JP3354380B2 - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JP3354380B2
JP3354380B2 JP05977296A JP5977296A JP3354380B2 JP 3354380 B2 JP3354380 B2 JP 3354380B2 JP 05977296 A JP05977296 A JP 05977296A JP 5977296 A JP5977296 A JP 5977296A JP 3354380 B2 JP3354380 B2 JP 3354380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電気力を利用した
静電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、マイクロマシン駆動用のリニ
アアクチュエータとして、電磁力や圧電素子を利用した
モータと歯車等の機構とを組合わせたものが多く知られ
ている。しかし、このタイプのアクチュエータは、サイ
ズが小さくなってくると、十分な出力が得づらくなると
ともに、歯車等の機構や電磁力発生源であるコイル等を
配置するスペースが十分に確保できなくなってくるた
め、コンパクトで高性能なアクチュエータを設計するこ
とが困難となってくる。このため、微小なサイズの場
合、出力の点から有利となる静電気力を利用した静電ア
クチュエータが開発されてきているが、必ずしも十分な
性能を有するに至っていない。その主な原因の一つは、
可動子と固定子との間の摩擦の問題である。
【0003】この問題を解決すべく、本願発明者らは、
図15に示すような作動原理を有する静電アクチュエー
タを開発した。この静電アクチュエータは、図15
(a)〜(d)に示すように、所定の隙間をもって対向
配置され、各々が2つの電極211,212、221,
222を有する固定子201、202と、固定子20
1、202との間に配置された可動子203とからな
り、電極211,212、221,222に順次電圧パ
ルスを印加(電圧パルスが印加されている電極をハッチ
ングを付して示す)することにより可動子203が固定
子201、202に交互に吸着されながら固定子20
1、202間の隙間を進行するものである。
【0004】この場合、可動子203が固定子201、
202に交互に吸着されながら進行するため、固定子2
01、202と可動子203との間に摩擦はほとんど発
生しない。しかしながら動作中に固定子201、202
と可動子203とが一点でしか接触しない時点が生じる
ので、大きな出力を得ることが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、可動
子と固定子との間の摩擦の問題を解決しつつ十分な出力
特性を有する静電アクチュエータを得ることは困難であ
る。
【0006】本発明はこのようなことを考慮してなされ
たものであり、可動子と固定子との間の摩擦を低減しつ
つ十分な出力特性を確保することができる静電アクチュ
エータを提供することを目的とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定方向に延びる電極が設けられた基体と、前記基体と
所定の間隔をおいて対向して設けられた弾性体からなる
複数の固定子と、前記所定方向に延び、前記固定子の基
体側と反対側の面上において前記固定子と接して設けら
れた波動弾性板と、前記所定方向に延び、前記波動弾性
板の固定子側と反対側の面上において前記波動弾性板と
接して設けられた可動子と、を備え、前記固定子は前記
所定方向に沿って配列されるとともに、前記各固定子の
基体側の面に電極が設けられており、前記波動弾性板の
前記可動子側の面に、前記所定方向に沿って間隔をおい
て配列された複数の凸部が設けられており、前記凸部が
前記可動子に接触することを特徴とする静電アクチュエ
ータである。
【0010】請求項1記載の発明によれば、各固定子に
設けられた電極に順次電圧が印加され、静電気力より固
定子が順次基体側に変位する。これにより各固定子に接
して設けられた波動弾性板は各固定子の変位にならって
変位し、波動弾性板に進行波が発生する。波動弾性板上
に配置された可動子は波動弾性板から進行波の進行方向
と逆方向の駆動力を受け、可動子は進行波の進行方向と
逆方向に移動する。また、波動弾性板上に設けられた凸
部先端が可動子と当接し、この凸部の高さに比例して、
凸部先端水平方向の変位速度が増大され、可動子はより
高速で移動する。
【0011】請求項2記載の発明は、所定方向に延びる
電極が設けられた基体と、前記基体と所定の間隔をおい
て対向して設けられた弾性体からなる複数の固定子と、
前記所定方向に延び、前記固定子の基体側と反対側の面
上において前記固定子と接して設けられた波動弾性板
と、前記所定方向に延び、前記波動弾性板の固定子側と
反対側の面上において前記波動弾性板と接して設けられ
た可動子と、を備え、前記固定子は導電性物質または半
導体からなり、前記波動弾性板の前記可動子側の面に、
前記所定方向に沿って間隔をおいて配列された複数の凸
