JP3352875B2 - 紙葉類結束機 - Google Patents

紙葉類結束機

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JP3352875B2
JP3352875B2 JP01794496A JP1794496A JP3352875B2 JP 3352875 B2 JP3352875 B2 JP 3352875B2 JP 01794496 A JP01794496 A JP 01794496A JP 1794496 A JP1794496 A JP 1794496A JP 3352875 B2 JP3352875 B2 JP 3352875B2
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、証券等の紙
葉類を集積して結束させる紙葉類結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】所定枚数の紙幣、証券等のバラの紙葉類
を集積して結束させる紙葉類結束機について、例えば、
特開昭56−123216号公報に開示されたものがあ
る。上記紙葉類結束機は、紙幣を取り扱うもので、固定
された所定枚数の集積紙幣の周りに結束テープを巻き回
すものである。すなわち、デバイダを押圧保持板間にあ
る集積紙幣の間に挿入して隙間をつくり、この隙間に結
束テープの一端をテープ差込板によって挿入した後、該
集積紙幣を押圧保持板で挾持して紙幣間に結束テープの
一端を固定するとともに、集積紙幣の周囲に設けられた
回転輪を回転させることで該回転輪に設けられたローラ
で結束テープの途中を引き出しつつ押圧保持板および集
積紙幣に巻き付け、所定量巻き付けた後にカッタで結束
テープを切断し、さらに所定量回転輪が回転してテープ
の巻き付けが完了するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の紙葉
類結束機では、例えば、結束テープの先端側が集積紙幣
間に挿入されなかったり、あるいは結束テープが途中で
切断されたり等して、結束テープの集積紙幣への巻き付
けに不良が生じても、これを検知することはできなかっ
た。このため、このような異常発生時に動作を停止させ
る等の適切な処理を一切施すことができなかった。
【0004】したがって、本発明の目的は、結束テープ
の集積紙葉類への巻き付け状態を検知することができる
紙葉類結束機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の紙葉類結束機は、所定枚数
集積された集積紙葉類の周囲に結束テープを巻き付けそ
の重合部分同士を接着させて結束処理を施すものであっ
て、結束テープの繰り出しおよび引き戻しが可能なテー
プ供給手段と、該テープ供給手段により繰り出された結
束テープを集積紙葉類に巻き付け可能なテープ巻付手段
と、前記テープ供給手段により結束テープを繰り出さ
せ、該結束テープを前記テープ巻付手段により集積紙葉
類に巻き付けさせるとともに、巻き付け後に、結束テー
プの先端側を集積紙葉類に保持した状態で前記テープ供
給手段により結束テープを引き戻させて該結束テープを
締め付けさせる制御手段と、前記テープ供給手段の引き
戻しによる結束テープの締め付け時に結束テープにより
押圧される位置に設けられ、該結束テープによる押圧で
検知信号を出力する検知手段とを有し、前記制御手段
は、前記テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始後
所定時間経過した時点での前記検知手段からの検知信号
により、結束テープの巻き付け状態を判定し、前記検知
手段は、前記テープ供給手段の引き戻しによる結束テー
プの締め付け時に集積紙葉類に巻き付けられ締め付けら
れる結束テープにより押圧されて検知信号を出力し、前
記制御手段は、前記テープ供給手段の結束テープの引き
戻し開始後前記所定時間経過した時点で前記検知手段か
ら検知信号が出力されていない場合に、結束テープの巻
き付けが不良であると判定し、前記テープ供給手段の結
束テープの引き戻し開始後前記所定時間経過したその後
に結束テープの集積紙葉類より前記テープ供給手段側を
切断するカット手段と、該カット手段による結束テープ
の切断時に集積紙葉類に巻き付けられた結束テープの弛
みを防止する弛み防止手段と、前記カット手段により切
断された集積紙葉類巻き付け側の結束テープを前記弛み
防止手段で弛みが防止された状態で接着させる接着手段
と、該接着手段で接着された後の結束テープが前記検知
手段への押圧を解除するよう集積紙葉類を押圧解除位置
に移動させる移動手段とをさらに有し、前記制御手段
は、前記テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始後
前記所定時間経過した第1の時点から前記移動手段によ
り集積紙葉類を前記押圧解除位置に位置させる第2の時
点前までの間で、前記検知手 段の検知信号の出力が停止
された場合に、集積紙葉類に巻き付けられた結束テープ
の結束状態が不良であると判定することを特徴としてい
る。これにより、制御手段が、テープ供給手段により結
束テープを繰り出させ、該結束テープをテープ巻付手段
により集積紙葉類に巻き付けさせるとともに、巻き付け
後に、結束テープの先端側を集積紙葉類に保持した状態
でテープ供給手段により結束テープを引き戻させて該結
束テープを締め付けさせると、巻き付け状態に応じて、
検知手段が結束テープで押圧されたり、あるいは押圧さ
れない状態が生じたりして、検知信号の出力が変化す
る。このため、制御手段は、テープ供給手段の結束テー
プの引き戻し開始後所定時間経過した時点の検知信号に
より、結束テープの巻き付け状態を判定する。制御手段
が、テープ供給手段により結束テープを繰り出させ、該
結束テープをテープ巻付手段により集積紙葉類に巻き付
けさせるとともに、巻き付け後に、結束テープの先端側
を集積紙葉類に保持した状態でテープ供給手段により結
束テープを引き戻させて該結束テープを締め付けさせる
と、集積紙葉類に巻き付けられた結束テープの締め付け
によって、検知手段が結束テープで押圧されて検知信号
を出力する。一方、結束テープの集積紙葉類への巻き付
けに不良が生じた場合には、結束テープが締め付けられ
ることがないことから、検知手段が結束テープで押圧さ
れて検知信号を出力することはない。そして、制御手段
は、この検知信号が出力されないことを、テープ供給手
段の結束テープの引き戻し開始後所定時間経過した時点
で検知すると、結束テープの巻き付けに異常があると判
定する。 そして、テープ供給手段の結束テープの引き戻
し開始後前記所定時間経過したその後に結束テープを、
弛み防止手段で結束テープの弛みを防止しつつ、カット
手段により切断し接着手段により集積紙葉類巻き付け側
の結束テープの重合部分同士を接着させて、移動手段
で、結束テープが検知手段への押圧を解除するよう集積
紙葉類を押圧解除位置に移動させる。すると、結束テー
プが押圧解除位置への移動前まで正常な状態であれば、
結束テープの締め付けが解除されることがないため、押
圧解除位置に移動する前に検知手段からの検知信号の出
力が停止されることはなく、一方、結束テープが押圧解
除位置への移動前に正常な状態でなくなれば、結束テー
プの締め付けが解除されることになり、押圧解除位置に
移動す る前に検知手段からの検知信号の出力が停止され
る。そして、制御手段は、この検知信号の出力が停止さ
れたことを、テープ供給手段の結束テープの引き戻し開
始後前記所定時間経過した第1の時点から移動手段によ
り集積紙葉類を前記押圧解除位置に位置させる第2の時
点前までの間で検知すると、集積紙葉類に巻き付けられ
た結束テープの結束状態が不良であると判定する。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】本発明の請求項2記載の紙葉類結束機は、
請求項1記載のものに関して、前記制御手段は、前記第
2の時点で前記検知手段の検知信号が出力されている場
合に、結束テープの移動が不良であると判定することを
特徴としている。そして、移動手段により、接着手段で
接着された後の結束テープが検知手段への押圧を解除す
るよう集積紙葉類を押圧解除位置に移動させると、結束
テープが集積紙葉類とともに正常に移動すれば、結束テ
ープが検知手段への押圧を解除することになって検知手
段の検知信号の出力が停止されることになり、一方、結
束テープが集積紙葉類とともに正常に移動しなければ、
結束テープが検知手段への押圧を解除できず検知手段の
検知信号の出力が維持されることになる。そして、制御
手段は、この検知手段の検知信号の出力が、移動手段に
より集積紙葉類を押圧解除位置に位置させる第2の時点
で維持されていることを検知すると、結束テープに移動
手段による移動不良が発生したと判定する。
【0013】本発明の請求項3記載の紙葉類結束機は、
所定枚数集積された集積紙葉類の周囲に結束テープを巻
き付けその重合部分同士を接着させて結束処理を施す紙
葉類結束機において、結束テープの繰り出しおよび引き
戻しが可能なテープ供給手段と、該テープ供給手段によ
り繰り出された結束テープを集積紙葉類に巻き付け可能
なテープ巻付手段と、前記テープ供給手段により結束テ
ープを繰り出させ、該結束テープを前記テープ巻付手段
により集積紙葉類に巻き付けさせるとともに、巻き付け
後に、結束テープの先端側を集積紙葉類に保持した状態
で前記テープ供給手段により結束テープを引き戻させて
該結束テープを締め付けさせる制御手段と、前記テープ
供給手段の引き戻しによる結束テープの締め付け時に結
束テープにより押圧される位置に設けられ、該結束テー
プによる押圧で検知信号を出力する検知手段とを有し、
前記制御手段は、前記テープ供給手段の結束テープの引
き戻し開始後所定時間経過した時点での前記検知手段か
らの検知信号により、結束テープの巻き付け状態を判定
し、前記検知手段として、前記テープ供給手段の引き戻
しによる結束テープの締め付け時に該テープ供給手段と
集積紙葉類との間で張られる結束テープにより押圧され
て検知信号を出力する第1の検知手段と、前記テープ供
給手段の引き戻しによる結束テープの締め付け時に集積
紙葉類に巻き付けられ締め付けられる結束テープにより
押圧されて検知信号を出力する第2の検知手段とを設け
るとともに、前記テープ供給手段の結束テープの引き戻
し開始後前記所定時間経過したその後に結束テープの集
積紙葉類より前記テープ供給手段側を切断するカット手
段と、該カット手段による結束テープの切断時に集積紙
葉類に巻き付けられた結束テープの弛みを防止する弛み
防止手段と、前記カット手段により切断された集積紙葉
類巻き付け側の結束テープを前記弛み防止手段で弛みが
防止された状態で接着させる接着手段と、該接着手段で
接着された後の結束テープが前記第2の検知手段への押
圧を解除するよう集積紙葉類を押圧解除位置に移動させ
る移動手段とをさらに設け、前記制御手段は、前記テー
プ供給手段の結束テープの引き戻し開始後前記所定時間
経過した第1の時点から前記移動手段により集積紙葉類
を前記押圧解除位置に位置させる第2の時点前までの間
の、前記第1の検知手段および第2の検知手段の少なく
ともいずれか一方からの検知信号により、結束テープの
状態を判定することを特徴としている。これにより、制
御手段が、テープ供給手段により結束テープを繰り出さ
せ、該結束テープをテープ巻付手段により集積紙葉類に
巻き付けさせるとともに、巻き付け後に、結束テープの
先端側を集積紙葉類に保持した状態でテープ供給手段に
より結束テープを引き戻させて該結束テープを締め付け
させると、巻き付け状態に応じて、検知手段が結束テー
プで押圧されたり、あるいは押圧されない状態が生じた
りして、検知信号の出力が変化する。このため、制御手
段は、テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始後所
定時間経過した時点の検知信号により、結束テープの巻
き付け状態を判定する。テープ供給手段により結束テー
プを繰り出させ、該結束テープをテープ巻付手段により
集積紙葉類に巻き付けさせるとともに、巻き付け後に、
結束テープの先端側を集積紙葉類に保持した状態でテー
プ供給手段により結束テープを引き戻させて該結束テー
プを締め付けさせ、さらに、テープ供給手段の結束テー
プの引き戻し開始後前記所定時間経過したその後に結束
テープを、弛み防止手段で結束テープの弛みを防止しつ
つ、カット手段により切断し接着手段により集積紙葉類
巻き付け側の結束テープの重合部分同士を接着させて、
移動手段で、結束テープが検知手段への押圧を解除する
よう集積紙葉類を押圧解除位置に移動させると、各状態
に応じて、第1の検知手段あるいは第2の検知手段が結
束テープで押圧されたり、あるいは押圧されない状態が
生じたりして、検知信号の出力が変化する。そして、制
御手段は、テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始
後前記所定時間経過した時点から、移動手段により集積
紙葉類を押圧解除位置に位置させる時点までの、第1の
検知手段および第2の検知手段の少なくともいずれか一
方からの検知信号により、結束テープの状態を判定す
る。
【0014】本発明の請求項4記載の紙葉類結束機は、
請求項3記載のものに関して、前記制御手段は、前記第
1の時点で前記第1の検知手段および第2の検知手段の
少なくともいずれか一方から検知信号が出力されていな
い場合に、結束テープの巻き付けが不良であると判定
し、前記カット手段による結束テープの切断作動後に前
記第1の検知手段からの検知信号の出力が維持されてい
る場合に、結束テープの切断が不良であると判定して、
前記第1の時点から前記第2の時点前までの間で、前記
第2の検知手段の検知信号の出力が停止された場合に、
集積紙葉類に巻き付けられた結束テープの結束状態が不
良であると判定し、さらに、前記第2の時点で前記第2
の検知手段の検知信号が出力されている場合に、結束テ
ープの移動が不良であると判定することを特徴としてい
る。これにより、制御手段が、テープ供給手段により結
束テープを繰り出させ、該結束テープをテープ巻付手段
により集積紙葉類に巻き付けさせるとともに、巻き付け
後に、結束テープの先端側を集積紙葉類に保持した状態
でテープ供給手段により結束テープを引き戻させて該結
束テープを締め付けさせると、テープ供給手段と集積紙
葉類との間で結束テープが張られて第1の検知手段が押
圧されて検知信号を出力するとともに集積紙葉類に巻き
付けられた結束テープの締め付けによって第2の検知手
段が結束テープで押圧されて検知信号を出力する。一
方、結束テープの集積紙葉類への巻き付けに不良が生じ
た場合には、テープ供給手段と集積紙葉類との間で結束
テープが張られたり集積紙葉類に巻き付けられた結束テ
ープが締め付けられたりすることがないことから、第1
の検知手段および第2の検知手段が共に結束テープで押
圧されて検知信号を出力することはない。そして、制御
手段は、この第1の検知手段および第2の検知手段の少
なくともいずれか一方から検知信号が出力されないこと
を、テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始後所定
時間経過した時点で検知すると、結束テープの巻き付け
に異常があると判定する。また、テープ供給手段の結束
テープの引き戻し開始後前記所定時間経過したその後に
結束テープをカット手段により切断すると、切断が正常
に行われれば、テープ供給手段と集積紙葉類との間で張
られていた結束テープの張りが解除されることになり、
よって、第1の検知手段が結束テープの押圧が解除され
て検知信号の出力を停止させる。一方、結束テープの切
断に不良が生じた場合には、テープ供給手段と集積紙葉
類との間で張られていた結束テープの張りが解除される
ことがなく、よって、第1の検知手段が結束テープの押
圧が解除されず検知信号の出力を維持する。そして、制
御手段は、この第1の検知手段からの検知信号が出力が
維持されていることを、カット手段による結束テープの
切断作動後に検知した場合に、結束テープの切断に異常
が生じたと判定する。さらに、上記のようにテープ供給
手段の結束テープの引き戻し開始後前記所定時間経過し
たその後に結束テープを、弛み防止手段で結束テープの
弛みを防止しつつ、カット手段により切断し接着手段に
より集積紙葉類巻き付け側の結束テープの重合部分同士
を接着させて、移動手段で、結束テープが検知手段への
押圧を解除するよう集積紙葉類を押圧解除位置に移動さ
