直前の入力文ハの文脈処理結果として文脈処理
用記憶部14bに記憶する(直前の入力文ハの文脈処理
結果の書き換えを行なう)。
【0076】問題解決部16は直前の入力文ハの文脈処
理結果に対応した情報処理を実行し、その情報処理結果
を出力生成部18へ出力する。そして出力生成部18は
直前の入力文ハの情報処理結果に対応した情報表示を行
なう。
【0077】次いで文脈処理実行部14aは、直前の入
力文ハの文脈処理結果候補を検出する(直前の入力文ハ
の再文脈処理を行なう)(S7)。
【0078】この文脈処理結果候補の検出(直前の入力
文ハの再文脈処理)では、直前の入力文ハの意味解析結
果(以下、結果ハ)を文解析用記憶部12bから読み出
す。この読み出した結果ハは、ユーザの意図する解釈と
一致する文脈処理結果を得ることができなかった直前の
入力文ハについての、意味解析結果である。これと共
に、直前の入力文ハより以前に入力された過去の入力文
ニの文脈処理結果(以下、結果ニ)を、文脈処理用記憶
部14bから読み出す。然る後、これら結果ハ、ニを、
低い優先度及び高い優先度の規則の双方を含む規則と照
合する。そしてこれら結果ハ、ニと適合する記述特徴の
規則を検出し、当該検出特徴の規則に記述されている解
釈手順に従って得られる解釈を、直前の入力文ハの文脈
処理結果候補として得る。
【0079】ここでは、互いに適合する(或は、符合す
る)記述特徴を検出することが、直前の入力文ハと過去
の入力文ニとの間の文脈上の特徴を抽出することであ
り、当該適合する記述特徴を抽出特徴とする。
【0080】例えば図2の例では、低い優先度及び高い
優先度の規則の双方を含む規則は、優先度0の規則1
2 、13 、22 と優先度1の規則11 、21 と優先度が
設定されていない規則3となり、従って文脈処理用記憶
部14bに記憶されている全ての規則となる。ここで規
則同定情報として規則11 及び21 を表す情報が記憶さ
れているものとする。
【0081】この場合、ユーザの意図する解釈と一致す
る文脈処理結果が得られなかった直前の入力文ハにおい
て、規則11 の解釈手順a1 に従って得られた解釈と規
則21 の解釈手順b1 に従って得られた解釈とが、当該
入力文ハの文脈処理結果として得られたこととなる。そ
して当該入力文ハと過去の入力文ニとの間には文脈上の
特徴A、Bが存在するので、当該入力文ハの文脈処理結
果候補は、文脈上の特徴Aが記述されている規則の解釈
手順a1 、a2 或はa3 と、文脈上の特徴Bが記述され
ている規則の解釈手順b1 或はb2 とに従って得られる
解釈の、合計3×2=6個となる。
【0082】ここで、文脈処理結果候補を検出するため
結果ハ、ニと照合した規則を、低い優先度及び高い優先
度の双方の規則を含めた全ての規則とする理由は次のと
おりである。
【0083】すなわち、ユーザの意図する解釈と一致し
ない直前の入力文ハの文脈処理結果が、複数の解釈手順
に従って得られている場合、高い優先度の規則のうち、
いずれの規則がユーザの意図する解釈と一致しなかった
文脈処理結果を導き出した規則であるか、またいずれの
規則がユーザの意図する解釈と一致する文脈処理結果を
導き出した規則であるかは判らない。
【0084】これがため、ユーザの意図する解釈と一致
しなかった文脈処理結果を導き出した規則を含む高い優
先度の規則と、結果ハ、ニとを照合して、文脈処理結果
候補を得、これら文脈処理結果候補がユーザの意図する
解釈と一致するか否かに応じて、優先度を書き換える。
【0085】また低い優先度及び高い優先度の規則を含
む全ての規則と、結果ハ、ニとを照合して、文脈処理結
果候補を得、これら文脈処理結果候補がユーザの意図す
る解釈と一致するか否かを判定することにより、これら
全ての規則のなかにユーザの意図する解釈と一致する文
脈処理結果を得ることのできる規則があるか否かを判定
できる。
【0086】例えば、「次の日、それらの会議室は空い
ていますか?」という入力文の文脈処理においては、
「次の日」が指示する対象と「それらの会議室」が指示
する対象とを特定する必要があり、「次の日」に関連す
る文脈上の特徴が記述されている規則と「それらの会議
