JP3356638B2 - 製氷機の離氷制御装置 - Google Patents

製氷機の離氷制御装置

Info

Publication number
JP3356638B2
JP3356638B2 JP30769896A JP30769896A JP3356638B2 JP 3356638 B2 JP3356638 B2 JP 3356638B2 JP 30769896 A JP30769896 A JP 30769896A JP 30769896 A JP30769896 A JP 30769896A JP 3356638 B2 JP3356638 B2 JP 3356638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
compressor
evaporator
ice making
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30769896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10148439A (ja
Inventor
雅人 目片
Original Assignee
松下冷機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松下冷機株式会社 filed Critical 松下冷機株式会社
Priority to JP30769896A priority Critical patent/JP3356638B2/ja
Publication of JPH10148439A publication Critical patent/JPH10148439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3356638B2 publication Critical patent/JP3356638B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発器の表面に凍
結した板状氷の離氷動作を行う際に、板状氷の割れ・剥
離を防止するため、蒸発器に備わる蒸発パイプへホット
ガスが循環される前に空気の感熱を用いて蒸発器表面温
度を一定温度まで上昇させる背面プレート式製氷機に関
し、特に、離氷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在製氷機の離氷制御装置としては特公
平7−18628号公報のようなものが一般に知られて
いる。
【0003】ここで、背面プレート式製氷機の構造につ
いて、図10と図11を用いて説明する。
【0004】1は製氷機の本体であり、この本体1は、
外箱2と内箱3および断熱材4よりなり、この本体1内
には製氷兼貯氷室5と機械室6とに区画されている。機
械室6内には冷却サイクルを構成する圧縮機7、凝縮器
8、ファンモータ9および電磁弁10などが収容されて
いる。
【0005】また、製氷室兼貯氷室5内には室内に傾斜
して設けられ、かつ板状氷を生成する蒸発器11、この
蒸発器11に循環水を流下せしめる散水器12、循環水
を貯留する庫内タンク13、庫内タンク13内の循環水
を散水器12に循環せしめるポンプモーター14、板状
氷を裁断するカッターグリッド15などがそれぞれ収容
されている。
【0006】また、前記ポンプモーター14と前記散水
器12はホース16、T字型の分岐管17、ホース1
8、ホース19で接続されている。給水弁20は庫内タ
ンク13へ所定量の水を給水し、接続ホース(図示せ
ず)によって水道と給水弁20が接続されている。
【0007】次に背面プレート式製氷機の動作について
図10と図11と図12を用いて説明する。
【0008】前記製氷室兼貯氷室5内には、庫内タンク
13が備え付けられており、取水口21から取水された
水はポンプモーター14によりホース16とT字型の分
岐管17とホース18とホース19を通じて散水器12
に送られ、蒸発器11で循環水を冷やすことにより板状
氷を生成する。ここで、フロート22とコントローラー
(図示せず)を用いて所定の厚みを有する板状氷が蒸発
器11に生成されると製氷動作が終了し、離氷動作を行
う。
【0009】離氷動作にはいると、電磁弁10が開き、
吐出管23から蒸発パイプ24を通じて蒸発器11に熱
源としてホットガスを流し、蒸発器11から板状氷を強
制的に離氷させる。電磁弁10が切り替わると同時にフ
ァンモータ9は停止し、給水弁20が開き、庫内タンク
13へ所定時間、水を給水する。給水弁20は所定時間
の給水を終えると閉じる。板状氷が蒸発器11から離氷
し、蒸発器11表面に備え付けられている離氷検知セン
サー25が所定温度を検知すると、電磁弁10が閉じ、
ファンモータ9が動作し、再び製氷動作を行う。
【0010】板状氷はカッターグリッド15に送られ、
所定の大きさにカットされ、製氷室兼貯氷室5に貯める
