JP3347700B2 - レーザマーキング装置 - Google Patents

レーザマーキング装置

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JP3347700B2
JP3347700B2 JP36735599A JP36735599A JP3347700B2 JP 3347700 B2 JP3347700 B2 JP 3347700B2 JP 36735599 A JP36735599 A JP 36735599A JP 36735599 A JP36735599 A JP 36735599A JP 3347700 B2 JP3347700 B2 JP 3347700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理物の表面に
レーザ光線を照射して該表面にレーザマーキングを施す
レーザマーキング装置に関し、より詳細には、該表面が
受ける単位面積当たりのレーザ光線の強度を調節するこ
とで該施されるレーザマーキングの濃さを適正にするレ
ーザマーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光線(レーザ光とも呼ばれる)
は、周波数幅が狭く指向性が強いといった性質を有する
ため、レーザ光線をレンズ等の光学系によって集中させ
ると極めて高いエネルギ密度を得ることができる。一
方、レーザ光線を物体に照射すると、該物体のレーザ光
線吸収率に応じてレーザ光線は該物体に吸収され、吸収
されたレーザ光線が有していた光エネルギは熱エネルギ
となることで、レーザ光線が照射された該物体の表面温
度が上昇する。従って、集中させた高エネルギ密度のレ
ーザ光線を物体に照射することで、レーザ光線が照射さ
れた該物体の表面温度を急激に上昇させ、これにより該
物体の表面を溶融させ蒸発させることができる。このた
め物体の表面にレーザ光線を照射して、該照射された部
分を彫り込むことや変色させることで文字、図形、記号
等(以下、これらを「マーク」という。)を現すことが
できる。このようにして被処理物の表面にマークを現す
ことをレーザマーキングといい、印刷等による場合とは
異なりインク等は不要であることから様々な分野におい
て利用されつつある。
【0003】図8は、従来のレーザマーキング装置を示
す概念図である。図8を参照して、従来のレーザマーキ
ング装置115について説明する。まず、既知の方法に
よってレーザ光線101を発生させ、スキャナ103へ
と導く。スキャナ103はY軸スキャナ105とX軸ス
キャナ107とからなる。Y軸スキャナ105はY軸モ
ータ105aとそれによって回動されるY軸反射鏡10
5bとからなり、X軸スキャナ107はX軸モータ10
7aとそれによって回動されるX軸反射鏡107bとか
らなる。X軸反射鏡107bの回動軸は略水平になるよ
うに、Y軸反射鏡105bの回動軸は略鉛直になるよう
に、そしてX軸反射鏡107bとY軸反射鏡105bと
が略同一高さになるように配置されている。レーザ光線
101は、Y軸スキャナ105のY軸反射鏡105bに
よって反射された後、さらにX軸スキャナ107のX軸
反射鏡107bによって反射され、集光レンズ109へ
導かれる。集光レンズ109はレーザ光線101を集光
しエネルギ密度を高めて集光レーザ光線101aとし、
被処理物111の表面111aに集光レーザ光線101
aを照射する。このようなレーザマーキング装置115
を用いると、Y軸モータ105aによってY軸反射鏡1
05bを回動させX軸モータ107aによってX軸反射
鏡107bを回動させることで、被処理物111の表面
111aの任意位置に集光レーザ光線101aを照射す
ることができ、表面111aの任意位置にレーザマーキ
ングを施すことができる。なお、図8のレーザマーキン
グ装置115では、Y軸モータ105aによってY軸反
射鏡105bを回動させることで集光レーザ光線101
aの照射位置を図8中矢印Y方向に、そしてX軸モータ
107aによってX軸反射鏡107bを回動させること
で集光レーザ光線101aの照射位置を図8中矢印X方
向に移動させる。
【0004】図9は、図8に示されたレーザマーキング
装置115によってレーザ光線が照射された被処理物1
11の断面図である(図8中、円Aに囲まれた部分の断
面図である)。なお、図9は、被処理物111の表面1
11aに対して垂直な面で切断したところを示してお
り、レーザマーキング開始直後の状態を上側の(a)に
示しレーザマーキング完了の状態を下側の(b)に示し
ている。図9を参照して、レーザマーキング処理につい
て説明する。まず、上側の(a)から、集光レンズ10
9を通過した集光レーザ光線101aは、集光レンズ1
09から遠ざかるにつれて絞り込まれ、焦点121にお
いて収斂し、焦点121よりも集光レンズ109から遠
ざかると拡がっている。焦点121よりも集光レンズ1
09から遠ざかり、集光レーザ光線101aがやや拡が
った状態で表面111aに照射されている。集光レーザ
光線101aが照射された部分は、温度が急激に上昇し
溶融し蒸発するので、下側の(b)に示すように凹部1
23が形成されこれによってレーザマーキングを施すこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8及び
図9に示されるような従来のレーザマーキング装置11
5では、被処理物111の表面111aとレーザ光線の
焦点121との距離が変化すると、レーザ光線の集光度
合い(絞り込み)が異なる。即ち、該距離が小さいほど
レーザ光線は集光されているので照射される表面111
aの単位面積当たり受けるエネルギは大きいが(照射さ
れる面積は小さい)、逆に、該距離が大きいほどレーザ
光線は拡がっているので照射される表面111aの単位
面積当たり受けるエネルギは小さくなる(照射される面
積は大きい)。このため該距離が変化すると、表面11
1a単位面積当たり受けるエネルギ量が、レーザマーキ
ングを施すのに適正なエネルギ量に比して過不足が生じ
る。例えば、表面111a単位面積当たり受けるエネル
ギ量が、適正なエネルギ量に比して過剰な場合には被処
理物が破損したり、不足の場合にはレーザマーキングが
十分な濃さで形成されないといった問題がある。従っ
て、表面111aと焦点121との距離が一定しない場
合、例えば、被処理物111の表面111aに凹凸が形
成されていたり、個々の被処理物111の表面111a
の高さが異なるときには、レーザマーキングを適用する
ことが難しいことがあった。
【0006】そこで本発明では、レーザマーキングを施
すべき被処理物の表面とレーザ光線の焦点との距離が変
化しても、レーザ光線の照射によって該表面が単位面積
当たり受けるエネルギ量がほぼ一定になるレーザマーキ
ング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザマーキン
グ装置(以下、「本装置」という。)は、被処理物の表
面にレーザ光線を照射して該表面にレーザマーキングを
施すレーザマーキング装置であって、該表面に照射され
るレーザ光線の強度を変える物理量を調整する強度調整
手段と、該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した
特定のパラメータを決定するパラメータ決定手段と、該
決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段の
前記物理量を制御する強度制御手段と、を備えてなる、
レーザマーキング装置である。本装置において使用する
「レーザ光線」は、レーザマーキングを施す前記被処理
物の種類等に応じて様々なレーザ光線の中から適宜選択
されればよく特に限定されるものではないが、例えば、
アルゴンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、CO レー
ザ、ルビーレーザ、半導体レーザ、YAGレーザ、エキ
シマレーザ、X線レーザ、化学レーザ等を用いてもよ
い。そしてここにいう「レーザマーキング」とは、被処
理物の表面にレーザ光線を照射することで、該レーザ光
線が照射された部分がその他の部分とは視覚的又は触覚
的に異なって認識できるように処理することをいい、そ
れによって形成される該照射された部分がいかなる形状
を構成するかを問わないが、例えば、該照射された部分
によって文字、図形、記号等(マーク)を構成するもの
であってもよい。
【0008】まず、本装置のパラメータ決定手段が、被
処理物の表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特
定のパラメータを決定する。なお、ここにいう「焦点」
とは、レーザ光線が実際に収斂している場合はその収斂
点を、レーザ光線が前記被処理物やその他の障害物によ
って遮られているために実際には収斂した点が存しない
場合(例えば、収斂する点よりも集光レンズに近い位置
に被処理物を配置したような場合)は前記被処理物やそ
の他の障害物を取り除いたときにレーザ光線が収斂する
点を、いう。
【0009】強度制御手段は、パラメータ決定手段によ
って決定された前記特定のパラメータに応じて後述の強
度調整手段の前記物理量を制御する。
【0010】そして強度調節手段が、強度制御手段によ
って制御された物理量を調節し被処理物の表面に照射さ
れるレーザ光線の強度を変える。ここで被処理物の表面
とレーザ光線の焦点との距離が変化してもレーザ光線が
照射される被処理物表面の単位面積当たりレーザ光線か
ら受けるエネルギ量が略一定になるようにパラメータ決
定手段が前記特定のパラメータを決定するようにすれ
ば、該決定された前記特定のパラメータに応じて該物理
量は制御されるので、被処理物の表面とレーザ光線の焦
点との距離が変化してもレーザ光線の照射によって該表
面が単位面積当たり受けるエネルギ量をほぼ一定にする
ことができる。
【0011】前記物理量は、被処理物の表面に照射され
るレーザ光線の強度を変えることができるものであれば
いかなるものであってもよく、また前記特定のパラメー
タは前記物理量を制御できるものであればいかなるもの
であってもよい。特に限定されるものではないが、例え
ば、前記物理量がレーザ光線の照射出力とし、前記特定
のパラメータが、発生されるレーザ光線の出力と略比例
するレーザ光線発生用の印加電圧周波数(レーザ光線
は、例えば、対向する2つの電極間に高周波電圧を印加
することで該電極間に存するガス(例えば、炭酸ガス
等)の分子を励起させることで発生させることができる
が、このとき該2つの電極間に印加する高周波電圧の周
波数と発生するレーザ光線の出力とは略比例する。この
ため該2つの電極間に印加する高周波電圧の周波数即ち
印加電圧周波数によってレーザ光線出力を変化させるこ
とができる。)としてもよい(以下、「出力変化法」と
いう)。また、一定の出力で発生されるレーザ光線を絞
りによって通過量を絞ってレーザ光線の照射出力を変え
る場合(以下、「絞り変化法」という)であれば、前記
物理量が該絞りを通過するレーザ光線量であり、前記特
定のパラメータは該絞りの絞り量となる。そして、被処
理物の表面とレーザ光線の焦点との距離が変化しても、
被処理物の表面に照射されるレーザ光線の拡がりがほぼ
一定になるようにレーザ光線を集光する集光レンズの焦
点距離を調節するようにしてもよく、この場合(以下、
「焦点変化法」という)であれば、集光レンズとして焦
点距離を自由に変化させることができるいわゆるズーム
レンズを用い、前記物理量がレーザ光線の焦点距離であ
り、前記特定のパラメータは集光レンズの焦点距離を調
節するためのレンズの位置となる。さらに、被処理物の
表面とレーザ光線の焦点との距離が変化した際、被処理
物自身を移動させ該表面と該焦点との距離を一定に保つ
ようにしてもよく、この場合(以下、「被処理物移動
法」という)であれば、前記物理量が被処理物の表面と
レーザ光線の焦点との距離であり、前記特定のパラメー
タは被処理物の位置となる。これら出力変化法、絞り変
化法、焦点変化法、被処理物移動法のうち、出力変化法
は可動部分を設けることなくレーザ光線の強度を変える
ことができるので、本装置の構造を簡単にし、本装置の
信頼性を高め、さらに追従性に優れるので好ましい。そ
して絞り変化法は、発生されるレーザ光線出力を一定に
した状態で絞りの開閉によってレーザ光線強度を変える
ことができるので、レーザ光線の発生を安定した状態で
行うことができるので好ましい。さらに、焦点変化法
は、発生されるレーザ光線出力を一定にすることがで
き、発生したレーザ光線のエネルギーを無駄なく使用す
るので省エネルギーに資することができる。また、被処
理物移動法は、従来からのレーザ照射装置をそのまま使
用することができるので、本装置のコストダウン等を図
ることができる。
【0012】本装置は、レーザ光線の照射位置を示す値
を受け付ける照射位置受付手段を備え、前記パラメータ
決定手段が、該照射位置受付手段によって受け付けられ
た該照射位置を示す値に基づいて前記特定のパラメータ
を決定するものであってもよい。ここにいう「レーザ光
線の照射位置を示す値」とは、レーザ光線を照射する位
置(即ち、前記表面の位置)がレーザ光線の焦点に対し
てどこに位置するかが明らかになるような値をいい、こ
れによってレーザ光線を照射する位置(前記表面)とレ
ーザ光線の焦点との距離を直接又は間接に決定すること
ができ、それに基づきパラメータ決定手段が前記特定の
パラメータを決定することができる。前記被処理物が一
定方向に移動しており、前記照射位置を示す値が前記被
処理物の移動速度であってもよい。前記照射位置を示す
値が、被処理物の搬送方向に関する関数になっていれば
(つまり、被処理物の搬送位置がわかれば、前記照射位
置を示す値が決まる場合)、被処理物が一定方向に移動
している状況では被処理物の移動速度がわかれば前記照
射位置を示す値が決まる。例えば、レーザ光線の照射方
向から見て被処理物の表面に凹凸が存するとき、その凹
凸が移動方向に関する関数になっている場合、被処理物
の移動速度がわかれば該凹凸のどの部分が照射位置にな
っているかを検出することができ、レーザ光線を照射す
る位置がレーザ光線の焦点に対してどこに位置するかを
明らかにすることができる。
【0013】本装置は、前記被処理物の形状を示すデー
タを受け付ける形状データ受付手段を有し、前記パラメ
ータ決定手段が、該受け付けられた形状を示すデータを
も用いて前記特定のパラメータを決定するものであって
もよい。こうすることで、前記被処理物それぞれが同じ
形状を有するものでなくても、形状データ受付手段が前
記被処理物の形状を示すデータを受け付け、前記パラメ
ータ決定手段が、該受け付けられた形状を示すデータを
も用いて前記特定のパラメータを決定するので、各被処
理物に応じた前記特定のパラメータが決定され、各被処
理物の表面が単位面積当たり受けるエネルギ量をほぼ一
定にすることができる。なお、形状データ受付手段が前
記被処理物の形状を示すデータを受け付け、前記パラメ
ータ決定手段が、該受け付けられた形状を示すデータを
も用いて前記特定のパラメータを決定するのは、個々の
被処理物全てに対して別個に行う必要は必ずしもなく、
略同じ形状を有する被処理物は一群として扱い、それら
の各群それぞれに行うようにしてもよい。
【0014】前記被処理物が卵であり、前記形状を示す
データが該卵の重量であってもよい。卵は生の状態で食
されることもありサルモネラ中毒を防止するため等から
個々の卵に賞味期限又は生食期限等の情報を記載するこ
