JP3355889B2 - 路車間通信用車載器および特定事象リンク位置の特定方法 - Google Patents

路車間通信用車載器および特定事象リンク位置の特定方法

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JP3355889B2
JP3355889B2 JP24025595A JP24025595A JP3355889B2 JP 3355889 B2 JP3355889 B2 JP 3355889B2 JP 24025595 A JP24025595 A JP 24025595A JP 24025595 A JP24025595 A JP 24025595A JP 3355889 B2 JP3355889 B2 JP 3355889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路車間通信用車載
器および特定事象リンクの検出方法に係り、特に、車両
側から目的地をアップリンクすることにより、路側から
目的地までの所要コスト(所要時間、距離等の情報)が
ダウンリンクされる路車間通信システムに好適な路車間
通信用車載器および特定事象リンク位置の特定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路上を走行する車両と、路
側に配設されたインフラストラクチャとの間での情報の
授受を目的とした路車間通信システムが提案されてい
る。例えば、発明協会公開技報94−14815号に
は、車両側から路側に配設されたビーコンに目的地をア
ップリンクすると、路側ビーコンから車両に向けて目的
地までの通過リンク列、および、目的地に到達するまで
に要する所要時間がダウンリンクされる路車間通信シス
テムが開示されている。
【0003】上述した路車間通信システムでは、また、
路側ビーコンから車両へ向けて、路側ビーコン周辺の渋
滞情報、及び、地図情報が送信される。渋滞情報には、
道路網を構成する各リンクに付された符号と、そのリン
クの渋滞度とが含まれている。また、地図情報には、路
側ビーコン周辺のリンクの接続状態、及び各リンクの向
き等の情報が含まれている。
【0004】車両に、地図データを記憶した地図データ
ベースを含むナビゲーションシステムが搭載されている
場合は、路側ビーコンから送信される通過リンク列、及
び、渋滞情報を地図上に重ねて表すことが可能である。
この場合、車両の搭乗者は、目的地までの経路中に渋滞
リンクが存在するか否かを容易に判別することができ、
また、経路中に渋滞箇所がある場合には、現在地とその
渋滞箇所との位置関係を、容易に認識することができ
る。
【0005】一方、車両に地図データベースを含むナビ
ゲーション装置が搭載されていない場合は、路側ビーコ
ンから送信される周辺の地図データと、通過リンク列と
に基づいて次の交差点での進行方向が決定され、その進
行方向が車載ディスプレイ上に表示される。この場合、
車両の搭乗者は、目的地までの所要時間と、各交差点で
の進行方向とを認識することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ステムでは、車両に地図データベースを持たないナビゲ
ーション装置が搭載されている場合に、路側ビーコンか
ら送信される渋滞情報を有効に活用することができな
い。
【0007】すなわち、地図データベースを備えていな
い車載器によっても、渋滞情報として送信されるリンク
の符号が、目的地までの通過リンク列を構成するリンク
列に含まれているか否かを判別することで、通過リンク
列内に渋滞箇所が存在するかを判断することは可能であ
る。しかしながら、車両の搭乗者は、渋滞リンクの符号
のみから渋滞箇所を認識することはできない。従って、
車両に地図データベースが搭載されていない場合、車両
の搭乗者は、通過リンク列上に渋滞箇所が存在すること
は認識できても、その渋滞箇所が、現在位置と如何なる
位置関係にあるのかを認識することができなず、搭乗者
は渋滞情報に対して不確かな状況下におかれ、不安感を
抱くという問題があった。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、目的地までの経路上に渋滞箇所が存在する場合
には、その渋滞箇所を仮の目的地としてアップリンクす
ることにより、渋滞箇所までの所要コストを検出可能と
する路車間通信用車載器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、路側送受信器に対して目的地を送信す
るアップリンク手段と、前記路側送受信器から送信され
る前記目的地までの通過リンク列、および、前記目的地
