JP3354396B2 - 横型分離機 - Google Patents
横型分離機Info
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- JP3354396B2 JP3354396B2 JP18161196A JP18161196A JP3354396B2 JP 3354396 B2 JP3354396 B2 JP 3354396B2 JP 18161196 A JP18161196 A JP 18161196A JP 18161196 A JP18161196 A JP 18161196A JP 3354396 B2 JP3354396 B2 JP 3354396B2
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- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生ごみの脱水、機械加
工の際の切り屑に付着した切削油の分離、その他産業上
のいろいろな分野で必要とされている固体と液体の分離
操作すなわち固液分離操作のための横型分離機に関する
ものである。
工の際の切り屑に付着した切削油の分離、その他産業上
のいろいろな分野で必要とされている固体と液体の分離
操作すなわち固液分離操作のための横型分離機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の目的とする固液分離操作のため
の装置としては各種スクリーン装置や遠心分離機など古
くから多くの種類の機器が使用されてきた。しかしいず
れの装置においても固液分離部における穴の目詰まりの
問題があり、使用上非常に厄介な問題となっていたり、
あるいはひどい目詰まりのため実際上使用困難なことも
あり、さらに塊が供給された場合は運転ができない場合
もあった。
の装置としては各種スクリーン装置や遠心分離機など古
くから多くの種類の機器が使用されてきた。しかしいず
れの装置においても固液分離部における穴の目詰まりの
問題があり、使用上非常に厄介な問題となっていたり、
あるいはひどい目詰まりのため実際上使用困難なことも
あり、さらに塊が供給された場合は運転ができない場合
もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、固液分離操作において固液分離部における
穴の目詰まりを防止し、固液分離が運転開始当初から常
に同じような状態で実行され、また塊が供給された場合
でもそれを粉砕し液体を分離できる横型分離機を提供す
ることである。
する課題は、固液分離操作において固液分離部における
穴の目詰まりを防止し、固液分離が運転開始当初から常
に同じような状態で実行され、また塊が供給された場合
でもそれを粉砕し液体を分離できる横型分離機を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、横に固定したパイプ(1)の両端面にパイ
プ蓋を取付け、パイプの全長にわたって内面にねじ状の
溝(2)を設け、ねじ状の溝の底にパイプの外部に通じ
る多数の液体排出穴(3)を設け、パイプ内部に高速で
回転する回転ドラム(10)を装備し、ドラムの外周面
に一端を固液供給側のパイプ蓋(4)まで伸ばした粉砕
供給アーム(14‘)および固体排出口まで伸ばした羽
根(15)を複数個取り付け、供給粉砕アームの切り欠
き位置と軸方向位置が一致するパイプの上部内面に供給
粉砕アームの切り欠きを通過する粉砕爪(8)を設け、
固液供給側のパイプ蓋(4)に設けた開口部である固液
供給口(31)から固液混合物すなわち固液を供給し、
パイプの他の一方の端部に開口部を設け固体排出口(3
3)として液体がほぼ分離された固体を排出し、固体か
ら分離された液体はねじ状溝の底に設けた液体排出穴
(3)からパイプ外部に排出するようにする。
決するため、横に固定したパイプ(1)の両端面にパイ