室」に関連する文脈上の特徴が記述されている規則との
2個の規則を用いる必要がある。ユーザの意図する解釈
と一致する解釈を得ることができなかった規則は、これ
ら規則のいずれであるかは判らない。従ってこれら「次
の日」に関連する高い優先度の規則と「それらの会議
室」に関連する高い優先度の規則とを除外して、文脈処
理結果候補を検出すると、ユーザの意図する解釈と一致
する文脈処理結果候補が得られなくなる可能性が大き
い。
【0087】従ってユーザの意図する解釈と一致する文
脈処理結果候補を、精度良く検出するためには、低い及
び高い優先度の双方の規則を含む全ての規則を用いて、
文脈処理結果候補を検出するのが好ましい。
【0088】S7の処理が終了したら次いで文脈処理実
行部14aは、直前の入力文ハでユーザの意図する解釈
を最新の入力文イから得、その意図する解釈と一致する
文脈処理結果候補が存在するか否かを判定する(S
8)。
【0089】S8においてユーザの意図する解釈と一致
する文脈処理結果候補が存在するという判定結果を得た
場合、文脈処理実行部14aは優先度を書き換え(S
9)、最新の入力文イに関わる処理を終了する(終
了)。
【0090】この書き換えでは、文脈処理用記憶部14
bから規則同定情報を読み出し、規則同定情報を用い
て、ユーザの意図する解釈と一致する文脈処理結果候補
の規則のなかから、直前の入力文ハの文脈処理結果とな
らなかった文脈処理結果候補の規則を検出する。そして
ユーザの意図する解釈と一致しかつ直前の入力文ハの文
脈処理結果とならなかった文脈処理結果候補の規則の優
先度を、低い優先度から高い優先度に書き換える。これ
と共に、規則同定情報を用いて、ユーザの意図する解釈
と一致しなかった文脈処理結果候補の規則のなかから、
直前の入力文ハの文脈処理結果となった文脈処理結果候
補の規則を検出する。そしてユーザの意図する解釈と一
致せずかつ直前の入力文ハの文脈処理結果となった文脈
処理結果候補の規則の優先度を高い優先度から低い優先
度に書き換える。
【0091】例えば図2の例で、直前の入力文ハの規則
同定情報として、解釈手順a1 の規則11 を表す情報と
解釈手順b1 の規則21 を表す情報との2つが記憶され
ているとする。そしてこれに対し、最新の入力文イの意
味解析結果から、ユーザが直前の入力文ハで意図する解
釈として、解釈手順a1 、b2 に対応する解釈を得たも
のとする。
【0092】この場合、前述したように、直前の入力文
ハの文脈処理結果候補は、文脈上の特徴Aが記述されて
いる規則の解釈手順a1 、a2 或はa3 と、文脈上の特
徴Bが記述されている規則の解釈手順b1 或はb2 とに
従って得られる解釈となる。これら文脈処理結果候補の
うち、ユーザの意図する解釈と一致しかつ直前の入力文
ハの文脈処理結果とならなかった文脈処理結果候補は、
解釈手順b2 に対応する解釈となるので、当該解釈手順
2 の規則22 の優先度を優先度0から優先度1に書き
換える。またこれら文脈処理結果候補のうち、ユーザの
意図する解釈と一致せずかつ直前の入力文ハの文脈処理
結果となった文脈処理結果候補は、解釈手順b1 に対応
する解釈となるので、当該解釈手順b1 の規則21 の優
先度を優先度1から優先度0に書き換える。
【0093】S8においてユーザの意図する解釈と一致
する文脈処理結果候補が存在しないという判定結果を得
た場合、文脈処理実行部14aはユーザの意図する解釈
を文脈処理で得ることは不可能であることを表す文脈処
理不能の判定結果を生成し、この判定結果を後段の出力
生成部18へ出力し(S10)、最新の入力文イに関わ
る処理を終了する(終了)。
【0094】次にこの実施例の情報処理装置10とユー
ザとの間の対話の具体的な例を挙げて、情報処理装置1
0の動作について説明する。図4は優先度書き換え前の
対話の例を示す図であって、同図にあっては、出力生成
部18がユーザに対し行なう表示の一例を示してある。
【0095】この例では、出力生成部18の表示画面1
8a上に、発話番号の欄、話者の欄及び発話の欄を設け
てある。
【0096】出力生成部18は入力文編集部から入力文
