JP3354988B2 - 耐薬品性濾過材及びその製造方法 - Google Patents

耐薬品性濾過材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性で目詰まりし難
く、長寿命、大型でかつ自立可能な剛直性を有し、さら
に耐薬品性に優れた濾過材として適用できるポリイミド
繊維からなる通気性の成形体およびそれを製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セルローズ、アセチルセルロ
ーズ、テフロン、ポリカーボネート、ナイロンなどプラ
スチック材料からなる通気性材料は多く市販されてお
り、種々の孔径のものが得られる。しかし高耐熱性のも
のはない。高耐熱性のものとしてはガラス繊維を使用し
た通気性の成形体があるが、成形体が非常に嵩高く、薄
くコンパクトな成形体に成形することは困難であった。
ガラス製の通気性材料としては、シンタードガラス製の
通気性材料は多く市販されているが、こわれ易く、薄く
かつ大型の通気性の成形体は得られない。また、ガラス
製のフィルターは一般的につまり易い欠点がある。
【0003】高耐熱性の成形体の成形に使用できる高分
子材料として芳香族ポリイミドが挙げられる。従来この
高分子材料を使用して通気性のフィルターをつくること
は、濾布状のものとするにしても芳香族ポリイミドの織
布は作り難く、ましてフィルターとして用い得る成形体
は得られていない。また、ポリイミド粉体材料を使用し
て成形体を成形することはリー(B.H.Lee)によ
りモダーン・プラスチック・エンサイクロペディア(M
odernPlastic Encyclopedi
a)1988年 62頁に記載されている。しかし、予
備成形体に加工する必要がある場合があるなど、簡単な
成形法ではない。またこの方法を用いる場合、ポリイミ
ド粉体材料を広い面積にわたって均一に広げることは、
粉末層の厚みが薄い場合には不可能である。かくの如
く、薄くかつ大型の通気性の成形体を芳香族ポリイミド
の粉体材料を用いて成形することは極めて困難である。
またさらに、芳香族ポリイミドは高耐熱性で、かつ難溶
解性の材料であるため、この材料から均一な粒径分布を
有する粉体を得ることは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高耐熱性で、大型のも
のまで所望の形状で得られる種々の孔度の通気性の成形
体を得るために鋭意研究の結果、本発明者等は芳香族ポ
リイミド繊維を使用し、この芳香族ポリイミド繊維を不
織布又はフェルトに予備成形し、その芳香族ポリイミド
繊維不織布又はフェルトを、ポリイミドのガラス転移点
を超えた温度で適当な時間加熱・加圧処理することによ
り収縮させ、自立可能なほど剛直性を有する望ましい形
状に成形し、濾過材を得ることに成功し特許出願した。
(特願平5−62534号)
【0005】しかし、ポリイミド繊維は耐塩酸性が劣る
ので、産業及び都市廃棄物の焼却炉の濾過ガス中に塩化
水素を含む場合は、短期間の間に濾過材としての性能が
劣化する。また、耐アルカリ性も劣るので、化学工業に
おける粉体原料の回収、粉体製品の捕集工程で、それら
の粉体がアルカリ性であると、同様に性能が短期間に劣
化する。耐薬品性改善を目的として、フッ素樹脂浸漬処
理を施す方法があるが、フッ素樹脂の溶融粘度は340
〜380℃の温度でも1011〜1013ポイズと高いた
め、通気性成形体中のポリイミド繊維の間隙の繊維表面
をフッ素樹脂で隙間なく覆うことは困難であり、フッ素
樹脂浸漬処理によって濾過材の耐薬品性を発揮すること
はできない。
【0006】本発明の目的は、 大型のものまで所望の形状で得られ、 広い表面積を持ち、かつなるだけ薄くコンパクトに成
形でき、 種々の孔度の通気性が得られ、 目詰まりし難く長寿命で、 高耐熱性であり、 かつ、耐薬品性特に耐酸耐アルカリ性に優れている。 上記諸特性を有する通気性の成形体(濾過材)とそれを
製造し得る製造方法を提供することにある。特に本発明
の目的は、常用使用温度260℃においても、耐酸性、
耐アルカリ性の優れたポリイミド繊維製不織布又はフェ
ルトから成形した濾過材とそれを製造し得る製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の高
耐熱性で、かつ耐薬品性の濾過材及びその製造方法によ