プ蓋を取付け、パイプの全長にわたって内面にねじ状の
溝(2)を設け、ねじ状の溝の底にパイプの外部に通じ
る多数の液体排出穴(3)を設け、パイプ内部に高速で
回転する回転ドラム(10)を装備し、ドラムの外周面
に一端を固液供給側のパイプ蓋(4)まで伸ばした粉砕
供給アーム(14‘)および固体排出口まで伸ばした羽
根(15)を複数個取り付け、供給粉砕アームの切り欠
き位置と軸方向位置が一致するパイプの上部内面に供給
粉砕アームの切り欠きを通過する粉砕爪(8)を設け、
固液供給側のパイプ蓋(4)に設けた開口部である固液
供給口(31)から固液混合物すなわち固液を供給し、
パイプの他の一方の端部に開口部を設け固体排出口(3
3)として液体がほぼ分離された固体を排出し、固体か
ら分離された液体はねじ状溝の底に設けた液体排出穴
(3)からパイプ外部に排出するようにする。
【0005】また、パイプの内面に設けたねじ状の溝を
パイプの上半分(6)と下半分(7)で溝の形状を変
え、パイプ下半分の溝の形状を液体が溝底に集まって排
出されやすいようにし、パイプ上半分の溝の形状を固体
が溝に沿って移動しやすい形状にする。
パイプの上半分(6)と下半分(7)で溝の形状を変
え、パイプ下半分の溝の形状を液体が溝底に集まって排
出されやすいようにし、パイプ上半分の溝の形状を固体
が溝に沿って移動しやすい形状にする。
【0006】また、パイプの上半分にあるねじ状の溝の
底に設けた液体排出穴を無くし、パイプの下半分にある
ねじ状の溝の底に設けた液体排出穴の数を固体排出側の
適当な範囲において少なくし、前方の供給側において多
量の分離液が排出されるようにし、後方の排出側におい
ては残液が確実にパイプ外に排出されるようにする。
底に設けた液体排出穴を無くし、パイプの下半分にある
ねじ状の溝の底に設けた液体排出穴の数を固体排出側の
適当な範囲において少なくし、前方の供給側において多
量の分離液が排出されるようにし、後方の排出側におい
ては残液が確実にパイプ外に排出されるようにする。
【0007】さらに、回転ドラムの固液供給口側の端に
固液供給口を設けたパイプ蓋(4)から適当な間隔を置
いてパイプ内径より適当に小さい径の供給量規制円盤
(12)を回転軸に直角に取付け、パイプ内を固体排出
側に向かって移動する固液の移動量を規制する。
固液供給口を設けたパイプ蓋(4)から適当な間隔を置
いてパイプ内径より適当に小さい径の供給量規制円盤
(12)を回転軸に直角に取付け、パイプ内を固体排出
側に向かって移動する固液の移動量を規制する。
【0008】また、回転ドラムの端から固液供給側のパ
イプ蓋付近まで伸ばした部分の羽根に切り欠きを作って
供給粉砕アーム(14’)とし、供給粉砕アームの切り
欠き位置と軸方向位置が一致するパイプの内面に供給粉
砕アームの切り欠きを通過する粉砕爪(8)を設け、供
給された固液の中の塊を粉砕して供給量規制円盤とパイ
プ間の隙間を通って奥に移動できるようにする。
イプ蓋付近まで伸ばした部分の羽根に切り欠きを作って
供給粉砕アーム(14’)とし、供給粉砕アームの切り
欠き位置と軸方向位置が一致するパイプの内面に供給粉
砕アームの切り欠きを通過する粉砕爪(8)を設け、供
給された固液の中の塊を粉砕して供給量規制円盤とパイ
プ間の隙間を通って奥に移動できるようにする。
【0009】また、回転ドラムおよび羽根を固体排出口
までとし、その位置から固体排出側のパイプ蓋の間に半
径方向に長く、先端がパイプ内面に接触する、重量が大
で、かつ揺動できる固体排出アーム(16)を取付けた
アームディスク(18)を装備し、液が分離された固体
の排出を滑らかに行なう。
までとし、その位置から固体排出側のパイプ蓋の間に半
径方向に長く、先端がパイプ内面に接触する、重量が大
で、かつ揺動できる固体排出アーム(16)を取付けた
アームディスク(18)を装備し、液が分離された固体
の排出を滑らかに行なう。
【0010】また、パイプの固体排出側の蓋の内側にパ
イプ内径より僅かに小さい径の固体排出円盤(17)を