とが好ましく、さらに卵は食品であることから印刷用イ
ンク等の異物を付着させることは好ましくない。このた
め本装置によるレーザマーキングを用いてかかる情報を
記載することが好ましい。一方、卵はその重量に応じて
ほぼ形状が定まっているので、前記形状を示すデータと
して卵の重量を用いることができる。なお、ここにいう
「卵」とは、鶏卵のみならず鶉卵等も含む概念である。
【0015】前記パラメータ決定手段が、該受け付けら
れた形状を示すデータから前記表面と前記レーザ光線の
焦点との間の距離を算出する距離算出手段と、該算出さ
れた距離から前記特定のパラメータを決定する距離−パ
ラメータ変換手段と、を有するものであってもよい。こ
うすることで距離算出手段が該形状を示すデータから前
記表面と前記レーザ光線の焦点との間の距離を算出し、
距離−パラメータ変換手段が該算出された距離から前記
特定のパラメータを決定するので、種類が異なる被処理
物にレーザマーキングする場合でも被処理物の形状を示
すデータを受け付けることでそれぞれの被処理物に適し
た前記特定のパラメータを決定することができる。前記
形状を示すデータが、レーザ光線の照射方向に対して所
定の角度をなす方向から撮影された前記被処理物の表面
の画像データであってもよい。ここにいう「レーザ光線
の照射方向に対して所定の角度をなす方向」とは、レー
ザ光線の照射方向(レーザ光線の進行方向)に対して1
80×n度(ここにnは0、1、2、3、4、・・・の
ように0と自然数とからなる数である。)を除く角度を
なす方向である。レーザ光線が照射される前記表面とレ
ーザ光線の焦点との間の距離を算出するには、レーザ光
線の照射方向に対する前記表面の凹凸を検出する必要が
あり、このため該凹凸を検出するには前記被処理物の表
面の画像データが、該照射方向に対して上述した180
n度を除く角度をなす角度から撮影されたものである必
要がある。また、画像データとしては、アナログデータ
を用いることもできるが、処理の容易性等からはCCD
カメラ等によって撮影されたデジタルデータが好まし
い。
【0016】本装置は、前記表面に施される前記レーザ
マーキングの濃さに影響を与える因子の値を受け付ける
因子受付手段を有し、前記パラメータ決定手段が、該受
け付けられた因子をも用いて前記特定のパラメータを決
定するものであってもよい。前記表面に施されるレーザ
マーキングの濃さに影響を与える因子としては、特に限
定されるものではないが、前記表面又は前記表面周囲に
おける温度、前記表面又は前記表面周囲における湿度、
前記表面を形成している材質がレーザ光線を吸収する度
合い、該材質の熱伝導率(熱伝導率が高ければ周囲への
放熱が大きいので温度上昇が小さくなる)等を例示的に
列挙することができる。とりわけ前記表面又は前記表面
周囲における温度や湿度は、被処理物が取り扱われた状
態によって大幅に変動しレーザマーキングの濃さに大き
な影響を与えるので、これらの因子を考慮して前記特定
のパラメータを決定することが好ましい。
【0017】なお、パラメータ決定手段が前記特定のパ
ラメータを決定する際に用いる前記照射位置を示す値、
前記形状を示すデータ、前記レーザマーキングの濃さに
影響を与える因子について前記特定のパラメータにどの
ように影響するか、そしてどの程度影響するかについて
は必要に応じて変更できるようにしてもよい。これは例
えば、前記特定のパラメータが、前記照射位置を示す
値、前記形状を示すデータ、前記レーザマーキングの濃
さに影響を与える因子の関数として表される際に、それ
ぞれの係数をキーボード等の入力手段を用いて変更でき
るようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。しかしながら、これらによって本
発明は何ら制限されるものではない。
【0019】図1は本装置11を示す概念図である。図
1を参照して、本装置11について説明する。本装置1
1は、個々の鶏卵13に生食可能な期間をレーザマーキ
ングによって記載するレーザマーキング装置である。本
装置11は、キーボードが接続された図示しないコンピ
ュータと、鶏卵13の重量を測定する計量器15と、鶏
卵13を搬送するベルトコンベア17と、ベルトコンベ
ア17を駆動する駆動モータ19と、ベルトコンベア1
7が鶏卵13を搬送する移動速度を検出する速度センサ
21と、鶏卵13の表面にレーザ光線を照射してレーザ
マーキングを施すレーザ照射装置23と、鶏卵の貯蔵ホ
ッパー(図示せず)から鶏卵13を計量器15に搬送し
計量器15にて計量が終了した鶏卵13をベルトコンベ
ア17の一端に載置するトング(鶏卵13を把持して搬
送する装置)25と、ベルトコンベア17の鶏卵13が
載置された上面近傍に配設された図示しない温度計及び
湿度計と、を備えてなる。
【0020】まず、養鶏場にて集荷された被処理物たる
鶏卵13は、外観検査、洗浄、乾燥、透光検査を受けて
貯蔵ホッパー(図示せず)へ導入される。貯蔵ホッパー
に存する鶏卵13は、トング25によって計量器15へ
と搬送され、計量器15にて重量が計量される。計量さ
れた重量データは、該図示しないコンピュータに送信さ
れる。そして計量が完了した鶏卵13は、再びトング2
5によって計量器15からベルトコンベア17の一端に
載置される。ベルトコンベア17の一端に載置された鶏
卵13は、ベルトコンベア17に沿って一定方向(図1
中、矢印C方向)に移動する。なお、ベルトコンベア1
7には、所定間隔ごとに仕切板17bが立設されてお
り、互いに隣接する仕切板17b同士の間に鶏卵13が
載置されることで、載置された鶏卵13が不意に移動し
ないようにされている。ベルトコンベア17は、その駆
動軸17aが回転数制御された駆動モータ19によって
駆動されることで、その上面に載置された鶏卵13を搬
送する。一方、駆動軸17aには速度センサー21(具
体的には、シャフトエンコーダを使用した)が取り付け
られており、これによって駆動軸17aの回転速度を検
出し、被処理物たる鶏卵13の移動速度を得ることがで
きるようになっている。速度センサー21によって検出
された駆動軸17aの回転速度は、前記図示しないコン
ピュータに常時送信される。一方、ベルトコンベア17
の上面近傍に配設された図示しない温度計と湿度計と
は、鶏卵13の表面周囲における温度と湿度とをそれぞ
れ検出し、該検出された温度データ及び湿度データを前
記図示しないコンピュータに常時送信する。そしてベル
トコンベア17の一端に載置された鶏卵13は、ベルト
コンベア17に沿って一定方向(図1中、矢印C方向)
に移動し所定位置に到達すると、レーザ照射装置23に
よって生食可能期限たる「99−12−3」(1999
年12月3日まで生食可能との意味)が表面にレーザマ
ーキングによって記載される。なお、レーザ照射装置2
3は、後述のようにレーザ光線の照射出力を調節する点
を除いて、図8で既に説明した従来のレーザマーキング
装置115と同様の構造を有している。また、前記図示
しないコンピュータは、受信した重量データに該当する
鶏卵13がレーザ照射装置23の処理領域に位置したこ
とを、鶏卵13がベルトコンベア17の一端に載置され
てから、速度センサー21によって検出された駆動軸1
7aの回転速度を時間によって積分して移動距離を計算
することで検知する。このようにして生食可能期限たる
「99−12−3」が表面にレーザマーキングによって
記載された鶏卵13は、ベルトコンベア17の他端側に
移動され、そこで図示しないトング(把持装置)によっ
て把持され出荷用の箱体に充填されて出荷される。
【0021】前記図示しないコンピュータは、コンピュ
ータにこれを制御するプログラムを内蔵したものであ
る。図2に、本装置11のハードウエア構成を示す概略
ブロック図を示す。前記図示しないコンピュータは、演
算処理を行うCPU251a、CPU251aの作業領
