JP3355996B2 - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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JP3355996B2 JP13709597A JP13709597A JP3355996B2 JP 3355996 B2 JP3355996 B2 JP 3355996B2 JP 13709597 A JP13709597 A JP 13709597A JP 13709597 A JP13709597 A JP 13709597A JP 3355996 B2 JP3355996 B2 JP 3355996B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の潤滑装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの低回転時におけるオイ
ルポンプの負荷軽減と、動弁系での摩擦損失低減との両
立を図るために、図5に示すような潤滑経路が形成され
た、内燃機関の潤滑装置が知られている。図5は、従来
の内燃機関の潤滑装置の系統図である。図5において、
101はオイルパン、102は潤滑経路、103はメイ
ン経路、104はクランクシャフト系潤滑経路、105
は動弁系潤滑経路、106はオイルストレーナ、107
はオイルポンプ、108はオイルフィルタ、110はリ
リーフ弁、111は供給割合調整弁、A’はクランクシ
ャフト系、B’は動弁系を示す。オイルパン101内の
潤滑油は、オイルポンプ107により、オイルストレー
ナ106、オイルフィルタ108及びメイン経路103
を介して供給割合調整弁111まで供給される。供給割
合調整弁111において、メイン経路103はクランク
シャフト系潤滑経路104と動弁系潤滑経路105とに
分岐している。供給割合調整弁111を通過した潤滑油
は、それぞれクランクシャフト系潤滑経路104を介し
てクランクシャフト系A’に、動弁系潤滑経路105を
介して動弁系B’に供給される。尚、クランクシャフト
系A’には、クランクシャフト、コネクティングロッ
ド、ピストン、シリンダが含まれ、動弁系B’には、シ
リンダヘッド、カムシャフト、カムシャフトジャーナ
ル、カム、バルブリフタ、ステム、カムシャフトギヤが
含まれる。この内燃機関の潤滑装置は、エンジン回転数
に依存して、クランクシャフト系潤滑経路104への潤
滑油量と動弁系潤滑経路105への潤滑油量との供給割
合を、供給割合調整弁111によって調整することがで
きる。この種の内燃機関の潤滑装置の例としては、例え
ば特開平5−26024号公報に記載されたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す内燃機関の潤滑装置の場合、バルブリフタ及びカム
シャフトギヤは潤滑条件が厳しいにもかかわらず、バル
ブリフタ及びカムシャフトギヤには、カムシャフトジャ
ーナルを経由した潤滑油が供給される。カムシャフトジ
ャーナルを経由した潤滑油は、カムシャフトジャーナル
の有する摩擦熱によって高温になっているため、バルブ
リフタ及びカムシャフトギヤにおける潤滑は、益々境界
潤滑となってしまう。
【0004】更に、図5において、バルブリフタ及びカ
ムシャフトギヤは、カムシャフトジャーナルに対して潤
滑油の流れの下流側に位置し、かつ、カムシャフトジャ
ーナルを通過する潤滑油の量はカムシャフトジャーナル
のオイルクリアランスの値によって決定される。そのた
め、オイルクリアランスの値が小さい場合には、バルブ
リフタ及びカムシャフトギヤに供給される潤滑油の絶対
量が少なくなってしまう。
【0005】それらの結果、まず第一に、バルブリフタ
及びカムシャフトギヤにおける摩擦が増加してしまう。
そのため、燃費が悪化し、更に出力が低下してしまう。
第二に、バルブリフタ及びカムシャフトギヤにおいて、
十分な油膜が形成されない。そのため、振動及び騒音が
発生してしまう。第三に、動弁系潤滑経路内の潤滑油の
温度上昇に伴って、シリンダヘッド全体の温度が上昇し
てしまう。そのため、ノッキングが発生してしまう。第
四に、潤滑不良に伴ってトルク変動が生じてしまう。そ
のため、トルク変動の際のベルトの歯飛びを防止するた
めに、テンショナの張力を大きくしなければならない。
その結果、タイミングベルトの寿命が低下してしまうた
めに、メンテナンスの機会が増加してコストが上昇して
しまう。
【0006】前記問題点に鑑み、本発明は、バルブリフ
タ及びカムシャフトギヤにおける摩擦を減少させること
によって燃費及び出力を向上させ、かつ、バルブリフタ
及びカムシャフトギヤに十分な油膜を形成することによ
って振動及び騒音の発生を防止しつつ、動弁系潤滑経路
内の潤滑油及びシリンダヘッド全体の温度の上昇を防止
することによってノッキングの発生を防止し、同時に、
トルク変動の発生を防止することにより、テンショナの
張力を小さくし、更にタイミングベルトの寿命を延ばし
てメンテナンスの機会の増加及びコストの上昇を抑制す
