JP3347223B2 - 受配電システム - Google Patents

受配電システム

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JP3347223B2
JP3347223B2 JP20992294A JP20992294A JP3347223B2 JP 3347223 B2 JP3347223 B2 JP 3347223B2 JP 20992294 A JP20992294 A JP 20992294A JP 20992294 A JP20992294 A JP 20992294A JP 3347223 B2 JP3347223 B2 JP 3347223B2
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俊彦 宮内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィーダーの状態を
監視するようにした受配電システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の受配電システムの構成図
である。図15において、1は受電線、2は遮断器、3
は高圧を低圧に変換する変圧器、4は母線、5a、5b
はフィーダー、6a、6bは過電流事故が発生したとき
に母線4からフィーダー5a、5bを切り離すフィーダ
ー開閉器、7a、7bは変圧器からなる電源変換手段
で、フィーダー5a、5bの電圧を所定の電圧に変換す
る。8a、8bは変流器で、フィーダー5a、5bの電
流を検出する。9a、9bは後述の電動機16a、16
bを保護する保護装置で、後述の10〜14で構成され
ている。10は電源出力手段で、電源変換手段7a、7
bの出力を所定の直流電圧にする。11はROMやRA
Mを内蔵したCPUなどの演算手段で、変流器8a、8
bで検出された信号をA/D変換して演算を行うととも
に、装置の制御を行う。
【0003】12は入出力手段で、演算手段11からの
開放信号を受けて後述の電動機開閉器15a、15bを
開閉制御する。13は保護装置9a、9bの状態等を後
述の中央の監視制御装置19に伝送する伝送子局、14
は演算手段11の出力を表示する警報手段である。15
a、15bは後述の電動機16a、16bをフィーダー
5a、5bから切り離す電動機開閉器、16a、16b
は電動機、17は伝送親局、18は伝送バスで、各伝送
子局13と伝送親局17との間を接続している。19は
監視制御装置で、保護装置9a、9bの状態を伝送子局
13、伝送バス18及び伝送親局17を介して受信し、
中央からの制御信号を保護装置9a、9bへ出力する。
【0004】次に動作について説明する。工場、ビル等
の受配電システムは通常、電力会社から送電線を介して
受電線1へ引き込まれ、遮断器2を介して変圧器3で高
電圧から低電圧に変換されて母線4へ送られる。母線4
からは各電動機16a、16bごとにフィーダー5a、
5bに分岐される。次に保護装置9a及び監視制御装置
19の周辺について説明する。保護装置9aは通常時、
電動機開閉器15aのオン/オフ及びトリップ情報、電
動機16aの運転電流、地絡電流等の情報を伝送子局1
3から伝送バス18を介して中央に設置されている伝送
親局17へ送る。又、電動機開閉器15aのオン/オフ
及びトリップ情報は警報手段14により表示される。ま
た、監視制御装置19は伝送親局17に送られた情報に
より表示、制御等を行う。
【0005】監視制御装置19からみたときに、保護装
置9a、9bがダウンしていると判断するのに、次の5
つの状態が考えられる。状態1は、フィーダー開閉器6
a、6bがオフした。状態2は、フィーダー開閉器6
a、6bがフィーダー5a、5bに過電流が流れたこと
を検出してトリップした。又はフィーダー開閉器6a、
6bに設けられているテストボタンによりトリップし
た。状態3は、母線4の電圧が停電等の何らかの原因に
より低下し、保護装置9a、9bの制御電圧の範囲以下
となった。状態4は、伝送子局13と伝送バス18との
間の接続コネクタなどの抜け、伝送バス18の断線及び
伝送子局13の異常により通信不能になった。状態5
は、遮断器2のオフとトリップ、変圧器3の故障による
出力ダウン、又は受電線1が停電した。
【0006】以上の状態1から状態5においては、保護
装置9a、9bの電源出力手段10がダウンするため、
伝送子局13もダウンして伝送不能となる。また、警報
手段14の電源もダウンするので、表示も消える。保護
装置9a、9bの設置場所が現場であり、監視制御装置
19が現場から数百メートル程度離れた電気室等に設置
されていることが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の受配電システム
は以上のように構成されているので、保護装置9a、9
bが状態1から状態5のいずれかでダウンした場合、ど
の状態でダウンしているのかは中央の監視制御装置19
では分からないため、中央の電気室等から数百メートル
離れている現場に監視員が出向いて原因を調査する必要
があるという問題点があった。
【0008】また、現場の作業員が原因調査する際に、
保護装置内の警報手段の表示が消灯しているため、復旧
作業に多大の労力を要するという問題点があった。
【0009】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、保護装置が状態1から状態5
のいずれの状態でダウンしたのかが中央の監視制御装置
で判別できる受配電システムを提供することを目的とす
るものである。
【0010】また、現場の作業員が復旧作業が容易にで
きるように警報手段による表示をさせるようにした受配
電システムを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、母線
から分岐したフィーダーにフィーダー開閉器と電動機開
閉器と電動機とを順次直列に接続して電動機を運転し、
保護装置で電動機を保護する受配電システムにおいて、
フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変換する
第1の電源変換手段とフィーダー以外から供給される電
力を所定の電圧に変換する第2の電源変換手段とから保
護装置に電力を供給し、保護装置を第1の電源変換手段
及び第2の電源変換手段の少なくとも一方の電力を出力
する電源出力手段と、フィーダー開閉器の開閉状態の第
1の模擬信号とフィーダー開閉器のトリップ状態の第2
の模擬信号とを検出する入出力手段と、フィーダーの電
圧が低下したときにフィーダー電圧信号を検出し、フィ
ーダー電圧信号と各模擬信号とを伝送可能にして出力す
る演算手段と、この演算手段の出力を伝送する伝送子局
とで構成して、伝送子局からの各信号を伝送親局で受信
て監視制御装置に入力し、監視制御装置においてフィ
ーダー電圧信号と各模擬信号の有無との組み合わせによ
りフィーダー電圧が低下した原因を判別するものであ
る。
【0012】請求項2の発明は、母線から分岐したフィ
ーダーにフィーダー開閉器と電動機開閉器と電動機とを
順次直列に接続して電動機を運転し、保護装置で電動機
を保護する受配電システムにおいて、フィーダーから供
給される電力を所定の電圧に変換する第1の電源変換手
段とフィーダー以外から供給される電力を所定の電圧に
変換する第2の電源変換手段とから保護装置に電力を供
給し、保護装置を第1の電源変換手段及び第2の電源変
換手段の少なくとも一方の電力を出力する電源出力手段
と、フィーダー開閉器の開閉状態の第1の模擬信号とフ
ィーダー開閉器のトリップ状態の第2の模擬信号とを検
知する入出力手段と、フィーダーの電圧が低下したとき
にフィーダー電圧信号を検出し、フィーダー電圧信号と
各模擬信号の有無との組み合わせによりフィーダーの電
圧が低下した原因を判別する演算手段と、この演算手段
の出力を報知する警報手段とで構成したものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、第2の電源変換手段には母線の電圧が供給さ
れるようにしたものである。
【0014】請求項4の発明は、母線から分岐した第1
のフィーダーに第1のフィーダー開閉器と第1の電動機
開閉器と第1の電動機とを順次直列に接続して第1の電
動機を運転し、第1の保護装置で第1の電動機を保護
し、母線から分岐した第2のフィーダーに第2のフィー
ダー開閉器と第2の電動機開閉器と第2の電動機とを順
次直列に接続して第2の電動機を運転し、第2の保護装
置で第2の電動機を保護する受配電システムにおいて、
各フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変換す
る第1の電源変換手段と各フィーダー以外から供給され
る電力を所定の電圧に変換する第2の電源変換手段とか
ら各保護装置に電力を供給し、各保護装置を第1の電源
変換手段及び第2の電源変換手段の少なくとも一方の電
力を出力する電源出力手段と、各フィーダー開閉器の開
閉状態の第1の模擬信号と各フィーダー開閉器のトリッ
プ状態の第2の模擬信号とを検知する入出力手段と、各
フィーダーの電圧が低下したときにフィーダー電圧信号
を検出し、フィーダー電圧信号と各模擬信号とを伝送可
能にして出力する演算手段と、この演算手段の出力を伝
送する伝送子局とで構成して、伝送子局からの各信号を
伝送親局で受信して監視制御装置に入力し、監視制御装
置においてフィーダー電圧信号と各模擬信号の有無との
組み合わせにより各フィーダー電圧が低下した原因を判
別するものである。
【0015】請求項5の発明は、母線から分岐した第1
のフィーダーに第1のフィーダー開閉器と第1の電動機
開閉器と第1の電動機とを順次直列に接続して第1の電
動機を運転し、第1の保護装置で第1の電動機を保護
し、母線から分岐した第2のフィーダーに第2のフィー
ダー開閉器と第2の電動機開閉器と第2の電動機とを順
次直列に接続して第2の電動機を運転し、第2の保護装
置で第2の電動機を保護する受配電システムにおいて、
各フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変換す
る第1の電源変換手段と各フィーダー以外から供給され
る電力を所定の電圧に変換する第2の電源変換手段とか
ら各保護装置に電力を供給し、各保護装置を第1の電源
変換手段及び第2の電源変換手段の少なくとも一方の電
力を出力する電源出力手段と、各フィーダー開閉器の開
閉状態の第1の模擬信号と各フィーダー開閉器のトリッ
プ状態の第2の模擬信号とを検知する入出力手段と、各
フィーダーの電圧が低下したときにフィーダー電圧信号
を検出し、フィーダー電圧信号と各模擬信号の有無との
組み合わせによりフィーダーの電圧が低下した原因を判
別する演算手段と、この演算手段の出力を報知する警報
手段とで構成したものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
において、第2の電源変換手段には母線の電力が供給さ
れるようにしたものである。
【0017】請求項7の発明は、請求項4又は請求項5
において、第1の保護装置に電力を供給する第2の電源
変換手段には第2のフィーダーから電力が供給され、第
2の保護装置に電力を供給する第2の電源変換手段には
母線から電力が供給されるように構成したものである。
【0018】請求項8の発明は、請求項4又は請求項5
において、第1の保護装置と第2の保護装置とに電力を
供給する第2の電源変換手段を1台で共用したものであ
る。
【0019】請求項9の発明は、請求項4又は請求項5
において、第2の保護装置に電力を供給する第1の電源
変換手段を第1の保護装置に電力を供給する第2の電源
変換手段として共用したものである。
【0020】請求項10の発明は、請求項4又は請求項
5において、第1の保護装置に電力を供給する第2の電
源変換手段をバッテリーとし、第2の保護装置に電力を
供給する第2の電源変換手段には母線から電力が供給さ
れるようにしたものである。
【0021】請求項11の発明は、請求項4において、
監視制御装置が各保護装置から伝送されたデータを比較
して各フィーダーの状態を判断するようにしたものであ
る。
【0022】請求項12の発明は、請求項4において、
各保護装置の演算手段の出力を報知する警報手段を設け
たものである。
【0023】請求項13の発明は、母線から分岐したフ
ィーダーにフィーダー開閉器と電動機開閉器と電動機と
を順次直列に接続して電動機を運転し、保護装置で電動
機を保護する受配電システムにおいて、フィーダーから
供給される電力を所定の電圧に変換する電源変換手段か
ら保護装置に電力を供給し、保護装置を電源変換手段の
電力を出力する電源出力手段と、フィーダー開閉器の開
閉状態の第1の模擬信号とフィーダー開閉器のトリップ
状態の第2の模擬信号とを検知する入出力手段と、電源
変換手段の電圧の低下を検出して停電検出信号を出す停
電検出手段と、停電検出信号と両模擬信号とを伝送可能
にして出力する演算手段と、この演算手段の出力を伝送
する伝送子局とで構成し、伝送子局からの各信号を伝送
親局で受信して監視制御装置に入力し、監視制御装置に
おいて停電検出信号と各模擬信号の有無との組み合わせ
によりフィーダー電圧が低下した原因を判別するように
したものである。
【0024】請求項14の発明は、請求項13におい
て、演算手段が停電検出信号により割り込み処理して停
電検出信号及び両模擬信号を伝送子局から伝送親局を介
して監視制御装置へ送信するようにしたものである。
【0025】請求項15の発明は、請求項13におい
て、演算手段が停電検出信号により保護装置の機能の一
部を停止して内部の消費電力を少なくするようにしたも
のである。
【0026】請求項16の発明は、請求項13から請求
項15のいずれかにおいて、停電検出信号が出ると伝送
子局から伝送親局へデータの送信が終了するまで伝送子
局へ電力を供給する補助電源手段を設けたものである。
【0027】請求項17の発明は、請求項13から請求
項16のいずれかにおいて、停電検出信号により伝送子
局のプライオリティを高くして、停電検出信号及び両模
擬信号を伝送子局から伝送親局へ伝送するようにしたも
のである。
【0028】請求項18の発明は、母線から分岐したフ
ィーダーにフィーダー開閉器と電動機開閉器と電動機と
を順次直列に接続して電動機を運転し、保護装置で電動
機を保護する受配電システムにおいて、フィーダーから
供給される電力を所定の電圧に変換する電源変換手段か
ら保護装置に電力を供給し、保護装置を電源変換手段の
電力を出力する電源出力手段と、フィーダー開閉器の開
閉状態の第1の模擬信号とフィーダー開閉器のトリップ
状態の第2の模擬信号とを検知する入出力手段と、電源
変換手段の電圧の低下を検出して停電検出信号を出す停
電検出手段と、停電検出信号と各模擬信号の有無との組
み合わせによりフィーダーの電圧が低下した原因を判別
する演算手段と、この演算手段の出力を報知する警報手
段とで構成したものである。
【0029】請求項19の発明は、請求項1、請求項
2、請求項4、請求項5又は請求項13から請求項18
のいずれかにおいて、伝送親局に電力を供給する伝送用
電源手段を共用し、伝送バスによって伝送用電源手段か
ら保護装置に電力を供給するようにしたものである。
【0030】
【作用】請求項1の発明は、フィーダーから電力を供給
される第1の電源変換手段とフィーダー以外から電力を
供給される第2の電源変換手段とから保護装置に電力が
供給される。そして、保護装置では電源出力手段から両
電源変換手段の少なくとも一方の電力を使用するように
選択して、保護装置内で消費する。入出力手段ではフィ
ーダー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号とフ
ィーダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模擬信
号とを演算手段へ出力する。演算手段ではフィーダー電
圧が低下したときフィーダー電圧信号を検出して、両模
擬信号とともに伝送可能にして伝送子局に出力する。伝
送子局では演算手段から受けた各信号を伝送親局へ伝送
して監視制御装置に入力し、そして、監視制御装置にお
いてフィーダー電圧信号と各模擬信号の有無との組み合
わせによりフィーダー電圧が低下した原因を判別し、監
視制御装置でフィーダーの状態を監視する。
【0031】請求項2の発明は、フィーダーから電力を
供給される第1の電源変換手段とフィーダー以外から電
力を供給される第2の電源変換手段とから保護装置に電
力が供給される。そして、保護装置では電源出力手段か
ら両電源変換手段の少なくとも一方の電力を使用するよ
うに選択して、保護装置内で消費する。入出力手段では
フィーダー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号
とフィーダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模
擬信号とを演算手段へ出力する。演算手段ではフィーダ
ー電圧が低下したときフィーダー電圧信号を検出して、
フィーダー電圧信号と両模擬信号の有無との組み合わせ
によりフィーダーの電圧が低下した原因を判別し、その
結果を警報手段によって報知する。
【0032】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、第2の電圧変換手段には母線から電力が供給
される。
【0033】請求項4の発明は、第1のフィーダーから
電力を供給される第1の電源変換手段と第1のフィーダ
ー以外から電力を供給される第2の電源変換手段とから
第1の保護装置に電力が供給される。さらに、第2のフ
ィーダーから電力が供給される第1の電源変換手段と第
2のフィーダー以外から電力が供給される第2の電源変
換手段とから第2の保護装置に電力が供給される。そし
て、各保護装置では電源出力手段から第1の電源変換手
段及び第2の電源変換手段の少なくとも一方の電力を使
用するように選択して、各保護装置内で消費する。入出
力手段ではフィーダー開閉器の開閉状態を検出した第1
の模擬信号とフィーダー開閉器のトリップ状態を検出し
た第2の模擬信号とを演算手段へ出力する。演算手段で
はフィーダー電圧が低下したときフィーダー電圧信号を
検出して、両模擬信号とともに伝送可能にして伝送子局
に出力する。伝送子局では演算手段から受けた各信号を
伝送親局へ伝送して監視制御装置に入力し、そして、監
視制御装置においてフィーダー電圧信号と各模擬信号の
有無との組み合わせによりフィーダー電圧が低下した原
因を判別し、複数のフィーダーの状態を監視制御装置で
監視する。
【0034】請求項5の発明は、第1のフィーダーから
電力を供給される第1の電源変換手段と第1のフィーダ
ー以外から電力を供給される第2の電源変換手段とから
第1の保護装置に電力が供給される。さらに、第2のフ
ィーダーから電力が供給される第1の電源変換手段と第
2のフィーダー以外から電力が供給される第2の電源変
換手段とから第2の保護装置に電力が供給される。そし
て、各保護装置では電源出力手段から第1の電源変換手
段及び第2の電源変換手段の少なくとも一方の電力を使
用するように選択して、各保護装置内で消費する。入出
力手段ではフィーダー開閉器の開閉状態を検出した第1
の模擬信号とフィーダー開閉器のトリップ状態を検出し
た第2の模擬信号とを演算手段へ出力する。演算手段で
はフィーダー電圧が低下したときフィーダー電圧信号を
検出して、フィーダー電圧信号と両模擬信号の有無との
組み合わせによりフィーダーの電圧が低下した原因を判
別し、その結果を警報手段によって報知する。
【0035】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
において、第2の電源変換手段には母線の電力が供給さ
れる。
【0036】請求項7の発明は、請求項4又は請求項5
において、第1の保護装置に電力を供給する第2の電源
変換手段には第2のフィーダーから電力が供給され、第
2の保護装置に電力を供給する第2の電源変換手段には
母線から電力が供給される。
【0037】請求項8の発明は、請求項4又は請求項5
において、第1の保護装置と第2の保護装置とに電力を
供給する第2の電源変換手段を1台で共用する。
【0038】請求項9の発明は、請求項4又は請求項5
において、第2の保護装置に電力を供給する第1の電源
変換手段を第1の保護装置に電力を供給する第2の電源
変換手段として共用する。
【0039】請求項10の発明は、請求項4又は請求項
5において、第1の保護装置に電力を供給する第2の電
源変換手段をバッテリーとし、第2の保護装置に電力を
供給する第2の電源変換手段には母線から電力を供給す
る。
【0040】請求項11の発明は、請求項4において、
監視制御装置が各保護装置から伝送されたデータを比較
して各フィーダーの状態を判断する。
【0041】請求項12の発明は、請求項4において、
各保護装置の演算手段の出力を警報手段で報知する。
【0042】請求項13の発明は、フィーダーから電力
を供給される電源変換手段から保護装置に電力が供給さ
れる。入出力手段ではフィーダー開閉器の開閉状態を検
出した第1の模擬信号とフィーダー開閉器のトリップ状
態を検出した第2の模擬信号とを演算手段へ出力する。
停電検出手段では電圧変換手段の電圧の低下を検出して
停電検出信号を出力する。演算手段では停電検出信号と
両模擬信号とを伝送可能にして伝送子局から伝送親局へ
伝送して監視制御装置に入力し、そして、監視制御装置
において停電検出信号と両模擬信号の有無との組み合わ
せによりフィーダー電圧が低下した原因を判別し、監視
制御装置でフィーダーの状態を監視する。
【0043】請求項14の発明は、請求項13におい
て、演算手段が停電検出信号により割り込み処理して停
電検出信号及び両模擬信号を伝送子局から伝送親局を介
して監視制御装置へ送信する。
【0044】請求項15の発明は、請求項13におい
て、演算手段が停電検出信号により保護装置の機能の一
部を停止して内部の消費電力を少なくする。
【0045】請求項16の発明は、請求項13から請求
項15のいずれかにおいて、停電検出信号が出ると伝送
子局から伝送親局へデータの送信が終了するまで補助電
源手段から伝送子局へ電力を供給する。
【0046】請求項17の発明は、請求項13から請求
項16のいずれかにおいて、停電検出信号により伝送子
局のプライオリティを高くして、停電検出信号及び両模
擬信号を伝送子局から伝送親局へ伝送する。
【0047】請求項18の発明は、フィーダーから電力
を供給される電源変換手段から保護装置に電力が供給さ
れる。入出力手段ではフィーダー開閉器の開閉状態を検
出した第1の模擬信号とフィーダー開閉器のトリップ状
態を検出した第2の模擬信号とを演算手段へ出力する。
さらに、停電検出手段では第1の電源変換手段の電圧を
検出して停電検出信号を演算手段へ出力する。そして、
演算手段において停電検出信号と両模擬信号の有無との
組み合わせによりフィーダーの電圧が低下した原因を判
別し、その結果を警報手段によって報知する。
【0048】請求項19の発明は、請求項1、請求項
2、請求項4、請求項5又は請求項13から請求項18
のいずれかにおいて、電源変換手段として伝送親局に電
力を供給する伝送用電源手段を共用し、伝送バスによっ
て伝送用電源手段から保護装置に電力を供給する。
【0049】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1の構成図である。図1におい
て、1〜4、5a、5b、7a、7b、8a、8b、1
5a、15b、16a、16b、17及び18は従来の
ものと同様である。20、21は各フィーダー5a、5
bを母線4から切り離すフィーダー開閉器で、オン/オ
フ(開閉)状態を模擬した第1の模擬信号を出す接点2
0a、21a及びトリップ状態を模擬した第2の模擬信
号を出す接点20b、21bを有する。22、23は母
線4の電圧を所定の電圧に変換する電源変換手段であ
る。なお、電源変換手段7a、7b及び22、23とし
て、トランス、AC/DCスイッチング電源、AC/A
Cスイッチング電源、AC/DCシリーズ電源又は抵抗
による電圧降下によるもの等がある。24a、24bは
電源変換手段7a、22及び7b、22bに接続され
た、例えばダイオードを突き合わせ接続した電源出力手
段で、両電源変換手段7a、22及び7b、23の少な
くとも一方の電力をIC回路用等の所定のレベルの電圧
にして出力する。
【0050】25a、25bはROM及びRAMを内蔵
したCPUからなる演算手段で、変流器8a、8bで検
出されたフィーダー5a、5bの電流をA/D変換す
る。また、演算手段25a、25bには、フィーダー開
閉器20、21の開閉状態を模擬した接点20a、21
aからの第1の模擬信号と、フィーダー開閉器20、2
1のトリップ状態を模擬した接点20b、21bからの
第2の模擬信号とが入力されているので、フィーダー5
a、5bがダウンすれば、演算手段25a、25bが検
出する。さらに、演算手段25a、25bはフィーダー
5a、5bの電圧が低下したときフィーダー電圧信号を
検出して、後述の伝送子局28a、28bへフィーダー
電圧信号及び両模擬信号を伝送可能にして出力する。
【0051】26a、26bは入出力手段で、フィーダ
ー開閉器20、21の接点20a、21aからの第1の
模擬信号と接点20b、21bからの第2の模擬信号と
が入力され、所定のレベルの信号に変換して演算手段2
5a、25bへ出力する。また、入出力手段26a、2
6bは演算手段25a、25bからの指令により電動機
開閉器15a、15bを開閉する。27a、27bは警
報手段で、演算手段25a、25bの出力を表示又は警
報する。なお、警報手段27a、27bによる状態表示
の具体的な手段として以下のものがある。即ち、(1)
LEDの点滅周期の差、色表示、英数字及びその他の記
号の組み合わせによるもの、(2)LCDによるもの、
(3)蛍光表示管によるもの、(4)CRT等の各種デ
ィスプレイ、(5)ELによるもの、(6)ブザー及び
スピーカーの音階、音周期差及び音声出力によるもの等
である。
【0052】29は電動機16aを保護する保護装置
で、電源出力手段24a、演算手段25a、入出力手段
26a、警報手段27a及び伝送子局28aで構成され
ている。30は電動機16bを保護する保護装置で、電
源出力手段24b、演算手段25b、入出力手段26
b、警報手段27b及び伝送子局28bで構成されてい
る。31は伝送親局17を介して各伝送子局28a、2
8bからの情報を処理して監視する中央の電気室等に配
置された監視制御装置で、フィーダー電圧信号と両模擬
信号の有無との組み合わせによりフィーダー電圧が低下
した原因を判別する。
【0053】次に動作について説明する。図1におい
て、電動機16a、16bは従来と同様に各開閉器2
0、15a及び21、15bによって母線4から切り離
される。例えば、状態1でフィーダー開閉器20がオフ
された場合、及び状態2でフィーダー開閉器20がフィ
ーダー5aに過電流が流れたことを検出してトリップし
たか、又はテストボタンによりフィーダー開閉器20が
トリップした場合には電源変換手段7aへの電力の供給
がなくなる。しかし、母線4に接続された電源変換手段
22から電源出力手段24aへ電力が供給されるので、
保護装置29はダウンすることがない。
【0054】このとき、フィーダー5aがダウンしてい
ることは、演算手段25aが検出する。即ち、入出力手
段26aではフィーダー開閉器20の開閉状態を模擬す
る接点20aから第1の模擬信号を受け、トリップ状態
を模擬する接点20bから第2の模擬信号を受けて演算
手段25aへ出力している。演算手段25aではフィー
ダー5aの電圧が低下したときにフィーダー電圧信号を
検出して、フィーダー電圧信号と両模擬信号とを伝送で
きる信号に変換して伝送子局28aから伝送バス18を
介して伝送親局17へ伝送し、監視制御装置に入力
る。
【0055】伝送親局17から各信号を受けた監視制御
装置31では、フィーダー電圧信号と各模擬信号との組
み合わせによりフィーダー電圧が低下した原因を判別す
る。即ち、フィーダー開閉器20の開閉状態を模擬する
接点20a及び接点20bがオフであれば状態1と判別
する。また、フィーダー開閉器20を模擬する接点20
aがオフ、接点20bがオンであれば状態2と判別す
る。さらに、フィーダー開閉器20を模擬する接点20
aがオン、接点20bがオフであれば状態3と判別す
る。演算手段25aで判別した結果を表示するので、中
央の電気室等でフィーダー状態の情報を知ることができ
る。
【0056】また、例えば、電動機16aでポンプを連
続運転する設備において、フィーダー5aと並列に予備
回路のフィーダーを設けて予備モータで予備ポンプを設
けておき、フィーダー5aがダウンした場合に予備フィ
ーダー回路の予備モータで予備ポンプに切り替える。こ
のようなシステムにおいては、フィーダー5aがダウン
したことを監視制御装置31が確認すると、予備フィー
ダーへの切替制御を行う。
【0057】また、フィーダー5aのポンプ用電動機1
6aの点検時にフィーダー5aをオフした場合に、自動
的に予備フィーダーに切り替えるように監視制御装置3
1で制御することもできる。
【0058】なお、保護装置29の演算手段25aで、
フィーダー電圧信号と各模擬信号の有無との組み合わせ
によりフィーダー5aの電圧低下の原因を判別して、警
報手段27aに表示するように構成することによって、
警報手段27aの表示を確認すれば現物でフィーダー5
aが状態1から状態3のいずれでダウンしたのかを知る
ことができる。
【0059】実施例2.図2は実施例2の構成図であ
る。図2において、32は保護装置29の電源出力手段
24aに電力を供給する電源変換手段で、フィーダー5
bから供給された電力を所定の電圧に変換して出力す
る。このように電源変換手段32にフィーダー5a以外
のフィーダー5bのように他のフィーダーから電力を供
給するように構成しても実施例1と同様の作用及び効果
が期待される。
【0060】実施例3.図3は実施例3の構成図であ
る。図3において、33は各保護装置29、30の各電
源出力手段24a、24bに電力を供給する電源変換手
段で、母線4から供給された電力を所定の電圧に変換し
て出力する。このように母線4から電力が供給される1
台の電源変換手段33から各保護装置29、30に電力
を供給するように構成しても実施例1と同様の作用及び
効果が期待される。
【0061】実施例4.図4は実施例4の構成図であ
る。図4において、34は各保護装置29、30の各電
源出力手段24a、24bに電力を供給する電源変換手
段で、フィーダー5bから供給された電力を所定の電圧
に変換して出力する。このようにフィーダー5bから電
力が供給される1台の電源変換手段34から各保護装置
29、30に電力を供給するよう構成しても実施例1と
同様の作用及び効果が期待される。
【0062】実施例5.図5は実施例5の構成図であ
る。図5において、35は保護装置29の電源出力手段
24aに電力を供給するバッテリである。このようにバ
ッテリ35から保護装置29に電力を供給するように構
成しても実施例1と同様の作用及び効果が期待される。
【0063】実施例6.保護装置29がダウンしている
と認識される「状態4」(伝送子局28aと伝送バス1
8との間の接続コネクタの抜け、伝送バス18の断線、
及び伝送子局28aの異常による通信不能)の検出につ
いて説明する。状態4の場合には、図1〜図5におい
て、フィーダー5aがダウンした場合、伝送親局17か
らの応答に対して保護装置29の伝送子局28aから返
答が来ない。しかし、母線4はダウンしていないので、
保護装置30の伝送子局28bが正常であれば、伝送親
局17からの応答に対してフィーダー5bの状態に関す
るデータを返答することができる。したがって、中央の
監視制御装置31においては、伝送子局28aから返答
がなく、伝送子局28bから返答があることを確認する
ことによって、状態4を知ることができる。
【0064】次に「状態5」(遮断器2がオフ、トリッ
プ、変圧器3の故障による出力ダウン又は受電線1の停
電)の検出について説明する。状態5の場合には、図1
〜図5において、各保護装置29、30の伝送子局28
a、28bが共にダウンするので、伝送親局17からの
応答に対して両伝送子局28a、28bの返答がない。
したがって、中央の監視制御装置31においては、両伝
送子局28a、28bからの返答がないことを確認する
ことによって、状態5を知ることができる。以上のよう
に伝送子局28a、28bからの返答の有無を比較する
ことによって、状態4又は状態5を検出することができ
る。
【0065】実施例7.図6は実施例7の構成図であ
る。図6において、36a、36bは停電検出手段で、
電源変換手段7a、7bの停電を検出して停電検出信号
を出し、それぞれ演算手段25a、25bへ出力する。
37は電動機16aの保護装置で、電源出力手段24a
と演算手段25aと入出力手段26aと伝送子局28a
と停電検出手段36aとで構成されている。38は電動
機16bの保護装置で、電源出力手段24bと演算手段
25bと入出力手段26bと伝送子局28bと停電検出
手段36bとで構成されている。
【0066】上記構成において、状態1から状態3で保
護装置37がダウンした場合、停電検出手段36aによ
って停電が検出されて、停電検出信号が演算手段25a
に出力される。演算手段25aでは停電割り込みが発生
して、図7に示すように割り込みルーチンへジャンプす
る(ステップ39)。次に、演算手段25aから停電検
出信号及び両模擬信号を伝送可能な信号にして伝送子局
28aへ出力する(ステップ40)。そして、停電が復
帰したかどうかのチェックを行う(ステップ41)。も
し、停電が復帰しなければ、停電が復帰したかどうかの
チェック(ステップ41)を電源出力手段24aからの
電力供給がなくなるまで繰り返す。この場合、保護装置
37の消費電力や電源のコンデンサの容量にもよるが、
実用的には100ms程度である。フィーダー5aの電
圧が復電すれば、停電の復帰チェック(ステップ41)
から条件分岐してイニシャルへジャンプする(ステップ
42)。
【0067】また、伝送子局28aから伝送バス18を
介して停電検出信号及び両模擬信号からなるフィーダー
5aの状態を示す伝送データを伝送親局17へ伝送して
監視制御装置31に入力し、伝送データを受けた監視制
御装置31では、停電検出信号と両模擬信号の有無の組
み合わせによりフィーダー5aの電圧が低下した原因を
判別して表示し、必要に応じて制御信号を出す。これに
よって、保護装置37が状態1から状態3のいずれによ
ってダウンしたかというフィーダー状態の情報を監視制
御装置31が設置されている中央の電気室等で監視する
ことができる。
【0068】なお、各保護装置37、38に実施例1で
示した警報手段27a、27bを設けることによって、
保護装置37、38が設置されている現物でフィーダー
状態を確認できるように構成することもできる。また、
実施例6のように中央の監視制御装置31において、伝
送親局17からの応答に対して伝送子局28aから返答
がなく、伝送子局28bから返答があることを確認する
ことによって、状態4を知ることができる。さらに、伝
送親局17からの応答に倒して伝送子局28a、28b
からの返答がないことを確認することによって、状態5
を知ることができる。
【0069】実施例8.図8は実施例8のフローチャー
トである。図6及び図8において、保護装置37の演算
手段25aはフィーダー5aに正常な電圧が印加されて
いると、プログラムがスタートする(ステップ43)。
そして、イニシャル処理を行う(ステップ44)。次に
演算手段25aの通常の処理として、保護、計測及び制
御などを行う(ステップ45)。そして、停電が発生し
たかどうかのチェックを行う(ステップ46)。停電で
なければ(ステップ46)、通常処理を行う(ステップ
45)。
【0070】状態1から状態3で保護装置37がダウン
した場合、停電検出手段36aによって停電が検出さ
れ、停電検出信号が演算手段25aへ出力される。演算
手段25aでは停電制御を行い停電処理を分岐する。次
に、演算手段25aから伝送子局28aへフィーダー5
aの状態に関するデータを出力する(ステップ47)。
そして、停電の復帰チェックを行い(ステップ48)、
停電が復帰になるまで停電の復帰チェックを電源出力手
段24aからの電力の供給がなくなるまで繰り返す(ス
テップ48)。この場合、実施例7と同様に実用的には
100ms程度である。フィーダー5aの電圧が復電す
れば、停電の復帰チェック(ステップ48)から条件分
岐してイニシャルへジャンプする(ステップ49)。
【0071】また、伝送子局28aから伝送バス18を
介して停電検出信号及び両模擬信号からなるフィーダー
5aの状態を示す伝送データを伝送親局17へ伝送して
監視制御装置31に入力し、伝送データを受けた監視制
御装置31では、停電検出信号と両模擬信号の有無の組
み合わせによりフィーダー5aの電圧が低下した原因を
判別して表示し、必要に応じて制御信号を出す。これに
よって、保護装置37が状態1から状態3のいずれによ
ってダウンしたかというフィーダー状態の情報を監視制
御装置31が設置されている中央の電気室等で監視する
ことができる。
【0072】なお、各保護装置37、38に実施例1で
示した警報手段27a、27bを設けることによって、
保護装置37、38が設置されている現物でフィーダー
状態を確認できるように構成することもできる。また、
実施例6のように中央の監視制御装置31において、伝
送親局17からの応答に対して伝送子局28aから返答
がなく、伝送子局28bから返答があることを確認する
ことによって、状態4を知ることができる。さらに、伝
送親局17からの応答に対して伝送子局28a、28b
からの返答がないことを確認することによって、状態5
を知ることができる。
【0073】実施例9.図9は実施例9のフローチャー
トである。図6及び図9において、状態1から状態3で
保護装置37がダウンした場合、停電検出手段36aに
よって停電が検出されて、停電検出信号が演算手段25
aに出力される。演算手段25aでは停電割り込み(ス
テップ50)が発生して、入出力手段26aの機能を停
止させ、消費電力を少なくする(ステップ51)。これ
によって、コンデンサ等で接続させている電源出力手段
24aからの電力供給の時間を延長して、データ伝送を
確実に行う。以後の処理(ステップ52〜54)は、実
施例7の処理と同様である。さらに、監視制御装置31
においてフィーダー5aの電圧が低下した原因を判別し
て、状態1から状態5を知ることも実施例7と同様にで
きる。
【0074】実施例10.図10は実施例10のフロー
チャートである。図6及び図10において、実施例8と
同様にフィーダー5aに正常な電圧が印加されている
と、演算手段25aのプログラムがスタートする(ステ
ップ55)。以後の処理(ステップ56〜58及び60
〜62)も実施例8と同様である。停電が発生した(ス
テップ58)場合に、入出力手段26aの機能を停止さ
せ、消費電力を少なくする処理(ステップ59)が追加
されている。監視制御装置31において、フィーダー5
aの電圧が低下した原因を判別して、状態1から状態5
を知ることも実施例7と同様にできる。
【0075】実施例11.図11は実施例11の構成図
である。図11において、63a、63bはコンデンサ
又は二次電池からなる補助電源手段で、後述の逆流防止
手段64a、64bを介して電源出力手段24a、24
bから充電しながら伝送子局28a、28bに電力を供
給し、逆流防止手段64a、64bによって電源出力手
段24a、24b側への逆流が防止される。64a、6
4bは電源出力手段24a、24bと補助電源手段63
a、63bとの間に接続された逆流防止手段で、ダイオ
ード、トランジスタ又はリレーなどで構成されている。
65は電動機16aを保護する保護装置で、電源出力手
段24aと演算手段25aと入出力手段26aと伝送子
局28aと停電検出手段36aと補助電源手段63aと
逆流防止手段64aとで構成されている。66は電動機
16bを保護する保護装置で、電源出力手段24bと演
算手段25bと入出力手段26bと伝送子局28bと停
電検出手段36bと補助電源手段63bと逆流防止手段
64bとで構成されている。
【0076】上記構成において、フィーダー5aの電圧
が正常のときは、電源出力手段24aから演算手段25
aへ電力が供給される。一方、補助電源手段63aから
伝送子局28aへ電力が供給される。フィーダー5aが
停電した場合は電源出力手段24aがダウンするので、
演算手段25aへの電力供給がなくなる。しかし、伝送
子局28aには充電状態にある補助電源手段63aから
所定の時間電力の供給が持続する。この時間は、伝送子
局28aから伝送親局17へフィーダー状態の伝送デー
タを伝送し終わるように決定される。監視制御装置31
において、フィーダー5aの電圧が低下した原因を判別
して、状態1から状態5を知ることも実施例7と同様に
できる。
【0077】実施例12.図12は実施例12のフロー
チャートである。図6及び図12において、状態1から
状態3で保護装置37がダウンした場合、停電検出手段
36aによって停電が検出されて、停電検出信号が演算
手段25aに出力される。演算手段25aでは割り込み
が発生して、割り込みルーチンへジャンプする(ステッ
プ67)。次に、演算手段25aから伝送子局28aへ
フィーダー状態の伝送データを送る(ステップ68)。
そして、演算手段25aのCPUをサブクロックに切り
替える(ステップ69)。なお、サブクロック切り替え
とは、メインとサブのクロックを有するCPUにおい
て、メインのクロックを高速クロック、サブのクロック
を低速クロックにしてある。そして、通常は高速クロッ
クで動作し、CPUの消費電力を絞りたいときに低速ク
ロックにS/Wの命令で切り替える動作である。低速ク
ロックの状態を電源出力手段24aからの電力供給がな
くなるまで維持する。
【0078】これによって、フィーダー5aがダウンし
ても伝送子局28aから伝送親局17へ伝送データを送
り監視制御装置31に入力することができる。監視制御
装置31では、伝送親局17を介して伝送子局28aか
ら送られてきた伝送データに基づいて、フィーダー5a
の電圧が低下した原因を判別して、実施例7と同様に状
態1から状態5を知ることができる。
【0079】なお、実施例12において、図12のステ
ップ69で演算手段25aのCPUをサブクロックに切
り替える処理について説明したが、「HALTモードの
実行」にしても実施例12と同様の作用及び効果が期待
される。ここで、HALTモードとは、S/Wで実行さ
せ、CPU内部においてクロックは発振しているが、C
PUへのクロックを停止させる動作であって、CPUの
消費電力を少なくすることができる。また、実施例12
において、図12のステップ69を「ストップモードの
実行」にしても実施例12と同様の作用及び効果が期待
される。ここで、ストップモードとは、S/Wで実行さ
せ、CPU内部のクロック発振を停止させる動作であっ
て、CPUの消費電力を少なくすることができる。
【0080】実施例13.図13は実施例13のフロー
チャートである。図6及び図13において、ステップ7
0〜73は実施例8と同様にフィーダー5aに正常な電
圧が印加されているとき、プログラムがスタートして停
電が発生したかどうかのチェックが行われる。そして、
停電が検出されて停電検出信号が出ると、演算手段25
aから伝送子局28aへフィーダー5aの状態に関する
データを出力する(ステップ74)。そして、演算手段
25aのCPUをサブクロックに切り替える(ステップ
75)。このように演算手段25aの消費電力を少なく
しておいて、伝送子局28aから伝送親局17を介して
伝送データを監視制御装置31へ伝送する。監視制御装
置31において、フィーダー5aの電圧が低下した原因
を判別して、実施例7と同様にして状態1から状態5を
知ることができる。
【0081】なお、実施例13において、図13のステ
ップ75で演算手段25aのCPUをサブクロックに切
り替える処理について説明したが、「HALTモードの
実行」にしても実施例13と同様の作用及び効果が期待
される。また、実施例13において、図13のステップ
75を「ストップモードの実行」にしても実施例7と同
様の作用及び効果が期待される。
【0082】実施例14.構成及び動作は実施例7とほ
ぼ同様であって、図6において、伝送バス18が双方向
バスで構成されている。通常は伝送親局17から各伝送
子局28a、28bに対してコマンドを送信するリード
ポーリングを行っている。それに対して各伝送子局28
a、28bは、そのコマンドに対する情報を伝送親局1
7に返答する。但し、各伝送子局28a、28bの保護
装置37、38で、例えば、電動機開閉器15a、15
bのオン/オフ状態の変化等の制御状態の変化があると
か、フィーダー5a、5bの電流の変化等のアナログ情
報の変化があった場合は、各伝送子局28a、28bか
ら伝送親局17に対して直ちにその情報を送信する。
【0083】情報の送信については、伝送情報の優先度
により、例えば次のようにプライオリティの高い順に決
めている。 優先度1:伝送親局から伝送子局に対するリードポーリ
ング 優先度2:伝送子局から伝送親局に対する制御情報の送
信 優先度3:伝送子局から伝送親局に対するアナログ情報
の送信
【0084】プライオリティの差は具体的に言うと、伝
送子局28a、28bが伝送バス18を常時監視して、
規定の監視時間の間に伝送バス18がアクセスされなけ
れば送信可能の状態となるが、その規定時間の長さの差
である。そして、優先度の高い情報に対する監視時間が
短く設定されている。例えば、優先度1、2及び3が同
時に送信し始めた場合に、優先度1から順番に優先度
2、そして優先度3と送信されていく。
【0085】図7に示すように、割り込みルーチン(ス
テップ39)にジャンプして、演算手段25aから伝送
子局28aへフィーダー5aの状態の伝送データを出力
する際に、停電検出信号も出力する。伝送子局28aで
は、停電検出信号を受けると通常の優先度1〜3に、最
も優先度の高い優先度0を追加して伝送親局17へ送信
する。したがって、伝送バス18が混雑していてもフィ
ーダー状態の伝送データを速く送信することができる。
これによって、電源出力手段24aの停電保持時間を短
くできるので、保持用コンデンサや二次電池の容量を小
さくすることができる。なお、監視制御装置31におい
ては、フィーダー5aの電圧が低下した原因を判別し
て、実施例7と同様にして状態1から状態5を知ること
ができる。
【0086】なお、上記では伝送子局28aが停電検出
信号を受けたときに優先度の最も高い優先度0を追加し
たものについて説明したが、優先度1.5として優先度
1と優先度2との間に位置づけてもよい。また、上記で
は図7のフローチャートの処理を行う場合について説明
したが、図8のフローチャートの処理を行う場合につい
ても適用できる。
【0087】実施例15. 図14は実施例15の構成図である。図14において、
76は伝送用電源手段で、伝送親局17及び伝送子局2
8a、28bに電力を供給する能力をもっている。77
は伝送バスで、伝送親局17と伝送子局28a、28b
との間を接続した信号線77a、及び伝送用電源手段7
6と伝送親局17、伝送子局28a、28bとの間を接
続した電力供給用の正極線77b及び負極線77cとで
構成されている。上記構成において、フィーダー5aが
停電して保護装置37がダウンしたとき、伝送用電源手
段76から伝送バス77を経由して伝送子局28aに電
力が供給されるので、伝送子局28aから伝送親局17
へフィーダー状態の伝送データを送信し、監視制御装置
に入力できる。したがって、監視制御装置31におい
て、フィーダー5aの電圧が低下した原因を判別して、
実施例7と同様にして状態1から状態5を知ることがで
きる。
【0088】実施例16.なお、上記実施例7〜15で
は保護装置37、38及び65、66内に警報手段が設
けられてないものについて説明したが、実施例1〜6と
同様の演算手段25a、25b及び警報手段27a、2
7bを設けた構成にすることによって、保護装置37、
38及び65、66が設置された現場で、各フィーダー
5a、5bの状態を知ることができる。
【0089】実施例17.また、上記実施例7〜15で
は保護装置37、38及び65、66に電源変換手段7
a、7bからのみ電力を供給するものについて説明した
が、実施例1〜6と同様に別系統の電源変換手段22、
23、32〜35も使用した構成にすることによって、
電力供給の信頼度を向上させることができる。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明は、入出力手段でフィー
ダー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号とフィ
ーダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模擬信号
とを演算手段へ出力し、演算手段でフィーダー電圧が低
下したときフィーダー電圧信号を検出して、両模擬信号
とともに伝送可能にして伝送子局に出力し、伝送子局か
ら伝送親局を経由して各信号を受けた監視制御装置でフ
ィーダー電圧信号と各模擬信号の有無との組み合わせに
よりフィーダー電圧が低下した原因を判別するので、保
護装置から離れた監視制御装置でフィーダーの状態を監
視することができる。
【0091】請求項2の発明は、入出力手段でフィーダ
ー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号とフィー
ダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模擬信号と
を演算手段へ出力し、演算手段でフィーダー電圧が低下
したときフィーダー電圧信号を検出して、フィーダー電
圧信号と両模擬信号の有無との組み合わせによりフィー
ダーの電圧が低下した原因を判別し、その結果を警報手
段によって報知するので、保護装置が設置された現場で
フィーダーの電圧低下の原因を知ることができる。
【0092】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、第2の電圧変換手段には母線から電力が供給
されるので、フィーダーの電圧が低下した原因を知るこ
とができるとともに、保護装置の動作も継続できる。
【0093】請求項4の発明は、入出力手段でフィーダ
ー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号とフィー
ダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模擬信号と
を演算手段へ出力し、演算手段でフィーダー電圧が低下
したときフィーダー電圧信号を検出して、両模擬信号と
ともに伝送可能にして伝送子局に出力し、伝送子局から
伝送親局を経由して各信号を受けた監視制御装置でフィ
ーダー電圧信号と各模擬信号の有無との組み合わせによ
りフィーダー電圧が低下した原因を判別するので、複数
のフィーダーの状態を保護装置から離れた監視制御装置
で監視することができる。
【0094】請求項5の発明は、入出力手段でフィーダ
ー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号とフィー
ダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模擬信号と
を演算手段へ出力し、演算手段でフィーダー電圧が低下
したときフィーダー電圧信号を検出して、フィーダー電
圧信号と両模擬信号の有無との組み合わせによりフィー
ダーの電圧が低下した原因を判別し、その結果を警報手
段によって報知するので、保護装置が設置された現場で
フィーダーの電圧低下の原因を知ることができる。
【0095】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
において、第2の電源変換手段には母線の電力が供給さ
れるので、フィーダーの電圧が低下した原因を知ること
ができるとともに、保護装置の動作も継続できる。
【0096】請求項7の発明は、請求項4又は請求項5
において、第1の保護装置に電力を供給する第2の電源
変換手段には第2のフィーダーから電力が供給され、第
2の保護装置に電力を供給する第2の電源変換手段には
母線から電力が供給されるので、第1のフィーダーの電
圧が低下した場合に電圧が低下した原因を知ることがで
きるとともに、第1の保護装置の動作も継続できる。
【0097】請求項8の発明は、請求項4又は請求項5
において、第1の保護装置と第2の保護装置とに電力を
供給する第2の電源変換手段を1台で共用するので、第
1のフィーダーの電圧が低下した場合に電圧が低下した
原因を知ることができるとともに、第1の保護装置の動
作も継続できる。さらに、第2の電源変換手段を共用す
るので、構成が簡単になる。
【0098】請求項9の発明は、請求項4又は請求項5
において、第2の保護装置に電力を供給する第1の電源
変換手段を第1の保護装置に電力を供給する第2の電源
変換手段として共用するので、第1のフィーダーの電圧
が低下した場合に電圧が低下した原因を知ることができ
るとともに、第2の電源変換手段から電力の供給を受け
て第1の保護装置の動作も継続できる。さらに、第2の
電源変換手段を共用するので、構成が簡単になる。
【0099】請求項10の発明は、請求項4又は請求項
5において、第1の保護装置に電力を供給する第2の電
源変換手段をバッテリーとし、第2の保護装置に電力を
供給する第2の電源変換手段には母線から電力を供給す
るので、第1のフィーダーの電圧が低下した原因を知る
ことができるとともに、バッテリーから電力の供給を受
けて第1の保護装置の動作も継続できる。さらに、バッ
テリーでバックアップするので、信頼性も向上する。
【0100】請求項11の発明は、請求項4において、
監視制御装置が各保護装置から伝送されたデータを比較
して各フィーダーの状態を判断するので、さらに詳しい
情報を知ることができる。
【0101】請求項12の発明は、請求項4において、
各保護装置の演算手段の出力を警報手段で報知するの
で、保護装置が設置された現場でフィーダーの電圧低下
の原因を知ることができる。
【0102】請求項13の発明は、入出力手段でフィー
ダー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号とフィ
ーダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模擬信号
とを演算手段へ出力し、停電検出手段で電圧変換手段の
電圧の低下を検出して停電検出信号を出力し、演算手段
では停電検出信号と両模擬信号とを伝送可能にして伝送
子局から伝送親局を経由して各信号を受けた監視制御装
置で停電検出信号と両模擬信号の有無との組み合わせに
よりフィーダー電圧が低下した原因を判別するので、保
護装置から離れた監視制御装置でフィーダーの状態を監
視することができる。
【0103】請求項14の発明は、請求項13におい
て、演算手段が停電検出信号により割り込み処理して停
電検出信号及び両模擬信号を伝送子局から伝送親局を介
して監視制御装置へ送信するので、フィーダーの電圧低
下の原因を早く知ることができ、処置を迅速に行うこと
ができる。
【0104】請求項15の発明は、請求項13におい
て、演算手段が停電検出信号により保護装置の機能の一
部を停止して内部の消費電力を少なくするので、伝送子
局から伝送親局へのデータの伝送に充分な電力を確保す
ることができるため、フィーダーの電圧低下の原因を知
ることができる。
【0105】請求項16の発明は、請求項13から請求
項15のいずれかにおいて、停電検出信号が出ると伝送
子局から伝送親局へデータの送信が終了するまで補助電
源手段から伝送子局へ電力を供給するので、伝送子局か
ら伝送親局へのデータの伝送が確実にできるため、フィ
ーダーの電圧低下の原因を知ることができる。
【0106】請求項17の発明は、請求項13から請求
項16のいずれかにおいて、停電検出信号により伝送子
局のプライオリティを高くして、停電検出信号及び両模
擬信号を伝送子局から伝送親局へ伝送するので、フィー
ダーの電圧低下の原因を早く知ることができ、処置を迅
速に行うことができる。
【0107】請求項18の発明は、入出力手段でフィー
ダー開閉器の開閉状態を検出した第1の模擬信号とフィ
ーダー開閉器のトリップ状態を検出した第2の模擬信号
とを演算手段へ出力する。さらに、停電検出手段では第
1の電源変換手段の電圧を検出して停電検出信号を演算
手段へ出力し、演算手段において停電検出信号と両模擬
信号の有無との組み合わせによりフィーダーの電圧が低
下した原因を判別し、その結果を警報手段によって報知
するので、保護装置が設置された現場でフィーダーの電
圧低下の原因を知ることができる。
【0108】請求項19の発明は、請求項1、請求項
2、請求項4、請求項5又は請求項13から請求項18
のいずれかにおいて、電源変換手段として伝送親局に電
力を供給する伝送用電源手段を共用し、伝送バスによっ
て伝送用電源手段から保護装置に電力を供給するので、
保護装置の電圧が低下した原因を知ることができるとと
もに、伝送バスによって供給される伝送用電源手段から
の電力により保護装置の動作を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施例1の構成図である。
【図2】 発明の実施例2の構成図である。
【図3】 発明の実施例3の構成図である。
【図4】 発明の実施例4の構成図である。
【図5】 発明の実施例5の構成図である。
【図6】 発明の実施例7の構成図である。
【図7】 発明の実施例7のフローチャートである。
【図8】 発明の実施例8のフローチャートである。
【図9】 発明の実施例9のフローチャートである。
【図10】 発明の実施例10のフローチャートであ
る。
【図11】 発明の実施例11の構成図である。
【図12】 発明の実施例12のフローチャートであ
る。
【図13】 発明の実施例13のフローチャートであ
る。
【図14】 発明の実施例15の構成図である。
【図15】 従来の受配電システムの構成図である。
【符号の説明】
4 母線、5a,5b フィーダー、7a,7b,2
2,23,32〜34 電源変換手段、8a,8b 変
流器、15a,15b 電動機開閉器、16a,16b
電動機、17 伝送親局、18,77 伝送バス、2
0,21 フィーダー開閉器、24a,24b 電源出
力手段、25a,25b 演算手段、26a,26b
入出力手段、27a,27b 警報手段、28a,28
b 伝送子局、29,30,37,38,65,66
保護装置、31 監視制御装置、35 バッテリ、36
a,36b 停電検出手段、63a,63b 補助電源
手段、64a,64b 逆流防止手段、76 伝送用電
源手段。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母線から分岐したフィーダーにフィーダ
    ー開閉器と電動機開閉器と電動機とを順次直列に接続し
    て上記電動機を運転し、保護装置で上記電動機を保護す
    る受配電システムにおいて、 上記フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変換
    する第1の電源変換手段と上記フィーダー以外から供給
    される電力を所定の電圧に変換する第2の電源変換手段
    とから上記保護装置に電力を供給し、上記保護装置を上
    記第1の電源変換手段及び上記第2の電源変換手段の少
    なくとも一方の電力を出力する電源出力手段と、上記フ
    ィーダー開閉器の開閉状態の第1の模擬信号と上記フィ
    ーダー開閉器のトリップ状態の第2の模擬信号とを検出
    する入出力手段と、上記フィーダーの電圧が低下したと
    きにフィーダー電圧信号を検出し、上記フィーダー電圧
    信号と上記各模擬信号とを伝送可能にして出力する演算
    手段と、この演算手段の出力を伝送する伝送子局とで構
    成して、上記伝送子局からの上記各信号を伝送親局で受
    信して監視制御装置に入力し、監視制御装置において上
    記フィーダー電圧信号と上記各模擬信号の有無との組み
    合わせにより上記フィーダー電圧が低下した原因を判別
    することを特徴とする受配電システム。
  2. 【請求項2】 母線から分岐したフィーダーにフィーダ
    ー開閉器と電動機開閉器と電動機とを順次直列に接続し
    て上記電動機を運転し、保護装置で上記電動機を保護す
    る受配電システムにおいて、 上記フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変換
    する第1の電源変換手段と上記フィーダー以外から供給
    される電力を所定の電圧に変換する第2の電源変換手段
    とから上記保護装置に電力を供給し、上記保護装置を上
    記第1の電源変換手段及び上記第2の電源変換手段の少
    なくとも一方の電力を出力する電源出力手段と、上記フ
    ィーダー開閉器の開閉状態の第1の模擬信号と上記フィ
    ーダー開閉器のトリップ状態の第2の模擬信号とを検知
    する入出力手段と、上記フィーダーの電圧が低下したと
    きにフィーダー電圧信号を検出し、上記フィーダー電圧
    信号と上記各模擬信号の有無との組み合わせにより上記
    フィーダーの電圧が低下した原因を判別する演算手段
    と、この演算手段の出力を報知する警報手段とで構成し
    たことを特徴とする受配電システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、第2の
    電源変換手段には母線の電力が供給されることを特徴と
    する受配電システム。
  4. 【請求項4】 母線から分岐した第1のフィーダーに第
    1のフィーダー開閉器と第1の電動機開閉器と第1の電
    動機とを順次直列に接続して上記第1の電動機を運転
    し、第1の保護装置で上記第1の電動機を保護し、上記
    母線から分岐した第2のフィーダーに第2のフィーダー
