JP3349671B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JP3349671B2 JP3349671B2 JP32910998A JP32910998A JP3349671B2 JP 3349671 B2 JP3349671 B2 JP 3349671B2 JP 32910998 A JP32910998 A JP 32910998A JP 32910998 A JP32910998 A JP 32910998A JP 3349671 B2 JP3349671 B2 JP 3349671B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特にインテグレイティドバックスキャッター（Inte
grated Backscatter）値を演算可能な超音波診断装置に
関する。
し、特にインテグレイティドバックスキャッター（Inte
grated Backscatter）値を演算可能な超音波診断装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】心筋の組織性状を表すものとして、イン
テグレイテッドバックスキャッター値（以下、「ＩＢ
値」）が知られている。ＩＢ値は、反射超音波の局所の
総パワーを表すものであり、例えば、エコーの瞬時パワ
ーを積分したものに相当する。疾病により心筋の構造変
化が生じると、それが超音波エコー強度の変化に反映さ
れる。よって、ＩＢ値の大きさや変化を観察すれば、心
筋の組織性状を評価可能である。
テグレイテッドバックスキャッター値（以下、「ＩＢ
値」）が知られている。ＩＢ値は、反射超音波の局所の
総パワーを表すものであり、例えば、エコーの瞬時パワ
ーを積分したものに相当する。疾病により心筋の構造変
化が生じると、それが超音波エコー強度の変化に反映さ
れる。よって、ＩＢ値の大きさや変化を観察すれば、心
筋の組織性状を評価可能である。
【０００３】
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ＩＢ値
を計測可能な超音波診断装置において、断層画像上に設
定できる関心領域が同時に１つのみであると、複数の関
心領域の設定が必要な場合には、計測を繰り返して行う
ことにより、結果として複数の関心領域についての複数
のパワー積分値あるいはＩＢ値を得なければならない。
よって、その場合には、例えば、第１のＩＢ値グラフと
第２のＩＢ値グラフを比較しようとしても、それらのデ
ータの間には時間的なずれがあり、的確な対比を行えな
い。更に、仮に２つの関心領域の設定を行えるようにし
た場合に、その設定操作をより簡便に行いたいとの要請
がある。
を計測可能な超音波診断装置において、断層画像上に設
定できる関心領域が同時に１つのみであると、複数の関
心領域の設定が必要な場合には、計測を繰り返して行う
ことにより、結果として複数の関心領域についての複数
のパワー積分値あるいはＩＢ値を得なければならない。
よって、その場合には、例えば、第１のＩＢ値グラフと
第２のＩＢ値グラフを比較しようとしても、それらのデ
ータの間には時間的なずれがあり、的確な対比を行えな
い。更に、仮に２つの関心領域の設定を行えるようにし
た場合に、その設定操作をより簡便に行いたいとの要請
がある。
【０００５】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、同じ時相の第１指標値及び第２
指標値を取得できるようにすることにある。
のであり、その目的は、同じ時相の第１指標値及び第２
指標値を取得できるようにすることにある。
【０００６】本発明の他の目的は、相互同期した複数の
指標値を同時表示できるようにすることにある。
指標値を同時表示できるようにすることにある。
【０００７】本発明の他の目的は、複数の関心領域の設
定をより簡便に行えるようにすることにある。
定をより簡便に行えるようにすることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、超音波の送受波を行う送受波手段と、前
記送受波手段からの受信信号に基づいて断層画像を形成
する断層画像形成手段と、前記断層画像上で第１関心領