って達成される。すなわち、 1)下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する
高耐熱性ポリイミド繊維からなる通気性成形体に縮合多
環多核芳香族樹脂を被覆することを特徴とする耐薬品性
濾過材。
【0008】
【化4】
【0009】2)下記一般式(1)で表される繰り返し
単位を有する高耐熱性ポリイミド繊維からなる通気性成
形体に、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、
ピレン、ピッチ等の縮合多環芳香族炭化水素を酸触媒の
存在下で、1,4−ベンゼンジメタノール等の架橋剤と
加熱重縮合反応させることによって得られる縮合多環多
核芳香族樹脂を被覆することを特徴とする耐薬品性濾過
材。
【0010】
【化5】
【0011】3)下記一般式(1)で表される繰り返し
単位を有する高耐熱性ポリイミド繊維からなる通気性成
形体を、縮合多環多核芳香族樹脂の中間縮合体を有機溶
剤に20〜60%の濃度に溶解した溶液に含浸し、乾燥
し、熱硬化して上記1)記載の縮合多環多核芳香族樹脂
を該通気性成形体に被覆することを特徴とする上記1)
記載の耐薬品性濾過材の製造方法。
【0012】
【化6】
【0013】本発明の目的は高耐熱性ポリイミド繊維か
らなる通気性成形体に耐薬品性を与えること、特に酸や
アルカリに抵抗性を有する通気性成形体を提供すること
にある。本発明の骨子は、このために成形体の表面を、
通気性を害することなく、耐薬品性皮膜で保護すること
にある。本発明者等は鋭意研究の結果、上記目的が高耐
熱性ポリイミド繊維からなる通気性成形体の表面に熱硬
化性樹脂を被覆することによって達成されることを見出
した。特に熱硬化性樹脂として縮合多環多核芳香族樹脂
を被覆することが、耐熱性及び被覆膜の通気性成形体と
の接着性を維持しながら耐薬品性を賦与できるので好ま
しい。
【0014】本発明において、高耐熱性ポリイミド繊維
からなる通気性成形体の表面に熱硬化性樹脂を被覆する
方法としては、上記通気性成形体を樹脂成分の低分子化
合物中にあるいはそれを溶剤で希釈した溶液中に成形体
を浸漬し、あるいは成形体表面に塗布して、通気性成形
体を構成しているポリイミド繊維の表面に被覆し、縮合
触媒の存在下に縮合することに達成される。勿論、上記
樹脂成分の低分子化合物の代わりに中間縮合体にまで縮
合してからこの中間縮合体を、必要ならば溶剤で希釈し
て、その中に成形体を浸漬し、あるいは成形体表面に塗
布してポリイミド繊維の表面に被覆し保護皮膜化しても
よい。
【0015】本発明において、縮合多環多核芳香族樹脂
を該通気性成形体に被覆するということは、上記の説明
からも明らかなように以下のような状態を意味する。す
なわち、本発明において、高耐熱性ポリイミド繊維から
通気性成形体を形成する方法は、例えば高耐熱性ポリイ
ミド繊維から不織布あるいはフェルトを予備成形し、こ
の成形体を加熱・加圧することによりポリイミド繊維を
所期の通気性を保つ程度に相互に融着させ通気性成形体
を形成する。従ってこの通気性成形体は成形体の表面及
び内部に原料のポリイミド繊維の表面を残している。か
かる通気性成形体を縮合多環多核芳香族樹脂の構成成分
の低分子化合物(樹脂成分の低分子化合物を中間縮合体
にまで縮合した中間縮合体でもよい)あるいはそれらを
溶剤で希釈した溶液中に浸漬し、あるいは溶液を通気性
成形体表面に塗布してその内部に浸透させることによ
り、通気性成形体の表面及びその内部のポリイミド繊維
の表面を該樹脂成分の低分子化合物により被覆すること
ができる。
【0016】通気性成形体の高耐熱性ポリイミド繊維の
表面に熱硬化性樹脂として縮合多環多核芳香族樹脂を被
覆する方法としては、ナフタレン、アントラセン、フェ
ナントレン、ピレン、ピッチ等の縮合多環芳香族炭化水
素を酸触媒及び1,4−ベンゼンジメタノール等の架橋
剤と共に、あるいは必要ならば溶剤で希釈して、あるい
は上記縮合多環芳香族炭化水素を酸触媒の存在下で、
1,4−ベンゼンジメタノール等の架橋剤と共に加熱反
応して中間縮合体にまで縮合した中間縮合体、あるいは
それを必要ならば溶剤で希釈して、成形体の表面に被覆
し、加熱重縮合反応させることにより成形体の表面に耐
熱性で耐薬品性の保護皮膜を設けることができる。上記
縮合多環多核芳香族樹脂の溶剤に可溶な中間縮合体の1