回転軸に直角に取付け、パイプ端まで移動して来た固体
を遠心力で排出する。
イプ内径より僅かに小さい径の固体排出円盤(17)を
回転軸に直角に取付け、パイプ端まで移動して来た固体
を遠心力で排出する。
【0011】
【作用】横にしたパイプ(1)の一方の端に取付けた蓋
(4)に設けた固液供給口(31)から供給された固体
と液体の混合物すなわち固液は、パイプ内を回転ドラム
(10)に取付けた粉砕供給アーム(14‘)および羽
根(15)により強制的に高速で回転させられながらね
じ状の溝(2)に沿ってパイプの他の端に移動するが、
その間に遠心力によって固体から分離された液体はねじ
状の溝の底に集まり、溝の底に設けた液体排出穴(3)
からパイプの外に排出される。一方固体は液体を分離さ
れながら徐々にパイプの端に移動し固体排出口(33)
からパイプの外に排出される。パイプの内部は羽根と強
制回転させられている固液自身によりねじ状の溝の底ま
で常に掃除されている状態であり、また、液体排出穴に
引っ掛かった固体はパイプ内面を高速で回転する固液に
よって引き抜かれるかあるいは押し出され、液体排出穴
に入った微細な固体は内部の固液により押し出され、押
し出された固液にさらに重力も働いてパイプ外の下方に
位置する分離液受け(34)に落下するので目づまりを
おこすことはほとんどなく、分離された液体の排出が妨
げられることはない。
(4)に設けた固液供給口(31)から供給された固体
と液体の混合物すなわち固液は、パイプ内を回転ドラム
(10)に取付けた粉砕供給アーム(14‘)および羽
根(15)により強制的に高速で回転させられながらね
じ状の溝(2)に沿ってパイプの他の端に移動するが、
その間に遠心力によって固体から分離された液体はねじ
状の溝の底に集まり、溝の底に設けた液体排出穴(3)
からパイプの外に排出される。一方固体は液体を分離さ
れながら徐々にパイプの端に移動し固体排出口(33)
からパイプの外に排出される。パイプの内部は羽根と強
制回転させられている固液自身によりねじ状の溝の底ま
で常に掃除されている状態であり、また、液体排出穴に
引っ掛かった固体はパイプ内面を高速で回転する固液に
よって引き抜かれるかあるいは押し出され、液体排出穴
に入った微細な固体は内部の固液により押し出され、押
し出された固液にさらに重力も働いてパイプ外の下方に
位置する分離液受け(34)に落下するので目づまりを
おこすことはほとんどなく、分離された液体の排出が妨
げられることはない。
【0012】また、供給される固体の性質によってパイ
プの内面に設けたねじ状の溝の形状を変え、パイプの下
半分(7)の溝の形状は液体が溝底に集まって排出され
やすいようにして液体の分離効率をよくし、さらにパイ
プの上半分(6)の溝の形状は固体が溝に沿って移動し
やすい形状にしパイプの内周全体で行なわれる固液の回
転中の固体排出口方向への移動が滑らかに行なわれる。
プの内面に設けたねじ状の溝の形状を変え、パイプの下
半分(7)の溝の形状は液体が溝底に集まって排出され
やすいようにして液体の分離効率をよくし、さらにパイ
プの上半分(6)の溝の形状は固体が溝に沿って移動し
やすい形状にしパイプの内周全体で行なわれる固液の回
転中の固体排出口方向への移動が滑らかに行なわれる。
【0013】また、パイプの上半分にあるねじ状の溝の
底に設けた液体排出穴を無くし、パイプの下半分にある
ねじ状の溝の底に設けた液体排出穴の数を固体排出側の
適当な範囲において少なくし、前方の供給側において遠
心力により多量に分離される分離液が容易に排出される
ようにし、分離される液が少なくなる後方の排出側にお
いては分離液が確実にパイプ外に排出されるようにする
と同時に液体排出穴から洩れ出る微細な固体の量を少な
くする。
底に設けた液体排出穴を無くし、パイプの下半分にある
ねじ状の溝の底に設けた液体排出穴の数を固体排出側の
適当な範囲において少なくし、前方の供給側において遠
心力により多量に分離される分離液が容易に排出される