域及び第２関心領域を設定するための関心領域設定手段
と、前記受信信号に基づいてパワーを演算するパワー演
算手段と、前記第１関心領域内でパワーを積分すること
によりインテグレイテッドバックスキャッター値として
の第１指標値を演算する第１指標値演算手段と、前記第
２関心領域内でパワーを積分することによりインテグレ
イテッドバックスキャッター値としての第２指標値を演
算する第２指標値演算手段と、前記第１指標値の時間変
化を表す第１指標値グラフを作成する第１指標値グラフ
作成手段と、前記第２指標値の時間変化を表す第２指標
値グラフを作成する第２指標値グラフ作成手段と、前記
第１指標値グラフ及び前記第２指標値グラフが表示され
る表示手段と、を含むことを特徴とする。
に、本発明は、超音波の送受波を行う送受波手段と、前
記送受波手段からの受信信号に基づいて断層画像を形成
する断層画像形成手段と、前記断層画像上で第１関心領
域及び第２関心領域を設定するための関心領域設定手段
と、前記受信信号に基づいてパワーを演算するパワー演
算手段と、前記第１関心領域内でパワーを積分すること
によりインテグレイテッドバックスキャッター値として
の第１指標値を演算する第１指標値演算手段と、前記第
２関心領域内でパワーを積分することによりインテグレ
イテッドバックスキャッター値としての第２指標値を演
算する第２指標値演算手段と、前記第１指標値の時間変
化を表す第１指標値グラフを作成する第１指標値グラフ
作成手段と、前記第２指標値の時間変化を表す第２指標
値グラフを作成する第２指標値グラフ作成手段と、前記
第１指標値グラフ及び前記第２指標値グラフが表示され
る表示手段と、を含むことを特徴とする。
【０００９】上記構成によれば、断層画像（例えば、二
次元断層画像であるＢモード画像、一次元断層画像であ
るＭモード画像）上に複数の関心領域が設定され、それ
らの関心領域ごとにパワーの積分が実行され、その積分
結果に基づいて指標値が演算される。よって、同じフレ
ーム内において時相ずれなしに複数の指標値を演算でき
る利点がある。前記第１指標値及び前記第２指標値はイ
ンテグレイテッドバックスキャッター値である。ここ
で、望ましくは、前記第１関心領域及び前記第２関心領
域は同一の大きさを有する。
次元断層画像であるＢモード画像、一次元断層画像であ
るＭモード画像）上に複数の関心領域が設定され、それ
らの関心領域ごとにパワーの積分が実行され、その積分
結果に基づいて指標値が演算される。よって、同じフレ
ーム内において時相ずれなしに複数の指標値を演算でき
る利点がある。前記第１指標値及び前記第２指標値はイ
ンテグレイテッドバックスキャッター値である。ここ
で、望ましくは、前記第１関心領域及び前記第２関心領
域は同一の大きさを有する。
【００１０】望ましくは、前記第１関心領域及び前記第
２関心領域は相互に連結して連結対を構成し、それらが
一体的に画面上で移動操作される。例えば、組織境界を
介して両側の２つの組織の性状を比較評価する場合に、
連結対が当該２つの組織に跨って設定される。これによ
ればその設定作業を容易化できる。
２関心領域は相互に連結して連結対を構成し、それらが
一体的に画面上で移動操作される。例えば、組織境界を
介して両側の２つの組織の性状を比較評価する場合に、
連結対が当該２つの組織に跨って設定される。これによ
ればその設定作業を容易化できる。
【００１１】望ましくは、前記連結対の境界線の向きが
互いに異なる複数の連結対を発生させる手段と、前記複
数の連結対の中で、組織境界線の向きに応じて、いずれ
かの連結対をユーザー選択させる手段と、を含む。上記
構成によれば、組織境界の方向に応じて適切な連結対を
選択して利用可能である。勿論、連結対の回転を行わせ
る機能を付加してもよい。
互いに異なる複数の連結対を発生させる手段と、前記複
数の連結対の中で、組織境界線の向きに応じて、いずれ
かの連結対をユーザー選択させる手段と、を含む。上記
構成によれば、組織境界の方向に応じて適切な連結対を
選択して利用可能である。勿論、連結対の回転を行わせ
る機能を付加してもよい。
【００１２】望ましくは、前記第１指標値と前記第２指
標値の差分を演算する指標値差分演算手段と、前記指標
値差分のグラフを作成する指標値差分グラフ形成手段
と、を含む。