ることができる内燃機関の潤滑装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、主潤滑油経路がクランクシャフト系潤滑油経路
と動弁系潤滑油経路とに分岐しており、更に、油圧源か
らの潤滑油が、前記主潤滑油経路と前記クランクシャフ
ト系潤滑油経路とを介してクランクシャフト系に、かつ
前記主潤滑油経路と前記動弁系潤滑油経路とを介して動
弁系に供給される、内燃機関の潤滑装置において、前記
動弁系のうちのカムシャフトおよびカムシャフトジャー
ナル以外の動弁系潤滑部と前記クランクシャフト系潤滑
油経路とを連通した連通路を設け、更に機関運転状態に
応じて前記クランクシャフト系潤滑油経路に供給される
潤滑油量と前記動弁系潤滑油経路へ供給される潤滑油量
との割合を調整するための第一供給割合調整弁と、機関
運転状態に応じて前記クランクシャフト系潤滑油経路に
供給された潤滑油のうち前記連通路に流入する潤滑油量
とそのまま該クランクシャフト系潤滑油経路を流れる潤
滑油量との割合を調整するための第二供給割合調整弁と
を設けたことを特徴とする内燃機関の潤滑装置が提供さ
れる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、主潤滑油
経路がクランクシャフト系潤滑油経路と動弁系潤滑油経
路とに分岐しており、更に、油圧源からの潤滑油が、前
記主潤滑油経路と前記クランクシャフト系潤滑油経路と
を介してクランクシャフト系に、かつ前記主潤滑油経路
と前記動弁系潤滑油経路とを介して動弁系に供給され
る、内燃機関の潤滑装置において、前記動弁系のうちの
カムシャフトおよびカムシャフトジャーナル以外の動弁
系潤滑部と前記動弁系潤滑油経路とを連通した連通路を
設け、更に機関運転状態に応じて前記クランクシャフト
系潤滑油経路に供給される潤滑油量と前記動弁系潤滑油
経路へ供給される潤滑油量との割合を調整するための第
一供給割合調整弁と、機関運転状態に応じて前記動弁系
潤滑油経路に供給された潤滑油のうち前記連通路に流入
する潤滑油量とそのまま該動弁系潤滑油経路を流れる潤
滑油量との割合を調整するための第二供給割合調整弁と
を設けたことを特徴とする内燃機関の潤滑装置が提供さ
れる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、前記カム
シャフトおよびカムシャフトジャーナル以外の動弁系潤
滑部はバルブリフタ摺動部を有することを特徴とする請
求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑装置が提供され
る。
【0010】請求項4に記載の発明によれば、前記カム
シャフトおよびカムシャフトジャーナル以外の動弁系潤
滑部はカムシャフトギヤ部を有することを特徴とする請
求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑装
置が提供される。
【0011】請求項1〜4に記載の内燃機関の潤滑装置
は、機関運転状態に応じて、バルブリフタ摺動部又はカ
ムシャフトギヤ部のようなカムシャフトおよびカムシャ
フトジャーナル以外の動弁系潤滑部へ供給される潤滑油
量を、第一供給割合調整弁および第二供給割合調整弁
よって調整することができる。そのため、バルブリフタ
摺動部及びカムシャフトギヤ部に必要十分な量の潤滑油
を供給することによって、バルブリフタ摺動部及びカム
シャフトギヤ部における摩擦を減少させることができ
る。その結果、機関の燃費及び出力を向上させることが
できる。更に、バルブリフタ摺動部及びカムシャフトギ
ヤ部に十分な油膜を形成することができる。その結果、
バルブリフタ摺動部及びカムシャフトギヤ部における振
動及び騒音の発生を防止することができる。更に、バル
ブリフタ摺動部及びカムシャフトギヤ部において潤滑油
の温度が上昇することを防止することができる。そのた
め、バルブリフタ摺動部及びカムシャフトギヤ部の温度
上昇に伴うシリンダヘッド全体の温度上昇を防止するこ
とができる。その結果、ノッキングの発生を防止し、同
時に、トルク変動の発生を防止することができる。トル
ク変動の発生を防止できる場合、テンショナの張力を小
さくすることができ、それゆえ、タイミングベルトの寿
命を延ばしてメンテナンスの機会の増加及びコストの上
昇を抑制することができる。
【0012】請求項5に記載の発明によれば、前記第一
供給割合調整弁および第二供給割合調整弁は、機関の低
回転時に、前記動弁系へ供給される潤滑油の供給割合を
増大せしめることを特徴とする請求項1又は2に記載の
内燃機関の潤滑装置が提供される。
【0013】請求項5に記載の内燃機関の潤滑装置は、
機関の低回転時に、動弁系へ供給される潤滑油の供給割
合を増大させ、それゆえ、クランクシャフト系へ供給さ
れる潤滑油の供給割合を減少させることができる。その
結果、動弁系における潤滑油が低温高圧であり、かつ、
クランクシャフト系の潤滑油が高温低圧である、理想的
な潤滑油の状態を達成することができる。
【0014】請求項6に記載の発明によれば、前記連通
路に連通路潤滑油量調整弁を設け、潤滑油の低温時に、
潤滑油を前記油圧源にリリーフすることを特徴とする請
