JP3349351B2 - 携帯電話機の基地局ユニット - Google Patents

携帯電話機の基地局ユニット

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JP3349351B2
JP3349351B2 JP17828896A JP17828896A JP3349351B2 JP 3349351 B2 JP3349351 B2 JP 3349351B2 JP 17828896 A JP17828896 A JP 17828896A JP 17828896 A JP17828896 A JP 17828896A JP 3349351 B2 JP3349351 B2 JP 3349351B2
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大樹 滝口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(パーソナ
ルハンディフォンシステム)等の携帯電話機の基地局ユ
ニットに関し、特に、小形化に好適な構造を有する基地
局ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機として普及しつつあるPHS
においては、屋外の適所に複数の基地局が設置され、最
寄りの基地局との間で無線通信を行なうことによって、
該基地局が電話回線との間の電話通信を中継して、PH
Sの子機どうし、或いは一般の電話機との間で通話が実
現される。
【0003】従来のPHSの基地局は、屋外に立設した
支柱に、その上部には通信用のアンテナ、その下方に
は、複数の回路モジュールを内蔵した基地局ユニットを
取り付けて構成されている。基地局ユニットは、密閉構
造を有する直方体状のケーシングの内部に前記複数の回
路モジュールを設置すると共に、ケーシング表面には複
数枚の放熱フィンを突設して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の基地
局ユニットのケーシングは、一般に、上方及び下方が開
口した胴体と、該胴体の上方の開口を塞ぐ上蓋と、該胴
体の下方の開口を塞ぐ下蓋とを互いに接合して構成され
ており、胴体と上蓋の接合部、及び胴体と下蓋の接合部
には夫々、環状のシールドパッキンが介在して、密閉構
造を実現していた。
【0005】しかしながら、上記の如くケーシングが3
分割構造を有する従来の基地局ユニットにおいては、ケ
ーシングの内部へ複数枚の回路基板を取り付ける組立工
程や、ケーシングから基板を取り外すメンテナンス時の
作業性を確保するため、ケーシングをある程度大形に形
成せざるを得ず、この結果、基地局ユニットが大形化、
大重量化して、その設置スペースや取付け構造の点で問
題を生じていた。そこで、ケーシングの胴部を更に2分
割して、全体として4分割構造を有するケーシングを採
用して、回路基板の組立や取外しの際の作業性を改善す
ると共に、基地局ユニットの小形化、軽量化を図る方策
が考えられる。
【0006】ところが、4分割構造を有するケーシング
においては、上記2本の環状シールドパッキンの他に、
2分割されたケーシング胴部の接合面に介在すべき2本
の棒状シールドパッキンが必要となる。この場合、環状
シールドパッキンと棒状シールドパッキンとは別体であ
るから、両シールドパッキンの間に、パッキンどうしが
単に接触するだけのシールド不連続部が生じることは避
けられず、該シールド不連続部における液密性が問題と
なる。本発明の目的は、携帯電話機の基地局ユニットに
おいて、ケーシングの小形化を図ると同時に、ケーシン
グに完全な密閉構造を実現することである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る携帯電話機の
基地局ユニットは、密閉構造を有する略直方体状のケー
シングの内部に複数の回路モジュールを内蔵して構成さ
れている。ここで、ケーシングは、複数のケーシング片
を互いに接合して構成され、これらのケーシング片の接
合部には、複数本のシールドパッキンが介在し、1或い
は複数のケーシング片には、前記複数本のシールドパッ
キンの相互間に生じるシールド不連続部に向けて、シー
