JP3342269B2 - エンジンの回転検出装置 - Google Patents

エンジンの回転検出装置

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JP3342269B2 JP32609995A JP32609995A JP3342269B2 JP 3342269 B2 JP3342269 B2 JP 3342269B2 JP 32609995 A JP32609995 A JP 32609995A JP 32609995 A JP32609995 A JP 32609995A JP 3342269 B2 JP3342269 B2 JP 3342269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,エンジンのカムシ
ャフトやクランクシャフトの回転角度或いは回転速度を
検出するためのエンジンの回転検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの点火時期の制御や燃料噴射時
期の制御を行うにはクランクシャフトやカムシャフトの
回転角度を検出する必要があり,そのために従来はクラ
ンクシャフトの回転に連動して回転するカムシャフトの
軸端部に電磁ピックアップ等を備えた回転検出装置を設
けていた。この回転検出装置からの信号は,他の種々の
検出装置からの信号と共に電子制御ユニットに入力され
て演算処理され,その演算結果に基づいてエンジンの運
転状態が制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは,回転検出装置及び電子制御ユニットが別個に設け
られていてハーネスで相互に接続されているため,それ
ぞれのハウジングと接続用のハーネスとが必要になって
部品点数や組付工数が増加するだけでなく,ハーネスが
ノイズを拾うために耐ノイズ性が低下する問題があっ
た。
【0004】本発明は,前述の事情に鑑みてなされたも
ので,部品点数や組付工数が少なく,しかも耐ノイズ性
に優れたエンジンの回転検出装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明は,エンジンの回転軸の
回転角度或いは回転速度を検出する検出装置のハウジン
グをエンジン本体に取り付け,このハウジングの内部に
エンジン及び/又はトランスミッションの運転状態を制
御する電子制御装置を収納し,前記検出装置が,回転軸
に支持された検出用ロータを備えており,この検出用ロ
ータに設けられた被検出突起が冷却風を生起する冷却フ
ァンを兼ねることを特徴とし,また請求項2に記載され
た発明は ,エンジンの回転軸の回転角度或いは回転速度
を検出する検出装置のハウジングをエンジン本体に取り
付け,このハウジングの内部にエンジン及び/又はトラ
ンスミッションの運転状態を制御する電子制御装置を収
納し,前記ハウジングに,冷却水が流通する冷却水通路
を設けたことを特徴とする。
【0006】また請求項に記載された発明は,請求項
又は2の構成に加えて,前記検出装置の処理回路を前
記電子制御装置の回路基板に組み込んだことを特徴とす
る。
【0007】また請求項に記載された発明は,請求項
又は2の構成に加えて,前記検出装置の検出素子を前
記電子制御装置の回路基板上に設けたことを特徴とす
る。
【0008】また請求項に記載された発明は,請求項
又は2の構成に加えて,前記検出用ロータに冷却風
を生起する冷却ファンを設けたことを特徴とする。
【0009】また請求項6に記載された発明は,請求項
又は2の構成に加えて,前記ハウジングに放熱フィン
を設けたことを特徴とする。
【0010】また請求項に記載された発明は,請求項
又は2の構成に加えて,前記ハウジングを導電性材料
で形成したことを特徴とする。
【0011】また請求項に記載された発明は,請求項
又は2の構成に加えて,前記ハウジングの壁部に該ハ
ウジングの内部空間を外部に連通させる空気通路を形成
したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施例の形態】以下,本発明の実施の形態を,
添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので,図1は回転角度検出装置の縦断面図,図2は図1
の2−2線矢視図,図3は図1の3方向矢視図,図4は