を入力すると、話者の欄にユーザと表示し、発話の欄に
当該入力文を表示する。また出力生成部18は問題解決
部16から入力文の情報処理結果を入力すると、話者の
欄にシステムと表示し、発話の欄に情報処理結果に対応
した情報を表示する。また出力生成部18は文脈処理実
行部14aから文脈処理不能の判定結果を入力すると、
話者の欄にシステムと表示し、発話の欄に文脈処理不能
の判定結果に対応した情報を表示する。そして出力生成
部18は、これらユーザ及びシステムに関わる表示に対
応させた番号を、昇順に、発話番号の欄に表示する。
【0097】図5は規則の一例を示す図である。文脈処
理用記憶部14bに記憶される規則は機械語で記憶され
るが、図5にあっては理解を助けるために、規則を自然
言語で示すと共に規則及び優先度を表にして示してあ
る。
【0098】同図に示す規則11 及び12 には、同一の
文脈上の特徴Aが記述されていると共にそれぞれ異なる
解釈手順a1 及びa2 が記述されている。
【0099】これら規則11 及び12 に共通の文脈上の
特徴Aは「ユーザの最新の入力文イの意味解析結果にお
いて述部が省略されているか或は述部がありその述部の
意味がユーザの直前の入力文ハの文脈処理結果における
述部の意味と同じであり、かつこれに加え、直前の入力
文ハの文脈処理結果中に最新の入力文イの意味解析結果
中の或る属性A1と属性名が同じ属性A2がある」とい
う特徴である。
【0100】規則11 の解釈手順a1 は「最新の入力文
イの文脈処理結果を、直前の入力文ハの文脈処理結果に
おいて属性A2を属性A1に置換したものとする。」と
いう解釈手順である。また規則12 の解釈手順a2
「最新の入力文イの文脈処理結果を、直前の入力文ハの
文脈処理結果において全ての属性を除去した後にA1を
追加したものとする。」という解釈手順である。
【0101】ここでは、文脈上の特徴Aに対し2個の規
則11 及び12 のみを用意して記憶し、解釈手順a1
規則11 に対し優先度1を及び解釈手順a2 の規則12
に対し優先度0を設定してある。文脈上の特徴Aを有す
る入力文に対する解釈手順として、最も多くの人が採用
する解釈手順がa1 であり、またそれよりも少ない人数
の人が採用する解釈手順がa2 である。
【0102】さて図4に示す一連の対話において、発話
番号3が付されたユーザの入力文「第二会議室は?」の
文脈処理結果は規則11 の解釈手順a1 に従って得られ
る解釈であり、当該文脈処理結果に対応した情報処理結
果を表す情報表示として「今日の第二会議室は、空いて
いません。」が発話番号4の発話の欄に成されている。
【0103】ここで発話番号3の入力文「第二会議室は
?」において、ユーザが意図した解釈すなわちユーザが
望む情報処理実行内容が「(今日に限らず)第二会議室
は空いていますか?」であった場合を考える。
【0104】この場合、ユーザは発話番号4の発話の欄
に表示されている情報処理結果に対応した情報表示を見
て、ユーザの望む情報処理実行内容が実行されていない
ことを知る。そこでユーザは発話番号5の入力文『前文
は、「第二会議室は空いていますか?」の意味です。』
を入力する。発話番号5の入力文を入力した時点で、発
話番号5の入力文が最新の入力文イとなり、発話番号3
の入力文が直前の入力文ハとなる。
【0105】すると文脈処理実行部14aは発話番号5
の入力文の意味解析結果から、発話番号3の入力文の文
脈処理結果はユーザの意図した解釈と異なるという判定
結果を生成し、その結果、発話番号3の入力文に関し
て、文脈処理結果候補の検出及び優先度の書き換えを行
なうこととなる。また文脈処理実行部14aは、発話番
号3の入力文中の「第二会議室は空いていますか?」の
意味解析結果を、文脈処理結果として、文脈処理用記憶
部14bに記憶すると共に問題解決部16へ出力する。
【0106】問題解決部16は、文脈処理実行部14a
から「第二会議室は空いていますか?」の文脈処理結果
を入力すると、当該文脈処理結果に対応した情報処理を
行ない、その情報処理結果を生成する。出力生成部18
は、この「第二会議室は空いていますか?」の情報処理
結果に対応した情報表示として、「第二会議室は、明日