域等となるRAM251b、制御プログラム等を記録す
るROM251c、本装置11の他の構成機器との情報
のやりとりを行うためのインターフェイス251d、を
有する。なお、インターフェイス251dには、キーボ
ード252、ベルトコンベア17の上面近傍に配設され
た温度計30、ベルトコンベア17の上面近傍に配設さ
れた湿度計32、鶏卵13の重量を測定する計量器1
5、ベルトコンベア17が鶏卵13を搬送する移動速度
を検出する速度センサ21、Y軸スキャンコントローラ
ー46を経由してY軸モータ41、X軸スキャンコント
ローラー48を経由してX軸モータ43、レーザ発生器
51、トング25の開閉信号器53(トング25が開閉
されたときに開閉されたことを前記図示しないコンピュ
ータが認識できる信号を発する。)、が接続されてい
る。
【0022】図3に、図2に示したハードウエアとRO
M251cに記録されるプログラムにより実現される前
記コンピュータの機能ブロック図を示す。前記コンピュ
ータは、機能的には、因子受付手段たる因子受付部30
1、形状データ受付手段たる形状データ受付部303、
照射位置受付手段たる照射位置受付部305、出力係数
記憶部307、出力係数読出部309、出力係数抽出部
311、因子考慮部313、強度制御手段たる強度制御
部315、X軸Y軸制御部317とからなる。なお、本
実施形態では、出力係数記憶部307、出力係数読出部
309、出力係数抽出部311、因子考慮部313とに
よってパラメータ決定手段たるパラメータ決定部が構成
されている。
【0023】まず、外観検査、洗浄、乾燥、透光検査を
受けて貯蔵ホッパー(図示せず)へ導入された鶏卵13
は、トング25によって計量器15へと搬送され、計量
器15にて重量が計量される。計量された重量データ
(被処理物の形状を示すデータ)は形状データ受付部3
03へ送信され、一方、計量が完了した鶏卵13は、再
びトング25によって計量器15からベルトコンベア1
7の一端に載置される。なお、ベルトコンベア17の一
端に鶏卵13が載置されたことは、トング開閉信号機5
3が発する信号を照射位置受付部305が受信すること
で検知し、照射位置受付部305は、後述の速度センサ
21から受信する鶏卵13の移動速度を時間で積分しレ
ーザマーキングを施す地点に鶏卵13が位置したことを
検知し、レーザマーキングの開始信号を形状データ受付
部303に送信する。レーザマーキングの開始信号を受
信した形状データ受付部303は、既に受信している前
記重量データをパラメータ決定部の一部である出力係数
読出部309へ送信する。
【0024】一方、出力係数記憶部307には、鶏卵の
重量範囲ごとに後述するパラメータの基礎となる出力係
数が記憶されている。その一例を表1に示す。なお、こ
の出力係数は、鶏卵の重量範囲ごとに、レーザ光線が照
射される鶏卵表面の単位面積当たりレーザ光線から受け
るエネルギ量が略一定になるように、予め鶏卵の形状を
測定して決定されている。 (表1)出力係数記憶部307に記憶された出力係数の表 重量W範囲 変位P(mm) 1 2 3 4 5 6 7・・・ 15g以上16g未満 0.98 0.95 0.91 0.88 0.83 0.79 0.77・・ 16g以上17g未満 0.97 0.93 0.90 0.86 0.80 0.77 0.74・・ 18g以上19g未満 0.95 0.92 0.88 0.84 0.78 0.75 0.73・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ なお、ここにいう変位P(mm)とは、鶏卵の搬送方向
に関して鶏卵の先頭部分を変位P=0mmとしたとき、
搬送方向に沿って搬送後方への変位を示している。従っ
て、搬送されている15g以上16g未満の鶏卵の先頭
部分が通過してからさらに4mm搬送された場合では、
出力係数0.88となる。なお、これらの出力係数は、
キーボード252を通じて自由に書き換えることができ
る。
【0025】前記重量データを形状データ受付部303
から受け付けた出力係数読出部309は、該受け付けた
重量データに該当する出力係数を出力係数記憶部307
から読み出し、後述の出力係数抽出部311に送信す
る。例えば、形状データ受付部303から受け付けた重
量データが16.4gの場合には、出力係数読出部30
9は16.4gが該当する16g以上17g未満のとこ
ろに記憶された(変位P、出力係数)の組として(1、
0.97)、(2、0.93)、(3、0.90)、
(4、0.86)、(5、0.80)、(6、0,7
7)、(7、0.74)・・・を読み出し、これらの組
を後述の出力係数抽出部311に送信する。
【0026】一方、ベルトコンベア17は、その駆動軸
17aが回転数制御された駆動モータ19によって駆動
され、駆動軸17aに取り付けられた速度センサー21
(シャフトエンコーダ)からは照射位置受付部305へ
と駆動軸17aの回転速度に関する信号が常時送信され
る。照射位置受付部305は、ベルトコンベア17の一
端に鶏卵13が載置された旨のトング開閉信号機53が
発する信号を受信した後、速度センサー21から受信し
た駆動軸17aの回転速度に関する信号を時間によって
積分することで鶏卵13が搬送された距離を算出し、鶏
卵13の位置を割り出す。そしてこの割り出された鶏卵
13の位置は、照射位置受付部305から出力係数抽出
部311に常時送信される。
【0027】出力係数抽出部311は、出力係数読出部
309から受信した(変位P、出力係数)の組の中か
ら、照射位置受付部305から受信した鶏卵13の位置
に対応する(変位P、出力係数)の組を抽出する。抽出
された(変位P、出力係数)の組は因子考慮部313へ
送信される。例えば、変位P=5(mm)であれば、
(変位P、出力係数)=(5、0.80)が抽出され
る。なお、変位P(mm)は、鶏卵の搬送方向に関して
鶏卵の先頭部分からの変位量であるので、照射位置受付
部305から受信した鶏卵13の位置から計算すること
ができる。
【0028】ベルトコンベア17の上面近傍に配設され
た温度計30及び湿度計32は、鶏卵13の表面周囲に
おける温度と湿度とをそれぞれ検出し、該検出された温
度データ及び湿度データを因子受付部301へ常時送信
する。因子受付部301は、受信した温度データ及び湿
度データを因子考慮部313へ送信する。因子考慮部3
13は、予め各温度と各湿度に対応する温度湿度係数を
記憶しており、因子受付部301から受信した温度デー
タ及び湿度データに該当する温度湿度係数を抽出し、該
抽出された温度湿度係数を出力係数抽出部311から受
信した(変位P、出力係数)の組の中の出力係数に乗じ
る。この出力係数に温度湿度係数が乗じられたものが、
本実施形態では特定のパラメータとなる。表2に、温度
湿度係数の表の一例を示す。
【0029】 (表2) 温度湿度係数の表の一例 温度(℃)0〜5未満 5〜10未満 10〜15未満 15〜20未満・・・ 湿度(%) 0〜10未満 0.56 0.55 0.54 0.53 10〜20未満 0.60 0.59 0.58 0.57 20〜30未満 0.69 0.68 0.67 0.66 30〜40未満 0.75 0.74 0.73 0.72 40〜50未満 0.84 0.83 0.82 0.81 ・ ・ なお、これらの温度湿度係数は、キーボード252を通
じて自由に書き換えることができる。
【0030】例えば、因子受付部301から因子考慮部
313が受信した温度データが12℃であり、湿度デー
タが36%であれば、表2では温度10〜15未満で湿度30
〜40未満に該当するので、温度湿度係数は0.73が抽
出される。このため前述の(変位P、出力係数)=
(5、0.80)と温度湿度係数0.73とを用いて
(変位P、特定のパラメータ)=(5、0.80×0.