せる。すると、結束テープが押圧解除位置への移動前ま
で正常な状態であれば、結束テープの締め付けが解除さ
れることがないため、押圧解除位置に移動する前に第2
の検知手段からの検知信号の出力が停止されることはな
く、一方、結束テープが押圧解除位置への移動前に正常
な状態でなくなれば、結束テープの締め付けが解除され
ることになり、押圧解除位置に移動する前に第2の検知
手段からの検知信号の出力が停止される。そして、制御
手段は、この第2の検知手段からの検知信号の出力が停
止されたことを、テープ供給手段の結束テープの引き戻
し開始後前記所定時間経過した第1の時点から移動手段
により集積紙葉類を前記押圧解除位置に位置させる第2
の時点前までの間で検知すると、集積紙葉類に巻き付け
られた結束テープの結束状態が不良であると判定する。
加えて、移動手段により、接着手段で接着された後の結
束テープが第2の検知手段への押圧を解除するよう集積
紙葉類を押圧解除位置に移動させると、結束テープが集
積紙葉類とともに正常に移動すれば、結束テープが第2
の検知手段への押圧を解除することになって第2の検知
手段の検知信号の出力が停止されることになり、一方、
結束テープが集積紙葉類とともに正常に移動しなけれ
ば、結束テープが第2の検知手段への押圧を解除できず
第2の検知手段の検知信号の出力が維持されることにな
る。そして、制御手段は、この第2の検知手段の検知信
号の出力が、移動手段により集積紙葉類を押圧解除位置
に位置させる第2の時点で維持されていることを検知す
ると、結束テープに移動手段による移動不良が発生した
と判定する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
紙葉類結束機について、図1〜図19を参照して以下に
説明する。なお、以下の紙葉類結束機は、紙葉類として
紙幣を取り扱うものである。図1は紙葉類結束機を示す
全体構成図であり、この紙葉類結束機は、紙幣の判別、
収納および払出等を行なう図示せぬ紙葉類処理機に付設
されて用いられるものである。この紙葉類結束機は、そ
の外郭をなす筐体11と、該筐体11内の紙葉類処理機
付設側(図1における右側)に配置されるとともに、紙
葉類処理機から紙幣を受け入れこれを搬送する紙幣搬送
部12と、筐体11内の紙葉類処理機付設側に対し反対
側(図1における左側)かつ上側に配置されるととも
に、紙幣搬送部12で搬送されてきた紙幣を集積させ結
束処理を行う上結束機本体部13と、筐体11内の該上
結束機本体部13の下側に配置されるとともに、紙幣搬
送部12で搬送されてきた紙幣を集積させ結束処理を行
う下結束機本体部14と、制御部(制御手段)15(図
2参照)とで構成されている。
【0016】紙幣搬送部12は、図示せぬ駆動部で駆動
されて紙葉類処理機からの紙幣を搬送するもので、筐体
11の前後方向(図1紙面に直交する方向)に長手方向
を沿わせた姿勢で紙幣を受け入れる一つの受入経路16
と、該受入経路16から上下方向に四つに分流されそれ
ぞれ前記姿勢のままで紙幣を搬送する分流経路17a,
17b,17c,17dと、分流部分に設けられ、制御
部15で制御されて紙幣の振り分けを行う振分部18と
を有している。
【0017】なお、紙葉類処理機側には紙葉類結束機側
に繰り出す紙幣の金種を判別する金種判別部19が設け
られており、制御部15は該金種判別部19からの金種
信号を受けて紙幣の金種を判別しあるいは金種別の数量
を計数して、搬送される紙幣を分流経路17a〜17d
の所定のものへ、振分部18を制御して振り分けるよう
になっている。
【0018】上結束機本体部13は、二つの集積部20
a,20bと、これら集積部20a,20bの紙幣搬送
部12に対し反対側に隣接して設けられた結束部21
と、集積部20a,20bおよび結束部21の下側に並
列された、集積部20a,20bと同数すなわち二つの
束紙幣収納繰出部22a,22bと、該束紙幣収納繰出
部22a,22bの紙幣搬送部12に対し反対側に設け
られた端数収納部23と、結束部21と束紙幣収納繰出
部22a,22bおよび端数収納部23との間に設けら
れた束紙幣搬送部(次の受渡先)24と、筐体前面側
(図3における紙面手前側)に設けられた機外放出部2
5と、筐体前面側に設けられた束紙幣払出部26とを有
している。
【0019】各集積部20a,20bは、同形状をなし
ており、水平方向の位置を一致させ上下方向にのみ位置
をずらして配置されている。上側の集積部20aは最も
上側の分流経路17aに接続され、下側の集積部20b
は前記の一つ下側の分流経路17bに接続されている。
【0020】集積部20aは、図3に示すように、分流
経路17aの末端に配置された一対のローラ30,30
と、ローラ30,30の結束部21側に所定距離離間し
て設けられ、ローラ30,30から放出される紙幣の放
出先端側に当接してそれ以上の移動を規制する一対のゲ
ート部材31(図3において手前側の一方のみ現れてい
る)と、ゲート部材31の、結束部21に対し反対側に
設けられ、ローラ30から繰り出されるバラ紙幣を筐体
11の前後方向(図3における紙面に直交する方向)に
長手方向を沿わせかつ表裏方向を鉛直に沿わせた状態で
整列させながら集積させる集積紙幣載置板32と、ロー
ラ30から繰り出され放出される紙幣をガイドするガイ
ド板33とを有している。
【0021】上記一対のゲート部材31は、集積紙幣載
置板32に集積される紙幣の短手方向(図3における左
右方向)に直交するよう配置されるもので、紙幣の短手
方向に沿って延在される支持軸35(図3において手前
側の一方のみ現れている)で回動自在となるようそれぞ
れの上端部が支持されている。各支持軸35は、制御部
15により制御される図示せぬ駆動部の駆動力で回動さ
れるようになっており、制御部15の制御による支持軸
35の回動で、ゲート部材31は、相互の下端部を近接
させ紙幣集積位置の結束部21側前方を閉塞して、集積
部20a内に放出される紙幣の放出先端側を当接させて
それ以上の移動を規制する閉塞状態と、支持軸35が回
動させられることにより相互に下端部を離間させる方向
に回動させて紙幣集積位置の結束部21側前方を開放す
る開放状態とに切り換えられるようになっている。な
お、両ゲート部材31、両支持軸35および駆動部によ
りゲート機構36が構成されている。
【0022】集積紙幣載置板32は、下部に設けられた
二対のリンクアーム38,38(図3において手前側の
一対のみ現れている)により水平状態を維持したまま上
下に昇降自在となるよう支持されている。これらリンク
アーム38,38の内側には、制御部15により制御さ
れる図示せぬ駆動部の駆動力で回動させられる支持軸4
0,40が設けられており、支持軸40,40には該支
持軸40,40の回転でリンクアーム38,38を回動
させ集積紙幣載置板32を昇降させる作動アーム41,
41が固定されている。なお、これらリンクアーム3
8、支持軸40、作動アーム41および図示せぬ駆動部
で載置板昇降機構42が構成されている。
【0023】なお、制御部15は、集積紙幣載置板32
を、紙幣を受け入れる前の状態において上限に位置させ
(図3における集積部20bに示す状態)、紙幣を受け
入れると集積された紙幣の枚数に応じて集積紙幣載置板
32を徐々に下げ、結束すべき所定枚数(通常100
枚)を集積させると下限に位置するように載置板昇降機
構42の図示せぬ駆動部を制御する。集積部20aの集
積紙幣載置板32の、結束部21に対し反対側には、集
積部20aで集積された紙幣を結束部21方向の横方向
に押し出す集積紙幣押出機構(集積紙葉類押出機構)4
4aが設けられている。
【0024】この集積紙幣押出機構44aは、集積部2
0aの、結束部21に対し反対側に位置する待機位置か
らゲート部材31に近接する押出位置との間で水平移動
自在に設けられた集積紙幣押出部材45aと、制御部1
5により制御されてその駆動力で前記集積紙幣押出部材
45aを水平移動させる図示せぬ駆動部とを有してお
り、下限位置に位置する集積紙幣載置板32に結束すべ
き枚数の紙幣が集積された状態で結束部21方向に移動
することで、集積紙幣押出部材45aは集積された紙幣
全てを集積部20aから結束部21方向へ押し出す。こ
の集積部20aの下側近傍には、ゲート部材31よりさ
らに結束部21方向へ所定量突出する突出片部47aを
有する屈曲板状の下部チャック上昇規制部材48aが筐
体11側に固定されて設けられている。
【0025】なお、集積部20bは、上記集積部20a
と同じ構成となっており、各分流経路17a,17bで
搬送された紙幣は、各集積部20a,20bで、筐体1
1の前後方向に長手方向を沿わせかつ表裏方向を鉛直に
沿わせた状態で、整列させられながら(すなわち水平方
向の位置を一致させながら)集積紙幣載置板32上に上
下方向に集積される。
【0026】また、集積部20bの集積紙幣載置板32
の、結束部21に対し反対側にも、上記集積紙幣押出部
材45aを有する集積紙幣押出機構44aとほぼ同様、
集積紙幣押出部材45bを有する集積紙幣押出機構44
bが設けられている。そして、集積部(最上以外の集積
部)20bの下側近傍には、結束部21方向へ所定量突
出可能な突出片部47bを一端側に有し他端側に集積紙
幣押出部材45bの結束部21に対し反対側の端部に当
接可能な当接片部49を有する屈曲板状の下部チャック
上昇規制部材48bが設けられている。
【0027】この下部チャック上昇規制部材48bは、
集積紙幣載置板32上の集積紙幣の短手方向に沿う方向
に摺動自在とされており、かつ図示せぬバネ部材で結束
部21方向に付勢されている。そして、結束部21方向
へ集積紙幣押出部材45bが移動すると、下部チャック
上昇規制部材48bは前記バネ部材による付勢力で当接
片部49において集積紙幣押出部材45bに当接しつつ
これと一体に、突出片部47bを所定量(上記突出片部
47aと同じ位置まで)突出させるまで移動して図示せ
ぬストッパに当接する。この当接により、下部チャック
上昇規制部材48bは集積紙幣押出部材45bがさらに
結束部21方向に移動してもそれ以上の結束部21方向
への移動が規制されるようになっている。また、集積紙
幣押出部材45bが前記と逆方向に戻る際には、途中か
ら集積紙幣押出部材45bに当接してこれと一体に、突
出片部47bを引っ込める位置まで移動する。
【0028】結束部21は、集積部20a,20bに隣
接する位置に設けられ、集積紙幣押出機構44aあるい
は集積紙幣押出機構44bで押し出された集積紙幣S1
を受け取ってその表裏両側から挾持するチャック部材5
1と、このチャック部材51を、上側の集積部20aか
ら集積紙幣S1を受け取る上側受取位置と束紙幣搬送部
24に受け渡す受渡位置との間で昇降させるとともに、
これら上側受取位置と受渡位置とに加えて下側の集積部
20bから集積紙幣S1を受け取る下側受取位置に停止
させるチャックエレベータ機構52と、結束テープTを
繰り出すテープ供給機構(テープ供給手段)53と、結
束テープTを集積紙幣S1に巻き付けるテープ巻付機構
(テープ巻付手段)54と、結束テープTが巻き付けら
れた集積紙幣S1の結束テープTを重合部分で熱接着さ
せるテープ接着機構(接着手段)55と、結束テープT
の接着がなされた束紙幣S2を押し出して束紙幣搬送部
24に受け渡す束紙幣押出機構(移動手段)56とを具
備している。
【0029】チャックエレベータ機構52は、図3〜図
5に示すように、集積部20aの上側に水平方向に延在
配置された状態で筐体11に固定されたフレーム58
と、束紙幣搬送部24の下側に水平方向に延在配置され
た状態で筐体11に固定されたフレーム59との間に上
下方向に延在配置された複数(三本)の摺動軸61,6
2,63およびボールネジ64を有しており、チャック
部材51は、摺動軸61,62およびボールネジ64に
支持される上部チャック65と、該上部チャック65お
よび摺動軸61,62,63に支持される下部チャック
66とを有している。なお、チャック部材51の上側受
取位置あるいは受渡位置等の位置は、すべて上部チャッ
ク65の位置で決められている。
【0030】上部チャック65は、摺動軸61,62に
それぞれ摺動自在に支持された摺動ブロック68,69
と、ボールネジ64に螺合されたナットブロック70
と、これら摺動ブロック68,69およびナットブロッ
ク70に水平をなして固定された板状の支持部材71
と、該支持部材71の下面かつ筐体前面側(図4におけ
る左側)に固定された上部挾持部材72とを有してい
る。
【0031】ここで、上部挾持部材72は、集積紙幣S
1の押し出し方向に対し押出下流側(図3における左
側)が高くなるよう傾斜する平面部73と、該平板部7
3の集積部20a,20b側に配置され平板部73側が
低くなるよう傾斜しかつ該平板部73とのなす角が所定
の鈍角をなす平面部74とを有する略V字状をなしてい
る。また、上部チャック65の支持部材71の略中央に
は、筐体11の前後方向(図5に示す左右方向)に沿っ
て延在する長孔75が上下に貫通して形成されている。
なお、上部挾持部材72は、支持部材71より筐体前面
(図5における左側)側に、挾持する集積紙幣S1の結
束テープTの巻付位置まで延出されている。
【0032】下部チャック66は、摺動ブロック68,
69より下側において摺動軸61,62,63に摺動自
在に支持された摺動ブロック77,78,79と、これ
ら摺動ブロック77,78,79に固定され、集積紙幣
S1の押し出し方向に対し押出下流側が高くなるよう傾
斜する平板部(第一平板部)80を有する下部挾持部材
81と、平板部80の集積部20a,20b側に蝶番8
2を介して回動自在に支持されるとともに、該平板部8
0側が低くなるよう傾斜しかつ該平板部80とのなす角
が所定の鈍角をなす位置で該なす角が小さくなる方向の
回動限界位置が規制された平板部材(第二平板部)83
と、平板部材83を前記なす角が小さくなる方向(図3
における反時計回り方向)へ付勢するバネ部材84とを
有している。
【0033】そして、下部挾持部材81には上方に延出
する降下規制軸85が設けられており、該降下規制軸8
5は、支持部材71を貫通するとともに貫通した上端部
にストッパ86が設けられていて、ストッパ86が支持
部材71に当接することで上部チャック65に対する下
部チャック66の離間限界位置が規制される。よって、
このストッパ86が支持部材71に当接するまでの範囲
において上部チャック65に対し下部チャック66は昇
降自在となっている。そして、下部チャック66は、図
示せぬバネ部材により上部チャック方向65に付勢され
ている。
【0034】加えて、下部挾持部材81の略中央には、
筐体11の前後方向(図5に示す左右方向)に沿って延
在する長孔87が上記長孔75と水平方向の位置を合わ
せて上下に貫通して形成されている。さらに、下部チャ
ック66の下部挾持部材81の集積部20a,20b側
には、ローラ88が突出して設けられており、また、図
4に示すように、筐体前面側(図4における左側)に、
上部挾持部材72と同位置すなわち集積紙幣S1の結束
テープTの巻付位置まで突出する突出部89が形成され
ている。
【0035】ここで、上述した下部チャック上昇規制部
材48aの突出片部47aの位置は、集積部20aから
集積紙幣S1を受け入れるべく、チャック部材51が下
方から上昇してきた際に、上側受取位置の手前位置で平
板部材83の集積部20a側に上側から当接し、チャッ
ク部材51がさらに上側受取位置まで移動したときに、
バネ部材84の付勢力に抗して平板部材83を傾斜が小
さく略水平となるよう回動させる位置とされている。
【0036】また、上述した下部チャック上昇規制部材
48bの突出片部47bの位置は、結束部21側に最も
移動した状態において、集積部20bから集積紙幣S1
を受け入れるべく、チャック部材51が下方から上昇し
てきた際に、下側受取位置の手前位置で平板部材83の
集積部20b側に上側から当接し、チャック部材51が
さらに下側受取位置まで移動したときに、バネ部材84
の付勢力に抗して平板部材83を傾斜が小さく略水平と
なるよう回動させる位置とされている。なお、集積紙幣
押出部材45bは、下部チャック上昇規制部材48bが
下側の集積部20bから集積紙幣S1を受け入れる以外
の状態においては、突出片部47bを、チャック部材5
1および該チャック部材51で挾持された集積紙幣S1
の昇降範囲に対し退避する位置に移動させるようその位
置が制御されることになる。
【0037】ボールネジ64には、その上端部にギア9
1が固定されており、制御部15で制御される図示せぬ
駆動部の駆動力でギア91が正逆方向に回転されること
により、その回転量に応じた距離だけ、ナットブロック