ル材注入孔が貫通し、該シール材注入孔の出口は、互い
に接合された2つのケーシング片の間に生じる隙間と前
記シールド不連続部とに跨って開口し、該シール材注入
孔から前記隙間及びシールド不連続部へシール材が充填
されている。
【0008】具体的には、ケーシング(11)は、前方及び
上下方向に開口したケーシング基体(2)と、ケーシング
基体(2)の前方の開口を塞ぐ前蓋(3)と、ケーシング基
体(2)の上方の開口を塞ぐ上蓋(4)と、ケーシング基体
(2)の下方の開口を塞ぐ下蓋(5)とからなる4分割構造
を有し、これによって、回路基板の組立や取外しの際の
作業性を改善している。
【0009】ケーシング基体(2)と前蓋(3)の接合部に
は、2本の棒状シールドパッキン(61)(61)が介在すると
共に、ケーシング基体(2)と上蓋(4)の接合部、及びケ
ーシング基体(2)と下蓋(5)の接合部には夫々、環状シ
ールドパッキン(6)が介在している。又、上蓋(4)及び
下蓋(5)には夫々、環状シールドパッキン(6)と棒状シ
ールドパッキン(61)の間のシールド不連続部に向けて、
シール材注入孔(42)(52)が貫通し、該シール材注入孔(4
2)(52)の出口は、ケーシング基体(2)と上蓋(4)或いは
下蓋(5)との接合面間に生じる隙間と前記シールド不連
続部とに跨って開口し、該シール材注入孔(42)(52)から
前記隙間及びシールド不連続部へシール材(60)が充填さ
れている。
【0010】上記密閉構造においては、環状シールドパ
ッキン(6)と棒状シールドパッキン(61)の間に、パッキ
ンどうしが単に接触するだけのシールド不連続部が生じ
ることになるが、該シールド不連続部にはシール材が充
填されて、液密性が確保される。この様に、環状シール
ドパッキン(6)及び棒状シールドパッキン(61)による簡
便なシールド構造と、シール材(60)の充填による液密性
の高いシール構造とを併用することによって、全体とし
て、組立及び分解時の高い作業性と組立状態での完全な
密閉性を実現するのである。
【0011】又、具体的構成において、シール材注入孔
(42)(52)は、シール材注入方向に沿って、一定の内径で
伸びる軸孔部(53)と、該軸孔部の端部から内径が拡大し
て伸びるテーパ孔部(54)とを具えている。該具体的構成
によれば、テーパ孔部(54)から注入したシール材が、テ
ーパ孔部(54)から放射状に放出され、シールド不連続部
の他、ケーシング基体(2)、前蓋(3)及び下蓋(5)の相
互間に生じる僅かな隙間へ充填される。この結果、ケー
シング基体(2)、前蓋(3)、上蓋(4)及び下蓋(5)の広
い範囲に跨る密閉構造が形成されることになる
【0012】更に具体的構成において、シール材注入孔
(42)(52)の軸心は、棒状シールドパッキン(61)の軸心よ
りもケーシング(11)の外側へ偏心している。該具体的構
成によれば、シールド不連続部に対するシール材の供給
量と、その他の隙間部へのシール材の供給量が適正化さ
れて、全体として高い密閉性が実現される。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る携帯電話機の基地局ユニッ
トにおいては、ケーシングが4分割構造を有しているの
で、回路基板の組立や取外しの際の作業性が良好であ
り、これによってケーシングの小形化、ひいてはユニッ
ト本体の軽量化を図ることが出来る。然も、シールドパ
ッキンによるシールド構造とシール材の充填によるシー
ル構造の併用によって、4分割構造のケーシングに対し
て高い液密性を有する密閉構造が実現される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をPHSの基地局ユ
ニットに実施した形態につき、図面に沿って具体的に説
明する。
【0015】全体構成 図1は、本発明に係る基地局ユニットを構成すべきユニ
ット本体(1)を表わし、図2〜図5は、ユニット本体
(1)が上下一対の締結機構(8′)(8)によって支柱(10)
に取り付けられている状態を表わしている。直方体状に
形成されたケーシング(11)は、高い液密性の密閉構造を
有すると共に、ケーシング表面には、複数枚の放熱フィ
ン(21)(22)(31)が突設されている。又、ケーシング(11)