73)=(5、0.584)と決定することができる。
決定された特定のパラメータは、因子考慮部313から
強度制御部315とX軸Y軸制御部317とに並列的に
送信される。
【0031】強度制御部315は、因子考慮部313か
ら受信した前記特定のパラメータに応じて、強度調整手
段たるレーザ発生器51が発生するレーザ光線の照射出
力を制御する。具体的には、ここでは前記特定のパラメ
ータが、レーザ発生器51が発生するレーザ光線の出力
と略比例するレーザ光線発生用の印加電圧周波数(レー
ザ発生器51は、対向する2つの電極間に高周波電圧を
印加することで該電極間に存するガス(例えば、炭酸ガ
ス等)の分子を励起させることでレーザ光線を発生させ
るが、このとき該2つの電極間に印加する高周波電圧の
周波数(印加電圧周波数)とレーザ光線出力とは略比例
するので、該周波数(印加電圧周波数)を変化させるこ
とで該照射出力を変化させることができる。)であり、
該印加電圧周波数を変えることで該照射出力を変え、そ
れにより被処理物たる鶏卵の表面に照射されるレーザ光
線強度を変える。一方、X軸Y軸制御部317は、予め
レーザマーキングによって記載すべき内容を記憶してお
り(キーボード252から入力される)、因子考慮部3
13から受信した(変位P、特定のパラメータ)の中か
ら変位Pに応じたレーザ光線の照射位置に対応してX軸
スキャンコントローラ48とY軸スキャンコントローラ
46とに命令しX軸モータ43とY軸モータ41とを駆
動させ、レーザ光線の照射位置を調節する。なお、本実
施形態では鶏卵の生食期限たる「99−12−3」(1
999年12月3日まで生食可能との意味)が鶏卵の表
面にレーザマーキングによって記載される。なお、レー
ザマーキングによって記載される内容は、キーボード2
52を通じて自由に変更することができる。
【0032】続いて、以上の構成を有する本装置の動作
について前記コンピュータの動作を中心に説明する。図
4に前記コンピュータの動作を示すフローチャートを示
す。まず、形状データ受付部303が、計量器15から
重量データを受け付けたか否か判断し(s401)、受
け付けていれば(YES)後述のs402へ行き、受け
付けていなければ(NO)再びs401に戻る。s40
2ではレーザマーキングを施す地点に鶏卵13が位置し
たか否か判断し(s402)、レーザマーキングを施す
地点に鶏卵13が位置したと判断した場合(YES)に
はレーザマーキングの開始信号を形状データ受付部30
3に送信(s403)し、レーザマーキングを施す地点
に鶏卵13が位置したと判断しない場合(NO)には再
びs402に戻る。レーザマーキングの開始信号を受信
した形状データ受付部303は、既に受信し記憶してい
る前記重量データを出力係数読出部309へ送信する
(s404)。
【0033】s404にて前記重量データを形状データ
受付部303から受け付けた出力係数読出部309は、
該受け付けた重量データに該当する出力係数を出力係数
記憶部307から読み出し、出力係数抽出部311に送
信する(s405)。出力係数抽出部311は、s40
5にて出力係数読出部309から受信した(変位P、出
力係数)の組の中から、照射位置受付部305から受信
する鶏卵13の位置に対応する(変位P、出力係数)の
組を抽出し、抽出された(変位P、出力係数)の組を因
子考慮部313へ送信する(s406)。そして因子受
付部301から常時送信されている温度データ及び湿度
データを因子考慮部313が受け付け(s407)、因
子考慮部313が、受け付けた温度データ及び湿度デー
タに該当する温度湿度係数を抽出し(s408)、該抽
出された温度湿度係数を出力係数抽出部311から受信
した(変位P、出力係数)の組の中の出力係数に乗じて
特定のパラメータを算出する(s409)。
【0034】s409において決定された特定のパラメ
ータは、因子考慮部313から強度制御部315とX軸
Y軸制御部317とに並列的に送信され、所定のレーザ
マーキングが施される(s410)。強度制御部315
は、因子考慮部313から受信した前記特定のパラメー
タに応じて、強度調整手段たるレーザ発生器51が発生
するレーザ光線の照射出力を制御する。そしてX軸Y軸
制御部317は、因子考慮部313から受信した(変位
P、特定のパラメータ)の中から変位Pに応じたレーザ
光線の照射位置に対応してX軸スキャンコントローラ4
8とY軸スキャンコントローラ46とに命令しX軸モー
タ43とY軸モータ41とを駆動させ、レーザ光線の照
射位置を調節する。最後に、X軸Y軸制御部317が必
要な全てのレーザマーキングが完了したか否か判断し
(s411)、全てのレーザマーキングが完了したと判
断した場合(YES)には後述のs412に行き、全て
のレーザマーキングが完了したと判断しない場合(N
O)には前述のs406に行き残りのレーザマーキング
を行う。そして作業終了か否か判断し(s412)、作
業終了であれば(YES)ENDであり、作業終了でな
ければ(NO)s401に戻る。
【0035】ここでは被処理物の形状を示すデータとし
て、被処理物たる鶏卵の重量を用いたがこれに限定され
るものではない。図5は、他の実施形態の本装置71を
示す概念図である。図5を参照して、他の実施形態の本
装置71について説明する。本装置71は、前述の本装
置11に比して被処理物の形状を示すデータとして画像
データを用いる点が異なるのみで、それ以外は同様であ
る。本装置71は、本装置11における計量器15に替
えて、被処理物たる鶏卵13の表面の画像データを撮影
するCCDカメラ91を用いている点が異なる。ここに
レーザ照射装置23から鶏卵13の表面に照射されるレ
ーザ光線の照射方向は略鉛直方向であるが、この照射方
向に対して略90度をなす方向からCCDカメラ91は
鶏卵13の表面の画像データを撮影するように配設され
ている。
【0036】まず、外観検査、洗浄、乾燥、透光検査を
受けて貯蔵ホッパー(図示せず)へ導入された鶏卵13
は、トング25によってベルトコンベア17の一端に載
置される。ベルトコンベア17の一端に載置された鶏卵
13は、ベルトコンベア17に沿って一定方向(図5
中、矢印C方向)に移動する。ベルトコンベア17は、
本装置11の場合と同様、回転数制御された駆動モータ
19によって駆動され、速度センサー21(シャフトエ
ンコーダ)によって駆動軸17aの回転速度を検出し、
鶏卵13の移動速度を得ることができる。ベルトコンベ
ア17の一端に載置された鶏卵13は、ベルトコンベア
17に沿って一定方向(図1中、矢印C方向)に移動し
所定位置(レーザマーキングが施される位置)に到達す
ると、CCDカメラ91によってその表面の画像データ
が撮影され、撮影された画像データは本装置71を管理
等する図示しないコンピュータに送信される。その後、
レーザ照射装置23によって生食可能期限たる「99−
12−3」(1999年12月3日まで生食可能との意
味)が鶏卵13の表面にレーザマーキングによって記載
される。また、前記コンピュータは、鶏卵13がレーザ
照射装置23の処理領域に位置したことを、鶏卵13が
ベルトコンベア17の一端に載置されてから、速度セン
サー21によって検出された駆動軸17aの回転速度を
時間によって積分して移動距離を計算することで検知す
る。
【0037】本装置71を構成する前記コンピュータ
は、本装置11に用いられたコンピュータと同様にコン
ピュータにこれを制御するプログラムを内蔵したもので
ある。本装置71のハードウエア構成を示す概略ブロッ
ク図は、本装置11のものとして図2に示されたものに
比して計量器15に替えてCCDカメラ91を備える点