ようにし、分離される液が少なくなる後方の排出側にお
いては分離液が確実にパイプ外に排出されるようにする
と同時に液体排出穴から洩れ出る微細な固体の量を少な
くする。
【0014】また、羽根外縁部に設けた切り欠き部”B
“において、羽根に押されて羽根の前を層を形成しなが
ら強制的に回転させられている固液がばらばらになり、
層の中に局部的に溜まった液体粒が解放され固体から分
離されて排出される。
“において、羽根に押されて羽根の前を層を形成しなが
ら強制的に回転させられている固液がばらばらになり、
層の中に局部的に溜まった液体粒が解放され固体から分
離されて排出される。
【0015】さらに、回転ドラムの固液供給口側の端に
固液供給口側のパイプ蓋(4)から適当な間隔を置いて
パイプ内径より適当に小さい径の供給量規制円盤(1
2)が回転軸に直角に取付けられているため、固液供給
口からパイプ内に供給された固液は供給量規制円盤の前
面で回転しながら一時滞留し、ほぼ定量だけが供給量規
制円盤とパイプ内面の間の隙間を通って中に入り高速で
回転しながら固体排出側に向かって移動する。
固液供給口側のパイプ蓋(4)から適当な間隔を置いて
パイプ内径より適当に小さい径の供給量規制円盤(1
2)が回転軸に直角に取付けられているため、固液供給
口からパイプ内に供給された固液は供給量規制円盤の前
面で回転しながら一時滞留し、ほぼ定量だけが供給量規
制円盤とパイプ内面の間の隙間を通って中に入り高速で
回転しながら固体排出側に向かって移動する。
【0016】また、回転ドラムの端から固液供給側のパ
イプ蓋付近まで伸ばした部分の羽根に切り欠きを作った
供給粉砕アーム(14’)と、供給粉砕アームの切り欠
き位置と軸方向位置が一致するパイプの上部内面に供給
粉砕アームの切り欠きを通過するよう取付けられた粉砕
爪(8)によって固液の中の塊が回転中に供給量規制円
盤の前面上部で粉砕され、粉砕した塊の中にある液体は
解放され、固液は供給量規制円盤とパイプ内面の間の隙
間を通って中に入り液体はさらに分離され固体は排出側
に向かって移動する。
イプ蓋付近まで伸ばした部分の羽根に切り欠きを作った
供給粉砕アーム(14’)と、供給粉砕アームの切り欠
き位置と軸方向位置が一致するパイプの上部内面に供給
粉砕アームの切り欠きを通過するよう取付けられた粉砕
爪(8)によって固液の中の塊が回転中に供給量規制円
盤の前面上部で粉砕され、粉砕した塊の中にある液体は
解放され、固液は供給量規制円盤とパイプ内面の間の隙
間を通って中に入り液体はさらに分離され固体は排出側
に向かって移動する。
【0017】また、回転ドラムおよび羽根を固体排出口
(33)までとし、その位置から固体排出側のパイプ蓋
の間に半径方向に長く、先端がパイプ内面に接触する、
重量が大で極慣性モーメントが大きく、かつ揺動できる
固体排出アーム(16)を取付けたアームディスク(1
8)を装備しているので、固体が固体排出口に移動して
きたときこの固体排出アームに押し出され排出口から排
出される。この際固体の一部が排出口と固体排出アーム
の間に挾まった場合でも、固体排出アームが揺動できる
ため無理がかからず、滑らかに運転が続行される。
(33)までとし、その位置から固体排出側のパイプ蓋
の間に半径方向に長く、先端がパイプ内面に接触する、
重量が大で極慣性モーメントが大きく、かつ揺動できる
固体排出アーム(16)を取付けたアームディスク(1
8)を装備しているので、固体が固体排出口に移動して
きたときこの固体排出アームに押し出され排出口から排
出される。この際固体の一部が排出口と固体排出アーム
の間に挾まった場合でも、固体排出アームが揺動できる
ため無理がかからず、滑らかに運転が続行される。
【0018】また、アームディスクの固体排出口側のパ
イプ蓋に近接した端にパイプ内径より僅かに小さい径の
固体排出円盤(17)が回転軸に直角に取付けられてい
るため、パイプ内を出口方向に移動している固体がパイ