センサ基板の斜視図,図5は第1検出用ロータの平面
図,図6は第2検出用ロータの平面図,図7は図2の7
A−7A線断面図,7B−7B線断面図,7C−7C線
断面図及び7D−7D線断面図である。
【0014】図1は,直列多気筒エンジンEのシリンダ
ヘッド1の軸方向一端部をヘッドカバーを外した状態で
示すものであって,シリンダヘッド1の頂面に突設した
支持部2に,図示せぬクランクシャフトに連動して該ク
ランクシャフトの2分の1の速度で回転するカムシャフ
ト3が支持される。シリンダヘッド1の端面には,カム
シャフト3の回転角に基づいてクランクシャフトの回転
角と,各シリンダのピストンの上死点と,燃料噴射を行
うシリンダとを検出する回転検出装置Sが設けられる。
【0015】回転角度検出装置Sは,シール部材4を介
して一体に結合されたアルミダイキャスト製の第1ハウ
ジング5及び第2ハウジング6を備えており,第1ハウ
ジング5及び第2ハウジング6は例えば4本のボルト7
でシリンダヘッド1の端面に共締めされる(図3参
照)。このとき,第1ハウジング5のボス部51 が,シ
ール部材17を介してシリンダヘッド1に形成した取付
孔11 に嵌合する。第1ハウジング5のボス部51 にボ
ールベアリング8を介して回転自在に支持されたロータ
軸9の一端は,周知のオルダムジョイント10を介して
カムシャフト3の軸端部に接続される。ロータ軸9の他
端は第1ハウジング5及び第2ハウジング6間に画成さ
れた円形の空間11内に延びており,そこにシャフトス
ペーサ12及びロータスペーサ13を介して第1検出用
ロータ14及び第2検出用ロータ15がボルト16で共
締めされる。
【0016】第2ハウジング6の壁面を貫通するように
2個の空気通路65 ,65 が形成されており,この空気
通路65 ,65 には空気の流通を許容し,且つ水の流通
を阻止する撥水フィルター18,18が装着される。こ
の撥水フィルター18,18を装着する代わりに,前記
空気通路65 ,65 をラビリンス形状としても,第1ハ
ウジング5及び第2ハウジング6の空間11への水,
泥,塵埃等の浸入を防止することができる。
【0017】図5及び図6を併せて参照すると明らかな
ように,第1検出用ロータ14及び第2検出用ロータ1
5は金属板をプレス加工したものであって,比較的に大
径の第1検出用ロータ14は外周に例えば90°間隔で
4個の冷却ファン141 …を備えるとともに,それら冷
却ファン141 …の半径方向内側に例えば90°間隔で
3個の被検出突起142 …を備える。また比較的に小径
の第2検出用ロータ15は外周に例えば22.5°間隔
で16個の被検出突起151 …を備える。そして,第1
検出用ロータ14及び第2検出用ロータ15は,第1検
出用ロータ14の被検出突起142 …と第2検出用ロー
タ15の被検出突起151 …とが所定の位相を保持し,
且つ両被検出突起142 …,151 …がクランクシャフ
トの回転角に対しても所定の位相を保持するように,ロ
ータ軸9に所定の位相で固定される。
【0018】図1〜図4から明らかなように,第1ハウ
ジング5及び第2ハウジング6により画成される空間1
1には,エンジンEの運転状態の制御及びトランスミッ
ションの変速の制御を司る電子制御ユニットCが収納さ
れる。電子制御ユニットCの回路基板20はアルミナ,
ガラスセラミック,ガラスエポキシ,ポリイミド,アラ
ミド等からなるもので,その一側面が第2ハウジング6
の内壁面に形成した取付面61 に接着により固定される
とともに,その他側面に各種電子部品が装着される。
【0019】第2ハウジング6の内壁面に形成した段部
2 ,62 に当接する例えば合成樹脂製のセンサ基板2
1は,該センサ基板21に形成した2個のボルト孔21
1 ,211 を貫通して前記段部62 ,62 に形成した2
個のボルト孔63 ,63 に螺合する2本のボルト22,
22により固定される。センサ基板21には各2個の第
1磁石23及び第1検出素子24と,各1個の第2磁石
25及び第2検出素子26とが装着されており,第1磁
石23,23及び第1検出素子24,24の間を前記第
1検出用ロータ14の被検出突起142 …が通過し,第
2磁石25及び第2検出素子26の間を前記第2検出用
ロータ15の被検出突起151 …が通過するようになっ
ている。またセンサ基板21には,電子制御ユニットC
の一部を構成する電子部品27…(例えば,電解コンデ
ンサ,ツェナーダイオード,パワートランジスタ)が装
着される。
【0020】第2ハウジング6には電子制御ユニットC
を図示せぬハーネスを介して各種センサに接続するため
の4個のカプラー28,29,30,31が設けられ
る。第1カプラー28及び第3カプラー30はシリンダ
ヘッド1の端面に対して平行に配置され,第2カプラー
29及び第4カプラー31はシリンダヘッド1の端面に
対して直交するように配置される。尚,前記4個のカプ
ラー28,29,30,31の方向及び個数は本実施例
のものに限定されず,それに接続されるハーネスの配置
や個数に応じて適宜変更することができる。
【0021】図1から明らかなように,第1カプラー2
8の複数のピン281 …はボンディングワイヤ282
を介して回路基板20に接続されるとともに,センサ基
板21の端子212 …にハンダ付けされ,また第2カプ
ラー29のピン291 …はボンディングワイヤ292
を介して回路基板20に接続されるとともに,センサ基
板21の端子213 …にハンダ付けされる。図7
(A),(B)から明らかなように,第3カプラー30
のピン301 …はボンディングワイヤ302 …を介して
回路基板20に接続されるとともに,センサ基板21の
端子214 …にハンダ付けされ,また第4カプラー31
のピン311 …はボンディングワイヤ312 …を介して
回路基板20に接続されるとともに,センサ基板21の
端子215 …にハンダ付けされる。
【0022】更に,図7(C)から明らかなように,第
2ハウジング6に埋設された複数のピン32…の一端が
ボンディングワイヤ19…を介して回路基板20に接続
され,他端がセンサ基板21の端子216 …にハンダ付
けされる。また図7(D)から明らかなように,回路基
板20に一端をハンダ付けした複数のピン33…の他端
がセンサ基板21の端子217 …にハンダ付けされる。
尚,前記ハンダ付けやボンディングワイヤによる接合に
代えて,溶接,導電性接着剤,コネクタ等による接合を
適宜選択することが可能である。
【0023】図3に示すように,第2ハウジング6の外
表面には多数の放熱フィン64 …が一体に形成される。
また第1ハウジング5の下部には冷却水通路52 が形成
されており,この冷却水通路52 の両端に設けた継手5
3 ,54 に冷却水供給ホース34及び冷却水排出ホース
35が接続される。エンジンEのウオータジャケットを
循環する冷却水の一部が,冷却水供給ホース34,継手
3 ,冷却水通路52,継手54 及び冷却水排出ホース
35を通って循環する。
【0024】次に,前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0025】エンジンEの運転によるクランクシャフト
の回転はカムシャフト3に伝達され,このカムシャフト
3をクランクシャフトの2分の1の回転数で回転させ
る。カムシャフト3の回転は,その軸端部に設けたオル
ダムカップリング10を介して回転角度検出装置Sのロ
ータ軸9に伝達され,ロータ軸9を第1検出用ロータ1
4及び第2検出用ロータ15と共に回転させる。第1検
出用ロータ14が回転すると3個の被検出突起142
が第1磁石23,23及び第1検出素子24,24間を
横切り,その際に発生する磁束密度の変化が第1検出素
子24,24により検出される。同様に,第2検出用ロ
ータ15が回転すると16個の被検出突起151 …が第
2磁石25及び第2検出素子26間を横切り,その際に
発生する磁束密度の変化が第2検出素子26により検出
される。
【0026】第1検出素子24,24及び第2検出素子
26からの信号は,端子212 〜215 ,ピン281
291 ,301 ,311 及びボンディングワイヤピン2
2,292 ,302 ,312 を介して電子制御ユニッ
トCの回路基板20に形成した処理回路に入力されると
ともに,端子216 ,ピン32及びボンディングワイヤ
19を介して,或いは端子217 及びピン33を介して
電子制御ユニットCの回路基板20に形成した処理回路
に入力され,そこで演算処理されてカムシャフト3の回
転角が検出される。このようにして検出されたカムシャ
フト3の回転角は電子制御ユニットCに形成された種々
の処理回路に入力され,エンジンEの運転状態の制御,
例えば点火時期の制御や燃料噴射時期の制御に供され
る。
【0027】ところで,電子制御ユニットC及びセンサ
基板21に使用されている電子部品は通電により発熱す
るため,その機能を維持するために冷却を行う必要があ
る。電子制御ユニットCの冷却は,先ず第1検出用ロー
タ14及び第2検出用ロータ15の回転により行われ
る。即ち,第1,第2検出用ロータ14,15が回転す
ると,第1検出用ロータ14に形成した冷却ファン14
1 が冷却風を生起するとともに,第1,第2検出用ロー
タ14,15に形成した被検出突起142 …,151
も冷却風を生起する。その結果,前記冷却風が第1ハウ
ジング5及び第2ハウジング6間に形成された空間11
内の空気を攪拌することにより,前記空間11内に収納
された電子制御ユニットC及びセンサ基板21の電子部
品を冷却することができる。このとき,第2ケーシング
6に形成した例えば2個の空気通路65 ,65 を介して
空間11の空気が換気されるので,冷却効果が一層向上
する。
【0028】また,多数の電子部品を装着した回路基板
20が接着されている第2ハウジング6も温度上昇する
が,その熱は第2ハウジング6の外表面に形成した放熱
フィン64 …から外気に放熱され,更に第2ハウジング
6に形成した冷却水通路52を流れる冷却水に放熱され
ることにより効果的に冷却され,これにより電子制御ユ
ニットCの電子部品の温度上昇が回避される。
【0029】而して,回転角度検出装置Sの第1ハウジ
ング5及び第2ハウジング6内に電子制御ユニットCを
収納したので,電子制御ユニットCを収納するための特
別のハウジングが不要になって部品点数や組付工数が削
減され,併せて製造コストも削減される。また回転角度
検出装置Sの第1,第2検出素子24,24;26から
の信号を処理する処理回路を電子制御ユニットCの回路
基板20に一体に組み込んだので,前記処理回路のため
の特別の基板が不要になって部品点数や組付工数が削減
されるばかりか,前記処理回路と電子制御ユニットCの
回路基板20とを接続するハーネスが不要になって更に
部品点数が削減される。しかも,第1ハウジング5及び
第2ハウジング6を導電性材料で形成して電子制御ユニ
ットCを外部からシールドしているので,ノイズを拾い
易いハーネスを廃止したことと相俟って,電子制御ユニ
ットCの耐ノイズ性を向上させることができる。
【0030】図8及び図9は本発明の第2実施例を示す
もので,図8は回転角度検出装置の縦断面図,図9は第
1検出用ロータの平面図である。
【0031】第2実施例の回転角度検出装置Sのハウジ
ングは,シリンダヘッド1の端面に複数本のボルト7…
で結合されるアルミダイキャスト製のハウジング41か
ら構成される。このハウジング41は第1実施例の第2
ハウジング6に対応するものであって,第1実施例の第
1ハウジング5に対応するハウジングは省略されてお
り,その機能はシリンダヘッド1の端面により賄われて
いる。また第2実施例の回転角度検出装置Sは第1実施
例のロータ軸9を備えておらず,カムシャフト3の軸端
部に第1検出用ロータ14及び第2検出用ロータ15が
直接固定される。図9から明らかなように,第2実施例
の第1検出用ロータ14は第1実施例の冷却ファン14
1 …を備えておらず,3個の被検出突起142 …のみを
備える。第2検出用ロータ15を含むその他の構成は前
述した第1実施例と同一である。
【0032】本実施例によれば,第1ハウジング5,ロ
ータ軸9及びオルダムジョイント10を省略したことに
より第1実施例に比べて部品点数が削減される。また第
1検出用ロータ14は冷却ファン141 …を備えていな
いが,第1検出用ロータ14の第1被検出突起142
及び第2検出用ロータ15の第2被検出突起151 …が
冷却ファンの機能を発揮するため,ハウジング41に形
成した放熱フィン414 …による冷却効果と相俟って充
分な冷却効果を発揮させることができる。その他,本実
施例によっても第1実施例の作用効果と同様の作用効果
を奏することができる。
【0033】次に,図10に基づいて本発明の第3実施
例を説明する。
【0034】第3実施例の回転角度検出装置Sは,第2
実施例におけるセンサ基板21を廃止し,電子制御ユニ
ットCの回路基板20に第1磁石23,23,第1検出
素子24,24,第2磁石25及び第2検出素子26を
直接支持したものである。これにより,センサ基板21
と回路基板20とを接続するピンやボンディングワイヤ
が不要になり,部品点数の更なる削減が達成される。
【0035】次に,図11及び図12に基づいて本発明
の第4実施例を説明する。
【0036】第4実施例の回転角度検出装置Sは,第3
実施例における第1検出用ロータ14及び第2検出用ロ
ータ15を1個に纏めた検出用ロータ42を備える。検
出用ロータ42には,半径方向外側に位置する3個の第
1被検出突起421 …と,半径方向内側に位置する8個
の第2被検出突起422 …とが切り起こしにより形成さ
れる。これら第1,第2被検出突起421 …,422
も冷却ファンの機能を兼ね備えており,検出用ロータ4
2の回転に伴って冷却風を生起する。
【0037】回路基板20には,前記第1被検出突起4
1 …及び第2被検出突起422 …の移動経路に臨むよ
うに,第1検出素子24,24及び第2検出素子26が
支持される。第1検出素子24,24及び第2検出素子
26にはそれぞれ第1〜第3実施例の第1磁石23,2
3及び第2磁石25が内蔵されており,これにより更な
る部品点数の削減が可能となる。
【0038】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0039】例えば,実施例ではカムシャフト3の回転
角を検出する回転角度検出装置Sを例示したが,本発明
はクランクシャフト等のエンジンの他の回転軸の回転角
度や回転速度を検出する回転検出装置に対しても適用す
ることができる。クランクシャフトの回転角度や回転速
度を検出する場合,ハウジングはエンジン本体としての
クランクケースに取り付けられる。またハウジング5,
6,41の材質はアルミニュームに限定されず,他の金
属や合成樹脂であっても良い。またセンサには磁気ピッ
クアップ,ホール素子,半導体磁気抵抗素子等を用いる
ことができ,その場合に磁石を検出素子と別体に設けて
も一体に設けても良い。また検出用ロータ14,15,
42に磁石を装着したり,検出用ロータ14,15,4
2自体に着磁することもできる。また検出用ロータ1
4,15,42をカムシャフト3やクランクシャフトと
一体に形成することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1,2に記載された
発明によれば,エンジンの回転軸の回転角度或いは回
転速度を検出する検出装置のハウジングをエンジン本体
に取り付け,このハウジングの内部にエンジン及び/又
はトランスミッションの運転状態を制御する電子制御装
置を収納したので,電子制御装置を収納するための特別
のハウジングが不要になって部品点数や組付工数が削減
される。しかも検出装置と電子制御装置とを接続するハ
ーネスを省略して部品点数や組付工数を削減することが
できるばかりか,ノイズを拾い易いハーネスの省略によ
り耐ノイズ性を向上させることができる。
【0041】また特に請求項1に記載された発明によれ
ば,検出装置が回転軸に支持された検出用ロータを備え
ており,この検出用ロータに設けられた被検出突起が冷
却風を生起する冷却ファンを兼ねるので,特別の冷却フ
ァンを設けることなく電子制御装置を冷却することがで
きる。
【0042】また特に請求項2に記載された発明によれ
ば,前記ハウジングに,冷却水が流通する冷却水通路を
設けたので,該ハウジングの内部に収納した電子制御装
置を積極的に冷却することができる。
【0043】また請求項に記載された発明によれば,
検出装置の処理回路を電子制御装置の回路基板に組み込
んだので,検出装置の処理回路のための特別の基板と,
該処理回路を電子制御ユニットの基板に接続するハーネ
スとが不要になり,更なる部品点数の削減及び耐ノイズ
性の向上が可能となる。
【0044】また請求項に記載された発明によれば,
検出装置の検出素子を電子制御装置の回路基板上に設け
たので,検出素子を電子制御ユニットの回路基板に接続
するハーネスが不要になり,更なる部品点数の削減及び
耐ノイズ性の向上が可能となる。
【0045】また請求項に記載された発明によれば,
検出装置検出用ロータに冷却風を生起する冷却ファ
ンを設けたので,回転軸の回転を利用して冷却風を生起
させ,電子制御装置を効果的に冷却することができる。
【0046】また請求項6に記載された発明によれば,
ハウジングに放熱フィンを設けたので,該ハウジングの
内部に収納した電子制御装置の冷却効果が向上する。
【0047】また請求項に記載された発明によれば,
ハウジングを導電性材料で形成したので,ハウジングの