部が設けられており、前記凸部が前記可動子に接触する
ことを特徴とする静電アクチュエータである。
【0012】請求項2記載の発明によれば、直接固定子
自体に順次電圧が印加され、各固定子が順次基体側に変
位し、これにより各固定子に接する波動弾性板に進行波
が発生する。これにより波動弾性板上に配置された可動
子は進行波の進行方向と逆方向に移動する。また、波動
弾性板上に設けられた凸部先端が可動子と当接し、この
凸部の高さに比例して、凸部先端水平方向の変位速度が
増大され、可動子はより高速で移動する。
【0013】請求項3記載の発明は、所定方向に配列さ
れた複数の電極が設けられた基体と、前記所定方向に延
び、前記基体と所定の間隔をおいて対向して設けられた
弾性体からなる固定子と、前記所定方向に延び、前記固
定子の基体側と反対側の面上において、前記固定子と接
して設けられた波動弾性板と、前記所定方向に延び、前
記波動弾性板の固定子側と反対側の面上において前記波
動弾性板と接して設けられた可動子と、を備え、前記固
定子の基体側の面に前記所定方向に延びる電極が設けら
れており、前記波動弾性板の前記可動子側の面に、前記
所定方向に沿って間隔をおいて配列された複数の凸部が
設けられており、前記凸部が前記可動子に接触すること
を特徴とする静電アクチュエータである。
【0014】請求項3記載の発明によれば、基体に設け
られた電極に順次電圧が印加され、電圧が印加された基
体の電極と固定子の電極との間に電位差が発生し静電気
力が働く。これにより固定子のうち電圧が印加された基
体の電極に相対する部分が順次基体側に変位し、基体の
電極の配列方向に沿って進む進行波が固定子に発生す
る。これにより各固定子に接する波動弾性板に進行波が
発生し、波動弾性板上に配置された可動子は進行波の進
行方向と逆方向に移動する。また、波動弾性板上に設け
られた凸部先端が可動子と当接し、この凸部の高さに比
例して、凸部先端水平方向の変位速度が増大され、可動
子はより高速で移動する。
【0015】請求項4記載の発明は、所定方向に配列さ
れた複数の電極が設けられた基体と、前記所定方向に延
び、前記基体と所定の間隔をおいて対向して設けられた
弾性体からなる固定子と、前記所定方向に延び、前記固
定子の基体側と反対側の面上において、前記固定子と接
して設けられた波動弾性板と、前記所定方向に延び、前
記波動弾性板の固定子側と反対側の面上において前記波
動弾性板と接して設けられた可動子と、を備え、前記固
定子は導電性物質または半導体からなり、前記波動弾性
板の前記可動子側の面に、前記所定方向に沿って間隔を
おいて配列された複数の凸部が設けられており、前記凸
部が前記可動子に接触することを特徴とする静電アクチ
ュエータである。
【0016】請求項4記載の発明によれば、基体に設け
られた電極に順次電圧が印加され、電圧が印加された基
体の電極と固定子自体との間に電位差が発生し静電気力
が働く。これにより固定子のうち電圧が印加された基体
の電極に相対する部分が順次基体側に変位し、基体の電
極の配列方向に沿って進む進行波が固定子に発生する。
これにより各固定子に接する波動弾性板に進行波が発生
し、波動弾性板上に配置された可動子は進行波の進行方
向と逆方向に移動する。また、波動弾性板上に設けられ
た凸部先端が可動子と当接し、この凸部の高さに比例し
て、凸部先端水平方向の変位速度が増大され、可動子は
より高速で移動する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】請求項5記載の発明は、所定方向に配列さ
れた複数の電極または固定子に順次電圧を印加すること
により、前記固定子を順次基体側に変位させ、これによ
り前記可動子を前記所定方向に移動させる電圧印加手段
を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか
に記載の静電アクチュエータである。
【0024】請求項5記載の発明によれば、電圧印加手
段により所定方向に配列された複数の電極または固定子
に順次電圧が印加され、固定子に進行波が発生する。こ
れにより固定子上に配置された可動子は進行波の進行方
向と逆方向に移動する。
【0025】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。図1乃至図6は本発明の第1の実施の形態を示す
図である。
【0026】図1に示すように、静電アクチュエータ1
は、基体10と、基体10と対向して設けられた弾性体
からなる複数の固定子20a〜20d,21a〜21
d,…と、複数の固定子20a〜20d,21a〜21
d,…上に設けられた波動弾性板30と、波動弾性板3
0上に設けられた可動子40とを備えている。
【0027】このうち基体10は、非導電性物質(例え
ばガラス基板材料)からなり、この基体10上の中央部
には、基体10の長手方向に延びる電極11が設けられ
ている。また基体10上には、電極11を挟んで電極1
1と平行に延びる導電性パタン12a〜12dが設けら
れており、これら導電性パタン12a〜12dは、各々
電気的に独立している。また、図1に示すように、導電
性パタン12a〜12dの幅は電極11の幅より十分に