70すなわち上部チャック65を昇降させ、下部チャッ
ク66をこれに追従昇降させる。
【0038】なお、上記した摺動軸61,62,63、
ボールネジ64、摺動ブロック68,69,77〜7
9、ナットブロック70、ギア91およびこれを駆動す
る図示せぬ駆動部により、チャックエレベータ機構52
が構成されている。
【0039】テープ供給機構53は、チャックエレベー
タ機構52によるチャック部材51および該チャック部
材51で挾持された集積紙幣S1の昇降範囲の外側に、
筐体11に対し位置固定で設けられている。そして、制
御部15で制御される図示せぬ駆動部により駆動されて
結束テープTを、集積紙幣S1への巻き付け時等にチャ
ック部材51側の斜め下方に繰り出すとともに、該繰り
出した結束テープTを巻き付け後の締め付けの際に引き
戻す供給ローラ94と、制御部15で制御される図示せ
ぬ駆動部で駆動されて、前記供給ローラ94で繰り出さ
れ引き戻された結束テープTを、その引き戻し開始後、
供給ローラ94の回転に対応した所定のタイミングで切
断するカッタ(カット手段)95とを有している。な
お、制御部15は、チャック部材51が前記上側受取位
置あるいは下側受取位置から降下する前に、あらかじめ
結束テープTをテープ巻付機構54の受入位置まで繰り
出させるようテープ供給機構53を制御する。また、テ
ープ供給機構53の結束テープTの繰り出しの筐体前後
方向における位置は、チャック部材51の筐体前面側の
先端部に合わせている。
【0040】テープ巻付機構54は、テープ供給機構5
3の下側に設けられている。このテープ巻付機構54
は、筐体11内のチャック部材51および該チャック部
材51で挾持された集積紙幣S1の昇降範囲より前面側
に固定されたフレーム97によって基端部が支持され、
先端部が前記昇降範囲方向に延出する支持軸98と、該
支持軸98の先端部に回転自在に設けられ、テープ供給
機構53から繰り出された結束テープTを把み取るテー
プキャッチャー部99と、結束された束紙幣S2から該
テープキャッチャー部99を抜き取るテープキャッチャ
ー引出部(進退手段)100と、制御部15で制御され
る図示せぬ駆動部の駆動力をテープキャッチャー部99
に伝達させる駆動伝達部101と、制御部15により制
御されてテープキャッチャー引出部100を作動させる
図示せぬソレノイドとを有している。
【0041】支持軸98は、その軸線を、筐体11の左
右方向(図3における左右方向)におけるチャック部材
51の中央位置に位置を合わせ、しかも水平に配置して
いる。
【0042】テープキャッチャー部99は、図3、図6
および図7に示すように、支持軸98の先端側に回転か
つ摺動自在に支持されるとともに外周部のフレーム97
側にギア104が設けられ該ギア104のフレーム97
に対し反対側に環状の溝部105が形成された円盤状の
回転体106と、該回転体106のフレーム97に対し
反対側に固定されるとともに、該回転体106から側方
に延出する板部107と該板部107の回転体106に
対し反対側からその回転軸線と平行にかつ支持軸98と
反対方向に延出する板部(旋回部)108とを有し該板
部108に結束テープTを把持するための把持面109
が形成されてなるキャッチ部材(第一のキャッチ部材)
110と、該キャッチ部材110の板部108に一端側
が軸部112において揺動自在に支持され他側に形成さ
れた把持面113が前記揺動によりキャッチ部材110
の把持面109に当接・離間可能とされたキャッチ部材
(第二のキャッチ部材)114と、該キャッチ部材11
4の把持面113をキャッチ部材110の把持面109
に当接する方向すなわち閉じる方向に付勢するバネ部材
115と、を具備している。なお、キャッチ部材110
が支持軸98を中心に回転することにより、板部108
およびキャッチ部材114は、チャック部材51および
集積紙幣S1の周囲を旋回可能となっている。
【0043】ここで、キャッチ部材114には、支持軸
98に対し径方向における反対側に突出する突出片部1
16が形成されている。なお、筐体11側に固定された
図示せぬフレームには、この突出片部116に当接可能
なテープキャッチャー規制部材(規制部材)118が設
けられている。
【0044】このテープキャッチャー規制部材118
は、筐体前面側から見て最も左側に位置するときの突出
片部116の上側に配置されており、鉛直方向に沿う状
態で該突出片部116に当接するとともに、この位置か
ら上端部を中心にテープキャッチャー部99から離間す
る方向に回動可能とされており、しかも、鉛直方向に沿
う方向に図示せぬバネ部材で付勢されている。これによ
り、テープキャッチャー部99は、その筐体前面側から
見て時計回り方向の回転時に、突出片部116がテープ
キャッチャー規制部材118に当接しその移動が規制さ
れることでキャッチ部材114の把持面113をキャッ
チ部材110の把持面109から離間すなわち開かせ
る。そして、この把持面109,113間が所定開度開
いた離間状態で停止しこれを受入位置として待機する。
なお、この待機位置の把持面109,113間の隙間を
狙ってテープ供給機構53は、結束テープTを繰り出
す。
【0045】さらに、テープキャッチャー部99は、前
記離間状態から結束テープTを巻き付ける際に筐体前面
側から見て反時計回り方向に回転すると、突出片部11
6のテープキャッチャー規制部材118との当接が解除
されることによりバネ部材115の付勢力で閉じて、受
け入れた結束テープTを把持面109,113間に把み
取る。そして、そのまま回転を持続して、チャック部材
51で挾持され降下する集積紙幣S1の周囲を回って集
積紙幣S1にチャック部材51ごと結束テープTを、チ
ャック部材51の筐体前面側の先端部および集積紙幣S
1の中央より筐体前面側に巻き付ける。
【0046】ここで、制御部15は、上側の集積部20
aの集積紙幣S1を結束させる場合は、チャック部材5
1が、降下途中であって前記上側受取位置と前記受渡位
置との間に位置する間に集積紙幣S1に結束テープTを
巻き付け、また、下側の集積部20bの集積紙幣S1を
結束させる場合は、チャック部材51が、降下中であっ
て前記下側受取位置と前記受渡位置との間に位置する間
に集積紙幣S1に結束テープTを巻き付ける。また、い
ずれの場合においてもチャック部材51の降下を開始さ
せると同時にテープ巻付機構54で、回転体106の回
転を開始させ結束テープTの巻き付けを開始させる。
【0047】なお、テープキャッチャー部99が、結束
テープTの巻き付けのため筐体前面側から見て反時計回
り方向に回転する際に、当接片部116がテープキャッ
チャー規制部材118の側部を通過しても、該テープキ
ャッチャー規制部材118は、当接片部116の移動と
略同方向に沿う側部で接触しつつ該当接片部116によ
り回動され、よって、テープキャッチャー部99の通過
を妨げることはない。
【0048】テープキャッチャー引出部100は、回転
体106の溝部105に両外側から挿入される二つのロ
ーラ120が一端側に設けられたアーム121と、該ア
ーム121の他端側を回動自在に支持するとともにフレ
ーム97に固定される支持部材122と、アーム121
に一端が支持されて該アーム121に駆動力を伝達する
アーム123とを有しており、該アーム123が図示せ
ぬソレノイドに連結されている。そして、ソレノイドの
切り換えでアーム123,121を介して回転体106
を支持軸98上でその軸線方向に沿って往復動させるこ
とにより、テープキャッチャー部99を往復動させるこ
とになり、具体的には、結束テープTを巻き付けるため
チャック部材51で挾持された集積紙幣S1に近接して
その把持面109,113を結束テープTの結束位置に
位置させる巻付位置と、該巻付位置から集積紙幣S1か
ら離間するよう退避する退避位置との間で往復動する。
【0049】駆動伝達部101は、回転体106に形成
された上記ギア104と、該ギア104に噛み合うとと
もにフレーム97に支持され図示せぬ駆動部の駆動力で
回転するギア125とを有しており、ギア125は、テ
ープキャッチャー引出部100による回転体106の移
動位置にかかわらず常にギア104に噛み合うよう軸線
方向長さが長くされている。
【0050】テープ供給機構53には、テープ異常検出
部(検知手段)127が付設されている。このテープ異
常検出部127は、結束テープTの繰り出し位置に近接
して設けられた弾性を有する電導性材からなる検知部材
(第一の検知部材)128と、該検知部材128に近接
して設けられた電導性材からなる検知部材(第二の検知
部材)129と、これらが接続されるとともに制御部1
5に接続される図示せぬ信号出力部とを有している。な
お、検知部材128と検知部材129とは信号出力部以
外では電気的に絶縁状態とされている。
【0051】そして、結束テープTが、テープ巻付機構
54により集積紙幣S1に巻き付けられ、その先端側が
テープキャッチャー部99による把持と集積紙幣S1へ
の押圧とで該集積紙幣S1に保持された状態において、
テープ供給機構53の逆転で弛みを除去すべく締め付け
られると、検知部材128は、図16に示すように、こ
のときにテープ供給機構53と集積紙幣S1と間の結束
テープTに生じる張りで該結束テープTにより押圧され
て弾性変形させられる位置に配置されている。よって、
結束テープTにより押圧されない場合、すなわちテープ
キャッチャー部99で結束テープTを把み損ねたり、結
束テープTが切断されたり、あるいは結束テープTがテ
ープキャッチャー部99から外れたり等して、結束テー
プTの張りが適正でなくなると弾性変形させられること
がないようになっている。検知部材129は、前記のよ
うに弾性変形させられた検知部材128にのみ接触し、
それ以外の状態、すなわち図15に示すように弾性変形
させられていない状態の検知部材128には接触するこ
とがない位置に配置されている。
【0052】また、信号出力部は、検知部材128と検
知部材129とが上記のように接触することによるこれ
らの電気的導通を検知して検知信号を制御部15に出力
する。これにより制御部15は、結束テープTの巻き付
け状態すなわち巻き付けの正常・異常を判定する。すな
わち、制御部15は、テープ供給機構53の逆転による
結束テープTの引き戻し開始後、十分にテープ供給機構
53と集積紙幣S1と間の結束テープTに張りを生じさ
せることができる所定時間経過した時点t1で、図16
に示すように検知部材128,129同士が接触して電
気的導通がとられていると、信号出力部から検知信号が
出力されることから、テープ巻付機構54による集積紙
幣S1への結束テープTの巻き付けに異常がないものと
判定して、上結束機本体部13の作動を継続させるよう
になっている。また、前記時点t1において、検知部材
128,129同士が離間して電気的導通が遮断されて
いると、信号出力部から検知信号が出力されないことか
ら、テープ巻付機構54による集積紙幣S1への結束テ
ープTの巻き付けに異常があったものと判定して、上結
束機本体部13の主たる作動を停止させるようになって
いる。
【0053】また、制御部15は、上記巻き付けが正常
と判定された後にカッタ95によりテープ供給機構53
と集積紙幣S1と間の結束テープTを切断することにな
るが、切断が正常に行われれば、図17に示すようにテ
ープ供給機構53と集積紙幣S1との間で張られていた
結束テープTの張りが解除されることになる。よって、
該カッタ95の切断作動後の時点すなわち正常なら確実
に切断が完了する時点t2において、検知部材128,
129同士の接触が解除されて電気的導通がとられず図
示せぬ信号出力部から検知信号が出力されない状態であ
ると、異常がないものと判定して、上結束機本体部13
の作動を継続させる。また、前記時点t2において、検
知部材128,129同士が接触されて電気的導通がと
られ信号出力部から検知信号が出力が維持されている状
態であると、結束テープTの切断に異常が生じたと判定
して、上結束機本体部13の主たる作動を停止させるよ
うになっている。
【0054】なお、テープ異常検出部127としては、
図8に示す構成のマイクロスイッチを採用することもで
きる。このテープ異常検出部127は、一端が回動自在
に支持され図示せぬバネ部材により結束テープT側(図
8における反時計回り方向)に付勢されて回動限界位置
に位置する回動部材131と、該回動部材131が前記
バネ部材による付勢力に抗して所定方向(図8における
時計回り方向)に所定量回動するとONされてON信号
を検知信号として制御部15に出力するスイッチ部材1
32とを有している。そして、回動部材131が、上記
のように結束テープTが適正な張りをもっている状態に
おいて該結束テープTにより押圧され前記所定方向へ回
動してスイッチ部材132をONさせ、他方、結束テー
プTの張りが適正でないと前記バネ部材の付勢力により
回動限界位置に位置してスイッチ部材132をOFFさ
せることができる位置に配置されることになる。そし
て、制御部15は、このスイッチ部材132のON・O
FFで集積紙幣S1への結束テープTの巻き付けおよび
切断の正常・異常を判定する。この場合、スイッチ部材
132を用いるため、検知の信頼性を飛躍的に向上でき
る。
【0055】テープ接着機構55は、図3に示すよう
に、チャックエレベータ機構52によるチャック部材5
1およびこれに挾持された集積紙幣S1の昇降範囲に対
し進退自在に設けられており、制御部15で制御される
図示せぬ駆動部で駆動されて前後進するアーム部134
と、該アーム部134の先端部に支持されたアイロン部
材135とを有している。そして、前記昇降範囲外から
該昇降範囲に向け前進する際に、テープ供給機構53に
よる結束テープTの繰り出し後の切断により形成される
該結束テープTの後端部をアイロン部材135で折り曲
げるようにして導き、前記受渡位置に位置する集積紙幣
S1にテープ巻付機構54ですでに巻き付けられた部分
に該後端部を押し付けて、これらをアイロン部材135
内に設けられた図示しないヒータによる熱で熱接着させ
る。
【0056】結束部21は、さらに下部チャック降下規
制機構138を有している。この下部チャック降下規制
機構138は、下部チャック66の鉛直下方位置に位置
し下側のフレーム59に一端が回動自在に支持された下
部チャック降下規制部材139と、制御部15で制御さ
れる図示せぬ駆動部とを有している。そして、下部チャ
ック降下規制部材139は、駆動部の駆動力で直立状態
と横倒状態との間を回動するもので、直立状態とされた
場合、チャック部材51がバネ部材の付勢力のみで結束
すべき枚数の集積紙幣S1を挾持した状態で前記受渡位
置に下降する際に、該受渡位置の所定距離手前位置で、
下部チャック66の下部挾持部材81および平板部材8
3に当接して、これらのそれ以上の移動を規制する。こ
れにより、上部チャック65がさらに受渡位置まで移動
すると下部チャック66と上部チャック65とが、バネ
部材により集積紙幣S1を挾持した状態よりその間の距
離を、例えば新券の枚数分の厚さ相当の距離に縮め、か
つ平板部材83が平板部80とのなす角が小さくなる方
向の回動限界位置に位置されることになる。また、横倒
状態では、前記受渡位置にある下部チャック66との接
触が回避される。
【0057】束紙幣押出機構56は、図3および図9に
示すように、前記受渡位置において該テープ接着機構5
5により結束テープTの接着がなされた束紙幣S2を筐
体前面方向に押し出して次の受渡先である束紙幣搬送部
24に受け渡すもので、フレーム59の、前記受渡位置
にあるチャック部材51の下方位置に、筐体11の前後
方向に沿って水平延在するよう設けられた一対のスライ
ドレール141を介して水平移動自在に支持されたスラ
イド部材142を有している。そして、該スライド部材
142には、押出棒(押出部材)143が鉛直立設され
ている。なお、該押出棒143の位置に合わせてこれを
挿入可能となるようにチャック部材51の長孔75,8
7が形成されている。また、スライド部材142は、制
御部15で制御される図示せぬ駆動部の駆動力で前後進
する。
【0058】具体的には、チャック部材51が受渡位置
に位置した際に、筐体11の最も後面側で待機するスラ
イド部材142の押出棒143が、チャック部材51で
挾持された束紙幣S2より後面側に長孔75,87(図
5参照)内において位置し、スライド部材142が筐体
11の前面方向に移動すると、これと一体に押出棒14
3が長孔75,87内において前進し、束紙幣S2を巻
回された結束テープTとともに前面方向に押し出して、
結束テープTをチャック部材51から外させ、束紙幣S