シールド効果により耐ノイズ性を更に向上させることが
できる。
【0048】また請求項に記載された発明によれば,
ハウジングの壁部に該ハウジングの内部空間を外部に連
通させる空気通路を形成したので,ハウジング内の空気
を換気して冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転角度検出装置の縦断面図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図1の3方向矢視図
【図4】センサ基板の斜視図
【図5】第1検出用ロータの平面図
【図6】第2検出用ロータの平面図
【図7】図2の7A−7A線断面図,7B−7B線断面
図,7C−7C線断面図及び7D−7D線断面図
【図8】第2実施例に係る回転角度検出装置の縦断面図
【図9】第1検出用ロータの平面図
【図10】第3実施例に係る回転角度検出装置の縦断面
【図11】第4実施例に係る回転角度検出装置の縦断面
【図12】検出用ロータの平面図
【符号の説明】
C 電子制御ユニット(電子制御装置) E エンジン S 回転角度検出装置(検出装置) 1 シリンダヘッド(エンジン本体) 3 カムシャフト(回転軸) 5 第1ハウジング(ハウジング) 52 冷却水通路 6 第2ハウジング(ハウジング) 64 放熱フィン 65 空気通路 11 空間 14 第1検出用ロータ(検出用ロータ) 141 冷却ファン 142 被検出突起 15 第2検出用ロータ(検出用ロータ) 151 被検出突起 20 回路基板 24 第1検出素子(検出素子) 26 第2検出素子(検出素子) 41 ハウジング 414 放熱フィン 42 検出用ロータ 421 第1被検出突起(被検出突起) 422 第2被検出突起(被検出突起)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転軸の回転角度或いは回転
    速度を検出する検出装置のハウジングをエンジン本体に
    取り付け,このハウジングの内部にエンジン及び/又は
    トランスミッションの運転状態を制御する電子制御装置
    を収納し,前記検出装置は,回転軸に支持された検出用
    ロータを備えており,この検出用ロータに設けられた被
    検出突起が冷却風を生起する冷却ファンを兼ねることを
    特徴とするエンジンの回転検出装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの回転軸の回転角度或いは回転
    速度を検出する検出装置のハウジングをエンジン本体に
    取り付け,このハウジングの内部にエンジン及び/又は
    トランスミッションの運転状態を制御する電子制御装置
    を収納し,前記ハウジングに,冷却水が流通する冷却水
    通路を設けたことを特徴とする,エンジンの回転検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検出装置の処理回路を前記電子制御
    装置の回路基板に組み込んだことを特徴とする,請求項
    又は2記載のエンジンの回転検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出装置の検出素子を前記電子制御
    装置の回路基板上に設けたことを特徴とする,請求項1
    又は2記載のエンジンの回転検出装置。
  5. 【請求項5】 記検出用ロータに冷却風を生起する
    冷却ファンを設けたことを特徴とする,請求項1又は2
    記載のエンジンの回転検出装置。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングに放熱フィンを設けたこ
    とを特徴とする,請求項1又は2記載のエンジンの回転
    検出装置。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングを導電性材料で形成した
    ことを特徴とする,請求項1又は2記載のエンジンの回
    転検出装置。
  8. 【請求項8】 前記ハウジングの壁部に該ハウジングの
    内部空間を外部に連通させる空気通路を形成したことを
    特徴とする,請求項1又は2記載のエンジンの回転検出
    装置。
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