狭くなっている。電極11および導電性パタン12a〜
12dは、基体10上に所定の形状の金属薄膜を接着す
る方法、またはスパッタリングや蒸着等の手法を用いて
基体10上に導電膜を形成した後、エッチングプロセス
等を用いてパターニングする方法により形成されてい
る。
【0028】また、固定子20a〜20d,21a〜2
1d,…は、導電性物質または半導体(例えばシリコ
ン)からなる。すなわち固定子20a〜20d,21a
〜21d,…は弾性体としての機能を有するとともに、
それ自体が電極としての機能を有している。これら固定
子20a〜20d,21a〜21d,…は、それぞれ梁
部14と、梁部14の両側に形成された一対の脚部15
a,15bとを有しており、各々同一のコの字型形状と
なっている。梁部14は基体10の長手方向と直交する
方向に延びており、梁部14と基体10との間には間隙
が形成されている。このように構成された各固定子20
a〜20d,21a〜21d,…の梁部14は、上下方
向に弾性的に撓むことができるようになっている(図1
二点鎖線参照)。
【0029】また、固定子20a〜20d,21a〜2
1d,…は、この順に基体10の長手方向に沿って配列
されており、各々の脚部15a,15bの底面16a,
16bを基体10に接着することにより基体10に固着
されている。この場合、固定子20a〜20d,21a
〜21d,…の底面16aは導電性パタン12a,12
b間に位置し、固定子20a〜20d,21a〜21
d,…の底面16bは導電性パタン12c,12d間に
位置している。また、固定子20a〜20d,21a〜
21d,…は、それぞれ符号の末尾のアルファベットが
対応する導電性パタン12a〜12dと電気的に接続さ
れており、これにより、導電性パタン12a〜12dを
介して固定子20a〜20d,21a〜21d,…の電
位を調整できるようになっている。
【0030】また、各固定子20a〜20d,21a〜
21d,…の梁部14の上面14aに接して、軟質の弾
性材料(例えばシリコンゴム)からなる波動弾性板30
が設けられている。この波動弾性板30は、固定子20
a〜20d,21a〜21d,…の梁部14の長手方向
の長さと略同一の幅を有する板状の形状を有し、基体1
0の長手方向に延びている。
【0031】また、波動弾性板30の上面の幅方向略中
央部において、波動弾性板30と接して可動子40が設
けられている。この可動子40は、波動弾性板30の幅
より狭い幅を有し、基体10の長手方向に延びている。
この可動子40は剛性の高い材料により形成されてい
る。なお、後述するように、可動子40は、波動弾性板
30の幅方向中央部から最大の駆動力を受け、幅方向両
端部に近づくにつれて可動子40が波動弾性板30から
受ける駆動力が小さくなるため、可動子40と波動弾性
板30との間の摩擦低減の観点から、可動子40の幅は
狭くした方が好ましい。また、同様の理由により、可動
子40の底面40aに凸形状のカーブを設け、波動弾性
板30の幅方向中央近傍のみで可動子40と波動弾性板
30とが接触するようにしてもよい。
【0032】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について図1乃至図3により説明する。なお、
図2(a)〜(d)において、ハッチングを付した固定
子は電位がVの電極を意味し、白抜きの固定子は電位が
0の電極を意味する。
【0033】まず、図1に示すように基体10の電極1
1を接地し、電極11の電位を0とする。次に、導電性
パタン12a〜12dを各々、図1に示すように電圧印
加装置45に接続し、導電性パタン12a,12bを介
して固定子20a,21a,…および固定子20b,2
1b,…のみに電圧を印加し、図2(a)に示すよう
に、固定子20a,21a,…および固定子20b,2
1b,…の電位をVとする。この場合、所定電位Vは正
でも負でもよい。なお、この場合、固定子20c,21
c,…および固定子20d,21d,…の電位は0であ
る。
【0034】このように各固定子に電圧を印加した場
合、基体10の電極11と固定子20a,21a,…お
よび固定子20b,21b,…との間に電位差が生じ、
静電気力が働く。この静電気力により、固定子20a,
21a,…および固定子20b,21b,…の梁部14
は、電極11側に引き寄せられ、基準位置(図1実線位
置)から下方に向かって変位する。この場合、梁部14
の両端は脚部15a,15bにより拘束されているた
め、梁部14は図1二点鎖線で示すように、長手方向中
央部を中心として下方に向かって撓む。他方、電位が0
の固定子20c,21c,…および固定子20d,21
d,…の梁部14は基準位置(図1実線位置)にある。
このように各固定子を変位させた場合、軟質の弾性材料
により形成された波動弾性板30は各固定子の変位にな
らって撓み、波動弾性板30の最大変位部、すなわち波
動弾性板30の幅方向中央部の長手方向断面は、図2
(a)に示すように略波状の形状となる。
【0035】次に、電圧印加装置45の切換スイッチ4
6を切換え、図2(b)に示すように、固定子20a,
20d,21a,21d,…の電位を0とし、固定子2
0b,20c,21b,21c,…の電位をVとする。
この場合、固定子20a,21a,…の梁部14は基準
位置に戻り、固定子20c,21c,…の梁部14は下
方に変位する。他方、固定子20b,20d,21b,
21d,…の梁部14は図2(a)に示す位置と同様の
位置に維持される。この場合、波動弾性板30は、図2
(b)に示すように、各固定子の変位にならって撓み、
略波状の形状となる。さらに同様にして、図2(c)
(d)に示すように、固定子の電位を順次切換えてゆく
と、波動弾性板30は各時点における固定子の梁部14
の変位にならって撓む。なお、図2(a)〜(d)にお
いて、波動弾性板30は各々同一の形状に撓み、かつ各
々同一の条件で可動子40に接触している。
【0036】このように、図2(a)〜(d)における
波動弾性板30に発生する波は、図2(a)、図2
(b)、図2(c)、図2(d)の順に図中右側に向か
って進行するが、波動弾性板30自体は図2(a)〜
(d)において左右方向へ動いてはいない。
【0037】次に図3により、波動弾性板30に発生す
る進行波の作用について詳述する。一般に梁とみなせる
ものを媒質とする進行波(たわみ波)において、その媒
質の表面の一点のみに着目した場合、当該点は単なる上
下運動ではなく楕円運動をしていることが知られてお
り、図3には、進行波の進行方向(矢印A)と媒質(波
動弾性板30)の表面各点の運動方向が矢印P1〜P8
により示されている。図3に示すように、進行波の頂点
部近傍の波動弾性板30の表面は矢印P1方向、すなわ
ち進行波の進行方向Aと反対方向に向かって運動してい
る。ここで波動弾性板30は、図2(a)〜(d)に示
すように、波の頂点部近傍のみで可動子40に接触して
いるため、可動子40は波動弾性板30から図2左側方
向の駆動力を受け、図2左側方向へ向かって移動する。
また可動子40は、図2(a)〜(d)に示すように、
いかなる時点においてもほぼ等しい条件で波動弾性板3
0と複数の点で接触しているため、波動弾性板30は可
動子40に常時十分な駆動力を与えることができる。こ
のため、十分な出力特性を有する静電アクチュエータを
得ることができる。
【0038】なお、本実施の形態においては、波動弾性
板30を平滑な表面を有する板状体からなる例を示した
が、これに限定されるものではなく、図4に示すように
波動弾性板30の表面に複数の凸部31を設けてもよ
い。この場合、凸部31は、波動弾性板30に対して垂
直方向に延びるとともに波動弾性板30の長手方向と直
行する方向(波動弾性板30の幅方向)に延び、各々波
動弾性板30の長手方向に沿って等間隔をおいて配置さ
れる。凸部31はその先端32のみが可動子40と接触
するので、波動弾性板30の剪断ひずみに起因する駆動
力の損失を低減することができる。また、凸部31の高
さに比例して、先端32の水平方向の変位速度を増大さ
せることができるため、波動弾性板30の重量を増加さ
せることなく可動子40をより高速で移動させることが
できる。このため、より高性能な静電アクチュエータを
得ることができる。
【0039】なお、本実施の形態においては、固定子2
0a〜20d,21a〜21d,…を導電性物質から形
成した例を示したが、これに限定されるものではなく、
図5に示すように、非導電性物質により固定子20a〜
20d,21a〜21d,…と略同一形状を有する固定
子基体17を形成し、この固定子基体17の梁部18の
底面18aに、電極11または導電性パタン12a〜1
2dの形成方法と同様の方法で導電性物質からなる電極
19を形成することにより、固定子を形成してもよい。
この場合、導電性パタン12a〜12dは電極19に直
接接続される。
【0040】さらに、固定子が上述したように非導電性
物質からなる固定子基体17と電極19とから形成され
ている場合、固定子基体17を各電極19に対応して設
ける必要はなく、図6に示すように、固定子基体17を
一体に形成し、複数の電極19を固定子基体17の長手
方向に配列することにより一体型の固定子を作成し、各
電極19を導電性パタン12a〜12dに直接接続して
もよい。このようにした場合、後述する第2の実施の形
態と同様に、一体型の固定子自体に進行波が発生するた
め、波動弾性板30を設ける必要はなく、一体型の固定
子の上に直接可動子40を接触させた場合でも、可動子
40を移動させることができる。第2の実施の形態 次に、第2の実施の形態について説明する。図7乃至図
9は本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【0041】図7に示すように、静電アクチュエータ1
は、基体60と、基体60に対向して設けられた弾性材
料からなる固定子70と、この固定子70の上面に接し
て設けられた可動子80とを備えている。
【0042】このうち基体60は、非導電性物質(例え
ばガラス基板材料)からなり、底部61と、底部61の
両側に形成され基体60の長手方向に延びる一対の支持
部62a,62bとからなり、全体としてコの字型形状
を有している。底部61の上面61aには複数の電極6