例としては、住金化工株式会社が開発したSKレジンが
挙げられる。その化学構造式(1)を下記に示す。ここ
で、溶剤に溶解するという表現には完全に樹脂等が分子
分散にまで溶解することを意味していない。場合によっ
てはコロイド分散状態にあることもあろうが、要するに
樹脂等が通気性成形体中に浸透して、それを耐薬品性に
することができれば足りる。
【0017】
【化7】
【0018】以下に、本発明のより好ましい態様を具体
的に説明する。ただし、本発明は以下の説明によって制
限されるものではない。すなわち、上述の縮合多環多核
芳香族樹脂の溶剤可溶性の中間縮合体を10〜60%の
濃度の有機溶剤溶液とし、この溶液中に高耐熱性ポリイ
ミド成形体を浸漬し、溶剤を乾燥することによりポリイ
ミド成形体の表面を縮合多環多核芳香族樹脂の中間縮合
体で被覆し、次に熱硬化温度に所定時間保ち、熱硬化す
ることにより、優れた耐薬品性の保護皮膜を設けること
ができる。
【0019】(作用)本発明は、縮合多環多核芳香族樹
脂を被覆することにより、通気性の高耐熱性ポリイミド
成形体よりなる濾過材に優れた耐薬品性、特に耐酸耐ア
ルカリ性を賦与するものである。また、本発明の縮合多
環多核芳香族樹脂の被覆を行うことにより、高耐熱性ポ
リイミド成形体のポリイミド繊維同士の接触箇所を縮合
多環多核芳香族樹脂が強固に結合・固定するため、通気
性の高耐熱性ポリイミド成形体よりなる濾過材の強度を
著しく増大させることができる。
【0020】
【実施例】上記、本発明の通気性の高耐熱性ポリイミド
成形体よりなる耐薬品性濾過材およびそれを製造する方
法の例を以下に実施例を示して説明する。しかし本発明
は以下の実施例によって制限されるものではない。
【0021】実施例1 容器に予め80gのベンゾフェノン−3,3´4,4´
−テトラカルボン酸二無水物および4,4´−メチレン
−ビス−(トリレンイソシアネート)から製造された延
伸比1:5、太さ30μmのポリイミド繊維からニード
ルパンチ法で予備成形された目付475g/m2 、厚さ
2mmのフェルトを、温度340℃に30分間保つこと
によって、厚さ1mmのシートに成形し、幅45mm、
長さ120mmの試験片を切り取った。上記のポリイミ
ド繊維を構成するポリイミドの化学構造式(2)を下記
に示す。
【0022】
【化8】
【0023】本試験片を、上記のSKレジンの溶液に5
分間浸漬した後、室温に24時間放置して乾燥させ、続
いて電気炉中に150℃で24時間放置することによ
り、SKレジンを試験片のポリイミド繊維上で熱硬化さ
せた。SKレジンを被覆・熱硬化した試験片の厚みを測
定し、密度を算出した。本試験片を直径20mmのパイ
プに挟み、0.1kg/cm2 の圧力下で空気通過量を
測定した。また、本試験片を23℃で10%の塩酸溶液
に200時間、5%の水酸化ナトリウム溶液に120時
間浸漬し、水洗・乾燥後、引張強さを測定し、保持率を
算出した。結果を第1表に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 実施例1で用いたポリイミド繊維試験片を実施例1と同
様の方法で調製した40%濃度のSKレジンの溶液に5
分間浸漬した後、室温に24時間放置して乾燥させ、続
いて電気炉中に150℃で24時間放置することによ
り、SKレジンを試験片のポリイミド繊維上で熱硬化さ
せた。実施例1と同様に、密度、空気透過率を測定し、
また、23℃で10%の塩酸溶液に200時間、5%の
水酸化ナトリウム溶液に120時間浸漬し、水洗・乾燥
後、引張強さを測定し、保持率を算出した。結果を第1
表に示した。
【0026】実施例3 実施例1で用いたポリイミド繊維試験片を、実施例1と
同様の方法で調製した60%濃度のSKレジンの溶液に
5分間浸漬した後、室温に24時間放置して乾燥させ、
続いて電気炉中に150℃で24時間放置することによ
り、SKレジンを試験片のポリイミド繊維上で熱硬化さ
せた。実施例1と同様に、密度、空気透過率を測定し、
また、23℃で10%の塩酸溶液に200時間、5%の
水酸化ナトリウム溶液に120時間浸漬し、水洗・乾燥
後、引張強さを測定し、保持率を算出した。結果を第1
表に示した。
【0027】比較例1 実施例1で用いたポリイミド繊維試験片を、SKレジン
で被覆処理することなしに、実施例1と同様に、密度、
空気透過率を測定し、また、23℃で10%の塩酸溶液
に200時間、5%の水酸化ナトリウム溶液に120時
間浸漬し、水洗・乾燥後、引張強さを測定し、保持率を
算出した。結果を第2表に示す。
【0028】
【表2】
【0029】比較例2 実施例1で用いたポリイミド繊維試験片を、実施例1と
同様の方法で調製した5%濃度のSKレジンの溶液に5
分間浸漬した後、室温に24時間放置して乾燥させ、続
いて電気炉中に150℃で24時間放置することによ
り、SKレジンを試験片のポリイミド繊維上で熱硬化さ
せた。実施例1と同様に、密度、空気透過率を測定し、
また、23℃で10%の塩酸溶液に200時間、5%の
水酸化ナトリウム溶液に120時間浸漬し、水洗・乾燥
後、引張強さを測定し、保持率を算出した。結果を第2
表に示した。
【0030】比較例3 実施例1で用いたポリイミド繊維試験片を、実施例1と
同様の方法で調製した80%濃度のSKレジンの溶液に
5分間浸漬した後、室温に24時間放置して乾燥させ、
続いて電気炉中に150℃で24時間放置することによ
り、SKレジンを試験片のポリイミド繊維上で熱硬化さ
せた。実施例1と同様に、密度、空気透過率を測定し、
また、23℃で10%の塩酸溶液に200時間、5%の
水酸化ナトリウム溶液に120時間浸漬し、水洗・乾燥
後、引張強さを測定し、保持率を算出した。結果を第2
表に示した。
【0031】比較例4 容器に予め60gの蒸留水を秤り取り、攪拌しながら粒
子径3μmのポリテトラフロロエチレン40gを少量づ
つ加えてポリテトラフロロエチレン懸濁液を調製した。
実施例1で用いたポリイミド繊維試験片を、上記のポリ
テトラフロロエチレン懸濁液に5分間浸漬した後、室温
に24時間放置して乾燥させ、続いて電気炉中に340
℃で5時間放置することにより、試験片のポリイミド繊
維の表面をポリテトラフロロエチレンで被覆した。実施
例1と同様に、密度、空気透過率を測定し、また、23
℃で10%の塩酸溶液に200時間、5%の水酸化ナト
リウム溶液に120時間浸漬し、水洗・乾燥後、引張強
さを測定し、保持率を算出した。結果を第2表に示し
た。
【0032】
【発明の効果】本発明の縮合多環多核芳香族樹脂は、こ
れをポリイミド繊維に被覆することにより、ポリイミド
の弱点である耐薬品性を改善できるので、ポリイミド繊
維製濾過材の保護被覆剤として適用し、該濾過材に耐薬
品性を賦与して濾過材の適用分野を著しく拡大すること
を可能にするものである。また、本発明の縮合多環多核
芳香族樹脂の被覆処理により、高耐熱性ポリイミド成形
体のポリイミド繊維同士の接触箇所を縮合多環多核芳香
族樹脂が強固に結合・固定するため、通気性の高耐熱性
ポリイミド成形体よりなる濾過材の強度を著しく増大さ
せる効果が発揮される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 39/00 - 39/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位を有する高耐熱性ポリイミド繊維からなる通気性成形
    体に縮合多環多核芳香族樹脂を被覆することを特徴とす
    耐薬品性濾過材。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位を有する高耐熱性ポリイミド繊維からなる通気性成形
    体に、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピ
    レン、ピッチ等の縮合多環芳香族炭化水素を酸触媒の存
    在下で、1,4−ベンゼンジメタノール等の架橋剤と加
    熱重縮合反応させることによって得られる縮合多環多核
    芳香族樹脂を被覆することを特徴とする耐薬品性濾過
    材。 【化2】
  3. 【請求項3】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位を有する高耐熱性ポリイミド繊維からなる通気性成形
    体を、縮合多環多核芳香族樹脂の中間縮合体を有機溶剤
    に20〜60%の濃度に溶解した溶液に含浸し、乾燥
    し、熱硬化して請求項1記載の縮合多環多核芳香族樹脂
    を該通気性成形体に被覆することを特徴とする請求項1
    記載の耐薬品性濾過材の製造方法。 【化3】
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