2をさらに所定量押し出して束紙幣搬送部24に受け渡
す。ここで、スライド部材142すなわち押出棒143
の移動量は、少なくとも、束紙幣S2をチャック部材5
1から押し出す際に、チャック部材51の先端側にも巻
き付けられた結束テープTが移動してチャック部材51
の先端から外れる位置まで必要で、第1の実施の形態で
は、これに所定ストローク量を付加した、束紙幣S2の
長さ方向における約半分の長さ分、束紙幣S2がチャッ
ク部材51から突出するように設定されている。
【0059】ここで、スライド部材142には、結束テ
ープTがチャック部材51から外れるまで束紙幣S2を
押し出す位置まで束押出棒143が移動すると、下部チ
ャック66を下方に押し下げる下部チャック押下部材1
45が固定されている。すなわち、この下部チャック押
下部材145は、スライド部材142にその移動方向に
沿って延在されるとともに、筐体前面側に近接する端部
が高く筐体後面方向に向かう程低くなるよう傾斜する押
下面146が形成されてなるもので、押下面146が、
受渡位置に位置するチャック部材51のローラ88の上
側に位置されている。
【0060】そして、スライド部材142が筐体前面方
向に移動し、結束テープTがチャック部材51から外れ
るタイミングで、下部チャック押下部材145は、押下
面146をローラ88に接触させ、さらなるスライド部
材142の移動で、押下面146の形状でローラ88を
下方に押圧移動させ、下部チャック66を押し下げる。
これにより、上部チャック65と下部チャック66とが
離間するため、その後の束紙幣S2の押し出しが円滑と
なる。なお、制御部15は、下部チャック降下規制部材
139を、結束テープTの熱接着完了後から下部チャッ
ク押下部材145が下部チャック66の押し下げを開始
する前のタイミングで、下部チャック66の降下を可能
とするため回動させ横倒状態とする。
【0061】結束部21は、テープ巻付機構54の近傍
に捺印部148を有している。捺印部148は、チャッ
クエレベータ機構52によるチャック部材51およびこ
れに挾持された集積紙幣S1の昇降範囲に対し、制御部
15で制御される図示せぬ駆動部で駆動されて水平方向
に進退自在とされている。該捺印部148は、接着後の
結束テープTに金融機関名および日付等の捺印を施すも
ので、捺印時には、該捺印部148が、前記昇降範囲に
向け前進して、テープ接着機構55で接着された結束テ
ープTの鉛直上方に位置して停止し、この状態でチャッ
クエレベータ機構52によりチャック部材51を所定量
上昇させて結束テープTを捺印部148に当接させ、捺
印を施す。
【0062】なお、制御部15による制御で、結束部2
1は、テープ供給機構53、テープ巻付機構54、テー
プ接着機構55および捺印部148を作動させることな
く、チャック部材51で受け入れた集積紙幣S1を、結
束させずにそのまま束紙幣搬送部24に受け渡すことも
できる。
【0063】束紙幣搬送部24は、図9〜図11に示す
ように、受渡位置にあるチャック部材51に対し、筐体
前面側に隣接して水平に設けられた束紙幣載置板(載置
部材)150と、該束紙幣載置板150に沿って筐体1
1の左右方向に往復水平移動自在に設けられた束紙幣搬
出部材(移動部材)151とを有している。
【0064】束紙幣載置板150は、束紙幣押出機構5
6でチャック部材51から一部押し出された束紙幣S2
の押出先端側の一部を上面に載置させる。ここで、束紙
幣載置板150のチャック部材51の先端からの、筐体
前後方向における長さは、押出棒143による集積紙幣
S1の押出量に合わせて、集積紙幣S1の長さ方向にお
ける約半分の長さ分に設定されている。下部チャック押
下部材145で下部チャック66が押し下げられた状態
のチャック部材51に一部残存し、他の一部が束紙幣載
置板150に載置された束紙幣S2を、束紙幣搬出部材
151は、前記他の一部に側方から当接して押し出し搬
出する。なお、束紙幣搬出部材151も、制御部15で
制御される図示せぬ駆動部で駆動されて前後進する。こ
こで、束紙幣搬出部材151は、押出棒143による束
紙幣S2の押し出し時には、押し出される束紙幣S2の
搬出方向上流側にあってこの方向の移動限界位置の待機
位置に位置する。
【0065】束紙幣搬出部材151の上部には、束紙幣
押さえ部材(押さえ部材)153がその一端側において
蝶番154を介して回動自在に支持されている。この束
紙幣押さえ部材153は、束紙幣搬出方向下流側(図1
0における左方向)に他端先端側が延出されており、該
先端側が下方に位置するすなわち束紙幣載置板150に
近接する方向(図10における反時計回り方向)にバネ
部材155で付勢されていて、該付勢力で上から、束紙
幣S2のチャック部材51から突出する一部に当接して
これを束紙幣載置板150に押し付ける。この束紙幣押
さえ部材153には、二つの規制ピン(待機位置規制部
材)156と規制ピン(移動終端規制部材)157が突
設された支持部材158が固定されている。
【0066】一方の規制ピン156は、束紙幣搬出部材
151が、受渡位置にある束紙幣S2の搬出方向上流側
にあってこの方向の移動限界位置すなわち待機位置に位
置した際に、筐体11側に固定された規制板(待機位置
規制部材)160に当接して、束紙幣押さえ部材153
を、束紙幣S2のチャック部材51からの受け渡しを円
滑にするようバネ部材155の付勢力に抗して、先端側
が束紙幣載置板150から離間し略水平となるよう回動
させ束紙幣載置板150に対し開いた状態にさせるもの
で、他方の規制ピン157は、束紙幣搬出部材151
が、束紙幣S2の搬出方向下流側の移動限界位置すなわ
ち移動終端位置に位置した際に、筐体11側に固定され
た規制板(移動終端規制部材)161に当接して、束紙
幣押さえ部材153を、束紙幣S2の次への受け渡しを
円滑にするようバネ部材155の付勢力に抗して、先端
側が束紙幣載置板150から離間し略水平となるよう回
動させ束紙幣載置板150に対し開いた状態にさせるも
のである。
【0067】また、束紙幣搬出部材151が束紙幣S2
の搬出方向下流側への移動限界位置に移動する際の束紙
幣押さえ部材153の上記回動を許容するとともに、束
紙幣搬出部材151が、束紙幣S2の搬出方向下流側の
移動限界位置から搬出方向上流側に移動する際に、束紙
幣押さえ部材153を束紙幣載置板150に対し離間状
態に維持するためのガイド部材(回動制御部材)163
が設けられている。すなわち、ガイド部材163は、束
紙幣載置板150の上方に、略水平延在するとともに、
搬出方向下流側の部分が斜め下方に延出するよう若干屈
曲された形状をなして筐体11側に固定されるガイド板
164と、該ガイド板164の搬出方向下流側に、該ガ
イド板164に沿う状態と、該ガイド板164に対し上
方向に突出する状態との間で回動自在となるよう蝶番1
65を介して支持された回動板166と、該回動板16
6をガイド板164に沿う方向に付勢する図示せぬバネ
部材とを有している。
【0068】ここで、束紙幣押さえ部材153は、束紙
幣搬出部材151が束紙幣S2の搬出方向下流側の移動
限界位置に移動する際に規制ピン157により回動させ
られると、ガイド部材163の回動板166に下方から
接触してこれをバネ部材の付勢力に抗して回動させてそ
の上側の離間位置まで上昇する接触片部168が設けら
れている。そして、この接触片部168は、搬出方向下
流側の移動限界位置から、束紙幣搬出部材151が、搬
出方向上流側に移動すると、回動板166がバネ部材の
付勢力でガイド板164に沿う方向に戻されていること
から、該回動板166に上側から当接してそれ以上の下
方移動が規制される。よって、束紙幣搬出部材151
が、束紙幣S2の搬出方向上流側に移動すると回動板1
66およびガイド板164の上面に沿って移動する。こ
れにより、束紙幣押さえ部材153が束紙幣載置板15
0から離間された状態が維持されて、束紙幣搬出部材1
51は、束紙幣S2の搬出方向上流側に移動する。
【0069】束紙幣搬出部材151の筐体後面側には、
テープ押さえ部材(弛み防止手段)170が設けられて
いる。このテープ押さえ部材170は、筐体後面方向に
突出する突出位置から、束紙幣S2の搬出方向上流側に
倒れる方向に水平旋回自在となるよう蝶番171を介し
て束紙幣搬出部材151に支持されるとともに、前記突
出位置となる方向(図11に示す反時計回り方向)に図
示せぬバネ部材で付勢されている。そして、突出位置に
あるテープ押さえ部材170の搬出方向上流側の端面に
は摩擦部材172が固定されており、この摩擦部材17
2は、受渡位置にあるチャック部材51で挾持されテー
プ巻付機構54で結束テープTが巻き付けられた状態の
集積紙幣S1の搬出方向下流側の端面に、間に結束テー
プTを介在させた状態で当接可能となっている。
【0070】ここで、束紙幣搬出部材151は、搬出方
向下流側で待機していて、結束テープTがテープ巻付機
構54で巻き付けられテープ供給機構53の逆転により
締め付けられた後、カッタ95による切断の前のタイミ
ングで、搬出方向上流側に移動して、集積紙幣S1の搬
出方向下流側の端面に間に結束テープTを介在させた状
態で当接して停止する。ここで、この当接の方向は、テ
ープ押さえ部材170が回動できない方向であることか
ら、所定の押圧力で結束テープTを集積紙幣S1に押し
付けることになる。そして、結束テープTの切断後、熱
接着の完了まで停止状態を維持し、その後、捺印のため
チャック部材51が上昇する際に、搬出方向上流側の移
動限界位置まで移動し、搬出作動に備える。なお、搬出
作動時においては、テープ押さえ部材170はチャック
部材51に当接して回動することができ、よって、束紙
幣搬出部材151の移動を妨げることはない。
【0071】なお、束紙幣搬送部24は、上記束紙幣載
置板150および束紙幣搬出部材151で搬出された束
紙幣S2を、制御部15により制御されて、束紙幣収納
繰出部22a,22b、機外放出部25および端数収納
部23のいずれかに振り分けるよう搬送する。
【0072】ここで、制御部15は、集積部20a,2
0bのうち、結束すべき所定枚数の集積紙幣S1が集積
された側から集積紙幣押出機構44a,44bの対応す
るもので集積紙幣S1を押し出し、チャック部材51で
集積紙幣S1を受け入れさせ、これを束紙幣搬送部24
に向け下降させ該下降と並行して結束処理を実施させる
よう制御する。
【0073】機外放出部25は、束紙幣搬送部24で搬
送された結束紙幣S2または集積紙幣S1を、収納する
ことなくそのまま機外へ放出させるための開口部で、結
束紙幣S2または集積紙幣S1を放出させる時に制御部
により自動的に開作動されそれ以外は閉状態とされる図
示せぬシャッタを具備している。
【0074】各束紙幣収納繰出部22a,22bは、結
束紙幣S2を収納する収納庫27と、制御部15で制御
されて、収納庫27内の結束紙幣S2を水平方向にスラ
イドさせ収納庫27の筐体前面側から一束ずつ繰り出す
図示せぬ繰出機構とを有している。なお、収納庫27
は、筐体前面側に設けられた図示せぬ扉を開作動させる
ことにより形成される開口部から取り出すことができる
よう着脱可能とされている。
【0075】束紙幣払出部26は、両収納繰出部22
a,22bの筐体前面側に配置された引き出し状のもの
で、各収納繰出部22a,22bから繰り出された結束
紙幣S2を受け取り、制御部15で制御されて筐体11
外に突出して結束紙幣S2を筐体11外へ搬出する。
【0076】端数収納部23は、束紙幣搬送部24で搬
送される集積紙幣S1を、受け入れて収納するもので、
筐体前面側に設けられた図示せぬ扉を開作動させること
により形成される開口部から取り出すことができるよう
着脱可能とされている。なお、制御部15は、金種判別
部19からの金種信号の計数状況から、集積部20a,
20bのいずれかで集積された集積紙幣S1が結束させ
るべき所定枚数に達したと判定した場合に、該集積紙幣
S1をチャック部材51で挾持して結束部21により結
束させることになり、例えば紙葉類処理機で一取引分の
処理終了後、上下の集積部20a,20bのいずれかに
結束されていない端数の集積紙幣S1がある場合には、
該端数の集積紙幣S1をチャック部材51で挾持し結束
部21で結束させることなく束紙幣搬送部24に搬送さ
せ、該束紙幣搬送部24により上記端数収納部23に収
納させる。
【0077】下結束機本体部14は、上述した上結束機
本体部13と同様の構成をなしており、該上結束機本体
部13と水平方向の位置を一致させ上下方向にのみ位置
をずらして下側に配置されている。なお、上結束機本体
部13と同様の構成であるため、下結束機本体部14の
説明は略すが、集積部20aに対応する上側の集積部2
0cには、搬送部12の上から三番目の分流経路17c
が接続され、集積部20bに対応する下側の集積部20
dには、搬送部12の最下の分流経路17dが接続され
ており、また、上記束紙幣収納繰出部22aに対応して
束紙幣収納繰出部22cが、束紙幣収納繰出部22bに
対応して束紙幣収納繰出部22dがそれぞれ設けられて
いる。
【0078】以上の構成の第1の実施の形態の紙葉類結
束機の制御部15の制御内容を以下に説明する。以下に
おいては、紙葉類処理機側からすべての金種の紙幣がラ
ンダムに搬送されてくる場合を例にとり説明する。この
場合、例えば、搬送量の最も多い金種すなわち万券を、
上結束機本体部13と下結束機本体部14とに交互に分
流させて各集積部20a,20cに交互に集積させ、他
の金種すなわち例えば千券を上結束機本体部13の集積
部20bに、さらに他の金種すなわち例えば五千券を下
結束機本体部14の集積部20dに集積させ、また、集
積部20aで集積された金種すなわち万券を束紙幣収納
繰出部22aに、集積部20bで集積された金種すなわ
ち千券を束紙幣収納繰出部22bに、集積部20cで集
積された金種すなわち万券を束紙幣収納繰出部22c
に、集積部20dで集積された金種すなわち五千券を束
紙幣収納繰出部22dに収納させるよう制御する。
【0079】集積動作については、集積部20a〜20
dのいずれも同様であり、まず紙幣を受け入れる前の状
態において、集積紙幣載置板32を上限に位置させ、分
流経路17a〜17dの対応するものを介して搬送され
る紙幣を受け入れて、集積紙幣載置板32上に、集積紙
幣載置板32を徐々に下げながら集積させる。このよう
にして、各集積部20a〜20dで集積を行い、上結束
機本体部13において、集積部20a,20bのいずれ
かで集積された集積紙幣S1が結束すべき所定枚数に達
するとその側方の結束部21で結束処理を行わせ、他
方、下結束機本体部14において、集積部20c,20
dのいずれかで集積された集積紙幣S1が結束すべき所
定枚数に達するとその側方の結束部21で結束処理を行
わせる。なお、上結束機本体部13および下結束機本体
部14のいずれにおいても、集積紙幣S1の処理は同様
であるため、以下においては、上結束機本体部13につ
いてのみ説明する。
【0080】集積部20a,20bの集積紙幣S1が結
束すべき所定枚数に達する前の待機状態においては、図
3に示すように、上部チャック65を上限位置に位置さ
せることによりチャック部材51を集積部20aの水平
側方の上側受取位置に位置させている。このとき、上部
チャック65が、下限に位置する集積部20aの集積紙
幣載置板32の集積紙幣S1の上端位置よりさらに上側
に位置され、下部チャック66が、下部チャック上昇規
制部材48aの突出片部47aの下側に平板部材83が
当接して該平板部材83がバネ部材84の付勢力に抗し
て略水平な状態にされるとともに下部チャック66全体
が上部チャック65から離間され集積紙幣載置板32よ
り若干下側に位置される受入状態となる。
【0081】そして、上側の集積部20aで集積紙幣S
1が結束すべき所定枚数に達した場合には、そのままの
状態を維持し、他方、下側の集積部20bで集積紙幣S
1が結束すべき所定枚数に達した場合には、下側の集積
部20bの下部チャック上昇規制部材48bをチャック
部材51およびこれに挾持された集積紙幣S1の昇降範
囲から退避する位置で待機させているため、チャックエ
レベータ機構52のボールネジ64を駆動させることに
より、一旦下部チャック66の平板部材83が下部チャ
ック上昇規制部材48bの突出片部47bより下側に位
置するまで上部チャック65を下降させた後、下部チャ
ック上昇規制部材48bの突出片部47bを前進させ、
その後、上部チャック65を上昇させて、チャック部材
51を集積部20bの側方の下側受取位置に位置させ
る。これにより、チャック部材51は、集積部20bに
対して上記受入状態となる。