までの所要コストを受信するダウンリンク手段と、特定
事象の発生しているリンクを検出する特定事象リンク検
出手段と、を備える路車間通信用車載器において、前記
通過リンク列のうち特定事象の発生しているリンクを特
定リンクとして指定する特定リンク指定手段と、路側送
受信器に対して、前記特定リンクを目的地として送信す
る第2アップリンク手段と、を備える路車間通信用車載
器により達成される。
【0010】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、路側送受信器に対して目的地を送信するアップリ
ンク手段と、前記路側送受信器から送信される前記目的
地までの通過リンク列、および、前記目的地までの所要
コストを受信するダウンリンク手段と、特定事象の発生
しているリンクを検出する特定事象リンク検出手段と、
を備える路車間通信用車載器を用いて前記特定事象リン
クの位置を特定する方法において、前記通過リンク列の
うち特定事象の発生しているリンクを特定リンクとして
指定する特定リンク指定ステップと、路側送受信器に対
して、前記特定リンクを目的地として送信するアップリ
ンクステップと、を備える特定事象リンク位置の特定方
法によっても達成される。
【0011】請求項1及び2記載の発明において、前記
アップリンク手段は、路側送受信器に対して車両の目的
地をアップリンクする。アップリンク手段により目的地
がアップリンクされると、路側送受信器は、前記目的地
までの通過リンク列と、前記目的地までの所要コストと
を車両に向けて送信する。前記ダウンリンク手段は、路
側送受信器から送信される通過リンク列、及び、所要コ
ストを受信する。車両の搭乗者は、ダウンリンク手段に
より受信されるデータに基づいて、前記目的地までの通
過リンク列と、所要コストとを認識する。前記特定事象
リンク検出手段は、渋滞、工事等の特定事象の発生して
いるリンクを検出する。また、前記特定リンク指定手段
若しくは前記特定リンク指定ステップでは、目的地まで
の通過リンク列中で特定事象が生じている場合に、その
リンクが特定リンクとして指定される。前記第2アップ
リンク手段若しくは前記アップリンクステップでは、特
定リンクが指定された場合、その特定リンクが目的地と
して路側送受信器に向けてアップリンクされる。この場
合、路側送受信器は、前記特定リンクまでの通過リンク
列、及び所要コストを車両に向けて送信する。車両の搭
乗者は、ダウンリンク手段により受信されるデータに基
づいて、前記特定リンクまでの所要コストを認識する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例のシス
テム構成図を示す。図1に示す如く、本実施例のシステ
ムは、車両10に搭載される車載器12、路側に配設さ
れる複数の光ビーコン14-1〜14-n(以下、これらを
総称する場合には符号14を付して表す)、及び、光ビ
ーコン14と相互通信可能に接続されたトラフィック・
センター(以下、T.C.と称す)16を備えている。
【0013】図2は、光ビーコン14の配置された道路
網の平面概念図を示す。図2に示す如く、光ビーコン1
4は、道路網の各交差点付近に配設される。以下、道路
網の各交差点をノードと称す。隣接する2つのノードを
結ぶ道路(以下、リンクと称す)には、図2中にa〜w
で示す如く、予め識別符号が付与されている。T.C.
16は、各光ビーコン14-1〜14-nが配設されるノー
ドの位置、および、各リンクに付された識別符号を記憶
している。
【0014】図3は、車載器12のブロック構成図を示
す。車載器12は、外部情報受信部18、車両情報送信
部20、データ処理部22、目的地入力部24、表示部
26、及び、走行距離検出部28を備えている。外部情
報受信部18は、光ビーコン14からダウンリンク(以
下、ダウンリンク送信と称す)される信号を受信する受
信機である。外部情報受信部18により受信された信号
は、データ処理部22に供給される。車両情報送信部2
0は、光ビーコン14に対して車両情報をアップリンク
(以下、アップリンク送信と称す)する送信機である。
車両情報送信部20は、データ処理部22から供給され
た車両情報をアップリンク送信する。光ビーコン14
と、外部情報受信部18および車両情報送信部20との
通信は、赤外光を搬送波とする信号により行われる。
【0015】目的地入力部24は、車両10の搭乗者が
目的地を入力する際に用いられる。車両10の搭乗者
は、予め定められた所定の方法により、目的地入力部2
4を介して、車載器12に目的地をセットすることがで
きる。目的地入力部24を介して入力された目的地に関
するデータは、データ処理部22に送信される。走行距
離検出部28は、車両10の走行距離に対応する走行信