プの固体排出側の蓋の内面に付着することが防がれ、遠
心力によりそれら固体が固体排出口からスムースに排出
される。
イプ蓋に近接した端にパイプ内径より僅かに小さい径の
固体排出円盤(17)が回転軸に直角に取付けられてい
るため、パイプ内を出口方向に移動している固体がパイ
プの固体排出側の蓋の内面に付着することが防がれ、遠
心力によりそれら固体が固体排出口からスムースに排出
される。
【0019】
【実施例】図1は本発明の実施例の断面図であって、1
はパイプ、2はねじ状の溝、3は液体排出穴、4は入口
側パイプ蓋、5は出口側パイプ蓋、10は回転ドラム、
11はドラム、12は供給量規制円盤、14‘は粉砕供
給アーム、15は羽根、16は固体排出アーム、17は
固体排出円盤、18はアームディスク、20は回転軸、
31は固液供給口、32は固液供給シュート、33は固
体排出口、34は分離液受け、”B“は切り欠きであ
る。
はパイプ、2はねじ状の溝、3は液体排出穴、4は入口
側パイプ蓋、5は出口側パイプ蓋、10は回転ドラム、
11はドラム、12は供給量規制円盤、14‘は粉砕供
給アーム、15は羽根、16は固体排出アーム、17は
固体排出円盤、18はアームディスク、20は回転軸、
31は固液供給口、32は固液供給シュート、33は固
体排出口、34は分離液受け、”B“は切り欠きであ
る。
【0020】液体を大量に含んだ生ごみや、切削油が大
量に含まれている機械加工時の切り屑である切粉が固液
供給シュート(32)から供給され、固液供給口(3
1)を通ってパイプ(1)内に入る。
量に含まれている機械加工時の切り屑である切粉が固液
供給シュート(32)から供給され、固液供給口(3
1)を通ってパイプ(1)内に入る。
【0021】パイプ内に入った固液は高速で回転する粉
砕供給アーム(14‘)によって供給部のパイプ内面を
ねじ状の溝(2)に沿って回転し、液は遠心力によって
ねじ状の溝の底に設けられた多数の液体排出穴(3)か
らパイプ外に排出され分離液受け(34)に落下する。
砕供給アーム(14‘)によって供給部のパイプ内面を
ねじ状の溝(2)に沿って回転し、液は遠心力によって
ねじ状の溝の底に設けられた多数の液体排出穴(3)か
らパイプ外に排出され分離液受け(34)に落下する。
【0022】残った固液はねじ状の溝に沿って供給量規
制円盤(12)の所に移動してパイプとの隙間に入ろう
とするが、供給量が多い場合は一部だけが隙間を通過し
て奥に進み、残りは供給量規制円盤の所に一時滞留し順
に隙間を通過する。
制円盤(12)の所に移動してパイプとの隙間に入ろう
とするが、供給量が多い場合は一部だけが隙間を通過し
て奥に進み、残りは供給量規制円盤の所に一時滞留し順
に隙間を通過する。
【0023】供給量規制円盤とパイプの間の隙間を通過
した固液は、羽根(15)によってパイプ内面をねじ状
の溝に沿って強制的に高速で回転させられ、徐々に固体
排出側に移動するが移動につれて分離液体の量も少なく
なり溝の底を流れる流速も下がるので、液体の排出は液
体排出穴からの自然落下の形となる。したがってこれら
の部分では液体排出穴の数を少なくし、かつパイプの下
半分にしか設けない。
した固液は、羽根(15)によってパイプ内面をねじ状
の溝に沿って強制的に高速で回転させられ、徐々に固体
排出側に移動するが移動につれて分離液体の量も少なく
なり溝の底を流れる流速も下がるので、液体の排出は液
体排出穴からの自然落下の形となる。したがってこれら
の部分では液体排出穴の数を少なくし、かつパイプの下
半分にしか設けない。
【0024】パイプの上半分は供給側のある範囲を除
き、主として固液の固体排出側への移動に役立つ。も
し、この部分にねじ状の溝がなければこの部分では固液
は単に回転するのみで固体排出側に進まない。したがっ
て固液を早く固体排出側に移動させたい場合はこの部分
に設けるねじ状の溝は固液が固体排出側に移動しやすい
形状にする必要があり、そうでない場合は溝を設けなく
てもよい。
き、主として固液の固体排出側への移動に役立つ。も
