JP3344355B2 - ローパスフィルタ機能を有するコネクタ - Google Patents

ローパスフィルタ機能を有するコネクタ

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JP3344355B2
JP3344355B2 JP07945899A JP7945899A JP3344355B2 JP 3344355 B2 JP3344355 B2 JP 3344355B2 JP 07945899 A JP07945899 A JP 07945899A JP 7945899 A JP7945899 A JP 7945899A JP 3344355 B2 JP3344355 B2 JP 3344355B2
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文雄 成井
昭孝 島田
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ケル株式会社
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコンタクト
を絶縁材料製のコネクタボディにより整列保持して構成
されるコネクタに関し、さらには、各コンタクトを介し
て伝達される信号から高周波ノイズ成分を除去する機能
を有するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】 上記のようなコネクタにおいて、コン
タクトを介して伝達される信号に高周波のノイズ成分が
含まれることは良く知られている。このような高周波ノ
イズ成分は外部に電磁ノイズを放出して周囲の電子機器
に悪影響を与えたり、高周波ノイズ成分を含む信号を受
けた電子機器が誤作動を起こしたりするという問題があ
る。このようなことから、従来から高周波ノイズ成分に
対する対策が種々考えられている。一例を挙げると、コ
ネクタをプリント基板に装着したときに、各コンタクト
とプリント基板のグランドパターンとの間、もしくはプ
リント基板上において各コンタクトに接続された配線パ
ターンとグランドパターンとの間に、それぞれコンデン
サを配設するものがある。このようにコンデンサを配設
することによりローパスフィルタ機能が得られ、各コン
タクトおよび配線パターンを介して伝達される信号に含
まれる高周波ノイズ成分を除去することができるという
効果が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、各コンタクトもしくは各配線パターン毎
にそれぞれコンデンサを設ける必要があり、その構成が
複雑で高価になりやすいという問題がある。特に最近に
おいては、コネクタが小型化してコンタクト数(極数)
が増加するとともに各コンタクトの配設密度が高く(配
設ピッチが小さく)なる傾向が強く、このような高密度
配設された各コンタクトすべてにそれぞれコンデンサを
取り付けるのは難しく、コネクタ構成が複雑になるとと
もに高コストになるという問題がある。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
できる限りシンプル且つ低コストで、ローパスフィルタ
機能を有したコネクタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係るコネクタは、導電材料製の複数のコン
タクトを絶縁材料製のコネクタボディにより整列保持し
て構成され、複数のコンタクトのマウント部がそれぞれ
基板の表面の対応マウントパターンに半田付けされてサ
ーフェスマウントされる。そして、複数のコンタクトの
それぞれにおいて、相手コンタクトと当接する接触部お
よび上記マウント部を除く外表面の少なくとも一部に、
内側に位置する絶縁材料製の絶縁層とこの絶縁層の外側
に積層形成された導電材料製の導電層とからなるシール
ド部材層が設けられ、複数のコンタクトのマウント部を
基板上の対応マウントパターンに半田付けするときに、
シールド部材層の外側に位置する導電層を基板の表面の
対応グランドパターンに半田付けしてグランド接続され
るように構成されている。
【0006】このような構成のコネクタを用いれば、各
コンタクトの外表面の少なくとも一部に設けられたシー
ルド部材層が、内側に位置する絶縁層とその外側に積層
形成された導電層とからなるため、各コンタクトの表面
にコンデンサが形成される。そして、このようにコンデ
ンサを形成するシールド部材層の外層である導電層が基
板のグランドパターンに半田付けされてグランド接続さ
れるため、各コンタクトはそれぞれコンデンサを介して
グランド接続された状態となる。このため、このコンデ
ンサを介してグランド接続された部分がローパスフィル
タとしての機能を発揮し、各コンタクトを介して伝達さ
れる信号に含まれる高周波ノイズ成分が除去される。こ
のように、本発明のコネクタでは、各コンタクトの外表
面に絶縁層および導電層からなるシールド部材層を設け
るだけという簡単且つ安価な構成で各コンタクトがそれ
ぞれ独立してローパスフィルタ機能を有する構成とな
る。このため、各コンタクト毎にそこを流れる信号に対
応してローパスフィルタ機能を独立して設定可能であ
る。また、複数のコンタクトのマウント部を基板上の対
応マウントパターンに半田付けするときに、シールド部
材層の外側に位置する導電層を基板の表面の対応グラン
ドパターンに半田付けしてグランド接続されるように構
成されているので、コネクタを基板上にサーフェスマウ
ントするだけで、ローパスフィルタ機能を有する構成を
簡単に得ることができる。
【0007】また、もう一つの本発明に係るコネクタ
は、導電材料製の複数のコンタクトを絶縁材料製のコネ
クタボディにより整列保持して構成され、複数のコンタ
クトのマウント部がそれぞれ基板の表面の対応マウント
パターンに半田付けされてサーフェスマウントされるコ
ネクタであって、基板の表面にマウントパターンに隣接
して複数のグランドパターンが形成されており、上記複
数のコンタクトのそれぞれにマウント部に隣接してグラ
ンド部が形成されており、マウント部をマウントパター
ンに半田付けするとともにグランド部をグランドパター
ンに半田付けして基板の表面にサーフェスマウントされ
るように構成されている。さらに、複数のグランドパタ
ーンがそれぞれ、最下層に位置してグランド接続された
第1導電層と、この第1導電層の上面に積層形成された
絶縁層と、この絶縁層の上面に積層形成された第2導電
層とから構成され、グランド部が第2導電層と半田付け
接合される。
【0008】このような構成のコネクタでは、導電材料
製の複数のコンタクトを絶縁材料製のコネクタボディに
より整列保持して構成される従来から一般的に用いられ
ているコネクタにおいて、複数のコンタクトのそれぞれ
にマウント部に隣接してグランド部を形成し、且つ、基
板の表面にマウントパターンに隣接して第1導電層、絶
縁層および第2導電層からなる複数のグランドパターン
を形成するだけの単純な構成で、このコネクタを基板上
にサーフェスマウントすれば、各コンタクトにローパス
機能を付与することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るコネクタの好ましい実施形態について説明する。ま
ず、図1に本発明の第1実施形態に係るサーフェスマウ
ントタイプのレセプタクルコネクタ1を示し、図2に本
発明に係るサーフェスマウントタイプのプラグコネクタ
5を示しており、これらについて説明する。
【0010】レセプタクルコネクタ1は絶縁材料製のレ
セプタクルコネクタボディ10により複数のレセプタク
ルコンタクト2を整列保持してインサートモールド等に
より作られている。また、プラグコネクタ5は絶縁材料
製のプラグコネクタボディ50により複数のプラグコン
タクト6を整列保持して構成されており、プラグコンタ
クト6もインサートモールド等によりコネクタボディ5
0に保持される。
【0011】レセプタクルコンタクト2は、コンタクト
本体20とシールド部材30とからなり、側面視におけ
る形状が略L字状に形成されている。コンタクト本体2
0は導電材料によって形成され、レセプタクルコネクタ
ボディ10の下面側に左右に延びて位置する接続脚部2
1と、接続脚部21の内端部において直角に折れ曲がっ
て上方に延び、レセプタクルコネクタボディ10のレセ
プタクル空間13内に突出する接触アーム部23と、こ
の接触アーム部23の先端に形成された接触部23aと
からなる。
【0012】接続脚部21は先端部がコネクタボディ1
0の左右側端面11aから側方に突出するとともに僅か
に下方に突出してマウント部21aを形成しており、さ
らに、中間部が下方に突出して突出部21bを形成して
いる。また、接触アーム部23は外方に広がる曲げ弾性
変形が可能となるバネ性を有しており、接触部23aは
内側に向かって湾曲して形成されており、後述するプラ
グコネクタ5と当接接触して電気接続されるようになっ
ている。
【0013】このように形成されたコンタクト本体20
の中間部(マウント部21aと接触部23aを除く部
分)の内側面および下面には、シールド部材30が被着
されている。シールド部材30は、図4にその詳細を示
すようにコンタクト本体20の側面に蒸着、コーティン
グ等により形成された電気絶縁性を有するセラミックや
プラスチック等の絶縁層31と、この絶縁層31の上に
メッキ等により積層形成された金やニッケル等の導電層
32とからなる。このように、導電材料からなるコンタ
クト本体20および導電層32により絶縁層31を挟ん
だ構成となっており、コンデンサを構成している。
【0014】なお、絶縁層31および絶縁層32の形状
寸法は、コンデンサとしての要求性能に応じて適宜設定
される。一例を挙げれば、コンタクト本体20の幅Wが
0.4mm程度である場合には、絶縁層31の厚さt1
は10〜80μm程度で、導電層32の厚さt2は、1
〜4μm程度に設定される。なお、コンタクト本体20
の接続脚部21に形成された突出部21bの下面にもシ
ールド部材30が被着されているため、突出部21bの
下面側においてシールド部材30も下方に突出し、グラ
ンドマウント層35が形成される。
【0015】このように構成された複数のレセプタクル
コンタクト2がインサートモールドされてレセプタクル
コネクタボディ10により整列保持され、レセプタクル
コネクタ1が構成される。レセプタクルコネクタボディ
10は絶縁性を有する樹脂等のモールドにより作られ、
矩形板状の基部11と、この基部11の上に矩形箱状に
上方に延びて形成された外側壁部12とを有する。この
ため、基部11の上面側には外側壁部12により囲まれ
て上方に開口したレセプタクル空間13が形成される。
上述のようにレセプタクルコンタクト2の接触アーム部
23がレセプタクル空間13内に起立突出する。レセプ
タクルコンタクト2は、レセプタクルコネクタボディ1
0において2列に並んで配設されており、接触部23a
はレセプタクル空間13内に二列に並んで位置する。
【0016】このレセプタクルコネクタ1はプリント基
板40にサーフェスマウントされて取り付けられる。プ
リント基板40には左右に対になって並んだ複数のマウ
ントパターン43とグランドパターン42とが列状に形
成されている。これらマウントパターン43およびグラ
ンドパターン42は上記レセプタクルコネクタ1のマウ
ント部21aとグランドマウント層35の位置に対応し
て形成されている。また、基板40においてマウントパ
ターン43は信号用配線パターンに繋がり、グランドパ
ターン42はグランド接続(接地)される。
【0017】図3に示すように、レセプタクルコネクタ
ボディ10の基部11の下面には左右一対の円筒状の位
置決め突起15が下方に突出して形成されており、プリ
ント基板40には左右一対の位置決め孔45が形成され
ている。位置決め突起15を位置決め孔45に挿入させ
てレセプタクルコネクタ1を基板40の上面上に配設す
ると、マウント部21aがマウントパターン43の上に
当接載置され、同時にグランドマウント層35がグラン
ドパターン42の上に当接載置される。
【0018】このため、マウント部21aおよびグラン
ドマウント層35の下面、もしくはマウントパターン4
3およびグランドパターン42の上面に予めクリーム半
田を塗布した状態で、上記のようにしてレセプタクルコ
ネクタ1を基板40の上に載置し、これをハーネス内で
加熱してクリーム半田を溶融させた後、冷却すれば、マ
ウント部21aをマウントパターン43に半田付け接合
させるとともにグランドマウント層35をグランドパタ
ーン42に半田付け接合させ、レセプタクルコネクタ1
を基板41にサーフェスマウントすることができる。
【0019】次に、このように構成されたレセプタクル
コネクタ1と嵌合されるプラグコネクタ5について図2
を参照して説明する。このプラグコネクタ5は、絶縁材
料製のプラグコネクタボディ50に複数のプラグコンタ
クト6を二列に並べて保持して構成される。プラグコネ
クタボディ50は、底壁部51、左右の外側壁部52お
よび中央のプラグコンタクト保持部54を有して構成さ
れ、これらにより囲まれるとともに下方に開口したプラ
グ空間53が形成されている。
【0020】プラグコンタクト6は、コンタクト本体6
0とシールド部材70とからなり、側面視における形状
が略L字状に形成されている。コンタクト本体60は導
電材料によって形成され、プラグコネクタボディ50の
上面側に左右に延びて位置する接続脚部61と、接続脚
部61の内端部において直角に折れ曲がって下方に延
び、プラグコネクタボディ50のプラグ空間53内に突
出する接触アーム部63と、この接触アーム部63の内
側面に形成された接触部63aとからなる。
【0021】接続脚部61は先端部がコネクタボディ5
0の左右側端面から側方に突出するとともに僅かに上方
に突出してマウント部61aを形成しており、さらに、
中間部が上方に突出して突出部61bを形成している。
また、接触アーム部63はプラグコンタクト保持部54
により保持されており、レセプタクルコネクタ1と嵌合
されたときに接触部63aがレセプタクルコンタクト2
0の接触部23aと当接して電気接続されるようになっ
ている。
【0022】このように形成されたコンタクト本体60
の中間部(マウント部61aと接触部63aを除く部
分)の内側面および上面(サーフェスマウントされる側
の面)には、シールド部材70が被着されている。シー
ルド部材70は、レセプタクルコネクタ1のコンタクト
2のシールド部材30と同一の構成を有し、図4にその
詳細を示すようにコンタクト本体60の外周に蒸着もし
くはコーティングされた電気絶縁性を有する絶縁層71
と、この絶縁層71の外周に形成された導電層72とか
らなる。このように、導電材料からなるコンタクト本体
60および導電層72により絶縁層71を挟んだ構成と
なっており、コンデンサを構成している。これら絶縁層
71および絶縁層72の形状寸法は、コンデンサとして
の要求性能に応じて適宜設定される。なお、コンタクト
本体60の接続脚部61に形成された突出部61bの上
面にもシールド部材70が被着されているため、突出部
61bの上面側においてシールド部材70も上方に突出
し、グランドマウント層75が形成される。
【0023】このように構成された複数のプラグコンタ
クト6がプラグコネクタボディ50により整列保持さ
れ、プラグコネクタ5が構成される。この状態で、各プ
ラグコンタクト6の接触アーム部63がプラグ空間53
内に起立突出するが、プラグコンタクト6は、プラグコ
ネクタボディ50において2列に並んで配設されてお
り、接触部63aはプラグ空間53内に二列に並んで位
置する。
【0024】このような構成のプラグコネクタ5は、レ
セプタクルコネクタ1と同様に、プリント基板(図示せ
ず)にサーフェスマウントされて取り付けられる。この
プリント基板にも、図1に示した基板40と同様に、左
右に対になって並んだ複数のマウントパターンとグラン
ドパターンとが列状に形成され、マウントパターンは信
号用配線パターンに繋がり、グランドパターンはグラン
ド接続(接地)される。そして、プラグコネクタ5をこ
の基板の上面上に配設し、マウント部61aをマウント
パターンに半田接合し、同時にグランドマウント層75
をグランドパターンの上に半田接合して、プラグコネク
タ5をプリント基板の上にサーフェスマウントする。
【0025】このように構成された両コネクタ1,5を
嵌合させると、各コンタクト2,6の接触部23a,6
3a同士が当接して両コンタクト2,6が接続され、信
号の伝達が行われる。このとき、レセプタクルコンタク
ト2のグランドマウント層35およびプラグコンタクト
6のグランドマウント層75がそれぞれ基板のグランド
パターンに接合されて接地されているため、各コンタク
ト2,6が個別にコンデンサを介してグランド接続され
た状態となる。これにより、コンデンサによるローパス
フィルタ作用が得られ、伝達信号に含まれる高周波ノイ
ズ成分が効果的に除去される。
【0026】さらに、シールド部材30,70は各コン
タクト2,6の側面を覆うとともに導電層32,72が
グランド接続されている構成であり、これらシールド部
材30,70により、隣接するレセプタクルコンタクト
2およびプラグコンタクト6間でのクロストークが防止
される。この結果、各コンタクトを介して高速信号伝送
をクロストークの問題なしに行うことが可能となる。
【0027】次に、本発明の第2の実施形態に係るコネ
クタについて、図5及び図6を参照して説明する。図5
にサーフェスマウントタイプのレセプタクルコネクタ1
を示し、図6にサーフェスマウントタイプのプラグコネ
クタ5を示すが、図から分かるように、これらは図1お
よび図2のコネクタと類似しており、同一構成部分には
同一番号を付して説明を省略する。
【0028】レセプタクルコネクタ1′はレセプタクル
コネクタボディ10により複数のレセプタクルコンタク
ト2′を整列保持してインサートモールド等により作ら
れている。また、プラグコネクタ5′は絶縁材料製のプ
ラグコネクタボディ50により複数のプラグコンタクト
6′を整列保持して構成されており、プラグコンタクト
6′もインサートモールド等によりコネクタボディ50
に保持される。これらコネクタ1′および5′はコンタ
クト2′および6′の構成のみが異なる。
【0029】レセプタクルコンタクト2′は、コンタク
ト本体20とシールド部材130とからなり、コンタク
ト本体20は図1のコンタクト本体と同一構成である。
コンタクト本体20の中間部(マウント部21aと接触
部23aを除く部分)の外周には、シールド部材130
が被着されている。シールド部材130は、図4に示し
たような絶縁層および導電層とからなり、コンタクト本
体20の周囲を覆って形成されている。コンタクト本体
20の接続脚部21に形成された突出部21bの外周部
分にもシールド部材130が被着されているため、突出
部21bの下面側においてシールド部材130も下方に
突出し、グランドマウント層135が形成されている。
【0030】このように構成された複数のレセプタクル
コンタクト2′がインサートモールドされてレセプタク
ルコネクタボディ10により整列保持され、レセプタク
ルコネクタ1が構成される。レセプタクルコネクタ1は
プリント基板40にサーフェスマウントされて取り付け
られ、マウント部21aがマウントパターン43に接合
され、グランドマウント層135がグランドパターン4
2に接合される。
【0031】一方、プラグコネクタ5′は、絶縁材料製
のプラグコネクタボディ50に複数のプラグコンタクト
6′を二列に並べて保持して構成される。プラグコンタ
クト6′は、コンタクト本体60とシールド部材170
とからなり、コンタクト本体60の中間部(マウント部
61aと接触部63aを除く部分)の外周に、シールド
部材170が被着される。シールド部材170は、図4
に示すような絶縁層および導電層とからなり、コンタク
ト本体60の外周を覆って積層形成されている。コンタ
クト本体60の接続脚部61に形成された突出部61b
の外周部分にもシールド部材170が被着されているた
め、突出部61bの下面側においてシールド部材170
も下方に突出し、グランドマウント層175が形成され
ている。
【0032】このように構成された複数のプラグコンタ
クト6′がプラグコネクタボディ50により整列保持さ
れ、プラグコネクタ5′が構成される。プラグコネクタ
5′は、プリント基板(図示せず)にサーフェスマウン
トされ、マウント部61aがマウントパターンに半田接
合され、グランドマウント層175がグランドパターン
の上に半田接合される。
【0033】このように構成された両コネクタ1′,
5′を嵌合させると、各コンタクト2′,6′の接触部
23a,63a同士が当接して両コンタクト2′,6′
が接続され、信号の伝達が行われる。このとき、レセプ
タクルコンタクト2′のグランドマウント層135およ
びプラグコンタクト6′のグランドマウント層175が
それぞれ基板のグランドパターンに接合されて接地され
ているため、各コンタクト2′,6′が個別にコンデン
サを介してグランド接続された状態となる。これによ
り、コンデンサによるローパスフィルタ作用が得られ、
伝達信号に含まれる高周波ノイズ成分が効果的に除去さ
れる。
【0034】さらに、シールド部材130,170は各
コンタクト2′,6′の外周を囲むようにして覆うとと
もに導電層がグランド接続されている構成であり、これ
らシールド部材130,170により、隣接するレセプ
タクルコンタクト2′およびプラグコンタクト6′間で
のクロストークが確実に防止される。この結果、各コン
タクトを介して高速信号伝送をクロストークの問題なし
に行うことが可能となる。
【0035】上記の実施形態においては、シールド部材
130,170を構成する絶縁層および導電層をコンタ
クト本体20,60にコーティング、メッキ等により形
成しているが、本発明はこのような構成に限られるもの
ではなく、コンタクト本体の外周をフィルムで覆ってシ
ールド部材を設けるようにしてもよい。例えば、図7お
よび図8に示すように、コンタクト本体120の両側か
ら2枚のフィルム状シールド部材140で挟持するよう
に固着して、コンタクト本体120をシールドしたレセ
プタクルコンタクト102を形成してもよい。
【0036】フィルム状シールド部材140は、ポリイ
ミドテープ等の電気絶縁性を有する絶縁フィルム131
と、この絶縁フィルム131の片面に固着されたアルミ
もしくは銅フィルム等の導電フィルム132とから構成
されている。そして、コンタクト本体120側に絶縁フ
ィルム131面が位置するように、コンタクト本体12
0を2枚のフィルム状シールド部材140によって挟持
するようにした状態で接着などにより密着させる。
【0037】これにより、コンタクト本体120の外周
にしっかりとフィルム状シールド部材140を被着させ
ることができ、また、隣接するコンタクト本体120,
120の間に位置するフィルム状シールド部材140,
140同士もしっかり密着させることができる。従っ
て、このように構成されたレセプタクルコンタクト10
2をレセプタクルコネクタボディにインサートモールド
してレセプタクルコネクタを形成すれば、上述のコネク
タを容易に製造することができる。
【0038】なお、絶縁フィルム131の表面に導電フ
ィルム132を固着したフィルム状シールド部材140
を密着させる代わりに、絶縁フィルムと導電フィルムと
をそれぞれ別々に密着させても良い。この場合には、コ
ンタクト本体の外周を2枚の絶縁フィルムにより挟持し
て密着させ、次にこのように絶縁フィルムが密着された
コンタクト本体の外周を2枚の導電フィルムにより挟持
して密着させてシールド部材が形成される。
【0039】なお、以上においては、サーフェスマウン
トタイプのコネクタを例にして説明したが、スルーホー
ルタイプのコネクタについても同様な構成が可能であ
る。但し、この場合には、シールド部材を形成する導電
層を基板のグランド部に接続させるために別途配線等が
必要となる。
【0040】以上説明した本発明に係るコネクタを用い
れば、各コンタクト毎にコンデンサを介してグランド接
続される構成が得られ、ローパスフィルタを有したコネ
クタを簡単且つ低コストで得ることができるが、同様な
ローパスフィルタ効果を図9に示すようにして得ること
も可能である。
【0041】図9には従来から用いられている形式のサ
ーフェスマウントタイプのコネクタ200と、これがサ
ーフェスマウントされるプリント基板230を示してい
る。コネクタ200は絶縁材料製のコネクタボディ21
0により、複数の導電材料製コンタクト220を整列保
持して形成される。各コンタクト220は下面側にサー
フェスマウントされるシグナルマウント部221および
グランドマウント部222が形成されている。一方、プ
リント基板230は絶縁板231の上面に、シグナルパ
ターン233とグランドパターン235とが形成されて
おり、シグナルマウント部221がシグナルパターン2
33に半田接合されるとともにグランドマウント部22
2がグランドパターン235に半田接合されてコネクタ
200がプリント基板230にサーフェスマウントされ
る。
【0042】ここで、図9(b)に拡大して示すよう
に、グランドパターン235は絶縁板231の上面に形
成された第1導電層236と、第1導電層236の上に
積層形成された絶縁層237と、絶縁層237の上に積
層形成された第2導電層238とから構成される。第1
導電層236はプリント基板230においてグランド接
続され、第2導電層236の上にグランドマウント部2
22が接合される。このようにグランドパターン235
はコンデンサを構成しており、各コンタクト220はこ
のコンデンサ構成を介してグランド接続される。これに
より、ローパスフィルタ機能が得られ、伝達信号中の高
周波ノイズ成分が除去される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコネ
クタを用いれば、各コンタクトの外表面の少なくとも一
部に設けられたシールド部材層が、内側に位置する絶縁
層とその外側に積層形成された導電層とからなるため、
各コンタクトの表面にコンデンサが形成され、このよう
にコンデンサを形成するシールド部材層の外層である導
電層が基板のグランドパターンに半田付けされてグラン
ド接続されるため、各コンタクトはそれぞれコンデンサ
を介してグランド接続された状態となる。このため、こ
のコンデンサによりローパスフィルタとしての機能が得
られ、各コンタクトを介して伝達される信号に含まれる
高周波ノイズ成分を除去することができる。このよう
に、本発明のコネクタでは、各コンタクトの外表面に絶
縁層および導電層からなるシールド部材層を設けるだけ
という簡単且つ安価な構成で各コンタクトがそれぞれ独
立してローパスフィルタ機能を有する構成となり、各コ
ンタクト毎にそこを流れる信号に対応してローパスフィ
ルタ機能を独立して設定可能である。
【0044】また、複数のコンタクトのマウント部を基
板上の対応マウントパターンに半田付けするときに、シ
ールド部材層の外側に位置する導電層を基板の表面の対
応グランドパターンに半田付けしてグランド接続される
ように構成されているので、コネクタを基板上にサーフ
ェスマウントするだけで、ローパスフィルタ機能を有す
る構成を簡単に得ることができる。
【0045】また、もう一つの本発明に係るコネクタ
は、サーフェスマウントされる基板の表面にマウントパ
ターンに隣接して複数のグランドパターンが形成されて
おり、上記複数のコンタクトのそれぞれにマウント部に
隣接してグランド部が形成されており、マウント部をマ
ウントパターンに半田付けするとともにグランド部をグ
ランドパターンに半田付けして基板の表面にサーフェス
マウントされるように構成されて、複数のグランドパタ
ーンがそれぞれ、最下層に位置してグランド接続された
第1導電層と、この第1導電層の上面に積層形成された
絶縁層と、この絶縁層の上面に積層形成された第2導電
層とから構成され、グランド部が第2導電層と半田付け
接合される。このような構成のコネクタでは、導電材料
製の複数のコンタクトを絶縁材料製のコネクタボディに
より整列保持して構成される従来から一般的に用いられ
ているコネクタにおいて、複数のコンタクトのそれぞれ
にマウント部に隣接してグランド部を形成し、且つ、基
板の表面にマウントパターンに隣接して第1導電層、絶
縁層および第2導電層からなる複数のグランドパターン
を形成するだけの単純な構成で、このコネクタを基板上
にサーフェスマウントすれば、各コンタクトにローパス
機能を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るレセプタクルコネ
クタを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るプラグコネクタを
示す斜視図である。
【図3】上記レセプタクルコネクタをプリント基板にサ
ーフェスマウントする状態を示す正面図である。
【図4】本発明に係るコネクタを構成するコンタクトの
一部を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るレセプタクルコネ
クタを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るプラグコネクタを
示す斜視図である。
【図7】本発明に係るコネクタを構成するコンタクトの
異なる構成についてその一部を示す斜視図である。
【図8】上記コンタクトにおけるVIII矢視の拡大図であ
る。
【図9】サーフェスマウントコネクタの異なる実施形態
を示す断面図である。
【符号の説明】 1 レセプタクルコネクタ 2,102 レセプタクルコンタクト 5 プラグコネクタ 6 プラグコンタクト 10 レセプタクルコネクタボディ 20 レセプタクルコンタクト本体 30,70 シールド部材 31,71 絶縁層 32,72 導電層 40 プリント基板 50 プラグコネクタボディ 60 プラグコンタクト本体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−32062(JP,A) 特開2000−68004(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 24/08 H01R 12/22 H01R 13/658

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電材料製の複数のコンタクトを絶縁材
    料製のコネクタボディにより整列保持して構成され、前
    記複数のコンタクトのマウント部がそれぞれ基板の表面
    の対応マウントパターンに半田付けされてサーフェスマ
    ウントされるコネクタであって、 前記複数のコンタクトのそれぞれにおいて、相手コンタ
    クトと当接する接触部および前記マウント部を除く外表
    面の少なくとも一部に、内側に位置する絶縁材料製の絶
    縁層と前記絶縁層の外側に積層形成された導電材料製の
    導電層とからなるシールド部材層が設けられ、 前記複数のコンタクトの前記マウント部を前記基板上の
    対応マウントパターンに半田付けするときに、前記シー
    ルド部材層の外側に位置する前記導電層を前記基板の表
    面の対応グランドパターンに半田付けしてグランド接続
    されるように構成されていることを特徴とするローパス
    フィルタ機能を有するコネクタ。
  2. 【請求項2】 導電材料製の複数のコンタクトを絶縁材
    料製のコネクタボディにより整列保持して構成され、前
    記複数のコンタクトのマウント部がそれぞれ基板の表面
    の対応マウントパターンに半田付けされてサーフェスマ
    ウントされるコネクタであって、 前記基板の表面に前記マウントパターンに隣接して複数
    のグランドパターンが形成されており、前記複数のコン
    タクトのそれぞれに前記マウント部に隣接してグランド
    部が形成されており、前記マウント部を前記マウントパ
    ターンに半田付けするとともに前記グランド部を前記グ
    ランドパターンに半田付けして前記基板の表面にサーフ
    ェスマウントされるように構成されており、 前記複数のグランドパターンがそれぞれ、最下層に位置
    してグランド接続された第1導電層と、前記第1導電層
    の上面に積層形成された絶縁層と、前記絶縁層の上面に
    積層形成された第2導電層とから構成され、前記グラン
    ド部が前記第2導電層と半田付け接合されることを特徴
    とするローパスフィルタ機能を有するコネクタ。
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