号をデータ処理部22に送信する。データ処理部22
は、かかる走行信号に基づいて車両が走行した距離を算
出し、所定タイミングに従って運転者への情報の提供を
行う。
【0016】データ処理部22は、車載器12の要部で
ある。データ処理部22は、外部情報受信部18、目的
地入力部24、および、走行距離検出部28から供給さ
れる信号を処理して、光ビーコン14に向けてアップリ
ンク送信すべき車両情報と、車両10の搭乗者に表示す
べき交通情報とを作成する。データ処理部22により作
成された車両情報は上述した車両情報送信部20に、ま
た、データ処理部22により作成された交通情報は表示
部26にそれぞれ供給される。表示部26は、車両の搭
乗者が容易に目視できる位置に配設されている。表示部
26は、データ処理部22から供給される交通情報のう
ち、運転者によって選択された内容を文字、線図等を用
いて表示する。
【0017】図4は、車載器12から光ビーコン14に
向けてアップリンク送信される車両情報の内容を示す。
図4に示す如く、本実施例のシステムにおいて、車載器
12は、光ビーコン14に対して車両10を認識させる
ためのID信号と、運転者によって入力された目的地を
伝達するための目的地信号とを出力する。ID信号は、
車両10のイグニッションスイッチがオンとされる毎
に、データ処理部22が実行する乱数演算により設定さ
れる。
【0018】T.C.16は、複数の光ビーコン14の
うち何れかの光ビーコン14-nによりID信号が受信さ
れた場合に、車両10がその光ビーコンが配設されてい
るノードを通過したことを検知すると共に、その通過時
刻を記憶する。そして、隣接する2つのノードに配設さ
れる光ビーコンでID信号が受信された時刻の差を演算
することで、車両10がそれらのノード間に延在するリ
ンクを走行するのに要した時間を演算する。各リンクに
は、標準走行時間が設定されている。T.C.16は、
ID信号の受信時刻に基づいて演算された実走行時間
と、そのリンクの標準走行時間とを比較することによ
り、そのリンクの渋滞度を求める。T.C.16は、道
路網内を走行する複数の車両からID信号を受信し、そ
れぞれの車両について上記の処理を行うことで、道路網
を構成する複数のリンクそれぞれについて渋滞度を検出
する。
【0019】図5は、光ビーコン14から車載器12に
向けてダウンリンク送信される車両情報の内容を示す。
図5に示す如く、本実施例のシステムにおいて、光ビー
コン14は、道路網内を走行中の車両に対して、渋滞情
報、地図情報、メッセージ情報、及び目的地情報等を出
力する。
【0020】渋滞情報には、渋滞の生じているリンクの
識別符号と、上記の手法により検出された渋滞度とが含
まれている。車載器12は、この情報を受信すること
で、渋滞リンクの識別符号、および、そのリンクの渋滞
度を検知することができる。地図情報及びメッセージ情
報は、複数の光ビーコン14のそれぞれから、常に出力
されている。従って、これらの情報は、車両10からI
D信号や目的地信号が出力されない場合においても、車
載器12によって受信される。地図情報には、その情報
を出力する光ビーコン14-nを中心とする数リンク分の
道路ネットワーク情報が含まれている。車載器12は、
この情報を受信することで、現在地の周辺の狭い領域に
ついて、交差点の情報、リンクの接続状態、リンクの向
き等を検知することができる。また、メッセージ情報に
は、その情報を出力する光ビーコン14-nの周辺の交通
情報、具体的には渋滞情報や工事情報等、を表した文字
データが含まれている。車両の搭乗者は、メッセージ情
報を表示させるモードを選択することで、表示部26上
に文字で表された交通情報を表示させることができる。
【0021】目的地情報には、その情報を出力する光ビ
ーコン14-nの位置、すなわち、車両10の現在地と、
車両10の目的地を結ぶ推奨経路上に存在するリンクの
識別符号列、および、現在地から目的地に到達するまで
に要する所要時間が含まれている。すなわち、上述の如
く車両10から発せられた目的地信号が何れかの光ビー
コン14-nで受信されると、T.C.16は、その光ビ
ーコン14-nの位置から目的地までを最短時間で走行し
得る推奨経路を設定すると共に、推奨経路を構成する各
リンクの走行時間の総和を演算する。光ビーコン14-n
は、T.C.16で設定された推奨経路を表す識別符号
列、および、各リンクの走行時間の総和を車両10に向
けて出力する。
【0022】図6は、車載器12の表示部26に表示さ
れる画面の一例を示す。表示部26の画面は、進行方向
表示部26a、交差点レーン表示部26b、交差点名表
示部26c、交差点到達距離表示部26d、および、文