の上面には、アンテナ(図示省略)と接続するための複数
のコネクター(12)が配備されている。
【0016】図6はユニット本体(1)の分解状態を表わ
している。又、図7〜図10は、分解状態の各要部を拡
大して表わしている。前記ケーシング(11)は、前方及び
上下方向に開口した断面コ字状を呈するケーシング基体
(2)と、ケーシング基体(2)の前方の開口を塞ぐ前蓋
(3)と、ケーシング基体(2)の上方の開口を塞ぐ上蓋
(4)と、ケーシング基体(2)の下方の開口を塞ぐ下蓋
(5)とを、互いにビス止め固定することによって一体化
されると共に、ケーシング基体(2)と前蓋(3)の間に
は、2本の棒状シールドパッキン(61)(61)が介在し、ケ
ーシング基体(2)と上蓋(4)の間、及びケーシング基体
(2)と下蓋(5)の間には夫々、環状シールドパッキン
(6)が介在して、密閉構造が実現されている。ケーシン
グ基体(2)の内部には、電話通信のための回路基板(7
b)、ハイパワーアンプモジュール(71)等の複数の回路モ
ジュールが取り付けられている。又、上蓋(4)の内面に
は、撹拌ファン(70)及び回路基板(7c)が設置されてい
る。更に、下蓋(5)の内面には、電源モジュール(図示
省略)が設置されている。尚、ハイパワーアンプモジュ
ール(71)は、全ての回路モジュールの中で最も大きな発
熱量を有するものであって、図8の如く、シリコンゴム
製の熱伝導シート(72)を介して、ケーシング基体(2)の
内面に固定される。
【0017】上述の如く、ケーシング(11)は、ケーシン
グ基体(2)、前蓋(3)、上蓋(4)、及び下蓋(5)からな
る4分割構造を有しているので、ケーシング(11)に対す
る回路モジュールの組み付けが容易であり、これによっ
て、複数の回路モジュールを密に配置することが出来
る。又、メンテナンスの際には、回路モジュールの取り
外しが容易であるため、作業性が良好である。
【0018】放熱構造の詳細 図7及び図8に示す様に、ケーシング基体(2)の両側面
には、背の低い複数枚の側部放熱フィン(22)が突設され
ている。又、ケーシング基体(2)の背面には、背の高い
複数枚の背部放熱フィン(21)(21)が、前記支柱(10)の収
容空間を挟み込むことの出来る間隔をあけた2つのフィ
ン群に分散して突設され、両フィン群の間には、背の低
い複数枚の背部放熱フィン(20)が突設されている。又、
図7に示す様に、前蓋(3)の表面には、背の低い複数枚
の放熱フィン(31)が突設されている。更に、上蓋(4)に
は、図1に示す様に背の低い複数枚の放熱フィン(41)
が、下蓋(5)には、図10に示す様に背の低い複数枚の
放熱フィン(51)が突設されている。
【0019】上記放熱構造において、ケーシング基体
(2)の背面には、図8に示す如くハイパワーアンプモジ
ュール(71)と背中合せに、背の高い複数枚の背部放熱フ
ィン(21)(21)が突設されているので、該背面は、他の表
面領域よりも放熱性が高く、ハイパワーアンプモジュー
ル(71)が発する熱は効率的に背部放熱フィン(21)(21)か
ら外部へ放散されることとなり、ケーシング内部の過熱
が防止される。
【0020】又、図2〜図4に示す如くユニット本体
(1)を支柱(10)に取り付けた状態で、支柱(10)は、前記
背の高い背部放熱フィン(21)(21)の2つのフィン群の間
に収容されると共に、前記背の低い背部放熱フィン(20)
と対向することになる。従って、背の高い放熱フィンを
ケーシング(11)の他の表面領域に突設した場合に比べ
て、支柱(10)からのケーシング(11)の突出量は小さく抑
えられ、周囲の構造物との干渉が回避される。
【0021】又、ユニット本体(1)内には、上部に撹拌
ファン(70)が取り付けられて、ケーシング(11)内の空気
を常時撹拌しているので、ケーシング(11)内部の温度の
偏りが抑制され、局所的な過熱が防止される。
【0022】更に又、ユニット本体(1)は、ケーシング
(11)が支柱(10)に可及的に接近した状態で支柱(10)に取
り付けられるので、ユニット本体(1)の重心位置が支柱
(10)から大きく離れることがない。従って、ユニット本
体(1)の重量によって締結機構(8′)(8)に作用するモ
ーメントは小さく、締結機構(8)の構造を簡易なものと
することが可能である。
【0023】密閉構造の詳細 図7及び図8に示す如く、ケーシング基体(2)の前方端
面には、2本の棒状シールドパッキン(61)(61)が嵌るパ
ッキン溝(23)(23)が凹設されている。又、図9に示す如
く上蓋(4)の内面外周部には、環状シールドパッキン
(6)が嵌るパッキン溝(43)が凹設されている。更に、図
10に示す下蓋(5)の内面外周部には、環状シールドパ
ッキン(6)が嵌るパッキン溝(図示省略)が凹設されてい
る。
【0024】ところで、上記4分割構造のケーシング(1
1)の密閉構造においては、環状シールドパッキン(6)と
棒状シールドパッキン(61)の間にシールド構造の不連続
部が生じることは避けられず、これらのシールド不連続
部における液密性が問題となる。この様なシールド不連
続部は、2本の棒状シールドパッキン(61)(61)の両端部
に、全部で4箇所生じることになる。そこで本発明にお
いては、これら4箇所のシールド不連続部にシールド材
を充填した密閉構造を採用している。即ち、上蓋(4)に
は、図9の如く、2つのシールド不連続部に対応させ
て、2つのシール材注入孔(42)(42)を開設すると共に、
下蓋(5)には、図10の如く、2つのシールド不連続部
に対応させて、2つのシール材注入孔(52)(52)を開設
し、これらのシール材注入孔(42)(42)(52)(52)から、速
乾性を有する液状シリコンゴム等のシールド材を注入す
る。
【0025】例えば、下蓋(5)のシール材注入孔(52)は
図11及び図12に示す如く、環状シールドパッキン
(6)と棒状シールドパッキン(61)の間のシールド不連続
部に対応させて開設されるが、その位置は、棒状シール
ドパッキン(61)の軸心位置よりもケーシングの外側へ僅
かにずれている。又、シール材注入孔(52)は、図12に
矢印で示す注入方向に沿って伸びる軸孔部(53)及びテー
パ孔部(54)から構成されている。
【0026】従って、シール材注入孔(52)の軸孔部(53)
から注入されたシール材(60)は、テーパ孔部(54)を経て
放射状に拡がり、図12及び図13に示す様に、環状シ
ールドパッキン(6)と棒状シールドパッキン(61)の間の
シールド不連続部や、ケーシング基体(2)、前蓋(3)及
び下蓋(5)の間に生じる僅かな隙間を埋める。又、図1
2には便宜上、図示を省略しているが、シール材注入孔
(52)の内部にも、シール材(60)が充填される。この結
果、ケーシング基体(2)、前蓋(3)、上蓋(4)及び下蓋
(5)の間に完全な密閉構造が実現されることになる。
尚、棒状シールドパッキン(61)は断面がリング状に形成
されており、前記シール材注入孔から注入されたシール
材(60)は、図13の如く棒状シールドパッキン(61)の内
部にも侵入して、密閉構造を完全なものとする。
【0027】又、上記密閉構造によれば、完全な密閉状
態が実現されるばかりでなく、メンテナンスのためにケ
ーシング(11)を分解する場合には、シール材(60)の充填
領域は必要最小限に抑えられているので、分解は容易で
あり、良好な作業性が得られる。
【0028】取付け構造の詳細 図2〜図4に示す如く、ユニット本体(1)は、上下一対
の締結機構(8′)(8)によって支柱(10)に取り付けられ
るのであるが、例えば下方の締結機構(8)は、図14に
示す構造を有している。
【0029】即ち、締結機構(8)は、ケーシング基体
(2)にビス止めされた固定金具(81)と、該固定金具(81)
との間で支柱(10)を挟持すべき押え金具(88)と、押え金
具(88)の両端部を固定金具(81)に連結するための左右一
対の連結ねじ部材(82)とを具えている。各連結ねじ部材
(82)は、図15に示す如く、断面六角形の角軸部(83)の
両端に夫々ねじ部(84)(85)を突設して構成される。又、
固定金具(81)には、図14の如く両連結ねじ部材(82)の
ケーシング基体(2)側のねじ部(84)(84)をねじ込むべき
左右一対の固定ナット(86)が、夫々固定金具(81)の内面
に溶接固定(80)されている。
【0030】両連結ねじ部材(82)(82)を固定ナット(86)
(86)にねじ込んで固定金具(81)に取り付けた後、押え金
具(88)の両端部に開設した左右一対の丸孔(図示省略)へ