標値の差分を演算する指標値差分演算手段と、前記指標
値差分のグラフを作成する指標値差分グラフ形成手段
と、を含む。
【００１３】上記目的を達成するために、本発明は、超
音波の送受波を行う送受波手段と、前記送受波手段から
の受信信号に基づいて断層画像を形成する画像形成手段
と、前記受信信号に基づいてパワーを演算するパワー演
算手段と、前記断層画像上に第１関心領域及び第２関心
領域を連結させた連結対を生成する連結対生成手段と、
前記断層画像上で前記連結対を移動操作させるための移
動操作手段と、前記第１関心領域内でパワーを積分する
ことによりインテグレイテッドバックスキャッター値と
しての第１指標値を演算し、及び、前記第２関心領域内
でパワーを積分することによりインテグレイテッドバッ
クスキャッター値としての第２指標値を演算する演算処
理手段と、を含むことを特徴とする。
音波の送受波を行う送受波手段と、前記送受波手段から
の受信信号に基づいて断層画像を形成する画像形成手段
と、前記受信信号に基づいてパワーを演算するパワー演
算手段と、前記断層画像上に第１関心領域及び第２関心
領域を連結させた連結対を生成する連結対生成手段と、
前記断層画像上で前記連結対を移動操作させるための移
動操作手段と、前記第１関心領域内でパワーを積分する
ことによりインテグレイテッドバックスキャッター値と
しての第１指標値を演算し、及び、前記第２関心領域内
でパワーを積分することによりインテグレイテッドバッ
クスキャッター値としての第２指標値を演算する演算処
理手段と、を含むことを特徴とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【００１５】図１には、本発明に係る超音波診断装置の
好適な実施形態が示されており、図１はその全体構成を
示すブロック図である。図１において、探触子１０は生
体表面に当接して用いられ、あるいは体腔内に挿入して
用いられる超音波探触子である。探触子１０は複数の振
動素子からなるアレイ振動子を有する。このアレイ振動
子を電子走査することによって超音波ビームが走査さ
れ、これにより二次元データ取込み領域が形成される。
好適な実施形態が示されており、図１はその全体構成を
示すブロック図である。図１において、探触子１０は生
体表面に当接して用いられ、あるいは体腔内に挿入して
用いられる超音波探触子である。探触子１０は複数の振
動素子からなるアレイ振動子を有する。このアレイ振動
子を電子走査することによって超音波ビームが走査さ
れ、これにより二次元データ取込み領域が形成される。
【００１６】送受信器１２は、探触子１０に送信信号を
供給すると共に、探触子１０からの受信信号を処理する
回路である。
供給すると共に、探触子１０からの受信信号を処理する
回路である。
【００１７】制御部１４は、本装置の全体の制御を行う
と共にタイミング制御を行っている。ＲＯＩ設定器１６
は、例えばＢモード画像あるいはＭモード画像上におい
て複数の関心領域（ＲＯＩ）を設定するための装置であ
り、例えばトラックボールやキーボードなどで構成され
る。
と共にタイミング制御を行っている。ＲＯＩ設定器１６
は、例えばＢモード画像あるいはＭモード画像上におい
て複数の関心領域（ＲＯＩ）を設定するための装置であ
り、例えばトラックボールやキーボードなどで構成され
る。
【００１８】検波器１８は、送受信器１２から出力され
る受信信号を検波する回路であり、検波後の受信信号Ｂ
は表示処理部２０に入力される。その表示処理部２０に
おいて、検波後の受信信号Ｂに基づいてＢモード画像が
形成され、それが表示器２２に出力される。
る受信信号を検波する回路であり、検波後の受信信号Ｂ
は表示処理部２０に入力される。その表示処理部２０に
おいて、検波後の受信信号Ｂに基づいてＢモード画像が
形成され、それが表示器２２に出力される。
【００１９】送受信器１２から出力される受信信号は直
交検波器２４に入力されている。直交検波器２４は２つ
のミキサを含み、各ミキサにおいて互いに位相が９０度
異なる参照信号が受信信号に混合されている。これによ
り受信信号が複素信号に変換される。
交検波器２４に入力されている。直交検波器２４は２つ
のミキサを含み、各ミキサにおいて互いに位相が９０度
異なる参照信号が受信信号に混合されている。これによ
り受信信号が複素信号に変換される。
【００２０】パワー演算器２６は複素信号を構成する実
数部信号及び虚数部信号のそれぞれの二乗を演算し、か
つそれらを加算することによってパワーを演算する回路
である。演算されたパワーは、ＩＢ値演算器２８に出力
され、そのＩＢ値演算器２８では、各ＲＯＩごとにパワ
ーが積分され、これによってＩＢ値あるいはそれに相当
する指標値が演算されている。ＩＢ値は表示処理部２０
に出力され、表示処理部２０においてＩＢ値曲線が作成
され、それが表示器２２で表示される。
数部信号及び虚数部信号のそれぞれの二乗を演算し、か
つそれらを加算することによってパワーを演算する回路
である。演算されたパワーは、ＩＢ値演算器２８に出力
され、そのＩＢ値演算器２８では、各ＲＯＩごとにパワ
ーが積分され、これによってＩＢ値あるいはそれに相当
する指標値が演算されている。ＩＢ値は表示処理部２０
に出力され、表示処理部２０においてＩＢ値曲線が作成
され、それが表示器２２で表示される。
【００２１】ちなみに、ＩＢ値を演算する際にはパワー
積分値を規格化するのが望ましいが、その場合には、例
えば所定値あるいは同じフレーム内で取得された参照領
域内のパワー積分値によって規格化が行われる。これは
各ＲＯＩごとに実行されるが、もちろんそのような規格
化を省略してもよい。
積分値を規格化するのが望ましいが、その場合には、例
えば所定値あるいは同じフレーム内で取得された参照領
域内のパワー積分値によって規格化が行われる。これは
各ＲＯＩごとに実行されるが、もちろんそのような規格
化を省略してもよい。
【００２２】図２には、表示器２２に表示されるＢモー
ド画像が表示されている。本実施形態においては、表示
処理部２０に含まれるＲＯＩ発生機能によって、ＲＯＩ
パターンが発生されている。図２に示す例では、結合Ｒ
ＯＩ３２が発生されており、これは２つの矩形を連結し
たパターンを有している。このような結合ＲＯＩ３２
は、例えば組織の境界上に２つのＲＯＩの境界線が重な
るように当該結合ＲＯＩ３２が位置決めされ、そのよう
なＲＯＩの設定によれば、組織境界に跨る２つの組織そ
れぞれについてＩＢ値等の演算を独立して簡便に行うこ
とが可能となる。特に、ＲＯＩの設定を極めて迅速かつ
容易に行えるという利点がある。
ド画像が表示されている。本実施形態においては、表示
処理部２０に含まれるＲＯＩ発生機能によって、ＲＯＩ
パターンが発生されている。図２に示す例では、結合Ｒ
ＯＩ３２が発生されており、これは２つの矩形を連結し
たパターンを有している。このような結合ＲＯＩ３２
は、例えば組織の境界上に２つのＲＯＩの境界線が重な
るように当該結合ＲＯＩ３２が位置決めされ、そのよう
なＲＯＩの設定によれば、組織境界に跨る２つの組織そ
れぞれについてＩＢ値等の演算を独立して簡便に行うこ
とが可能となる。特に、ＲＯＩの設定を極めて迅速かつ
容易に行えるという利点がある。
【００２３】図３には、表示器２２に表示されるＩＢ値
曲線１００及び差分曲線１０２が示されている。ＩＢ値
曲線１００は、ＲＯＩ１及びＲＯＩ２のそれぞれについ
て作成されるものであり、すなわちＩＢ値演算器２８で
は各ＲＯＩごとにＩＢ値が演算され、各時相のＩＢ値を
つなげることによってそれぞれの曲線が完成されてい
る。
曲線１００及び差分曲線１０２が示されている。ＩＢ値
曲線１００は、ＲＯＩ１及びＲＯＩ２のそれぞれについ
て作成されるものであり、すなわちＩＢ値演算器２８で
は各ＲＯＩごとにＩＢ値が演算され、各時相のＩＢ値を
つなげることによってそれぞれの曲線が完成されてい
る。
【００２４】差分曲線１０２は、ＩＢ値演算器２８ある
いは表示処理部２０によって作成されるものであり、２
つのＩＢ値曲線の互いの差分あるいは比を演算すること
によって作成されるものである。このような差分曲線に
よれば、各種の疾病診断に有用な情報を提供できるとい
う利点がある。
いは表示処理部２０によって作成されるものであり、２
つのＩＢ値曲線の互いの差分あるいは比を演算すること
によって作成されるものである。このような差分曲線に
よれば、各種の疾病診断に有用な情報を提供できるとい
う利点がある。
【００２５】図４には、表示処理部２０によって生成さ
れる幾つかのＲＯＩパターンが示されている。（Ａ）〜
（Ｄ）には図２に示したような結合ＲＯＩパターンが示
されている。組織境界の方向に沿って複数の異なるパタ
ーンが用意されており、ユーザーは複数のパターンの中
から適切な結合ＲＯＩを選択することができる。（Ｅ）
に示すパターンは、２つのＲＯＩを独立して設定可能な
ものである。（Ｆ）に示すＲＯＩのパターンは１つのＩ
型をしたＲＯＩパターンを時間軸方向にシフトすること
により結果として各時刻においてＲＯＩを指定するため
のパターンである。（Ｇ）には複数のＲＯＩを独立して
設定するためのＩ字型をしたパターンが示されている。
（Ｈ）にはＩ字型をしたパターンが上下に連結した結合
ＲＯＩパターンが示されている。
れる幾つかのＲＯＩパターンが示されている。（Ａ）〜
（Ｄ）には図２に示したような結合ＲＯＩパターンが示
されている。組織境界の方向に沿って複数の異なるパタ
ーンが用意されており、ユーザーは複数のパターンの中
から適切な結合ＲＯＩを選択することができる。（Ｅ）
に示すパターンは、２つのＲＯＩを独立して設定可能な
ものである。（Ｆ）に示すＲＯＩのパターンは１つのＩ
型をしたＲＯＩパターンを時間軸方向にシフトすること
により結果として各時刻においてＲＯＩを指定するため
のパターンである。（Ｇ）には複数のＲＯＩを独立して
設定するためのＩ字型をしたパターンが示されている。
（Ｈ）にはＩ字型をしたパターンが上下に連結した結合
ＲＯＩパターンが示されている。
【００２６】図５には、結合ＲＯＩパターンの利用例が
示されている。例えば、心外膜１１０及び心内膜１０８
の間の心筋１０６上に、図示のように結合ＲＯＩ３２が
設定され、このような設定によれば、心内膜１０８側及
び心外膜１１０側についてそれぞれ独立してＲＯＩを簡
単に設定することが可能となる。このような設定を行っ
た上でそれぞれのＲＯＩについてＩＢ値の演算及びグラ
フ表示を行えば、心筋梗塞あるいは拡張型心筋症などの
疾病診断をより容易に行うことが可能であるという利点
がある。本実施形態においては、同一時相のデータを利
用してそのようなグラフを作成可能であるので、より疾
病診断に有益な情報を提供可能である。また、例えば図
４（Ｅ）に示したようなパターンを利用して肝臓と腎臓
のそれぞれについてＲＯＩを設定し、それらのコントラ
ストを見るという形式で評価を行うようにしてもよい。
示されている。例えば、心外膜１１０及び心内膜１０８
の間の心筋１０６上に、図示のように結合ＲＯＩ３２が
設定され、このような設定によれば、心内膜１０８側及
び心外膜１１０側についてそれぞれ独立してＲＯＩを簡
単に設定することが可能となる。このような設定を行っ
た上でそれぞれのＲＯＩについてＩＢ値の演算及びグラ
フ表示を行えば、心筋梗塞あるいは拡張型心筋症などの
疾病診断をより容易に行うことが可能であるという利点
がある。本実施形態においては、同一時相のデータを利
用してそのようなグラフを作成可能であるので、より疾
病診断に有益な情報を提供可能である。また、例えば図
４（Ｅ）に示したようなパターンを利用して肝臓と腎臓
のそれぞれについてＲＯＩを設定し、それらのコントラ
ストを見るという形式で評価を行うようにしてもよい。
【００２７】図６には、パワーを輝度で表わすパワーＭ
モード画像１０４上におけるＲＯＩ５０Ａ，５０Ｂの設
定が示されている。
モード画像１０４上におけるＲＯＩ５０Ａ，５０Ｂの設
定が示されている。
【００２８】図７には、ＩＢ値曲線及び差分曲線の表示
に係る処理がフローチャートとして示されている。Ｓ１
０１では表示器２２にＲＯＩのリストあるいはパターン
リストが表示される。例えば図４に示したような各種の
パターンが画面上に表示される。Ｓ１０２では、ユーザ
ーによって何れかのパターンが選択される。ここで、選
択されたパターンが結合ＲＯＩのパターンであれば、Ｓ
１０３において当該パターンがユーザーによって画面上
で移動され、例えば図２あるいは図５に示したようにそ
の結合ＲＯＩが特定の部位に設定される。Ｓ１０４で
は、その設定完了が判断されている。
に係る処理がフローチャートとして示されている。Ｓ１
０１では表示器２２にＲＯＩのリストあるいはパターン
リストが表示される。例えば図４に示したような各種の
パターンが画面上に表示される。Ｓ１０２では、ユーザ
ーによって何れかのパターンが選択される。ここで、選
択されたパターンが結合ＲＯＩのパターンであれば、Ｓ
１０３において当該パターンがユーザーによって画面上
で移動され、例えば図２あるいは図５に示したようにそ
の結合ＲＯＩが特定の部位に設定される。Ｓ１０４で
は、その設定完了が判断されている。
【００２９】一方、選択されたＲＯＩが結合ＲＯＩのパ
ターンではなく分離型のＲＯＩパターンである場合に
は、Ｓ１０５において第１ＲＯＩについてユーザーによ
り移動が行われ、Ｓ１０６において第１ＲＯＩの設定が
完了したか否かが判断され、その後Ｓ１０７においてユ
ーザーにより第２ＲＯＩについての移動が行われ、さら
にＳ１０８において当該ＲＯＩについて設定が完了した
かどうかが判断される。そしてＳ１０９では、各ＲＯＩ
についてＩＢ値の演算が実行される。すなわち、各ＲＯ
Ｉ内においてパワーの積分値が演算され、それが必要に
応じて規格化されてＩＢ値が演算される。Ｓ１１０にお
いては、必要に応じて表示器２２に図３に示したような
ＩＢ値曲線１００が表示され、さらにＳ１１１において
はそれらの曲線間における差分演算が実行され、Ｓ１１
２においては図３に示した差分曲線が表示されることに
なる。
ターンではなく分離型のＲＯＩパターンである場合に
は、Ｓ１０５において第１ＲＯＩについてユーザーによ
り移動が行われ、Ｓ１０６において第１ＲＯＩの設定が
完了したか否かが判断され、その後Ｓ１０７においてユ
ーザーにより第２ＲＯＩについての移動が行われ、さら
にＳ１０８において当該ＲＯＩについて設定が完了した
かどうかが判断される。そしてＳ１０９では、各ＲＯＩ
についてＩＢ値の演算が実行される。すなわち、各ＲＯ
Ｉ内においてパワーの積分値が演算され、それが必要に
応じて規格化されてＩＢ値が演算される。Ｓ１１０にお
いては、必要に応じて表示器２２に図３に示したような
ＩＢ値曲線１００が表示され、さらにＳ１１１において
はそれらの曲線間における差分演算が実行され、Ｓ１１
２においては図３に示した差分曲線が表示されることに
なる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同じ時相の複数の指標値を取得でき、それらを同時表示
できるという利点がある。また、本発明によれば複数の
関心領域の設定をより簡便に行うことが可能となる。
同じ時相の複数の指標値を取得でき、それらを同時表示
できるという利点がある。また、本発明によれば複数の
関心領域の設定をより簡便に行うことが可能となる。
【図１】 本発明に係る超音波診断装置の好適な実施形
態を示すブロック図である。
態を示すブロック図である。
【図２】 Ｂモード画像上におけるＲＯＩの設定を示す
図である。
図である。
【図３】 表示器に表示されるＩＢ値曲線及び差分曲線
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図４】 各種のＲＯＩパターンを示す図である。
【図５】 結合ＲＯＩの利用方法を示す図である。
【図６】 Ｉ字型をしたＲＯＩの利用方法を示す図であ
る。
る。
【図７】 ＩＢ値曲線及び差分曲線の作成に関わる動作
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
１０ 探触子、１２ 送受信器、１４ 制御部、１６
ＲＯＩ設定器、１８検波器、２０ 表示処理部、２２
表示器、２４ 直交検波器、２６ パワー演算器、２８
ＩＢ値演算器。
ＲＯＩ設定器、１８検波器、２０ 表示処理部、２２
表示器、２４ 直交検波器、２６ パワー演算器、２８
ＩＢ値演算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 8/00 - 8/15
Claims (6)
- 【請求項１】 超音波の送受波を行う送受波手段と、 前記送受波手段からの受信信号に基づいて断層画像を形
成する断層画像形成手段と、 前記断層画像上で第１関心領域及び第２関心領域を設定
するための関心領域設定手段と、 前記受信信号に基づいてパワーを演算するパワー演算手
段と、 前記第１関心領域内でパワーを積分することによりイン
テグレイテッドバックスキャッター値としての第１指標
値を演算する第１指標値演算手段と、 前記第２関心領域内でパワーを積分することによりイン
テグレイテッドバックスキャッター値としての第２指標