求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑装置が提供され
る。
【0015】請求項7に記載の発明によれば、前記主潤
滑油経路に潤滑油量低下手段を設け、潤滑油の低温時
に、前記主潤滑油経路内の潤滑油量を低下せしめること
を特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑装
置が提供される。
【0016】請求項8に記載の発明によれば、前記潤滑
油量低下手段は、前記主潤滑油経路内の潤滑油を前記油
圧源にリリーフすることを特徴とする請求項7に記載の
内燃機関の潤滑装置が提供される。
【0017】請求項6〜8に記載の内燃機関の潤滑装置
は、始動時のような潤滑油の低温時において、バルブリ
フタ摺動部及びカムシャフトギヤ部を含む動弁系及びク
ランクシャフト系に、過剰な量の潤滑油が供給されるこ
とを防止することができる。その結果、機関の暖機特性
を向上させることができる。
【0018】請求項9に記載の発明によれば、前記油圧
源が、オイルパンと、潤滑油導入通路と、前記オイルパ
ンから前記潤滑油導入通路を介して潤滑油を吸引するオ
イルポンプとを具備し、かつ、前記リリーフされた潤滑
油を前記潤滑油導入通路に供給するリリーフ通路を設け
たことを特徴とする請求項6又は8に記載の内燃機関の
潤滑装置が提供される。
【0019】請求項9に記載の内燃機関の潤滑装置は、
連通路潤滑油量調整手段又は潤滑油量低下手段によって
リリーフされた潤滑油を、オイルパンではなく、リリー
フ通路に戻すことができる。そのため、始動時のような
潤滑油の低温時において、リリーフされた潤滑油がオイ
ルパン内で冷却されることを防止することができる。そ
れゆえ、機関の暖機特性を向上させることができる。
求項10に記載の内燃機関の潤滑装置は、主潤滑油経路
がクランクシャフト系潤滑油経路と動弁系潤滑油経路と
に分岐しており、更に、油圧源からの潤滑油が、前記主
潤滑油経路と前記クランクシャフト系潤滑油経路とを介
してクランクシャフト系に、かつ前記主潤滑油経路と前
記動弁系潤滑油経路とを介して動弁系に供給される、内
燃機関の潤滑装置において、前記動弁系のうちのカムシ
ャフトおよびカムシャフトジャーナル以外の動弁系潤滑
部と前記クランクシャフト系潤滑油経路とを連通した連
通路を設け、さらに前記クランクシャフト系潤滑油経路
と前記連通路との分岐部に供給割合調整弁を設け、前記
連通路を介して前記動弁系のうちのカムシャフトおよび
カムシャフトジャーナル以外の動弁系潤滑部に供給され
る潤滑油量と、前記クランクシャフト系潤滑油経路を介
してクランクシャフト系に供給される潤滑油量と、前記
動弁系潤滑油経路を介して動弁系に供給される潤滑油量
とを内燃機関の運転状態に応じて前記供給割合調整弁に
よって調整することができる。 請求項11に記載の内燃
機関の潤滑装置は、主潤滑油経路がクランクシャフト系
潤滑油経路と動弁系潤滑油経路とに分岐しており、更
に、油圧源からの潤滑油が、前記主潤滑油経路と前記ク
ランクシャフト系潤滑油経路とを介してクランクシャフ
ト系に、かつ前記主潤滑油経路と前記動弁系潤滑油経路
とを介して動弁系に供給される、内燃機関の潤滑装置に
おいて、前記動弁系のうちのカムシャフトおよびカムシ
ャフトジャーナル以外の動弁系潤滑部と前記動弁系潤滑
油経路とを連通した連通路を設け、さらに前記動弁系潤
滑油経路と前記連通路との分岐部に供給割合調整弁を設
け、前記連通路を介して前記動弁系のうちのカムシャフ
トおよびカムシャフトジャーナル以外の動弁系潤滑部に
供給される潤滑油量と、前記クランクシャフト系潤滑油
経路を介してクランクシャフト系に供給される潤滑油
と、前記動弁系潤滑油経路を介して動弁系に供給される
潤滑油量とを内燃機関の運転状態に応じて前記供給割合
調整弁によって調整することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0021】図1は本発明の第一の実施形態の内燃機関
の潤滑装置の系統図である。図1において、1はオイル
パン、3はメイン経路、4はクランクシャフト系潤滑経
路、5は動弁系潤滑経路、6はオイルストレーナ、7は
オイルポンプ、8はオイルフィルタ、10はリリーフ
弁、11は第一供給割合調整弁、12は第二供給割合調
整弁、13は連通路潤滑油量調整弁、21は連通路、3
0は潤滑油導入通路、31は第一リリーフ通路、32は
第二リリーフ通路、Aはクランクシャフト系、Bは動弁
系を示す。メイン経路3とクランクシャフト系潤滑経路
4と動弁系潤滑経路5と連通路21とを総称して潤滑経
路と呼ぶ。
【0022】図1に示すように、オイルパン1内の潤滑
油は、オイルポンプ7により、オイルストレーナ6、潤
滑油導入通路30、オイルフィルタ8及びメイン経路3
を介して第一供給割合調整弁11まで供給される。尚、
オイルポンプ7とオイルフィルタ8との間においてメイ
ン経路3から分岐した潤滑油は、後述する場合に、リリ
ーフ弁10及び第二リリーフ通路32を介して潤滑油導
入通路30まで戻ることができる。他の実施形態におい
て、第二リリーフ通路32が、潤滑油導入通路30では