【0082】なお、上部チャック65を下限位置で待機
させることも可能であり、この場合、上側の集積部20
aで集積紙幣S1が結束すべき所定枚数に達した場合に
は、下側の集積部20bの下部チャック上昇規制部材4
8bを、チャック部材51およびこれに挾持された集積
紙幣S1の昇降範囲から退避させた状態のままで、ボー
ルネジ64を駆動させることにより、チャック部材51
を上側受取位置に位置させて集積部20aに対して上記
受入状態とさせ、他方、下側の集積部20bで集積紙幣
S1が結束すべき所定枚数に達した場合には、下側の集
積部20bの下部チャック上昇規制部材48bの突出片
部47bを、チャック部材51およびこれに挾持された
集積紙幣S1の昇降範囲に前進させた後、ボールネジ6
4を駆動させることにより、チャック部材51を集積部
20bの水平側方の下側受取位置に位置させ集積部20
bに対して上記受入状態とさせる。
【0083】例えば、集積部20aの集積紙幣S1が結
束すべき所定枚数に達した場合、チャック部材51はそ
のままの状態で、ゲート機構36のゲート部材31を開
放状態にさせ、その後、対応する集積紙幣押出機構44
aにより集積紙幣押出部材45aをチャック部材51側
に前進させ、これにより、集積紙幣載置板32の集積紙
幣S1が、図12に示すように、離間状態にある上部チ
ャック65と下部チャック66との間に押し出される。
なお、この押し出しが完了すると、集積紙幣押出機構4
4aにより集積紙幣押出部材45a及びゲート部材31
を即座に元の位置に、さらに集積紙幣載置板32を上限
位置に移動させ、よって集積部20aに次の紙幣の集積
を行わせることになる。ここで、集積紙幣S1の押し出
し開始時点で、待機状態にあって横倒状態にあった下部
チャック降下規制部材139を回動させて直立状態とす
るとともに、上記待機状態において停止状態にあったテ
ープ供給機構53の供給ローラ94を駆動して結束テー
プTの繰り出しを開始させる。また、束紙幣搬送部24
の束紙幣搬出部材151は、上記待機位置から束紙幣搬
出方向下流側の移動限界位置に移動されている。
【0084】続いて、図13に示すように、すでに繰り
出しが開始されていた結束テープTの繰り出し量が所定
量となり、待機状態にあって開状態にあるキャッチ部材
114とキャッチ部材110との間にその先端部が挿入
される状態まで供給ローラ94を回転させた時点で、テ
ープキャッチャー部99を図13における反時計回り方
向に回動させ閉作動させて、結束テープTを把持面10
9,113間に把み取らせる。なお、供給ローラ94に
よる結束テープTの繰り出し速度が、テープキャッチャ
ー部99による結束テープTの引き出し速度より多少速
くなるようこれらを制御する。一方、完全に集積紙幣S
1をチャック部材51に押し出す位置まで集積紙幣押出
部材45aを前進させると、テープキャッチャー部99
の上記回動開始とタイミングを同じくして、ボールネジ
64の回転を開始させてチャック部材51すなわち上部
チャック65を下降させる。すると、まず、バネ部材の
付勢力により下部チャック66はそのままの状態で、上
部チャック65のみが下降して下部チャック66上の集
積紙幣S1に緩やかに当接し、その後、図13に示すよ
うに、該上部チャック65は、下部チャック66との間
で集積紙幣S1をバネ部材の付勢力で挾持しつつ一体に
下降する。この下降により、平板部材83は、下部チャ
ック上昇規制部材48aによる規制が解かれて、バネ部
材84の付勢力により傾動する。ここで、集積部20b
の集積紙幣S1が結束すべき所定枚数に達した場合、集
積部20bに対しチャック部材51を下側受取位置で停
止させ、また該下側受取位置において受入状態となった
時点で集積紙幣押出機構44bの集積紙幣押出部材45
bを前進させ、下側受取位置からチャック部材51を下
降させることになる以外は上記と略同様である。
【0085】上部チャック65をさらに下降させると、
図15に示すように、下部チャック66が下部チャック
降下規制部材139に当接してその移動が規制されるこ
とになり、上部チャック65が下部チャック66との距
離を縮めて集積紙幣S1を所定の強さで堅固に挾持し、
下限位置すなわち受渡位置に至ってその移動を停止させ
る。上部チャック65の下降に連動して、図13に示す
ように、テープキャッチャー部99を回転させ、図14
に示すように、チャック部材51で挾持され降下する集
積紙幣S1の周囲を回らせて集積紙幣S1にチャック部
材51ごと、結束テープTを巻き付ける。そして、図1
5に示すように、テープキャッチャー部99を、下部チ
ャック降下規制部材138により降下が規制された状態
の下部チャック66の平板部80の下側にキャッチ部材
110の板部108とキャッチ部材114とが該平板部
80と略同角度となりかつ集積紙幣の下面に当接する位
置で、停止させる。これにより、結束テープTの把持面
109,113による把持部分より繰り出し先端側の部
分が、集積紙幣S1に押し付けられる。
【0086】テープ供給機構53により、供給ローラ9
4を逆回転させ、結束テープTを引き戻す。すると、結
束テープTの繰り出し先端側の部分が、テープキャッチ
ャー部99により把持されさらに集積紙幣S1に押し付
けられているため、その位置がそのまま維持され、よっ
て、図16に示すように、集積紙幣S1に巻き付けられ
た結束テープTが締め付けられる。ここで、テープ供給
機構53により結束テープTの引き戻しがなされると、
結束テープTは、集積紙幣S1と供給ローラ94との間
の部分が直線状に張ることになる。すると、テープ異常
検出部127は、その検知部材128が結束テープTに
当接しその張りで弾性変形させられて検知部材129に
接触させられ電気的に導通状態となる。これにより、図
示せぬ信号出力部が検知信号を出力するため、結束テー
プTが正常であると判定して、それ以降の作動を継続さ
せる。他方、テープキャッチャー部99で結束テープT
を把み損ねたり、結束テープTが切断されたり、あるい
は結束テープTがテープキャッチャー部99から外れた
りしたときには、結束テープTの張りが適正でなくなる
ため、検知部材128が弾性変形することなく検知部材
129から離間した状態となって電気的に遮断された状
態となる。これにより、信号出力部が検知信号を出力す
ることがないため、結束テープTが異常であると判定す
るとともに、テープキャチャー引出部100によりテー
プキャッチャー部99を筐体前面側に移動させて、その
他の上結束機本体部13内の動作を停止させ、さらに結
束不良を、警報および表示により報知させる。なお、テ
ープ異常検出部127の巻き付け不良の検出作動は、テ
ープ供給機構53の供給ローラ94が逆回転された後、
結束テープTを締め付けることで集積紙幣S1と供給ロ
ーラ94との間の部分が直線状に張るに十分な所定時間
が経過した時点t1であって、後述するカッタ95によ
る結束テープTの切断前までの間に実行される。
【0087】束紙幣搬出方向下流側の移動限界位置に位
置されていた束紙幣搬送部24の束紙幣搬出部材151
を、結束テープTが締め付けられた状態で、束紙幣搬出
方向上流側に移動させ、図17に示すように、テープ押
さえ部材170の摩擦部材172を集積紙幣S1の搬出
方向下流側の端面に間に結束テープTを介在させた状態
で当接させた後に、停止させる。これにより、摩擦部材
172が所定の押圧力で結束テープTを集積紙幣S1に
押し付けその巻き付け側の弛みを防止することになる。
この状態で、テープ接着機構55によりそのアイロン部
材135を結束テープT方向に前進させる。そして、前
進中、該アイロン部材135が結束テープTに接触する
若干手前まで移動するタイミングであって、テープ異常
検出部127の検出作動が実行された時点t1の後に、
テープ供給機構53のカッタ95で結束テープTを切断
させる。
【0088】ここで、カッタ95で切断が正常に行われ
ればテープ供給機構53と集積紙幣S1との間で張られ
ていた結束テープTの張りが解除されることになる。す
ると、テープ異常検出部127は、その検知部材128
が弾性力で元に戻って検知部材129から離間した状態
となって電気的に遮断された状態となる。これにより、
図示せぬ信号出力部が検知信号の出力を停止するため、
結束テープTの切断が正常に行われたと判定して、それ
以降の作動を継続させる。他方、切断が正常に行われ
ず、結束テープTが繋がった状態にあると、結束テープ
Tの張りが解除されることがないため、検知部材128
が弾性変形した状態を維持し検知部材129に接触した
状態を維持して電気的に導通された状態が維持される。
これにより、信号出力部が検知信号の出力状態を維持し
ているため、結束テープTが異常であると判定するとと
もに、上結束機本体部13の主たる作動を停止させ、さ
らに切断不良を、警報および表示により報知させる。な
お、テープ異常検出部127の上記切断不良の検出作動
は、カッタ95の切断作動後即座のタイミングであっ
て、例えば、テープ接着機構55により前進中のアイロ
ン部材135が、切断不良が生じテープ供給機構53と
集積紙幣S1との間で張られている結束テープTがあっ
てもこれに接触する以前の時点t2において実行され
る。
【0089】結束テープTの切断が正常に行われると、
停止されることがない前進中のアイロン部材135によ
り、切断で形成された後端部を折り曲げるようにして導
き、上部チャック65の上部挾持部材72の上面にある
結束テープTのすでに巻き付けられた部分に該後端部を
押し付けて熱接着させて束紙幣S2を得る。なお、この
接着中の所定タイミングで、束紙幣搬送部24の束紙幣
搬出部材151を、再度、束紙幣搬出方向下流側に若干
移動させる。これにより、テープ押さえ部材170の摩
擦部材172が結束テープTから離間する。
【0090】熱接着に十分な時間が経過したタイミング
で、アイロン部材135を後退させる。そして、該アイ
ロン部材135が結束テープTから離間するタイミング
で、図示せぬソレノイドを切り換えて、テープキャッチ
ャー引出部100によりテープキャッチャー部99を筐
体前面側に移動させてその把持面109,113を結束
テープTから退避する退避位置に移動させる。これによ
り、テープキャッチャー部99は、結束テープTから引
き抜かれることになる。テープ接着機構55がそのアイ
ロン部材135を最も後退させる待機位置に戻ると、チ
ャック部材51およびこれに挾持された集積紙幣S1の
昇降範囲外で待機状態にあった捺印部148を、前記昇
降範囲に前進させ、チャック部材51および集積紙幣S
1の上側位置に位置させる。その後、チャックエレベー
タ機構52のボールネジ64によりチャック部材51を
所定量上昇させて、図18に示すように、結束テープT
を捺印部148に当接させ、該結束テープTに金融機関
名および日付等の捺印を施す。
【0091】このチャック部材51の上昇時に、該チャ
ック部材51の下側を通過させて、束紙幣搬送部24の
束紙幣搬出部材151を、束紙幣搬出方向上流側に移動
させる。またこのとき、ソレノイドを切り換えて、テー
プキャッチャー引出部100によりテープキャッチャー
部99を筐体後面側に移動させてその把持面109,1
13を前進位置に移動させる。そして、テープキャッチ
ャー部99を、図3における時計回り方向に回動させ、
キャッチ部材114がテープキャッチャー規制部材11
8に当接しキャッチ部材110に対し所定量開かれる待
機位置で停止させる。さらにこのとき、下部チャック降
下規制部材139を回動させて横倒状態とさせる。
【0092】その後に、チャックエレベータ機構52の
ボールネジ64によりチャック部材51を下限位置すな
わち受渡位置まで下降させる。チャック部材51すなわ
ち上部チャック65を受渡位置まで下降させると、束紙
幣押出機構56の待機位置にあったスライド部材142
を筐体前面方向に前進させ、これと一体に押出棒143
をチャック部材51の長孔75,87内で前進させる。
すると、該押出棒143が、チャック部材51に挾持さ
れた集積紙幣S1に結束テープTが巻回されてなる束紙
幣S2をその長手方向に沿って筐体前面側に押す。この
スライド部材142の前進により、まず、束紙幣S2が
巻回された結束テープTとともに移動して、チャック部
材51から結束テープTを外させる(このとき上部チャ
ック65と下部チャック66とはバネ部材の付勢力のみ
で束紙幣S2を挾持する)。続いて、図9に示すよう
に、下部チャック押下部材145が、押下面146を下
部チャック66のローラ88に接触させ、押下面146
の形状でローラ88を下方に押圧移動させ、下部チャッ
ク66をバネ部材の付勢力に抗してさらに下方に押し下
げる。このように上部チャック65と下部チャック66
とを強制的に離間させた状態で、最終的に、束紙幣S2
を、長さ方向の約半分の長さ分のみ束紙幣搬送部24の
束紙幣載置板150上に突出させる。
【0093】ここで、束紙幣搬送部24の束紙幣搬出部
材151は、このとき、図10に示すように、束紙幣搬
出方向上流側の移動限界位置に位置しており、よって、
束紙幣押さえ部材153は、筐体11側に固定された規
制板160に規制ピン156を当接させ、バネ部材15
5の付勢力に抗して略水平となるよう回動させられた状
態にある。そして、この状態から、束紙幣搬送部24の
束紙幣搬出部材151を、束紙幣搬出方向下流側に移動
させると、規制ピン156の規制板160からの離間に
より、束紙幣押さえ部材153がバネ部材155の付勢
力により回動し束紙幣S2を束紙幣載置板150上に押
し付ける。そして、この状態で、移動する束紙幣搬出部
材151が、束紙幣S2の短手方向における端側に当接
してこれを側方に押し出し搬送する。続いて、束紙幣搬
出部材151が、束紙幣S2の搬出方向下流側の移動限
界位置まで移動すると、図19に示すように、規制ピン
157が、筐体11側に固定された規制板161に当接
して、束紙幣押さえ部材153をバネ部材155の付勢
力に抗して略水平となるよう回動させ束紙幣S2に対し
離間状態とするとともに、束紙幣搬出部材151が、束
紙幣S2を、束紙幣載置板150外へ押し出し、落下さ
せる。すると、束紙幣搬送部24の図示せぬ他の一部
が、束紙幣S2を、束紙幣収納繰出部22a,22bお
よび機外放出部25のいずれかに振り分けるよう搬送す
る。そして、束紙幣搬出部材151は、束紙幣搬出方向
上流側の移動限界位置である待機位置まで移動して、次
の結束処理に向け待機する。
【0094】なお、束紙幣押出機構56は、スライド部
材142を前進させてチャック部材51から束紙幣S2
を束紙幣載置板150方向へ押し出した後、束紙幣搬送
部24の束紙幣搬出部材151により、束紙幣S2をチ
ャック部材51から完全に外側に位置させるタイミング
で、スライド部材142を後退させて待機位置に戻すこ
とになる。また同じタイミングで、チャックエレベータ
機構52は、チャック部材51を上昇させる。このと
き、下側の集積部20bに、結束すべき枚数の紙幣がす
でに集積されている場合には、下部チャック上昇規制部
材48bの突出片部47bの突出片部47bを結束部2
1方向に突出させた後、集積部20bの側方の下側受取
位置まで上部チャック65を上昇させて停止させる。そ
れ以外の場合は、下部チャック上昇規制部材48bを結
束部21方向に突出させることなく、集積部20aの側
方の上側受取位置まで上部チャック65を上昇させて停
止させて待機する。
【0095】ここで、集積部20a,20bによる紙幣
の集積枚数が結束するのに必要な枚数に満たずに処理を
終了する場合等、必要に応じて、集積紙幣押出機構44
a,44bで集積紙幣S1を押し出し、チャック部材5
1でこれを受け入れて、結束させることなく束紙幣搬送
部24に受け渡し、該束紙幣搬送部24から端数収納部
23に搬送して該端数収納部23に収納させることがで
きる。この場合、テープ供給機構53、テープ巻付機構
54およびテープ接着機構55を作動させることなく、
それ以外は上記と同様の処理を行い、束紙幣搬送部24
で、ばらの集積紙幣を端数収納部23に搬送させること
になる。
【0096】なお、以上においては、上結束機本体部1
3の結束処理を例にとり説明したが、下結束機本体部1
4についても同様である。また、集積部20a〜20d
への紙幣の振り分けの方式は、上記に限定されることな
く、すべての集積部20a〜20dにすべて異なる金種
の紙幣をそれぞれ振り分けたり、同一金種を振り分けた
りする等、種々の方式が適用できる。加えて、上記は紙
幣に限定されることなく他の種々の紙葉類を結束させる
際に用いて好適である。
【0097】以上に述べたように、第1の実施の形態の
紙葉類結束機によれば、制御部15が、テープ供給機構