値を演算する第２指標値演算手段と、 前記第１指標値の時間変化を表す第１指標値グラフを作
成する第１指標値グラフ作成手段と、 前記第２指標値の時間変化を表す第２指標値グラフを作
成する第２指標値グラフ作成手段と、 前記第１指標値グラフ及び前記第２指標値グラフが表示
される表示手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の装置において、 前記第１関心領域及び前記第２関心領域は同一の大きさ
を有することを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項３】 請求項２記載の装置において、 前記第１関心領域及び前記第２関心領域は相互に連結し
て連結対を構成し、それらが一体的に画面上で移動操作
されることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項４】 請求項３記載の装置において、 前記連結対の境界線の向きが互いに異なる複数の連結対
を発生させる手段と、前記複数の連結対の中で、組織境
界線の向きに応じて、いずれかの連結対をユーザー選択
させる手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項５】 請求項１記載の装置において、 前記第１指標値と前記第２指標値の差分を演算する指標
値差分演算手段と、 前記指標値差分のグラフを作成する指標値差分グラフ形
成手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項６】 超音波の送受波を行う送受波手段と、 前記送受波手段からの受信信号に基づいて断層画像を形
成する画像形成手段と、前記受信信号に基づいてパワーを演算するパワー演算手
段と、 前記断層画像上に第１関心領域及び第２関心領域を連結
させた連結対を生成する連結対生成手段と、 前記断層画像上で前記連結対を移動操作させるための移
動操作手段と、 前記第１関心領域内でパワーを積分することによりイン
テグレイテッドバックスキャッター値としての第１指標
値を演算し、及び、前記第２関心領域内でパワーを積分
することによりインテグレイテッドバックスキャッター
値としての第２指標値を演算する演算処理手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32910998A JP3349671B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32910998A JP3349671B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 超音波診断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000152934A JP2000152934A (ja) | 2000-06-06 |
| JP3349671B2 true JP3349671B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=18217720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32910998A Expired - Fee Related JP3349671B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3349671B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4768315B2 (ja) * | 2005-05-20 | 2011-09-07 | テルモ株式会社 | 超音波信号処理装置及び超音波信号処理方法 |
-
1998
- 1998-11-19 JP JP32910998A patent/JP3349671B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000152934A (ja) | 2000-06-06 |
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