の午後は空いています。」という表示を、発話番号6の
発話の欄に行なう。
【0107】図6は優先度書き換え後の対話の例を示
す、図4と同様の図であって、この図6の対話において
は、優先度が0に書き換えられた図5の規則11 と優先
度が1に書き換えられた図5の規則12 とが用いられる
ものとする。また図6の対話のユーザと図4に示す対話
のユーザとは同一人物である。
【0108】この場合、規則11 に対し優先度0及び規
則12 に対し優先度1が設定されているので、発話番号
3が付されたユーザの入力文「第二会議室は?」の文脈
処理結果は規則12 の解釈手順a2 に従って得られる解
釈となり、当該文脈処理結果に対応した情報処理結果を
表す情報表示として「第二会議室は、今日は山田さん
が、明日は小林さんが予約しています。」が発話番号4
の発話の欄に成されることとなる。従って、図4の対話
のユーザと図6の対話のユーザとが同一人物もしくは思
考の性癖が似ている人物であれば、発話番号3の「第二
会議室は?」という情報処理実行内容に対する情報処理
結果として、満足できる解答を得たこととなる。
【0109】この発明は上述した実施例にのみ限定され
るものではなく、従ってこの発明の趣旨の範囲内におい
て各構成成分の構成を任意好適に変更できる。
【0110】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の情報処理装置によれば、或る文脈上の特徴Aを
有する入力文に関してユーザの意図する解釈と装置の検
出した文脈処理結果とが一致しなかった場合には、ユー
ザの意図する解釈と一致する文脈処理結果を得ることの
できる規則が存在するか否かを判定し、その意図と一致
する文脈処理結果を得ることのできる規則が存在する場
合には規則の優先度を書き換える。これがため以後の文
脈処理において、当該文脈上の特徴Aを有する、他の入
力文に関しては、ユーザの意図する解釈と一致する文脈
処理結果を得ることのできなかった規則を用いずに、そ
の意図する解釈と一致する文脈処理結果を得ることので
きる規則を用いて、文脈処理を行なうことができる。従
って個々のユーザに適応した適切な文脈処理結果を得る
ことが可能となる。
【0111】またその意図と一致する解釈の規則が存在
しない場合には、ユーザの意図する解釈を得ることは不
可能であることを表す情報を表示するので、ユーザは、
その意図する解釈が可能となるように表現を改めた入力
文を、入力するようになる。従ってユーザの意図する解
釈を得ることが不可能な表現を用いた入力文が、入力さ
れる頻度を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成を概略的に示す機能ブ
ロック図である。
【図2】規則及び優先度の説明に供する図である。
【図3】文脈処理実行部の動作の流れの一例を示す図で
ある。
【図4】優先度を書き換える前におけるユーザと装置と
の間の対話の例を示す図である。
【図5】規則の具体例の説明に供する図である。
【図6】優先度を書き換えた後におけるユーザと装置と
の間の対話の例を示す図である。
【符号の説明】
10:情報処理装置 12:文解析部 14:文脈処理部 16:問題解決部 18:出力生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 - 17/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザにより自然言語で入力された入力
    文を意味解析して、各入力文毎に、入力文の意味解析結
    果を得る文解析部と、 文脈上の関連を有する先行文と後続文とに関し予め調べ
    て得た文脈上の特徴及び後続文の解釈手順が記述された
    規則を、記憶し、最新の入力文イの意味解析結果及び最
    新の入力文イより以前に入力された過去の入力文ロの文
    脈処理結果を規則と照合して、これら入力文イ、ロの間
    の文脈上の特徴を抽出し、この抽出特徴に適合する規則
    の解釈手順に従って得られる解釈を、最新の入力文イの
