JP3344097B2 - 定着装置のベルト調心装置 - Google Patents

定着装置のベルト調心装置

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JP3344097B2
JP3344097B2 JP18053694A JP18053694A JP3344097B2 JP 3344097 B2 JP3344097 B2 JP 3344097B2 JP 18053694 A JP18053694 A JP 18053694A JP 18053694 A JP18053694 A JP 18053694A JP 3344097 B2 JP3344097 B2 JP 3344097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱ローラと押圧ベルト
部材を組み合わせて構成する定着装置に関し、特に、押
圧ベルト部材の蛇行を検知して自動的に調心作用を行う
とともに、押圧ベルト部材の蛇行の検知に際して発生す
る小さなノイズ状の検知情報に影響されずに、調心装置
の制御を行うように構成した定着装置のベルト調心装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機やプリンタ等の画像形成
装置のように、電子写真方式を用いてコピーを作成する
装置では、感光体ドラム等に形成したトナー画像を用紙
に転写した後で、トナー画像を担持する用紙を定着する
装置を構成している。前記画像形成装置に設ける定着装
置としては、一般に、加熱源を内蔵した熱ローラと、加
圧ローラを組み合わせた熱ローラ方式の装置が用いられ
ている。前記熱ローラ方式の定着装置は、その構成が簡
単であることや、小型に構成することができること、お
よび、信頼性が高い等の理由により、画像形成装置に用
いる例が非常に多い。
【0003】ところが、前記熱ローラ方式の定着装置で
は、トナー画像を担持する用紙を熱ローラに対して押圧
する範囲が、非常に狭く設定されているものであるため
に、例えば、フルカラーコピーを作成するカラー電子写
真複写機等では、加熱作用を十分に発揮できない等の問
題がある。そこで、前述したような問題に対処するため
に、実開平4−16468号公報等に示されるように、
加圧ローラに代えて押圧ベルト部材を用いた装置を使用
することが考えられている。前記従来例では、無端状に
構成した押圧ベルト部材を複数のローラ部材に掛け渡
し、熱ローラに対して押圧ベルト部材が巻き付く範囲を
任意の長さに設定でき、用紙に対する加圧強さを任意に
調整できるように構成している。
【0004】また、前記従来例に示される定着装置で
は、押圧ベルト部材を複数のローラ部材に掛け渡して駆
動する際に、各ローラの間の平行性やローラ自体の歪み
等に起因して、押圧ベルト部材が蛇行する問題を解消す
るために、押圧ベルト部材の端部を検知するセンサを配
置している。そして、前記センサからの検知情報に応じ
て、調心ローラとしての蛇行修正ロ−ラの軸を移動させ
る制御を行い、押圧ベルト部材の蛇行を設定された範囲
に調整することにより、用紙を熱ローラに押圧する作用
を良好に調整できるようにしている。したがって、熱ロ
ーラに対して用紙を押圧しながら搬送する押圧ベルト部
材には、設定された範囲を越える蛇行が発生することが
なく、用紙が熱ローラの加熱領域を外れたりすることが
なく、さらに、押圧ベルト部材にシワが発生することを
防止して、トナー画像を担持する用紙に加熱と押圧する
作用を良好に発揮できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような定着装
置では、押圧ベルト部材の一方の端部に対応させて光セ
ンサを配置しているもので、前記センサにより押圧ベル
ト部材の端部を検知する作用を行う場合に、非常に正確
なベルト側端の検知情報を得ることができる。ところ
が、一般の押圧ベルト部材では、ベルト側端が正確な直