53により結束テープTを繰り出させ、該結束テープT
をテープ巻付機構54により集積紙幣S1に巻き付けさ
せるとともに、その先端側を該集積紙幣S1に保持させ
る。このような巻き付け後にテープ供給機構53により
結束テープTを引き戻させて該結束テープTを締め付け
させると、巻き付け状態に応じて、検知部材128が結
束テープTで押圧されたり、あるいは押圧されない状態
が生じたりして、該検知部材128からの検知信号の出
力が変化する。このため、制御部15は、テープ供給機
構53の結束テープTの引き戻し開始後所定時間経過し
た時点t1の検知信号により、結束テープTの巻き付け
状態を判定することができる。具体的には、巻き付け後
にテープ供給機構53により結束テープTを引き戻させ
て該結束テープTを締め付けさせると、テープ供給機構
53と集積紙幣S1との間で結束テープTが張られ、よ
って、検知部材128が結束テープTによる押圧で弾性
変形して検知部材129に接触しこれらが電気的に導通
して、図示せぬ信号出力部が検知信号を出力する。一
方、結束テープTの集積紙幣S1への巻き付けに異常が
生じた場合には、テープ供給機構53と集積紙幣S1と
の間で結束テープTが張られることがないことから、検
知部材128が結束テープTで押圧されて検知部材12
9に接触することはなく、よって、信号出力部が検知信
号を出力することがない。そして、制御部15は、この
検知信号が出力されないことを、テープ供給機構53の
結束テープTの引き戻し開始後、引き戻しに十分な所定
時間経過した時点t1で検知すると、結束テープTの巻
き付けに異常があると判定する。このようにして、結束
テープTの集積紙幣S1への巻き付けに異常が生じた場
合にこれを検知することができる。したがって、それ以
降の結束処理は、テープキャチャー引出部100により
テープキャッチャー部99を筐体前面側に移動させる以
外、停止させ、さらに結束不良を警報および表示により
報知させることができる。このように異常発生時に適切
な処理を施すことができる。しかも、検知部材128,
129がともに電導性材からなるもので、これらの接触
による電気的導通の有無を検知するものであるため、構
造が簡素で、コスト増を抑制することができる。
【0098】また、テープ供給機構53の結束テープT
の引き戻し開始後所定時間経過した時点t1の後に結束
テープTをカッタ95により切断すると、切断が正常に
行われれば、テープ供給機構53と集積紙幣S1との間
で張られていた結束テープTの張りが解除されることに
なり、よって、検知部材128,129が結束テープT
の押圧が解除されて検知信号の出力を停止させる。一
方、結束テープTの切断に異常が生じた場合には、テー
プ供給機構53と集積紙幣S1との間で張られていた結
束テープTの張りが解除されることがなく、よって、検
知部材128,129が結束テープTの押圧が解除され
ず検知信号の出力を維持する。そして、制御部15は、
この検知信号が出力が維持されていることを、カッタ9
5による結束テープTの切断作動後の時点t2において
検知した場合に、結束テープTの切断に異常が生じたと
判定する。このようにして、結束テープTの切断に異常
が生じた場合にこれを検知することができる。したがっ
て、それ以降の結束処理は停止させ、さらに切断不良を
警報および表示により報知させることができる。このよ
うに異常発生時に適切な処理を施すことができる。
【0099】また、テープキャッチャー部99が、キャ
ッチ部材110を図12における時計周り方向に回転さ
せ、その板部108を同方向に旋回させると、テープキ
ャッチャー規制部材118により、図12における左位
置においてキャッチ部材114が板部108から離間す
る方向に揺動した離間状態とされ、この状態で、テープ
供給機構53がキャッチ部材114と板部108との間
に結束テープTを供給する。そして、この状態からキャ
ッチ部材110を図12における反時計周り方向に回転
させ、その板部108を同方向に旋回させると、テープ
キャッチャー規制部材118は、キャッチ部材114へ
の当接を解除する。すると、該キャッチ部材114はバ
ネ部材115の付勢力でその把持面109と板部108
の把持面113との間に結束テープTを把み(図7参
照)、そのまま、図13〜図15に示すように、キャッ
チ部材110を回転させることで、チャック部材51と
ともに集積紙幣S1の周りに結束テープTを巻き付け
る。このように、テープキャッチャー部99は、キャッ
チ部材110の回転すなわち板部108の旋回のみで、
結束テープTを把んで、チャック部材51とともに集積
紙幣S1に巻き付けることができるため、集積紙幣S1
に隙間をつくったり、この隙間に結束テープTの一端を
挿入したりする動作が不要となる。したがって、結束テ
ープTの集積紙幣S1への巻き付けにかかわる処理動作
を最小限に抑えることができるため、これらの処理動作
を行うための機構を簡素化および小型化でき、さらには
処理時間も短縮できる。
【0100】また、テープキャッチャー引出部100
が、集積紙幣S1に結束テープTを巻き付ける場合、テ
ープキャッチャー部99のキャッチ部材110をチャッ
ク部材51で挾持された集積紙幣S1に近接する巻付位
置に位置させ、結束テープTの巻き付けを行わない場
合、該集積紙幣S1から離間する退避位置に移動させる
ことができる。したがって、結束テープTの巻き付け以
外の処理を妨げることがない。
【0101】さらに、押出棒143により、チャック部
材51から束紙幣S2を、一部すなわち長さ方向におけ
る約半分突出するよう押し出すと、この突出する一部は
束紙幣載置板150上に載置される。そして、押し出さ
れる束紙幣S2の側方の待機位置に位置する束紙幣搬出
部材151が、チャック部材51から突出する束紙幣S
2の前記一部に水平移動により側方から当接してこれを
束紙幣載置板150上で移動させる。このとき、束紙幣
搬出部材151に一側において回動自在に支持された束
紙幣押さえ部材153がその他側で束紙幣S2の前記一
部を上方から押圧することになり、束紙幣S2を束紙幣
載置板150に上から押し付けながら移動させることが
できる。したがって、束紙幣S2のチャック部材51か
らの押出量として、チャック部材51から束紙幣S2が
完全に押し出される量を確保することなく、一部突出す
るよう押し出すまでとし、紙葉類結束機の全体の大型化
を防止した上で、束紙幣搬出部材151による束紙幣S
2の移動すなわち搬送を安定させることができる。しか
も、束紙幣押さえ部材153は、規制ピン156と規制
板160とにより、束紙幣搬出部材151が前記待機位
置に位置する際に束紙幣載置板150からその先端側が
離間されることになるため、押出棒143によるチャッ
ク部材51からの束紙幣S2の押し出しを妨げることが
ない。なお、スライド部材142すなわち押出棒143
の移動量は、少なくとも、束紙幣S2をチャック部材5
1から押し出す際に、チャック部材51の先端側にも巻
き付けられた結束テープTが移動してチャック部材51
の先端から外れる位置まで必要であるが、第1の実施の
形態では、これに所定ストローク量を付加した、束紙幣
S2の長さ方向における約半分の長さ分、束紙幣S2が
チャック部材51から突出するように設定しているた
め、束紙幣搬出部材151による束紙幣S2の移動すな
わち搬送をより安定させることができる。
【0102】また、規制ピン157および規制板161
は、束紙幣搬出部材151が前記待機位置に対し反対側
の移動限界位置すなわち移動終端位置に位置する際に、
束紙幣押さえ部材153をその先端側が束紙幣載置板1
50から離間する方向に回動した状態とするため、移動
終端位置での束紙幣S2の受け渡しが容易となる。さら
に、ガイド部材163が、束紙幣搬出部材151が前記
移動終端位置から前記待機位置方向へ移動する際に、束
紙幣押さえ部材153の先端側が束紙幣載置板150に
近接する方向への回動を所定の範囲内で規制する。よっ
て、例えば、束紙幣S2が束紙幣載置板150に残存し
た状態で即座に束紙幣搬出部材151を待機位置方向へ
移動させても、束紙幣押さえ部材153が束紙幣S2に
与える影響を排除することができる。
【0103】加えて、集積部20a〜20dから次の受
渡先である束紙幣搬送部24への移送の際中に受け渡し
を行うことなく結束処理を行うことになるため、集積紙
幣S1の受け渡しは、集積部20a〜20dからチャッ
ク部材51への受け渡しと、チャック部材51から束紙
幣搬送部24への受け渡しの二カ所で済む(従来は四カ
所)。また、移送も集積部20a〜20dから束紙幣搬
送部24への一カ所で済む(従来は二カ所)。したがっ
て、受け渡しおよび移送の各機構の数を少なくできるた
め、小型化および低コスト化を図ることができ、受け渡
しおよび移送の処理時間を少なくできるため、集積開始
から結束後、次の受渡側への受け渡し完了までに要する
時間を短縮することができる。
【0104】また、チャック部材51が、上部チャック
65と、該上部チャック65に対し昇降自在に設けられ
た下部チャック66と、下部チャック66を上部チャッ
ク65方向に付勢するバネ部材とを有するため、集積紙
幣S1の厚さにバラツキがあっても、上部チャック65
に対する下部チャック66の位置の変化でこれに対応す
ることができる。したがって、集積紙幣S1の厚さにバ
ラツキがあっても、確実に該集積紙幣S1を挾持するこ
とができる。
【0105】さらに、チャック部材51が受渡位置に下
降する際に、受渡位置の手前位置で下部チャック66は
下部チャック降下規制部材139に当接しそれ以上の移
動が規制される。よって、受渡位置まで移動すると下部
チャック66と上部チャック65とが、バネ部材により
集積紙幣S1を挾持した状態よりその間の距離を縮める
ことになる。したがって、受渡位置に位置した集積紙幣
S1の結束テープTをテープ供給機構53で締め付けテ
ープ接着機構55で接着させる際に、集積紙幣S1の厚
さを小さくした状態で締め付けおよび接着させることが
できるため、結束テープTの弛みの発生を防止すること
ができる。
【0106】加えて、テープ巻付機構54により、上部
チャック65と下部チャック66との間に挾持された集
積紙幣S1にこれら上部チャック65と下部チャック6
6とともに結束テープTが巻き付けられた状態で、該結
束テープTの接着が行われ、そして、押出棒143によ
り、上部チャック65と下部チャック66との間にある
束紙幣S1を束紙幣搬送部24に押し出す際に、結束テ
ープTが上部チャック65および下部チャック66から
外れる位置まで押出棒143が移動した時点で、該押出
棒143と一体に移動する下部チャック押下部材145
が、下部チャック66を下方に押し下げ、よって、上部
チャック65および下部チャック66の束紙幣S2の挾
持が解除される。なお、この時の下部チャック66の高
さは、挾持が解除された束紙幣S2の下面が、束紙幣載
置板150と同様あるいは若干高くなるよう設定されて
いる。したがって、結束テープTがチャック部材51か
ら外れた以降の押出棒143による束紙幣S1の押し出
しを円滑に行うことができる。
【0107】また、制御部15が、集積紙幣S1を受け
取ったチャック部材51を上側受取位置あるいは下側受
取位置から降下させる前に、テープ供給機構53から結
束テープTを繰り出させ、チャック部材51の前記降下
を開始させると同時にテープ巻付機構54で結束テープ
Tの巻き付けを開始させることになる。したがって、チ
ャック部材51の降下開始と同時に結束テープTの巻き
付けが開始されるため、結束に要する時間をさらに短縮
することができる。
【0108】さらに、集積部20a〜集積部20dから
集積紙幣S1を受け取るべくチャック部材51が上昇す
ると、上側受取位置あるいは下側受取位置の手前位置
で、下部チャック66は、その平板部材83を下部チャ
ック上昇規制部材48aあるいは下部チャック上昇規制
部材48bに当接させ該当接位置のそれ以上の移動が規
制される。よって、上部チャック65がさらに受取位置
まで移動すると、平板部80側が低くなるよう傾斜した
状態にバネ部材84で付勢された平板部材83が傾斜を
小さく略水平となるよう回動する。したがって、集積部
20a〜集積部20dからの集積紙幣S1の受け取りを
円滑かつ確実に行うことができる。
【0109】加えて、複数の集積部20a〜20dを上
下に位置をずらして配置してなるため、複数種類の紙幣
の分別集積を行ったり、同一種類の紙幣の集積を各集積
部20a〜20dに並行して行わせたりすることが可能
となる。しかも、集積部20a〜20dが上下に位置を
ずらしているため、レイアウトに必要な床面積を増大さ
せることなくコンパクトにできる。
【0110】さらに、上結束機本体部13および下結束
機本体部14のそれぞれにおける最上の集積部20a以
外の集積部20bの近傍に設けられた下部チャック上昇
規制部材48bを、チャックエレベータ機構52による
チャック部材51および集積紙幣S1の昇降範囲に対し
進退自在に設けてなるため、集積部20bから集積紙幣
S1が押し出される以外のときに集積部20bの近傍に
設けられた下部チャック上昇規制部材48bを退避させ
ることで該下部チャック上昇規制部材48bのチャック
部材51の昇降への干渉を防止することができる。
【0111】加えて、制御部15は、上結束機本体部1
3の集積部20aと下結束機本体部14の集積部20c
とに、処理枚数の多い同じ金種の紙幣(万券)を交互に
搬送するようになっているため、これら集積部20a,
20cにおいては集積枚数が略同時に結束すべき同枚数
に達することになり、よって、上結束機本体部13の集
積部20aと下結束機本体部14の集積部20cとが、
常に略同時に結束処理を行うことになる。したがって、
結束処理の効率をさらに向上させることができる。しか
も、上結束機本体部13および下結束機本体部14が上
下に位置をずらしているため、レイアウトに必要な床面
積を増大させることなくコンパクトにできる。
【0112】次に、本発明の第2の実施の形態による紙
葉類結束機を、図20〜図22を主に参照して第1の実
施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、
第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を
付しその説明は略す。第2の実施の形態においては、上
部挾持部材72の集積紙幣押し出し方向における先端側
(図20における左側)に上面から一段凹んだ凹部20
0が形成されており、該凹部200にテープ異常検出部
(検知手段,第2の検知手段)201が、上記テープ異
常検出部(第1の検知手段)127とは別に設けられて
いる。このテープ異常検出部201は、例えばマイクロ
スイッチであり、一端部が回動自在に支持され他端部側
が前記一端部に対し所定量上側に位置するよう図示せぬ
バネ部材により付勢されて回動限界位置に位置する回動
部材202と、該回動部材202のバネ部材に抗する回
動でONされてON信号を検知信号として制御部15に
出力するスイッチ部材203とを有している。このテー
プ異常検出部201は、上部挾持部材72の上面の結束
テープTが巻き付けられる位置に対し、前記回動限界位
置にある回動部材202の前記他端部側を上側に僅かに
突出させ前記一端部側を下側に位置させ、しかも前記他
端部側を押出棒143に対し反対側に向け延出させた状
態で配置されている。そして、上部挾持部材72等に巻
き付けられた結束テープTで押圧され、回動部材202
が前記バネ部材による付勢力に抗して上部挾持部材72
の上面からの突出しなくなるよう所定角度回動するとス
イッチ部材203がONされてON信号を出力する。な
お、回動部材202の前記他端部の位置は、上部挾持部
材72から非突出状態とされたときに上部挾持部材72
に正常に巻き付けられた結束テープTの押出棒143に
対し反対側の端部にほぼ一致されている。
【0113】そして、テープ異常検出部201は、結束
テープTがテープ巻付機構54により集積紙幣S1およ
びこれを挾持する上部挾持部材72および下部挾持部材
81に巻き付けられ、その先端側がテープキャッチャー
部99による把持と集積紙幣S1への押圧とで該集積紙
幣S1に保持された状態において、テープ供給機構53
の逆転で弛みを除去すべく締め付けられると、図21に
示すように該結束テープTの巻き付け部分により押圧さ
れて、回動部材202が上部挾持部材72の上面からの
突出がなくなるよう回動しスイッチ部材203をONし
てON信号を検知信号として出力させるようになってい
る。なお、締め付けが適正でない状態では、回動部材2
02がバネ部材の付勢力により上部挾持部材72の上面
からの突出した状態を維持し、スイッチ部材203から
ON信号を出力させないことになる。
【0114】また、フレーム59には、巻き付けられた
結束テープTがずれを生じなければ回動部材202への
押圧を解除することになる位置(この位置を押圧解除位
置と称す)まで集積紙幣S1を移動させるよう、束紙幣
押出機構56のスライド部材142の押出棒143が移
動した時点で、スライド部材142を検知して検知信号
を出力する位置検知センサ205が、図22に示すよう
に設けられている。具体的には、例えば、上部挾持部材
72に巻き付けられた結束テープTが該結束テープTの
幅Aにほぼ一致する距離を集積紙幣S1を移動させるた
めスライド部材142が初期位置(図22において二点
鎖線で押出棒143等を示す位置)から押圧解除位置ま
で移動した距離B(スライド部材142は集積紙幣S1
から離間した位置から移動を開始するため、B>Aであ
る)をスライド部材142が移動した時点で、該スライ
ド部材142を検知する位置に位置検知センサ205が
設けられている。
【0115】制御部15は、テープ異常検出部201の
検知信号により、結束テープTの巻き付け状態すなわち
巻き付けの正常・異常を判定する。すなわち、制御部1
5は、テープ供給機構53の逆転による結束テープTの
引き戻し開始後、巻き付けられた結束テープTが十分に
弛みを除去すべく締め付けられ、かつテープ供給機構5
3と集積紙幣S1と間の結束テープTに張りを生じさせ
ることができる所定時間経過した時点t1で、テープ異
常検出部201のスイッチ部材203がONされ、かつ
上述したテープ異常検出部127の信号出力部から検知
信号が出力されている場合に、テープ巻付機構54によ
る集積紙幣S1への結束テープTの巻き付けに異常がな
いものと判定して、上結束機本体部13および下結束機
本体部14のうち対応するものの作動を継続させるよう
になっている。また、前記時点t1で、上記以外の状
態、すなわち、このテープ異常検出部201のスイッチ
部材203からON信号が出力されない状態あるいはテ
ープ異常検出部127の信号出力部から検知信号が出力
されない状態が生じた場合には、テープ巻付機構54に
よる集積紙幣S1への結束テープTの巻き付けに異常が
あったものと判定して、上結束機本体部13および下結
束機本体部14のうちの異常発生側のものの主たる作動
を停止させるようになっている。
【0116】なお、制御部15では、テープ異常検出部
127を切断不良の検知時のみに使用し、巻き付け不良
については、テープ異常検出部201の検知信号のみで
判定することもできる。この場合、制御部15は、テー
プ供給機構53の逆転による結束テープTの引き戻し開
始後、巻き付けられた結束テープTが十分に弛みを除去
すべく締め付けられる所定時間経過した時点t1で、テ
ープ異常検出部201のスイッチ部材203がONされ
ている場合に、テープ巻付機構54による集積紙幣S1
への結束テープTの巻き付けに異常がないものと判定し
て、上結束機本体部13および下結束機本体部14のう
ちの対応するものの作動を継続させ、また、前記時点t
1で、テープ異常検出部201のスイッチ部材203か
らON信号が出力されない状態が生じた場合には、テー
プ巻付機構54による集積紙幣S1への結束テープTの
巻き付けに異常があったものと判定して、上結束機本体
部13および下結束機本体部14のうちの異常発生側の
ものの主たる作動を停止させることになる。
【0117】また、制御部15は、テープ供給機構53
の結束テープTの引き戻し開始後、巻き付けられた結束
テープTが十分に弛みを除去すべく締め付けられる前記
所定時間経過し巻き付け不良を判定した時点(第1の時
点)t1から、束紙幣押出機構56のスライド部材14
2により、集積紙幣S1を押圧解除位置に位置させる、
すなわち位置検知センサ205がスライド部材142を
検知して検知信号を出力する時点(第2の時点)t3
までの間において、テープ異常検出部201からの検知
信号の出力が維持されると、巻き付け後から押し出しま
での間に、集積紙幣S1に巻き付けられた結束テープT
の状態が正常であると判定して、上結束機本体部13お
よび下結束機本体部14のうちの対応するものの作動を
継続させるようになっている。また、前記時点t1から
時点t3前までの間で、テープ異常検出部201からの
検知信号の出力が停止されると、結束テープTの締め付
けが解除されたことになり、結束テープTの接着不良に
よる剥がれあるいは結束テープTの破損等、結束テープ
Tの状態に異常があったものと判定して、上結束機本体
部13および下結束機本体部14のうちの異常発生側の
ものの主たる作動を停止させるようになっている。な
お、この判定は、位置検知センサ205がスライド部材
142を検知して検知信号を出力した時点t3で行われ
る。
【0118】さらに、制御部15は、位置検知センサ2
05がスライド部材142を検知して検知信号を出力し
た時点t3で、テープ異常検出部201からの検知信号
の出力が停止されている場合に、結束テープTが集積紙
幣S1とともに正常に移動したと判定して、上結束機本
体部13および下結束機本体部14のうちの対応するも
のの作動を継続させるようになっている。また、前記時
点t3において、テープ異常検出部201からの検知信
号の出力が維持されている場合に、スライド部材142
による移動不良が発生し、結束テープTが集積紙幣S1
とともに正常に移動せず、例えば集積紙幣S1のみが押
し出され結束テープTが上部挾持部材72側に残留して
いると判定して、上結束機本体部13および下結束機本
体部14のうちの異常発生側の主たる作動を停止させる
ようになっている。なお、この判定も、位置検知センサ
205がスライド部材142を検知して検知信号を出力
した時点t3で行われる。
【0119】以上の構成の第2の実施の形態の紙葉類結
束機の制御部15の制御内容を、第1の実施の形態と相
違する部分を中心に以下に説明する。なお、上結束機本
体部13および下結束機本体部14のいずれにおいて
も、集積紙幣S1の処理は同様であるため、以下におい
ては、上結束機本体部13についてのみ説明する。第1
の実施の形態と同様に、テープキャッチャー部99を回
転させ(図13参照)、チャック部材51で挾持され降
下する集積紙幣S1の周囲を回らせて集積紙幣S1にチ
ャック部材51ごと、結束テープTを巻き付けた後(図
14参照)、テープキャッチャー部99により、結束テ
ープTの把持面109,113による把持部分より繰り
出し先端側の部分を、集積紙幣S1に押し付けさせ(図
15参照)、さらに、この状態から、テープ供給機構5
3により供給ローラ94を逆回転させ、結束テープTを
引き戻して、集積紙幣S1に巻き付けられた結束テープ
Tを締め付けさせる(図16参照)。
【0120】そして、第2の実施の形態においては、テ
ープ供給機構53により結束テープTの引き戻しがなさ
れると、結束テープTは、集積紙幣S1と供給ローラ9
4との間の部分が直線状に張ることになるとともに、巻
き付けられた部分が十分に弛みを除去すべく締め付けら
れる。すると、テープ異常検出部127は、図16に示
すようにその検知部材128が結束テープTに当接しそ
の張りで弾性変形させられて検知部材129に接触させ
られ電気的に導通状態となるとともに、テープ異常検出
部201は、図21に示すように回動部材202が結束
テープTの締め付けで突出がなくなる方向に回動され、
スイッチ部材203がONされる。これにより、図示せ
ぬ信号出力部が検知信号を出力するとともに、スイッチ
部材203がON信号を出力するため、結束テープTが
正常であると判定して、それ以降の作動を継続させる。
他方、テープキャッチャー部99で結束テープTを把み
損ねたり、結束テープTが切断されたり、あるいは結束
テープTがテープキャッチャー部99から外れたり等し
たときには、結束テープTの張りが適正でなくなるた
め、テープ異常検出部127の検知部材128が弾性変
形することなく検知部材129から離間した状態となっ
て電気的に遮断された状態となり、あるいは、テープ異
常検出部201の回動部材202が回動されずスイッチ
部材203がONされない状態となる。これにより、信
号出力部が検知信号を出力しない状態、あるいはスイッ
チ部材203がON信号を出力しない状態の少なくとも
いずれか一方の状態が生じるので、これらにより結束テ
ープTが異常であると判定するとともに、テープキャチ
ャー引出部100によりテープキャッチャー部99を筐
体前面側に移動させて、上結束機本体部13の、その他
の動作を停止させ、さらに結束不良を、警報および表示
により報知させる。なお、テープ異常検出部127およ
びテープ異常検出部201の巻き付け不良の検出作動
は、テープ供給機構53の供給ローラ94が逆回転され
た後、結束テープTを締め付けが完了し、かつ集積紙幣
S1と供給ローラ94との間の部分が直線状に張るに十
分な所定時間が経過した時点t1であって、後述するカ
ッタ95による結束テープTの切断前までの間に実行さ
れる。
【0121】そして、正常な場合は、その後第1の実施
の形態と同様に、結束テープTが締め付けられた状態
で、束紙幣搬出部材151を束紙幣搬出方向上流側に移
動させ、テープ押さえ部材170の摩擦部材172を集
積紙幣S1に間に結束テープTを介在させた状態で当接
させた後に停止させる(図17参照)。これにより、摩
擦部材172が結束テープTを集積紙幣S1に押し付け
その巻き付け側の弛みを防止することになる。この状態
で、テープ接着機構55のアイロン部材135を結束テ
ープT方向に前進させ、結束テープTに接触する若干手
前まで移動するタイミングであって、テープ異常検出部
127の検出作動が実行された時点t1の後に、カッタ
95で結束テープTを切断させる。ここで、カッタ95
で切断が正常に行われればテープ供給機構53と集積紙
幣S1との間で張られていた結束テープTの張りが解除
されることになるため、第1の実施の形態と同様に、テ
ープ異常検出部127の検出信号により切断の正常・異
常を判定しそれぞれに応じた処理を実行させる。なお、
テープ異常検出部127の上記切断不良の検出作動は、
第1の実施の形態と同様、カッタ95の切断作動後即座
の時点t2において実行される。
【0122】結束テープTの切断が正常に行われると、
テープ押さえ部材170の摩擦部材172により結束テ
ープTの巻き付け側の弛みを防止した状態で、停止され
ることがない前進中のアイロン部材135により、切断
で形成された後端部を折り曲げるようにして導き、上部
チャック65の上部挾持部材72の上面にある結束テー
プTのすでに巻き付けられた部分に該後端部を押し付け
て熱接着させるとともに(図17参照)、この接着中の
所定タイミングで、テープ押さえ部材170の摩擦部材
172を結束テープTから離間させる。この後、熱接着
に十分な時間が経過したタイミングで、第1の実施の形
態と同様に、アイロン部材135を後退させ、テープキ
ャッチャー部99を結束テープTから引き抜き、捺印部
148で捺印を施した後、束紙幣押出機構56のスライ
ド部材142および押出棒143で、集積紙幣S1をそ
の長手方向に沿って筐体前面側に押す。これにより、ま
ず、集積紙幣S1を巻回された結束テープTとともに移
動させると、押圧解除位置で結束テープTをテープ異常
検出部201から離間させてその押圧を解除させ、その
後、図22に示すようにチャック部材51から結束テー
プTを外させ、続いて、上部チャック65と下部チャッ
ク66とを強制的に離間させた状態で、最終的に、束紙
幣S2を、束紙幣載置板150上に突出させる。
【0123】ここで、上記のようにテープ供給機構53
の結束テープTの引き戻し開始後前記所定時間経過時点
1から集積紙幣S1の押圧解除位置への移動時点t3
まで結束テープTが正常な状態であれば、該結束テープ
Tの締め付けが解除されることはないため、押圧解除位
置に移動する時点t3の前にテープ異常検出部201か
らのON信号の出力が停止されることはなく、一方、結
束テープTが押圧解除位置への移動前に、接着不良によ
る剥がれや破損等を生じ正常な状態でなくなれば、結束
テープTの締め付けが解除されることになり、押圧解除
位置に移動する時点t3の前にテープ異常検出部201
からのON信号の出力が停止される。そして、制御部1
5は、前記時点t1から位置検知センサ205がスライ
ド部材142を検知してON信号を出力する時点t3
までの間に、テープ異常検出部201からのON信号の
出力が停止されることがあると、その停止時点で、集積
紙幣S1に巻き付けられた結束テープTの結束状態が不
良であると判定して、上結束機本体部13の主たる作動
を停止させ、さらに結束不良を、警報および表示により
報知させる。
【0124】また、位置検知センサ205がスライド部
材142を検知してON信号を出力した時点t3では、
結束テープTが集積紙幣S1とともに正常に移動してい
ればテープ異常検出部201から離れることになるた
め、テープ異常検出部201からのON信号の出力が停
止されることになり、一方、図22において一点鎖線で
示すように結束テープTが集積紙幣S1とともに正常に
移動しなければテープ異常検出部201から離れること
ができず、テープ異常検出部201からのON信号の出
力が維持されることになる。そして、制御部15は、前
記時点t3で、テープ異常検出部201からのON信号
が出力されていると、スライド部材142による集積紙
幣S1を介しての結束テープTの移動が異常であると判
定して、上結束機本体部13の主たる作動を停止させ、
さらに移動不良を、警報および表示により報知させる。
【0125】以上に述べた第2の実施の形態によれば、
第1の実施の形態に加えて、制御部15は、テープ供給
機構53の結束テープTの引き戻し開始後所定時間経過
時点t1から位置検知センサ205がスライド部材14
2を検知してON信号を出力する時点t3前までの間、
テープ異常検出部201のON信号の出力を監視してお
り、この間に、テープ異常検出部201からのON信号
の出力が停止されることがあると、その停止時点で、集
積紙幣S1に巻き付けられた結束テープTの結束状態が
不良であると判定する。このようにして、結束テープT
の状態に異常が生じた場合にこれを検知することができ
る。したがって、それ以降の結束処理は停止させ、さら
に結束不良を警報および表示により報知させることがで
きる。このように異常発生時に適切な処理を施すことが
できる。
【0126】また、制御部15は、前記時点t3で、テ
ープ異常検出部201からのON信号の出力が維持され
ていると、スライド部材142による集積紙幣S1を介
しての結束テープTの移動が異常であると判定する。こ
のようにして、集積紙幣S1の移動時における結束テー
プTの移動に異常が生じた場合にこれを検知することが
できる。したがって、それ以降の結束処理は停止させ、
さらに移動不良を警報および表示により報知させること
ができる。このように異常発生時に適切な処理を施すこ
とができる。
【0127】なお、第2の実施の形態においては、マイ
クロスイッチをテープ異常検出部201として用いる場
合を例にとり説明したが、第1の実施の形態の検知部材
128,129および図示せぬ信号出力部を有するもの
を用いることも可能であり、この場合、検知部材128
が上部挾持部材72より上側に突出した状態では検知部
材129と離間し上部挾持部材72から上側への突出が
なくなるよう巻き付けられた結束テープTで押圧された
状態では検知部材129と接触するように配置すればよ
い。
【0128】また、上記位置検知センサ205は、押圧
解除位置まで集積紙幣S1を移動させたことを検知でき
るものであれば、他の種々のセンサを用いることも可能
であり、また設置位置も適宜設定可能である。
【0129】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙葉類結束機によれば、結束テープの集積紙葉類
への巻き付け状態に応じて、検知手段が結束テープで押
圧されたり、あるいは押圧されない状態が生じたりし
て、検知信号の出力が変化することになるため、制御手
段は、テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始後所
定時間経過した時点のON信号により、結束テープの巻
き付け状態を判定する。このようにして、結束テープの
集積紙葉類への巻き付け状態を判定することができる。
結束テープの集積紙葉類への巻き付けに異常が生じた場
合には、集積紙葉類に巻き付けられた結束テープが締め
付けられることがないことがないことから、検知手段が
結束テープで押圧されて検知信号を出力することはな