    文脈処理結果として得る文脈処理部と、 入力文の文脈処理結果に対応した情報処理を行ない、入
    力文の情報処理結果を得る問題解決部と、 入力文の表示と入力文の情報処理結果に対応する情報表
    示とを行なう出力生成部とを備えて成る情報処理装置に
    おいて、 文解析部は、最新の入力文イの意味解析結果と最新の入
    力文イ直前の入力文ハの意味解析結果とを記憶し、 文脈処理部は、文脈上の特徴が同一であって解釈手順が
    異なる複数のユーザ適応用の規則を含んだ規則と、文脈
    上の特徴抽出に用いる規則に対しては高く設定されると
    共に文脈上の特徴抽出に用いない規則に対しては低く設
    定される優先度とを記憶し、 最新の入力文イの意味解析結果が、最新の入力文イ直前
    の入力文ハの文脈処理結果はユーザの意図する解釈と一
    致しないということを、表していないときは、低い優先
    度の規則を除いた規則を文脈上の特徴抽出に用いて、最
    新の入力文イの文脈処理結果を得、 最新の入力文イの意味解析結果が、最新の入力文イ直前
    の入力文ハの文脈処理結果はユーザの意図する解釈と一
    致しないということを、表しているときは、直前の入力
    文ハの意味解析結果及び直前の入力文ハより以前に入力
    された過去の入力文ニの文脈処理結果を、高い優先度及
    び低い優先度の規則の双方を含めた規則と照合して、こ
    れら入力文ハ、ニの間の文脈上の特徴を抽出し、この抽
    出特徴に適合する規則の解釈手順に従って得られる解釈
    を、直前の入力文ハの文脈処理結果候補として、最新の
    入力文イの意味解析結果が含むユーザの意図する解釈と
    比較し、 ユーザの意図する解釈と一致する文脈処理結果候補が存
    在するときは、ユーザの意図する解釈と一致する文脈処
    理結果候補であって直前の入力文ハの文脈処理結果とな
    らなかった文脈処理結果候補を得た規則の優先度を高い
    優先度に書き換え、かつ、ユーザの意図する解釈と一致
    しない文脈処理結果候補であって直前の入力文ハの文脈
    処理結果となった文脈処理結果候補を得た規則の優先度
    を低い優先度に書き換え、 ユーザの意図する解釈と一致する文脈処理結果候補が存
    在しないときは、ユーザの意図する解釈を得ることは不
    可能であることを表す文脈処理不能の判定結果を生成
    し、 出力生成部は、文脈処理不能の判定結果が生成されたと
    きはこの判定結果に対応した情報表示を行なうことを特
    徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報処理装置において、 複数種類の文脈上の特徴について、各特徴毎に、複数の
    ユーザ適応用の規則を記憶することを特徴とする情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報処理装置において、 文脈上の特徴が同一のユーザ適応用の規則のうち、1個
    の規則を高い優先度が設定される規則としそれ以外の残
    りの規則を低い優先度が設定される規則とすることを特
    徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の情報処理装置において、 不特定多数のユーザに共通の優先度を記憶することを特
    徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の情報処理装置において、 各ユーザ毎に個別に優先度を記憶し、ユーザ識別情報に
    対応した優先度のみを書き換えることを特徴とする情報
    処理装置。
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鳥居肖史,曖昧な入力を可能とする自然言語インターフェース,情報処理学会研究報告94−NL−100−7,日本,1994年3月17日,Vol.94,No.28,p.49−p.56

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