線に切断された状態で形成されているものではなく、ま
た、押圧ベルト部材に張力を付与した状態では、ベルト
側端に歪みが発生する等の現象が発生する。そこで、前
述したような特性を有する押圧ベルト部材に対して、ベ
ルト側端を検知するためのセンサを非常に高精度のもの
で構成すると、調心装置が非常に繁雑に作動されるとい
う問題が発生する。そこで、前述したような問題を解消
するためには、例えば、特開平3−37692号公報等
に示されるように、センサが検知した情報を制御装置に
入力して、ノイズ成分を除いた状態で調心装置の制御情
報として用いることも1つの方法である。
【0006】ところが、前記従来例に示されるように、
センサの検知情報を制御装置において電気的に処理する
ことは、制御装置における検知情報の処理のための条件
の設定を正確に行う必要があることや、ノイズの範囲の
設定等に多くの経験等にもとづいたデータを設定するこ
とが必要となる。また、定着装置に押圧ベルト部材を用
いる装置では、前記押圧ベルト部材としてガラスクロス
等のような耐熱性を有する押圧ベルト部材を使用するも
のであり、織物として構成した押圧ベルト部材では、ベ
ルト側端が直線状に構成されることはなく、比較的大き
な凹凸等があり、光センサにより検知される情報では、
オン・オフの回数が非常に多くなるという特性がある。
さらに、光センサから非常に短い間隔で検知信号が制御
装置に入力された状態では、押圧ベルト部材の熱膨張
や、機内の湿気等のように、押圧ベルト部材の蛇行状態
の判断のための設定条件が多くなるという問題もある。
そして、ベルト側端の検知情報にもとづいて、蛇行を判
断するためには、制御装置に設定するプログラムと制御
回路等の構成等にも多くの問題が残っている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の定着装
置の問題を解消するもので、押圧ベルト部材の蛇行を検
知するためのセンサを、ヒステリシス特性を有する検知
手段により構成し、ベルト側端の断面形状やその他のノ
イズにより制御動作が影響を受けずに、押圧ベルト部材
の蛇行の検知と、調心装置の動作を正確に行い得るよう
な定着装置のベルト調心装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱部材に対
して押圧ベルト部材を押圧し、前記押圧ベルト部材と加
熱部材の間で、トナー画像を担持する用紙を搬送しなが
ら熱と圧力を付与する作用を行うとともに、前記押圧ベ
ルト部材を複数のローラ部材に掛け渡して配置し、前記
複数のローラ部材の1つを調心ローラとして設け、前記
調心ローラの軸の一端部を固定軸受けを介して支持し、
軸の他方の端部を調心装置を介して移動可能に設けてな
る定着装置に関する。本発明の請求項1の発明は、前記
押圧ベルト部材の一方の側部に押圧するアーム部材を配
置し、前記アーム部材の揺動を検知して調心装置を制御
する検知装置を設け、前記検知装置を、大きな蛇行が設
定値以上の値として出力された場合にのみ、調心装置に
対する制御情報として用いるヒステリシス特性を有する
制御手段として構成することを特徴とする。請求項2の
発明は、前記検知装置において、アーム部材の揺動の範
囲に対応させて2つの接点を配置し、前記2つの接点の
いずれかにアーム部材が検知されたことの情報を用い
て、前記調心装置を動作させることを特徴とする。請求
項3の発明は、前記大きな蛇行が設定値以上の値として
出力された場合にのみ、調心装置に対する制御情報とし
て用いるヒステリシス特性を有する制御手段を構成する
検知装置において、押圧ベルト部材のベルト側端に接し
て揺動される検知装置のアーム部材が、設定された範囲
を越えた状態でのみ、先に設定した制御情報を変更する
手段を設けることを特徴とする。
【0009】
【作用】前述したように構成した本発明の定着装置で
は、熱ローラと押圧ベルト部材の間に用紙を押圧しなが
ら搬送する範囲を任意に設定することができるので、用