連結ねじ部材(82)(82)のねじ部(85)(85)を貫通させ、図
示の如く固定金具(81)との間に支柱(10)を挟み込む。そ
して、押え金具(88)の前記丸孔を貫通して突出する両連
結ねじ部材(82)(82)のねじ部(85)(85)に、締付けナット
(87)(87)を螺合させる。押え金具(88)に締付け力が作用
する直前まで締付けナット(87)をねじ込んだ状態では、
図4の如くねじ部(85)には所定のねじ込み余裕Aが残っ
ており、このねじ込み余裕がなくなるまで完全に締付け
ナット(87)をねじ込むことによって、支柱(10)に対する
所定の締結力が発揮される。従って、取付け現場では単
に、押え金具(88)が弾性変形して連結ねじ部材(82)の角
軸部(83)の端面に当たるまで、締付けナット(87)を閉め
込めばよい。
【0031】一方、上方の締結機構(8′)は、固定金具
(81)にピン(89)を具えておらず、この点を除いて図14
に示す構造と同一の構造を有している。ユニット本体
(1)を締結機構(8)(8′)によって支柱(10)に取り付け
る際には、先ず、下方の締結機構(8)を構成するピン(8
9)を支柱(10)の穴に嵌入させて、ユニット本体(1)の荷
重を、ピン(89)と支柱(10)の嵌合によって受け止めた状
態で、上方の締結機構(8′)によってユニット本体(1)
の上部を支柱(10)に固定し、その後、下方の締結機構
(8)によってユニット本体(1)の下部を支柱(10)に固定
すればよい。従って、ユニット本体(1)を支柱(10)に取
り付ける作業は簡易である。
【0032】又、各締結機構(8)(8′)において、連結
ねじ部材(82)を固定ナット(86)にねじ込む作業は、連結
ねじ部材(82)の角軸部(83)にスパナなどの工具を係合さ
せて行なうことが出来、この際、工具は、ねじ部(84)と
固定ナット(86)の螺合部と近い位置に係合させることが
出来るので、連結ねじ部材(82)には回転トルクのみを与
えることが出来る。又、連結ねじ部材(82)のねじ部(85)
に締付けナット(87)をねじ込む作業は、締付けナット(8
7)に直接に工具を係合させて行なうことが出来るので、
締付けナット(87)には回転トルクのみを与えることが出
来る。
【0033】仮に、固定金具(81)と押え金具(88)の連結
を、一般的なボルトとナットによって行なう場合は、ナ
ットを固定金具(81)の内面に保持せねばならないばかり
でなく、ボルトの先端をナットにねじ込む際、工具はボ
ルトの頭部に係合させることとなるので、工具による回
転トルクの付与位置が、ボルトとナットの螺合部から大
きく離れる結果、螺合部には、回転トルク以外に、回転
軸を傾けようとする曲げ力が作用する虞れがある。この
様な曲げ力が作用すると、過大なねじ込み力やねじ戻し
力が必要となり、場合によってはねじ山が損傷すること
となる。これに対し、本発明の締結機構(8)(8′)にお
いては、上述の如く回転トルクの付与位置と螺合部の位
置とが近接或いは一致しているので、上記の如き曲げ力
は作用せず、必要最小限の力で適切なねじ込みを行なう
ことが出来る。
【0034】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基地局ユニットのユニット本体の
斜視図である。
【図2】支柱に取り付けられたユニット本体の平面図で
ある。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の正面図である。
【図5】同上の背面図である。
【図6】ユニット本体の分解斜視図である。
【図7】ケーシング基体及び前蓋の分解斜視図である。
【図8】ケーシング基体及びハイパワーアンプモジュー
ルの分解斜視図である。
【図9】ケーシング基体及び上蓋の分解斜視図である。
【図10】ケーシング基体及び下蓋の分解斜視図であ
る。
【図11】環状シールドパッキンと棒状シールドパッキ
ンの間のシールド不連続部と、シール材注入孔の位置関
係を表わす平面図である。
【図12】前記シールド不連続部に対するシール構造を
表わす垂直断面図である。
【図13】同上の水平断面図である。
【図14】締結機構を表わす平面図である。
【図15】連結ねじ部材の平面図である。
【符号の説明】