なく、オイルパン1に結合されている場合、メイン経路
3から分岐した潤滑油は、リリーフ弁10及び第二リリ
ーフ通路32を介してオイルパン1まで戻ることができ
る。
【0023】第一供給割合調整弁11において、メイン
経路3はクランクシャフト系潤滑経路4と動弁系潤滑経
路5とに分岐している。第一供給割合調整弁11は、ク
ランクシャフト系潤滑経路4に流入する潤滑油量と動弁
系潤滑経路5に流入する潤滑油量との割合を所定の割合
に調整することができる。他の実施形態においては、第
一供給割合調整弁11は、その割合を、必要に応じて変
更することが可能である。その場合、割合は、エンジン
回転数、負荷、温度等に基づいて、ECUによって変更
される。更に他の実施形態においては、第一供給割合調
整弁11は、クランクシャフト系潤滑経路4に流入する
潤滑油量と動弁系潤滑経路5に流入する潤滑油量との総
量を、後述する場合に、必要に応じて変更することがで
きる、つまり、絞り機能を備えている。
【0024】第一供給割合調整弁11を通過しかつ動弁
系潤滑経路5側に分岐した潤滑油は、続いて、動弁系B
まで供給される。動弁系Bにおいて、潤滑油は、シリン
ダヘッド、カムシャフト、カムシャフトジャーナル、カ
ム、バルブリフタ、ステム、カムシャフトギヤの順に潤
滑を行う。シリンダヘッド、カムシャフト、カムシャフ
トジャーナル、カム、バルブリフタ、ステム、カムシャ
フトギヤを潤滑した潤滑油は、続いて、重力によりオイ
ルパン1まで戻る。
【0025】一方、第一供給割合調整弁11を通過しか
つクランクシャフト系潤滑経路4側に分岐した潤滑油
は、続いて、第二供給割合調整弁12まで供給される。
第二供給割合調整弁12において、クランクシャフト系
潤滑経路4は、クランクシャフト系潤滑経路4の本流
と、連通路21とに分岐している。第二供給割合調整弁
12は、クランクシャフト系潤滑経路4の本流に流入す
る潤滑油量と連通路21に流入する潤滑油量との割合
を、後述するように、必要に応じて変更することができ
る。第一供給割合調整弁11の場合と同様に、その割合
は、エンジン回転数、負荷、温度等に基づいて、ECU
によって変更される。
【0026】第二供給割合調整弁12を通過しかつクラ
ンクシャフト系潤滑経路4の本流側に分岐した潤滑油
は、続いて、クランクシャフト系Aまで供給される。ク
ランクシャフト系Aにおいて、潤滑油は、クランクシャ
フト、コネクティングロッド、ピストン及びシリンダを
潤滑する。クランクシャフト、コネクティングロッド、
ピストン及びシリンダを潤滑した潤滑油は、続いて、重
力によりオイルパン1まで戻る。
【0027】一方、第二供給割合調整弁12を通過しか
つ連通路21側に分岐した潤滑油は、続いて、連通路潤
滑油量調整弁13まで供給される。連通路潤滑油量調整
弁13において、連通路21は、連通路21の本流と、
第一リリーフ通路31とに分岐している。連通路潤滑油
量調整弁13は、連通路21の本流に流入する潤滑油量
と第一リリーフ通路31に流入する潤滑油量との割合
を、後述するように、必要に応じて変更することができ
る。第一供給割合調整弁11及び第二供給割合調整弁1
2の場合と同様に、その割合は、エンジン回転数、負
荷、温度等に基づいて、ECUによって変更される。
【0028】連通路潤滑油量調整弁13を通過しかつ連
通路21の本流側に分岐した潤滑油は、続いて、動弁系
B内のバルブリフタ及びカムシャフトギヤまで供給され
る。バルブリフタ及びカムシャフトギヤを潤滑した潤滑
油は、続いて、重力によりオイルパン1まで戻る。尚、
連通路21内の潤滑油の温度を低温に維持するために、
好適には、連通路21は、エンジンの低い位置に配置さ
れている。
【0029】上述したように、本実施形態の内燃機関の
潤滑装置は、エンジン回転数等の機関運転状態に応じ
て、バルブリフタ又はカムシャフトギヤへ供給される潤
滑油量を、第一供給割合調整弁11、第二供給割合調整
弁12及び連通路潤滑油量調整弁13によって調整する
ことができる。そのため、バルブリフタ及びカムシャフ
トギヤに必要十分な量の潤滑油を供給することによっ
て、バルブリフタ及びカムシャフトギヤにおける摩擦を
減少させることができる。その結果、機関の燃費及び出
力を向上させることができる。更に、バルブリフタ及び
カムシャフトギヤに十分な油膜を形成することができ
る。その結果、バルブリフタ及びカムシャフトギヤにお
ける振動及び騒音の発生を防止することができる。更
に、バルブリフタ及びカムシャフトギヤにおいて潤滑油
の温度が上昇することを防止することができる。そのた
め、バルブリフタ及びカムシャフトギヤの温度上昇に伴
うシリンダヘッド全体の温度上昇を防止することができ
る。その結果、ノッキングの発生を防止し、同時に、ト
ルク変動の発生を防止することができる。トルク変動の
発生を防止できる場合、テンショナの張力を小さくする
ことができ、それゆえ、タイミングベルトの寿命を延ば
してメンテナンスの機会の増加及びコストの上昇を抑制
することができる。
【0030】一方、連通路潤滑油量調整弁13を通過し
かつ第一リリーフ通路31側に分岐した潤滑油は、潤滑