し、この部分にねじ状の溝がなければこの部分では固液
は単に回転するのみで固体排出側に進まない。したがっ
て固液を早く固体排出側に移動させたい場合はこの部分
に設けるねじ状の溝は固液が固体排出側に移動しやすい
形状にする必要があり、そうでない場合は溝を設けなく
てもよい。
【0025】パイプの固体排出口(33)付近に到達し
た固体は羽根から固体排出アーム(16)に移り、パイ
プ内を回転しパイプの側面、パイプの底面あるいはパイ
プの上部いずれかに設けられた固体排出口から主として
遠心力で排出されるが排出される固体が排出アームと固
体排出口の側面の間にはさまれて過大な力がかかり停止
したりすることがないよう固体排出アームは揺動できる
構造になっている。
た固体は羽根から固体排出アーム(16)に移り、パイ
プ内を回転しパイプの側面、パイプの底面あるいはパイ
プの上部いずれかに設けられた固体排出口から主として
遠心力で排出されるが排出される固体が排出アームと固
体排出口の側面の間にはさまれて過大な力がかかり停止
したりすることがないよう固体排出アームは揺動できる
構造になっている。
【0026】本実施例においてはパイプは肉厚のものに
内面にねじ状の溝を切削加工し、溝の底に穴明け加工し
たものを示しているが、本パイプは薄肉の板、あるいは
あらかじめ穴が明けられた薄肉の板を内外にねじ状の溝
ができるよう成型したものでもよい。
内面にねじ状の溝を切削加工し、溝の底に穴明け加工し
たものを示しているが、本パイプは薄肉の板、あるいは
あらかじめ穴が明けられた薄肉の板を内外にねじ状の溝
ができるよう成型したものでもよい。
【0027】図2は図1のA−A断面図で本横型分離機
の中央部の断面を示す。パイプの上半分のねじ状の溝に
は液体排出穴を設けていない。ドラム(11)とパイプ
(1)の間隔は処理する固液の物性と処理量によって決
定する。また、本図においては羽根(15)の数を5枚
としているが、これも処理する固液の物性と処理量によ
って適当な数にする。なお、羽根とパイプの隙間は処理
する固体が大きい場合は大きくしてもよいが、固体が小
さい粒の場合はできるだけ小さくする。
の中央部の断面を示す。パイプの上半分のねじ状の溝に
は液体排出穴を設けていない。ドラム(11)とパイプ
(1)の間隔は処理する固液の物性と処理量によって決
定する。また、本図においては羽根(15)の数を5枚
としているが、これも処理する固液の物性と処理量によ
って適当な数にする。なお、羽根とパイプの隙間は処理
する固体が大きい場合は大きくしてもよいが、固体が小
さい粒の場合はできるだけ小さくする。
【0028】図3はパイプに設けたねじ状の溝の形状を
パイプの上半分(6)と、下半分(7)で変えた場合の
1例である。すなわち、上半分においては固液が固体排
出側に移動しやすいように、下半分においては分離した
液体が排出しやすいように、固体の物性を考慮しながら
溝形状を決定する。
パイプの上半分(6)と、下半分(7)で変えた場合の
1例である。すなわち、上半分においては固液が固体排
出側に移動しやすいように、下半分においては分離した
液体が排出しやすいように、固体の物性を考慮しながら
溝形状を決定する。
【0029】図4は粉砕爪(8)を扇形にして、しかも
大きな力がかかった場合粉砕爪の後部が後退するように
したものである。すなわち塊が粉砕できるようなものの
場合は塊は供給粉砕アーム(14’)と粉砕爪により粉
砕されるが、スプーンやフォーク等の金属類やガラス片
や瓶の蓋などのように粉砕困難なものの場合はバネ
(9)によって押されている粉砕爪は後退し、それをリ
ミットスイッチ(41)等で検知し、エアシリンダー等
によりパイプの一部(45)を一定時間の間外側に開い
てそれらをパイプの外部に排出するようにする。
大きな力がかかった場合粉砕爪の後部が後退するように
したものである。すなわち塊が粉砕できるようなものの
場合は塊は供給粉砕アーム(14’)と粉砕爪により粉