字情報切り換えクリック部26eに区分されている。
【0023】進行方向表示部26aには、次の交差点で
の進行方向が表示される。進行方向表示部26aの表示
内容は、光ビーコン14-nから供給される地図情報と、
目的地情報に含まれる通過リンクの識別符号列とに基づ
いて作成される。すなわち、データ処理部22は、車両
10が光ビーコン14-nの直近を通過する際に上述した
地図情報を受信する。地図情報が受信されたら、次にデ
ータ処理部22は、車両が推奨経路に沿って走行した場
合に光ビーコン14-nの通過後に走行しているべきリン
クを地図情報中で特定する。次いで、特定されたリン
ク、すなわち、現在の走行リンクの端部の交差点を、次
に通過すべき交差点として特定し、進行方向表示部26
aに、その交差点での進行方向を表示する。
【0024】光ビーコン14から出力される地図情報に
は、各交差点のレーン情報(右左折レーンの情報)、及
び、交差点に付された名前の情報が含まれている。デー
タ処理部22は、上記の如く次回の通過交差点を特定し
たら、進行方向表示部26aに進行方向を表示すると共
に、交差点レーン表示部26bにその交差点のレーン情
報を、交差点名表示部26cにその交差点の名前を、そ
れぞれ表示する。
【0025】光ビーコン14から出力される地図情報に
は、また、各リンクの長さに関する情報が含まれてい
る。データ処理部22は、車両10が光ビーコン14-n
の直近を通過した後、走行距離検出部28の出力信号に
基づいて車両10の走行距離を計測すると共に、走行中
のリンクの長さからその走行距離を減算することによ
り、次の交差点までの到達距離を求める。交差点到達距
離表示部26dには、かかる手法により演算された距離
が表示される。
【0026】文字情報切り換えクリック部26eは、表
示部26の表示内容の切り換えスイッチとして機能す
る。上述の如く、光ビーコン14は、車両10に対して
文字データで構成されたメッセージ情報を出力してい
る。車両10の搭乗者によって文字情報切り換えクリッ
ク部26eがクリックされると、表示部26の表示内容
が、目的地への経路を表す内容から、上述したメッセー
ジ情報に切り換えられる。車両の搭乗者は、かかる操作
を行うことで、交通情報を文字により確認することがで
きる。尚、文字情報切替えクリック部26eは単に目的
地までの所要時間表示部として設定しておいてもよい。
【0027】ところで、光ビーコン14が出力する渋滞
情報は、上述の如く、渋滞が生じているリンクの識別符
号と、そのリンクの渋滞度とで構成されている。車載器
12に、リンクの識別番号とその位置とを対応付ける地
図データが記憶されている場合には、光ビーコン14か
ら出力される渋滞情報を、車両の搭乗者に視覚的に表示
することが可能である。しかしながら、本実施例の如
く、車載器12に地図データが記憶されていな場合は、
渋滞情報を視覚的に認識し得る形態で表示することはで
きない。
【0028】そこで、本実施例の車載器12において
は、目的地までの経路上に渋滞リンクが存在するか否か
を判別するとともに、経路上に渋滞リンクが存在する場
合には、現在地からその渋滞リンクに到達するまでの所
要時間を求めることとした。現在位置から渋滞リンクま
での時間が判明すれば、現在位置と渋滞リンクとを大ま
かな位置関係を認識することが可能である。従って、本
実施例の車載器12によれば、現在位置と渋滞リンクと
の位置関係が全く判らない装置に比して、より有効に渋
滞情報を利用することができる。
【0029】図7は、上記の機能を実現すべく車載器1
2が実行するルーチンのフローチャートを示す。図7に
示すルーチンが起動されると、先ずステップ100にお
いて、光ビーコン14から出力される各種情報が受信さ
れる。ステップ100の実行に先立って、車載器12か
ら目的地信号が出力されている場合は、本ステップ10
0で、目的地情報を含む情報が受信される。
【0030】次に、ステップ102では、目的地までの
推奨経路上に、渋滞リンクが存在するか否かが判別され
る。目的地までの推奨経路が特定されていない場合、ま
たは、推奨経路上に渋滞リンクが存在しない場合は、本
ステップ102の条件が不成立であると判別される。こ
の場合、推奨経路上に渋滞リンクが存在すると判別され
るまで、繰り返し上記ステップ100および102の処
理が実行される。
【0031】上記ステップ102において、目的地まで
の推奨経路上に渋滞リンクが存在すると判別された場合
は、次に、ステップ104において、渋滞リンクを目的
地とする目的地信号が光ビーコン14に向けてアップリ
ンク送信される。車載器12からかかる信号が出力され
ると、光ビーコン14は、渋滞リンクまでの推奨経路を
構成する複数のリンクの識別符号列、および、渋滞リン