が異なるのみであるのでここでは省略する。
【0038】図6に、本装置71を構成する前記コンピ
ュータの機能ブロック図を示す。前記コンピュータは、
機能的には、因子受付手段たる因子受付部301、形状
データ受付手段たる形状データ受付部303、照射位置
受付手段たる照射位置受付部305、鶏卵13の表面と
レーザ光線の焦点との間の距離を算出する距離算出手段
たる距離算出部371、該算出された距離から前記特定
のパラメータを決定する距離−パラメータ変換手段たる
パラメータ変換部373、パラメータ抽出部375、因
子考慮部313、強度制御手段たる強度制御部315、
X軸Y軸制御部317とからなる。なお、本実施形態で
は、距離算出部371、距離−パラメータ変換373、
パラメータ抽出部375、因子考慮部313とによって
パラメータ決定手段たるパラメータ決定部が構成されて
いる。
【0039】まず、外観検査、洗浄、乾燥、透光検査を
受けて貯蔵ホッパー(図示せず)へ導入された鶏卵13
は、ベルトコンベア17の一端に載置される。なお、ベ
ルトコンベア17の一端に鶏卵13が載置されたこと
は、トング開閉信号機53が発する信号を照射位置受付
部305が受信することで検知し、照射位置受付部30
5は、後述の速度センサ21から受信する鶏卵13の移
動速度を時間で積分しレーザマーキングを施す地点に鶏
卵13が位置したことを検知し、レーザマーキングの開
始信号を形状データ受付部303に送信する。レーザマ
ーキングの開始信号を受信した形状データ受付部303
は、CCDカメラ91から鶏卵13の表面の画像データ
(被処理物たる鶏卵13の形状を示すデータであり、照
射方向に対して略90度をなす方向から撮影される。)
を受け付け、該受け付けた画像データを距離算出部37
1に送信する。該画像データを受信した距離算出部37
1は、鶏卵13の形状を示すデータたる該画像データか
ら鶏卵13の表面と照射されるレーザ光線の焦点との間
の距離を既知の技術に基づいて算出する。このようにし
て算出された鶏卵13の表面と照射されるレーザ光線の
焦点との間の距離の一例を表3に示す。
【0040】 (表3)鶏卵の表面とレーザ光線の焦点との間の距離の一例 変位P(mm) 1 2 3 4 5 6 7 8 ・・・ 距離D(mm) 27.4 25.1 23.9 21.5 19.0 18.2 16.8 14.9 ・・・ なお、ここにいう変位P(mm)とは、鶏卵の搬送方向
に関して鶏卵の先頭部分を変位P=0mmとしたとき、
搬送方向に沿って搬送後方への変位を示している。この
ようにして求められた鶏卵の表面とレーザ光線の焦点と
の間の距離を示すデータは、距離−パラメータ変換部3
73へ送信される。
【0041】距離−パラメータ変換部373は、鶏卵の
表面とレーザ光線の焦点との間の距離に対応したパラメ
ータを記憶しており、距離算出部371から受信した各
距離を対応するパラメータに変換してゆく。距離−パラ
メータ変換部373が記憶している各距離に対応したパ
ラメータの一例を表4に示す。 なお、これらの距離Dの範囲とそれに対応するパラメー
タは、キーボード252を通じて自由に書き換えること
ができる。
【0042】表4に示したような各距離に対応したパラ
メータを記憶した距離−パラメータ変換部373は、距
離算出部371から受信した各距離を対応するパラメー
タに変換する。その変換の一例を表5に示す。なお、表
5は、表3に示されたものを表4に示したもので変換し
たものである。 (表5)距離Dをパラメータに変換した一例 変位P(mm) 1 2 3 4 5 6 7 8 ・・・ 距離D(mm) 27.4 25.1 23.9 21.5 19.0 18.2 16.8 14.9 ・・・ パラメータ 0.97 0.97 0.94 0.94 0.90 0.90 0.90 0.83 ・・・
【0043】このようにして変換されたパラメータは距
離−パラメータ変換部373からパラメータ抽出部37
5へ送信される。一方、パラメータ抽出部375は、照
射位置受付部305から鶏卵13の位置を示す信号を常
時受信しており、該位置を示す信号から変位P(mm)
を算出し、変位P(mm)の小数点1位を四捨五入した
値に対応するパラメータを表5の記憶内容から抽出す
る。例えば、算出された変位P(mm)が6.6mmで
あれば変位P=7mmのときのパラメータ0.90を抽
出する。このように抽出されたパラメータはパラメータ
抽出部375から因子考慮部313へ送信される。
【0044】ベルトコンベア17の上面近傍に配設され
た温度計30及び湿度計32は、鶏卵13の表面周囲に
おける温度と湿度とをそれぞれ検出し、該検出された温
度データ及び湿度データを因子受付部301へ常時送信
する。因子受付部301は、受信した温度データ及び湿
度データを因子考慮部313へ送信する。因子考慮部3
13は、本装置11の因子考慮部313と同様に、予め
各温度と各湿度に対応する温度湿度係数を記憶してお
り、因子受付部301から受信した温度データ及び湿度
データに該当する温度湿度係数を抽出し、該抽出された
温度湿度係数をパラメータ抽出部375から受信したパ
ラメータに乗じ、特定のパラメータを算出し決定する。
【0045】決定された特定のパラメータは、因子考慮
部313から強度制御部315とX軸Y軸制御部317
とに並列的に送信される。強度制御部315は、因子考
慮部313から受信した前記特定のパラメータに応じ
て、強度調整手段たるレーザ発生器51が発生するレー
ザ光線の照射出力を制御する。具体的には、ここでは前
記特定のパラメータが、レーザ発生器51が発生するレ
ーザ光線の出力と略比例するレーザ光線発生用の印加電
圧周波数(レーザ発生器51は、対向する2つの電極間
に高周波電圧を印加することで該電極間に存するガス
(例えば、炭酸ガス等)の分子を励起させることでレー
ザ光線を発生させるが、このとき該2つの電極間に印加
する高周波電圧の周波数(印加電圧周波数)とレーザ光
線出力とは略比例するので、該周波数(印加電圧周波
数)を変化させることで該照射出力を変化させることが
できる。)であり、該印加電圧周波数を変えることで該
照射出力を変え、それにより被処理物たる鶏卵の表面に
照射されるレーザ光線強度を変える。一方、X軸Y軸制
御部317は、予めレーザマーキングによって記載すべ
き内容を記憶しており(キーボード252から入力され
る)、因子考慮部313から受信した特定のパラメータ
に付随する変位Pに応じたレーザ光線の照射位置に対応
してX軸スキャンコントローラ48とY軸スキャンコン
トローラ46とに命令しX軸モータ43とY軸モータ4
1とを駆動させ、レーザ光線の照射位置を調節する。な
お、本実施形態では鶏卵の生食期限たる「99−12−
3」が鶏卵の表面にレーザマーキングによって記載され
る。なお、レーザマーキングによって記載される内容
は、キーボード252を通じて自由に変更することがで
きる。
【0046】続いて、以上の構成を有する本装置の動作
について前記コンピュータの動作を中心に説明する。図
7に前記コンピュータの動作を示すフローチャートを示
す。まず、照射位置受付部305は、ベルトコンベア1
7の一端に鶏卵13が載置された信号(トング開閉信号
機53が発する信号)を受け取った後、速度センサ21
から受信する鶏卵13の移動速度を時間で積分し鶏卵1
3の移動距離を算出することによりレーザマーキングを
施す地点に鶏卵13が位置したかどうか判断(s50
1)し、レーザマーキングを施す地点に鶏卵13が位置
したと判断した場合(YES)にはレーザマーキングの
開始信号を形状データ受付部303に発信し(s50
2)、レーザマーキングを施す地点に鶏卵13が位置し
たと判断しない場合(NO)には再びs501に戻る。
なお、照射位置受付部305は、鶏卵13の位置を示す
信号をパラメータ抽出部375へ常時送信する。
【0047】レーザマーキングの開始信号を受信した形
状データ受付部303は、CCDカメラ91から鶏卵1
3の表面の画像データを受け付け、該受け付けた画像デ
ータを距離算出部371に送信する(s503)。該画
像データを受信した距離算出部371は、鶏卵13の形
状を示すデータたる該画像データから鶏卵13の表面と
照射されるレーザ光線の焦点との間の距離を算出する
(s504)。このようにして求められた鶏卵の表面と
レーザ光線の焦点との間の距離を示すデータは、距離−
パラメータ変換部373へ送信される。
【0048】距離−パラメータ変換部373は、受信し
た鶏卵の表面とレーザ光線の焦点との間の距離を示すデ
ータを、自らが記憶している該距離に対応したパラメー
タに照らし合わせパラメータに変換する(s505)。
このようにして変換されたパラメータは距離−パラメー
タ変換部373からパラメータ抽出部375へ送信され
る。一方、パラメータ抽出部375は、照射位置受付部
305から鶏卵13の位置を示す信号を常時受信してお
り、該位置を示す信号から変位P(mm)を算出し、変
位P(mm)の小数点1位を四捨五入した値に対応する
パラメータを距離−パラメータ変換部373から受信し
たパラメータから抽出する(s506)。このように抽
出されたパラメータはパラメータ抽出部375から因子
考慮部313へ送信される。
【0049】ベルトコンベア17の上面近傍に配設され
た温度計30及び湿度計32は、鶏卵13の表面周囲に
おける温度と湿度とをそれぞれ検出し、該検出された温
度データ及び湿度データを因子受付部301へ常時送信
する。因子受付部301は、受信した温度データ及び湿
度データを因子考慮部313へ送信する。因子考慮部3
13は、パラメータ抽出部375から前記抽出されたパ
ラメータを受信すると、因子受付部301からの温度デ
ータ及び湿度データを受け付ける(s507)。そして
因子考慮部313は、予め記憶している各温度と各湿度
に対応する温度湿度係数から、因子受付部301から受
信した温度データ及び湿度データに該当する温度湿度係
数を抽出(s508)し、該抽出された温度湿度係数を
パラメータ抽出部375から受信したパラメータに乗
じ、特定のパラメータを算出する(s509)。
【0050】s509において決定された特定のパラメ
ータは、因子考慮部313から強度制御部315とX軸
Y軸制御部317とに並列的に送信され、所定のレーザ
マーキングが施される(s510)。強度制御部315
は、因子考慮部313から受信した前記特定のパラメー
タに応じて、強度調整手段たるレーザ発生器51が発生
するレーザ光線の照射出力を制御する。そしてX軸Y軸
制御部317は、因子考慮部313から受信した(変位
P、特定のパラメータ)の中から変位Pに応じたレーザ
光線の照射位置に対応してX軸スキャンコントローラ4
8とY軸スキャンコントローラ46とに命令しX軸モー
タ43とY軸モータ41とを駆動させ、レーザ光線の照
射位置を調節する。最後に、X軸Y軸制御部317が必
要な全てのレーザマーキングが完了したか否か判断し
(s511)、全てのレーザマーキングが完了したと判
断した場合(YES)には後述のs512に行き、全て
のレーザマーキングが完了したと判断しない場合(N
O)には前述のs506に行き残りのレーザマーキング
を行う。そして作業終了か否か判断し(s512)、作
業終了であれば(YES)ENDであり、作業終了でな
ければ(NO)s501に戻る。
【0051】なお、これらの実施形態では、レーザ光線
の強度を変える物理量として、レーザ光線の照射出力の
ものを示したが、被処理物の表面へのレーザ光線の照射
面積が略一定になるようにレーザ光線の焦点距離を調節
するようにしてもよい。この焦点距離の調節は、集光レ
ンズの焦点距離を変えるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置を示す概念図である。
【図2】図1に示した本装置のハードウエア構成を示す
概略ブロック図である。
【図3】図2に示したハードウエアとROMに記録され
るプログラムにより実現されるコンピュータの機能ブロ
ック図である。
【図4】本装置のコンピュータの動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】他の実施形態の本装置を示す概念図である。
【図6】他の実施形態の本装置を構成するコンピュータ
の機能ブロック図である。
【図7】他の実施形態の本装置のコンピュータのフロー
チャートである。
【図8】従来のレーザマーキング装置を示す概念図であ
る。
【図9】図8に示されたレーザマーキング装置によって
レーザ光線が照射された被処理物の断面図である。
【符号の説明】
11、71 本装置 13 鶏卵 15 計量器 17 ベルトコンベア 17a 駆動軸 17b 仕切板 19 駆動モータ 21 速度センサ 23 レ−ザ照射装置 25 トング 30 温度計 32 湿度計 41 Y軸モータ 43 X軸モータ 46 Y軸スキャンコントローラー 48 X軸スキャンコントローラー 51 レーザ発生器 53 トング開閉信号器 91 CCDカメラ 101 レーザ光線 101a 集光レーザ光線 103 スキャナ 105 Y軸スキャナ 105a Y軸モータ 105b Y軸反射鏡 107 X軸スキャナ 107a X軸モータ 107b X軸反射鏡 109 集光レンズ 111 被処理物 111a 表面 115 従来のレーザマーキング装置 121 焦点 123 凹部 251a CPU 251b RAM 251c ROM 251d インターフェイス 252 キーボード 301 因子受付部 303 形状データ受付部 305 照射位置受付部 307 出力係数記憶部 309 出力係数読出部 311 出力係数抽出部 313 因子考慮部 315 強度制御部 317 X軸Y軸制御部 371 距離算出部 373 パラメータ変換部 375 パラメータ抽出部

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理物の表面にレーザ光線を照射して該
    表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置で
    あって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該被処理物の形状を示すデータを受け付ける形状データ
    受付手段と、を備え、 該パラメータ決定手段が、該受け付けられた形状を示す
    データをも用いて該特定のパラメータを決定するもので
    あり、 該被処理物が卵であり、該形状を示すデータが該卵の重
    量である、レーザマーキング装置。
  2. 【請求項2】被処理物の表面にレーザ光線を照射して該
    表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置で
    あって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該被処理物の形状を示すデータを受け付ける形状データ
    受付手段と、を備え、 該パラメータ決定手段が、該受け付けられた形状を示す
    データをも用いて該特定のパラメータを決定するもので
    あり、 該形状を示すデータが、レーザ光線の照射方向に対して
    所定の角度をなす方向から撮影された該被処理物の表面