砕されるが、スプーンやフォーク等の金属類やガラス片
や瓶の蓋などのように粉砕困難なものの場合はバネ
(9)によって押されている粉砕爪は後退し、それをリ
ミットスイッチ(41)等で検知し、エアシリンダー等
によりパイプの一部(45)を一定時間の間外側に開い
てそれらをパイプの外部に排出するようにする。
【0030】図5はパイプ(1)を短くして、パイプの
全長の内面に設けたねじ状の溝の底には液体排出穴を設
けず、固体排出アーム(16)の回転半径をパイプ内径
より小さくし、固体排出アームの回転外周に当たる個所
のパイプの内面に数個の粉砕突起(51)を設け、固液
供給口(31)を固体供給口(52)とし、固体排出口
(33)を粉砕固体排出口(53)として横型の粉砕機
として使用した例を示す。
全長の内面に設けたねじ状の溝の底には液体排出穴を設
けず、固体排出アーム(16)の回転半径をパイプ内径
より小さくし、固体排出アームの回転外周に当たる個所
のパイプの内面に数個の粉砕突起(51)を設け、固液
供給口(31)を固体供給口(52)とし、固体排出口
(33)を粉砕固体排出口(53)として横型の粉砕機
として使用した例を示す。
【0031】
【発明の効果】請求項1の横型分離機は従来の各種スク
リーン装置や遠心分離機と違い、内面にねじ状の溝を切
り、溝の底に液体排出口を設けたパイプの中で固体と液
体の混合物を強制的に高速で回転させて液体を分離する
ものであるため、パイプ内部は固体と液体の混合物と供
給粉砕アームおよび羽根により常に強制的に掃除され、
パイプの外部は遠心力による液の噴出、固液の押し出し
力および重力による落下により分離液体の排出を妨げる
付着は少なく、従来の固液分離装置において最大の問題
であった目詰まりの問題が解決され、これまで実用上困
難とされていた多くの種類の固液分離操作が可能になっ
た点で非常に大きな効果がある。
リーン装置や遠心分離機と違い、内面にねじ状の溝を切
り、溝の底に液体排出口を設けたパイプの中で固体と液
体の混合物を強制的に高速で回転させて液体を分離する
ものであるため、パイプ内部は固体と液体の混合物と供
給粉砕アームおよび羽根により常に強制的に掃除され、
パイプの外部は遠心力による液の噴出、固液の押し出し
力および重力による落下により分離液体の排出を妨げる
付着は少なく、従来の固液分離装置において最大の問題
であった目詰まりの問題が解決され、これまで実用上困
難とされていた多くの種類の固液分離操作が可能になっ
た点で非常に大きな効果がある。
【0032】さらに、各種スクリーン装置に比べ固液の
分離力が大きく、遠心分離装置に比べ構造的に頑丈で、
供給変動に強く、塊や異物の混入にも対応できるため様
々な分野で有効に使用されその効果は非常に大きい。
分離力が大きく、遠心分離装置に比べ構造的に頑丈で、
供給変動に強く、塊や異物の混入にも対応できるため様
々な分野で有効に使用されその効果は非常に大きい。
【図1】本発明の横型分離機の基本構造を示した断面図
である
である
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】パイプの内面に設けたねじ状の溝の1例であ
る。
る。
【図4】粉砕爪の一例を示す図である。
【図5】横型粉砕機として使用した例である。
1 パイプ 2 ねじ状の溝 3 液体排出穴 4 固液供給側のパイプ蓋 5 固体排出側のパイプ蓋 6 パイプの上半分 7 パイプの下半分 8 粉砕爪 9 バネ 10 回転ドラム 11 ドラム 12 供給量規制円盤 14’供給粉砕アーム 15 羽根 16 固体排出アーム 17 固体排出円盤 18 アームディスク 20 回転軸 31 固液供給口 32 固液供給シュート 33 固体排出口 34 分離液受け 41 リミットスイッチ 45 粉砕不能物排出口 51 粉砕突起 52 固体供給口 53 粉砕固体排出口
Claims (5)
- 【請求項1】 横に固定したパイプ(1)の両端面にパ
イプ蓋を設け、パイプの全長にわたって内面にねじ状の