3a,63b,…が設けられ、これら電極63a,63
b,…は、この順に基体60の長手方向に沿って配列さ
れている。また、これら電極63a,63b,…は、各
々基体60の長手方向と直行する方向に延び、各々同一
の矩形形状を有している。
【0043】また、図7および図8に示すように、支持
部62aの上面側には、各電極63a,63b,…に対
応する位置にそれぞれ溝64a,64b,…が形成され
ている。また、図8に示すように、これら溝64a,6
4b,…の底部には各々対応する電極63a,63b,
…と一体に形成された引出パタン65a,65b,…が
それぞれ形成されている。これら引出パタン65a,6
5b,…の端部には、図7および図8に示すように、導
線66a,66b,…が各々接続され、導線66a,6
6b,…および引出パタン65a,65b,…を介して
電極63a,63b,…の電位を調節できるようになっ
ている。
【0044】また、図7に示すように、固定子70は、
基体60の長手方向に延び、基体60の一対の支持部6
2a,62bの上面に接着等の手法により固着されてい
る。この固定子70は、導電性物質または半導体(例え
ばシリコン)からなる。すなわち固定子70は弾性体と
しての機能を有するとともに、それ自体が電極としての
機能を有している。また、固定子70の底面70aと基
体60の底部61の上面61aとの間には間隙が形成さ
れている。このように構成された固定子70は、上下方
向に弾性的に撓むことができるようになっている(図7
二点鎖線参照)。また固定子70の端部には導線71が
接続され、この導線71を介して固定子70の電位を調
節できるようになっている。
【0045】また、本実施の形態においても、第1の実
施の形態と同様に、非導電性物質により固定子70と略
同一形状を有する固定子基体を形成し、この固定子基体
の底面(基体60と対向する面)に導電性物質からなる
電極を形成することにより、固定子70を形成してもよ
い。
【0046】可動子80は、固定子70の幅より狭い幅
を有し、基体10の長手方向に延びている。可動子80
の幅は、第1の実施の形態において説明したのと同じ理
由により、狭くした方が好ましく、また、可動子80の
底面80aに凸形状のカーブを設け、固定子70の幅方
向中央近傍のみで可動子70と固定子80とが接触する
ようにしてもよい。
【0047】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について、図7および図9(a)(b)により
説明する。なお、図9(a)(b)において、黒く塗り
潰した固定子は電位がVの電極を意味し、白抜きの固定
子は電位が0の電極を意味する。
【0048】まず、図7に示すように導線71を接地
し、固定子70の電位を0とする。次に、導線66a,
66b,…を、図7に示すように電圧印加装置90に接
続する。いずれの電極63a,63b,…にも電圧が印
加されていない場合、固定子70は基準位置(図7実線
位置、図9(a)二点鎖線位置)にある。
【0049】次に電圧印加装置90により、図9(a)
に示すように、導線66a,66b,66e,66f,
66i,66j,…を介して、電極63a,63b,6
3e,63f,63i,63j,…の電位をVとする。
また、この場合、電極63c,63d,63g,63
h,…の電位は0である。すなわち電極63a,63
b,…への電圧の印加は、図9(a)に示すように、互
いに隣接するある2つの電極の電位がVの場合、これら
電位がVの2つの電極の隣に位置する2つの電極の電位
が0となり、さらに電位が0の2つの電極の隣に位置す
る2つの電極の電位がVとなるように行われる。
【0050】このように電圧を印加した場合、電極63
a,63b,63e,63f,63i,63j,…と固
定子70の間に電位差が生じ、静電気力が働く。この静
電気力により、固定子70のうち電極63a,63b,
63e,63f,63i,63j,…に相対する部分は
基体60側に引き寄せられ、基準位置から下方に向かっ
て変位する(図7二点鎖線位置、図9(a)実線位
置)。この場合、固定子70の幅方向端部は基体60の
一対の支持部62a,62bにより拘束されているた
め、固定子70はその幅方向中央部が大きく撓む(図7
二点鎖線参照)。また、この場合、固定子70のうち電
位が0の電極63c,63d,63g,63h,…に相
対する部分は基準位置にあり、固定子70の最大変位
部、すなわち固定子70幅方向中央部の長手方向断面
は、図9(a)に示すような略波状の形状となる。
【0051】次に、電圧印加装置90の切換スイッチ9
1を切換え、図9(b)に示すように、電極63a,6
3d,63e,63h,63i,…の電位を0とし、電
極63b,63c,63f,63g,63j,…の電位
をVとする。すなわち、図9(a)において、互いに隣
接する電位がVの2つの電極のうち左側の電極の電位を
Vから0に切換え、互いに隣接する電位が0の2つの電
極のうち右側の電極の電位を0からVに切換える。この
場合、静電気力により固定子70のうち電極63b,6
3c,63f,63g,…に相対する部分は基体60側
に引き寄せられ、基準位置から下方に向かって変位し、
固定子70の最大変位部の長手方向断面は、図9(b)
に示すような形状となり、略波状の形状となる。
【0052】以上のように、電極63a,63b,…へ
の電圧の印加方法を変化させることにより、図9(b)
において固定子70により形成される波は、図9(a)
において固定子70により形成される波より1/4周期
分進み、図9(b)における波の頂点は図9(a)にお
ける波の頂点よりも電極1個分右側に移動する。すなわ
ち上述したように各電極に印加される電圧を順次切換え
てゆくことにより、固定子70には図9(a)(b)右
側に進行する進行波が発生する。図9(a)(b)に示
すように、固定子70上に設けられた可動子80は、こ
の進行波の頂点部近傍のみにおいて固定子70と当接
し、可動子80は第1の実施の形態において説明した作
動原理と同じ作動原理により、図9(a)(b)左側に
移動する。本実施の形態によれば、固定子70自体に進
行波が発生するため、固定子70により可動子80を直
接駆動することができる。このため第1の実施の形態と
比較した場合、静電アクチュエータの構造を簡略化する
ことができる。
【0053】なお、本実施の形態において、固定子70
の形状を平滑な板とした例を示したが、これに限定され
るものではなく、例えば、図10(a)に示すように、
固定子70の上面に等間隔で配置された複数の凸部71
を設けてもよい。また、図10(b)に示すように、固
定子70の上面に軟質の弾性材料(例えばシリコンゴ
ム)からなる波動弾性板90を設けてもよい。さらに図
10(c)に示すように、波動弾性板90の上面に複数
の凸部91を形成してもよい。このようにした場合、第
1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。第3の実施の形態 次に、第3の実施の形態について説明する。図11乃至
図14は本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【0054】図11乃至図14に示すように、静電アク
チュエータ100は、略円筒形状を有する基体110
と、基体110内に配設された略円筒形状の固定子12
0と、固定子120内に設けられた可動子130とを備
えている。
【0055】このうち、基体110について詳述する。
基体110は非導電性物質(例えばガラス)からなり、
また、図11(a)(b)(図11(b)は図11
(a)のAA断面を示す)および図12に示すように、
基体110の内周面上には、円周方向に延びる複数の矩
形の電極111a,111b,…、112a,112
b,…、113a,113b,…および114a,11
4b,…が設けられている。図12に示すように、これ
ら電極のうち符号の数字部分が共通する電極は、符号の
アルファベットの順に基体110の軸方向に沿って所定
の間隔をおいて配列され、符号のアルファベット部分が
共通する電極は、符号の数字の順に基体110の円周方
向に沿って所定の間隔をおいて配列されている。また、
符号のアルファベット部分が共通する電極は互いに電気
的に接続され、電極111a,112a,113aおよ
び114aからなる電極群A、111b,112b,1
13bおよび114bからなる電極群B、以下同様に電
極群C,D,E,…を構成している。また、図13
(b)に示すように、基体110には、各電極群A,
B,C,…とそれぞれ電気的に接続された導線115
a,115b,…が設けられており、これら導線115
a,115b,…を介して各電極群の電位を調節できる
ようになっている。
【0056】次に固定子120について詳述する。固定
子120は基体110の内径より小さい外径を有し、上
述のように基体110の内部に収納されている。また、
図11(a)に示すように、固定子120の外周を4等
分した位置には、軸方向に延びる支持部121a〜12
1dがそれぞれ形成されている。これら支持部121a
〜121dの端部は、基体110の内周面上の電極間の
円周方向の間隙、すなわち電極が設けられていない部分
において、基体110の内周面に接着または圧入され、
これにより固定子120は基体110に固着されてい
る。このように構成された固定子120の外周面と基体
110の内周面との間には所定の間隙が形成され、固定
子120は、放射方向に弾性的に撓むことができるよう
になっている(図14(a)(b)参照)。
【0057】次に可動子130について詳述する。図1
3および図14(a)に示すように、可動子130は固
定子120の内部に収納されており、全体として柱形状
を有している。また、図13に示すように、可動子13
0の外周面には軸方向に延びる4つの凹部131a〜1
31dおよび4つの凸部132a〜132dが形成され
ている。凸部132a〜132dの先端は曲面をなし、
これら曲面の曲率半径は固定子120の内周面の半径よ
り小さくなっている。また、可動子130の最大外形φ
max 、すなわち互いに対向する凸部132a〜132d
の先端間の距離は、固定子120の内径と同一またはや
や大きくなっている。また、可動子130の軸方向端部
には導線135が設けられており、この導線135を介
して可動子130の電位を調節することができるように
なっている。
【0058】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について図11(a)(b)および図14
(a)(b)(図14(b)は図14(a)のBB断面
を示す)により説明する。なお、図14(a)におい
て、基体110の電極のうち、ハッチングを付した電極
は電位がVの電極を意味し、白抜きの電極は電位が0の
電極を意味する。
【0059】まず、図13に示すように導線135を接
地し、可動子130の電位を0とする。次に、導線11
5a,115b,…を、図14(b)に示すように電圧
印加装置90に接続する。いずれの電極群A,B,C,
…にも電圧が印加されていない場合、固定子120は基
準位置(図11(a)(b)に示す位置)にある。
【0060】次に電圧印加装置140により導線115
a,115b,115e,115f,115i,…を介
して、基体110の電極群A,B,E,F,I,…の電
位をVとする。なお、この場合、電極群C,D,G,
H,…の電位は0となっている。すなわち、電極群A,
B,C,…への電圧の印加は、第2の実施の形態と同様
になされ、図14(b)に示すように、互いに隣接する
ある2つの電極群の電位がVの場合、これら電位がVの
2つの電極群の隣に位置する2つの電極群の電位が0と
なり、さらに電位が0の2つの電極群の隣に位置する2
つの電極群の電位がVとなるように行われている。
【0061】このように電圧を印加した場合、基体11
0の電極群A,B,E,F,I,・・・を構成する各電
極と固定子120の間に電位差が生じ、静電気力が働
く。この静電気力により、固定子120のうち電極群
A,B,E,F,I,…に相対する部分は電極群A,
B,E,F,I,…側に引き寄せられ、基準位置から放
射方向外側に向かって変位する(図14(a)(b)実
線位置)。この場合、固定子130は4つの支持部12
1a〜121dにより拘束されているため、固定子12
0は支持部121a〜121dに最も遠い部分が大きく
撓む。また、この場合、固定子120のうち電位が0の
電極群C,D,G,H,…に相対する部分は基準位置
(図14(a)二点鎖線位置、および図11(a)
(b)実線位置)にある。このように変位した固定子1
20の最大変位部の長手方向断面は、図13(b)に示
すように略波状の形状となる。この場合、固定子120
のうち電位が0の電極群C,D,G,H,…に相対する
部分は可動子130の4つの凸部132a〜132dと
当接しており、固定子120のうち電位がVの電極群
A,B,E,F,I,…に相対する部分は可動子130
から離れている。すなわち、固定子120により形成さ
れる波は、その頂点部近傍においてのみ可動子130と
当接している。
【0062】次に、電圧印加装置140の切換スイッチ
141を切換え、基体110の電極群A,D,E,H,
I,…の電位を0とし、電極群B,C,F,G,…の電
位をVとする。すなわち、図14(b)において、互い
に隣接する電位がVの2つの電極群のうち左側の電極群
の電位をVから0に切換え、互いに隣接する電位が0の
2つの電極群のうち右側の電極群の電位を0からVに切
換える。このようにして、各電極群A,B,C,…の電
位を順次切換えてゆくことにより、固定子120により
形成される波は、第2の実施の形態と同様に図14
(b)右側方向に進行する。すなわち、固定子120に
は図14(b)右側方向に進む進行波が発生する。この
場合、凸部132a〜132dにおいて固定子120と
当接する可動子130は、第2の実施の形態と同様と同
様にして図14(b)左側方向に移動してゆく。本実施
の形態によれば可動子130はその4つの凸部の頂点付
近のみで固定子120と当接しているため、固定子12
0および可動子130間に発生する摩擦力を最小限に抑
えることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
進行波が発生した波動弾性板により可動子が駆動され、
進行波の進行方向と逆方向に移動する。この場合、可動
子は波動弾性板に形成される進行波の複数の頂点部分で
波動弾性板に接触し、これら複数の頂点部分から等しい
駆動力を受ける。すなわち、波動弾性板は静電アクチュ
エータの作動中に常に複数の点で可動子に接触し、これ
ら複数の接点から可動子に駆動力を与えるようになって
いるため、可動子に大きな駆動力を与えることができ
る。このため、高出力の静電アクチュエータを得ること
ができる。また、波動弾性板上に設けられた凸部先端が
可動子と当接し、この凸部の高さに比例して、凸部先端
水平方向の変位速度が増大されるため、可動子をより高
速で移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図。
【図2】第1の実施の形態の作用を示す図。
【図3】本発明の作動原理を示す図。
【図4】波動弾性板に凸部を設けた実施の形態を示す
図。
【図5】固定子の他の構成を示す図。
【図6】固定子を一体に形成した例を示す図であって、
固定子を斜め下方から見た斜視図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図。
【図8】基体の平面図。
【図9】第2の実施の形態の作用を示す図。
【図10】第2の実施の形態の他の実施の形態を示す断
面図。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す図であっ
て、軸に対して垂直方向の断面図および軸方向断面図。
【図12】円筒状基体の内周面の展開図。
【図13】可動子を示す斜視図。
【図14】本発明の第3の実施の形態の作用を示す図で
あって、軸に対して垂直方向の断面図および軸方向断面
図。
【図15】従来の静電アクチュエータを示す図。
【符号の説明】
10、60、110 基体 11、63a,63b,…、111a〜114a,11
1b〜114b,...(基体の)電極 20a〜20d,21a〜21d,…、70、120
固定子 19 (固定子の)電極 30、90 波動弾性板 31、71、91 凸部 40、80、130 可動子 45、95、140 電圧印加装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に延びる電極が設けられた基体
    と、 前記基体と所定の間隔をおいて対向して設けられた弾性
    体からなる複数の固定子と、 前記所定方向に延び、前記固定子の基体側と反対側の面
    上において前記固定子と接して設けられた波動弾性板
    と、 前記所定方向に延び、前記波動弾性板の固定子側と反対
    側の面上において前記波動弾性板と接して設けられた可
    動子と、を備え、 前記固定子は前記所定方向に沿って配列されるととも
    に、前記各固定子の基体側の面に、電極が設けられて
    り、前記波動弾性板の前記可動子側の面に、前記所定方
    向に沿って間隔をおいて配列された複数の凸部が設けら
    れており、前記凸部が前記可動子に接触することを特徴
    とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】所定方向に延びる電極が設けられた基体
    と、 前記基体と所定の間隔をおいて対向して設けられた弾性
    体からなる複数の固定子と、 前記所定方向に延び、前記固定子の基体側と反対側の面
    上において前記固定子と接して設けられた波動弾性板
    と、 前記所定方向に延び、前記波動弾性板の固定子側と反対
    側の面上において前記波動弾性板と接して設けられた可
    動子と、を備え、 前記固定子は導電性物質または半導体からなり、前記波
    動弾性板の前記可動子側の面に、前記所定方向に沿って
    間隔をおいて配列された複数の凸部が設けられており、
    前記凸部が前記可動子に接触することを特徴とする静電
    アクチュエータ。
  3. 【請求項3】所定方向に配列された複数の電極が設けら
    れた基体と、 前記所定方向に延び、前記基体と所定の間隔をおいて対
    向して設けられた弾性体からなる固定子と、 前記所定方向に延び、前記固定子の基体側と反対側の面
    上において、前記固定子と接して設けられた波動弾性板
    と、 前記所定方向に延び、前記波動弾性板の固定子側と反対
    側の面上において前記波動弾性板と接して設けられた可
    動子 と、を備え、 前記固定子の基体側の面に前記所定方向に延びる電極が
    設けられており、前記波動弾性板の前記可動子側の面
    に、前記所定方向に沿って間隔をおいて配列された複数
    の凸部が設けられており、前記凸部が前記可動子に接触
    していることを特徴とする静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】所定方向に配列された複数の電極が設けら
    れた基体と、 前記所定方向に延び、前記基体と所定の間隔をおいて対
    向して設けられた弾性体からなる固定子と、 前記所定方向に延び、前記固定子の基体側と反対側の面
    上において、前記固定子と接して設けられた波動弾性板
    と、 前記所定方向に延び、前記波動弾性板の固定子側と反対
    側の面上において前記波動弾性板と接して設けられた可
    動子 と、を備え、 前記固定子は導電性物質または半導体からなり、前記波
    動弾性板の前記可動子側の面に、前記所定方向に沿って
    間隔をおいて配列された複数の凸部が設けられており、
    前記凸部が前記可動子に接触していることを特徴とする
    静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記所定方向に配列された複数の電極また
    は固定子に順次電圧を付加することにより、前記固定子
    を順次基体側に変位させ、これにより前記可動子を前記
    所定方向に移動させる電圧印加手段を更に備えたことを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の静電アク
    チュエータ。
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