    の画像データである、 レーザマーキング装置。
  3. 【請求項3】前記パラメータ決定手段が、前記受け付け
    られた形状を示すデータから前記表面と前記レーザ光線
    の焦点との間の距離を算出する距離算出手段と、該算出
    された距離から前記特定のパラメータを決定する距離−
    パラメータ変換手段と、を有するものである、請求項1
    又は2に記載のレーザマーキング装置。
  4. 【請求項4】被処理物の表面にレーザ光線を照射して該
    表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置で
    あって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該被処理物の形状を示すデータを受け付ける形状データ
    受付手段と、を備え、 該パラメータ決定手段が、該受け付けられた形状を示す
    データをも用いて該特定のパラメータを決定するもので
    あり、 該物理量がレーザ光線の照射出力である、 レーザマーキング装置。
  5. 【請求項5】被処理物の表面にレーザ光線を照射して該
    表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置で
    あって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該被処理物の形状を示すデータを受け付ける形状データ
    受付手段と、を備え、 該パラメータ決定手段が、該受け付けられた形状を示す
    データをも用いて該特定のパラメータを決定するもので
    あり、 該物理量がレーザ光線の焦点距離である、 レーザマーキング装置。
  6. 【請求項6】前記被処理物が卵であり、前記形状を示す
    データが該卵の重量である、請求項4又は5に記載のレ
    ーザマーキング装置。
  7. 【請求項7】前記パラメータ決定手段が、前記受け付け
    られた形状を示すデータから前記表面と前記レーザ光線
    の焦点との間の距離を算出する距離算出手段と、該算出
    された距離から前記特定のパラメータを決定する距離−
    パラメータ変換手段と、を有するものである、請求項4
    乃至6のいずれかに記載のレーザマーキング装置。
  8. 【請求項8】前記形状を示すデータが、レーザ光線の照
    射方向に対して所定の角度をなす方向から撮影された前
    記被処理物の表面の画像データである、請求項4、5又
    は7に記載のレーザマーキング装置。
  9. 【請求項9】前記表面に施される前記レーザマーキング
    の濃さに影響を与える因子の値を受け付ける因子受付手
    段を有し、 前記パラメータ決定手段が、該受け付けられた因子をも
    用いて前記特定のパラメータを決定するものである、請
    求項4乃至8のいずれかに記載のレーザマーキング装
    置。
  10. 【請求項10】被処理物の表面にレーザ光線を照射して
    該表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置
    であって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該表面に施される該レーザマーキングの濃さに影響を与
    える因子の値を受け付ける因子受付手段と、 を備え、該パラメータ決定手段が、該受け付けられた因
    子をも用いて該特定のパラメータを決定するものであ
    り、 該物理量がレーザ光線の照射出力である、 レーザマーキング装置。
  11. 【請求項11】被処理物の表面にレーザ光線を照射して
    該表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置
    であって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該表面に施される該レーザマーキングの濃さに影響を与
    える因子の値を受け付ける因子受付手段と、 を備え、 該パラメータ決定手段が、該受け付けられた因子をも用
    いて該特定のパラメータを決定するものであり、 該物理量がレーザ光線の焦点距離である、 レーザマーキング装置。
  12. 【請求項12】被処理物の表面にレーザ光線を照射して
    該表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置
    であって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該被処理物の形状を示すデータを受け付ける形状データ
    受付手段と、 該表面に施される該レーザマーキングの濃さに影響を与
    える因子の値を受け付ける因子受付手段と、 を備え、 該パラメータ決定手段が、該受け付けられた形状を示す
    データと、該受け付けられた因子と、の両者をも用いて
    該特定のパラメータを決定するものである、レーザマー
    キング装置。
  13. 【請求項13】前記被処理物が卵であり、前記形状を示
    すデータが該卵の重量である、請求項12に記載のレー
    ザマーキング装置。
  14. 【請求項14】前記パラメータ決定手段が、前記受け付
    けられた形状を示すデータから前記表面と前記レーザ光
    線の焦点との間の距離を算出する距離算出手段と、該算
    出された距離から前記特定のパラメータを決定する距離
    −パラメータ変換手段と、を有するものである、請求項
    12又は13に記載のレーザマーキング装置。
  15. 【請求項15】前記形状を示すデータが、レーザ光線の
    照射方向に対して所定の角度をなす方向から撮影された
    前記被処理物の表面の画像データである、請求項12又
    は14に記載のレーザマーキング装置。
  16. 【請求項16】被処理物の表面にレーザ光線を照射して
    該表面にレーザマーキングを施すレーザマーキング装置
    であって、 該表面に照射されるレーザ光線の強度を変える物理量を
    調整する強度調整手段と、 該表面とレーザ光線の焦点との距離に対応した特定のパ
    ラメータを決定するパラメータ決定手段と、 該決定された特定のパラメータに応じて該強度調整手段
    の前記物理量を制御する強度制御手段と、 該表面に施される該レーザマーキングの濃さに影響を与
    える因子の値を受け付ける因子受付手段と、 を備え、 該パラメータ決定手段が、該受け付けられた因子をも用
    いて該特定のパラメータを決定するものである、レーザ
    マーキング装置。
  17. 【請求項17】前記因子が、前記表面又は前記表面周囲
    における温度又は湿度の少なくとも1である、請求項9
    乃至16のいずれかに記載のレーザマーキング装置。
  18. 【請求項18】レーザ光線の照射位置を示す値を受け付
    ける照射位置受付手段を備え、 前記パラメータ決定手段が、該照射位置受付手段によっ
    て受け付けられた該照射位置を示す値に基づいて前記特
    定のパラメータを決定するものである、請求項1乃至1
    7のいずれかに記載のレーザマーキング装置。
  19. 【請求項19】前記被処理物が一定方向に移動してお
    り、 前記照射位置を示す値が前記被処理物の移動速度であ
    る、請求項18に記載のレーザマーキング装置。
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