油導入通路30まで戻ることができる。他の実施形態に
おいて、第一リリーフ通路31が、潤滑油導入通路30
ではなく、オイルパン1に結合されている場合、第一リ
リーフ通路31側に分岐した潤滑油は、オイルパン1ま
で戻ることができる。
【0031】尚、本実施形態において、上述したよう
に、第二供給割合調整弁12は、クランクシャフト系潤
滑経路4の本流に流入する潤滑油量と連通路21に流入
する潤滑油量との割合を、必要に応じて変更することが
できる。その割合は、エンジン回転数、負荷、温度等に
基づいて、ECUによって変更される。例えば、エンジ
ン回転数に基づいて第二供給割合調整弁12の供給割合
が変更される場合、クランクシャフト系潤滑経路4の本
流に流入する潤滑油量に対する、連通路21に流入する
潤滑油量の比は、エンジンの高回転時よりもエンジンの
低回転時に大きくなっている。その結果、第一供給割合
調整弁11の供給割合が一定である場合、クランクシャ
フト系に流入する潤滑油量、つまり、クランクシャフト
系潤滑経路4の本流に流入する潤滑油量、及び動弁系に
流入する潤滑油量、つまり、動弁系潤滑経路5及び連通
路21の本流を通過する潤滑油量と、エンジン回転数と
の関係は、図2に示すようになる。図2の斜線部は、第
二供給割合調整弁12の作用による、バルブリフタ及び
カムシャフトギヤの潤滑油量の増加分を示す。
【0032】従来の場合に比べて、エンジンの低回転時
において、動弁系に供給される潤滑油量が大きくなるこ
とにより、動弁系の潤滑油は高圧になることができ、か
つ、動弁系が十分な量の潤滑油によって好適に冷却され
るため、動弁系の潤滑油は低温になることができる。更
に、クランクシャフト系に供給される潤滑油量が小さく
なることにより、クランクシャフト系の潤滑油は低圧に
なることができ、かつ、潤滑油によってクランクシャフ
ト系があまり冷却されないため、クランクシャフト系の
潤滑油は高温になることができる。その結果、動弁系に
おける潤滑油が低温高圧であり、かつ、クランクシャフ
ト系における潤滑油が高温低圧である、理想的な潤滑油
の状態を達成することができる。
【0033】更に、上述したように、連通路潤滑油量調
整弁13は、連通路21の本流に流入する潤滑油量と第
一リリーフ通路31に流入する潤滑油量との割合を、必
要に応じて変更することができる。第二供給割合調整弁
12の場合と同様に、その割合は、エンジン回転数、負
荷、温度等に基づいて、ECUによって変更される。第
二供給割合調整弁及び連通路潤滑油量調整弁の供給割合
を変更した場合の、燃料消費量の変化の様子を図3に示
す。図3において、a:bは、クランクシャフト系潤滑
経路4の本流に流入した潤滑油量と連通路21に流入し
た潤滑油量との比であり、c:dは、連通路21の本流
に流入した潤滑油量と第一リリーフ通路31に流入した
潤滑油量との比を示す。図3に示すように、a:bが一
定の場合、c:dが大きくなると燃料消費量は減少し、
更に、c:dが一定の場合、a:bが小さくなると燃料
消費量は減少する。
【0034】更に、一実施形態において、上述したよう
に、第一供給割合調整弁11が、クランクシャフト系潤
滑経路4に流入する潤滑油量と動弁系潤滑経路5に流入
する潤滑油量との総量を減少させる場合、クランクシャ
フト系A及び動弁系Bに過剰な量の潤滑油が供給される
ことを防止することができる。その結果、機関の始動時
のような潤滑油の低温時において、機関の暖機特性を向
上させることができる。又、極低温時の潤滑油の粘性の
上昇に伴う潤滑油の圧力の上昇を防止することができ
る。又、潤滑油の種類に応じて、潤滑油の圧力を調整す
ることができる。
【0035】又、上述したように、連通路潤滑油量調整
弁13が、連通路21を通過する潤滑油の一部を第一リ
リーフ通路31に分岐させる場合、バルブリフタ及びカ
ムシャフトギヤに過剰な量の潤滑油が供給されることを
防止することができる。その結果、機関の始動時のよう
な潤滑油の低温時において、機関の暖機特性を向上させ
ることができる。
【0036】又、上述したように、リリーフ弁10が、
メイン経路3を通過する潤滑油の一部を第二リリーフ通
路32に分岐させる場合、クランクシャフト系A及び動
弁系Bに過剰な量の潤滑油が供給されることを防止する
ことができる。その結果、機関の始動時のような潤滑油
の低温時において、機関の暖機特性を向上させることが
できる。
【0037】更に、上述したように、第一リリーフ通路
31及び第二リリーフ通路32が、オイルパン1ではな
く、潤滑油導入通路30に結合されている場合、リリー
フされた潤滑油がオイルパン1内で冷却されることを防
止することができる。その結果、機関の始動時のような
潤滑油の低温時において、機関の暖機特性を更に向上さ
せることができる。
【0038】尚、上述した実施形態のうち、第一供給割
合調整弁11、連通路潤滑油量調整弁13及び第一リリ
ーフ通路31を排除した実施形態も可能である。その実
施形態においても、第二供給割合調整弁12のみによっ
て、上述した実施形態と同様に、バルブリフタ又はカム
シャフトギヤへ供給される潤滑油量を調整することがで
きる。
【0039】以下、本発明の第二の実施形態について説
明する。図4は本発明の第二の実施形態の内燃機関の潤
滑装置の系統図である。図4において、1はオイルパ
ン、3はメイン経路、4はクランクシャフト系潤滑経
路、5は動弁系潤滑経路、6はオイルストレーナ、7は
オイルポンプ、8はオイルフィルタ、10はリリーフ
弁、11は第一供給割合調整弁、12’は第二供給割合
調整弁、13’は連通路潤滑油量調整弁、21’は連通
路、30は潤滑油導入通路、31’は第一リリーフ通
路、32’は第二リリーフ通路、Aはクランクシャフト
系、Bは動弁系を示す。メイン経路3とクランクシャフ
ト系潤滑経路4と動弁系潤滑経路5と連通路21’とを
総称して潤滑経路と呼ぶ。
【0040】図1と同様に、図4に示すように、オイル
パン1内の潤滑油は、オイルポンプ7により、オイルス
トレーナ6、潤滑油導入通路30、オイルフィルタ8及
びメイン経路3を介して第一供給割合調整弁11まで供
給される。尚、オイルポンプ7とオイルフィルタ8との
間においてメイン経路3から分岐した潤滑油は、第一の
実施形態の場合と同様に、リリーフ弁10及び第二リリ
ーフ通路32’を介して潤滑油導入通路30まで戻るこ
とができる。他の実施形態において、第二リリーフ通路
32’が、潤滑油導入通路30ではなく、オイルパン1
に結合されている場合、メイン経路3から分岐した潤滑
油は、リリーフ弁10及び第二リリーフ通路32’を介
してオイルパン1まで戻ることができる。
【0041】第一の実施形態の場合と同様に、第一供給
割合調整弁11において、メイン経路3はクランクシャ
フト系潤滑経路4と動弁系潤滑経路5とに分岐してい
る。第一供給割合調整弁11は、クランクシャフト系潤
滑経路4に流入する潤滑油量と動弁系潤滑経路5に流入
する潤滑油量との割合を所定の割合に調整することがで
きる。他の実施形態においては、第一供給割合調整弁1
1は、その割合を、必要に応じて変更することが可能で
ある。その場合、割合は、エンジン回転数、負荷、温度
等に基づいて、ECUによって変更される。更に他の実
施形態においては、第一供給割合調整弁11は、クラン
クシャフト系潤滑経路4に流入する潤滑油量と動弁系潤
滑経路5に流入する潤滑油量との総量を、第一の実施形
態の場合と同様に、必要に応じて変更することができ
る、つまり、絞り機能を備えている。
【0042】第一供給割合調整弁11を通過しかつクラ
ンクシャフト系潤滑経路4側に分岐した潤滑油は、続い
て、クランクシャフト系Aまで供給される。クランクシ
ャフト系Aにおいて、潤滑油は、クランクシャフト、コ
ネクティングロッド、ピストン及びシリンダを潤滑す
る。クランクシャフト、コネクティングロッド、ピスト
ン及びシリンダを潤滑した潤滑油は、続いて、重力によ
りオイルパン1まで戻る。
【0043】一方、第一供給割合調整弁11を通過しか
つ動弁系潤滑経路5側に分岐した潤滑油は、続いて、第
二供給割合調整弁12’まで供給される。第二供給割合
調整弁12において、動弁系潤滑経路5は、動弁系潤滑
経路5の本流と、連通路21’とに分岐している。第二
供給割合調整弁12’は、動弁系潤滑経路4の本流に流
入する潤滑油量と連通路21’に流入する潤滑油量との
割合を、第一の実施形態の場合と同様に、必要に応じて
変更することができる。第一供給割合調整弁11の場合
と同様に、その割合は、エンジン回転数、負荷、温度等
に基づいて、ECUによって変更される。
【0044】第二供給割合調整弁12’を通過しかつ動
弁系潤滑経路5の本流側に分岐した潤滑油は、続いて、
動弁系Bまで供給される。動弁系Bにおいて、潤滑油
は、シリンダヘッド、カムシャフト、カムシャフトジャ
ーナル、カム、バルブリフタ、ステム、カムシャフトギ
ヤの順に潤滑を行う。シリンダヘッド、カムシャフト、
カムシャフトジャーナル、カム、バルブリフタ、ステ
ム、カムシャフトギヤを潤滑した潤滑油は、続いて、重
力によりオイルパン1まで戻る。
【0045】一方、第二供給割合調整弁12’を通過し
かつ連通路21’側に分岐した潤滑油は、続いて、連通
路潤滑油量調整弁13’まで供給される。連通路潤滑油
量調整弁13’において、連通路21’は、連通路2
1’の本流と、第一リリーフ通路31’とに分岐してい
る。連通路潤滑油量調整弁13’は、連通路21’の本
流に流入する潤滑油量と第一リリーフ通路31’に流入
する潤滑油量との割合を、第一の実施形態の場合と同様
に、必要に応じて変更することができる。第一供給割合
調整弁11及び第二供給割合調整弁12’の場合と同様
に、その割合は、エンジン回転数、負荷、温度等に基づ
いて、ECUによって変更される。
【0046】連通路潤滑油量調整弁13’を通過しかつ
連通路21’の本流側に分岐した潤滑油は、続いて、動
弁系B内のバルブリフタ及びカムシャフトギヤまで供給
される。バルブリフタ及びカムシャフトギヤを潤滑した
潤滑油は、続いて、重力によりオイルパン1まで戻る。
【0047】上述したように、本実施形態の内燃機関の
潤滑装置も、エンジン回転数等の機関運転状態に応じ
て、バルブリフタ又はカムシャフトギヤへ供給される潤
滑油量を、第一供給割合調整弁11、第二供給割合調整
弁12’及び連通路潤滑油量調整弁13’によって調整