構造となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の離氷方式では、特に、周囲温度が低温で離氷時間が
長くかかる場合、蒸発パイプを流れるホットガスと蒸発
器の温度差により蒸発器上に温度むらが生じ、板状氷に
応力が加わり、板状氷にひびが入り、また落下時に割れ
・剥離が生じるという問題点を残していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決しようとす
るもので、一定時間圧縮機を停止させ、蒸発器温度を空
気の感熱を用いて一定温度まで上昇させてからホットガ
スを流すことにより、ホットガスと蒸発器の温度差を小
さくし、板状氷に加わる応力を小さくし、板状氷に生じ
るひび・割れ・剥離を防ぐことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は蒸発器の表面に凍結した板状氷の離氷動作
を行う際に、製氷動作の終了に基づき、圧縮機の運転を
停止し、前記圧縮機停止の信号を受けて時間を計数する
タイマーによって所定時間経過を確認した後、前記圧縮
機を再び動作し、蒸発器に備わる蒸発パイプへホットガ
スを循環し、板状氷の離氷を行うこととしたのである。
【0014】これにより、ホットガスと蒸発器の温度差
を小さくし、板状氷に加わる応力を小さくし、板状氷に
生じるひび・割れ・剥離を防ぐことができる。
【0015】また、蒸発器の表面に凍結した板状氷の離
氷動作を行う際に、製氷動作の終了に基づき、圧縮機の
運転を停止し、蒸発器上に取り付けられている離氷検知
センサーが所定温度に達した後、前記圧縮機を再び動作
し、蒸発器に備わる蒸発パイプへホットガスを循環し、
板状氷の離氷を行うこととしたのである。
【0016】これにより、ホットガスと蒸発器の温度差
を小さくし、板状氷に加わる応力を小さくし、板状氷に
生じるひび・割れ・剥離を防ぐことができる。
【0017】また、特に、周囲温度が低温で離氷時間が
長くかかる場合に生じやすいため、製氷動作の終了に基
づき、外気温度を検知する外気温度検知センサーが所定
温度より高温を検知しているときは圧縮機の運転を継続
し、前記外気温度検知センサーが所定温度より低温を検
知しているときは圧縮機の運転を停止することとしたの
である。
【0018】これにより、高外気温度時の製氷能力の落
ち込みを防止し、低外気温度で生じやすい板状氷に生じ
るひび・割れ・剥離を防ぐことができる。
【0019】また、特に、蒸発器上部にファンモーター
を設置し、圧縮機停止の信号を受けて前記ファンモータ
ーを動作し、強制対流によって蒸発器表面温度を上昇さ
せた後、前記圧縮機を再び動作し、前記ファンモーター
を停止し、蒸発器に備わる蒸発パイプへホットガスを循
環し、板状氷の離氷を行うこととしたのである。
【0020】これにより、より短時間でより高温まで蒸
発器表面温度を上昇させることができ、ホットガスと蒸
発器の温度差をより小さくし、板状氷に加わる応力を小
さくし、板状氷に生じるひび・割れ・剥離を防ぐことが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧縮機と凝縮器とキャピラリーチューブと蒸発器を
順次接続した冷却装置を有する背面プレート式製氷機に
おいて、製氷動作の終了に基づき、前記圧縮機の運転を
停止し、前記圧縮機停止の信号を受けて時間を計数する
タイマーと前記タイマーに基準データを設定する設定手
段によって所定時間経過を確認した後、前記設定手段に
より設定された基準データとの比較処理を行う比較処理
手段と前記比較処理手段からの信号により前記圧縮機の
運転を制御する制御手段によって前記圧縮機を再び動作
し、板状氷の離氷を行う特徴を有する製氷機の離氷制御
装置としたものであり、製氷動作時に生じるホットガス
と蒸発器の温度差を小さくし、板状氷に加わる応力を小
さくし、板状氷に生じるひび・割れ・剥離を防ぐという
作用を有する。
【0022】本発明の請求項2に記載の発明は、圧縮機
と凝縮器とキャピラリーチューブと蒸発器を順次接続し
た冷却装置を有する背面プレート式製氷機において、製
氷動作の終了に基づき、前記圧縮機の運転を停止し、蒸
発器上に取り付けられている離氷検知センサーと前記離
氷検知センサーに基準データを設定する設定手段によっ
て所定温度到達を確認した後、前記設定手段により設定
された基準データとの比較処理を行う比較処理手段と前
記比較処理手段からの信号により前記圧縮機の運転を制
御する制御手段によって前記圧縮機を再び動作し、板状
氷の離氷を行う特徴を有する製氷機の離氷制御装置とし
たものであり、離氷動作時に生じるホットガスと蒸発器
の温度差を小さくし、板状氷に加わる応力を小さくし、
板状氷に生じるひび・割れ・剥離を防ぐという作用を有
する。
【0023】本発明の請求項3に記載の発明は、製氷動
作の終了に基づき、外気温度を検知する外気温度検知セ
ンサーと前記外気温度検知センサーに基準データを設定
する設定手段と前記設定手段により設定された基準デー