クに到達するまでに要する所要時間を、目的地情報とし
て出力する。
【0032】車載器12は、ステップ106において、
かかる目的地情報を受信して、その内容、すなわち、渋
滞リンクに到達するまでの所要時間を表示部26に表示
して今回のルーチンを終了する。上記の処理によれば、
車載器12には地図データベースが含まれていないにも
関わらず、光ビーコン14からダウンリンク送信される
渋滞情報を、車両10の搭乗者に伝達することができ
る。従って、本実施例の構成によれば、渋滞情報を有効
に利用し得る車載器12を、安価に実現することができ
る。
【0033】ところで、上記の実施例においては、現在
地から、推奨経路中に存在する渋滞リンクに到達するま
での時間を表示することに限定しているが、本発明はこ
れに限定されるものではない。すなわち、光ビーコン1
4から、渋滞情報の他に事故情報、工事規制情報、通過
経由地に関する情報、観光名所に関する情報等が出力さ
れる場合においては、これらの特定事象が生じているリ
ンクまでの所要時間を表記することとしてもよい。更
に、上記の実施例においては、表示内容を時間に限定し
ているが、本発明はこれに限定されるものではない。す
なわち、光ビーコン14が目的地情報として、目的地ま
での距離を出力する場合には、車載器12の表示内容
を、特定事象が発生しているリンクまでの距離としても
よい。
【0034】尚、上記の実施例においては、車載器12
が光ビーコン14に対して目的地信号を含む信号をアッ
プリンク送信することにより前記したアップリンク手段
が、光ビーコン14からダウンリンク送信される目的地
情報を受信することにより前記したダウンリンク手段
が、光ビーコン14からダウンリンク送信される渋滞情
報を受信することにより前記した特定事象リンク検出手
段が、上記ステップ102の処理を実行することにより
前記した特定リンク指定手段および特定リンク指定ステ
ップが、また、上記ステップ104の処理を実行するこ
とにより前記した第2アップリンク手段およびアップリ
ンクステップが、それぞれ実現されている。
【0035】次に、車載器12が備える他の機能につい
て説明する。上述の如く、本実施例の車載器12は、目
的地入力部24から目的地が入力されると、その目的地
に到達するまでの所要時間を表示する機能を備えてい
る。従って、特定の区間の始点と終点とがそれぞれ目的
地として指定されると、その特定区間の始点に到達する
までの所要時間と、その区間の終点に到達するまでの所
要時間との差を求めると、特定区間の所要時間を求め、
表示することができる。
【0036】目的地までの推奨経路内に、例えば高速道
路が含まれている場合に、高速道路の入口前後のリン
ク、又は出口前後のリンクを特定区間として設定すれ
ば、高速道路の入口付近、または、出口付近を通過する
のに要する時間を推定することができる。また、推奨経
路内に、観光名所、渋滞箇所等が存在する場合に、それ
らを含むリンクを特定区間として設定すれば、観光名所
や渋滞箇所を通過するのに要する時間を推定することが
できる。このように、特定の区間の所要時間を推定する
ことができると、目的地に到達するまでの状況を詳しく
予測することが可能となる。
【0037】上述した機能は、車載器12が、図8に示
すルーチンを実行することにより実現される。図8に示
すルーチンが起動されると、先ずステップ200におい
て、目的地入力部24において、特定区間の所要時間を
推定するモード(区間モード)が指定されているか否か
が判別される。区間モードが指定されていない場合は、
繰り返しステップ200の処理が実行される。
【0038】上記ステップ200で区間モードが指定さ
れていると判別された場合は、ステップ202におい
て、特定区間の始点を目的地とした目的地信号が出力さ
れる。車載器12からかかる信号が出力されると、光ビ
ーコン14は、特定区間の始点に到達するまでに要する
所要時間TS を含む目的地情報を出力する。
【0039】上記ステップ202の処理が終了すると、
車載器12では、ステップ204において、目的地情報
が受信されたか否かが判別される。ステップ204で、
目的地情報が受信されたと判別されると、ステップ20
6でカウンタCがスタートされた後、ステップ208で
特定区間の終点を目的地とした目的地信号が出力され
る。
【0040】車載器12から、かかる目的地信号が出力
されると、光ビーコン14は、特定区間の終点に到達す
るまでに要する所要時間TE を含む目的地情報を出力す
る。車載器12は、ステップ210で目的地情報が受信
されるのを待ち、目的地情報が受信されると、ステップ
212でカウンタCをストップする。この場合、カウン
タCには、特定区間の始点に到達するまでの所要時間が