することができる。そのため、第一の実施形態の場合と
同様の効果を奏することができる。
【0048】一方、連通路潤滑油量調整弁13’を通過
しかつ第一リリーフ通路31’側に分岐した潤滑油は、
潤滑油導入通路30まで戻ることができる。他の実施形
態において、第一リリーフ通路31’が、潤滑油導入通
路30ではなく、オイルパン1に結合されている場合、
第一リリーフ通路31’側に分岐した潤滑油は、オイル
パン1まで戻ることができる。
【0049】尚、上述した実施形態のうち、第一供給割
合調整弁11、連通路潤滑油量調整弁13’及び第一リ
リーフ通路31’を排除した実施形態も可能である。そ
の実施形態においても、第二供給割合調整弁12’のみ
によって、上述した実施形態と同様に、バルブリフタ又
はカムシャフトギヤへ供給される潤滑油量を調整するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1〜4に記載の発明によれば、バ
ルブリフタ及びカムシャフトギヤにおける摩擦を減少さ
せることによって燃費及び出力を向上させ、かつ、バル
ブリフタ及びカムシャフトギヤに十分な油膜を形成する
ことによって振動及び騒音の発生を防止しつつ、動弁系
潤滑経路内の潤滑油及びシリンダヘッド全体の温度の上
昇を防止することによってノッキングの発生を防止し、
同時に、トルク変動の発生を防止することにより、テン
ショナの張力を小さくし、更にタイミングベルトの寿命
を延ばしてメンテナンスの機会の増加及びコストの上昇
を抑制することができる。
【0051】請求項5に記載の発明によれば、動弁系に
おける潤滑油が低温高圧であり、かつ、クランクシャフ
ト系の潤滑油が高温低圧である、理想的な潤滑油の状態
を達成することができる。
【0052】請求項6〜8に記載の発明によれば、始動
時のような潤滑油の低温時において、バルブリフタ摺動
部及びカムシャフトギヤ部を含む動弁系及びクランクシ
ャフト系に、過剰な量の潤滑油が供給されることを防止
することができ、機関の暖機特性を向上させることがで
きる。
【0053】請求項9に記載の発明によれば、始動時の
ような潤滑油の低温時において、リリーフされた潤滑油
がオイルパン内で冷却されることを防止することがで
き、機関の暖機特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の内燃機関の潤滑装置
の系統図である。
【図2】クランクシャフト系の潤滑油量及び動弁系の潤
滑油量とエンジン回転数との関係を示すグラフである。
【図3】第二供給割合調整弁及び連通路潤滑油量調整弁
の供給割合と燃料消費量との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第二の実施形態の内燃機関の潤滑装置
の系統図である。
【図5】従来の技術の内燃機関の潤滑装置の系統図であ
る。
【符号の説明】
1…オイルパン 3…メイン経路 4…クランクシャフト系潤滑経路 5…動弁系潤滑経路 11、12、13…調整弁 21…連通路 A…クランクシャフト系 B…動弁系

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主潤滑油経路がクランクシャフト系潤滑
    油経路と動弁系潤滑油経路とに分岐しており、更に、油
    圧源からの潤滑油が、前記主潤滑油経路と前記クランク
    シャフト系潤滑油経路とを介してクランクシャフト系
    に、かつ前記主潤滑油経路と前記動弁系潤滑油経路とを
    介して動弁系に供給される、内燃機関の潤滑装置におい
    て、前記動弁系のうちのカムシャフトおよびカムシャフ
    トジャーナル以外の動弁系潤滑部と前記クランクシャフ
    ト系潤滑油経路とを連通した連通路を設け、更に機関運
    転状態に応じて前記クランクシャフト系潤滑油経路に供
    給される潤滑油量と前記動弁系潤滑油経路へ供給される
    潤滑油量との割合を調整するための第一供給割合調整弁
    と、機関運転状態に応じて前記クランクシャフト系潤滑
    油経路に供給された潤滑油のうち前記連通路に流入する
    潤滑油量とそのまま該クランクシャフト系潤滑油経路を
    流れる潤滑油量との割合を調整するための第二供給割合
    調整弁とを設けたことを特徴とする内燃機関の潤滑装
    置。
  2. 【請求項2】 主潤滑油経路がクランクシャフト系潤滑
    油経路と動弁系潤滑油経路とに分岐しており、更に、油
    圧源からの潤滑油が、前記主潤滑油経路と前記クランク
    シャフト系潤滑油経路とを介してクランクシャフト系
    に、かつ前記主潤滑油経路と前記動弁系潤滑油経路とを
    介して動弁系に供給される、内燃機関の潤滑装置におい
    て、前記動弁系のうちのカムシャフトおよびカムシャフ
    トジャーナル以外の動弁系潤滑部と前記動弁系潤滑油経
    路とを連通した連通路を設け、更に機関運転状態に応じ
    て前記クランクシャフト系潤滑油経路に供給される潤滑
    油量と前記動弁系潤滑油経路へ供給される潤滑油量との
    割合を調整するための第一供給割合調整弁と、機関運転
    状態に応じて前記動弁系潤滑油経路に供給された潤滑油
    のうち前記連通路に流入する潤滑油量とそのまま該動弁
    系潤滑油経路を流れる潤滑油量との割合を調整するため
    の第二供給割合調整弁とを設けたことを特徴とする内燃
    機関の潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記カムシャフトおよびカムシャフトジ
    ャーナル以外の動弁系潤滑部はバルブリフタ摺動部を有
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関
    の潤滑装置。
  4. 【請求項4】 前記カムシャフトおよびカムシャフトジ
    ャーナル以外の動弁系潤滑部はカムシャフトギヤ部を有
    することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に
    記載の内燃機関の潤滑装置。
  5. 【請求項5】 前記第一供給割合調整弁および第二供給
    割合調整弁は、機関の低回転時に、前記動弁系へ供給さ
    れる潤滑油の供給割合を増大せしめることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑装置。
  6. 【請求項6】 前記連通路に連通路潤滑油量調整弁を設
    け、潤滑油の低温時に、潤滑油を前記油圧源にリリーフ
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関
    の潤滑装置。
  7. 【請求項7】 前記主潤滑油経路に潤滑油量低下手段を
    設け、潤滑油の低温時に、前記主潤滑油経路内の潤滑油
    量を低下せしめることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の内燃機関の潤滑装置。
  8. 【請求項8】 前記潤滑油量低下手段は、前記主潤滑油
    経路内の潤滑油を前記油圧源にリリーフすることを特徴
    とする請求項7に記載の内燃機関の潤滑装置。
  9. 【請求項9】 前記油圧源が、オイルパンと、潤滑油導
    入通路と、前記オイルパンから前記潤滑油導入通路を介
    して潤滑油を吸引するオイルポンプとを具備し、かつ、
    前記リリーフされた潤滑油を前記潤滑油導入通路に供給
    するリリーフ通路を設けたことを特徴とする請求項6又
    は8に記載の内燃機関の潤滑装置。
  10. 【請求項10】 主潤滑油経路がクランクシャフト系潤
    滑油経路と動弁系潤滑油経路とに分岐しており、更に、
    油圧源からの潤滑油が、前記主潤滑油経路と前記クラン
    クシャフト系潤滑油経路とを介してクランクシャフト系
    に、かつ前記主潤滑油経路と前記動弁系潤滑油経路とを
    介して動弁系に供給される、内燃機関の潤滑装置におい
    て、前記動弁系のうちのカムシャフトおよびカムシャフ
    トジャーナル以外の動弁系潤滑部と前記クランクシャフ
    ト系潤滑油経路とを連通した連通路を設け、さらに前記
    クランクシャフト系潤滑油経路と前記連通路との分岐部
    に供給割合調整弁を設け、前記連通路を介して前記動弁
    系のうちのカムシャフトおよびカムシャフトジャーナル
    以外の動弁系潤滑部に供給される潤滑油量と、前記クラ
    ンクシャフト系潤滑油経路を介してクランクシャフト系
    に供給される潤滑油量と、前記動弁系潤滑油経路を介し
    て動弁系に供給される潤滑油量とを内燃機 関の運転状態
    に応じて前記供給割合調整弁によって調整することがで
    きることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  11. 【請求項11】 主潤滑油経路がクランクシャフト系潤
    滑油経路と動弁系潤滑油経路とに分岐しており、更に、
    油圧源からの潤滑油が、前記主潤滑油経路と前記クラン
    クシャフト系潤滑油経路とを介してクランクシャフト系
    に、かつ前記主潤滑油経路と前記動弁系潤滑油経路とを
    介して動弁系に供給される、内燃機関の潤滑装置におい
    て、前記動弁系のうちのカムシャフトおよびカムシャフ
    トジャーナル以外の動弁系潤滑部と前記動弁系潤滑油経
    路とを連通した連通路を設け、さらに前記動弁系潤滑油
    経路と前記連通路との分岐部に供給割合調整弁を設け、
    前記連通路を介して前記動弁系のうちのカムシャフトお
    よびカムシャフトジャーナル以外の動弁系潤滑部に供給
    される潤滑油量と、前記クランクシャフト系潤滑油経路
    を介してクランクシャフト系に供給される潤滑油量と、
    前記動弁系潤滑油経路を介して動弁系に供給される潤滑
    油量とを内燃機関の運転状態に応じて前記供給割合調整
    弁によって調整することができることを特徴とする内燃
    機関の潤滑装置。
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