タとの比較処理を行う比較処理手段と前記比較処理手段
からの信号により前記圧縮機の運転を制御する制御手段
を有し、前記外気温度検知センサーが所定温度より高温
を検知しているときは圧縮機の運転を継続し、前記外気
温度検知センサーが所定温度より低温を検知していると
きは圧縮機の運転を停止する特徴を有する請求項1また
は2記載の製氷機の離氷制御装置としたものであり、蒸
発器上に温度むらが生じやすい周囲温度が低温で離氷時
間が長くかかる場合にのみ、離氷時圧縮機を停止し、周
囲温度が高温で離氷時間が短い場合、圧縮機を継続運転
し、製氷能力の落ち込みを防ぐという作用を有する。
【0024】本発明の請求項4に記載の発明は、製氷動
作の終了に基づき、圧縮機の運転を停止し、蒸発器上方
に設置しているファンモーターと前記圧縮機から停止の
信号を受けたときは前記ファンモーターを動作し、前記
圧縮機から動作の信号を受けたときは前記ファンモータ
ーを停止する制御手段を有する請求項1または2記載の
製氷機の離氷制御装置としたものであり、強制対流作用
にてより短時間で、より高温まで蒸発器表面温度を上昇
させ、離氷動作時に生じるホットガスと蒸発器の温度差
をより小さくし、板状氷に加わる応力を小さくし、板状
氷に生じるひび・割れ・剥離を防ぐという作用を有す
る。
【0025】
【実施例】以下本発明による製氷機の離氷制御装置の実
施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従
来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る製氷機の離氷制御装置のブロック図であり、図2は同
実施例1による製氷機の離氷制御装置のフローチャート
である。
【0027】図1において、26は製氷運転終了後時間
を計数するタイマー、27はタイマー26に基準データ
を設定する設定手段、28は設定手段27により設定さ
れた基準データとの比較処理をする比較処理手段、29
は比較処理手段28からの信号により圧縮機7の運転を
制御する制御手段である。
【0028】製氷動作が終了した状態となっている場
合、蒸発器11の表面には凍結した板状氷が生成してい
る。このときの蒸発器11表面温度は約−25℃であ
る。この時点で離氷動作を開始し、圧縮機7が停止す
る。圧縮機7が停止するとタイマー26が設定手段27
によって設定されている計数すべき時間(3分)まで計
数を行う。タイマー26が計数した時間と設定手段27
によって設定された基準時間とが等しくなったとき、比
較処理手段28を通じて制御手段29によって圧縮機7
を動作させる。このときの蒸発器11表面温度は約−8
℃である。この後、ホットガスが蒸発器11上の蒸発パ
イプ24に送られ、通常の離氷動作を行う。ホットガス
の温度は約60℃である。
【0029】以上説明したように、本実施例によれば、
離氷動作時、3分間圧縮機7を停止することにより、蒸
発器11表面温度を空気の感熱を用いて穏やかに温度む
らなく17K上昇させることができ、その後、ホットガ
スを蒸発パイプ24に流すことにより、蒸発器11とホ
ットガスとの温度差を従来より17K小さくでき、板状
氷に加わる応力を小さくでき、板状氷のひび・割れ・剥
離を防止することができる。
【0030】以上は、本発明の背面プレート式製氷機の
好適な実施例について説明したが、本発明は必ずしも実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において変更が可能であり、特に、実施例にお
いて掲げた各数値は、これに限定されるものではなく、
製氷能力、検知場所、外気温度および構造等を考慮して
設定されるものである。
【0031】(実施例2)図3は本発明の実施例2によ
る製氷機の離氷制御装置のブロック図であり、図4は同
実施例2による製氷機の離氷制御装置のフローチャート
である。
【0032】図3において、25は蒸発器表面温度を検
知して離氷動作の終了を検知する離氷検知センサー、3
0は離氷検知センサー25に基準データを設定する設定
手段、31は設定手段30により設定された基準データ
との比較処理をする比較処理手段、32は比較処理手段
31からの信号により圧縮機7の運転を制御する制御手
段である。
【0033】製氷動作が終了した状態となっている場
合、蒸発器11の表面には凍結した板状氷が生成してい
る。このときの蒸発器11表面温度は約−25℃であ
る。この時点で離氷動作を開始し、圧縮機7が停止す
る。ここで、蒸発器11上に備え付けてある離氷検知セ
ンサー25が設定手段30で設定されている所定検知温
度(−8℃)を検知すると比較処理手段31を通じて制
御手段32によって圧縮機7を動作させる。この後、ホ
ットガスが蒸発器11上の蒸発パイプ24に送られ、通
常の離氷動作を行う。ホットガスの温度は約60℃であ
る。
【0034】以上説明したように、本実施例によれば、
離氷動作時、蒸発器11表面温度が所定温度を検知する
まで圧縮機7を停止することにより、蒸発器11表面温