(1) ユニット本体 (10) 支柱 (11) ケーシング (2) ケーシング基体 (21) 背部放熱フィン (22) 側部放熱フィン (3) 前蓋 (31) 放熱フィン (4) 上蓋 (41) 放熱フィン (42) シール材注入孔 (5) 下蓋 (51) 放熱フィン (52) シール材注入孔 (6) 環状シールドパッキン (61) 棒状シールドパッキン (60) シールド材 (71) ハイパワーアンプモジュール (8) 締結機構 (81) 固定金具 (82) 連結ねじ部材 (86) 固定ナット (87) 締付けナット (88) 押え金具 (89) ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−167781(JP,A) 実開 昭53−111339(JP,U) 実開 平5−34357(JP,U) 実開 昭58−147285(JP,U) 実開 昭63−90896(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話機と無線通信を行なって、携帯
    電話機と電話回線の間の電話通信を中継すべき基地局ユ
    ニットであって、密閉構造を有する略直方体状のケーシ
    ングの内部に複数の回路モジュールを内蔵して構成さ
    れ、前記ケーシングは、複数のケーシング片を互いに接
    合して構成され、これらのケーシング片の接合部には、
    複数本のシールドパッキンが介在し、1或いは複数のケ
    ーシング片には、前記複数本のシールドパッキンの相互
    間に生じるシールド不連続部に向けて、シール材注入孔
    が貫通し、該シール材注入孔の出口は、互いに接合され
    た2つのケーシング片の間に生じる隙間と前記シールド
    不連続部とに跨って開口し、該シール材注入孔から前記
    隙間及びシールド不連続部へシール材が充填されている
    ことを特徴とする携帯電話機の基地局ユニット。
  2. 【請求項2】 携帯電話機と無線通信を行なって、携帯
    電話機と電話回線の間の電話通信を中継すべき基地局ユ
    ニットであって、密閉構造を有する略直方体状のケーシ
    ング(11)の内部に複数の回路モジュールを内蔵して構成
    され、前記ケーシング(11)は、前方及び上下方向に開口
    したケーシング基体(2)と、ケーシング基体(2)の前方
    の開口を塞ぐ前蓋(3)と、ケーシング基体(2)の上方の
    開口を塞ぐ上蓋(4)と、ケーシング基体(2)の下方の開
    口を塞ぐ下蓋(5)とを互いに接合して構成され、ケーシ
    ング基体(2)と前蓋(3)の接合部には、2本の棒状シー
    ルドパッキン(61)(61)が介在すると共に、ケーシング基
    体(2)と上蓋(4)の接合部、及びケーシング基体(2)と
    下蓋(5)の接合部には夫々、環状シールドパッキン(6)
    が介在し、上蓋(4)及び下蓋(5)には夫々、環状シール
    ドパッキン(6)と棒状シールドパッキン(61)の間のシー
    ルド不連続部に向けて、シール材注入孔(42)(52)が貫通
    し、該シール材注入孔(42)(52)の出口は、ケーシング基
    体(2)と上蓋(4)或いは下蓋(5)との接合面間に生じる
    隙間と前記シールド不連続部とに跨って開口し、該シー
    ル材注入孔(42)(52)から前記隙間及びシールド不連続部
    へシール材(60)が充填されていることを特徴とする携帯
    電話機の基地局ユニット。
  3. 【請求項3】 シール材注入孔(42)(52)は、シール材注
    入方向に沿って、一定の内径で伸びる軸孔部(53)と、該
    軸孔部の端部から内径が拡大して伸びるテーパ孔部(54)
    とを接続してなる請求項2に記載の携帯電話機の基地局
    ユニット。
  4. 【請求項4】 シール材注入孔(42)(52)の軸心は、棒状
    シールドパッキン(61)の軸心よりもケーシング(11)の外
    側へ偏心している請求項2又は請求項3に記載の携帯電
    話機の基地局ユニット。
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