い。このため、制御手段は、この検知信号が出力されな
いことを、テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始
後所定時間経過した時点で検知すると、結束テープの巻
き付けに異常があると判定する。このようにして、結束
テープの集積紙葉類への巻き付けに異常が生じた場合に
これを検知することができる。 テープ供給手段の結束テ
ープの引き戻し開始後所定時間経過ののち集積紙葉類の
押圧解除位置への移動前までの間で結束テープによる結
束に異常が生じた場合には、結束テープの締め付けが解
除されることから、検知手段が結束テープの押圧が解除
されて検知信号の出力を停止させる。このため、制御手
段は、この検知信号の出力が停止されたことを、前記間
に検知すると、結束テープの集積紙葉類に巻き付けられ
た結束テープに結束不良が発生したと判定する。このよ
うにして、結束テープによる結束に異常が生じた場合に
これを検知することができる。
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
【0136】本発明の請求項2記載の紙葉類結束機によ
れば、移動手段により、接着手段で接着された後の結束
テープが検知手段への押圧を解除するよう集積紙葉類を
押圧解除位置に移動させると、結束テープが集積紙葉類
とともに正常に移動しない状態が生じた場合、結束テー
プが検知手段への押圧が解除されないことから、検知手
段の検知信号の出力が維持されることになる。このた
め、制御手段は、この検知信号の出力が維持されたこと
を検知すると、結束テープに移動不良が発生したと判定
する。このようにして、結束テープの移動に異常が生じ
た場合にこれを検知することができる。
【0137】本発明の請求項3記載の紙葉類結束機によ
れば、結束テープの集積紙葉類への巻き付け状態に応じ
て、検知手段が結束テープで押圧されたり、あるいは押
圧されない状態が生じたりして、検知信号の出力が変化
することになるため、制御手段は、テープ供給手段の結
束テープの引き戻し開始後所定時間経過した時点のON
信号により、結束テープの巻き付け状態を判定する。こ
のようにして、結束テープの集積紙葉類への巻き付け状
態を判定することができる。結束テープの結束状態に応
じて、第1の検知手段あるいは第2の検知手段が、結束
テープで押圧されたり、あるいは押圧されない状態が生
じたりして、それぞれの検知信号の出力が変化すること
になるため、制御手段は、テープ供給手段の結束テープ
の引き戻し開始後所定時間経過した時点から、移動手段
により集積紙葉類を押圧解除位置に位置させる時点まで
の、第1の検知手段および第2の検知手段の少なくとも
いずれか一方からの検知信号により、結束テープの状態
を判定する。このようにして、結束テープの集積紙葉類
への状態を判定することができる。
【0138】本発明の請求項4記載の紙葉類結束機によ
れば、結束テープの集積紙葉類への巻き付けに不良が生
じた場合には、テープ供給手段と集積紙葉類との間で結
束テープが張られたり集積紙葉類に巻き付けられた結束
テープが締め付けられたりすることがないことから、第
1の検知手段および第2の検知手段が結束テープで共に
押圧されて検知信号を出力することはない。このため、
制御手段は、これらの検知信号が共に出力されていない
ことを、テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始後
所定時間経過した時点で検知すると、結束テープの巻き
付けに異常があると判定する。このようにして、結束テ
ープの集積紙葉類への巻き付けに異常が生じた場合にこ
れを検知することができる。また、結束テープの切断に
不良が生じた場合には、テープ供給手段と集積紙葉類と
の間で張られていた結束テープの張りが解除されること
がないため、制御手段は、検知手段が結束テープの押圧
が解除されず検知信号の出力を維持されていることを、
カット手段による結束テープの切断作動後に検知した場
合に、結束テープの切断に異常が生じたと判定する。こ
のようにして、結束テープの切断に異常が生じた場合に
これを検知することができる。さらに、テープ供給手段
の結束テープの引き戻し開始後所定時間経過ののち集積
紙葉類の押圧解除位置への移動前までの間で結束テープ
による結束に異常が生じた場合には、結束テープの締め
付けが解除されることから、検知手段が結束テープの押
圧が解除されて検知信号の出力を停止させる。このた
め、制御手段は、この検知信号の出力が停止されたこと
を、前記間に検知すると、結束テープの集積紙葉類に巻
き付けられた結束テープに結束不良が発生したと判定す
る。このようにして、結束テープによる結束に異常が生
じた場合にこれを検知することができる。加えて、移動
手段により、接着手段で接着された後の結束テープが検
知手段への押圧を解除するよう集積紙葉類を押圧解除位
置に移動させると、結束テープが集積紙葉類とともに正
常に移動しない状態が生じた場合、結束テープが検知手
段への押圧が解除されないことから、検知手段の検知信
号の出力が維持されることになる。このため、制御手段
は、この検知信号の出力が維持されたことを検知する
と、結束テープに移動不良が発生したと判定する。この
ようにして、結束テープの移動に異常が生じた場合にこ
れを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
の全体構成を概略的に示す正断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
の一部制御系のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
の上結束機本体部の全体構成を示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
のチャック部材等を示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
のチャック部材等を示す側断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
のテープ巻付機構等を示す平面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
のテープ巻付機構等を示す図6右方から見た側面図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
のテープ異常検出部の他の例を示す正面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束機
の束紙幣押出機構等を示す側面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の束紙幣搬送部等を示す正面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の束紙幣搬送部等を示す平面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の初期状態を示す正面図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の図12の後の状態を示す正面図で
ある。
【図14】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の図13の後の状態を示す正面図で
ある。
【図15】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の図14の後の状態を示す正面図で
ある。
【図16】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の図15の後の状態を示す正面図で
ある。
【図17】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の図16の後の状態を示す正面図で
ある。
【図18】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の図17の後の状態を示す正面図で
ある。
【図19】本発明の第1の実施の形態による紙葉類結束
機の要部の結束処理の図18の後の状態を示す正面図で
ある。
【図20】本発明の第2の実施の形態による紙葉類結束
機のチャック部材等を示す側面図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態による紙葉類結束
機のチャック部材等を示す側面図であって、スライド部
材による集積紙幣の押し出し前の状態を示すものであ
る。
【図22】本発明の第2の実施の形態による紙葉類結束
機のチャック部材等を示す側面図であって、スライド部
材による集積紙幣の押し出し途中の状態を示すものであ
る。
【符号の説明】
15 制御部(制御手段) 53 テープ供給機構(テープ供給手段) 54 テープ巻付機構(テープ巻付手段) 55 テープ接着機構(接着手段) 56 束紙幣押出機構(移動手段) 95 カッタ(カット手段) 127 テープ異常検出部(検知手段,第1の検知手
段) 128 検知部材(第一の検知部材) 129 検知部材(第二の検知部材) 131 回動部材 132 スイッチ部材 201 テープ異常検出部(検知手段,第2の検知手
段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 27/08 B65B 13/18 B65B 57/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定枚数集積された集積紙葉類の周囲に
    結束テープを巻き付けその重合部分同士を接着させて結
    束処理を施す紙葉類結束機において、 結束テープの繰り出しおよび引き戻しが可能なテープ供
    給手段と、 該テープ供給手段により繰り出された結束テープを集積
    紙葉類に巻き付け可能なテープ巻付手段と、 前記テープ供給手段により結束テープを繰り出させ、該
    結束テープを前記テープ巻付手段により集積紙葉類に巻
    き付けさせるとともに、巻き付け後に、結束テープの先
    端側を集積紙葉類に保持した状態で前記テープ供給手段
    により結束テープを引き戻させて該結束テープを締め付
    けさせる制御手段と、 前記テープ供給手段の引き戻しによる結束テープの締め
    付け時に結束テープにより押圧される位置に設けられ、
    該結束テープによる押圧で検知信号を出力する検知手段
    とを有し、 前記制御手段は、前記テープ供給手段の結束テープの引
    き戻し開始後所定時間経過した時点での前記検知手段か
    らの検知信号により、結束テープの巻き付け状態を判定
    し、 前記検知手段は、前記テープ供給手段の引き戻しによる
    結束テープの締め付け時に集積紙葉類に巻き付けられ締
    め付けられる結束テープにより押圧されて検知信号を出
    力し、 前記制御手段は、前記テープ供給手段の結束テープの引
    き戻し開始後前記所定時間経過した時点で前記検知手段
    から検知信号が出力されていない場合に、結束テープの
    巻き付けが不良であると判定し、 前記テープ供給手段の結束テープの引き戻し開始後前記
    所定時間経過したその後に結束テープの集積紙葉類より
    前記テープ供給手段側を切断するカット手段と、該カッ
    ト手段による結束テープの切断時に集積紙葉類に巻き付
    けられた結束テープの弛みを防止する弛み防止手段と、
    前記カット手段により切断された集積紙葉類巻き付け側
    の結束テープを前記弛み防止手段で弛みが防止された状
    態で接着させる接着手段と、該接着手段で接着された後
    の結束テープが前記検知手段への押圧を解除するよう集
    積紙葉類を押圧解除位置に移動させる移動手段とをさら
    有し、 前記制御手段は、前記テープ供給手段の結束テープの引
    き戻し開始後前記所定時間経過した第1の時点から前記
    移動手段により集積紙葉類を前記押圧解除位置に位置さ
    せる第2の時点前までの間で、前記検知手段の検知信号
    の出力が停止された場合に、集積紙葉類に巻き付けられ
    た結束テープの結束状態が不良であると判定する ことを
    特徴とする紙葉類結束機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第2の時点で前記
    検知手段の検知信号が出力されている場合に、結束テー
    プの移動が不良であると判定することを特徴とする請求
    項1記載の紙葉類結束機。
  3. 【請求項3】 所定枚数集積された集積紙葉類の周囲に
    結束テープを巻き付けその重合部分同士を接着させて結
    束処理を施す紙葉類結束機において、 結束テープの繰り出しおよび引き戻しが可能なテープ供
    給手段と、 該テープ供給手段により繰り出された結束テープを集積
    紙葉類に巻き付け可能なテープ巻付手段と、 前記テープ供給手段により結束テープを繰り出させ、該
    結束テープを前記テープ巻付手段により集積紙葉類に巻
    き付けさせるとともに、巻き付け後に、結束テープの先
    端側を集積紙葉類に保持した状態で前記テープ供給手段
    により結束テープを引き戻させて該結束テープを締め付
    けさせる制御手段と、 前記テープ供給手段の引き戻しによる結束テープの締め
    付け時に結束テープにより押圧される位置に設けられ、
    該結束テープによる押圧で検知信号を出力する検知手段
    とを有し、 前記制御手段は、前記テープ供給手段の結束テープの引
    き戻し開始後所定時間経過した時点での前記検知手段か
    らの検知信号により、結束テープの巻き付け状態を判定
    し、 前記検知手段として、前記テープ供給手段の引き戻しに
    よる結束テープの締め付け時に該テープ供給手段と集積
    紙葉類との間で張られる結束テープにより押圧されて検
    知信号を出力する第1の検知手段と、前記テープ供給手
    段の引き戻しによる結束テープの締め付け時に集積紙葉
    類に巻き付けられ締め付けられる結束テープにより押圧
    されて検知信号を出力する第2の検知手段とを設けると
    ともに、 前記テープ供給手段の結束テープの引き戻し開
    始後前記所定時間経過したその後に結束テープの集積紙
    葉類より前記テープ供給手段側を切断するカット手段
    と、該カット手段による結束テープの切断時に集積紙葉
    類に巻き付けられた結束テープの弛みを防止する弛み防
    止手段と、前記カット手段により切断された集積紙葉類
    巻き付け側の結束テープを前記弛み防止手段で弛みが防
    止された状態で接着させる接着手段と、該接着手段で接
    着された後の結束テープが前記第2の検知手段への押圧
    を解除するよう集積紙葉類を押圧解除位置に移動させる
    移動手段とをさらに設け、 前記制御手段は、前記テープ供給手段の結束テープの引
    き戻し開始後前記所定時間経過した第1の時点から前記
    移動手段により集積紙葉類を前記押圧解除位置に位置さ
    せる第2の時点前までの間の、前記第1の検知手段およ
    び第2の検知手段の少なくともいずれか一方からの検知
    信号により、結束テープの状態を判定することを特徴と
    する 紙葉類結束機。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記第1の時点で前記第1の検知手段および第2の検知
    手段の少なくともいずれか一方から検知信号が出力され
    ていない場合に、結束テープの巻き付けが不良であると
    判定し、 前記カット手段による結束テープの切断作動後に前記第
    1の検知手段からの検知信号の出力が維持されている場
    合に、結束テープの切断が不良であると判定して、 前記第1の時点から前記第2の時点前までの間で、前記
    第2の検知手段の検知信号の出力が停止された場合に、
    集積紙葉類に巻き付けられた結束テープの結束状態が不
    良であると判定し、 さらに、前記第2の時点で前記第2の検知手段の検知信
    号が出力されている場合に、結束テープの移動が不良で
    あると判定することを特徴とする請求項3 記載の紙葉類
    結束機。
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