度を空気の感熱を用いて穏やかに温度むらなく17K上
昇させることができ、その後、ホットガスを蒸発パイプ
24に流すことにより、蒸発器7とホットガスとの温度
差を従来より17K小さくでき、板状氷に加わる応力を
小さくでき、板状氷のひび・割れ・剥離を防止すること
ができる。
【0035】以上は、本発明の背面プレート式製氷機の
好適な実施例について説明したが、本発明は必ずしも実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において変更が可能であり、特に、実施例にお
いて掲げた各数値は、これに限定されるものではなく、
製氷能力、検知場所、外気温度および構造等を考慮して
設定されるものである。
【0036】(実施例3)図5は本発明の実施例3によ
る製氷機の離氷制御装置のブロック図であり、図6は同
実施例3による製氷機の離氷制御装置のフローチャート
である。
【0037】図5において、33は外気温度を検知する
外気温度検知センサー、34は外気温度検知センサー3
3に基準データを設定する設定手段、35は設定手段3
4により設定された基準データとの比較処理をする比較
処理手段、36は比較処理手段35からの信号により圧
縮機7の運転を制御する制御手段である。
【0038】製氷動作が終了した状態となっている場
合、蒸発器11の表面には凍結した板状氷が生成してい
る。ここで、製氷機本体1背面に設置してある外気温度
検知センサー33が設定手段34で設定されている所定
検知温度(25℃)以上を検知すると、比較処理手段3
5を通じて制御手段36によって圧縮機7は継続動作を
行い、ホットガスが蒸発器11上の蒸発パイプ24に送
られ、通常の離氷動作を行う。
【0039】また、外気温度検知センサーが設定手段3
4で設定されている所定検知温度(25℃)未満を検知
すると、比較処理手段35を通じて制御手段36によっ
て圧縮機7は停止し、実施例1または実施例2で示した
動作を行う。
【0040】以上説明したように、本実施例によれば、
離氷動作時、蒸発器11上に温度むらが生じやすい周囲
温度が低温で製氷時間が短く離氷時間が長くかかる場合
に、離氷時圧縮機7を停止し、板状氷に加わる応力を小
さくし、板状氷のひび・割れ・剥離を防止することがで
きる。また、周囲温度が高温で製氷時間が長く離氷時間
が短い場合、圧縮機7を継続運転し、製氷能力の落ち込
みを防ぐことができる。
【0041】以上は、本発明の背面プレート式製氷機の
好適な実施例について説明したが、本発明は必ずしも実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において変更が可能であり、特に、実施例にお
いて掲げた各数値は、これに限定されるものではなく、
製氷能力、検知場所、外気温度および構造等を考慮して
設定されるものである。
【0042】(実施例4)図7は本発明の実施例4によ
る製氷機の離氷制御装置のブロック図であり、図8は同
実施例4による製氷機の離氷制御装置のフローチャート
であり、図9は同実施例4による製氷機の離氷制御装置
の側面断面図である。
【0043】図7において、37は蒸発器の上方に設置
しているファンモーター、38は設定手段27と設定手
段30により設定された基準データとの比較処理をする
比較処理手段、39は比較処理手段38からの信号によ
り圧縮機7とファンモーター37の運転を制御する制御
手段である。
【0044】製氷動作が終了した状態となっている場
合、蒸発器11の表面には凍結した板状氷が生成してい
る。このときの蒸発器11表面温度が約−25℃であ
る。この時点で離氷動作を開始し、圧縮機7が停止し、
同時にファンモーター37が動作する。ここで、圧縮機
7が停止するとタイマー26が設定手段27によって設
定されている計数すべき時間(3分)まで計数を行う。
同時に、蒸発器11上に備え付けてある離氷検知センサ
ー25によって設定手段30で設定されている所定検知
温度(−0℃)を検知しようとする。
【0045】ここで、タイマー26が計数した時間と設
定手段27によって設定された基準時間とが等しくな
る、または離氷検知センサー25が設定手段30で設定
されている所定検知温度を検知するのどちらか早い方に
達したとき、比較処理手段38を通じて制御手段39に
よって圧縮機7を動作させ、ファンモーター37を停止
させる。この後、ホットガスが蒸発器11上の蒸発パイ
プ24に送られ、通常の離氷動作を行う。ホットガスの
温度は約60℃である。
【0046】以上説明したように、本実施例によれば、
離氷動作時、蒸発器11表面温度が所定温度を検知する
まで圧縮機7を停止し、同時にファンモーター37を動
作することにより、蒸発器11表面温度を空気の感熱を
用いて穏やかに温度むらなく約25K上昇させることが
でき、その後、ホットガスを蒸発パイプ24に流すこと
より、蒸発器7とホットガスとの温度差を従来より25
K小さくでき、板状氷に加わる応力を小さくでき、板状
氷のひび・割れ・剥離を防止することができる。