    開閉器と第2の電動機開閉器と第2の電動機とを順次直
    列に接続して上記第2の電動機を運転し、第2の保護装
    置で上記第2の電動機を保護する受配電システムにおい
    て、 上記各フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変
    換する第1の電源変換手段と上記各フィーダー以外から
    供給される電力を所定の電圧に変換する第2の電源変換
    手段とから上記各保護装置に電力を供給し、上記各保護
    装置を上記第1の電源変換手段及び上記第2の電源変換
    手段の少なくとも一方の電力を出力する電源出力手段
    と、上記各フィーダー開閉器の開閉状態の第1の模擬信
    号と上記各フィーダー開閉器のトリップ状態の第2の模
    擬信号とを検知する入出力手段と、上記各フィーダーの
    電圧が低下したときにフィーダー電圧信号を検出し、上
    記フィーダー電圧信号と上記各模擬信号とを伝送可能に
    して出力する演算手段と、この演算手段の出力を伝送す
    る伝送子局とで構成して、上記伝送子局からの上記各信
    号を伝送親局で受信して監視制御装置に入力し、監視制
    御装置において上記フィーダー電圧信号と上記各模擬信
    号の有無との組み合わせにより上記各フィーダー電圧が
    低下した原因を判別することを特徴とする受配電システ
    ム。
  5. 【請求項5】 母線から分岐した第1のフィーダーに第
    1のフィーダー開閉器と第1の電動機開閉器と第1の電
    動機とを順次直列に接続して上記第1の電動機を運転
    し、第1の保護装置で上記第1の電動機を保護し、上記
    母線から分岐した第2のフィーダーに第2のフィーダー
    開閉器と第2の電動機開閉器と第2の電動機とを順次直
    列に接続して上記第2の電動機を運転し、第2の保護装
    置で上記第2の電動機を保護する受配電システムにおい
    て、 上記各フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変
    換する第1の電源変換手段と上記各フィーダー以外から
    供給される電力を所定の電圧に変換する第2の電源変換
    手段とから上記各保護装置に電力を供給し、上記各保護
    装置を上記第1の電源変換手段及び上記第2の電源変換
    手段の少なくとも一方の電力を出力する電源出力手段
    と、上記各フィーダー開閉器の開閉状態の第1の模擬信
    号と上記各フィーダー開閉器のトリップ状態の第2の模
    擬信号とを検知する入出力手段と、上記各フィーダーの
    電圧が低下したときにフィーダー電圧信号を検出し、上
    記フィーダー電圧信号と上記各模擬信号の有無との組み
    合わせにより上記フィーダーの電圧が低下した原因を判
    別する演算手段と、この演算手段の出力を報知する警報
    手段とで構成したことを特徴とする受配電システム。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5において、第2の
    電源変換手段には母線の電力が供給されることを特徴と
    する受配電システム。
  7. 【請求項7】 請求項4又は請求項5において、第1の
    保護装置に電力を供給する第2の電源変換手段には第2
    のフィーダーから電力が供給され、第2の保護装置に電
    力を供給する第2の電源変換手段には母線から電力が供
    給されるように構成したことを特徴とする受配電システ
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項4又は請求項5において、第1の
    保護装置と第2の保護装置とに電力を供給する第2の電
    源変換手段を1台で共用したことを特徴とする受配電シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 請求項4又は請求項5において、第2の
    保護装置に電力を供給する第1の電源変換手段を第1の
    保護装置に電力を供給する第2の電源変換手段として共
    用したことを特徴とする受配電システム。
  10. 【請求項10】 請求項4又は請求項5において、第1
    の保護装置に電力を供給する第2の電源変換手段をバッ
    テリーとし、第2の保護装置に電力を供給する第2の電
    源変換手段には母線から電力が供給されることを特徴と
    する受配電システム。
  11. 【請求項11】 請求項4において、監視制御装置は各
    保護装置から伝送されたデータを比較して各フィーダー
    の状態を判断するようにしたことを特徴とする受配電シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 請求項4において、各保護装置の演算
    手段の出力を報知する警報手段を設けたことを特徴とす
    る受配電システム。
  13. 【請求項13】 母線から分岐したフィーダーにフィー
    ダー開閉器と電動機開閉器と電動機とを順次直列に接続
    して上記電動機を運転し、保護装置で上記電動機を保護
    する受配電システムにおいて、 上記フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変換
    する電源変換手段から上記保護装置に電力を供給し、上
    記保護装置を上記電源変換手段の電力を出力する電源出
    力手段と、上記フィーダー開閉器の開閉状態の第1の模
    擬信号と上記フィーダー開閉器のトリップ状態の第2の
    模擬信号とを検知する入出力手段と、上記電源変換手段
    の電圧の低下を検出して停電検出信号を出す停電検出手
    段と、上記停電検出信号と上記両模擬信号とを伝送可能
    にして出力する演算手段と、この演算手段の出力を伝送
    する伝送子局とで構成し、上記伝送子局からの上記各信
    号を伝送親局で受信して監視制御装置に入力し、監視制
    御装置において上記停電検出信号と上記各模擬信号の有
    無との組み合わせにより上記フィーダー電圧が低下した
    原因を判別することを特徴とする受配電システム。
  14. 【請求項14】 請求項13において、演算手段は停電
    検出信号により割り込み処理して上記停電検出信号及び
    両模擬信号を伝送子局から伝送親局を介して監視制御装
    置へ送信することを特徴とする受配電システム。
  15. 【請求項15】 請求項13において、演算手段は停電
    検出信号により保護装置の機能の一部を停止して内部の
    消費電力を少なくすることを特徴とする受配電システ
    ム。
  16. 【請求項16】 請求項13から請求項15のいずれか
    において、停電検出信号が出ると伝送子局から伝送親局
    へデータの送信が終了するまで上記伝送子局へ電力を供
    給する補助電源手段を設けたことを特徴とする受配電シ
    ステム。
  17. 【請求項17】 請求項13から請求項16のいずれか
    において、停電検出信号により伝送子局のプライオリテ
    ィを高くして、停電検出信号及び両模擬信号を上記伝送
    子局から伝送親局へ伝送することを特徴とする受配電シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 母線から分岐したフィーダーにフィー
    ダー開閉器と電動機開閉器と電動機とを順次直列に接続
    して上記電動機を運転し、保護装置で上記電動機を保護
    する受配電システムにおいて、 上記フィーダーから供給される電力を所定の電圧に変換
    する電源変換手段から上記保護装置に電力を供給し、上
    記保護装置を上記電源変換手段の電力を出力する電源出
    力手段と、上記フィーダー開閉器の開閉状態の第1の模
    擬信号と上記フィーダー開閉器のトリップ状態の第2の
    模擬信号とを検知する入出力手段と、上記電源変換手段
    の電圧の低下を検出して停電検出信号を出す停電検出手
    段と、上記停電検出信号と上記各模擬信号の有無との組
    み合わせにより上記フィーダーの電圧が低下した原因を
    判別する演算手段と、この演算手段の出力を報知する警
    報手段とで構成したことを特徴とする受配電システム。
  19. 【請求項19】 請求項1、請求項2、請求項4、請求
    項5又は請求項13から請求項18のいずれかにおい
    て、伝送親局に電力を供給する伝送用電源手段を共用
    し、伝送バスによって上記伝送用電源手段から保護装置
    に電力を供給することを特徴とする受配電システム。
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