紙に担持されるトナー画像の量等に応じて、用紙のニッ
プ長さ等を設定することができる。また、押圧ベルト部
材を巻き掛けるローラ部材の1つを蛇行修正ローラとし
て構成し、前記蛇行修正ローラに対して調心装置を接続
し、ベルト側端の検知手段により得られる蛇行の情報に
応じて、蛇行修正ローラに対する調整作用を行うことが
できる。本発明においては、前記ベルト側端に対して押
圧する状態に配置する検知装置では、ベルト側端に接す
るアーム部材の揺動角度が所定の値を越えた場合にのみ
調心装置を作動させ、チャタリング状態の検知情報を出
力しないような装置を構成し、ヒステリシス特性を発揮
できる装置を構成する。そして、ベルト側端を検知する
情報が、押圧ベルト部材の特性に起因するものでは、検
知装置からは検知情報として出力されなく、押圧ベルト
部材の大きな蛇行が設定値以上の値として出力された場
合にのみ、調心装置に対する制御情報として用いること
ができるようにする。したがって、本発明においては、
比較的簡単な構成の検知装置を用いるのみで、押圧ベル
ト部材の構造に起因するノイズ成分を排除して、押圧ベ
ルト部材の蛇行が一定の値を越えた状態のみを、調心装
置に対する制御情報として用いることができる。
【0010】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の定着装
置のベルト調心装置を説明する。図1に示される定着装
置1は、ハロゲンランプ等の加熱源を内蔵した熱ローラ
5と、用紙を熱ローラに向けて押圧するための押圧ベル
ト部材6を組み合わせて構成しているもので、前記定着
装置の用紙をニップする位置の前後には、入口ガイド2
と排出ガイド3、および、排出ローラ装置4を配置して
いる。前記定着装置1において、押圧ベルト部材6を案
内するために、駆動ローラ部材10と、押圧ローラ1
1、端部ローラ13、および、蛇行修正ローラ15を配
置している。前記各ローラ部材のうち、押圧ローラ11
の軸に対してスプリング12を配置して、前記ローラ1
1を熱ローラ5に向けて付勢し、用紙のニップ開始位置
を設定している。
【0011】前記端部ローラ13は、熱ローラ5に対し
て押圧する状態に配置して、前記押圧ローラ11と端部
ローラ13の間の間隔Hの部分を、用紙に対する加熱と
加圧を行う領域として設定している。前記押圧ベルト部
材に対するローラ装置のうち、蛇行修正ローラ15に対
応させて調心装置20を配置しており、前記調心装置2
0は、モータ21の出力軸22に設けたカム部材23に
対して、支軸24を介して接続するリンク部材25と、
前記カム部材23の位置を検知するためのセンサ27と
アクチュエータ26を配置している。そして、前記モー
タ21の回転により、カム部材23を介してリンク部材
25を駆動し、蛇行修正ローラ15の軸16を揺動させ
る手段を構成し、押圧ベルト部材に対する調心の動作を
行うようにする。また、前記押圧ベルト部材に対して検
知装置40を配置しており、前記検知装置40のアーム
部材42をベルト側端に押圧して、押圧ベルト部材の蛇
行の情報を制御装置に入力して、調心装置20のモータ
21を正逆方向に駆動する手段を構成している。
【0012】前記図1に示される定着装置の押圧ベルト
部材に対して、蛇行を解消して調心の動作を行う機構
は、図2に示されるように構成される。前記図2に示さ
れる例では、駆動ローラ部材10と蛇行修正ローラ15
の間で支持する押圧ベルト部材6のベルト側端7に対し
て、アーム部材42を押圧する状態で配置し、そのアー
ム部材42の支軸43の回転の情報を、検知装置40か
ら制御装置30に入力する。そして、前記制御装置30
からの情報に応じて電源装置31にモータに対する駆動
情報を出力し、リンク部材25を介して蛇行修正ローラ
15の軸を移動させる制御を行うように構成している。
前記蛇行修正ローラ15は、軸の一方の端部を固定位置
に配置する軸受17により支持し、軸16の他方の端部
をリンク部材25を介して移動可能に設けている。そし
て、前記蛇行修正ローラ15の軸の一方の端部をリンク
部材により揺動させることにより、押圧ベルト部材6に
対して幅方向での案内経路の長さを変化させて、押圧ベ
ルト部材の蛇行を調整する作用を行うことができるよう
にしている。
【0013】前記定着装置の押圧ベルト部材に対して、
ベルト側端の蛇行状態を検知するための検知装置40
は、例えば、図3に示されるように構成した装置を用い
ることができる。前記図3に示される検知装置40で
は、ケースカバー41の内部に各装置が収容されている
もので、アーム部材42の支軸43に対してカム部材4
5を配置し、カム部材45により揺動される内部アクチ
ュエータ50と、前記内部アクチュエータ50の揺動に
もとづいて、スプリング53を介して揺動される作動片
55から構成される。前記内部アクチュエータ50は、
ケースカバー41に設けた支点51を介して揺動可能に
設けるもので、カム部材45により作動される部分の先
端には、折れ曲り部を介してスプリング係止部52を配
置し、前記スプリング係止部52にスプリング53の一
端部を係止保持している。また、前記内部アクチュエー
タ50を揺動させるために配置するカム部材45は、図
4に示されるように、アーム部材42の支軸43に一体
に設けているもので、カム部材45には2つの作動子4
6、47を突出させて設け、内部アクチュエータ50に
対する押圧作用を行う手段を構成している。そして、前
記アーム部材42が揺動された際に、作動子46、47
のうちの1つが内部アクチュエータ50に対する押圧作
用を行い、内部アクチュエータ50を上下に揺動させる
ことができるようにするが、前記作動子による押圧作用
を行う場合には、図3に示されるように構成する連動機
構により、アーム部材が一定の角度以上に揺動されない
と、内部アクチュエータを揺動させる動作を行わないよ
うにして、ベルト側端の凹凸等のノイズに影響されない
検知機構を構成している。
【0014】前記図3に示される検知装置40におい
て、内部アクチュエータ50の端部に支持されるスプリ
ング53は、その他端部を作動片55のスプリング係止
部59に係止しており、前記作動片55に対してスプリ
ング53により引っ張る力の方向を変化させることによ
り、作動片55を支点56を介して揺動させることがで
きるようにする。また、前記作動片55の支点56は、
端子部材65に設けており、端子部材65と作動片55
とを電気的に接続する手段を構成している。さらに、前
記作動片55の上下には接点57、58をそれぞれ配置
しており、前記接点57、58は端子部材61、63の
接点62、64にそれぞれ対応させて設けている。した
がって、前記作動片55は、その接点が2つの端子部材
61、63の接点の一方に対して接続する状態に維持さ
れることによって、その検知情報を制御装置に向けて出
力し続けることになる。
【0015】前述したように構成した検知装置40で
は、アーム部材42をベルト側端に対して押圧する状態
で、押圧ベルト部材の蛇行が発生すると、アーム部材4
2を支軸43を介して大きく揺動させるので、カム部材
45に設けた作動子46、47の一方が内部アクチュエ
ータ50を揺動させる動作を行う。そして、前記内部ア
クチュエータ50の揺動により、スプリング53の端部
が図の上下に大きく移動することにより、スプリングに
より作動片55に対する引っ張り方向が、支点56に対
して上下に変化する。したがって、前記スプリングによ
り引かれる方向が作動片55の支点56による死点を越
えた状態で、作動片は支軸を介して上下の一方に移動し
て、端子部材61、63の接点62、64のいずれかに
切り換えられる状態となる。なお、前記検知装置におい
ては、アーム部材が設定された角度よりもさらに大きく
揺動された状態でのみ、接点の接触位置が切り換えられ
るもので、ベルト側端の小さな凹凸等により、アーム部
材が設定値以上の角度で揺動しない間は、検知装置から
ベルト側端の蛇行の検知情報が出力されないようになっ
ている。
【0016】前記図3、4に示されるような構成を有す
る検知装置40では、図5のグラフに示されるように、
アーム部材の揺動角度に応じた接点の切換えの動作を行
う機構を構成する。前記図5のグラフに示されるような
制御作用は、検知装置の情報の出力が、ヒステリシス特
性を発揮するものとして構成されており、アーム部材の
揺動角度が一定の範囲を越えた状態で、接点a、bの間
で接点の切換を行うような作用を行う。したがって、前
述したようなヒステリシス特性を発揮する検知装置を用
いることにより、センサで得られるベルト側端検知情報
が、小さく振れるようなチャタリング状態の情報として
得られた場合には、そのノイズ成分の情報を打ち消し
て、押圧ベルト部材の蛇行の情報のみを正確に検知し、
調心装置に対する制御情報を出力させることができるも
のとして構成する。
【0017】前記図3に示される検知装置40において
は、作動片55の基部は端子部材65に接続されてお
り、図示を省略する電源に端子部材65が接続される。
そして、前記作動片55の接点57が下部の接点62と
接続されている状態では、端子部材65と端子部材61
とが接続される状態にあるので、図5の接点aが接続さ
れる状態にある。前述したような状態で、アーム部材4
2が支軸43を介して時計方向に揺動されると、作動子
46が内部アクチュエ−タ50を押し上げる状態とな
り、前記アーム部材の揺動が所定の角度θ1よりも大き
くなると、スプリング53の係止部52を作動片55の
支点56を越えて上部にまで移動させる。したがって、
スプリングの係止部52が上昇することにより、作動片
55に対するスプリングの引っ張り方向が移動して、作
動片55は支点56を介して時計方向に移動し、上部の
接点58が端子部材63の接点64に接続される状態と
なり、端子部材65と63とが接続されたことの信号b
(図5)が出力されることになる。
【0018】また、アーム部材が反時計方向に揺動され
た状態では、前記動作とは逆の方向に作動片が揺動さ
れ、端子部材の切換が行われることになり、端子部材6
1からの信号が制御装置に向けて出力されることにな
る。さらに、前記検知装置の動作では、図4に示される
ように、アーム部材42の揺動により作動子47が内部
アクチュエータ50を下降させる動作を行う際にも、余
裕角度θ2を設定することにより、アーム部材が小さい
角度で揺動した状態では、検知装置からの検知信号が出
力されないようにする制御を行うことができる。そし
て、前述したような制御手段を設けることにより、ベル
ト側端の凹凸等に起因するアーム部材の小さな揺動の信
号を打ち消して、押圧ベルト部材の大きな蛇行のみを正
確に検知できる装置を構成することができる。
【0019】前述したような検知装置を用いた本発明の
定着装置では、図6、7のフローチャートに示されるよ
うなステップの制御段階を踏んで、制御の動作を行うこ
とができる。前記図6のフローチャートでは、押圧ベル
ト部材の蛇行修正ローラに対するイニシャライズの動作
を行う場合を示しているもので、ステップa−1で画像
形成装置のメインスイッチをオンにして、装置の動作を
開始すると、ステップa−2で定着装置の調心装置のモ
ータ21の位置、アクチュエータ26の位置で確認する
動作を開始し、ステップa−3でモータ21のイニシャ
ライズの動作を行う。前記モータのイニシャライズの動
作では、ステップa−4のようにして、モータ21に設
けたアクチュエータ26を一方に回転させ、モータセン
サ27の検知情報がオンからオフに変化する状態で、ス
テップa−5に移行するモードを設定するが、前記ステ
ップa−4でセンサ27の検知情報がオフからオンに変
化する場合には、ステップa−3に戻ってモータ21の
回転を継続し、オンからオフに変化する位置でモータ2
1のイニシャライズの動作を終了する。
【0020】次いで、ステップa−5に移行して検知装
置の位置の確認を行うもので、ステップa−6で検知装
置40がオフの信号を出力している状態では、ステップ
a−10に移行してコピーの動作を開始し、ステップa
−11でコピー作成の動作を継続する。また、前記ステ
ップa−6で検知装置40の信号がオンの状態では、ス
テップa−7に移行し、モータ21を駆動して、モータ
センサ27の検知情報がオフからオンに変化した状態
(ステップa−8)で、ステップa−9に移行してモー
タの駆動を停止し、コピー開始の動作に入るようにす
る。そして、前述したようにして、検知装置と調心装置
に対するイニシャライズの動作を終了した状態で、定着
装置を作動させてコピーの作成を継続させるようにす
る。
【0021】前述したようにして、ステップa−11で
コピー作成の動作を行っている途中で、押圧ベルト部材
6の蛇行が発生した場合には、図7のフローチャートに
示すような順序にしたがって、押圧ベルト部材に対する
調心作用を行うようにする。前記図7のフローチャート
において、ステップa−12で押圧ベルト部材6の蛇行
の検知を行い、ステップa−13で検知装置40から出
力される信号がオフからオンに変化する場合にはステッ
プa−14に移行し、調心装置のモータ21を作動させ
て、センサ27の検知信号がオフからオンに変化するま
で、蛇行修正ローラに対する揺動の動作を行わせ、ステ
ップa−15でセンサ27の信号がオフからオンに変化
した状態で、ステップa−16に移行してモータ21を
停止させることで制御の動作を終了する。
【0022】また、前記ステップa−13で検知装置4
0から出力される信号がオンからオフに変化する状態で
は、ステップa−17に移行してモータ21を駆動す
る。そして、ステップa−18でセンサ27の信号がオ
ンからオフに変化する状態で、ステップa−19に移行
してモータ21の駆動を停止し、コピーの作成の動作を
継続させるようにする。したがって、前記図7のフロー
チャートに示されるように、コピーの作成の動作を行っ
ている途中で、押圧ベルト部材が蛇行を生じた場合に
は、検知装置から出力される信号の種類に応じて、調心
装置を作動させることにより、押圧ベルト部材の蛇行を
修正し、調心装置に設けたセンサが所定の信号を出力し
た状態で調心装置における動作を停止させることによ
り、押圧ベルト部材の蛇行が修正されたものと判断でき
るようにする。なお、熱ロールに限らず、電源を内蔵し
た熱定着ベルトによる定着装置における熱定着ベルト部
材の蛇行修正手段として構成しても良い。
【0023】前述したように、押圧ベルト部材の蛇行の
検知を、ベルト側端に対してアーム部材を押圧させるこ
とにより行い、ベルト側端の小さな凹凸等に追従してア
ーム部材が振れを生じても、そのアーム部材の振動が直
接検知装置の検知情報に影響を与えることがないものと
なる。そして、押圧ベルト部材が所定の範囲以上に大き
く蛇行した状態のみを検知するためには、図3に示され
るような構成の検知装置を用いることが効果的である。
これに対して、前記検知装置と同様に、ヒステリシス特
性を有する検知手段を用いることも可能であるが、例え
ば、マイクロスイッチ装置等を用いる場合に、アクチュ
エータの振れ角度が一定の値以上になった場合にのみ、
検知情報を出力するような手段を構成しても良い。
【0024】
【発明の効果】本発明の定着装置のベルト調心装置は、
前述したように構成した押圧ベルト部材の蛇行検知手段
を用いているものであるから、定着装置では、熱ローラ
と押圧ベルト部材の間に用紙を押圧しながら搬送する範
囲を任意に設定することができ、用紙に担持されるトナ
ー画像の量等に応じて、用紙のニップ長さ等を設定する
ことができる。また、押圧ベルト部材を巻き掛けるロー
ラ部材の1つを蛇行修正ローラとして構成し、前記蛇行
修正ローラに対して調心装置を接続し、ベルト側端の検
知手段により得られる蛇行の情報に応じて、蛇行修正ロ
ーラに対する調整作用を行うことができる。本発明にお
いては、前記ベルト側端に対して押圧する状態に配置す
る検知装置では、ベルト側端に接するアーム部材の揺動
角度が所定の値を越えた場合にのみ調心装置を作動さ
せ、チャタリング状態の検知情報を出力しないような装
置を構成し、ヒステリシス特性を発揮できる装置を構成
する。
【0025】そして、押圧ベルト部材の蛇行を検知した
情報に、ベルト側端の特性に起因するものは検知装置か
らは検知情報として除かれ、押圧ベルト部材の大きな蛇
行が設定値以上の値として出力された場合にのみ、調心
装置に対する制御情報として用いることができるように
する。したがって、本発明においては、比較的簡単な構
成の検知装置を用いるのみで、押圧ベルト部材の構造に
起因するノイズ成分を排除して、押圧ベルト部材の蛇行
が一定の値を越えた状態のみを、調心装置に対する制御
情報として用いることができ、定着する用紙にシワが生
じたり、定着不良が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定着装置の構成を示す説明図であ
る。
【図2】 定着装置の押圧ベルト部材に対する駆動と制
御装置の構成を示す説明図である。
【図3】 本発明に用いる検知装置の構成を示す説明図
である。
【図4】 アーム部材の揺動により内部アクチュエータ
を作動させる機構の説明図である。
【図5】 本発明の検知装置による検知の動作を示すグ
ラフである。
【図6】 本発明の制御装置における動作を示すフロー
チャートである。
【図7】 押圧ベルト部材の蛇行の修正の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 定着装置、 5 熱ローラ、 6 押圧ベル
ト部材、15 蛇行修正ローラ、 20 調心装
置、 23 カム部材、25 リンク部材、 27
センサ、 30 制御装置、40 検知装置、
42 アーム部材、 45 カム部材、46・4
7 作動子、 50 内部アクチュエータ、53
スプリング、 55 作動片、 57・58 接
点、61・63・65 端子部材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部材に対して押圧ベルト部材を押圧
    し、前記押圧ベルト部材と加熱部材の間で、トナー画像
    を担持する用紙を搬送しながら熱と圧力を付与する作用
    を行うとともに、 前記押圧ベルト部材を複数のローラ部材に掛け渡して配
    置し、前記複数のローラ部材の1つを調心ローラとして
    設け、前記調心ローラの軸の一端部を固定軸受けを介し
    て支持し、軸の他方の端部を調心装置を介して移動可能
    に設けてなる定着装置において、 前記押圧ベルト部材の一方の側部に押圧するアーム部材
    を配置し、前記アーム部材の揺動を検知して調心装置を
    制御する検知装置を設け、 前記検知装置を、大きな蛇行が設定値以上の値として出
    力された場合にのみ、調心装置に対する制御情報として
    用いるヒステリシス特性を有する制御手段として構成す
    ことを特徴とする定着装置のベルト調心装置。
  2. 【請求項2】 前記検知装置において、アーム部材の揺
    動の範囲に対応させて2つの接点を配置し、 前記2つの接点のいずれかにアーム部材が検知されたこ
    との情報を用いて、前記調心装置を動作させることを特
    徴とする請求項1に記載の定着装置のベルト調心装置。
  3. 【請求項3】 前記大きな蛇行が設定値以上の値として
    出力された場合にのみ、調心装置に対する制御情報とし
    て用いるヒステリシス特性を有する制御手段を構成する
    検知装置において、 押圧ベルト部材のベルト側端に接して揺動される検知装
    置のアーム部材が、設定された範囲を越えた状態での
    み、先に設定した制御情報を変更する手段を設けること
    を特徴とする請求項1に記載の定着装置のベルト調心装
    置。
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