【0047】以上は、本発明の背面プレート式製氷機の
好適な実施例について説明したが、本発明は必ずしも実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において変更が可能であり、特に、実施例にお
いて掲げた各数値は、これに限定されるものではなく、
製氷能力、検知場所、外気温度および構造等を考慮して
設定されるものである。
【0048】
【発明の効果】以上より本発明は、離氷時板状氷に生じ
るひび・割れ・剥離を防止する方法として、タイマーを
用いて圧縮機を一定時間停止させるという手段を用いて
いるため、新たな設備等を用いることなく蒸発器表面温
度を上昇させることができる。
【0049】また、離氷時板状氷に生じるひび・割れ・
剥離を防止する方法として、従来から蒸発器上に設置し
てある離氷検知センサーが一定温度に上昇するまで圧縮
機を一定時間停止させるという手段を用いているため、
蒸発器表面温度をより正確に所定温度まで上昇させるこ
とができる。
【0050】また、外気温度によって離氷時、圧縮機を
継続動作するか、一時停止するかを決定するため、製氷
能力が小さくなる高外気温度時のさらなる製氷能力の落
ち込みを防ぐことができる。
【0051】また、蒸発器上方にファンモーターを追加
することにより、強制対流作用にて、蒸発器表面温度を
より短時間でより高温まで上昇させることができる。こ
のため、従来技術と比較して、著しく異形氷の数を減少
させることができる優れた利点を有する。これは実用上
きわめて有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すブロック図
【図2】本発明の実施例1を示すフローチャート
【図3】本発明の実施例2を示すブロック図
【図4】本発明の実施例2を示すフローチャート
【図5】本発明の実施例3を示すブロック図
【図6】本発明の実施例3を示すフローチャート
【図7】本発明の実施例4を示すブロック図
【図8】本発明の実施例4を示すフローチャート
【図9】本発明の実施例4を示す側面断面図
【図10】製氷機の構成を示す側面断面図
【図11】製氷機の構成を示す配管図
【図12】製氷機の通常離氷動作を示すフローチャート
【符号の説明】
7 圧縮機 8 凝縮器 11 蒸発器 24 蒸発パイプ 25 離氷検知センサー 26 タイマー 27 設定手段 28 比較処理手段 29 制御手段 30 設定手段 31 比較処理手段 32 制御手段 33 外気温度検知センサー 34 設定手段 35 比較処理手段 36 制御手段 37 ファンモーター 39 制御手段 40 キャピラリーチューブ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と凝縮器とキャピラリーチューブ
    と蒸発器を順次接続した冷却装置を有する背面プレート
    式製氷機において、製氷動作の終了に基づき、前記圧縮
    器の運転を停止し、前記圧縮機停止の信号を受けて時間
    を計数するタイマーと、前記タイマーに基準データを設
    定する設定手段によって所定時間経過を確認した後、前
    記設定手段により設定された基準データとの比較処理を
    行う比較処理手段と、前記比較処理手段からの信号によ
    り前記圧縮機の運転を制御する制御手段によって前記圧
    縮機を再び動作し、板状氷の離氷を行う特徴を有する製
    氷機の離氷制御装置。
  2. 【請求項2】 圧縮器と凝縮器とキャピラリーチューブ
    と蒸発器と順次接続した冷却装置を有する背面プレート
    式製氷機において、製氷動作の終了に基づき、前記圧縮
    機の運転を停止し、蒸発器上に取り付けられている離氷
    検知センサーと、前記離氷検知センサーに基準データを
    設定する設定手段によって所定温度到達を確認した後、
    前記設定手段により設定された基準データとの比較処理
    を行う比較処理手段と、前記比較処理手段からの信号に
    より前記圧縮機の運転を制御する制御手段によって前記
    圧縮機を再び動作し、板状氷の離氷を行う特徴を有する
    製氷機の離氷制御装置。
  3. 【請求項3】 製氷動作の終了に基づき、外気温度を検
    知する外気温度検知センサーと、前記外気温度検知セン
    サーに基準データを設定する設定手段と、前記設定手段
    により設定された基準データとの比較処理を行う比較処
    理手段と、前記比較処理手段からの信号により前記圧縮
    機の運転を制御する制御手段を有し、前記外気温度検知
    センサーが、所定温度より高温を検知しているときは圧
    縮機の運転を継続し、前記外気温度検知センサーが所定
    温度より低温を検知しているときは圧縮機の運転を停止
    する特徴を有する請求項1または2記載の製氷機の離氷
    制御装置。
  4. 【請求項4】 製氷動作の終了に基づき、圧縮機の運転
    を停止し、蒸発器上方に設置しているファンモーター