推定された後、特定区間の終点に到達するまでの所要時
間が推定されるまでに要した時間TC が計数されている
ことになる。
【0041】上記の処理が終了すると、車載器12で
は、次に、ステップ214で特定区間を走行するのに要
する所要時間TS-E が演算され、更に、ステップ216
でTS- E が表示部26に表示された後、今回のルーチン
が終了される。尚、特定区間を走行するのに要する所要
時間TE-S は、上記ステップ204で受信か確認された
目的地情報に含まれる所要時間TS 、上記ステップ21
0で受信が確認された目的地情報に含まれる所要時間T
E 、および、TS が推定された後TE が推定されるまで
に要した時間TC を用いて、次式の如く演算することが
できる。
【0042】TS-E =TE +TC −TS 上述の如く、図8に示すルーチンによれば、目的地に到
達するのに要する所要時間が推定できることに加え、特
定区間を走行するのに要する所要時間を推定することが
できる。従って、車載器12がかかる処理を実行する場
合、単に目的地までの所要時間が推定されるに過ぎない
装置に比して、より詳細な走行計画を立てることが可能
となる。尚、路車緩の通信のために本実施例では光ビー
コンを有していたが、電磁波等を媒体とした無線通信を
利用してもよい。
【0043】
【発明の効果】上述の如く、請求項1及び2記載の発明
によれば、目的地までの通過リンク列中で特定事象が生
じている場合、その事象の生じているリンクが仮の目的
地として路側送受信器にアップリンクされる。かかるア
ップリンクがなされると、路側送受信器は、特定事象の
生じているリンクまでの所要コストを含むデータを、車
載器に向けてダウンリンク送信する。このため、本発明
によれば、地図データベースを持たないナビゲーション
装置であっても、現在位置と、特定事象の生じているリ
ンクとの位置関係を検出し得る路車間通信用車載器を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステムに用いられる光ビ
ーコンを含む道路網の平面概念図である。
【図3】本発明の一実施例である車載器のブロック構成
図である。
【図4】本発明の一実施例である車載器から出力される
信号の内容を示す図である。
【図5】本発明の一実施例のシステムに用いられる光ビ
ーコンから出力される信号の内容を示す図である。
【図6】本発明の一実施例である車載器が備える表示部
の画面の一例である。
【図7】本発明の一実施例である車載器で実行される制
御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例である車載器で実行される他
の制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両 12 車載器 14,14-1〜14-n 光ビーコン 16 トラフィックセンター(T.C.) 18 外部情報受信部 20 車両情報送信部 22 データ処理部 24 目的地入力部 26 表示部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路側送受信器に対して目的地を送信する
    アップリンク手段と、前記路側送受信器から送信される
    前記目的地までの通過リンク列、および、前記目的地ま
    での所要コストを受信するダウンリンク手段と、特定事
    象の発生しているリンクを検出する特定事象リンク検出
    手段と、を備える路車間通信用車載器において、 前記通過リンク列のうち特定事象の発生しているリンク
    を特定リンクとして指定する特定リンク指定手段と、 路側送受信器に対して、前記特定リンクを目的地として
    送信する第2アップリンク手段と、 を備えることを特徴とする路車間通信用車載器。
  2. 【請求項2】 路側送受信器に対して目的地を送信する
    アップリンク手段と、前記路側送受信器から送信される
    前記目的地までの通過リンク列、および、前記目的地ま
    での所要コストを受信するダウンリンク手段と、特定事
    象の発生しているリンクを検出する特定事象リンク検出
    手段と、を備える路車間通信用車載器を用いて前記特定
    事象リンクの位置を特定する方法において、 前記通過リンク列のうち特定事象の発生しているリンク
    を特定リンクとして指定する特定リンク指定ステップ
    と、 路側送受信器に対して、前記特定リンクを目的地として
    送信するアップリンクステップと、 を備えることを特徴とする特定事象リンク位置の特定方
    法。
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