溝(2)を設け、ねじ状の溝の底にパイプの外部に通じ
る多数の液体排出穴(3)を設け、パイプ内部に高速で
回転する回転ドラム(10)を装備し、ドラム(11)
の外周面に一端を固液供給側のパイプ蓋(4)まで伸ば
した切り欠きを作った供給粉砕アーム(14‘)および
固体排出口(33)まで伸ばした羽根(15)を複数個取
り付け、供給粉砕アームの切り欠き位置と軸方向位置が
一致するパイプの内面に供給粉砕アームの切り欠きを通
過する粉砕爪(8)を設け、固液供給側のパイプ蓋に穴
を明けて固液供給口(31)とし、パイプの他の端部の
適当な部分に設けた開口部を固体排出口としたことを特
徴とする横型分離機。 - 【請求項2】 パイプの内面に設けたねじ状の溝の断面
形状をパイプの上半分(6)と下半分(7)で変えたこ
とを特徴とする請求項1記載の横型分離機。 - 【請求項3】 パイプの上半分にあるねじ状の溝の底に
設けた液体排出穴を無くし、パイプの下半分にあるねじ
状の溝の底に設けた液体排出穴の数を固体排出側の適当
な範囲において少なくしたことを特徴とする請求項1記
載の横型分離機。 - 【請求項4】 回転ドラムの固液供給口側の端にパイプ
内径より小さい径の供給量規制円盤(12)を回転軸
(20)に直角に取付けたことを特徴とする請求項1記
載の横型分離機。 - 【請求項5】 固体排出側のパイプ蓋の内側にパイプ内
径より僅かに小さい径の固体排出円盤(17)を回転軸
に直角に取付けたことを特徴とする請求項1記載の横型
分離機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18161196A JP3354396B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 横型分離機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18161196A JP3354396B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 横型分離機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH105625A JPH105625A (ja) | 1998-01-13 |
JP3354396B2 true JP3354396B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=16103837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18161196A Expired - Fee Related JP3354396B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 横型分離機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354396B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103817020A (zh) * | 2014-02-28 | 2014-05-28 | 甘肃瑞祥环保能源有限公司 | 一种餐厨垃圾离心分离设备 |
CN113461091A (zh) * | 2021-07-13 | 2021-10-01 | 福泉环保城发展有限公司 | 一种螺旋式氨氮吹脱装置 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP18161196A patent/JP3354396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH105625A (ja) | 1998-01-13 |
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