    と、前記圧縮機から停止の信号を受けたときは前記ファ
    ンモーターを動作し、前記圧縮機から動作の信号を受け
    たときは前記ファンモーターを停止する制御手段を有す
    る請求項1または2記載の製氷機の離氷制御装置。
JP30769896A 1996-11-19 1996-11-19 製氷機の離氷制御装置 Expired - Fee Related JP3356638B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30769896A JP3356638B2 (ja) 1996-11-19 1996-11-19 製氷機の離氷制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30769896A JP3356638B2 (ja) 1996-11-19 1996-11-19 製氷機の離氷制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10148439A JPH10148439A (ja) 1998-06-02
JP3356638B2 true JP3356638B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=17972161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30769896A Expired - Fee Related JP3356638B2 (ja) 1996-11-19 1996-11-19 製氷機の離氷制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3356638B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5848081B2 (ja) * 2011-09-27 2016-01-27 ホシザキ電機株式会社 自動製氷機の運転方法
JP6539280B2 (ja) * 2014-01-08 2019-07-03 トゥルー・マニュファクチュアリング・カンパニー・インコーポレイテッドTrue Manufacturing Co., Inc. 角氷製氷機の可変動作点構成要素
WO2024077472A1 (en) * 2022-10-11 2024-04-18 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Systems and methods for clear ice making in appliances

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10148439A (ja) 1998-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6334321B1 (en) Method and system for defrost control on reversible heat pumps
JP3356638B2 (ja) 製氷機の離氷制御装置
CN105180563A (zh) 冰箱及其控制方法
US5894734A (en) Water-circulating type ice maker
JP2006029772A (ja) 冷却貯蔵庫
JPH10281607A (ja) 製氷機の制御装置
JP2910849B1 (ja) 空気調和機の除霜制御装置
JP2001324248A (ja) 冷凍装置のデフロスト制御装置
JPH0755236A (ja) 空気調和機
JPH11211314A (ja) 真空冷却機用のチラー運転制御装置
JPH07305903A (ja) 冷凍装置の制御装置
JP2966607B2 (ja) 製氷方法
JP2903049B2 (ja) 自動製氷機付冷蔵庫
JPH04268179A (ja) 空気調和機の除霜制御装置
CN115289742B (zh) 蒸发器去霜控制方法、控制装置及制冷设备
CN105157339B (zh) 冰箱及其控制方法
JP2001263883A (ja) ホットガス除霜式の冷凍冷蔵装置
KR20070065749A (ko) 냉장고의 제상 제어 방법
JP3000907B2 (ja) 蓄氷型冷水装置の運転制御方法
KR20080065203A (ko) 공기 조화기의 제상 제어 방법
JP3071083B2 (ja) ショーケース集中冷却装置
CN115235045A (zh) 化霜控制参数调整方法、装置、计算机设备和存储介质
JPH04283372A (ja) 製氷機の運転制御装置
CN117553469A (zh) 制冰控制方法、装置、系统、制冰设备及冰箱设备
CN110906620A (zh) 一种瞬冻储藏控制方法及冰箱

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees